JP3310288B2 - 超音波外科手術用ブレード - Google Patents
超音波外科手術用ブレードInfo
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- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61B—DIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
- A61B17/00—Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
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- A61B17/320068—Surgical cutting instruments using mechanical vibrations, e.g. ultrasonic
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- A61B2017/320072—Working tips with special features, e.g. extending parts
- A61B2017/320074—Working tips with special features, e.g. extending parts blade
- A61B2017/320075—Working tips with special features, e.g. extending parts blade single edge blade, e.g. for cutting
Description
【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は、超音波動作外科手術用ブレード、特に、組
織の切断及び凝固効果を改善した構成のブレードに関す
るものである。
織の切断及び凝固効果を改善した構成のブレードに関す
るものである。
背 景 本件出願人が1991年10月４日に出願した米国特許出願
第07/771,182号の先出願においては、延長部材を介して
ハンドピースに設けた超音波エネルギ源を外科手術ツー
ル例えば、ブレード延長部材の先端の外科手術用ブレー
ドに超音波結合し、超音波エネルギを超音波エネルギ源
から外科手術用ブレードに伝達し、ブレードを当接した
組織に結合する超音波外科手術器具を開示した。この超
音波外科手術用ブレードは、標準的な鋭利な外科手術用
ブレードと比べると、鋭利さを弱めることによって、従
って、ブレードの鈍さを強めることによって切断ととも
に著しい凝固効果を得た。この出願において開示したこ
の発見以前には、ハンドヘルドの外科手術メスに使用す
るのと同様の鋭利なブレードを超音波外科手術用メスに
適用すべきであると信じられていた。しかし、鈍いブレ
ードは、超音波的に組織に結合されるときは、切開及び
切断するのに使用するときのブレードの鋭利度は向上す
るとともに、凝固作用も行うことが発見された。一般的
な鋭利ブレードは少ない力で組織を通過して組織結合は
少なく、従って、凝固はあまり行われない。従って、組
織の凝固及び止血を行うためには、超音波外科手術用ブ
レードは標準的な外科手術用ブレードのような鋭利さは
必要ではない。上述の本願人による先出願において、組
織切断のタイプとブレードの鋭利度又は鈍さとの関係を
記載した。
第07/771,182号の先出願においては、延長部材を介して
ハンドピースに設けた超音波エネルギ源を外科手術ツー
ル例えば、ブレード延長部材の先端の外科手術用ブレー
ドに超音波結合し、超音波エネルギを超音波エネルギ源
から外科手術用ブレードに伝達し、ブレードを当接した
組織に結合する超音波外科手術器具を開示した。この超
音波外科手術用ブレードは、標準的な鋭利な外科手術用
ブレードと比べると、鋭利さを弱めることによって、従
って、ブレードの鈍さを強めることによって切断ととも
に著しい凝固効果を得た。この出願において開示したこ
の発見以前には、ハンドヘルドの外科手術メスに使用す
るのと同様の鋭利なブレードを超音波外科手術用メスに
適用すべきであると信じられていた。しかし、鈍いブレ
ードは、超音波的に組織に結合されるときは、切開及び
切断するのに使用するときのブレードの鋭利度は向上す
るとともに、凝固作用も行うことが発見された。一般的
な鋭利ブレードは少ない力で組織を通過して組織結合は
少なく、従って、凝固はあまり行われない。従って、組
織の凝固及び止血を行うためには、超音波外科手術用ブ
レードは標準的な外科手術用ブレードのような鋭利さは
必要ではない。上述の本願人による先出願において、組
織切断のタイプとブレードの鋭利度又は鈍さとの関係を
記載した。
発明の開示 しかし、鈍いブレードは、脂肪のような比較的ルーズ
で支持されていない組織を、組織が硬い表面で支持され
ていない限り、うまく切断する（効果的な切断と同時の
凝固作用を行う）ことができないことがわかった。フッ
ク状部分を有し、十分鈍く形成した超音波ブレードがル
ーズで支持されていない組織の凝固及び効果的な切断に
優れた作用を有することを本願人は見出した。ブレード
を組織に沿って引くとき、超音波ブレードのフック状部
分を組織に掛合させ、組織を掴んで緊張を与え（従っ
て、組織を支持し）、これにより切断作用を向上する。
組織をストレッチさせる又は緊張させることによって鈍
いブレードでも効果的に切断することができるととも
に、比較的ルーズで支持されていない組織の凝固も行
う。従って、フック状部分を有する超音波ブレードによ
れば、外科手術のタイプに基づいて、鈍さの程度を選択
