JP3315901B2 - 合成樹脂パイプの成形装置及びその製法 - Google Patents
合成樹脂パイプの成形装置及びその製法Info
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- JP3315901B2 JP3315901B2 JP23973297A JP23973297A JP3315901B2 JP 3315901 B2 JP3315901 B2 JP 3315901B2 JP 23973297 A JP23973297 A JP 23973297A JP 23973297 A JP23973297 A JP 23973297A JP 3315901 B2 JP3315901 B2 JP 3315901B2
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は管外周面にすじ等が
発生するのを防止できると共に、冷却効率を高めて生産
性の向上を図ることができる合成樹脂パイプの成形装置
及びその製法に関する。
発生するのを防止できると共に、冷却効率を高めて生産
性の向上を図ることができる合成樹脂パイプの成形装置
及びその製法に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来から合成樹脂パイプを押出成形する
場合、図５に断面図で示した如くマンドレルＡとダイリ
ングＢとの間に形成した環状通路Ｈに溶融樹脂を通過さ
せ、管状に成形したパイプを口金１から押し出したのち
サイジングダイで整形しつつ冷却水槽で冷却していた。
場合、図５に断面図で示した如くマンドレルＡとダイリ
ングＢとの間に形成した環状通路Ｈに溶融樹脂を通過さ
せ、管状に成形したパイプを口金１から押し出したのち
サイジングダイで整形しつつ冷却水槽で冷却していた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来の口金装置は、マンドレルＡが複数のスパイダーＣで
ダイリングＢの内周側に支持された構成からなっている
ため、マンドレルＡとダイリングＢとの間の環状通路を
溶融樹脂が通過するとき、スパイダーＣで分断されてか
ら再び合流して管状に成形される。このため、押し出し
成形された合成樹脂パイプの外周面にはスパイダーＣで
分断されてから合流した樹脂の流れ跡がすじとなってあ
らわれ、外観が悪くなるという問題があった。
来の口金装置は、マンドレルＡが複数のスパイダーＣで
ダイリングＢの内周側に支持された構成からなっている
ため、マンドレルＡとダイリングＢとの間の環状通路を
溶融樹脂が通過するとき、スパイダーＣで分断されてか
ら再び合流して管状に成形される。このため、押し出し
成形された合成樹脂パイプの外周面にはスパイダーＣで
分断されてから合流した樹脂の流れ跡がすじとなってあ
らわれ、外観が悪くなるという問題があった。
【０００４】また、この従来製法では、口金から押し出
された合成樹脂パイプを冷却水槽に導いて管外周面を冷
却水で冷却するのみであったので、冷却効率が悪く、押
し出し速度を上げることができないため生産性が低下す
るという問題があった。
された合成樹脂パイプを冷却水槽に導いて管外周面を冷
却水で冷却するのみであったので、冷却効率が悪く、押
し出し速度を上げることができないため生産性が低下す
るという問題があった。
【０００５】本発明はかかる課題を解決したものであつ
て、管外周面にすじ等が発生するのを防止できると共
に、冷却効率を高めて生産性の向上を図ることができる
合成樹脂パイプの成形装置及びその製法を提供するもの
である。
て、管外周面にすじ等が発生するのを防止できると共
に、冷却効率を高めて生産性の向上を図ることができる
合成樹脂パイプの成形装置及びその製法を提供するもの
である。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は、マンドレルと
ダイリングとの間に溶融樹脂が通過する環状通路を形成
した口金と、前記環状通路から管状に押し出されたパイ
プを冷却する冷却水槽とからなる合成樹脂パイプの成形
装置であって、環状通路の奥側のマンドレル外周面とダ
イリング内周面との間隔を上流側から下流側に向かって
漸次広くなるように形成し、前記マンドレルの奥側外周
面に複数条のヘリカル溝を設けると共に、該ヘリカル溝
は上流側から下流側に向かって溝の深さが漸次浅くなる
