JP3311188B2 - 制動液圧制御装置 - Google Patents

制動液圧制御装置

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JP3311188B2
JP3311188B2 JP02980695A JP2980695A JP3311188B2 JP 3311188 B2 JP3311188 B2 JP 3311188B2 JP 02980695 A JP02980695 A JP 02980695A JP 2980695 A JP2980695 A JP 2980695A JP 3311188 B2 JP3311188 B2 JP 3311188B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ブレーキ操作部材に連
動、連結されるとともに前面を圧力室に臨ませた作動ピ
ストンがシリンダ体に摺動自在に嵌合されて成るマスタ
シリンダと、ブレーキ操作部材の操作力を検出する操作
力検出手段と、電気式アクチュエータを有するとともに
該電気式アクチュエータの作動に応じた制動液圧を車輪
ブレーキに与え得る制動液圧発生手段と、前記操作力検
出手段の検出値に応じて電気式アクチュエータの作動を
制御する制御手段とを含む制動液圧制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、かかる装置は、たとえば実開平6
−27402号公報等により既に知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のものでは、
マスタシリンダのシリンダ体に、作動ピストンとの間に
圧力室を形成する連動ピストンが摺動自在に嵌合される
とともに、該連動ピストンの前進方向の力を検出する操
作力検出手段が固定されており、作動ピストンおよび連
動ピストン間には戻しばねが縮設され、連動ピストンお
よび操作力検出手段間にはばねを含む荷重伝達手段が設
けられている。而して作動ピストンが後退限位置に在る
状態では、作動ピストンおよび連動ピストン間の最大間
隔を規制すべく作動ピストンおよび連動ピストン間に設
けられている最大間隔規制手段の働きにより戻しばねの
ばね力が荷重伝達手段側に作用することはなく、荷重伝
達手段のばねがばね力を発揮して操作力検出手段に所定
の予荷重を与えるようにしている。このような構成によ
ると、非ブレーキ操作時に、車両の振動等によって操作
力検出手段にわずかな荷重が作用したときに操作力を検
出したとして誤作動が生じることを防止することが可能
となる。ところが、荷重伝達手段に含まれるばねのスト
ローク終了時の荷重と、作動ピストンおよび連動ピスト
ン間の戻しばねのセット荷重とを一致させることは製造
上難しく、したがってブレーキ操作部材によるブレーキ
操作初期には、ブレーキ操作部材に作用するばね反力が
段差をなして急激に増大し、ブレーキ操作フィーリング
が優れているとは言い難かった。
【0004】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、単一のばねで操作力検出手段に予荷重を与え
得るようにして部品点数を低減するとともにブレーキ操
作フィーリングを向上し得るようにした制動液圧制御装
置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、ブレーキ操作部材に連動、連結されると
ともに前面を圧力室に臨ませた作動ピストンがシリンダ
体に摺動自在に嵌合されて成るマスタシリンダと、ブレ
ーキ操作部材の操作力を検出する操作力検出手段と、電
気式アクチュエータを有するとともに該電気式アクチュ
エータの作動に応じた制動液圧を車輪ブレーキに与え得
る制動液圧発生手段と、前記操作力検出手段の検出値に
応じて電気式アクチュエータの作動を制御する制御手段
とを含む制動液圧制御装置において、作動ピストンとの
間に圧力室を形成する連動ピストンが摺動自在にシリン
