JP3313525B2 - スイッチの節度機構 - Google Patents

スイッチの節度機構

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JP3313525B2
JP3313525B2 JP32238094A JP32238094A JP3313525B2 JP 3313525 B2 JP3313525 B2 JP 3313525B2 JP 32238094 A JP32238094 A JP 32238094A JP 32238094 A JP32238094 A JP 32238094A JP 3313525 B2 JP3313525 B2 JP 3313525B2
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晃司 野々部
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ノブの操作感を高める
スイッチの節度機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6は、プッシュスイッチ51の縦断面
図である。プッシュスイッチ51のボディ52には、タ
ーミナル53,54が設けられており、そのターミナル
53,54の一端を介して図示しない電子装置に接続さ
れている。ターミナル53,54の他端は、それぞれ固
定接点部53a,54aとなっている。そして、ノブ5
5を図6の右方向へ押すと、そのノブ55が取着された
ノブホルダ56に支持されたコンタクト57により、固
定接点部53a,54aが互いに接続されるようになっ
ている。
【0003】また、ボディ52の内面には節度山部58
が形成され、その節度山部58の斜面58aには、節度
ボール59が円筒部60に挿入された節度バネ61によ
り押圧支持されている。この節度山部58と節度ボール
59と節度バネ61とにより節度機構62が構成されて
いる。節度機構62は、プッシュスイッチ51の操作感
を良くするために設けられている。
【0004】即ち、ノブ55を押すと、そのノブ55の
押圧力により戻しバネ63が圧縮されるとともに、節度
ボール59が節度山部58の斜面58aによって押し下
げられ節度バネ61が圧縮される。そして、節度ボール
59が節度山部58の節度山58bを越えると、それ以
上節度バネ61は圧縮されなくなる。
【0005】従って、ノブ55を操作すると、戻しバネ
63と節度バネ61とを圧縮するための操作力が必要と
なる。そして、節度ボール59は節度山部58の節度山
58bを越えると、ノブ55には、戻しバネ63を圧縮
するための操作力のみとなる。この構成により、ノブ5
5の操作力を変更することで、スイッチ51の操作感覚
を良くしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、プッシュス
イッチ51の場合、節度ボール59と節度バネ61とが
必要となる。そのため、プッシュスイッチ51の部品点
数が多くなり、組み込む工数がかかるので、組み込みに
手間がかかり、コストアップとなっていた。
【0007】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は、構成部品の点数を減ら
すことができるスイッチの節度機構を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、スイッチ本体に対して出没方向に移動可能に支持さ
れ、戻しバネにより付勢された突出位置から、該戻しバ
ネの弾性力に抗して没入位置に操作される移動体に対し
て、該移動体の移動に対応して該移動体の操作方向とは
反対の方向の力を発生させるスイッチの節度機構であっ
て、一端が係止され、他端に摺動部が形成されたバネ体
と、前記移動体の移動に従って前記摺動部が摺動され、
該移動体が突出位置にあるときに該摺動部が押圧される
第1の摺動面と、前記移動体が没入位置にあるときに該
摺動体が押圧される第2の摺動面とを有する節度山部と
から構成され、前記第1の摺動面は、前記移動体の操作
