JP3312098B2 - バックホウの遠隔操縦装置 - Google Patents

バックホウの遠隔操縦装置

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JP3312098B2
JP3312098B2 JP15064296A JP15064296A JP3312098B2 JP 3312098 B2 JP3312098 B2 JP 3312098B2 JP 15064296 A JP15064296 A JP 15064296A JP 15064296 A JP15064296 A JP 15064296A JP 3312098 B2 JP3312098 B2 JP 3312098B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バックホウの遠隔
操縦装置に関する。
【0002】
【従来の技術】バックホウの遠隔操縦装置は、足場の悪
い作業地などでオペレータが本機から離れて操縦するこ
とができるよう開発されたものであり、例えば特開平5
‐255952号公報に開示されているように、本機か
ら導出した送信ケーブルの先に操縦ユニットを取付け、
本機から離れたオペレータが操縦ユニットを操作して本
機のバックホウ装置を遠隔操縦するよう構成したものが
あり、この操縦ユニットは、2本のスイッチレバーを指
先で十字操作することでブームの起伏動作、アームの屈
伸動作、バケットの回動動作、およびバックホウ装置全
体の旋回動作の四動作を制御する、いわゆるジョイステ
ィック型のものが利用されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】2本のスイッチレバー
を十字操作して四動作の制御を行う形態は、十字操作式
の2本の作業レバーを使用する本機の操作形態をそのま
ま遠隔操縦に対応させたものであるが、たとえ本機にお
ける作業レバーの十字操作に慣れていたとしても、小さ
いスイッチレバーの指先操作は作業レバーの十字操作と
は操作感覚が全く異なるものであり、特に微妙な操作は
困難で相当な熟練を要するものであった。ましてや、未
熟練者にとっては極めて難しい操作となるものいであっ
た。
【0004】本発明は、バックホウの遠隔操縦を簡単容
易に行えるようにすることを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
〔請求項1に係る発明の構成・作用・効果〕
【0006】(構成) 請求項1に係る発明は、本機か
ら離れたオペレータの上肢における各関節部位の動作を
検出する上肢姿勢検出機構と、その検出結果に基づいて
本機のバックホウ装置の対応する屈折部位を作動させる
制御装置とから構成してあることを特徴とする。
【0007】(作用) 上記構成によると、オペレータ
は本機から離れた状態でバックホウ装置を監視しながら
上肢を動かすことで、各関節部位の動作に応じてバック
ホウ装置を遠隔操作することができる。 (効果) その結果、スイッチレバーを十字操作する従
来の遠隔操縦に比較してその操作が簡単で、未熟練者で
も遠隔操縦によるバックホウ作業を容易に行えるように
なった。
【0008】〔請求項2に係る発明の構成・作用・効
果〕
【0009】(構成) 請求項2に係る発明は、請求項
1記載の発明において、前記上肢姿勢検出機構は、オペ
レータにおける腕全体の上下動動作を検出する第1セン
サ、肘の屈伸動作を検出する第2センサ、および手首の
回動動作を検出する第3センサを含み、第1センサの検
出結果をバックホウ装置のブームシリンダ作動に、第2
センサの検出結果をバックホウ装置のアームシリンダ作
動に、また、第3センサの検出結果をバックホウ装置の
バケットシリンダ作動にそれぞれ対応させてあることを
特徴とする。
【0010】(作用) 上記構成によると、上肢の上腕
をブームに、前腕をアームに、また、手をバケットにそ
れぞれ見立てて各関節部位を屈伸操作することで、これ
に対応するバックホウ装置の各関節部位を屈伸作動させ
ることができる。
