JP3315161B2 - 自転車用ギヤ装置 - Google Patents

自転車用ギヤ装置

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JP3315161B2
JP3315161B2 JP26525092A JP26525092A JP3315161B2 JP 3315161 B2 JP3315161 B2 JP 3315161B2 JP 26525092 A JP26525092 A JP 26525092A JP 26525092 A JP26525092 A JP 26525092A JP 3315161 B2 JP3315161 B2 JP 3315161B2
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62MRIDER PROPULSION OF WHEELED VEHICLES OR SLEDGES; POWERED PROPULSION OF SLEDGES OR SINGLE-TRACK CYCLES; TRANSMISSIONS SPECIALLY ADAPTED FOR SUCH VEHICLES
    • B62M9/00Transmissions characterised by use of an endless chain, belt, or the like
    • B62M2009/007Guides to prevent chain from slipping off the sprocket

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  • Transmissions By Endless Flexible Members (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、チェンが掛け換え操作
される自転車用ギヤ装置において、チェンを大径側ギヤ
から小径側ギヤに掛け換えるための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】自転車用ギヤ装置において、従来、チェ
ンを大径側ギヤから小径側ギヤに掛け換える変速を行う
ようディレーラ操作をすれば、その変速操作を行った時
のギヤの回転位相如何にかかわらず、その変速操作を行
ったタイミングでチェンが大径側ギヤから外れるように
なっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ギヤ装置において、隣
接する一対のギヤの組合わせが、両ギヤの歯数や位置の
関係から、チェンが一方のギヤの特定の歯から外れる
と、他方のギヤに対してスムーズに咬合するが、その特
定歯以外の歯から外れると、他方のギヤに対してその歯
先に乗り上がってから咬合する組合わせになることがあ
る。このような組合わせ状態のギヤ間での変速を行う
際、ギヤの回転位相を人為的に判断することは実際問題
として困難であって、ギヤがチェン掛け換えに好ましい
回転位相になると、そのタイミングに合わせて変速操作
することは困難であることから、チェンがギヤのチェン
掛け換えに好ましくない箇所から外れ、チェンの掛け換
え目標ギヤへの咬合に時間が掛かるなど、変速不具合が
生じることがあった。本発明の目的は、ギヤの組合わせ
如何にかかわらず容易に、かつ、スムーズな変速がしや
すい自転車用ギヤ装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明による自転車用ギ
ヤ装置にあっては、目的達成のために、大径側ギヤに、
チェンが小径側ギヤに寄り易いようにチェンに作用する
寄せ手段を設けるとともに、大径側ギヤに対して小径側
ギヤとは反対側に位置する屈曲抑制手段を備え、 チェン
が大径側ギヤからこれに隣接する小径側ギヤに掛け換え