方向に対して所定の角度に形成され、前記移動体が突出
位置にあるときに前記バネ体の摺動部が押圧され、その
押圧力に応じて前記移動体の操作方向とは反対の方向の
力を発生させるようにし、前記節度山部の上面には、移
動体の操作方向に対して、前記第1の摺動面と同じ角度
を有する案内面と、前記第2の摺動面と同一平面である
側面とを有する段部が形成され、その段部の案内面に押
圧された摺動部を、移動体の移動に従って、段部の側面
及び第2の摺動面を介して第1の摺動面に押圧される正
しい組付け位置まで摺動させるようにしたことを要旨と
する。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のスイッチの節度機構において、前記節度山部の上面に
は、前記段部の案内面に押圧された摺動部が押圧される
上面と、前記段部の案内面から前記第1の摺動面に向か
う第2の案内面を有する第2の段部が形成され、前記
段部の案内面に押圧された摺動部を、移動体の移動に従
って、第2の段部の上面から節度山部の上面に段落ちさ
せ、第2の段部の第2の案内面を介して前記第1の摺動
面に押圧される正しい組付け位置まで摺動させるように
したことを要旨とする。
【0010】
【0011】
【作用】従って、請求項1に記載の発明によれば、節度
機構はバネ体と節度山部とから構成される。バネ体は、
その一端が係止され、他端には摺動部が形成される。節
度山部には第1の摺動面と第2の摺動面とが形成され
る。第1の摺動面には、移動体が突出位置にあるときに
バネ体の摺動部が押圧され、移動体の移動に従って摺動
部が摺動される。第2の摺動面には、移動体が没入位置
にあるときに摺動体が押圧され、移動体の移動に従って
摺動部が摺動される。そして、第1の摺動面は、移動体
の操作方向に対して所定の角度に形成され、移動体が突
出位置にあるときに押圧される摺動部の押圧力に応じて
移動体の操作方向とは反対の方向の力を発生させる。
た、段部の案内面に押圧された摺動部は、移動体の移動
に従って、段部の側面及び第2の摺動面を介して正しい
組付け位置まで摺動される。
【0012】また、請求項2に記載の発明によれば、前
記段部の案内面に押圧された摺動部は、移動体の移動に
従って、第2の段部の上面から節度山部の上面に段落ち
され、第2の段部の第2の案内面を介して正しい組付け
位置まで摺動される。
【0013】
【0014】
【実施例】
(第一実施例)以下、本発明をプッシュスイッチに具体
化した第一実施例を図1及び図2に従って説明する。
【0015】図1は、本実施例のプッシュスイッチ1の
縦断面図である。プッシュスイッチ1のボディ2は、略
直方体状に形成されている。そのボディ2の一側面が開
口されている。そのボディ2には、押しボタン用のノブ
3が取着されたノブホルダ4が出没方向に移動可能に収
容され、そのノブ3及びノブホルダ4により移動体が構
成されている。ノブホルダ4の一側面4aと、その一側
面4aと対向するボディ2の内側面2aとには、それぞ
れ凹部4b,2bが形成され、その凹部4b,2b間に
戻しバネ5が設けられている。そして、ノブ3及びノブ
ホルダ4は、戻しバネ5によって、ノブ3がボディ2か
ら突出する方向に付勢されている。
【0016】ボディ2には、ターミナル6,7がボディ
2の外側面2cから突出するように取着され、そのター
ミナル6,7を介して図示しない電子機器に接続されて
いる。ターミナル6,7は、それぞれボディ2の上部内
側面2dに並列するように取着され、それぞれ固定接点
部6a,7aとなっている。ノブホルダ4には、コンタ
クト8が取着され、そのコンタクト8の先端は、可動接
点部8aとなっている。そして、戻しバネ5の付勢力に
抗して図1に示す矢印A方向にノブ3を押圧すると、そ
のノブ3及びノブホルダ4の移動により可動接点部8a
が固定接点部6a,7aに接触する。即ち、固定接点部
6a,7aが可動接点部8aを介してそれぞれ接続され
るようになっている。
【0017】また、図2に示すように、ボディ2の上部
には四角形状の開口部9が形成されている。その開口部
9の後端(図2において右端)には、図1に示すよう