し、効果的な切断と凝固が同時に確実に得られるように
する。例えば、止血効果を大にすることが必要な場合、
即ち、肝臓手術のように患者の出血がひどくなるような
場合、極めて鈍いフック状部分付きブレードを使用する
のが望ましい。このような鈍いフック状部分付きブレー
ドでは、効果的な切断作用が得られ、また大きなパワー
を加えるとき、ルーズで支持されていない組織との結合
により著しい止血作用を行う。３ミリメートルにも達す
る大きな血管でさえも、切断と同時に、フックされかつ
凝固される。脂肪柔組織は、約25/1000インチの厚さの
切断端縁のないフック状部分を有する超音波動作切断ブ
レードにより切断することができる。結合組織は、フッ
ク状部分を有する25/1000インチの厚さの60゜のブレー
ド切断端縁又は切断端縁の全くないブレードによって切
断することができる。一般的に、フック状部分は30〜70
゜の範囲の角度の付いた鋭利さにする。このような切断
ブレードは、弾性繊維組織でも良好な切断と同時に高い
止血効果が得られる。
で支持されていない組織を、組織が硬い表面で支持され
ていない限り、うまく切断する（効果的な切断と同時の
凝固作用を行う）ことができないことがわかった。フッ
ク状部分を有し、十分鈍く形成した超音波ブレードがル
ーズで支持されていない組織の凝固及び効果的な切断に
優れた作用を有することを本願人は見出した。ブレード
を組織に沿って引くとき、超音波ブレードのフック状部
分を組織に掛合させ、組織を掴んで緊張を与え（従っ
て、組織を支持し）、これにより切断作用を向上する。
組織をストレッチさせる又は緊張させることによって鈍
いブレードでも効果的に切断することができるととも
に、比較的ルーズで支持されていない組織の凝固も行
う。従って、フック状部分を有する超音波ブレードによ
れば、外科手術のタイプに基づいて、鈍さの程度を選択
し、効果的な切断と凝固が同時に確実に得られるように
する。例えば、止血効果を大にすることが必要な場合、
即ち、肝臓手術のように患者の出血がひどくなるような
場合、極めて鈍いフック状部分付きブレードを使用する
のが望ましい。このような鈍いフック状部分付きブレー
ドでは、効果的な切断作用が得られ、また大きなパワー
を加えるとき、ルーズで支持されていない組織との結合
により著しい止血作用を行う。３ミリメートルにも達す
る大きな血管でさえも、切断と同時に、フックされかつ
凝固される。脂肪柔組織は、約25/1000インチの厚さの
切断端縁のないフック状部分を有する超音波動作切断ブ
レードにより切断することができる。結合組織は、フッ
ク状部分を有する25/1000インチの厚さの60゜のブレー
ド切断端縁又は切断端縁の全くないブレードによって切
断することができる。一般的に、フック状部分は30〜70
゜の範囲の角度の付いた鋭利さにする。このような切断
ブレードは、弾性繊維組織でも良好な切断と同時に高い
止血効果が得られる。
本発明によれば、超音波動作はブレードの先端で最大
にし、先端における表面積を、凝固すべき組織を結合す
るエネルギ量に比例させるとよいことを見出した。大き
な表面積によって適切な圧力が加わり、超音波エネルギ
を組織に最適に結合させるのを容易にする。従って、本
発明によれば、平坦かつ尖っておらずまた非鋭利な先端
を有するブレードが出血の凝固に極めて有効であること
が分かった。このような先端は、鋭利な先端よりも出血
の凝固中に組織に貫通しない。平坦な先端は、更に、組
織のキャビテーション破砕を生じてルーズで低密度の組
織の切断を容易にする。
にし、先端における表面積を、凝固すべき組織を結合す
るエネルギ量に比例させるとよいことを見出した。大き
な表面積によって適切な圧力が加わり、超音波エネルギ
を組織に最適に結合させるのを容易にする。従って、本
発明によれば、平坦かつ尖っておらずまた非鋭利な先端
を有するブレードが出血の凝固に極めて有効であること
が分かった。このような先端は、鋭利な先端よりも出血
の凝固中に組織に貫通しない。平坦な先端は、更に、組
織のキャビテーション破砕を生じてルーズで低密度の組
織の切断を容易にする。
本発明の原理を使用するブレードの幾つかの実施例を
説明する。このようなブレードの一つとしては、主に腹
腔鏡手術例えば、肝臓床手術に有用であり、シャンク、
側面、シャンクとは反対側の先端及びシャンクから先端
まで延びる側方端縁を有するブレード本体を設ける。ブ
レードの少なくとも側方端縁及び先端を非鋭利にし、ま
た平坦にする。しかし、一方の側方端縁には窪みを設
け、この窪みにより一方の側方端縁と先端との間にフッ
ク状部を画定し、このフック状部がブレードを組織に沿
って引くとき組織を掴み、緊張させる。組織に当接する
ブレードの平坦端縁により、組織に加わるエネルギ量の
伝達が最大になり、出血部分の凝固に有効である。同時
に、ブレードのフック状部分はルーズで支持されていな
い組織を掴んで緊張させ、この組織の切断を容易にす
る。
説明する。このようなブレードの一つとしては、主に腹
腔鏡手術例えば、肝臓床手術に有用であり、シャンク、
側面、シャンクとは反対側の先端及びシャンクから先端
まで延びる側方端縁を有するブレード本体を設ける。ブ
レードの少なくとも側方端縁及び先端を非鋭利にし、ま
た平坦にする。しかし、一方の側方端縁には窪みを設
け、この窪みにより一方の側方端縁と先端との間にフッ
ク状部を画定し、このフック状部がブレードを組織に沿
って引くとき組織を掴み、緊張させる。組織に当接する
ブレードの平坦端縁により、組織に加わるエネルギ量の
伝達が最大になり、出血部分の凝固に有効である。同時
に、ブレードのフック状部分はルーズで支持されていな
い組織を掴んで緊張させ、この組織の切断を容易にす