ように形成し、また前記マンドレル内にはその先端に開
口してパイプの開口端から流入した空気を排出するため
の導管を設け、一方冷却水槽の入口側にはサイジングダ
イを配設し、該サイジングダイのダイヘッドに設けたキ
ャビテイに冷却水を循環させると共に冷却水の一部をダ
イヘッド内筒壁とパイプ外周面との間に逸出させて水膜
を形成するようになしたことを特徴とする。
ダイリングとの間に溶融樹脂が通過する環状通路を形成
した口金と、前記環状通路から管状に押し出されたパイ
プを冷却する冷却水槽とからなる合成樹脂パイプの成形
装置であって、環状通路の奥側のマンドレル外周面とダ
イリング内周面との間隔を上流側から下流側に向かって
漸次広くなるように形成し、前記マンドレルの奥側外周
面に複数条のヘリカル溝を設けると共に、該ヘリカル溝
は上流側から下流側に向かって溝の深さが漸次浅くなる
ように形成し、また前記マンドレル内にはその先端に開
口してパイプの開口端から流入した空気を排出するため
の導管を設け、一方冷却水槽の入口側にはサイジングダ
イを配設し、該サイジングダイのダイヘッドに設けたキ
ャビテイに冷却水を循環させると共に冷却水の一部をダ
イヘッド内筒壁とパイプ外周面との間に逸出させて水膜
を形成するようになしたことを特徴とする。
【０００７】また、本発明は、マンドレルとダイリング
との間に形成した環状通路から溶融樹脂を押し出すと共
に、管状に成形したパイプを冷却水槽に導いて冷却する
合成樹脂パイプの製法において、環状通路の奥側のマン
ドレル外周面とダイリング内周面との間隔を上流側から
下流側に向かって漸次広くなるように形成し、前記マン
ドレルの奥側外周面に複数条のヘリカル溝を設けると共
に、該ヘリカル溝は上流側から下流側に向かって溝の深
さが漸次浅くなるように形成しておき、押出機から押し
出された溶融樹脂を前記ヘリカル溝を通過させつつマン
ドレルとダイリングとの間の環状通路から押し出し、管
状に成形したパイプを冷却水槽の入口側に配設したサイ
ジングダイに導き、該サイジングダイのダイヘッドに設
けたキャビテイに冷却水を循環させると共に冷却水の一
部をダイヘッド内筒壁とパイプ外周面との間に逸出させ
て水膜を形成してサイジングダイを通過させ、また前記
マンドレルを通してパイプの開口端から流入した空気を
吸引排出してパイプを内周面から冷却することを特徴と
する。
との間に形成した環状通路から溶融樹脂を押し出すと共
に、管状に成形したパイプを冷却水槽に導いて冷却する
合成樹脂パイプの製法において、環状通路の奥側のマン
ドレル外周面とダイリング内周面との間隔を上流側から
下流側に向かって漸次広くなるように形成し、前記マン
ドレルの奥側外周面に複数条のヘリカル溝を設けると共
に、該ヘリカル溝は上流側から下流側に向かって溝の深
さが漸次浅くなるように形成しておき、押出機から押し
出された溶融樹脂を前記ヘリカル溝を通過させつつマン
ドレルとダイリングとの間の環状通路から押し出し、管
状に成形したパイプを冷却水槽の入口側に配設したサイ
ジングダイに導き、該サイジングダイのダイヘッドに設
けたキャビテイに冷却水を循環させると共に冷却水の一
部をダイヘッド内筒壁とパイプ外周面との間に逸出させ
て水膜を形成してサイジングダイを通過させ、また前記
マンドレルを通してパイプの開口端から流入した空気を
吸引排出してパイプを内周面から冷却することを特徴と
する。
【０００８】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
にて詳細に説明する。図１は本発明で使用する装置の一
実施例を示す概略断面図、図２は本発明の口金装置の拡
大断面図、図３は図２に示した口金装置のＸーＸ線断面
図、図４は図１に示したサイジングダイの要部を示す拡
大断面図であって、図中の符号１は口金、２はサイジン
グダイ、３は冷却水槽、４は引取機、５は切断機、Ｐは
合成樹脂パイプである。
にて詳細に説明する。図１は本発明で使用する装置の一
実施例を示す概略断面図、図２は本発明の口金装置の拡
大断面図、図３は図２に示した口金装置のＸーＸ線断面
図、図４は図１に示したサイジングダイの要部を示す拡
大断面図であって、図中の符号１は口金、２はサイジン
グダイ、３は冷却水槽、４は引取機、５は切断機、Ｐは
合成樹脂パイプである。
【０００９】口金１はマンドレルＡ1 ，Ａ2 ，Ａ3 と、
ダイリングＢ1 ，Ｂ2 ，Ｂ3 によって構成されており、
前記マンドレルとダイリングとの間には溶融樹脂が通過