ダ体に嵌合されるとともに、連動ピストンからの力を受
ける操作力検出手段が連動ピストンの前方位置でシリン
ダ体に固定され、作動ピストンおよび連動ピストン間に
は、作動ピストンが後退限に在る状態で連動ピストンを
前進方向に付勢するばね力を発揮して操作力検出手段に
所定の予荷重を与える戻しばねが縮設されることを特徴
とする。
【0006】
【作用】上記構成によれば、作動ピストンおよび連動ピ
ストン間に配設される戻しばねが、作動ピストンが後退
限に在る状態、すなわちブレーキ操作部材の非操作時に
連動ピストンに前進方向の力を与え、それにより操作力
検出手段に所定の予荷重が与えられる。
【0007】
【実施例】以下、図面により本発明の実施例について説
明する。
【0008】図1および図2は本発明の第1実施例を示
すものであり、図1は全体液圧回路図、図2はマスタシ
リンダの縦断側面図である。
【0009】先ず図1において、この制動液圧制御装置
は、ブレーキ操作部材としてのブレーキペダル1の踏込
み操作に応じて制動液圧を出力するマスタシリンダM
と、ブレーキペダル1の操作力を検出する操作力検出手
段としての荷重センサS1 と、電気式アクチュエータと
してのリニアソレノイド6を有するとともに該リニアソ
レノイド6の作動に応じた制動液圧を発生する制動液圧
発生手段Aと、前記マスタシリンダMおよび制動液圧発
生手段Aを択一的に切換えて車輪ブレーキBに接続可能
な切換弁7と、前記荷重センサS1 の検出値に応じてリ
ニアソレノイド6の作動を制御する制御手段としての電
子制御ユニット8とを備える。
【0010】制動液圧発生手段Aは、液圧供給源4と、
液圧供給源4に接続される液圧制御弁5と、該液圧制御
弁5を作動せしめるリニアソレノイド6とで構成され
る。
【0011】液圧供給源4は、リザーバ9から作動液を
汲上げる液圧ポンプ10と、その液圧ポンプ10に接続
されるアキュムレータ11と、液圧ポンプ10の作動を
制御するための圧力スイッチ12とを備える。
【0012】リニアソレノイド6は、コイル23の励磁
電流量に応じた前進方向の推力を液圧制御弁5に付与す
るものであり、コイル23の励磁電流量は、ブレーキペ
ダル1の踏込み操作量に応じた荷重を検出する荷重セン
サS1 の検出値に基づき、電子制御ユニット8によって
制御される。
【0013】液圧制御弁5は、出力ポート18と、液圧
供給源4に通じる入力ポート19と、リザーバ9に通じ
る解放ポート20とを備えるものであり、液圧供給源4
からの液圧をリニアソレノイド6から与えられる推力に
応じた値に調整して出力ポート18から出力するように
構成される。
【0014】切換弁7は、液圧制御弁5の出力ポート1
8から出力される液圧をパイロット圧として切換作動す
る3ポート2位置切換弁であり、出力ポート18から所
定値以上の液圧が出力されたときに液圧制御弁5の出力
ポート18を車輪ブレーキBに連通させる位置と、出力
ポート18の出力液圧が所定値未満であるときにマスタ
シリンダMの出力ポート36を車輪ブレーキBに連通さ
せる位置とを切換可能である。而して切換弁7は、通常
の制動時には液圧制御弁5の出力ポート18を車輪ブレ
ーキBに連通させた状態に在るが、液圧供給源4および
リニアソレノイド6の故障等により液圧制御弁5の出力
ポート18から制動圧を得ることが困難となったときに
マスタシリンダMの出力ポート36を車輪ブレーキBに
連通させる状態となる。
【0015】マスタシリンダMの出力ポート36および
切換弁7間には、切換弁7が液圧制御弁5の出力ポート
18を車輪ブレーキBに連通させた状態に在るときにブ
レーキペダル1の踏込みストロークを確保するためのス
トロークアキュムレータ26が接続される。
【0016】図2において、マスタシリンダMのシリン
ダ体27には、その前端側から順に、ねじ孔28と、大
径シリンダ孔29と、大径シリンダ孔29よりも小径の
小径シリンダ孔30と、小径シリンダ孔30よりも大径
の嵌合孔31とが順にかつ同軸に設けられており、小径