る。
本発明の好適な実施例においては、ブレードをほぼス
プーン状にする。しかし、ブレードの一方の側方端縁に
は、弓形窪みを設ける。即ち、反対側の側方端縁及び先
端は、ブレードの周縁にわたり連続的な凸状湾曲形状に
するとともに、一方の側方端縁は凹状湾曲によるフック
状部分を画定する。全ての端縁を平坦かつ非鋭利にす
る。代案として、凹状表面は、外科手術の性質に基づい
て好適には、30〜70゜の端縁角度を有する鋭利度にす
る。この鋭利にしたフック状部の設計により、ブレード
は、支持されていない組織でも切開することができ、出
血を効果的に凝固させ、優れた止血効果をもたらす。ほ
ぼ丸い形状によって、一つの進入ポイントから種々の組
織の輪郭に容易に適合し、相当強い圧力を加えて超音波
エネルギを組織に結合するとき凝固中の凝固破壊を防止
する。
プーン状にする。しかし、ブレードの一方の側方端縁に
は、弓形窪みを設ける。即ち、反対側の側方端縁及び先
端は、ブレードの周縁にわたり連続的な凸状湾曲形状に
するとともに、一方の側方端縁は凹状湾曲によるフック
状部分を画定する。全ての端縁を平坦かつ非鋭利にす
る。代案として、凹状表面は、外科手術の性質に基づい
て好適には、30〜70゜の端縁角度を有する鋭利度にす
る。この鋭利にしたフック状部の設計により、ブレード
は、支持されていない組織でも切開することができ、出
血を効果的に凝固させ、優れた止血効果をもたらす。ほ
ぼ丸い形状によって、一つの進入ポイントから種々の組
織の輪郭に容易に適合し、相当強い圧力を加えて超音波
エネルギを組織に結合するとき凝固中の凝固破壊を防止
する。
本発明の他の好適な実施例においては、例えば、腹腔
鏡外科手術のような特定使用ではない一般的な使用のた
めのフック付き切開ブレードにする。この形式のブレー
ドにおいては、ブレード本体をほぼ平面的にし、好適に
は、非鋭利な一方の側方端縁に沿って窪みを設け、ブレ
ードの先端とともにフック状部分を形成する。反対側の
側方端縁は直線的に延ばし、好適には、25〜45度の範囲
内で鋭利にする。ブレードの先端は平坦にし、両側の側
方端縁間で直線的に延びているようにし、使用中に最大
エネルギが組織に伝達されるようにする。このようにし
て、直線的な平坦先端及び一方の直線的な切断端縁の双
方は超音波エネルギの組織に対する結合を最適にし、優
れた凝固効果及び止血効果を発揮するとともに、フック
状部分は支持されていない組織に緊張を与え、切断効果
を高める。
鏡外科手術のような特定使用ではない一般的な使用のた
めのフック付き切開ブレードにする。この形式のブレー
ドにおいては、ブレード本体をほぼ平面的にし、好適に
は、非鋭利な一方の側方端縁に沿って窪みを設け、ブレ
ードの先端とともにフック状部分を形成する。反対側の
側方端縁は直線的に延ばし、好適には、25〜45度の範囲
内で鋭利にする。ブレードの先端は平坦にし、両側の側
方端縁間で直線的に延びているようにし、使用中に最大
エネルギが組織に伝達されるようにする。このようにし
て、直線的な平坦先端及び一方の直線的な切断端縁の双
方は超音波エネルギの組織に対する結合を最適にし、優
れた凝固効果及び止血効果を発揮するとともに、フック
状部分は支持されていない組織に緊張を与え、切断効果
を高める。
上述の双方のブレード即ち、腹腔鏡手術のためのスプ
ーン状フック付きブレード及び一般的使用のためのフッ
ク状切開ブレードにおいて、ブレードはブレードカプラ
に担持し、このブレードカプラにはブレードカプラに沿
ってブレードに伝達される超音波エネルギを増幅するた
めの段差付きホーン状部を設ける。ブレードカプラは、
このように或る直径から小さい直径に減少する段差を付
け、この結果、軸線方向の振動が増幅する。しかし、こ
のブレードにおいて、段差付きホーン状部には軸線方向
の振動の増幅の程度を減少する丸みを付け、疲労により
ブレードが破壊しないようにする。重要なことは、段差
付きホーン状部をノード即ち、ブレードカプラに沿う軸
線方向の振動が最少又は全くないポイントに配置しない
ということに注意すべきである。更に、腹腔鏡手術用ブ
レードではノードはブレードカプラの小径シャンクに配
置するとよく、一方フック付き切開メス（ディセクタ）
ではノードはカプラの大径部分に配置する。双方の場合
において、ノードは移行領域即ち、段差付きホーン状
部、又はブレードカプラと出力素子若しくは腹腔鏡手術
のための使用する延長部分との間の連結部分に配置して
はならない。非ノード部分即ち、エネルギが最大となる
カプラに沿うポイントはブレードカプラと出力素子又は
延長部材との間の連結部及び可能であればブレードの先
端に配置する。
ーン状フック付きブレード及び一般的使用のためのフッ
ク状切開ブレードにおいて、ブレードはブレードカプラ
に担持し、このブレードカプラにはブレードカプラに沿
ってブレードに伝達される超音波エネルギを増幅するた
めの段差付きホーン状部を設ける。ブレードカプラは、
このように或る直径から小さい直径に減少する段差を付
け、この結果、軸線方向の振動が増幅する。しかし、こ
のブレードにおいて、段差付きホーン状部には軸線方向
の振動の増幅の程度を減少する丸みを付け、疲労により
ブレードが破壊しないようにする。重要なことは、段差
付きホーン状部をノード即ち、ブレードカプラに沿う軸
線方向の振動が最少又は全くないポイントに配置しない
ということに注意すべきである。更に、腹腔鏡手術用ブ
レードではノードはブレードカプラの小径シャンクに配
置するとよく、一方フック付き切開メス（ディセクタ）
ではノードはカプラの大径部分に配置する。双方の場合
において、ノードは移行領域即ち、段差付きホーン状
部、又はブレードカプラと出力素子若しくは腹腔鏡手術
