JP3315074B2 - シリンダ洗浄装置 - Google Patents

シリンダ洗浄装置

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JP3315074B2 JP05137598A JP5137598A JP3315074B2 JP 3315074 B2 JP3315074 B2 JP 3315074B2 JP 05137598 A JP05137598 A JP 05137598A JP 5137598 A JP5137598 A JP 5137598A JP 3315074 B2 JP3315074 B2 JP 3315074B2
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    • B41P2235/10Cleaning characterised by the methods or devices
    • B41P2235/20Wiping devices
    • B41P2235/24Wiping devices using rolls of cleaning cloth
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  • Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明はオフセット印刷機の
ブランケットシリンダ、圧胴シリンダ、インキローラな
どのシリンダ表面を洗浄ファブリックで洗浄するシリン
ダ洗浄装置に関し、詳しくは洗浄ファブリックをシリン
ダ外周に押し付ける押圧部の構造に関する。
【0002】
【従来の技術及びその課題】従来、オフセット印刷機の
ブランケットシリンダなどのシリンダ表面を洗浄するシ
リンダ洗浄装置において、洗浄ファブリックはブラシで
押されたり(特表昭56−501197号公報)、弾性
体からなる中実の押圧部材で押されたり(特開昭64−
16657号公報)、あるいは図5,図6に示すような
プレッシャーパッド(押圧部材)2を圧縮空気により膨
張させることにより押されてシリンダ1の外周面に押圧
される。図5において、一対のファブリック供給ロール
3及びファブリック巻取りロール4が、印刷機本体の両
側のフレームに取付けられた一対のサイドプレート5に
支持され、帯状の洗浄ファブリック6の両側が巻き回さ
れており、所定の張力が与えられている。ファブリック
巻取りロール4は図示しない駆動装置により所定の速度
で、間欠的に回転駆動される。押圧部材2は、ファブリ
ック供給ロール3及びファブリック巻取りロール4の間
のこれらと平行で両端がサイドプレート5に固定されて
いるサポートバー7に取付けられているバックアップバ
ー8にクランプ9により気密に装着されている。バック
アップバー8と押圧部材2とにより形成されるエアチャ
ンバ10は、外部に設けられた図示しないコンプレッサ
と接続されており、空気が供給されると押圧部材2を膨
張させる。この押圧部材2は、その外面を摺動して移動
する洗浄ファブリック6をシリンダ外周面に押圧する。
洗浄ファブリック6はスプレーバー11から噴射される
洗浄液を吸収し、次に押圧部材2により押圧されて、シ
リンダ1の外周面を拭き取り、洗浄した後、ガイド12
により方向を変えられてファブリック巻取りロール4に
巻き取られる。押圧部材を圧縮空気により膨張させる方
式は、他のブラシで押したりまたは中実の押圧部材で押
したりする方式と比較してシリンダの長さ方向で均一に
洗浄ファブリックを押圧できる等の長所を有している
が、洗浄ファブリックをシリンダ外周に押圧する際に押
圧部材が洗浄ファブリックと共にシリンダ外周面により
引張り応力を受けるため、或いは洗浄ファブリックをシ
リンダ外周に押圧する時及び洗浄ファブリックを布送り
して未使用の洗浄ファブリックをシリンダ外周面に対向
させる時に膨張、収縮(伸び・縮み)させる(空気圧=
0.5Kg/cm2、伸び率=7〜10%)。1回の洗
浄サイクルで数回〜拾数回も布送りを行い、刷版を度々
替えたりする印刷工場では、1日の洗浄サイクル数もか
なりのものになる。従って、押圧部材をかなり回数多く
繰り返し膨張・収縮(伸び・縮み)させ、結果的に押圧
部材の疲労劣化現象が起こってしまう。また押圧部材の
形状は、図6に示すように(長辺/短辺)比がかなり大
きい長方形であり、その周囲がクランプ9により堅く固
定されているので、この押圧部材の膨張・収縮が端部と
その他の部分とで違ってしまう現象も避けられない。こ
のために膨張し方が変わり、洗浄ファブリックのシリン
ダ外周面への押圧し方(ニップ幅等)が経時的に変わっ
てしまい、その調整が数多く必要になってしまったり、
終わりには押圧部材の破損も生じてしまう。特に押圧部
材をバックアップバーにクランプで固定する直ぐ際の部
分は応力が集中する為に破損し易い現象が生じていた。
さらにこの押圧部材は上記の繰り返し膨張・収縮工程に
耐える機械的強度とともに、シリンダ外周面を洗浄する
ためのキシレン等の洗浄油に耐蝕性のある特性を有しな
ければならず、このために特殊な組成・製法で作製され