【0011】(効果) 従って、バックホウ装置の各部
(ブーム、アーム、バケット)の動作を容易に認識する
ことができ、請求項1に係る発明の上記効果をもたらす
とともに、誤操作のない作業を行うことができる。
【0012】〔請求項3に係る発明の構成・作用・効
果〕
【0013】(構成) 請求項3に係る発明は、請求項
2記載の発明において、前記上肢姿勢検出機構は、オペ
レータにおける腕全体の横振りを検出する第4センサを
含み、この第4センサの検出結果をバックホウ装置全体
の旋回作動に対応させてあることを特徴とする。
【0014】(作用) 上記構成によると、請求項2に
係る発明の上記機能を発揮するとともに、腕全体を横振
りすることでバックホウ装置全体を旋回作動させること
ができる。
【0015】(効果) 従って、バックホウ装置の作動
要素が更に増えて機能性が高まるものでありながら、そ
の操作は簡単容易なものとなり、請求項2に係る発明の
上記効果を一層顕著なものにする。
【0016】〔請求項4に係る発明の構成・作用・効
果〕
【0017】(構成) 請求項4に係る発明は、請求項
2または3記載の発明において、前記上肢姿勢検出機構
は、オペレータにおける手指の動きを検出する第5セン
サを含み、この第5センサの検出結果をバケットに代え
てアーム先端に装着したマニュピレータの作動に対応さ
せてあることを特徴とする。
【0018】(作用) 上記構成によると、請求項2ま
たは3に係る発明の上記機能を発揮するとともに、手首
を回動することでアーム先端のマニュピレータを上下回
動させ、さらに、手指を動かすことでマニュピレータを
作動させることができる。
【0019】(効果) 従って、バックホウ装置先端に
装着したマニュピレータを片手操作によって容易の任意
に位置に移動させて所望姿勢で作動させることができ、
物品のつかみ操作や切断操作などを遠隔操作によって容
易に行うことができるようになった。
【0020】〔請求項5に係る発明の構成・作用・効
果〕
【0021】(構成) 請求項5に係る発明は、請求項
1〜4の内のいづれか一つに記載の発明において、前記
上肢姿勢検出機構からの検出結果を本機の制御装置に無
線あるいは有線で送信する送信機構を備え、この制御装
置に入力された情報に基づいてバックホウ装置の油圧制
御装置を作動させるよう構成してあることを特徴とす
る。
【0022】(作用) 上記構成によると、上肢姿勢検
出機構で検出した各関節部位に動きが送信機構を介して
本機の制御装置に伝達されて、バックホウ装置の油圧制
御装置が作動されることになる。
【0023】(効果) 従って、請求項1〜4の内のい
づれか一つに記載の発明の上記効果をもたらすととも
に、
【0024】〔請求項6に係る発明の構成・作用・効
果〕
【0025】(構成) 請求項6に係る発明は、請求項
5記載の発明において、前記送信機構が前記オペレータ
に背負われるよう構成してあることを特徴とする。
【0026】(作用) 上記構成によると、オペレータ
に背負われた送信機構は上肢の動きに何らの邪魔になる
ことがなく、軽快に上肢を動かすことができる。
【0027】(効果) 従って、この発明によれば、上
肢を自由に動かしてバックホウ装置を軽快に遠隔操縦す
ることができ、特に無線送信を行えばオペレータは自由
な位置に移動して操縦することができ、さらに取扱い性
が高いものとなる。
【0028】〔請求項7に係る発明の構成・作用・効
果〕
【0029】(構成) 請求項7に係る発明は、請求項
1〜6の内のいづれか一つに記載の発明において、前記
センサ群をセンサユニットにまとめて組付けるとともに
に、オペレータの上肢における各関節部位の動作を連係
部材を介して機械的にセンサユニットに伝達して、対応
する各センサを作動させるよう構成してあることを特徴
とする。
【0030】(作用・効果) 上記構成によると、まと
まって組付けられるセンサ群に対して電気系の配線を集
中することができ、上肢における各関節部位にセンサを
配備する場合に比較して電気系統の組付けが簡単にな
る。
【0031】〔請求項8に係る発明の構成・作用・効
果〕
