JP3312976B2 - エアバッグドアを一体に有するインストルメントパネルおよびその製法 - Google Patents

エアバッグドアを一体に有するインストルメントパネルおよびその製法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はエアバッグを一体に有
するインストルメントパネルおよびその製法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車の乗員を衝突時の衝撃から
保護するために、たとえば助手席側にあっては、前面の
インストルメントパネル内にエアバッグ装置が装着され
る。このインストルメントパネルにはエアバッグの展開
開口部が形成されていて、該開口部は平時にはインスト
ルメントパネルと同種の外観をもったエアバッグドアに
よって覆われている。そして、一旦衝突などによって車
両が大きな衝撃を受けたときには、前記開口部内のエア
バッグ収容部に収納されているエアバッグが膨張し、そ
の膨張によりエアバッグドアを開いてエアバッグが車室
内に展開される。
【0003】ところで、前記エアバッグドアは、通常イ
ンストルメントパネルとは別成形され、当該インストル
メントパネルを車両へ組み付けた後に、エアバッグ展開
開口部に嵌め込まれて取り付けられる。しかしながら、
この方法にあっては、エアバッグドアの取り付け作業が
煩雑であるばかりか、前記エアバッグ展開開口部へのエ
アバッグドアの取り付け作業を効率的になすため、当該
エアバッグドアとエアバッグ展開開口部のクリアランス
を大きくせざるをえない。そのため、前記開口部とエア
バッグドアとの境界線である見切りラインが目立ち、製
品外観上好ましくないばかりか、場合によっては前記見
切りラインがフロントガラスに反射して写り運転者の視
界を妨げることにもなりかねない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、このよう
な問題を解決するために提案されたものであって、エア
バッグドアの取り付け構造を改善し、エアバッグドアの
見切りラインが表面に目立たない外観美麗なインストル
メントパネルおよびその製法を提供しようとするもので
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、この発明のエ
アバッグドアを一体に有するインストルメントパネル
は、裏面外周に沿って環状リブを有するエアバッグドア
がインストルメントパネルの成形時の該パネル構成樹脂
材料の接合力によって少なくとも前記環状リブの外周面
がインストルメントパネルと一体に結合されてされてな
ることを特徴とする。
【0006】そして、この発明のインストルメントパネ
ルの製法は、裏面外周に沿って環状リブを有するエアバ
ッグドア本体を形成し、一方インストルメントパネルの
成形型の前記ドア本体を装着する部位には、前記ドア本
体に設けた環状リブの内周側に係着するドア受け部を設
け、前記インストルメントパネルの成形型のドア受け部
に前記ドア本体を装着し、しかる後パネル構成樹脂材料
を成形型に導入して一体に成形することを特徴とする。
【0007】
【実施例】以下添付の図面に従ってこの発明を詳細に説
明する。図1はこの発明のインストルメントパネルの一
例を示す断面図、図2はこの発明製法に用いられるエア
バッグドアの一例を示す斜視図、図3は図1に示される
インストルメントパネルの製法例を示す断面図である。
【0008】また、図4ないし図6はこの発明の他の例
を示したものである。図4はその断面図、図5はそのエ
アバッグドアの一例を示す斜視図、図6は図4に示され
るインストルメントパネルの製法例を示す断面図であ
る。
【0009】図1に示されるように、この発明のインス
トルメントパネル10は、所定のパネル形状に形成さ
れ、その所定位置にエアバッグの展開開口部11が設け
られている。前記インストルメントパネル10を構成す
る材質に特に限定はなく、PPFやASGなどが好まし
く用いられる。
【0010】エアバッグ展開開口部11の内部にはエア
バッグ収容部12が設けられており、エアバッグ13が
折り畳まれて収納されている。符号14は外部からの衝
撃により爆発しエアバッグ13を膨張展開させるインフ
レータである。前記エアバッグ展開開口部11はエアバ
ッグドア15によって一体に覆われている。このエアバ
ッグドア15はエアバッグ本体16とヒンジ部17とか
らなり、前記ヒンジ部17後端が前記エアバッグ収容部
12に固定されている。符号17aは取付用のフランジ
部である。この実施例において、前記ヒンジ部17には
ネット部材などからなる可撓性ヒンジが用いられてい
る。なお、このヒンジ部の構造については特に限定はな
く、上記した可撓性ヒンジのほか、ドア本体裏面から一
体に形成された樹脂製ヒンジなどであってもよい。
【0011】前記ドア本体16は合成樹脂成形品よりな
り、図2から理解されるように、その裏面外周に沿って
環状リブ18が設けられている。この環状リブ18は、
前記エアバッグドア15にインストルメントパネル10
に対する接合面を形成するためのもので、エアバッグ本
体裏面から適宜の高さに設けられる。
【0012】前記エアバッグドア15は、インストルメ
ントパネル10を構成する樹脂材料の接合力によって、
少なくとも前記環状リブ18の外周面19をエアバッグ
展開開口部11に接合されることにより一体に結合され
ている。なお、この実施例において、前記環状リブ18
はエアバッグドア外周から外側へ広がった形状に形成さ
れている。それによって、エアバッグドア15をインス
トルメントパネル10に対してアンダーカット形状とす
ることができ、展開開口部11からの脱落を防ぐことが
できる。
【0013】前記エアバッグドア15を構成する材質と
しては、前記インストルメントパネル10を構成する樹
脂材料と接合可能な樹脂であって、エアバッグ13の膨
張力に対し破損することなく確実に開口する衝撃強度の
高いものが選択されるが、特には、前記インストルメン
トパネル10とは異なった樹脂であることが好ましい。
それによって、エアバッグドアとインストルメントパネ
ル構成樹脂材料とが強固には接合せず、エアバッグの膨
張力によってエアバッグドアが容易に開口して、エアバ
ッグをスムーズに車室内に展開させることができる。た