るべく操作された時、大径側ギヤが前記寄せ手段をチェ
ンに作用させる回転位相にあれば、前記屈曲抑制手段が
チェンに作用せず、 チェンが大径側ギヤからこれに隣接
する小径側ギヤに掛け換えるべく操作された時、大径側
ギヤが前記寄せ手段をチェンに作用させない回転位相に
あれば、前記屈曲抑制手段がチェンの外側の側面に支持
作用して、小径側ギヤ側に寄せ操作されたチェンが大径
側ギヤに咬合している箇所で大径側ギヤの肉厚方向に屈
曲することを抑制するように構成してある
【0005】
【作用】大径側ギヤから小径側ギヤへのチェン掛け換え
時、ディレーラがチェンを小径側ギヤ側に寄せるべく押
圧操作することから、チェンのうち大径側ギヤにまだ掛
かっている部分をギヤの肉厚方向に屈曲させる屈曲操作
力が発生する。この屈曲操作力の発生に伴ってチェン部
分が自由に屈曲するようにすると、チェンが大径側ギヤ
から比較的容易に離脱する。これに対し、屈曲操作力の
発生にかかわずチェン部分が屈曲しないとか、屈曲して
も屈曲が不十分であるように屈曲の抑制をすると、チェ
ンが大径側ギヤから離脱しにくくなる実情にある。変速
操作をしてディレーラによる掛け換え操作力の付与をし
ても、その時大径側ギヤがチェン掛け換えに好ましくな
い回転位相にあれば、屈曲抑制手段がチェンに作用して
チェンの屈曲を抑制する。変速操作時に大径側ギヤがチ
ェン掛け換えに好ましい回転位相にあるとか、ディレー
ラ操作を継続して行って大径側ギヤがチェン掛け換えに
好ましい回転位相に達すると、屈曲抑制手段がチェンに
対して作用しない状態にあるとかこの非作用状態に切り
換わってチェンを自由に屈曲させる。 これにより、変速
操作をしても、大径側ギヤがチェン掛け換えに好ましく
ない回転位相になっておれば、屈曲抑制手段によるチェ
ン屈曲の抑制のためにチェンが大径側ギヤから外れにく
くなる。しかも、このとき、大径側ギヤの寄せ手段がチ
ェンに作用しなくてチェンが小径側ギヤに寄りにくくな
ることにより、この面からもチェンが大径側ギヤから離
脱しにくくなり、無理に掛け換えようとしても強い操作
力が必要になる。 これに対し、大径側ギヤがチェン掛け
換えに好ましい回転位相になっておれば、屈曲抑制手段
が作用しなくてチェンが自由に屈曲する。しかも、この
とき、大径側ギヤの寄せ手段がチェンに作用してチェン
が小径側ギヤに寄りやすいことにより、チェンが大径側
ギヤから軽るく外れる。そして、大径側ギヤがチェン掛
け換えに好ましい回転位相になっていることにより、大
径側ギヤから外れたチェンが小径側ギヤにスムーズに噛
合うようにできる。
【0006】
【発明の効果】従って、軽い操作力で変速操作するだけ
チェンが大径側ギヤのチェン掛け換えに好ましい箇所
から離脱して小径側ギヤに迅速かつ円滑に咬合し、チェ
ンを大径側ギヤから小径側ギヤに掛け換える変速が容易
かつスムーズにできるようになった。
【0007】
【実施例】図1に示すように、外径が異なる第1速リヤ
ギヤG1〜第7速リヤギヤG7を備えるリヤギヤ装置
と、チェン用のガイドプーリ11およびテンションプー
リ12、両プーリ11,12をガイド板13を介して支
持する支持体14、この支持体14を揺動リンク体15
を介して支持するブラケット体16などを備えるリヤデ
ィレーラ10とにより、7段変速が可能な自転車用リヤ
変速装置を構成してある。すなわち、リヤギヤ装置を自
転車用後輪ハブに付設するとともにチェン1を介してフ
ロントギヤ(図示せず)に連動させることにより、リヤ
ギヤG1〜G7がフロントギヤにより回転方向Fに駆動
されて自転車用後輪を駆動するように構成してある。リ
ヤディレーラ10の操作部に変速ワイヤ2を介して変速
レバー(図示せず)を連結し、この変速レバーによる変
速インナーワイヤ2aの引っ張り操作をすると、変速イ
ンナーワイヤ2aを介して伝わる人為変速操作力によ
り、揺動リンク体15がブラケット体16に対して車体
内方側に揺動して支持体14が同方向に移動し、ガイド