シリンダ孔30には、該シリンダ孔30の内面に摺接す
るカップシール32を外周に備えた作動ピストン33
と、該作動ピストン33との間に圧力室34を形成する
連動ピストン35とが摺動可能に嵌合され、連動ピスト
ン35の外周には小径シリンダ孔30の内面に摺接する
カップシール37が装着される。またシリンダ体27に
は圧力室34に常時通じる出力ポート36が設けられ、
該出力ポート36が切換弁7に接続される。
【0017】作動ピストン33には、嵌合孔31に嵌着
された軸受部材38で摺動自在に支承されるピストンロ
ッド39が同軸にかつ一体に連設されており、このピス
トンロッド39には、ブレーキペダル1(図1参照)に
連なるプッシュロッド40が首振り可能に連接される。
【0018】圧力室34には、作動ピストン33および
連動ピストン35間に縮設されて両ピストン33,35
を相互に離反させる方向のばね力を発揮する戻しばね4
1が収納される。
【0019】作動ピストン33と軸受部材38との間に
は環状の補給液室43が画成される。一方、シリンダ体
27の上部に設けられた液溜44にはリザーバ45が装
着されており、補給液室43をリザーバ45内の液溜4
4に通じさせるリリーフポート46がシリンダ体27に
設けられる。而してカップシール32は、補給液室43
よりも前方位置で作動ピストン33の外周に装着されて
おり、作動ピストン33には、補給液室43をカップシ
ール32の背面に連通させる連通孔47が穿設される。
【0020】補給液室43および圧力室34間には中心
型のリリーフ弁48が設けられる。このリリーフ弁48
は、作動ピストン33の前端部に同軸に装着される弁函
49と、補給液室43に通じて作動ピストン33に同軸
に穿設されるとともに該弁函49内で作動ピストン33
の前端部に開口する弁孔50と、弁孔50の前端開口部
を閉鎖可能として弁函49内に前後動可能に収納される
弁体51と、弁体51を後方すなわち弁孔50の閉鎖方
向に付勢するばね力を発揮して弁函49内に収納される
弁ばね52と、作動ピストン33が後退限にあるときに
は弁体51を弁ばね52のばね付勢力に抗して前進位置
に保持するが作動ピストン33の前進時には弁ばね52
による弁体51の後退動作すなわち閉弁動作を許容する
開弁棒53とを備える。
【0021】作動ピストン33には、該作動ピストン3
3の軸方向に長い長孔54が設けられ、該長孔54の両
端は補給液室43に連通される。開弁棒53は長孔54
に挿通されており、ピストンロッド39を囲繞する支持
リング55で開弁棒53の両端が支持される。しかも作
動ピストン33および支持リング55間には、明瞭には
図示されないが、ばねが縮設されており、そのばね力に
より支持リング55は軸受部材38で受けられる方向に
付勢されている。
【0022】弁孔50は、長孔54と作動ピストン33
の前端部との間にわたって設けられるものであり、弁体
51に一体に連設されて弁孔50に挿通されるロッド5
6の後端が開弁棒53に当接される。
【0023】このようなリリーフ弁48によれば、作動
ピストン33が後退限に在るときには開弁棒53でロッ
ド56が押圧されることにより弁体51が弁孔50を開
放する位置となって開弁し、補給液室43からの補給液
を圧力室34に補給可能となる。また作動ピストン33
が後退限から前進すると、開弁棒53が長孔54内の後
方に位置するように作動ピストン33に対して相対移動
することにより、弁体51が弁ばね52のばね力により
弁孔50を閉鎖する位置まで移動し、補給液室43およ
び圧力室34間が遮断される。
【0024】荷重センサS1 のハウジング60は、有底
円筒状に形成されるハウジング主体61と、該ハウジン
グ主体61の開口部を塞ぐようにしてハウジング主体6
1にかしめ結合される蓋部材62とから成り、ハウジン
グ主体61の閉塞端中央部外面にはピン状に突出した検
出部61aが設けられる。また蓋部材62は、合成樹脂
等の非導電性材料から成るものであり、この蓋部材62
には、荷重センサSからの信号を導くための接続線に連