ており、この組成・製法のバラツキのためにその寿命に
大きな差を生ずる問題点があった。シリンダ洗浄装置の
メンテナンスにおいて、押圧部材を交換する場合、新た
な押圧部材は幅方向全体を引っ張って緊張させた状態で
バックアップバーに装着する。弾性材である押圧部材を
緩んだ状態でバックアップバーに取り付けるとシリンダ
表面の汚れを払拭するのに必要な程に洗浄ファブリック
をシリンダ表面に押し付ける力がでない。このような状
態ではシリンダ表面に接触する洗浄布の巾が広くなり過
ぎてしまい洗浄ファブリックの使用量が多くなる。押圧
部材を長さ方向全体に渡って緩みのない緊張させた状態
でバックアップバーに装着する為には専用の冶具が使わ
れている。この冶具を所有しているユーザは少なく、通
常製造元に送り返して押圧部材を交換していた。本発明
の目的は、押圧部材の機械的強度を高め、かつ長寿命化
し、しかも洗浄ファブリックのシリンダ外周面への押圧
し方(ニップ幅等)が経時的に変わることによる調整を
少なくしたシリンダ洗浄装置を提供することにある。他
の目的は、交換時の装着が容易な押圧部材を備えたシリ
ンダ洗浄装置を提供することにある。
【0003】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1の発明は洗浄ファブリック供給体から供給
される洗浄ファブリックを押圧部材によりシリンダ外周
に押し付けて該シリンダ外周面を洗浄するシリンダ洗浄
装置であって、押圧部材が弾性体と繊維体とを含み、該
押圧部材の中央部が変形できる構造の成形体であり、該
成形体を圧縮空気により変形させて洗浄ファブリックを
シリンダ外周に押し付ける構成にある。また請求項2の
発明は、請求項1の発明において、成形体は圧縮空気を
入れる前の形が洗浄ファブリックをシリンダ外周から離
れる形状に維持される構成にある。また請求項3の発明
は、請求項1の発明において、繊維体を化学繊維又は布
とした構成にある。また請求項4の発明は、請求項3の
発明において、布を織布又は不織布とした構成にある。
また請求項5の発明は、請求項2の発明において、圧縮
空気を入れる前の成形体の形はシリンダの回転方向に対
して成形体前縁と後縁を結ぶ線より反シリンダ方向に成
形体の中央部分を凹ませて成形された構成にある。
【0004】
【発明の作用及び効果】押圧部材が弾性体と繊維体とを
み、該押圧部材の中央部が変形できる構造の成形体で
構成されているので、洗浄ファブリックがシリンダ外周
に押し付けられるように変形可能であり、しかもこのよ
うな変形を繰り返しても劣化が少なく耐久性に優れてい
る。また、上記の変形を繰り返しても再現性が安定して
いるため、押圧部材を構成する弾性体の組成、製法のバ
ラツキを吸収し、特に長尺物である押圧部材の長さ方向
の変形時のバラツキを吸収する。また、圧縮空気を入れ
る前の成形体の形が中央部分を凹ませて成形しているの
で、圧縮空気を入れた状態、つまり洗浄時では洗浄ファ
ブリックをシリンダ表面に確実に接触させる。一方の圧
縮空気を入れない非洗浄時では中央部分が凹状になるの
で、たとえ洗浄布にしわが発生してもそれによるトラブ
ルを回避でき、シリンダ洗浄装置の押圧部材として適し
ている。更に、押圧部材をバックアップバーに取り付け
る為の専用の冶具が不要となり、ユーザが自分で押圧部
材を交換できるようになる。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態について図面を
参照しながら説明する。図1は本発明の1つの実施例で
ある押圧部材の断面を示す。押圧部材2は弾性体と繊維
体とを含み、該押圧部材の中央部が変形できる構造の
形体で構成されており、圧縮空気を入れることにより図
1の形状から図2に示す形状に変形させる。図2に示す
押圧部材2の変形時に洗浄ファブリックをシリンダ外周
に押し付け洗浄を行う。圧縮空気を入れる前の押圧部材
2の形状はシリンダの回転方向、即ち、図1のクランプ
9側に対して成形体前縁と後縁を結ぶ線より反シリンダ
方向、つまりバックアップバー8側に成形体の中央部分
を凹ませて成形されている。成形体の中央部分は前縁及
び後縁より厚みを薄く形成されており、変形し易い構造
になっている。成形体の中央部分から前縁及び後縁側に
バックアップバー8との間に若干の空隙13を設け、こ
の空隙部分に圧縮空気を入れて図2に示す形状に変形さ
せる。
【0006】洗浄ファブリックは洗浄液の湿潤の多少や
洗浄液の組成、例えば水などの違いにより、或いは巻取
り軸への巻掛けが両軸端(左右)で均一でなかったりな
どの原因により、その幅方向の両端において巻き取りが
不均一になってしわの発生が起こる。特に、印刷機のシ
リンダ洗浄装置の場合、印刷中に洗浄ファブリックのし
わがシリンダ表面に接触するとブランケット表面に転移
したインキ・湿し水の像が乱れる為に印刷不良が生じて
しまう。このような状態にならない為に、非洗浄時、即
ち、圧縮空気を入れない時に押圧部材がブランケット表
面から少くなくとも6mmは離れていなければならな
い。本発明の押圧部材は圧縮空気を入れない時に、中央
部が凹状になるので、上記不具合が起こらない。