プーリ11がリヤギヤG1〜G7の大径側に移動してチ
ェン1をリヤギヤG1〜G7の小径側から大径側に掛け
換えるように構成してある。変速レバーによる変速イン
ナーワイヤ2aの緩め操作をすると、リターンスプリン
グ17の弾性復元による変速操作力により、揺動リンク
体15がブラケット体16に対して車体外方側に揺動し
て支持体14が同方向に移動し、ガイドプーリ11がリ
ヤギヤG1〜G7の小径側に移動してチェン1をリヤギ
ヤG1〜G7の大径側から小径側に掛け換えるように構
成してある。
【0008】リヤギヤ装置において、図2に示すよう
に、第1速リヤギヤG1に、図4および図6の如く傾斜
するとともに第2速リヤギヤG2側とは反対側に偏位す
る特殊歯Idを備えさせるとともに、この特殊歯Idの
歯先側に図4の如き傾斜ガイド部20を備えさせ、第1
速リヤギヤG1の第2速リヤギヤG2とは反対側の側面
で前記特殊歯Idよりギヤ駆動回転方向Fでの前方側に
位置する箇所に図3の如き凹入部3を設け、第1速リヤ
ギヤG1の第2速リヤギヤG2側とは反対側の横側方
に、チェン支持体21を設け、第1速リヤギヤG1の前
記特殊歯Idとこれに隣接する歯N1の間にチェン掛け
換え用に特定した箇所Aで第1速リヤギヤG1から第2
速リヤギヤG2へのチェン掛け換えをすると、特殊歯I
d、傾斜ガイド部20、凹入部3およびチェン支持体2
1の作用により、他の箇所でチェン掛け換えするに比し
て小の掛け換え抵抗に抗してチェン掛け換えできるよう
に構成してある。尚、前記歯Idをリヤギヤの横一側方
に偏位させることなく、ギヤ肉厚方向での中央部に配置
して、特定箇所Aにおける掛け換え抵抗の低減を図って
もよい。すなわち、図6に示すように、特定箇所Aで
は、チェン1を第2速リヤギヤG2側に押圧するに伴
い、チェン1のリンクプレート部1aが凹入部3に入り
込んでチェン1の第2速リヤギヤG2への寄せ代が他の
箇所より大になり、チェン1が特殊歯Idに引っ掛かり
にくくて第1速リヤギヤG1から離脱しやすくなる。特
殊歯Idが前記遍位と傾斜とによってチェン1を第1速
リヤギヤG1から離脱し易いようにガイドする。前記傾
斜ガイド部20が、歯底側ほど第2速リヤギヤG2の方
に近付く状態に傾斜する形状を備えており、リヤディレ
ーラ10によって第2速リヤギヤG2の側に寄せ操作さ
れたチェン1に接当して、このチェン1を前記傾斜形状
のために第2速リヤギヤG2の方に押圧案内し、チェン
1が特殊歯Idに引っ掛かりにくくて第1速リヤギヤG
1から離脱しやすくなる。チェン支持体21は、図11
に示すように後輪用ハブにボス部22をしてリヤギヤG
1〜G7との一体回動が可能に取り付けるように構成
し、かつ、前記特定箇所Aの横側方箇所に位置する図1
0の如き切欠き部23を備えさせたディスク部材でなる
ことにより、前記特定箇所Aを外れた箇所においてのみ
チェン1の横側面に支持作用して、特定箇所Aでのチェ
ン1の掛け換わりを他の箇所に比して容易にするように
構成してある。つまり、チェン1を第1速リヤギヤG1
から第2速リヤギヤG2に掛け換えるべく第2速リヤギ
ヤG2の側に寄せ操作する時、前記寄せ操作力と、第1
速リヤギヤG1のチェン1が最後に掛かっている歯(特
定箇所Aでチェン掛け換えする時では、歯N1に相当す
る。)による支持とのために、チェン1の第1速リヤギ
ヤG1にまだ掛かっている部分に、これを第2速リヤギ
ヤG2とは反対側に膨らむ状態で第1速リヤギヤG1の
肉厚方向に屈曲させる操作力が発生する。この屈曲操作
力によるチェン部分の十分な屈曲を可能にすると、チェ
ン1が第1速リヤギヤG1から離脱しやすくなり、屈曲
操作力によるチェン部分の十分な屈曲を不能にすると、
チェン1が第1速リヤギヤG1から離脱しにくくなる実
情にある。チェン1を特定箇所Aで掛け換えようとする
と、チェン支持体21は切欠き23のために作用しなく
てチェン1の第1速リヤギヤG1からの離脱を容易に
