JP3312315B2 - X線映像装置 - Google Patents
X線映像装置Info
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Description
透視や撮影を行なう、医療の分野などで用いるのに好適
な、X線映像装置に関する。
いてX線画像信号を得、これをTVモニター装置に送っ
て表示してX線透視したり、あるいはX線撮影したりす
ることが行なわれている。この場合、表示画像や撮影画
像が最適なものとなるように、X線強度の自動制御を行
なうのが普通である。すなわち、イメージインテンシフ
ァイアの出力画像をテレビカメラに導く光学系の中に光
のピックアップを設けて出力画像の中の一部の光をフォ
トマルチプライア等の光検出器に導いて測光し、その測
光信号をX線条件にフィードバックして制御したり、あ
るいは、テレビカメラからの映像信号からその画像の一
部の輝度信号を取り出して測光し、X線条件にフィード
バック制御したりしている。これらでは、測光する領域
は画像の中央領域などの固定した領域になっている。
ように測光領域が固定の場合、画像の関心領域がその測
光領域よりも狭い場合などでは、その関心領域を最適露
光状態にするようなX線条件を求めることができない等
の問題があった。
強度のX線が照射されるように改善したX線映像装置を
提供することを目的とする。
め、この発明によるX線映像装置は、 X線発生手段と、
被写体を透過したX線ビームによる画像を撮像する撮像
手段と、この撮像手段からの画像信号が入力され、画像
信号上で画像を多数分割した各エリアのそれぞれについ
ての輝度を測定する画像分割測光手段と、この撮像手段
からの画像信号に基づき被検体の動きを検知する動き検
知手段と、この動き検知手段により被検体の動きが停止
したと判断されたときに、各エリアの測定信号が入力さ
れ、関心領域に対応するエリアを判別してそのエリアの
測定信号を用いて上記X線発生手段をフィードバック制
御する制御手段とを有することを特徴とする。
撮像され、その画像信号が画像分割測光手段に入力され
る。画像分割測光手段では、この画像を多数のエリアに
分割し、その各々のエリアで輝度を測定して測定信号を
得る。これら各測定信号から、たとえば所定のスレッシ
ュホールドレベルより低い値をとるものは関心領域を透
過したものである等の判断を行なうことにより、関心領
域に対応するエリアを判別し、そのエリアの測定信号を
用いてX線発生手段のフィードバック制御を行なう。こ
のように関心領域に対応したエリアの測定信号を用いて
制御を行なうので、従来のように測定領域が固定であっ
て関心領域から外れてしまい、そのために関心領域のX
線照射強度を最適にする制御を行なえないという不都合
を解消でき、関心領域に最適強度のX線ビームが照射さ
れるよう制御できる。
ついて図面を参照しながら詳細に説明する。図1はこの
発明を適用したX線透視システムを示す。このX線透視
システムでは、被検者30の透過X線画像がTVモニタ
ー装置16で表示されて、X線透視が行なえるようにな
っている。検診テーブル31に横たえられた被検者(被
写体)30に対してX線管11からX線ビームが照射さ
れ、被検者30を透過したX線ビームがイメージインテ
ンシファイア(I.I.)12に入射するようになって
いる。
した透過X線像を可視光のX線画像に変換して出力す
る。その出力画像は光学系13を介してテレビカメラ1
4に導かれて撮像され、カメラコントロールユニット1
5からビデオ信号が出力される。このX線画像のビデオ
信号は、画像処理装置17を経てTVモニター装置16
に送られ、X線画像が表示される。
像処理装置として構成されている。入力されたビデオ信
号はまずA/D変換器21でデジタルデータに変換さ
れ、画像処理回路22を経て各種の画像処理(コントラ
スト変換や空間フィルタ処理など)を受け、D/A変換
器23を経て再びアナログのビデオ信号に変換されてT
Vモニター装置16に出力される。
ビデオデータは、分割測光回路24に送られ、画像を多
数のエリアに分割した、その各々のエリアでの測光(具
体的には各エリアの平均輝度を求める処理)が行われ
る。すなわち、たとえば図2の(a)に示すように、画
面41を縦横に8分割ずつする。これにより、画面41
が合計64のエリアに分割されたことになる。その多数
のエリアの各々での平均輝度(そのエリアに含まれるピ
クセルの値の平均値)が求められ、その各エリアでの測
光データが演算回路28に入力される。この各エリアで
の測光データは、テレビカメラ14のスキャンごとに
(つまり出力画像の1フレームごとに)得られるので、
その時間分解能はテレビスキャンの垂直同期に対応した
ものとなる。
するエリアを判別する。たとえば、静止した被写体の場
合には、図2のように被写体画像42が横方向に細長く
て上下にX線ビームが直接(被写体を通らずに)入射す
る部分を有するものとすると、その部分では輝度はきわ
めて大きなものとなるので、各エリアでの測光データの
うち所定のスレッシュホールドレベルを下回るものを判
別すれば、関心領域に対応するエリアの判別が行なえた
ことになる。
が行なえたなら、そのエリアの測光データをX線制御装
置18にフィードバックしてX線管11に与える管電圧
や管電流を定める。すなわち、その関心領域に対応する
エリアの測光データが所定の値となるようなフィードバ
ック制御が行われる。
間積分回路25と動き検出回路26とを備えている。こ
れらへの入力は、スイッチ(切り換え回路)27によっ