【0007】押圧部材を形成する弾性体としてゴムと共
に成形する繊維体は布状の繊維体(織布、不織布)、単
純な繊維体のどちらでも可能であり、押圧部材に空気圧
0.5Kg/cm2の圧縮空気を入れたとき押圧部材の
膨張を規制する程度以上の強度があれば良い。布状の繊
維体の場合には、余り密に織ったものであるとゴムとの
なじみが悪かったり、ゴムと分離したり、押圧部材の中
央部の変形が容易でなくなったりするので、その織り方
はやや粗目に織った方が良く、概略1mm角程度が望まし
い。また、織り方には図3の(1)に示したように互い
に斜めに交差させて織る方法、および図3の(2)に示
したように押圧部材の長辺方向と短辺方向とに合わせて
直角に織る方法がある。
【0008】押圧部材の形状は、図6に示すように(長
辺/短辺)比がかなり大きい長方形であり、その周囲が
クランプ9により堅く固定されているので、押圧部材は
長辺方向には膨張・収縮(伸び・縮み)し難く、主に短
辺方向に膨張・収縮(伸び・縮み)する応力を受ける。
図3の(1)に示した織り方の場合には圧縮空気を入れ
た際に押圧部材の膨張が強くは規制されないが、図3の
(2)に示した織り方の場合には、圧縮空気を入れた際
に押圧部材の膨張が強く規制される。
【0009】ゴム14に繊維体15を入れる位置は押圧
部材のシリンダ外周面に対峙するゴム14面(図4
(2))、またはその反対側のゴム面(図4(1))、
或いは中間(図4(3))に設けることができるが、中
間に設けるのは成形する際にやり難い点がある。繊維体
を押圧部材2のシリンダ外周面に対峙する面に設ける場
合は、シリンダの外周面を傷つけたりするおそれがない
ように繊維体の堅さ、太さを選択する。また繊維体によ
って押圧部材の表面に適度の凹凸を形成することにより
シリンダ外周面を洗浄する効果を高めることが出来る。
これらのことを勘案して繊維体の堅さ、太さを選択する
が、繊維体の材質としては化学繊維でも天然繊維でも良
く、繊維の太さとしては0.1〜1.0mm程度のものが
良い。押圧部材の合成ゴム成分としては、耐油性が優れ
たゴムを選択すれば良く、例えばニトリルゴムである。
ゴムは繊維体が入れられるので、特殊な添加物により強
度を高める面倒な処理は不要である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るシリンダ洗浄装置の押圧部材の
装着状態における圧縮空気を入れる前の形状を示す断面
図である。
【図2】 圧縮空気を入れた後の形状を示す断面図であ
る。
【図3】 繊維体の織り方の説明図である。
【図4】 ゴムの成形時に入れる繊維体の位置に関する
説明図である。
【図5】 シリンダ洗浄装置の概略構成を示す図であ
る。
【図6】 押圧部材の組み付け状態を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】 1…シリンダ、2…押圧部材、3…ファブリック供給ロ
ール、4…ファブリック巻取りロール、5…サイドプレ
ート、6…洗浄ファブリック、7…サポートバー、8…
バックアップバー、9…クランプ、14…ゴム(弾性
体)、15…繊維体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−6482(JP,A) 特開 平5−330026(JP,A) 特開 平7−47664(JP,A) 特開 平3−197141(JP,A) 特開 平6−106716(JP,A) 特開 平2−292045(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41F 35/06 B41F 35/04

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗浄ファブリック供給体から供給される
    洗浄ファブリックを押圧部材によりシリンダ外周に押し
    付けて該シリンダ外周面を洗浄するシリンダ洗浄装置で
    あって、 前記押圧部材が弾性体と繊維体とを含み、該押圧部材の
    中央部が変形できる構造の成形体であり、該成形体を圧
    縮空気により変形させて洗浄ファブリックをシリンダ外
    周に押し付けることを特徴とするシリンダ洗浄装置。
  2. 【請求項2】 前記成形体は圧縮空気を入れる前の原形
    が洗浄ファブリックをシリンダ外周から離れる形状に維
    持されることを特徴とする請求項1記載のシリンダ洗浄
    装置。
  3. 【請求項3】 前記繊維体が化学繊維又は布であること
    を特徴とする請求項1記載のシリンダ洗浄装置。
  4. 【請求項4】 前記布が織布又は不織布であることを特
    徴とする請求項3記載のシリンダ洗浄装置。
  5. 【請求項5】 圧縮空気を入れる前の成形体の形はシリ
    ンダの回転方向に対して成形体前縁と後縁を結ぶ線より
    反シリンダ方向に成形体の中央部分を凹ませて成形され
    ていることを特徴とする請求項2記載のシリンダ洗浄装
    置。
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