【0032】(構成) 請求項8に係る発明は、請求項
7に記載の発明において、前記センサをポテンショメー
タで構成するとともに、前記連係部材をレリーズワイヤ
で構成し、かつ、センサの作動レバーを重錘式の付勢機
構でワイヤ引張方向に付勢してあることを特徴とする。
【0033】(作用) 上記構成によると、オペレータ
が上肢の関節部位を正逆に動かす際、レリーズワイヤを
引張する一方向の動きに対しては付勢機構の付勢力がセ
ンサを操作する操作抵抗として働き、レリーズワイヤを
弛緩する反対方向の動きに対してはセンサを操作する操
作力は不要となる。かつ、レリーズワイヤを引張する一
方の動きに対する抵抗は常に一定となる。なお、レリー
ズワイヤを用いてセンサを正逆に操作する他の手段とし
て、センサの作動レバーをバネを用いてワイヤ引張方向
に付勢することも考えられるが、この手段によると、レ
リーズワイヤを引張する一方の動きに対する操作抵抗が
ワイヤの引き量に応じて変化することになる。
【0034】(効果) これに対し、この発明による
と、センサの操作力が一定となるので、長時間の作業に
おいても疲れにくく、取扱いやすいものとなる。
【0035】〔請求項9に係る発明の構成・作用・効
果〕
【0036】(構成) 請求項9に係る発明は、請求項
7または8記載の発明において、前記センサユニットが
前記送信機構とともに前記オペレータに背負われるよう
構成してあることを特徴とする。
【0037】(作用・効果) 上記構成によると、電気
系が総てオペレータに背負われることになり、上肢には
配線が全く装備されないので、上肢の操作中に配線が上
肢姿勢検出機構の一部に引っ掛かって断線したりカプラ
が抜けたりするおそれがなく、電気系統を常に適正に機
能させるのに有効となる。
【0038】〔請求項10に係る発明の構成・作用・効
果〕
【0039】(構成) 請求項10に係る発明は、請求
項1〜9の内のいづれか一つに記載の発明において、前
記センサ群からの信号にかかわらずバックホウ装置の作
動を牽制停止させる第三者操作用の緊急停止スイッチを
装備してあることを特徴とする。
【0040】(作用・効果) 上記構成によると、バッ
クホウ操縦を行うオペレータとは別の作業者が緊急停止
スイッチを具備して作業を監視しておき、万一オペレー
タが誤操作をしてしまったような場合でも、別の作業者
が緊急停止スイッチを操作することで作業を直ちに停止
することができ、事故への発展を未然に回避して安全性
の高い作業を行うことができる。
【0041】
【発明の実施の形態】図1に示すように、バックホウの
本機1は、油圧モータ駆動される左右のクローラ走行装
置2を備えた走行機体3の上に全旋回可能な旋回台4が
搭載され、この旋回台4にバックホウ装置5、エンジン
6を内装した原動部7、および搭乗操縦部8が備えられ
るとともに、搭乗操縦部8には、運転席9、左右のクロ
ーラ走行装置2を各別に変速操作する左右一対の走行レ
バー10、バックホウ装置5を操作する左右一対の作業
レバー11a,11b、等が装備された周知の構造とな
っている。
【0042】前記バックホウ装置5はブームシリンダC
1 で起伏駆動されるブーム12、アームシリンダC2 で
屈伸駆動されるアーム13、およびバケットシリンダC
3 で回動駆動されるバケット14を順次連結してなり、
また、旋回台4が旋回モータM1 で旋回駆動されること
でバックホウ装置5全体が任意に旋回されるよう構成さ
れている。
【0043】図2は、前記バックホウ装置5を駆動する
制御手段の概略を示しており、各シリンダC1 ,C2 ,
C3 および油圧モータM1 はパイロット制御弁PV1 ,
PV2 ,PV3 ,PV4 にそれぞれ接続されるととも
に、各パイロット制御弁PV1〜PV4 に印加されるの
パイロット圧が電磁比例制御MV1 ,MV2 ,MV3 ,
MV4 によって制御されるようになっている。また、一
対の前記作業レバー11a,11bはそれぞれ十字操作
可能に構成されるとともに、その前後の操作量および左
右の操作量がそれぞれポテンショメータPM1 ,PM2
