JP3314477B2 - 移動作業ロボット - Google Patents

移動作業ロボット

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JP3314477B2
JP3314477B2 JP23623193A JP23623193A JP3314477B2 JP 3314477 B2 JP3314477 B2 JP 3314477B2 JP 23623193 A JP23623193 A JP 23623193A JP 23623193 A JP23623193 A JP 23623193A JP 3314477 B2 JP3314477 B2 JP 3314477B2
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秀隆 薮内
光康 小川
俊明 藤原
修 江口
弘文 乾
崇文 石橋
義貴 黒木
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動床面掃除機・自動
床面仕上げ装置等のように往復移動を繰り返しながら自
動的に作業を行う移動作業ロボットに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、作業機器に走行駆動装置・センサ
類および走行制御手段等を付加して、自動的に作業を行
う各種の移動作業ロボットが開発されている。例えば自
走式掃除機は、清掃機能として本体底部に吸込みノズル
やブラシなどを備え、移動機能として走行および操舵手
段と走行時の障害物を検知する障害物検知手段と位置を
認識する位置認識手段とを備え、この障害物検知手段に
よって清掃場所の周囲の壁等に沿って移動しながら位置
認識手段によって清掃区域を認識し、その清掃区域内全
体を移動して清掃するものである。
【0003】ここでまず、本発明に関連する絨毯目につ
いて説明する。絨毯目とは何かというと、絨毯の植毛
が、基布に対して垂直でなくやや斜めであるために生じ
る毛並みの性質のことである。
【0004】では、絨毯上を直進走行する場合の絨毯目
の影響について図9・図10・図11に基づいて説明す
る。図9は、絨毯のない平坦な床面上で本体を直進運転
させた移動軌跡を示す。この時は絨毯がないので当然絨
毯目の影響はなく、本体1の移動軌跡はロボット運転者
の希望どおりの方向に直進した破線aになる。一方図1
0に示すように、絨毯目の方向(毛並みが寝る方向)が
例えば左から右である絨毯の上で本体1を直進運転させ
ると、走行中本体1は、所望の破線aの方向を向いてい
るにもかかわらず、絨毯目の影響により逐次少しずつ右
方向に平行移動する。この結果、移動軌跡は、直線aか
ら右へ角度θだけずれた実線bになる。この角度θのず
れが生じる状態で往復移動した時、直進軌跡間で隙間が
できて清掃のやり残しが生じたり、逆に軌跡間が狭くな
って同じ場所を何回か通過して清掃面積の効率が低下し
たり(角度θが大きいと意図した清掃方向と反対側に進
むこともある)する。
【0005】そこで、この角度θを検出する方法とし
て、図11に示す絨毯目検出手段が考えられた。図11
を用いて従来の移動作業ロボットの絨毯目検出手段の構
成を説明する。ローラ43は床面Fに接地し、ローラ軸
46を介して回転自由にレバー42に支持されている。
レバー42はレバー軸45を介して回動自由に支持軸4
1に支持されている。ローラ43も含め、レバー42か
ら床面Fまでの部分でレバー部を構成している。支持軸
41は本体1に固定された取付台48に回転自由に取り
付けられており、その回転中心線は床面Fに垂直(ライ
ンd)である。一方回転検出器47は取付台48に固定
され、支持軸41の本体1に対する回転角度を検出す
る。レバー42と支持軸41は、スプリング等からなる
弾性体44で連結されており、その力により、ローラ4
3は適切な荷重で床面Fに付勢されている。
【0006】以上の構成により動作は次のようになる。
本体1が移動する時、ローラ43は本体1の移動軌跡の
方向を向きながらローラ軸46を中心にして床面F上を
転がることにより、本体1に追従する。この時のローラ
43の方向(すなわち本体1の移動軌跡の方向)は支持
軸41に伝達され、回転検出器47がこの方向を検出す