とえば、TPOやポリエステル、TPSなどのエラスト
マー、あるいはPC/ABSまたはPC/PBTなどの
ポリカーボネート系アロイ材などが好ましく用いられ
る。
【0014】このエアバッグドア15は、インストルメ
ントパネル10を成形する際の金型内にインサートとし
て配されることにより、該パネルの成形と同時にパネル
を構成する樹脂材料の接合力によって、エアバッグ展開
開口部11に接合され一体に結合され取り付けられる。
【0015】次に、前記したエアバッグドアを一体に有
するインストルメントパネルの製法について説明する。
まず、あらかじめ、公知の射出成形などによって、その
裏面外周に環状リブ18が形成されたエアバッグドア1
5が形成される。なお、このエアバッグドア15には、
エアバッグドア本体16の裏面に、ネットなどからなる
可撓性ヒンジ部材17が一体に形成されている。そし
て、図3に示されるように、このエアバッグドア15の
ドア本体16を、前記ヒンジ部材17をコア型21側に
して、インストルメントパネルの成形型20に装着す
る。符号22はキャビティ型である。
【0016】前記コア型21において、前記ドア本体1
6を装着する部位には、ドア受け部23が設けられてい
る。このドア受け部23は、前記成形型20内に配置さ
れるドア本体16の環状リブ18の内周側に係着し、当
該ドア本体16を成形型内の所定位置に装着保持するた
めのもので、前記コア型21の型面からリブ状に一体に
突設されている。
【0017】この例において、前記ドア受け部23は、
中央部分がくぼんだロの字状に形成されており、前記ヒ
ンジ部材17を収納することができるようになってい
る。
【0018】しかる後、前記コア型21内に、インスト
ルメントパネルを構成する樹脂材料Pが導入され、キャ
ビティ型22が閉じられる。その際、前記ドア本体16
はコア型21のドア受け部23とキャビティ型22の型
面とで挟着され位置決めされる。型内に導入された樹脂
材料Pは、環状リブ18の外周面19と接触しつつコア
型21内に充満し、インストルメントパネル10に成形
される。その際、前記ドア本体16は、前記樹脂材料の
接合力によってインストルメントパネルの所定位置に一
体に結合される。
【0019】図4ないし図6はこの発明の他の例を示し
たものである。図4の符号において、図1と同一の符号
は同一の部材を示す。また、符号30はインストルメン
トパネル、31はエアバッグドアである。図4および図
5から理解されるように、このエアバッグドア31に
は、その外周形状に沿った環状リブ32がドア本体31
の裏面内側に形成されている。図6にこのエアバッグド
ア31が一体に形成されたインストルメントパネルの製
造例を示す。図中の符号40は成形型、41はコア型、
42はキャビティ型、43はドア受け部である。この構
造によれば、図4および図6に示されるように、環状リ
ブ32の外周面33だけでなく、ドア本体31の外周裏
面34においてもインストルメントパネル30と接合さ
れている。そのため、インストルメントパネル30を構
成する樹脂材料との接合面の面積が大きくなり、接合強
度を高めることができる。
【0020】
【発明の効果】以上図示し説明したように、この発明の
インストルメントパネルによれば、エアバッグドアの外
周がインストルメントパネルと接合されて一体となって
いるので、エアバッグドアとインストルメントパネルの
境界線である見切りラインが表面に目立つことがなく、
製品の外観は極めて美麗である。
【0021】また、この発明の製法によれば、パネルの
成形と同時に、エアバッグドアがパネルに取り付けられ
るので、かかるエアバッグドアの取り付け作業を効率よ
く行なうことができる。加えて、パネルの成形型にエア
バッグドアのドア受け部が設けられているので、インス
トルメントパネルに対するエアバッグドアの取り付け精
度は良好で、安定した品質の製品を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のインストルメントパネルの一例を示
す断面図である。
【図2】この発明製法に用いられるエアバッグドアの一
例を示す斜視図である。
【図3】図1に示されるインストルメントパネルの製法
例を示す断面図である。
【図4】この発明のインストルメントパネルの他の例を
示した断面図である。
【図5】そのエアバッグドアの一例を示す斜視図であ
る。
【図6】図4に示されるインストルメントパネルの製法
例を示す断面図である。
【符号の説明】
10 インストルメントパネル 11 エアバッグ展開開口部 12 エアバッグ収容部 13 エアバッグ 15 エアバッグドア 16 ドア本体 17 ヒンジ部 18 環状リブ 19 外周面 20 成形型 21 コア型 22 キャビティ型 23 ドア受け部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−246272(JP,A) 特開 平4−151345(JP,A) 特開 平7−81511(JP,A) 実開 平2−25345(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60R 21/20 B60K 37/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 裏面外周に沿って環状リブを有するエア
    バッグドアがインストルメントパネルの成形時の該パネ
    ル構成樹脂材料の接合力によって少なくとも前記環状リ
    ブの外周面がインストルメントパネルと一体に結合され
    てなることを特徴とするエアバッグドアを一体に有する
    インストルメントパネル。
  2. 【請求項2】 裏面外周に沿って環状リブを有するエア
    バッグドア本体を形成し、 一方インストルメントパネルの成形型の前記ドア本体を
    装着する部位には、前記ドア本体に設けた環状リブの内
    周側に係着するドア受け部を設け、 前記インストルメントパネルの成形型のドア受け部に前
    記ドア本体を装着し、しかる後パネル構成樹脂材料を成
    形型に導入して一体に成形することを特徴とするエアバ
    ッグドアを一体に有するインストルメントパネルの製
    法。
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