なるコネクタ(図示せず)を挿脱可能に連結するための
カプラ62aが一体に設けられる。
【0025】このような荷重センサS1 において、ハウ
ジング主体61の外面には雄ねじ74が刻設されてお
り、該雄ねじ74をシリンダ体27のねじ孔28に螺合
するようにして荷重センサS1 がマスタシリンダMに付
設される。
【0026】シリンダ体27の小径シリンダ孔30に摺
動可能に嵌合されている連動ピストン35には、シリン
ダ体27の前端部に取付けられた荷重センサS1 におけ
るハウジング60に当接可能としてシリンダ体27の大
径シリンダ孔29に摺動可能に嵌合される円筒状のスカ
ート部35aが一体に設けられており、荷重センサS 1
におけるハウジング60の検出部61a以外の部分に該
スカート部35aが当接することにより連動ピストン3
5の前進限が規定される。
【0027】連動ピストン35の前端と、シリンダ体2
7の前端部に固定されたハウジング主体61との間に
は、上記スカート部35a内に収納されるようにして荷
重伝達手段75が設けられており、該荷重伝達手段75
は、荷重センサSの検出部61aに当接する押圧部材7
6と、該押圧部材76および連動ピストン35間に介装
されるゴム弾性体77とで構成され、ゴム弾性体77
は、天然ゴムあるいは合成ゴムにより形成される。
【0028】押圧部材76には、スカート部35aの内
面に外縁を近接させるべく半径方向外方に張り出したフ
ランジ部76aと、該フランジ部76aの中央部から連
動ピストン35側に突出してゴム弾性体77を貫通する
軸部76bとが設けられ、ゴム弾性体77は、押圧部材
76のフランジ部76aおよび連動ピストン35間に配
置される。
【0029】ところで、図2で示すように非ブレーキ操
作時であって作動ピストン33および連動ピストン35
が後退限に在る状態で、押圧部材76の軸部76bと連
動ピストン35との間の距離は、連動ピストン35のス
カート部35aと荷重センサS1 のハウジング60との
間の距離以上となるように設定されている。これにより
連動ピストン35が荷重センサS1 に近接する側に移動
する際に、連動ピストン35から押圧部材76への直接
の荷重伝達を回避して、連動ピストン35からの荷重が
ゴム弾性体77を必ず経由して荷重センサS1 に与えら
れることになる。
【0030】しかも作動ピストン33および連動ピスト
ン35間に介設されている戻しばね41は、作動ピスト
ン33が後退限に在る状態、すなわちブレーキペダル1
の非操作時にあっては、連動ピストン35を前進方向に
付勢して荷重センサS1 に所定の予荷重を与えるばね力
を発揮するように設定される。
【0031】次にこの第1実施例の作用について説明す
ると、制動液圧発生手段Aすなわち液圧制御弁5の出力
ポート18から正常な制動圧を得ることができるときに
は、ブレーキペダル1の踏込み操作に応じて切換弁7が
液圧制御弁5の出力ポート18を車輪ブレーキBに接続
させた状態となり、この状態で、ブレーキペダル1の踏
込み操作力が荷重センサS1 で検知される。すなわち作
動ピストン33の前進作動時には、リリーフ弁48が閉
じるまでの操作初期には操作力が戻しばね41を介して
連動ピストン35に伝達され、リリーフ弁48が閉じた
後には作動ピストン33の前進作動に応じて生じた圧力
室34の液圧が連動ピストン35の背面に作用せしめら
れることになり、連動ピストン35からの荷重が荷重伝
達手段75を介して荷重センサS1 の検出部61aに作
用することにより、荷重センサS 1 でブレーキペダル1
の踏込み操作力が検出される。而して制動液圧発生手段
Aにおけるリニアソレノイド6の励磁電流量は、荷重セ
ンサS1 の検出値に応じて電子制御ユニット8により制
御され、それにより、ブレーキペダル1の踏込み操作力
に対応して増幅した制動液圧が車輪ブレーキBに作用す
ることになる。
【0032】この際、ブレーキペダル1の操作力が急激
であっても、連動ピストン35および荷重センサS1