のための使用する延長部分との間の連結部分に配置して
はならない。非ノード部分即ち、エネルギが最大となる
カプラに沿うポイントはブレードカプラと出力素子又は
延長部材との間の連結部及び可能であればブレードの先
端に配置する。
本発明は、超音波外科手術用ブレードにおいて、ブレ
ード本体と、このブレード本体から延び、超音波エネル
ギ源を前記ブレード本体に結合して超音波エネルギを前
記ブレード本体に伝達するシャンクとを有するブレード
カプラを備え、前記ブレード本体には、両側の側方端縁
と、前記シャンク側とは反対側の先端とを設け、前記側
方端縁のうちの一方の側方端縁には、ブレードを組織に
沿って移動させるとき組織を緊張させるため、この側方
端縁と前記先端との間にフック状部分を画定するよう形
成した窪みを設け、超音波エネルギを組織に加える際に
組織の切断及び凝固を容易にすることを特徴とする。
ード本体と、このブレード本体から延び、超音波エネル
ギ源を前記ブレード本体に結合して超音波エネルギを前
記ブレード本体に伝達するシャンクとを有するブレード
カプラを備え、前記ブレード本体には、両側の側方端縁
と、前記シャンク側とは反対側の先端とを設け、前記側
方端縁のうちの一方の側方端縁には、ブレードを組織に
沿って移動させるとき組織を緊張させるため、この側方
端縁と前記先端との間にフック状部分を画定するよう形
成した窪みを設け、超音波エネルギを組織に加える際に
組織の切断及び凝固を容易にすることを特徴とする。
更に、本発明は、超音波外科手術用ブレードにおい
て、ブレード本体と、このブレード本体から延び、超音
波エネルギ源を前記ブレード本体に結合して超音波エネ
ルギを前記ブレード本体に伝達するシャンクとを有する
ブレードカプラを備え、前記ブレード本体には、両側の
側面と、両側の側方端縁と、前記シャンク側とは反対側
の先端とを設け、前記側方端縁のうちの少なくとも一方
の側方端縁には、前記ブレードの両側の側面間でこれら
側面に対してほぼ直交する方向に直線的に延びる非鋭利
で平坦な端縁表面を設け、これによりブレードを組織に
沿って移動させる際に、超音波エネルギをブレードに加
え、ブレードと組織を超音波的に結合するとき組織の凝
固を容易にすることを特徴とする。
て、ブレード本体と、このブレード本体から延び、超音
波エネルギ源を前記ブレード本体に結合して超音波エネ
ルギを前記ブレード本体に伝達するシャンクとを有する
ブレードカプラを備え、前記ブレード本体には、両側の
側面と、両側の側方端縁と、前記シャンク側とは反対側
の先端とを設け、前記側方端縁のうちの少なくとも一方
の側方端縁には、前記ブレードの両側の側面間でこれら
側面に対してほぼ直交する方向に直線的に延びる非鋭利
で平坦な端縁表面を設け、これによりブレードを組織に
沿って移動させる際に、超音波エネルギをブレードに加
え、ブレードと組織を超音波的に結合するとき組織の凝
固を容易にすることを特徴とする。
更にまた、本発明は、組織切開及び凝固方法におい
て、側方端縁と、ブレードの端部の先端と、前記側方端
縁のうちの一方の側方端縁に沿うフック状部を有する超
音波作動外科手術用ブレードを用意するステップと、
ｉ）超音波を加えた外科手術用ブレードを組織に当接
し、ii）前記ブレードを組織に沿って引くとき前記ブレ
ードのフック状部分を組織に掛合させることにより前記
組織に緊張を与えることによって組織の切断及び凝固を
同時に行うステップとを備えていることを特徴とする。
て、側方端縁と、ブレードの端部の先端と、前記側方端
縁のうちの一方の側方端縁に沿うフック状部を有する超
音波作動外科手術用ブレードを用意するステップと、
ｉ）超音波を加えた外科手術用ブレードを組織に当接
し、ii）前記ブレードを組織に沿って引くとき前記ブレ
ードのフック状部分を組織に掛合させることにより前記
組織に緊張を与えることによって組織の切断及び凝固を
同時に行うステップとを備えていることを特徴とする。
従って、本発明の目的は、切断及び凝固特性を改善
し、特に柔らかい比較的ルーズで支持されていない組織
に使用するのに適した新規で改善した超音波作動外科手
術用ブレードを得るにある。
し、特に柔らかい比較的ルーズで支持されていない組織
に使用するのに適した新規で改善した超音波作動外科手
術用ブレードを得るにある。
次に、以下の明細書、請求の範囲及び図面を参照して
本発明の他の目的及び利点を説明する。
本発明の他の目的及び利点を説明する。
図面の簡単な説明 図１は、本発明による外科手術器具例えば、外科手術
用一体ブレードを有するブレードカプラの延長部材及び
超音波エネルギ源に接続した状態を示す線図的斜視図、 図２は、図１に示すブレードの一部の側面図であり、 図３は、図２の３−３線上の断面図であり、 図４は、図２のブレードに類似のブレードであり、異
なる鋭利な角度を有するブレードの側面図であり、 図５は、図４の５−５線上の断面図であり、 図６は、本発明による他の実施例の切開用ブレードを
有するブレードカプラの平面図であり、 図７は、図６の実施例の側面図であり、 図８は、図６及び図７に示す外科手術用ブレードの部
分拡大側面図であり、 図９は、図６及び図７に示すブレードの部分頂面図で
あり、 図10は、図９の端面図である。
用一体ブレードを有するブレードカプラの延長部材及び
超音波エネルギ源に接続した状態を示す線図的斜視図、 図２は、図１に示すブレードの一部の側面図であり、 図３は、図２の３−３線上の断面図であり、 図４は、図２のブレードに類似のブレードであり、異
なる鋭利な角度を有するブレードの側面図であり、 図５は、図４の５−５線上の断面図であり、 図６は、本発明による他の実施例の切開用ブレードを