る。さらにローラ43は、床面Fに付勢されているの
で、床面Fの凹凸等の外乱による、不用意な角度振れが
生じにくい。
【0007】上述の絨毯目検出手段による絨毯目検出の
原理を、再び図10を用いて説明する。本体1に対して
自由に向きを変えることのできるローラ43は、これ自
体は、絨毯目の影響をほとんど受けず(発明者らは、ロ
ーラ43の接地面が面積が小さく、表面がなめらかで摩
擦係数が小さい時に、絨毯目の影響を受けにくいことを
確認している)にあくまで本体1の移動軌跡の方向を向
いて転がることによって、絨毯目を検出できる。つま
り、本体1が破線aの方向を向きながら絨毯目によって
実線bに沿って直進する時、ローラ43は実線bの方向
を向いている。この時本体1とローラ43の間に相対的
な角度差が生じるが、この角度差が、すなわち前述した
絨毯目によって生じる本体1の向き(破線a)と移動軌
跡(実線b)とのずれ角度θである。ちなみに、絨毯目
の方向が右から左(図と反対向き)であれば、ずれ角度
θは反対向きに生じるし、絨毯の毛足が長い・植毛密度
が高い等により絨毯目の影響が大きければ(絨毯目が強
ければ)、ずれ角度θは大きくなる。絨毯目検出手段は
この角度θを検出する。さらに言えば、検出した角度
θ、つまり絨毯目の影響により右方向にずれる分だけ、
本体1を左(破線c)に向けて直進させると、移動軌跡
としては所望の破線aを得ることができる。
【0008】次に、従来の移動作業ロボットの全体構成
を自走式掃除機を例にとって図12に示す。絨毯目を検
出する専用センサとして、上述した絨毯目検出手段24
を有する。清掃を行わないで本体1を移動させたい時に
は、この時不必要となる清掃手段である床ノズル18と
絨毯目検出手段24を、昇降アーム35・昇降支点軸3
4・昇降作用点軸33等からなる昇降手段により床面か
ら上昇させて、これらを段差や突起から保護するもので
ある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
た絨毯目検出手段を設けた従来の移動作業ロボットで
は、本体1の足回りの構成が複雑過密になり、設計・製
作コストが大きくなっていた。また、絨毯目の影響は本
体方向にも現れ、軌跡ずれの修正は平行移動分のみでは
不十分であった。
【0010】本発明は上記従来の移動作業ロボットが有
していた課題を解決しようとするものであって、本体方
向の誤差も活用して絨毯目の影響をより精密に修正した
作業走行できる移動作業ロボットを提供することを目的
としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の手段は、本体を移動させる駆動手段および操
舵手段と、前記駆動手段と操舵手段とを制御し本体の走
行制御を行う走行制御手段と、本体の方向を計測する方
向計測手段と、本体が走行中に絨毯目の方向と強さを検
出する絨毯目検出手段と、清掃等の作業を行なう作業手
段とを備え、前記走行制御手段が、方向計測手段の出力
に基づいて本体を目標方向に直進させる直進手段と、直
進中の本体方向の目標方向に対する誤差を計算する制御
誤差演算手段と、直進の目標方向に制御誤差演算手段と
絨毯目検出手段の出力の和分の修正を施す修正手段を有
する移動作業ロボットとするものである。
【0012】
【作用】 本発明の手段は、本体が受ける絨毯目の影響と
して、絨毯目検出手段が平行移動成分を検出するのに加
え、制御誤差演算手段を設けることによって、本体方向
の目標方向に対する角度誤差を抽出でき、修正手段が、
この平行移動分と角度誤差分の和分の修正を直進の目標
方向に施すことによって、絨毯目の影響をより精密に修
正できるものである。
【0013】
【実施例】(参考例1) 以下、本発明の第一の参考例である移動作業ロボットの
構成を、自走式掃除機を例にとって図1・図2に基づい
て説明する。図1は本参考例の自走式掃除機の縦断面
図、図2は同じく横断面図(図1の断面A−A)であ
る。1は自走式掃除機の本体(以下単に本体と称す
る)、2L・2Rはそれぞれ本体1の左右に設けた駆動
輪で、駆動モータ3L・3Rで減速機4L・4Rを介し
て左右独立に駆動される。5L・5Rはそれぞれ駆動モ
ータ3L・3Rに接続されたロータリエンコーダ等から