に、段部10が形成されている。段部10の上面10a
の左側(図2において上側)には、節度山部11が形成
されている。節度山部11は、所定の高さの略直方体状
に形成されている。節度山部11には、ノブ3の操作方
向(図2の矢印A方向)に対して所定の角度傾いて第1
の摺動面12が形成されており、節度山部11の右側面
(図2において下側面)は、第2の摺動面13となって
いる。そして、第1の摺動面12と第2の摺動面13と
の間が節度山14となっている。
【0018】図1に示すように、ノブホルダ4の上面4
cには、段部15が形成され、その段部15から所定の
間隔だけ離れて円柱状のスプリングホルダ16が開口部
9に向かって突出形成されている。スプリングホルダ1
6には、バネ体としてのねじりコイルバネ17が取着さ
れている。ねじりコイルバネ17の一端17a(図2参
照)は段部15され、他端は前記ボディ2に形成
された節度山部11の第1の摺動面12に向かって延び
るように形成されている。
【0019】ねじりコイルバネ17は、その先端に直角
に屈曲形成されて摺動部18が形成され、その摺動部1
8は、ねじられたねじりコイルバネ17の弾性力により
段部10の上面10aに押圧されている。また、ねじり
コイルバネ17の摺動部18は、ねじりコイルバネ17
の弾性力により前記節度山部11の第1の摺動面12に
押圧されている。そして、ノブ3を押し込むと、そのノ
ブ3及びノブホルダ4の移動に対応してねじりコイルバ
ネ17の摺動部18が第1の摺動面12を節度山部11
の節度山14に向かって摺動するようになっている。
【0020】そして、ノブホルダ4に保持されたねじり
コイルバネ17と、ボディ2に形成された節度山部11
とにより、プッシュスイッチ1の節度機構19が構成さ
れている。
【0021】次に、上記のように構成したプッシュスイ
ッチの作用を説明する。戻しバネ5の弾性力に抗して図
1に示す矢印A方向にノブ3を押すと、そのノブ3及び
ノブホルダ4の動作によってコンタクト8が、図1の点
線で示す位置に移動すると、そのコンタクト8により固
定接点部6a,7aが互いに接続される。このとき、節
度機構19を構成するねじりコイルバネ17の先端に形
成された摺動部18は、節度山部11の第1の摺動面1
2から節度山14を越えて第2の摺動面13に摺動す
る。
【0022】摺動部18が節度山部11の第1の摺動面
12を摺動しているとき、その摺動部18は、ねじりコ
イルバネ17のねじりにより第1の摺動面12に押圧さ
れている。すると、ねじりコイルバネ17はねじられて
いるので、そのねじりコイルバネ17の摺動部18が節
度山部11の節度山14に向かって摺動するに従って第
1の摺動面12に押圧される力が増加する。そして、第
1の摺動面12は、ノブ3の操作方向に対して所定の角
度傾いて形成されている。その結果、ねじりコイルバネ
17のねじりにより摺動部18が第1の摺動面12に押
圧され増加する力に応じて、図2に示す矢印A方向とは
反対の方向の力が増加する。
【0023】即ち、ノブ3を操作するためには、戻しバ
ネ5の弾性力に抗するのに必要な力と、ねじりコイルバ
ネ17が第1の摺動面12によりねじられる力に対応し
た力とに抗する操作力が必要となる。
【0024】更に、ノブ3を図2に示す矢印A方向に押
すと、ねじりコイルバネ17の摺動部18が節度山部1
1の節度山14を越えると、その摺動部18は、第2の
摺動面13を摺動するようになる。すると、第2の摺動
面13は、ノブ3の操作方向とは平行する方向に面して
いるので、その第2の摺動面13に摺動部18が押圧さ
れる力に応じた力は、矢印A方向とは反対の方向には加
わらない。その結果、ノブ3を操作する操作力は、戻し
バネ5の弾性力に抗するのに必要な力だけとなり、軽く
操作することができる。
【0025】このように、本実施例のプッシュスイッチ
1の節度機構によれば、ねじりコイルバネ17の先端に
は摺動部18が形成され、その摺動部18はねじりコイ
ルバネ17の弾性力により節度山部11の第1の摺動面
12に押圧される。その第の摺動面12に押圧される