有するブレードカプラの平面図であり、 図７は、図６の実施例の側面図であり、 図８は、図６及び図７に示す外科手術用ブレードの部
分拡大側面図であり、 図９は、図６及び図７に示すブレードの部分頂面図で
あり、 図10は、図９の端面図である。
本発明を実施する最良の態様 以下に添付図面につき本発明による好適な実施例を詳
細に説明する。
細に説明する。
特に、図１を参照して説明すると、この図１には、一
方の端部に外科手術ツール例えば、一体に形成した外科
手術用ブレード12を有し、他方の端部に音響マウントに
連結するためのねじ山を一体に形成したブレードカプラ
10を示す。例えば、ブレードカプラ10の一方の端部に
は、雄形連結部分の雄ねじ部分15を収容するための雌ね
じ部分13を形成する。このブレードは、特に、腹腔鏡手
術用に構成してあるため、雄形連結部分は延長部材の一
部をなす（この延長部材については、本願人の他の米国
出願に記載してある）。このタイプの連結方法は単なる
例示として示し、音響エネルギが音響マウントからブレ
ードカプラ及びブレードに伝達される限り、他のタイプ
の連結方法にすることもできる。この音響マウントは、
ハンドル内の超音波エネルギ源20、例えば、ハンドピー
ス内の出力素子に連結し、超音波エネルギをブレード12
に供給する。一般的に、超音波エネルギ源は、一定周波
数例えば、55,500Hzの超音波エネルギをブレードに供給
し、ブレードの速度は変換器に対する電気的パワーの入
力の関数となる。上述のように、ブレードは、標準的外
科手術用ブレードの鋭利度に対応する鋭利度にするため
に標準の使い捨て外科手術用ブレードにおけるような機
械的鋭利性は必要ではない。これに対し、超音波動作
は、鋭利性を向上させる。更に、ブレードが鈍ければ鈍
いほど、外科手術箇所における隣接組織に超音波エネル
ギを一層多く伝達し、また止血能力も向上する。しか
し、上述のように、ルーズで支持されていない組織を切
断するためにブレードを当接するとき、鈍いブレードの
切断効率は減少する。本発明によれば、超音波ブレード
は、凝固及び止血を良好に行うとともに、以下に説明す
るように鈍いブレードにフック部分を設けることによっ
て、支持されていない組織を切断するに十分な程度の鈍
さにすることができる。
方の端部に外科手術ツール例えば、一体に形成した外科
手術用ブレード12を有し、他方の端部に音響マウントに
連結するためのねじ山を一体に形成したブレードカプラ
10を示す。例えば、ブレードカプラ10の一方の端部に
は、雄形連結部分の雄ねじ部分15を収容するための雌ね
じ部分13を形成する。このブレードは、特に、腹腔鏡手
術用に構成してあるため、雄形連結部分は延長部材の一
部をなす（この延長部材については、本願人の他の米国
出願に記載してある）。このタイプの連結方法は単なる
例示として示し、音響エネルギが音響マウントからブレ
ードカプラ及びブレードに伝達される限り、他のタイプ
の連結方法にすることもできる。この音響マウントは、
ハンドル内の超音波エネルギ源20、例えば、ハンドピー
ス内の出力素子に連結し、超音波エネルギをブレード12
に供給する。一般的に、超音波エネルギ源は、一定周波
数例えば、55,500Hzの超音波エネルギをブレードに供給
し、ブレードの速度は変換器に対する電気的パワーの入
力の関数となる。上述のように、ブレードは、標準的外
科手術用ブレードの鋭利度に対応する鋭利度にするため
に標準の使い捨て外科手術用ブレードにおけるような機
械的鋭利性は必要ではない。これに対し、超音波動作
は、鋭利性を向上させる。更に、ブレードが鈍ければ鈍
いほど、外科手術箇所における隣接組織に超音波エネル
ギを一層多く伝達し、また止血能力も向上する。しか
し、上述のように、ルーズで支持されていない組織を切
断するためにブレードを当接するとき、鈍いブレードの
切断効率は減少する。本発明によれば、超音波ブレード
は、凝固及び止血を良好に行うとともに、以下に説明す
るように鈍いブレードにフック部分を設けることによっ
て、支持されていない組織を切断するに十分な程度の鈍
さにすることができる。
次に、図１〜図３に示す好適な実施例を説明すると、
本発明によるこの実施例には、シャンク24の一方の端部
にブレードカプラ10の一部をなす外科手術用ブレード22
を設ける。ブレード22は、スプーン状のブレード本体26
を有する。このブレード本体は、両側の側面28、側方端
縁30、32及びシャンク24とは反対側の先端34とを有す
る。図３に示すように、側方端縁30は平坦にし、参照符
号36で示すように鋭利にはせず、側方端縁30及び先端34
の双方に沿ってこの非鋭利端縁36を設ける。
本発明によるこの実施例には、シャンク24の一方の端部
にブレードカプラ10の一部をなす外科手術用ブレード22
を設ける。ブレード22は、スプーン状のブレード本体26
を有する。このブレード本体は、両側の側面28、側方端
縁30、32及びシャンク24とは反対側の先端34とを有す
る。図３に示すように、側方端縁30は平坦にし、参照符
号36で示すように鋭利にはせず、側方端縁30及び先端34
の双方に沿ってこの非鋭利端縁36を設ける。
側方端縁32には窪み38を設け、この窪み38により側方
端縁32と先端34との間にフック状部分40を画定する。窪
み38の端縁は平坦にし、端縁36と同様に非鋭利にするこ
とができる。しかし、好適には、この端縁には一方の側
面から反対側の側面にかけて傾斜を付けるか、又は鋭利
にする。図３に示すように、この窪み端縁42は、一方の
側面28を反対側の側面に対して傾斜を付けることによっ
て鋭利にする。この形式のブレードの傾斜角度μは、側
面28に直交するラインから測って約50゜である。このよ
うに、このブレードは両側の側方端縁及び先端の各々に