なるモータ回転検出器で、駆動モータ3L・3Rの軸回
転数を検出している。また9は、本体1に回転自在に取
り付けた従輪である。以上、駆動輪2L・2R・駆動モ
ータ3L・3R・減速機4L・4R・回転検出手段5L
・5R・従輪9は本体1を移動させる駆動手段と操舵手
段を構成している。31は蓄電池であり、本体1の全体
に電力を供給している。12は本体1の周囲に本体1よ
り突出する接触検知手段で、その表面は弾性材で構成さ
れ、本体1が周囲の壁面・柱・床面からの突起物・段差
・家具・人間等の障害物に接触したときの衝撃を和ら
げ、かつその接触を検出する。22は本体1の周囲の障
害物までの距離を計測する測距手段で、本体1の周囲に
設けた超音波センサから構成されている。21は本体1
の方向を計測する方向計測手段で、本実施例ではレート
ジャイロおよびこの出力を積分する積分器等から成って
いる。20は、駆動モータ3L・3Rを制御し、本体1
の走行制御を行なう走行制御手段である。14は電動送
風機、15は集塵室、16・17はその内部に設けたフ
ィルターである。18は本体1の底部に設けた床ノズル
で、接続パイプ19を介して集塵室15と連通してい
る。以上、電動送風機14・集塵室15・フィルタ16
・17・床ノズル18・接続パイプ19は、清掃手段を
構成している。45はハンドルで、人が本体1の移動を
操作するときの取っ手となる。35は本体1に固定され
た昇降支点軸34に支持された昇降アームで、一端は、
床ノズル18に固定された昇降作用点軸33に支持さ
れ、その反対側には、長穴43を有し、これに沿ってス
ライドする前スライド軸38・後スライド軸41を介し
て、昇降アーム35を操作する収納式のペダル40が設
けてある。本体1と接触検知手段12のペダル40を引
き出す位置には、切り欠きがあり、本体1の切り欠きの
側面には、ペダル40を床ノズル18を上昇させた時の
位置でロックする突起50が設けてある。以上、昇降ア
ーム35・昇降支点軸34・昇降作用点軸33・前スラ
イド軸38・後スライド軸41・ペダル40・突起50
は床ノズル18を昇降させる昇降手段を構成している。
【0014】次に、本参考例の従輪の詳細と回転検出手
段の関係について、その構成を、図3・図4を用いて説
明する。図3は従輪9および回転検出手段10の縦断面
図、図4は従輪9の横断面図(図3の断面B−B)であ
る。61は従輪の支持軸で、本体1に固定されたベアリ
ング64を介して、回転自在に本体1に取り付けられて
いる。62はフレームで支持軸61にしっかり固定され
ている。63はローラで、フレーム62に固定されたロ
ーラ軸66に対して自由に回転できる。そして、本体重
量を安定に支えるため接地幅を大きくとり、かつ本体1
に対しての方向転換を滑らかに行うため、回転動作を互
いに独立させた複数(図では3個)のローラ63を設け
ている。一方10は回転検出手段で、本体1に固定さ
れ、その検出軸10’は衝撃等を吸収するカップリング
65を介して支持軸61に固定されている。よってロー
ラ63の本体1に対する相対的な方向が支持軸61に伝
達され、支持軸61の本体に対する回転角度を回転検出
手段10が検出できるようになっている。
【0015】次に本参考例の制御構成を図5の制御ブロ
ック図に基づいて説明する。駆動モータ3L・3Rの回
転数を検出するモータ回転検出器5L・5Rと、測距手
段22・接触検知手段12・方向計測手段21と、従輪
9の支持軸61の本体1に対する回転角度を検出する回
転検出手段10の出力は、走行制御手段20に伝達され
る。走行制御手段20は、これらの出力を判断して駆動
モータ3L・3Rに制御信号を出力し、本体1の移動方
向・走行距離を制御する。本参考例では走行制御手段2
0は、直進手段51と調整手段52・修正手段55を有
している。直進手段51は、方向計測手段21の出力に
基づき、本体1を所定の目標方向に直進させるよう駆動
モータ3L・3Rを制御する。調整手段52は、回転検
出手段10の出力を受けてこれを増幅し、その増幅率は
操作パネル60に設けた調整つまみ52’により自由に
変えることができる。調整つまみ52’も含めて調整手
段とする。修正手段55は、調整手段52で増幅された
回転検出手段10の出力を受けて、直進手段51の目標