ねじりコイルバネ17のねじりに応じた力が、ノブ3の
操作に必要となる。
【0026】そして、更にノブ3が操作されて、摺動部
18がねじりコイルバネ17のねじりにより第2の摺動
面13に押圧される。すると、第2の摺動面13は、ノ
ブ3の操作方向とは平行する方向に面しているので、ね
じりコイルバネ17のねじりに応じた力は、ノブ3の操
作には必要なくなる。
【0027】即ち、プッシュスイッチ1の節度機構19
は、節度山部11とねじりコイルバネ17とにより構成
される。その結果、従来の節度機構62に比べて部品点
数を減らすことができる。 (第二実施例)以下、本発明を具体化した第二実施例を
図3及び図4に従って説明する。
【0028】尚、本実施例において、第一実施例と同様
の部材については同一の符号を付してその説明を省略す
る。図3(a)は本実施例のプッシュスイッチの節度機
構21の一部平面図、図3(b)はプッシュスイッチの
節度機構21の一部縦断面図である。尚、プッシュスイ
ッチの他の部材については、図1に示す第一実施例と同
じであるので、図を省略してある。
【0029】図3(a)に示すように、節度機構21の
節度山部11の上面11aには、段部22が形成され、
その段部22の側面が案内面23となっている。案内面
23は、本実施例では、ノブ3の操作方向(図3(a)
の矢印A方向)に対して、節度山部11の第1の摺動面
12と同じ角度に傾いて形成されている。段部22の右
側面(図3(a)において下側)24は、節度山部11
の第2の摺動面13と同一平面となっている。
【0030】ねじりコイルバネ17をプッシュスイッチ
に組付ける場合、第実施例の節度機構19の場合に
は、図4(a)(b)の点線で示すように、ねじりコイ
ルバネ17の摺動部18が間違って節度山部11の上
組付けられる場合がある。すると、ねじりコイルバネ
17の摺動部18は、節度山部11の第1,第2の摺動
1213を摺動しないので、ノブ3にねじりコイル
バネ17による荷重はかからない。そのため、プッシュ
スイッチ毎にねじりコイルバネ17が正しく組付けられ
ているかを確認する必要があり、正しく組付けられてい
ないねじりコイルバネ17を直してやる必要があるの
で、手間がかかるという問題がある。
【0031】図3(a)(b)に点線で示すように、誤
って節度山部11の上面11aに組付けられたねじりコ
イルバネ17の摺動部18は、そのねじりコイルバネ1
7の弾性力により案内面23に押圧される。また、ねじ
りコイルバネ17の摺動部18は、そのねじりコイルバ
ネ17の弾性力により節度山部11の上面11aに押圧
されている。
【0032】この状態で、ノブ3を手で図3(a)に示
す矢印A方向に操作すると、その操作に応じてねじりコ
イルバネ17の摺動部18は、一点鎖線で示すように、
案内面23を摺動する。そして、摺動部18が段部22
の右側面24、即ち第2の摺動面13に摺動するまでノ
ブ3を操作する。すると、摺動部18は、ねじりコイル
バネ17の弾性力により段部10の上面10aに押圧さ
れるようになる。そして、ノブ3から手を離すと、ねじ
りコイルバネ17の摺動部18は、そのねじりコイルバ
ネ17の弾性力により、段部10の上面10aに押圧さ
れるとともに、第2の摺動面13から節度山14を越え
て第1の摺動面12に押圧され摺動する。
【0033】その結果、ねじりコイルバネ17は、正し
い位置、即ち段部10の上面10a及び節度山部11の
第1の摺動面12に押圧される位置に組付けられる。即
ち、ノブ3を図3(a)に示すストロークS1だけ押し
込む操作を一度行なうことにより、間違った組付け位置
のねじりコイルバネ17を、正しい組付け位置に修正す
ることができる。
【0034】そして、ノブ3の操作は、プッシュスイッ
チの動作を確認する時に行なうことにより、手間を省く
ことができる。プッシュスイッチの動作確認は、ノブ3
を操作することにより、図1に示すターミナル6,7の
固定接点部6a,7aがコンタクト8の可動接点部8a
により互いに接続されることを確認する。即ち、プッシ
ュスイッチの動作確認時には、ノブ3が操作される。従
って、ねじりコイルバネ17の組付けが間違っているプ