沿って弓形の端縁となり、側方端縁30及び先端34は平坦
な凸状端面を構成し、凹面を構成する一方の側方端縁32
は弓形端縁を構成し、この弓形端縁は、好適には、ブレ
ードの一方の側面と反対側の側面とがなす角度を鋭利に
する。
端縁32と先端34との間にフック状部分40を画定する。窪
み38の端縁は平坦にし、端縁36と同様に非鋭利にするこ
とができる。しかし、好適には、この端縁には一方の側
面から反対側の側面にかけて傾斜を付けるか、又は鋭利
にする。図３に示すように、この窪み端縁42は、一方の
側面28を反対側の側面に対して傾斜を付けることによっ
て鋭利にする。この形式のブレードの傾斜角度μは、側
面28に直交するラインから測って約50゜である。このよ
うに、このブレードは両側の側方端縁及び先端の各々に
沿って弓形の端縁となり、側方端縁30及び先端34は平坦
な凸状端面を構成し、凹面を構成する一方の側方端縁32
は弓形端縁を構成し、この弓形端縁は、好適には、ブレ
ードの一方の側面と反対側の側面とがなす角度を鋭利に
する。
次に図４及び図５に示す実施例を説明すると、この実
施例のブレード22aは、図２及び図３に示す実施例のブ
レード22とほぼ同一であるが、窪み付き側方端縁38aが
異なる角度で鋭利にしてある点が異なる。このように側
方端縁32aの端面42aは、より小さい角度で傾斜し、例え
ば、側面28aに直交するラインから測って約30゜のオー
ダーにする。好適には、フック状部分を、角度が30〜70
゜の端縁となるように僅かに鋭利にする。
施例のブレード22aは、図２及び図３に示す実施例のブ
レード22とほぼ同一であるが、窪み付き側方端縁38aが
異なる角度で鋭利にしてある点が異なる。このように側
方端縁32aの端面42aは、より小さい角度で傾斜し、例え
ば、側面28aに直交するラインから測って約30゜のオー
ダーにする。好適には、フック状部分を、角度が30〜70
゜の端縁となるように僅かに鋭利にする。
先端34又は34aにおける非鋭利な丸い端縁及びスプー
ン状ブレードの非鋭利端縁30又は30aは、最大のエネル
ギ量を組織に伝達し、血管組織内の内出血を凝固させ、
また肝臓床（リバーベッド:liver bed）のような血管表
面からの滲出出血を凝固させる。丸い形状によって、非
鋭利な端縁を一つの進入ポイントから種々の組織の輪郭
に当接することが容易になる。スプーンブレードの丸い
形状は、高い圧力を加えて超音波エネルギを組織に結合
するとき、出血表面の凝結を壊さないようにするのに役
立つ。肝臓床から胆嚢を切開した後の肝臓床の凝固にと
って極めて重要である。この切開は凹状鋭利フックによ
って行う。このフックは、30〜70度の端縁角度の鋭利さ
にすると好適である。この鋭利フックは、切断中に組織
を緊張させるのに役立ち、このことは支持されていない
組織を切断するのに極めて有効である。一般的に、それ
程鋭利でないフックブレードを使用して血管の多い組織
又は炎症を起こした組織の止血切断を行う。フックは、
組織を切断するとき、組織を支持しまた組織を緊張させ
るため、それほど鋭利でなく止血性の高い端縁を使用す
ると、切断を良好に行い、止血効果も高い。
ン状ブレードの非鋭利端縁30又は30aは、最大のエネル
ギ量を組織に伝達し、血管組織内の内出血を凝固させ、
また肝臓床（リバーベッド:liver bed）のような血管表
面からの滲出出血を凝固させる。丸い形状によって、非
鋭利な端縁を一つの進入ポイントから種々の組織の輪郭
に当接することが容易になる。スプーンブレードの丸い
形状は、高い圧力を加えて超音波エネルギを組織に結合
するとき、出血表面の凝結を壊さないようにするのに役
立つ。肝臓床から胆嚢を切開した後の肝臓床の凝固にと
って極めて重要である。この切開は凹状鋭利フックによ
って行う。このフックは、30〜70度の端縁角度の鋭利さ
にすると好適である。この鋭利フックは、切断中に組織
を緊張させるのに役立ち、このことは支持されていない
組織を切断するのに極めて有効である。一般的に、それ
程鋭利でないフックブレードを使用して血管の多い組織
又は炎症を起こした組織の止血切断を行う。フックは、
組織を切断するとき、組織を支持しまた組織を緊張させ
るため、それほど鋭利でなく止血性の高い端縁を使用す
ると、切断を良好に行い、止血効果も高い。
再び、図１につき、図２〜図３及び図４〜図５に示す
ブレードの双方の形式を説明すると、一体に形成したブ
レードを取り付けるブレードカプラは、腹腔鏡手術器具
のハンドピースにおける出力素子（パワーエレメント）
からの延長部材の端部に連結するときにインピーダンス
が最少になるよう特別に設計し、最適なエネルギがブレ
ードに伝達され、不当に高い出力を必要としないように
してある。このことは、ノード（結節）ポイントがブレ
ードのシャンク部分24に位置するようにブレードカプラ
を設計し、特定材料例えば、応力緩和チタン（stress−
relieved titanium）製のブレードを形成し、またノー
ド位置とは異なる位置で超音波エネルギを増幅するため
に段差付きのホーン状部を設けることによって行う。更
に、重要なことには、この段差付きホーン状部に丸み21
を設け、超音波エネルギの増幅を若干弱めるようにす
る。これとは逆に、カプラのベース部分23の直径をシャ
ンク部分24の直径まで急激に減少すると、超音波エネル
ギの急激な増幅を生じてしまう。この丸み21は、加わる
過大な超音波エネルギによってブレード12が破損するの
を防止する。段差付きホーン状部は、ブレードカプラの
反対側の端部では、ノードポイント又は非ノードポイン
トとは異なる軸線方向の位置に配置すべきことに留意さ
れたい。
ブレードの双方の形式を説明すると、一体に形成したブ