する環状通路Ｈ1 ，Ｈ2 ，Ｈ3 が形成されている。環状
通路Ｈ1 を構成する奥側のマンドレルＡ1 の外周面とダ
イリングＢ1 の内周面との間隔は、上流側から下流側に
向かって漸次広くなるように形成されており、該マンド
レルＡ1 の外周面には１０本のヘリカル溝１２が等間隔
に設けられている。また、各ヘリカル溝１２は上流側か
ら下流側に向かって溝の深さが漸次浅くなるように形成
されており、ヘリカル溝１２の最も深くなった上流側に
は押出機と連通する通路１１が放射状に１０本設けられ
ている。
ダイリングＢ1 ，Ｂ2 ，Ｂ3 によって構成されており、
前記マンドレルとダイリングとの間には溶融樹脂が通過
する環状通路Ｈ1 ，Ｈ2 ，Ｈ3 が形成されている。環状
通路Ｈ1 を構成する奥側のマンドレルＡ1 の外周面とダ
イリングＢ1 の内周面との間隔は、上流側から下流側に
向かって漸次広くなるように形成されており、該マンド
レルＡ1 の外周面には１０本のヘリカル溝１２が等間隔
に設けられている。また、各ヘリカル溝１２は上流側か
ら下流側に向かって溝の深さが漸次浅くなるように形成
されており、ヘリカル溝１２の最も深くなった上流側に
は押出機と連通する通路１１が放射状に１０本設けられ
ている。
【００１０】前記マンドレルＡ1 とダイリングＢ1 の下
流側には、マンドレルＡ2 とダイリングＢ2 によって縮
径する通路Ｈ2 が形成されており、更にその下流側には
マンドレルＡ3 とダイリングＢ3 によって合成樹脂パイ
プＰの径サイズを規制する環状通路Ｈ3 が形成されてい
る。このため、押出機から各通路１１に押し出された溶
融樹脂は１０本のヘリカル溝１２を通過しつつ、マンド
レルＡ1 とダイリングＢ1 との間の環状通路Ｈ1 にはみ
出して下流側に移動し、次にマンドレルＡ2 とダイリン
グＢ2 とが縮径する通路Ｈ2 を通過したのち、マンドレ
ルＡ3 とダイリングＢ3 との平行通路Ｈ3 を通過して管
状に押し出し成形される。
流側には、マンドレルＡ2 とダイリングＢ2 によって縮
径する通路Ｈ2 が形成されており、更にその下流側には
マンドレルＡ3 とダイリングＢ3 によって合成樹脂パイ
プＰの径サイズを規制する環状通路Ｈ3 が形成されてい
る。このため、押出機から各通路１１に押し出された溶
融樹脂は１０本のヘリカル溝１２を通過しつつ、マンド
レルＡ1 とダイリングＢ1 との間の環状通路Ｈ1 にはみ
出して下流側に移動し、次にマンドレルＡ2 とダイリン
グＢ2 とが縮径する通路Ｈ2 を通過したのち、マンドレ
ルＡ3 とダイリングＢ3 との平行通路Ｈ3 を通過して管
状に押し出し成形される。
【００１１】一方、マンドレルＡ3内には導管１３が設
けられている。導管１３の一端はマンドレルＡ3の先端
に開口しており、その他端はマンドレルＡ1に設けられ
たチャンバー１４に接続し、該チャンバー１４に外部か
ら導管１５が接続している。導管１５には図示しないバ
キューム装置が接続しており、合成樹脂パイプＰ内に滞
留した空気が導管１３、チャンバー１４、導管１５を経
て吸引排出されるため、合成樹脂パイプＰは効率よく内
周面からも冷却される。
けられている。導管１３の一端はマンドレルＡ3の先端
に開口しており、その他端はマンドレルＡ1に設けられ
たチャンバー１４に接続し、該チャンバー１４に外部か
ら導管１５が接続している。導管１５には図示しないバ
キューム装置が接続しており、合成樹脂パイプＰ内に滞
留した空気が導管１３、チャンバー１４、導管１５を経
て吸引排出されるため、合成樹脂パイプＰは効率よく内
周面からも冷却される。
【００１２】即ち、合成樹脂パイプＰを内周面から冷却
する場合、空気を導管１３から合成樹脂パイプＰの内周
側に噴射してもよいが、この様にすると導管１５から流
入した空気が導管チャンバー１４、導管１３を通過する
間に加熱されて高温度となるため、冷却効率が低下す
る。これに対し、合成樹脂パイプＰの開口端から流入し
た常温の空気を導管１３、チャンバー１４、導管１５を
経て吸引排出すると、合成樹脂パイプＰは効率よく内周
面から冷却されることになる。
する場合、空気を導管１３から合成樹脂パイプＰの内周
側に噴射してもよいが、この様にすると導管１５から流
入した空気が導管チャンバー１４、導管１３を通過する
間に加熱されて高温度となるため、冷却効率が低下す
る。これに対し、合成樹脂パイプＰの開口端から流入し
た常温の空気を導管１３、チャンバー１４、導管１５を