ッシュスイッチでも、このプッシュスイッチの動作確認
において、ノブ3が操作されることにより、ねじりコイ
ルバネ17の組付けを正しい位置に修正することができ
る。そのため、特別に、ねじりコイルバネ17の組付け
を修正する工程を設ける必要がない。
【0035】このように、本実施例のプッシュスイッチ
の節度機構21によれば、節度山部11の上面には、段
部22を形成して案内面23を設けた。そして、その案
内面23には、間違った組付け位置にあるねじりコイル
バネ17の摺動部18が押圧され、ノブ3の操作により
摺動し、節度山部11の第1の摺動面12に移動する。
【0036】その結果、ノブ3の操作によりねじりコイ
ルバネ17の摺動部18の組付け位置を容易に修正する
ことができるので、第1実施例の効果に加えて、ねじり
コイルバネ17の組付けの修正の手間をはぶくことがで
きる。 (第三実施例)以下、本発明を具体化した第三実施例を
図5に従って説明する。
【0037】尚、本実施例において、第一,第二実施例
と同様の部材については同一の符号を付してその説明を
省略する。図5(a)は、本実施例のプッシュスイッチ
の節度機構31の一部平面図、図5(b)はプッシュス
イッチの節度機構31の一部縦断面図である。尚、プッ
シュスイッチの他の部材については、図1に示す第一実
施例と同じであるので、図を省略してある。
【0038】図5(a)及び図5(b)に示すように、
節度機構31の節度山部11の上面11aには、段部3
2が形成され、その段部32の側面が第2の案内面33
となっている。第2の案内面33は、本実施例では、案
面23に対して垂直に形成されている。
【0039】図5(a)の点線で示すように、間違って
段部32の上面32aに組付けられたねじりコイルバネ
17の摺動部18は、第二実施例と同様に、ノブ3の操
作により案内面23を摺動する。そして、ノブ3を図5
(a)に示すストロークS2だけ押し込むと、摺動部1
8は、ねじりコイルバネ17の弾性力により段部32の
上面32aから段落ちして節度山部11の上面11aに
押圧される。
【0040】次に、ノブ3から手を離すと、ノブ3及び
ノブホルダ4は、戻しバネ5の弾性力により突出する。
このとき、ねじりコイルバネ17の摺動部18は、第2
の案内面33を摺動し、節度山部11の上面11aから
段部10の上面10aに段落ちし、第1の摺動面12及
び段部10の上面10aにねじりコイルバネ17の弾性
力により押圧される。
【0041】即ち、ねじりコイルバネ17の摺動部18
は、正しい位置、即ち段部10の上面10a及び節度山
部11の第1の摺動面12に押圧される位置に組付けら
れる。そして、ノブ3を図5(a)に示すストロークS
2だけ押し込む操作を一度行なうことにより、間違って
組付けされたねじりコイルバネ17を、正しい組付け位
置に修正することができる。
【0042】そして、第二実施例と同様に、ノブ3の操
作は、プッシュスイッチの動作を確認する時に行なわ
れ、その時にねじりコイルバネ17の組付けを修正する
ことができ、手間を省くことができるので、特別に、ね
じりコイルバネ17の組付けを修正する工程を設ける必
要がない。
【0043】ところで、第二実施例の節度機構21の場
合、案内面23のみにより摺動部18が摺動されるの
で、ノブ3を押し込んで、ねじりコイルバネ17の摺動
部18を第2の摺動面13にまで摺動させる必要があ
る。そのため、ノブ3のストロークS1を短くするに
は、図3に示す案内面23の角度θを小さくすればよ
い。しかしながら、あまり案内面23の角度θを小さく
すると、間違って組付けられたねじりコイルバネ17の
摺動部18が摺動し難くなり、容易に組付け位置を修正
することができなくなる。そのため、案内面23の角度
θを小さくすることができないので、ノブ3のストロー
クS1を短くすることができない。
【0044】一方、本実施例の節度機構31の場合、ノ
ブ3を押し込む場合、ねじりコイルバネ17の摺動部1
8は案内面23を摺動し、節度山部11の上面11aに
段落ちする。次に、ノブ3が戻しバネ5により突出する