,PM3 ,PM4で検出され、各ポテンショメータPM
1 〜PM4 からの信号が制御装置15に入力されて前記
電磁比例制御MV1 〜MV4 の開度が制御され、対応す
るパイロット制御弁PV1 〜PV4 に印加されるパイロ
ット圧が制御され、作業レバー11a,11bの中立位
置からの操作量が大きくなるほどパイロット制御弁PV
1 〜PV4 の開度が大きくなって、対応するシリンダC
1 ,C2 ,C3 あるいは油圧モータM1 の作動速度が増
大するようになっている。
【0044】具体的には、右側の作業レバー11bの前
後操作でブーム12に起伏作動が、左側の作業レバー1
1aの前後操作でアーム13の屈伸作動が、右側の作業
レバー11bの左右操作でバケット14の回動作動が、
また、左側の作業レバー11aの左右操作で旋回台4の
左右旋回作動が行われるよう構成されている。
【0045】このバックホウは、搭乗操縦部8から操縦
できるほかに、機体から離れたオペレータOPがバック
ホウ装置5を遠隔操作することが可能となっており、図
3および図4に、遠隔操作用の操作装置16が示されて
いる。この操作装置16は、本機1から離れたオペレー
タOPが背負う操作装置本体16AとオペレータOPの
上肢に装着される操作部16Bとからなり、操作部16
Bには、上肢における各関節部位の動作を機械的な変位
として検知する上肢姿勢検出機構が備えられ、また、操
作装置本体16Aにはその機械的変位を電気信号として
検出するためのセンサユニット17と、その検出情報を
本機1に無線で送信するための送信機構18が備えられ
ている。
【0046】図5に示すように、センサユニット17に
は回転式のポテンショメータからなる第1センサS1 ,
第2センサS2 ,第3センサS3 ,および第4センサS
4 が支持台19を介して取付けられている。ここで第1
センサS1 は腕全体の肩関節における上下動作を検出
し、第2センサS2 は肘関節における屈伸動作を検出
し、第3センサS3 は手首関節における回動動作を検出
し、第4センサS4 は腕全体の肩関節における横振り動
作を検出するものであり、第1センサS1 の検出結果が
バックホウ装置5のブームシリンダ作動に、第2センサ
S2 の検出結果がアームシリンダ作動に、第3センサS
3 の検出結果がバケットシリンダ作動に、また、第4セ
ンサS4 の検出結果が旋回モータ作動にそれぞれ対応す
るように、送信機構18からの情報に基づいて本機1の
制御装置15が作動するよう構成されている。
【0047】以下に、各関節部位での動作を検出する上
肢姿勢検出手段の詳細な構成を説明する。
【0048】 腕全体の上下動作検出(ブーム起伏作
動) 操作装置本体15Aを背負うバンド20にはベース部材
21が取り付け固定されるとともに、上腕A1 には第1
操作部材22が巻き付けによって装着固定されれ、この
第1操作部材22には作動アーム23が横向きの支点a
周りに回動可能に枢支されている。また、この作動アー
ム23の先端とベース部材21の後部とに牽制ロッド2
4が架設されるとともに、第1操作部材22にアウタワ
イヤ端を連結した第1のレリーズワイヤ25のインナー
ワイヤ25aが作動アーム23の先端近くに連結されて
いる。この構成によると、腕全体が肩関節周りに上下動
されると、牽制ロッド24によって起立姿勢が保持され
た作動アーム23に対して第1操作部材22が上下に相
対揺動することになり、これによってインナーワイヤ2
5aが引張および弛緩される。つまり、腕全体が下げら
れるとインナーワイヤ25aが相対的に引張され、腕全
体が上げられるとインナーワイヤ25aが弛緩されるこ
とになる。そして、このレリーズワイヤ25が操作装置
本体16Aのセンサユニット17に延出され、インナー
ワイヤ25aの他端が第1センサS1の作動レバー26
に連結されている。ここで、作動レバー26は重錘式の
付勢機構27によって常にインナーワイヤ25aを引張
するよう下方に回動付勢されている。この重錘式の付勢
機構27は、支持台19に固定された筒体27aと、こ
れに沿って上下スライド自在に内嵌された重錘27bと