に介設される荷重伝達手段75はゴム弾性体77を備え
るものであるので、急激な荷重をゴム弾性体77で吸収
することにより荷重センサS 1 に衝撃的な荷重が作用す
ることを回避することができる。また連動ピストン35
の前進限は、連動ピストン35が備えるスカート部35
aが荷重センサSのハウジング60に当接することによ
り規制されるので、過大な操作力が荷重センサS1 に作
用することも回避することができる。したがって荷重セ
ンサS1 に衝撃的な荷重や過大な荷重が作用することを
ともに防止して荷重センサS1 の損傷を防止することが
できる。
【0033】またゴム弾性体77は、その変形・回復の
サイクルにおいて変形過程で加えられたエネルギーと回
復過程で放出するエネルギーとの間に差が生じるヒステ
リシス特性を有するものであり、圧力室34の比較的小
さな液圧変動はゴム弾性体77て吸収されることにな
る。したがって圧力室34からブレーキペダル1側に作
用する反力の比較的小さな変動もゴム弾性体77で吸収
され、ブレーキペダル1の操作フィーリングを向上する
ことができる。しかも荷重センサS1 に作用する荷重を
安定化し、荷重センサS1 による安定的な操作力検出を
可能とすることができ、それにより制動液圧発生手段A
の安定的な制御が可能となる。
【0034】ところで、マスタシリンダMの出力ポート
36から切換弁7までの液圧系統で液圧失陥が生じる
と、ブレーキペダル1の踏込み操作により作動ピストン
33は、その前面に反力が作用しないことに起因して連
動ピストン35に当接するまで移動することになり、こ
の状態では、作動ピストン33から連動ピストン35に
直接作用する踏込み操作力がゴム弾性体77に与えら
れ、ゴム弾性体77で発生した荷重を荷重センサS1
検出することが可能となる。したがって上記液圧失陥の
発生によっても踏込み操作力に応じた荷重を荷重センサ
1 で検出することが可能となり、その荷重センサS1
の検出値に応じた制動液圧を液圧制御弁5から車輪ブレ
ーキBに与えることができる。
【0035】しかも、非ブレーキ操作時にあっては、作
動ピストン33および連動ピストン35間に配設される
戻しばね41が、連動ピストン35に前進方向の力を与
えて荷重センサS1 に所定の予荷重を与えるものであ
り、作動ピストン33を戻す働きをする戻しばね41に
より、荷重センサS1 に予荷重を与えるようにして車両
の振動等による荷重センサS1 の誤検知に伴う誤作動を
防止することができるとともに、ブレーキペダル1によ
る操作時にブレーキペダル1に作用するばね反力が急激
に変化することを回避してブレーキ操作フィーリングを
向上することができる。
【0036】図3は本発明の第2実施例を示すものであ
り、上記第1実施例に対応する部分には同一の参照符号
を付す。
【0037】マスタシリンダM´におけるシリンダ体2
7´の前端部には、操作力検出手段としての圧力センサ
2 が取付けられる。すなわちシリンダ体27´の前端
部に設けられたねじ孔28´に、圧力センサS2 のハウ
ジング60´が直接ねじ込まれる。しかも圧力センサS
2 のハウジング60´には、カプラ62a´が一体に設
けられる。
【0038】一方、作動ピストン33との間に圧力室3
4を形成してシリンダ体27´に摺動可能に嵌合される
連動ピストン35´と、圧力センサS2 との間にはゴム
弾性体77´が介装され、連動ピストン35´および作
動ピストン33間には、作動ピストン33が後退限に在
る状態、すなわちブレーキペダル1の非操作時にあって
は、連動ピストン35´を前進方向に付勢して圧力セン
サS2 に所定の予荷重を与えるばね力を発揮する戻しば
ね41が介設される。
【0039】この第2実施例によれば、連動ピストン3
5´からの押圧力によってゴム弾性体77´で擬似液圧
を発生することにより圧力センサS2 でブレーキ操作力
を検出することが可能である。また戻しばね41で圧力
センサS2 に所定の予荷重を与えることができるので上
記第1実施例と同様の効果を奏することができる。