し、チェン1を特定箇所A以外の箇所で掛け換えようと
すると、チェン支持体21がチェン1の側面に支持作用
してチェン1の前記屈曲を不十分なものに抑制し、チェ
ン1の第1速リヤギヤG1からの離脱を困難にするよう
に構成してある。これらにより、特定箇所Aでは、チェ
ン1の掛け換えに必要な押圧操作力が他の箇所より軽く
なるのである。図2および図6に示すように、第1速リ
ヤギヤG1の前記特殊歯Idとこれに隣接する歯E1の
中間箇所O1と、第2速リヤギヤG2の歯E2とこれに
隣接する歯N2の中間箇所O2とがチェン1のローラ間
ピッチの整数倍または約整数倍の間隔で直線上に位置す
るように、リヤギヤG1とG2を組合わせることによ
り、チェン1が前記特定箇所Aで第1速リヤギヤG1か
ら第2速リヤギヤG2に掛け換わると、第1速リヤギヤ
G1から離脱したチェン1が第2速リヤギヤG2の歯先
に極力乗り上がることなくスムーズに第2速リヤギヤG
2に咬合するように構成してある。
【0009】第2速リヤギアG2〜第6速リヤギヤG6
にも、第1速リヤギヤG1の前記特殊歯Idと同様の特
殊歯Id、および第1速リヤギヤG1の前記凹入部3と
同様の凹入部3を備えさせてある。さらに、図11に示
すように、前記チェン支持体21と同一の機能を第2速
リヤギヤG2〜第6速リヤギヤG6から離脱しょうとす
るチェン1に対して発揮するチェン支持体24を形成す
るための板体を、第1速リヤギヤG1〜第6速リヤギヤ
G6の小径側ギヤ側の側面に付設することにより、他の
箇所に比してチェン掛け換え抵抗が小で、かつ、第1速
リヤギヤG1の掛け換え用の特定箇所Aでの掛け換え抵
抗に等しいまたはほぼ等しい値の掛け換え抵抗を有する
掛け換え用の特定箇所Aを形成してある。第2速リヤギ
ヤG2〜第7速リヤギヤG7において相互に隣接する一
対のギヤの間においても、第1速リヤギヤG1と第2速
リヤギヤG2の間と同様に、大径側ギヤG2またはG3
…G6における特殊歯Idとこれに隣接する歯E1の中
間箇所O1と、小径側ギヤG3またはG4…G7におけ
る歯E2とこれに隣接する歯N2の中間箇所O2とがチ
ェン1のローラ間ピッチの整数倍または約整数倍の間隔
で直線上に位置するように、大径側ギヤと小径側ギヤを
組合わせることにより、チェン1が前記特定箇所Aで大
径側ギヤから小径側ギヤに掛け換わると、大径側ギヤか
ら離脱したチェン1が小径側ギヤの歯先に極力乗り上が
ることなくスムーズに小径側ギヤに咬合するように構成
してある。尚、チェン支持体21,24にゴム板を付設
して、チェン支持体21,24のチェン1に接触作用す
る作用面を、チェン支持体21,24とチェン1との接
触による騒音発生やチェン磨滅が回避しやすいように弾
性面に形成すると、変速が静かにできるとともに、チェ
ンの長期使用が可能になって有利である。
【0010】リヤディレーラ10に変速規制機構4を備
えさせ、リヤギヤG1〜G7において隣接する一対の大
径側ギヤG1またはG2…G6から小径側ギヤG2また
はG3…G7にチェン1を掛け換える変速を行うに当た
り、前記変速規制機構4の作用により、チェン1が自動
的に前記特定箇所Aで掛け換わって小径側ギヤにスムー
ズに咬合するように配慮してある。すなわち、変速規制
機構4は、図8に示すように、ガイドプーリ11とガイ
ド板13の間に設けたガイドプーリ取り付け融通と感知
スプリング4aとで成る。取り付け融通は、ガイドプー
リ11がガイド板13に対してリヤギヤG1〜G7の回
転軸芯方向に所定ストローク摺動することを可能にする
ことにより、ガイド板13が大径側リヤギヤの直下位置
から小径側リヤギヤの直下位置に移動しても、ガイドプ
ーリ11がまだ大径側リヤギヤの直下またはその近くに
位置したままになり、チェン1を小径側ギヤに掛け換え
るための位置すなわち操作目標位置Pにまで至らないこ
とを可能にするように構成してある。スプリング4a
は、ガイドプーリ11に作用するチェン掛け換え抵抗が