からなり、この重錘27bの重量をロッド27cを介し
て作動レバー26に伝えて下方に付勢するようになって
いる。
【0049】 肘の屈折動作検出(アーム屈伸作動) 前腕A2 に巻き付け固定された第2操作部材28と前記
第1操作部材22との間には筒軸29aに内軸29bを
挿入した伸縮軸29が架設され、前腕A2 が肘関節周り
に曲げられると内軸29bが後方に押し込まれ、前腕A
2 が伸ばされると内軸29bが前方に引き出されるよう
になっている。そして、筒軸29aにアウターワイヤ端
を固定した第2のレリーズワイヤ30のインナーワイヤ
30aが内軸29bに連結されるとともに、このレリー
ズワイヤ30が操作装置本体16Aのセンサユニット1
7に延出され、インナーワイヤ30aの他端が第2セン
サS2 の作動レバー31に連結されている。また、この
作動レバー31も上記重錘式の付勢機構27と同様な構
成の重錘式の付勢機構32によって常にインナーワイヤ
30aを引張するよう押し下げ回動付勢されている。
【0050】 手首の回動検出(バケット回動作動) 前腕A2 の前端近くに巻き付け固定される第3操作部材
33と、手Hに装着固定される第4部材34とが支点b
周りに回動可能に枢着されるとともに、第3部材33と
第4部材34との間にも筒軸35aに内軸35bを挿入
した伸縮軸35が架設され、手Hが手首関節周りに曲げ
られると内軸35bが後方に押し込まれ、手Hが伸ばさ
れると内軸35bが前方に引出されるようになってい
る。そして、筒軸35aにアウターワイヤ端を固定した
第3のレリーズワイヤ36のインナーワイヤ36aが内
軸35bに連結されるとともに、このレリーズワイヤ3
6が操作装置本体16Aのセンサユニット17に延出さ
れ、インナーワイヤ36aの他端が第3センサS3 の作
動レバー37に連結されている。
【0051】また、この作動レバー37も重錘式の付勢
機構38によって常にインナーワイヤ36aを引張する
よう下方に回動付勢されている。この付勢機構38は、
支持台19に固定された筒体38aと、これに沿って上
下スライド自在に内嵌された重錘38bとからなり、こ
の重錘38bの重量をワイヤ38cを介して作動レバー
37に伝えて引下げ付勢するようになっている。
【0052】 腕全体の横振り検出(旋回作動) 前記ベース部材21に第4のレリーズワイヤ40のアウ
ターワイヤ端が固定されるとともに、このレリーズワイ
ヤ40から導出したインナーワイヤ40aが前記作動ア
ーム23の支点aに近い箇所に連結されており、腕全体
が肩関節周りに右方に振られるとインナーワイヤ40a
が引張され、左方に振られるとインナーワイヤ40aが
弛緩される。そして、このレリーズワイヤ40が操作装
置本体16Aのセンサユニット17に延出され、インナ
ーワイヤ40aの他端が第4センサS4 の作動レバー4
1に連結されている。また、この作動レバー41も上記
した重錘式の付勢機構38と同様な構成の重錘式の付勢
機構42によって常にインナーワイヤ40aを引張する
よう下方に回動付勢されている。
【0053】なお、センサユニット17に支持台19は
上端の支点cを中心に自重揺動可能に支持され、上記重
錘式の付勢機構27,32,38,42を常に鉛直姿勢
にして重錘重量が効率よく付勢力になるよう考慮されて
いる。
【0054】また、本機1には制御装置15に配線接続
された緊急停止スイッチ45が装備されている。この緊
急停止スイッチ45はオペレータOPとは別の作業者が
機外から操作するものであり、作業操作しているオペレ
ータOPによる操作信号を無視してパイロット制御弁群
を総て中立に復帰させてバックホウ装置5の作動を停止
することができるようになっている。
【0055】〔第2の実施形態〕図6および図7に本発
明の第2の実施形態が示されている。この実施形態で
は、油圧モータM2 によって左右に開閉駆動されるつか
み爪50aを備えたマニュピレータ50が前記バケット
14に代えてアーム13の先端に連結されて、バケット
シリンダC3 によって上下回動可能に構成されている。
つかみ爪開閉用の前記油圧モータM2 は電磁比例制御弁