経て吸引排出すると、合成樹脂パイプＰは効率よく内周
面から冷却されることになる。
【００１３】冷却水槽３は冷却水が循環する第１水槽３
ａと第２水槽３ｂとからなり、押出機側に位置する第１
水槽３ａにはサイジングダイ２が配設されている。第１
水槽３ａの側壁より突き出たサイジングダイ２のダイヘ
ッド２２のキャビテイ内には冷却水が循環しており、該
ダイヘッド２２の円筒壁に設けられた小孔２２１からし
み出した冷却水が合成樹脂パイプＰの外周面との間に水
膜を形成してパイプＰの通過を円滑にしている。
ａと第２水槽３ｂとからなり、押出機側に位置する第１
水槽３ａにはサイジングダイ２が配設されている。第１
水槽３ａの側壁より突き出たサイジングダイ２のダイヘ
ッド２２のキャビテイ内には冷却水が循環しており、該
ダイヘッド２２の円筒壁に設けられた小孔２２１からし
み出した冷却水が合成樹脂パイプＰの外周面との間に水
膜を形成してパイプＰの通過を円滑にしている。
【００１４】前記第１水槽３ａは全体がカバーで気密に
覆われた構成からなっており、該水槽３ａ内は通常２０
〜４０ＣｍＨｇの真空状態に設定されている。第１水槽
３ａ内に位置するサイジングダイ２の円筒壁２１には円
周方向に延びるスリット溝２１１が多数設けられおり、
該スリット溝２１１を介して合成樹脂パイプＰの外周面
が吸引され、サイジングダイ２の円筒壁２１に密着す
る。即ち、合成樹脂パイプＰが第１水槽３ａを通過する
とき、その外周面がサイジングダイ２の円筒壁２１に密
着して所定の形状・寸法に整形される。
覆われた構成からなっており、該水槽３ａ内は通常２０
〜４０ＣｍＨｇの真空状態に設定されている。第１水槽
３ａ内に位置するサイジングダイ２の円筒壁２１には円
周方向に延びるスリット溝２１１が多数設けられおり、
該スリット溝２１１を介して合成樹脂パイプＰの外周面
が吸引され、サイジングダイ２の円筒壁２１に密着す
る。即ち、合成樹脂パイプＰが第１水槽３ａを通過する
とき、その外周面がサイジングダイ２の円筒壁２１に密
着して所定の形状・寸法に整形される。
【００１５】また、第２水槽３ｂ内には冷却水が循環し
ており、該水槽３を合成樹脂パイプＰが通過するときそ
の外周面が冷却水と接触して冷却される。一般に、第１
水槽３ａ及び第２水槽３ｂ内を循環する冷却水は２０〜
８０°Ｃの温度範囲に設定されている。
ており、該水槽３を合成樹脂パイプＰが通過するときそ
の外周面が冷却水と接触して冷却される。一般に、第１
水槽３ａ及び第２水槽３ｂ内を循環する冷却水は２０〜
８０°Ｃの温度範囲に設定されている。
【００１６】口金１から押し出された合成樹脂パイプＰ
はサイジングダイ２で整形されると共に、冷却水槽３を
通過する間に外周面から冷却される。そして、これと同
時に合成樹脂パイプＰの内周側に滞留した空気が導管１
５から吸引排出され、パイプＰの開放端から流入した空
気によってパイプＰの内周面が空冷される。この結果、
合成樹脂パイプＰの管壁は内外周面から同時に効率よく
冷却される。また、管壁が内外周面から同時に冷却され
ることによって歪みの発生が未然に防止され、寸法安定
性が向上する。次に、引取機４で引き取られた合成樹脂
パイプＰはその外周を旋回する切断機５で所定の長さに
切断される。
はサイジングダイ２で整形されると共に、冷却水槽３を
通過する間に外周面から冷却される。そして、これと同
時に合成樹脂パイプＰの内周側に滞留した空気が導管１
５から吸引排出され、パイプＰの開放端から流入した空
気によってパイプＰの内周面が空冷される。この結果、
合成樹脂パイプＰの管壁は内外周面から同時に効率よく
冷却される。また、管壁が内外周面から同時に冷却され
ることによって歪みの発生が未然に防止され、寸法安定
性が向上する。次に、引取機４で引き取られた合成樹脂
パイプＰはその外周を旋回する切断機５で所定の長さに
切断される。
【００１７】
【発明の効果】以上詳述した如く、本発明の口金装置は
環状通路の奥側のマンドレル外周面とダイリング内周面
との間隔を上流側から下流側に向かって漸次広くなるよ
うに形成し、前記マンドレルの奥側外周面に複数条のヘ
リカル溝を設けると共に、該ヘリカル溝は上流側から下
流側に向かって溝の深さが漸次浅くなるように形成した
ので、前記ヘリカル溝を通過しつつあふれ出した溶融樹
脂はマンドレルとダイリングとの間の環状通路を通過し
て管状に成形される。また、冷却水槽の入口側にサイジ
ングダイを配設し、該サイジングダイのダイヘッドに設