設定抵抗より大であると、その抵抗のために圧縮側に弾
性変形して、ガイドプーリ11が前記操作目標位置Pに
至らないようにその摺動を規制し、ガイドプーリ11に
作用するチェン掛け換え抵抗が前記設定抵抗以下である
と、その抵抗に抗して伸張側に弾性復元して、ガイドプ
ーリ11を前記操作目標位置Pに摺動操作するように構
成してある。前記設定抵抗として、前記特定箇所Aにお
けるチェン掛け換え抵抗を設定してあることにより、変
速規制機構4がリヤギヤにおけるチェン掛け換え抵抗を
感知し、感知チェン掛け換え抵抗が特定箇所Aにおける
チェン掛け換え抵抗より大である場合には、リターンス
プリング17が付与する変速操作力によってガイドプー
リ11が操作目標位置Pに移動することを阻止し、感知
チェン掛け換え抵抗が特定箇所Aにおけるチェン掛け換
え抵抗以下である場合には、リターンスプリング17が
付与する変速操作力によって、または、感知スプリング
4aがリターンスプリング17により付与されて蓄積し
た変速操作力によってガイドプーリ11を操作目標位置
Pに移動させるように構成してある。つまり、つぎの如
く作用する。第1速リヤギヤG1から第2速リヤギヤG
2へのチェン掛け換え時を例に図9に基いて説明する。
変速レバーLを第1速位置から第2速位置に切り換え操
作し、変速インナーワイヤ2aを緩み側に操作すると、
リターンスプリング17による操作力により、ガイド板
13が図9(イ)に示す如く第1速リヤギヤG1の直下
に位置する変速操作前位置から第2速ギヤG2側に所定
ストローク移動し、図9(ロ)や図9(ハ)に示す如く
第2速リヤギヤG2の直下に位置する操作目標位置に切
り換わる。これにより、テンションプーリ12は、図9
(イ)の変速操作前位置から図9(ロ)や(ハ)の操作
目標位置に移動している。この時、リヤギヤG1,G2
が所定の回転位相以外の回転位相にあり、ガイドプーリ
11に作用しているチェン掛け換え抵抗が特定箇所Aに
おけるチェン掛け換え抵抗より大になっていると、変速
レバーLを摩擦式やボール式の位置保持手段によって、
あるいは人為的な保持操作によって第2速位置に保持し
ておくことにより、図9(ロ)に示すように、リターン
スプリング17による変速操作力とガイドプーリ11に
作用するチェン掛け換え抵抗とのために感知スプリング
4aが短縮側に弾性変形してリターンスプリング17に
よる変速操作力を蓄積し、ガイドプーリ11が第2速リ
ヤギヤG2の直下より第1速リヤギヤG1の方に寄って
ガイド板13に付く非掛け換え位置に位置して操作目標
位置Pに達しない。これにより、ガイドプーリ11がチ
ェン1を第2速リヤギヤG2に至るまで押圧操作せず、
チェン1の第2速リヤギヤG2への掛け換わりが不能に
なる。この後、ガイドプーリ11に案内されたチェン1
に対してリヤギヤG1,G2が所定の回転位相になり、
特定箇所Aのガイドプーリ11に対する位置が所定位置
になってガイドプーリ11に作用するチェン掛け換え抵
抗が特定箇所Aにおけるチェン掛け換え抵抗に減少する
と、これに伴い、図9(ハ)に示すように、チェン掛け
換え抵抗の減少のために感知スプリング4aが伸張側に
弾性復元し、ガイドプーリ11が感知スプリング4aの
弾性復元力による変速操作力によって図9(ロ)の非掛
け換え位置から操作目標位置Pに移動する。これによ
り、ガイドプーリ11がチェン1を第2速リヤギヤG2
に至るまで押圧操作し、チェン1の第2速リヤギヤG2
への掛け換わりが可能になる。
【0011】リヤギヤG1〜G6それぞれの小径ギヤ側
の側面の前記歯E1の横側方に位置する箇所に図2およ
び図6の如き凹入部5を設けるとともに、大径側ギヤG
1またはG2…G6から小径側ギヤG2またはG3…G
7へのチェン掛け換え時、チェン1の一部が前記凹入部
5に入り込んでチェン1と大径側ギヤとの干渉が回避で
きるように構成し、これにより、大径側ギヤから小径側