MV5 によってパイロット圧が印加制御されるパイロッ
ト制御弁PV5 に接続されるとともに、電磁比例制御弁
MV5 が操作装置本体16Aのセンサユニット17に設
けたポテンショメータからなる第5センサS5 での検出
結果に基づいて無線で作動制御されるようになってい
る。そして、この第5センサS5 は手Hにおける指Fの
屈伸動作を以下のようにして検出している。
【0056】つまり、オペレータOPの手Hに装着した
前記第4操作部材34と指Fに装着した第5操作部材5
1とを支点dで枢支連結するとともに、筒軸52aに内
軸52bを挿入した伸縮軸52が第4操作部材34と第
5操作部材51とに亘って架設され、指Fが曲げられる
と内軸52bが後方に押し込まれ、指Fが伸ばされると
内軸52bが前方に引出されるようになっている。そし
て、筒軸52aにアウターワイヤ端を固定した第5のレ
リーズワイヤ53のインナーワイヤ53aが内軸52b
に連結されるとともに、このレリーズワイヤ53が操作
装置本体16Aのセンサユニット17に延出され、イン
ナワイヤ53aの他端が第5センサS5の作動レバー5
4に連結されている。また、この作動レバー54も先例
と同様な構成の重錘式の付勢機構55によって常にイン
ナワイヤ53aを引張するよう下方に回動付勢されてい
る。
【0057】この構成では、バックホウ装置5の遠隔操
作は先例と同様に行うことができ、腕全体の上げ下げに
よってブーム12を起伏させ、肘の屈伸によってアーム
13を屈伸させ、手首の回動によってマニュピレータ5
0を上下回動させることができ、さらに、指Fの屈伸に
よってつかみ爪50aを開閉させることができ、工事現
場での重量物品の搬出や搬入を安全な場所からの遠隔操
作によって行うことができる。
【0058】なお、マニュピレータとして、鉄筋カッタ
を利用すれば構造物の解体工事においての鉄筋切断を遠
隔操作によって安全に行うことができる。また、バケッ
ト14に代えてアースオーガやコンクリートブレーカ、
などのインプルメントを取り付けて作業することも可能
である。
【0059】〔他の実施形態〕本発明は、以下のような
形態で実施することもできる。 上記例ではセンサ群を装置本体16Aのセンサユニ
ット17にまとめて装備しているが、回転式あるいは直
線スライド式のポテンショメータからなるセンサ群を操
作部16Bの各検出部位に直接装備して、送信機構18
に配線接続することも可能である。 装置本体16Aの小型化が可能であれば、オペレー
タOPの腰やヘルメットに装備することも可能となる。 送信機構18と本機1の制御装置15とを配線で接
続して、有線式に遠隔操縦することも可能である。 旋回台4を備えず、バックホウ装置5を機台に対し
て横揺動(スイング)駆動可能に装着している機種で
は、この横揺動を旋回作動として同様に遠隔操縦すれば
よい。また、言うまでもないが、バックホウ装置5の旋
回機能あるいは横揺動機能を備えない機種では上肢の横
振りを検出構造を省略すればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】遠隔操縦可能なバックホウの全体側面図
【図2】バックホウ装置を駆動する油圧制御装置の概略
構成図
【図3】遠隔操縦用の操作装置を示す斜視図
【図4】遠隔操縦用の操作装置を示す側面図
【図5】センサユニットの正面図
【図6】第2の実施形態における要部を示す正面図
【図7】第2の実施形態における要部操作部を示す側面
【符号の説明】