場合、摺動部18は第2の案内面33を摺動し、段部1
0の上面10aに段落ちする。そして、案内面23と第
2の案内面33とにより第1の摺動面12にまで摺動す
る。従って、案内面23の角度θを小さくしなくても、
短いストロークS2で摺動部18を第1の摺動面12に
摺動させることができる。
【0045】このように、本実施例のプッシュスイッチ
の節度機構31においては、段部32を設けて第2の案
内面33を形成した。ねじりコイルバネ17の摺動部1
8は、ノブ3を押し込む時には案内面23を摺動し、ノ
ブ3から手を離した時には第2の案内面33を摺動す
る。その結果、ねじりコイルバネ17の摺動部18を正
しい組付け位置に修正する場合、摺動部18が、第2の
案内面33を摺動する位置までノブ3を操作するだけと
なる。
【0046】従って、ノブ3を一度操作するだけで、間
違った組付け位置のねじりコイルバネ17を、容易に正
しい組付け位置に修正することができる。その結果、第
2実施例と同様に、ねじりコイルバネ17の組付けの修
正の工程を除くことができ、手間を省くことができる。
【0047】更に、ノブ3のストロークS2を第2実施
例のノブ3のストロークS1に比べて短くすることがで
きるので、第二実施例に比べてノブ3の操作量(ストロ
ーク)の短いプッシュスイッチにおいても、節度機構を
構成するねじりコイルバネ17の組付けを容易に修正す
ることができる。
【0048】尚、本発明は以下のように変更してもよ
く、その場合にも同様の作用及び効果が得られる。 1)上記各実施例では、ボディ2に節度山部11を形成
し、ノブホルダ4にスプリングホルダ16を形成してね
じりコイルバネ17を支持するようにしたが、逆にボデ
ィ2にスプリングホルダ16を形成してねじりコイルバ
ネ17を支持し、ノブホルダ4に節度山部11を形成す
るようにしてもよい。
【0049】2)上記各実施例では、ボディ2に開口部
9を形成し、その開口部9に形成した段部10の上面1
0aに節度山部11を形成したが、段部10を設けず
に、直接節度山部11を形成するようにしてもよい。こ
の場合、ねじりコイルバネ17の摺動部18は、節度山
部11の第1,第2の摺動面12,13にのみ押圧され
るように支持される。
【0050】また、段部10の上面10aに所定の幅の
溝を形成し、その溝にねじりコイルバネ17の摺動部1
8を配置するようにしてもよい。摺動部18は、ノブ3
の操作により溝の側面を摺動する。
【0051】3)上記各実施例では、ねじりコイルバネ
17に代えて、ゼンマイ状に形成した板バネの一端をス
プリングホルダ16に係合し、他端を節度山部11の第
1,第2の摺動面12,13に押圧するようにしてもよ
い。
【0052】また、ねじりコイルバネ17に代えて、棒
バネの一端をスプリングホルダ16に固着し、他端を屈
曲形成した摺動部を形成し、その摺動部を節度山部11
の第1,第2の摺動面12,13に押圧するようにして
もよい。
【0053】4)上記各実施例では、節度山部11をボ
ディ2の開口部9に形成したが、開口部9を設けずに、
ボディ2の天井面に形成する。そして、ねじりコイルバ
ネ17の先端を上方に向かって屈曲形成して摺動部18
を形成し、節度山部11の第1,第2の摺動面12,1
3に押圧するようにしてもよい。
【0054】5)上記各実施例では、プッシュスイッチ
に具体化したが、プッシュオルタネートスイッチ、シー
ソスイッチ等の他のスイッチに具体化してもよい。
【0055】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、構
成部品の点数を減らすことが可能なスイッチの節度機構
を提供することができる。また、間違った組付け位置の
バネ体を正しい組付け位置に修正することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例のプッシュスイッチの縦断
面図。
【図2】第一実施例の節度機構を示す平面図。
【図3】第二実施例の節度機構を示し、(a) は平面図、
(b) は縦断面図。
【図4】組付け不良の節度機構を示し、(a) は平面図、
(b) は縦断面図。