【0040】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計
変更を行なうことが可能である。
【0041】たとえば、制動液圧発生手段が、液圧発生
室に臨ませたピストンにボールねじを介してモータが連
結されて成るものであってもよく、また切換弁が、マス
タシリンダの出力液圧および制動液圧発生手段の出力液
圧のいずれか高い方を択一的に選択して車輪ブレーキに
作用せしめるようにしたハイセレクト弁に構成されてい
てもよく、切換弁が電気的に切換作動せしめられる電磁
弁であってもよい。さらに連動ピストンを操作力検出手
段に直接当接させるようにしたものにも本発明を適用可
能である。
【0042】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、作動ピス
トンとの間に圧力室を形成する連動ピストンが摺動自在
にシリンダ体に嵌合されるとともに、連動ピストンから
の力を受ける操作力検出手段が連動ピストンの前方位置
でシリンダ体に固定され、作動ピストンおよび連動ピス
トン間には、作動ピストンが後退限に在る状態で連動ピ
ストンを前進方向に付勢して操作力検出手段に所定の予
荷重を与えるばね力を発揮する戻しばねが縮設されるの
で、作動ピストンを戻す働きをする戻しばねで操作力検
出手段に予荷重を与えるようにして部品点数を低減した
上にブレーキ操作フィーリングを向上することが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の全体液圧回路図である。
【図2】マスタシリンダの縦断側面図である。
【図3】第2実施例のマスタシリンダの縦断側面図であ
る。
【符号の説明】
1・・・ブレーキ操作部材としてのブレーキペダル 6・・・電気式アクチュエータとしてのリニアソレノイ
ド 8・・・制御手段としての電子制御ユニット 27,27´・・・シリンダ体 33・・・作動ピストン 34・・・圧力室 35,35´・・・連動ピストン 41・・・戻しばね A・・・制動液圧発生手段 B・・・車輪ブレーキ M,M´・・・マスタシリンダ S1 ・・・操作力検出手段としての荷重センサ S2 ・・・操作力検出手段としての圧力センサ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブレーキ操作部材(1)に連動、連結さ
    れるとともに前面を圧力室(34)に臨ませた作動ピス
    トン(33)がシリンダ体(27,27´)に摺動自在
    に嵌合されて成るマスタシリンダ(M,M´)と、ブレ
    ーキ操作部材(1)の操作力を検出する操作力検出手段
    (S1 ,S2 )と、電気式アクチュエータ(6)を有す
    るとともに該電気式アクチュエータ(6)の作動に応じ
    た制動液圧を車輪ブレーキ(B)に与え得る制動液圧発
    生手段(A)と、前記操作力検出手段(S,S´)の検
    出値に応じて電気式アクチュエータ(6)の作動を制御
    する制御手段(8)とを含む制動液圧制御装置におい
    て、作動ピストン(33)との間に圧力室(34)を形
    成する連動ピストン(35,35´)がシリンダ体(2
    7,27´)に摺動自在に嵌合されるとともに、連動ピ
    ストン(35,35´)からの力を受ける操作力検出手
    段(S1 ,S2 )が連動ピストン(35)の前方位置で
    シリンダ体(27,27´)に固定され、作動ピストン
    (33)および連動ピストン(35,35´)間には、
    作動ピストン(33)が後退限に在る状態で連動ピスト
    ン(35,35´)を前進方向に付勢するばね力を発揮
    して操作力検出手段(S1 ,S2 )に所定の予荷重を与
    える戻しばね(41)が縮設されることを特徴とする制
    動液圧制御装置。
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