方向を増幅値分だけ修正する。また走行制御手段20
は、清掃移動時には清掃手段である電動送風機14と床
ノズル18に設けた回転式ブラシとを駆動する。
【0016】以上が本参考例の自走式掃除機の構成であ
る。それでは次に、本参考例の動作について説明する。
まず図6に基づいて、自律走行で清掃を行うときの移動
パターンの一例を説明する。清掃区域を四角枠内とす
る。まずスタート位置Sから前進を開始する。そして、
前方の壁面w1を検出するか、一定距離L進んだところ
で停止し、本体1の方向を、清掃を進める壁面w3側に
少し変えて、今度は後退を始める。そして、後方の壁面
w2を検出すると、本体1は先述同様に方向を変えて再
び前進を始める。以降はこの繰り返しで清掃を進め、側
方の壁面w3を検出すると自律移動清掃を終了する。こ
の時、前進と後退は直進手段51を用いた直進動作で行
うが、その目標方向は、前進と後退の一往復で予め決め
られた清掃幅Wだけ清掃方向に進むよう設定される。
【0017】次に図7に基づいて、本参考例の絨毯目の
影響による軌跡ずれの検出とその修正について説明す
る。本体1が絨毯目の方向が左から右である絨毯上を走
行する時、本体1は目標方向の破線a方向を向きながら
目の方向に平行移動して実線bの軌跡をたどる(参照:
従来の技術)。この時従輪9も絨毯目の影響を受けて平
行移動するが、本体1に対して従輪9の支持軸61は回
転自由なので、本体1に対して方向を固定されている駆
動輪2L・2Rに比べて平行移動の度合いは少なく、残
りは本体1に対する従輪のローラ63の角度変化θ’と
して現れる。実はこの従輪9による角度検出は、従来の
技術で説明した検出原理そのものである。しかし実際に
は、角度θ’は、駆動輪2L・2R・従輪ローラ63の
接地圧・接地面積・接地面の材質や本体の重量バラン
ス、絨毯の種類にもよるが、軌跡のずれ角度θの約5〜
7割の値となる。よって、この角度θ’を先述の回転検
出器10で検出し、調整手段52でθ’を増幅すること
により、実際のずれ角度θを推測することが可能であ
る。そして、先述の修正手段55が、推測された角度θ
だけ直進の目標方向を修正(図破線c)すれば、走行軌
跡を所望の破線aとすることができる。
【0018】以上により、絨毯目検出の専用センサを無
くすことによって、本体の足回りの構成が簡素になって
コストダウンもでき、そのかわりに、本体荷重を支える
従輪9の支持軸61の回転角度を検出してこの出力を増
幅することにより、従来の技術で説明した絨毯目検出手
段24の代用とでき、絨毯目による軌跡のずれ角度を推
測・修正して作業走行できる移動作業ロボットを構成す
ることができる。
【0019】なお、調整手段52の増幅率は微調整を行
ったほうがよいので、調整つまみ52’を設けて容易に
調整できるようにしている。調整つまみ52’の仕様・
形態については、増幅率の調整が自由で容易という意図
を満たしていれば、図5に示したものに限定するもので
はない。
【0020】また、回転検出手段10による検出角度
θ’としては、逐次サンプリングしておいて、いくつか
の平均値を用いると、信頼性の高いデータが得られる。
【0021】(参考例2) 以下、本発明の第二の参考例である移動作業ロボット
を、自走式掃除機を例にとって説明する。本体構成は前
参考例1の図1・図2と同様なので説明を省略する。
また、従輪の詳細と回転検出手段の関係も前記参考例1
の図3・図4と同様なので説明を省略する。
【0022】図5は本参考例の第二の手段における制御
ブロック図で、基本的には前記参考例1の説明と共通な
ので、追加部分のみについて説明する。本参考例では走
行制御手段20は、増幅率記録手段53を有している。
増幅率記録手段53は、調整手段の増幅率を何通りか
(図では6通り)記憶し、操作パネル60に設けた選択
スイッチ53’により、希望する増幅率を選択して調整
手段52に出力する。記憶・選択の操作手順の例として
は、選択スイッチ53’の任意の番号を3秒間押し続け
ればそのときの調整つまみ52’が示す増幅率がその番
号に記憶され、また、任意の番号を一瞬押せば記憶して
いる増幅率が選択できる、オフを押せば選択が解除さ
れ、調整つまみ52’が示す増幅率が選択される、のよ
うな操作が考えられる。選択スイッチ53’も含めて増