レードを取り付けるブレードカプラは、腹腔鏡手術器具
のハンドピースにおける出力素子（パワーエレメント）
からの延長部材の端部に連結するときにインピーダンス
が最少になるよう特別に設計し、最適なエネルギがブレ
ードに伝達され、不当に高い出力を必要としないように
してある。このことは、ノード（結節）ポイントがブレ
ードのシャンク部分24に位置するようにブレードカプラ
を設計し、特定材料例えば、応力緩和チタン（stress−
relieved titanium）製のブレードを形成し、またノー
ド位置とは異なる位置で超音波エネルギを増幅するため
に段差付きのホーン状部を設けることによって行う。更
に、重要なことには、この段差付きホーン状部に丸み21
を設け、超音波エネルギの増幅を若干弱めるようにす
る。これとは逆に、カプラのベース部分23の直径をシャ
ンク部分24の直径まで急激に減少すると、超音波エネル
ギの急激な増幅を生じてしまう。この丸み21は、加わる
過大な超音波エネルギによってブレード12が破損するの
を防止する。段差付きホーン状部は、ブレードカプラの
反対側の端部では、ノードポイント又は非ノードポイン
トとは異なる軸線方向の位置に配置すべきことに留意さ
れたい。
或るパラメータに従ってブレード12、特に、フック状
端縁38を形成すべきである。フック状端縁38は、カプラ
の中心ラインよりも深くしてはならない。さもないと、
超音波エネルギはブレードに亀裂を生ぜしめ、またブレ
ードの厚さ全体にわたり破断を生ずることになる。更
に、フック状端縁38は、丸い表面と平坦なブレード表面
との間の移行領域に存在させてはならない。
端縁38を形成すべきである。フック状端縁38は、カプラ
の中心ラインよりも深くしてはならない。さもないと、
超音波エネルギはブレードに亀裂を生ぜしめ、またブレ
ードの厚さ全体にわたり破断を生ずることになる。更
に、フック状端縁38は、丸い表面と平坦なブレード表面
との間の移行領域に存在させてはならない。
本発明により形成したブレードカプラ及びブレードの
好適な実施例においては、図１〜図５に示すように、ブ
レードカプラの全長「ａ」は1.75インチとする。このカ
プラのベース23の直径「ｂ」は0.25インチが好適であ
り、ブレードカプラ10のシャンク24の直径「ｃ」は0.12
4インチとするのが好適である。ブレードの厚さ「ｄ」
としては、0.03インチが好適であり、カプラ10のベース
23の長さ「ｅ」は0.65インチが好適である。段差付きホ
ーン状部におけるベース23とシャンク24との間の丸み21
は0.06±0.03インチとする。窪み32を形成しない状態の
スプーン状ブレードの直径は、ベース23の直径と同一即
ち、0.25インチとする。しかし、このブレードのスプー
ン状部分の直径は、ブレードカプラ10のベース23の直径
の1/2から２倍にすることもできる。
好適な実施例においては、図１〜図５に示すように、ブ
レードカプラの全長「ａ」は1.75インチとする。このカ
プラのベース23の直径「ｂ」は0.25インチが好適であ
り、ブレードカプラ10のシャンク24の直径「ｃ」は0.12
4インチとするのが好適である。ブレードの厚さ「ｄ」
としては、0.03インチが好適であり、カプラ10のベース
23の長さ「ｅ」は0.65インチが好適である。段差付きホ
ーン状部におけるベース23とシャンク24との間の丸み21
は0.06±0.03インチとする。窪み32を形成しない状態の
スプーン状ブレードの直径は、ベース23の直径と同一即
ち、0.25インチとする。しかし、このブレードのスプー
ン状部分の直径は、ブレードカプラ10のベース23の直径
の1/2から２倍にすることもできる。
図１〜図５に示すように、フックを有する超音波ブレ
ードは、十分鈍く例えば、側方端縁30及び先端34に沿っ
て平坦な非鋭利にし、超音波振動を生じたときに凝固を
促進し、一方ルーズでほぼ支持されていない組織を効率
的に切断することができるようにする。ブレードを組織
に沿って当接するとき、ブレードのフック状部分40は組
織を掴んで緊張を与え、切断作用を改善させる。これと
同時に、ブレードの平坦で非鋭利な凸状端縁は、超音波
エネルギの隣接の組織への伝達を最大にし、効果的な凝
固及び著しい止血効果をもたらす。このブレードは、例
えば、３ミリメートルにも達する太い血管を切断すると
きの血管の凝固に特に有効である。
ードは、十分鈍く例えば、側方端縁30及び先端34に沿っ
て平坦な非鋭利にし、超音波振動を生じたときに凝固を
促進し、一方ルーズでほぼ支持されていない組織を効率
的に切断することができるようにする。ブレードを組織
に沿って当接するとき、ブレードのフック状部分40は組
織を掴んで緊張を与え、切断作用を改善させる。これと
同時に、ブレードの平坦で非鋭利な凸状端縁は、超音波
エネルギの隣接の組織への伝達を最大にし、効果的な凝
固及び著しい止血効果をもたらす。このブレードは、例
えば、３ミリメートルにも達する太い血管を切断すると
きの血管の凝固に特に有効である。
更に、凝固のためには、超音波動作をブレードの先端
で最大にし、先端の表面積を組織に結合されるエネルギ
量に比例させるとよい。このようにすると、ブレードと
組織との超音波結合により、出血の凝固を著しく向上さ
せる。即ち、超音波動作を組織に伝達する上で非鋭利な
平坦端縁及び大きな表面積が組織に接触するからであ
る。
で最大にし、先端の表面積を組織に結合されるエネルギ
量に比例させるとよい。このようにすると、ブレードと
組織との超音波結合により、出血の凝固を著しく向上さ
せる。即ち、超音波動作を組織に伝達する上で非鋭利な
平坦端縁及び大きな表面積が組織に接触するからであ
る。
次に、図６〜図10において、凝固及び止血効果を改善