ギヤに掛け換わりるチェン1が小径側ギヤに円滑に咬合
するようにしてある。
【0012】リヤギヤG1〜G7において、図2および
図6にリヤギヤG1とG2の組み合わせを例示するよう
に、相互に隣接する一対のギヤの小径側ギヤG2または
G3…G7のある歯間中心O3から引き出した接線上
に、大径側ギヤG1またはG2…G6のある歯間中心O
4が位置する状態に、かつ、歯間中心O3とO4の間隔
がチェン1のローラ間ピッチの整数倍またはほぼ整数倍
の間隔になる状態にリヤギヤG1〜G7を組み合わせて
ある。大径側ギヤにおいて、前記歯間中心O4のギヤ駆
動回転方向F後方側に臨む歯Iuを、図5および図7の
如く傾斜するとともに前記歯間中心O4のギヤ駆動回転
方向F前方側に臨む歯Nに対して小径側ギヤの方に変位
する状態に形成することにより、小径側ギヤから掛け換
わるチェン1が容易に咬合するように、噛み合い容易歯
に形成してある。図2に示すように、リヤギヤG1およ
びG2の小径ギヤ側の側面に、凹入部6,7,8,9の
全てまたは一部を設けてある。リヤギヤG3〜G6の小
径ギヤ側の側面、および、リヤギヤG7の外側の側面に
も、前記凹入部6,7,8,9と同様の凹入部(図示せ
ず)の全てまたは一部を設けるとともに、小径側ギヤか
ら大径側ギヤへのチェン掛け換え時、チェンの一部が前
記凹入部6〜9のうち、チェン掛け換わり箇所によって
決まるものに入り込んでチェン1と大径側ギヤとの干渉
が回避できるとともに、チェン1の大径側ギヤの方への
寄せ代が比較的大にできるように構成してある。つま
り、小径側ギヤから大径側ギヤへのチェン掛け換え時、
歯Iuの噛み合い作用、凹入部6〜9の干渉防止作用や
寄せ作用により、チェン1が円滑に掛け換わるようにし
てある。尚、前記凹入部5および6は、図6および図7
に示すように、凹入深さが深い方の第1凹入部分5aま
たは6aと、凹入深さが浅い方の第2凹入部分5bまた
は6bとによって形成してある。
【0013】〔別実施例〕 チェン1の前記屈曲抑制を可能にするに前記チェン
持板21,24の如く、チェン1に対する接触作用部が
リヤギヤの周方向に連続して存在する構成を採用する
他、チェン1に対する接触作用部がチェン1の屈曲抑制
を支障なく行う状態でリヤギヤの周方向に間欠的に存在
する構成を採用して実施してもよい。また、チェン支持
板24に替え、リヤギヤを形成する板体のプレスによる
屈曲成形や、リヤギヤとの一体鋳造によってリヤギヤの
側面に突条や突起の状態で備えさせる手段を採用しても
よい。したがって、これらを屈曲抑制手段21,24
総称する。
【0014】図12および図13に示すリヤディレーラ
は、別実施構造の変速規制機構4を備えるものである。
すなわち、ガイドプーリ11に作用する感知スプリング
4aが板ばねでなり、ガイド板13のガイドプーリ支持
部とテンションプーリ支持部とにわたって取り付けてあ
る。そして、リターンスプリング17による変速操作力
によって支持体14をリヤギヤG1〜G7のうちの小径
側に移動操作し、ガイドプーリ11にチェン掛け換え抵
抗が作用してガイドプーリ11がプーリ支軸13aに対
して支持体14から離れる側に摺動するに伴い、ガイド
プーリ11が感知スプリング4aのガイドプーリ側端部
に押圧作用することと、感知スプリング4aのガイドプ
ーリ側端部がプーリ支軸13aに摺動可能に外嵌してい
ることに起因し、感知スプリング4aがガイド板13の
テンションプーリ側で支持されている箇所を揺動中心と
して揺動する状態に弾性変形し、リターンスプリング1
7によって付与される変速操作力を蓄積するとともに、
ガイドプーリ11を支持体14のブラケット体16に対
する移動方向と同一の方向に移動付勢するように構成し
てある。
【0015】さらに、本発明を実施するに当たり、つぎ
の如く変形して実施してもよい。 (イ)前記変速規制機構4を省略し、掛け換え抵抗の変
化を人為的に感知して変速するように構成して実施して