1 本機 5 バックホウ装置 15 制御装置 17 センサユニット 18 送信機構 25 (第1)レリーズワイヤ 26 第1センサの作動レバー 27 重錘式の付勢機構 30 (第2)レリーズワイヤ 31 第2センサの作動レバー 32 重錘式の付勢機構 36 (第3)レリーズワイヤ 37 第3センサの作動レバー 38 重錘式の付勢機構 45 緊急停止用スイッチ 50 マニュピレータ S1 第1センサ S2 第2センサ S3 第3センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 副島 甲 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社ク ボタ 堺製造所内 (72)発明者 湯川 勝彦 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社ク ボタ 堺製造所内 (56)参考文献 特開 昭51−48505(JP,A) 特開 平1−171784(JP,A) 実開 平2−54860(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02F 9/20 G05G 7/02

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本機から離れたオペレータの上肢におけ
    る各関節部位の動作を検出する上肢姿勢検出機構と、そ
    の検出結果に基づいて本機のバックホウ装置の対応する
    屈折部位を作動させる制御装置とから構成してあるバッ
    クホウの遠隔操縦装置。
  2. 【請求項2】 前記上肢姿勢検出機構は、オペレータに
    おける腕全体の上下動動作を検出する第1センサ、肘の
    屈伸動作を検出する第2センサ、および手首の回動動作
    を検出する第3センサを含み、第1センサの検出結果を
    バックホウ装置のブームシリンダ作動に、第2センサの
    検出結果をバックホウ装置のアームシリンダ作動に、ま
    た、第3センサの検出結果をバックホウ装置のバケット
    シリンダ作動にそれぞれ対応させてある請求項1記載の
    バックホウの遠隔操縦装置。
  3. 【請求項3】 前記上肢姿勢検出機構は、オペレータに
    おける腕全体の横振りを検出する第4センサを含み、こ
    の第4センサの検出結果をバックホウ装置全体の旋回作
    動に対応させてある請求項2記載のバックホウの遠隔操
    縦装置。
  4. 【請求項4】 前記上肢姿勢検出機構は、オペレータに
    おける手指の動きを検出する第5センサを含み、この第
    5センサの検出結果をバケットに代えてアーム先端に装
    着したマニュピレータの作動に対応させてある請求項2
    または3に記載のバックホウの遠隔操縦装置。
  5. 【請求項5】 前記上肢姿勢検出機構からの検出結果を
    本機の制御装置に無線あるいは有線で送信する送信機構
    を備え、この制御装置に入力された情報に基づいてバッ
    クホウ装置の油圧制御装置を作動させるよう構成してあ
    る請求項1〜4の内のいづれか一つに記載のバックホウ
    の遠隔操縦装置。
  6. 【請求項6】 前記送信機構が前記オペレータに背負わ
    れるよう構成してある請求項5記載のバックホウの遠隔
    操縦装置。
  7. 【請求項7】 前記センサ群をセンサユニットにまとめ
    て組付けるとともにに、オペレータの上肢における各関
    節部位の動作を連係部材を介して機械的にセンサユニッ
    トに伝達して、対応する各センサを作動させるよう構成
    してある請求項1〜6の内のいづれか一つに記載のバッ
    クホウの遠隔操縦装置。
  8. 【請求項8】 前記センサをポテンショメータで構成す
    るとともに、前記連係部材をレリーズワイヤで構成し、
    かつ、センサの作動レバーを重錘式の付勢機構でワイヤ
    引張方向に付勢してある請求項7記載のバックホウの遠
    隔操縦装置。
  9. 【請求項9】 前記センサユニットが前記送信機構とと
    もに前記オペレータに背負われるよう構成してある請求
    項7または8記載のバックホウの遠隔操縦装置。
  10. 【請求項10】 前記センサ群からの信号にかかわらず
    バックホウ装置の作動を牽制停止させる第三者操作用の
    緊急停止スイッチを装備してある請求項1〜8の内のい
    づれか一つに記載のバックホウの遠隔操縦装置。
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