けたキャビテイに冷却水を循環させると共にこの冷却水
の一部がダイヘッド内筒壁とパイプ外周面との間に逸出
して水膜が形成されるため、口金から押し出された合成
樹脂パイプはサイジングダイを円滑に通過する。このよ
うにパイプは外周面から冷却されると共にその内周面が
パイプの開口端から流入する空気によって効率よく冷却
され、しかも従来装置で発生していたようなすじ等がパ
イプ外周面に現われることもなく、外観が良好な合成樹
脂パイプが得られる。
環状通路の奥側のマンドレル外周面とダイリング内周面
との間隔を上流側から下流側に向かって漸次広くなるよ
うに形成し、前記マンドレルの奥側外周面に複数条のヘ
リカル溝を設けると共に、該ヘリカル溝は上流側から下
流側に向かって溝の深さが漸次浅くなるように形成した
ので、前記ヘリカル溝を通過しつつあふれ出した溶融樹
脂はマンドレルとダイリングとの間の環状通路を通過し
て管状に成形される。また、冷却水槽の入口側にサイジ
ングダイを配設し、該サイジングダイのダイヘッドに設
けたキャビテイに冷却水を循環させると共にこの冷却水
の一部がダイヘッド内筒壁とパイプ外周面との間に逸出
して水膜が形成されるため、口金から押し出された合成
樹脂パイプはサイジングダイを円滑に通過する。このよ
うにパイプは外周面から冷却されると共にその内周面が
パイプの開口端から流入する空気によって効率よく冷却
され、しかも従来装置で発生していたようなすじ等がパ
イプ外周面に現われることもなく、外観が良好な合成樹
脂パイプが得られる。
【００１８】また、本発明では、口金から押し出された
合成樹脂パイプの外周面を冷却水で冷却すると共に、そ
の内周面を空気で冷却するので冷却効率がよく、押し出
し速度を上げることができるため生産性が向上する。し
かも、管壁は内外周面から同時に冷却されため歪みの発
生が未然に防止され、耐衝撃性、寸法安定性等に優れた
合成樹脂パイプが得られる。
合成樹脂パイプの外周面を冷却水で冷却すると共に、そ
の内周面を空気で冷却するので冷却効率がよく、押し出
し速度を上げることができるため生産性が向上する。し
かも、管壁は内外周面から同時に冷却されため歪みの発
生が未然に防止され、耐衝撃性、寸法安定性等に優れた
合成樹脂パイプが得られる。
【図１】図１は本発明で使用する装置の一実施例を示す
概略断面図である。
概略断面図である。
【図２】図２は本発明の口金装置の拡大断面図である。
【図３】図３は図２に示した口金装置のＸーＸ線断面図
である。
である。
【図４】図４は図１に示したサイジングダイの要部を示
す拡大断面図である。
す拡大断面図である。
【図５】図５は従来の口金装置を示す概略断面図であ
る。
る。
１ 口金 １１ 通路 １２ ヘリカル溝 ２ サイジングダイ ３ 冷却水槽 ４ 引取機 ５ 切断機 Ａ1 ，Ａ2 ，Ａ3 マンドレル Ｂ1 ，Ｂ2 ，Ｂ3 ダイリング Ｈ1 ，Ｈ2 ，Ｈ3 環状通路
Claims (2)
- 【請求項１】 マンドレルとダイリングとの間に溶融樹
脂が通過する環状通路を形成した口金と、前記環状通路
から管状に押し出されたパイプを冷却する冷却水槽とか
らなる合成樹脂パイプの成形装置であって、環状通路の
奥側のマンドレル外周面とダイリング内周面との間隔を
上流側から下流側に向かって漸次広くなるように形成
し、前記マンドレルの奥側外周面に複数条のヘリカル溝
を設けると共に、該ヘリカル溝は上流側から下流側に向
かって溝の深さが漸次浅くなるように形成し、また前記
マンドレル内にはその先端に開口してパイプの開口端か
ら流入した空気を排出するための導管を設け、一方冷却
水槽の入口側にはサイジングダイを配設し、該サイジン
グダイのダイヘッドに設けたキャビテイに冷却水を循環
させると共に冷却水の一部をダイヘッド内筒壁とパイプ
外周面との間に逸出させて水膜を形成するようになした
ことを特徴とする合成樹脂パイプの成形装置。 - 【請求項２】 マンドレルとダイリングとの間に形成し
た環状通路から溶融樹脂を押し出すと共に、管状に成形
したパイプを冷却水槽に導いて冷却する合成樹脂パイプ
の製法において、環状通路の奥側のマンドレル外周面と
ダイリング内周面との間隔を上流側から下流側に向かっ
て漸次広くなるように形成し、前記マンドレルの奥側外
周面に複数条のヘリカル溝を設けると共に、該ヘリカル
溝は上流側から下流側に向かって溝の深さが漸次浅くな
るように形成しておき、押出機から押し出された溶融樹