もよい。 (ロ)大径側リヤギヤから小径側リヤギヤへのチェン掛
け換えを行わせるべく設定する箇所として、2箇所以上
設定して実施してもよい。 (ハ)リヤギヤ装置を構成するリヤギヤの枚数として
は、6枚以下を採用したり、8枚以上を採用して実施し
てもよい。つまり、本発明は、2枚以上を採用し、2段
以上の変速を可能にして実施するリヤギヤ装置に適用で
きる。 (ニ)前記屈曲抑制手段21,24のみを設けることに
よってのみで、あるいは、特殊歯Id、傾斜ガイド部2
0、凹入部3のうちのいずれか一つまたは2つと、屈曲
抑制手段21,24とを組み合わせることにより、特定
箇所Aとその他の箇所とのチェン掛け換え抵抗差を現出
するように構成して実施してもよい。 (ホ)大径側ギヤから小径側ギヤへのチェン掛け換えを
行うのに都合がよい箇所、すなわち、前記特定箇所がギ
ヤの周方向において2箇所以上存在する場合には、その
いずれの特定箇所においても屈曲抑制手段が作用しない
ように構成するとよい。 (ヘ)前記凹入部6〜9は、省略して実施してもよい。 (ト)本発明は、フロントギヤにも適用できる。したが
って、リヤギヤG1〜G7を単にギヤG1〜G7と呼称
する。
【0016】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】自転車用リヤ変速装置の正面図
【図2】第1速リヤギヤと第2速リヤギヤの正面図
【図3】リヤギヤの歯の側面図
【図4】リヤギヤの特殊歯の側面図
【図5】リヤギヤの歯の側面図
【図6】チェンの大径側リヤギヤから小径側リヤギヤへ
の掛け換わりの説明図
【図7】チェンの小径側リヤギヤから大径側リヤギヤへ
の掛け換わりの説明図
【図8】変速規制機構の正面図
【図9】変速規制機構の作用状態の説明図
【図10】チェン屈曲防止用支持体の斜視図
【図11】リヤギヤ装置の断面図
【図12】別実施リヤディレーラの変速規制機構の側面
【図13】別実施リヤディレーラの変速規制機構の正面
【符号の説明】
1 チェン G1〜G7 ギヤ21,24 屈曲抑制手段3,20 寄せ手段
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62M 9/10 B62M 9/12

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チェン(1)が掛け換え操作される自転
    車用ギヤ装置であって、大径側ギヤ(G1〜G6)に、チェン(1)が小径側ギ
    ヤ(G2〜G7)に寄り易いようにチェン(1)に作用
    する寄せ手段(3,20)を設けるとともに、大径側ギ
    ヤ(G1〜G6)に対して小径側ギヤ(G2〜G7)と
    は反対側に位置する屈曲抑制手段(21,24)を備
    え、 チェン(1)が大径側ギヤ(G1〜G6)からこれに隣
    接する小径側ギヤ(G2〜G7)に掛け換えるべく操作
    された時、大径側ギヤ(G1〜G6)が前記寄せ手段
    (3,20)をチェン(1)に作用させる回転位相にあ
    れば、前記屈曲抑制手段(21,24)がチェン(1)
    に作用せず、 チェン(1)が大径側ギヤ(G1〜G6)からこれに隣
    接する小径側ギヤ(G2〜G7)に掛け換えるべく操作
    された時、大径側ギヤ(G1〜G6)が前記寄せ手段
    (3,20)をチェン(1)に作用させない回転位相に
    あれば、前記屈曲抑制手段(21,24)がチェン
    (1)の外側の側面に支持作用して、 小径側ギヤ(G2
    〜G7)側に寄せ操作されたチェン(1)が大径側ギヤ
    (G1〜G6)に咬合している箇所で大径側ギヤ(G1
    〜G6)の肉厚方向に屈曲することを抑制するように構
    成してある自転車用ギヤ装置。
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