【図5】第三実施例の節度機構を示し、(a) は平面図、
(b) は縦断面図。
【図6】従来のプッシュスイッチの縦断面図。
【符号の説明】
1…スイッチとしてのプッシュスイッチ、2…スイッチ
本体としてのボディ、3…移動体としてのノブ、4…移
動体としてのノブホルダ、5…戻しバネ、11…節度山
部、11a…上面、12…第1の摺動面、13…第2の
摺動面、14…節度山、17…バネ体としてのねじりコ
イルバネ、17a…一端、18…摺動部、19,21,
31…節度機構、22…段部、23…案内面、24…側
面としての右側面、32…第2の段部としての段部、
2a…上面、33…第2の案内面。
フロントページの続き (56)参考文献 実開 平5−45853(JP,U) 実開 平4−51730(JP,U) 実公 平1−9306(JP,Y2) 実公 平1−9305(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01H 13/00 - 13/76 H01H 3/12

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スイッチ本体(2)に対して出没方向に
    移動可能に支持され、戻しバネ(5)により付勢された
    突出位置から、該戻しバネ(5)の弾性力に抗して没入
    位置に操作される移動体(3,4)に対して、該移動体
    (3,4)の移動に対応して該移動体(3,4)の操作
    方向とは反対の方向の力を発生させるスイッチの節度機
    構であって、 一端が係止され、他端に摺動部(18)が形成されたバ
    ネ体(17)と、 前記移動体(3,4)の移動に従って前記摺動部(1
    8)が摺動され、該移動体(3,4)が突出位置にある
    ときに該摺動部(18)が押圧される第1の摺動面(1
    2)と、前記移動体(3,4)が没入位置にあるときに
    該摺動体(18)が押圧される第2の摺動面(13)と
    を有する節度山部(11)とから構成され、 前記第1の摺動面(12)は、前記移動体(3,4)の
    操作方向に対して所定の角度に形成され、前記移動体
    (3,4)が突出位置にあるときに前記バネ体(17)
    の摺動部(18)が押圧され、その押圧力に応じて前記
    移動体(3,4)の操作方向とは反対の方向の力を発生
    させるようにし 前記節度山部(11)の上面(11a)には、移動体
    (3,4)の操作方向に対して、前記第1の摺動面(1
    2)と同じ角度を有する案内面(23)と、前記第2の
    摺動面(13)と同一平面である側面(24)とを有す
    る段部(22)が形成され、 その段部(22)の案内面(23)に押圧された摺動部
    (18)を、移動体(3,4)の移動に従って、段部
    (22)の側面(24)及び第2の摺動面(13)を介
    して第1の摺動面(12)に押圧される正しい組付け位
    置まで摺動させるようにし たスイッチの節度機構。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のスイッチの節度機構に
    おいて、前記節度山部(11)の上面(11a)には、
    前記段部(22)の案内面(23)に押圧された摺動部
    (18)が押圧される上面(32a)と、前記段部(2
    2)の案内面(23)から前記第1の摺動面(12)に
    向かう第2の案内面(33)を有する第2の段部(3
    2)が形成され、 前記段部(22)の案内面(23)に押圧された摺動部
    (18)を、移動体(3,4)の移動に従って、第2の
    段部(32)の上面(32a)から節度山部(11)の
    上面(11a)に段落ちさせ、第2の段部(32)の第
    2の案内面(33)を介して前記第1の摺動面(12)
    に押圧される正しい組付け位置まで摺動させるようにし
    たスイッチの節度機構。
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