脂を前記ヘリカル溝を通過させつつマンドレルとダイリ
ングとの間の環状通路から押し出し、管状に成形したパ
イプを冷却水槽の入口側に配設したサイジングダイに導
き、該サイジングダイのダイヘッドに設けたキャビテイ
に冷却水を循環させると共に冷却水の一部をダイヘッド
内筒壁とパイプ外周面との間に逸出させて水膜を形成し
てサイジングダイを通過させ、また前記マンドレルを通
してパイプの開口端から流入した空気を吸引排出してパ
イプを内周面から冷却することを特徴とする合成樹脂パ
イプの製法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23973297A JP3315901B2 (ja) | 1997-09-04 | 1997-09-04 | 合成樹脂パイプの成形装置及びその製法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23973297A JP3315901B2 (ja) | 1997-09-04 | 1997-09-04 | 合成樹脂パイプの成形装置及びその製法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1177798A JPH1177798A (ja) | 1999-03-23 |
| JP3315901B2 true JP3315901B2 (ja) | 2002-08-19 |
Family
ID=17049115
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23973297A Expired - Fee Related JP3315901B2 (ja) | 1997-09-04 | 1997-09-04 | 合成樹脂パイプの成形装置及びその製法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3315901B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR102264236B1 (ko) * | 2021-02-16 | 2021-06-14 | 현대파이프(주) | 대형 합성수지 파이프 제조장치 및 대형 합성수지 파이프 |
Families Citing this family (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100392235B1 (ko) * | 2000-12-16 | 2003-07-23 | 유명상 | 지중매설용 합성수지관의 압출기 노즐장치 |
| KR20040003776A (ko) * | 2002-07-04 | 2004-01-13 | 이강주 | 압출성형용 다이 |
| KR100749728B1 (ko) | 2004-06-23 | 2007-08-17 | 야마구치 엠에프쥐. 워크스, 엘티디 | 나선형 다이 |
| KR100766126B1 (ko) * | 2007-06-04 | 2007-10-17 | 조은산업 주식회사 | 복층벽식 합성수지관용 성형장치 및 그 합성수지관 |
| CN106926435A (zh) * | 2015-12-29 | 2017-07-07 | 上海金湖挤出设备有限公司 | 塑料管材用外流道定径套 |
| DE102019127707A1 (de) * | 2019-10-15 | 2021-04-15 | Battenfeld-Cincinnati Germany Gmbh | Bauteil für eine Extrusionslinie |
-
1997
- 1997-09-04 JP JP23973297A patent/JP3315901B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR102264236B1 (ko) * | 2021-02-16 | 2021-06-14 | 현대파이프(주) | 대형 합성수지 파이프 제조장치 및 대형 합성수지 파이프 |
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH1177798A (ja) | 1999-03-23 |
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