幅率記録手段とする。
【0023】以上の構成による本体1の動作は、前記
例1の図6・図7と同様なので説明を省略する。
【0024】以上により、ある決まった何ヶ所かの場所
で繰り返し作業走行させるとき、絨毯の種類・使用年数
や作業方向等、各作業場所によって増幅率が微妙に異な
ることが予想されるので、各場所に応じて一度最適な増
幅率を調整・記憶しておけば、毎回調整する必要がな
く、増幅率の選択が容易に行え、各場所で絨毯目の影響
を修正した作業走行ができる移動作業ロボットを構成す
ることができる。
【0025】本発明の手段は、増幅率記録手段を設ける
ことによって、作業場所によって異なる調整手段の増幅
率を個々に記憶して、場所に応じた増幅率を容易に選択
できるものである。
【0026】なお、選択スイッチ53’の仕様・形態に
ついては、増幅率の記憶・選択操作容易という意図を満
たしていれば、図5に示したものに限定するものではな
い。
【0027】(実施例1) 以下、本発明の第の実施例である移動作業ロボット
を、自走式掃除機を例にとって説明する。本体構成は前
参考例1の図1・図2と同様なので説明を省略する。
また、従輪の詳細と回転検出手段の関係も前記参考例1
の図3・図4と同様なので説明を省略する。ただし、絨
毯目の影響による軌跡ずれ検出する手段として、回転検
出手段10および調整手段52・52’のかわりに、従
来の技術で説明した専用センサである絨毯目検出手段2
4に置き換えてもよい。以下単に絨毯目検出手段という
言葉で説明を行うことにする。
【0028】図5は本実施例の手段における制御ブロッ
ク図で、基本的には前記参考例1の説明と共通なので、
追加および異なる部分のみについて説明する。本実施例
では走行制御手段20は、制御誤差演算手段54を有し
ている。制御誤差演算手段54は、直進手段51による
直進中の方向計測手段21の出力を受けて、本体1の方
向の目標方向に対する誤差を計算する。修正手段55は
絨毯目検出手段24(調整手段52)と制御誤差演算手
段54の出力を受けて、直進手段51の目標方向を両手
段の出力和の分だけ修正する。
【0029】以上が本実施例の自走式掃除機の構成であ
る。それでは次に、動作について説明する。自律走行で
清掃を行うときの移動パターンの一例については前記
例1の図6と同様なので説明を省略する。
【0030】次に図8に基づいて、本実施例の絨毯目の
影響による軌跡ずれの検出とその修正について説明す
る。本体1が絨毯目の方向が左から右である絨毯上を走
行する時、従来の技術の項では、本体1は目標方向の破
線a(破線a’)方向を向きながら目の方向に平行移動
して実線bの軌跡をたどると説明した。しかし厳密に見
ると、本体1の方向自体も絨毯目の影響によりわずかに
右側に傾き、一点鎖線dの方向を向く(図で角度θ
g)。そして、この一点鎖線dの方向に対して、平行移
動による角度ずれθcが生じる。よって各角度ずれθg
とθcの和として軌跡ずれ角θが生じ、走行軌跡として
実線bとなる。走行駆動系の性能にもよるが、実際、本
体1の方向の傾き角度θgは、平行移動による角度ずれ
θcの約1割程度であり、影響度としては小さいが、直
進距離が長いときにはθgの成分も無視できなくなる。
また、θgを零にするべく直進手段51による直進制御
のフィードバックゲイン(制御量)を大きくすると、蛇
行して安定した直進ができない。よって、θcを絨毯目
検出手段24で検出し、θgを方向計測手段21の出力
を用いて前述の制御誤差演算手段54により抽出するこ
とにより、厳密なずれ角度θを検出することができる。
そして、先述の修正手段55が、角度θcとθgの和で
ある角度θだけ直進の目標方向を修正(図破線c)すれ
ば、走行軌跡を所望の破線aとすることができる。
【0031】以上により、平行移動成分だけでなく、本
体1の直進目標方向に対する制御角度誤差分も修正する
ことによって、絨毯目の影響をより精密に修正して作業
走行できる移動作業ロボットを構成できる。
【0032】また、絨毯目検出手段24と制御誤差演算
手段54による検出角度θとしては、逐次サンプリング
しておいて、いくつかの平均値を用いると、信頼性の高
いデータが得られる。
【0033】
【発明の効果】以上のように発明によれば、本体が受