て、A/D変換器21の出力か、分割測光回路24の各
エリアの測光データかに切り換えられる。すなわち、ピ
クセルの各値か、エリアごとの値かに切り換えられる。
値をフレームごとに比較してその変化がないか少ないと
き被写体に動きがないと判定し、その変化が大きいとき
被写体が動いているものと判定する。図2の(a)から
(b)のように被写体画像42が下がってきたときは、
その被写体画像42の上縁付近では直接X線が入射する
ようになってピクセル値あるいはエリア値が大きくなる
が、被写体画像42の下縁付近では直接入射していたX
線が被写体を透過するようになってピクセル値あるいは
エリア値は小さなものとなる。このような変化をとらえ
ることによって動きの検出が可能である。
領域に最適な強度のX線が照射されるようにする場合
は、動き検出回路26によって上記のように被写体の動
きを検出し、止まったことを検出したときに、前述の静
止した被写体の場合と同様に所定のスレッシュホールド
レベルを下回る値となっているエリアを関心領域に対応
するものと判別し、そのエリアの値を用いて制御を行な
う。
線照射強度を最適にしたい場合、時間積分回路25の出
力を利用する。分割測光回路24からの各エリアのデー
タを時間積分回路25により時間方向に積分し、その積
分値によりどのエリアが関心領域に対応しているかを判
別するとともに、その対応するものと判定されたエリア
の値によりフィードバック制御を行なう。これにより、
関心領域に対応するものと判別されるエリアが変わって
いくがその変化はゆるやかなものとなるとともに、フィ
ードバックされる値自体もゆるやかなものとなり、静止
状態に移った場合でも緩やかに最適状態に収束すること
になる。
域に対応したエリアの選定のためのアルゴリズムを変え
ることができ、より柔軟に対応することができる。
域に対応するエリアを判別することをせずに、一定のエ
リアで測光することに固定することも可能であり、この
ときはそのエリアの積分値によるフィードバック制御の
みが行われる。また、時間積分回路25の代わりにリカ
ーシブフィルタを用いることもできる。
がテレビスキャンのレートで更新され比較的遅いもので
あるため、それほど高速な処理は要求されないので、分
割測光回路24、時間積分回路(リカーシブフィルタ)
25、動き検出回路26は、ハードウェア的にはCPU
とメモリを用い、ソフトウェアで実現可能である。
を用いて分割測光回路24により各エリアでの分割測光
を行なっているが、アナログビデオ信号を用いても分割
測光は可能である。また、イメージインテンシファイア
12の出力を直接多数のフォトマルチプライアなどの光
検出器に導いて、各エリアの測光を行なうよう構成する
こともできる。
で具体的構成などは種々に変更できることはもちろんで
ある。
像装置によれば、撮像されたX線画像の信号を用い、そ
の画像を多数エリアに分割し、その各々で輝度を測定し
て、関心領域に対応するエリアを判定してそのエリアの
測定信号でX線発生手段をフィードバック制御している
ため、関心領域に照射するX線の強度をつねに最適なも
のにすることができる。
Claims (1)
- 【請求項1】 X線発生手段と、被写体を透過したX線
ビームによる画像を撮像する撮像手段と、この撮像手段
からの画像信号が入力され、画像信号上で画像を多数分
割した各エリアのそれぞれについての輝度を測定する画
像分割測光手段と、この撮像手段からの画像信号に基づ
き被検体の動きを検知する動き検知手段と、この動き検
知手段により被検体の動きが停止したと判断されたとき
に、各エリアの測定信号が入力され、関心領域に対応す
るエリアを判別してそのエリアの測定信号を用いて上記
X線発生手段をフィードバック制御する制御手段とを有
することを特徴とするX線映像装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28804597A JP3312315B2 (ja) | 1997-10-03 | 1997-10-03 | X線映像装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28804597A JP3312315B2 (ja) | 1997-10-03 | 1997-10-03 | X線映像装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11111490A JPH11111490A (ja) | 1999-04-23 |
JP3312315B2 true JP3312315B2 (ja) | 2002-08-05 |
Family
ID=17725130
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28804597A Expired - Fee Related JP3312315B2 (ja) | 1997-10-03 | 1997-10-03 | X線映像装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3312315B2 (ja) |
-
1997
- 1997-10-03 JP JP28804597A patent/JP3312315B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11111490A (ja) | 1999-04-23 |
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