ける絨毯目の影響として、絨毯目検出手段が平行移動成
分を検出するのに加え、制御誤差演算手段を設けること
によって、本体方向の目標方向に対する誤差を抽出し、
修正手段が直進の目標方向にこの平行移動分と角度誤差
分の和分の修正を施すことによって、絨毯目の影響をよ
り精密に修正した作業走行ができる移動作業ロボットを
実現することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一・第二の参考例およびの実施
例である移動作業ロボットの縦断面図
【図2】同移動作業ロボットの横断面図
【図3】同移動作業ロボットの従輪の詳細と回転検出手
段の関係を示す縦断面図
【図4】同移動作業ロボットの従輪の横断面図
【図5】同移動作業ロボットの走行制御手段の制御ブロ
ック図
【図6】同移動作業ロボットの自律走行清掃の移動パタ
ーンを示す図
【図7】本発明の第一・第二の参考例である移動作業ロ
ボットの絨毯目による軌跡ずれの検出・修正について説
明する図
【図8】本発明の第の実施例である移動作業ロボット
の絨毯目による軌跡ずれの検出・修正について説明する
【図9】従来の移動作業ロボットのベアフロア上での直
進走行を示す図
【図10】同移動作業ロボットの絨毯上での直進走行お
よび絨毯目の検知原理を示す図
【図11】同移動作業ロボットの絨毯目検出手段の概略
【図12】同移動作業ロボットの縦断面図
【符号の説明】
1 本体 2 駆動輪 3 駆動モータ 4 減速機 5 モータ回転検出器 9 従輪 10 回転検出手段 12 接触検知手段 14 電動送風機 15 集塵室 16,17 フィルター 18 床ノズル 19 接続パイプ 20 走行制御手段 21 方向計測手段 24 絨毯目検出手段 51 直進手段 52 調整手段 52’ 調整つまみ 53 増幅率記録手段 53’ 選択スイッチ 54 制御誤差演算手段 55 修正手段 61 支持軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G05D 1/02 G05D 1/02 W (72)発明者 薮内 秀隆 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 小川 光康 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 藤原 俊明 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 江口 修 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 乾 弘文 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 石橋 崇文 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 黒木 義貴 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−338437(JP,A) 特開 平5−211996(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47L 9/00 102 A47L 5/28 A47L 11/00 G05D 1/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体を移動させる駆動手段および操舵手
    段と、前記駆動手段と操舵手段とを制御し本体の走行制
    御を行う走行制御手段と、本体の方向を計測する方向計
    測手段と、本体が走行中に絨毯目の方向と強さを検出す
    る絨毯目検出手段と、清掃等の作業を行なう作業手段と
    を備え、前記走行制御手段が、方向計測手段の出力に基
    づいて本体を目標方向に直進させる直進手段と、直進中
    の本体方向の目標方向に対する誤差を計算する制御誤差
    演算手段と、直進の目標方向に制御誤差演算手段と絨毯
    目検出手段の出力の和分の修正を施す修正手段を有する
    移動作業ロボット。
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