した組織切断及び切開用のブレードの他の実施例を示
す。このブレードは、一般的な目的のために使用し、腹
腔鏡手術のために使用する。切断及び切開用ブレードカ
プラ49は、ブレード50と、シャンク52と、ほぼ直線的に
延びる両側の側方端縁56、58を有するほぼ平坦なブレー
ド本体54とを有し、この本体54は両側の側方端縁56、58
間に直線的に延びる平坦先端60で終端する。組織に対す
る超音波エネルギの結合は、ブレードの平坦先端及び単
独の直線的な切断端縁例えば、比較的鋭利な切断端縁58
で最大にする。鋭利な側方端縁58は、好適には、両側の
側面が約44゜の角度をなすようなファセット（切り子
面）を有するようにする。鋭利な側方端縁の反対側の非
鋭利な直線的な側方端縁56には、上述の実施例のように
ルーズで支持されていない組織を切断するのに使用する
ためフックを形成する１個又はそれ以上の窪みを設け
る。フック付きブレードは、側方端縁56に形成した窪み
62を有し、この窪み62が先端60とでフック状部分64を形
成する。フック状部分62の端縁は、側方端縁56及び先端
60と同様に平坦かつ非鋭利にする。代案として、フック
状部分62の端縁は、上述の実施例のように30〜70゜の範
囲の角度が付いたものとすることもできる。
した組織切断及び切開用のブレードの他の実施例を示
す。このブレードは、一般的な目的のために使用し、腹
腔鏡手術のために使用する。切断及び切開用ブレードカ
プラ49は、ブレード50と、シャンク52と、ほぼ直線的に
延びる両側の側方端縁56、58を有するほぼ平坦なブレー
ド本体54とを有し、この本体54は両側の側方端縁56、58
間に直線的に延びる平坦先端60で終端する。組織に対す
る超音波エネルギの結合は、ブレードの平坦先端及び単
独の直線的な切断端縁例えば、比較的鋭利な切断端縁58
で最大にする。鋭利な側方端縁58は、好適には、両側の
側面が約44゜の角度をなすようなファセット（切り子
面）を有するようにする。鋭利な側方端縁の反対側の非
鋭利な直線的な側方端縁56には、上述の実施例のように
ルーズで支持されていない組織を切断するのに使用する
ためフックを形成する１個又はそれ以上の窪みを設け
る。フック付きブレードは、側方端縁56に形成した窪み
62を有し、この窪み62が先端60とでフック状部分64を形
成する。フック状部分62の端縁は、側方端縁56及び先端
60と同様に平坦かつ非鋭利にする。代案として、フック
状部分62の端縁は、上述の実施例のように30〜70゜の範
囲の角度が付いたものとすることもできる。
上述の実施例のブレードカプラと同様に、ブレードカ
プラ49は、ハンドピースにおける出力素子からブレード
50に超音波エネルギを伝達するのに低インピーダンスを
有するよう特別に形成する。また上述の実施例と同様
に、ブレードは、ブレードカプラのベース51とシャンク
52との間の移行部分で超音波エネルギを増幅させるため
の段差付きホーン状部を設ける。更に、上述の実施例の
ように、大径ベース51と小径シャンク52との間の移行部
分には丸み53を付ける。しかし、この形式においては、
ノードポイントは、大径ベース51の両側の端部間の中間
部分にくるようにする。段差付きホーン状部の丸みは、
上述の実施例の半径と同様にする即ち、0.06±0.02イン
チとする。このようにすると、非ノードポイント即ち、
ブレードの先端で最適な動作が得られるようになる。更
に、重要なことに、大径ベース51にノードを配置するこ
とによって、ブレードの長さに沿って一層均一な超音波
動作が得られる。即ち、切断端縁58に沿う動作は、ブレ
ードの先端から鋭利部分58のヒールまで均一にすること
が望ましい。一般的に、大径ベース51の両側の端部間の
中間にノードを位置決めすることによりこの動作は先端
で最大にするが、切断端縁50の長さに沿ってより一層均
一な動作が得られるようにする。例えば、切断端縁58の
長さに沿って動作の変動を約20％以下にする。更に、音
響ノードは、段差付きホーン状部即ち、丸みのある部分
から平坦部分への移行部を含むいかなる移行領域にも配
置しないようにする。ブレードの平坦部分はカプラの直
径の1/2〜２倍の範囲とすることができる。フック状部
分の半径はブレードの幅の25％±５％とすべきであり、
またブレードの先端からの距離をほぼ等しくする。この
ようにしないと、ブレードは超音波エネルギによって破
断し、ブレードの幅にわたりブレードの疲労させる。こ
の形式のブレードの場合、ブレードの寸法は、以下のよ
うにする。「ａ」を2.5インチ、「ｂ」を0.25インチ、
「ｃ」を0.125インチ、「ｄ」を0.025インチ、及び
「ｅ」を1.5インチとする。
プラ49は、ハンドピースにおける出力素子からブレード
50に超音波エネルギを伝達するのに低インピーダンスを
有するよう特別に形成する。また上述の実施例と同様
に、ブレードは、ブレードカプラのベース51とシャンク
52との間の移行部分で超音波エネルギを増幅させるため
の段差付きホーン状部を設ける。更に、上述の実施例の
ように、大径ベース51と小径シャンク52との間の移行部
分には丸み53を付ける。しかし、この形式においては、
ノードポイントは、大径ベース51の両側の端部間の中間
部分にくるようにする。段差付きホーン状部の丸みは、
上述の実施例の半径と同様にする即ち、0.06±0.02イン
チとする。このようにすると、非ノードポイント即ち、
ブレードの先端で最適な動作が得られるようになる。更
に、重要なことに、大径ベース51にノードを配置するこ
とによって、ブレードの長さに沿って一層均一な超音波
動作が得られる。即ち、切断端縁58に沿う動作は、ブレ
ードの先端から鋭利部分58のヒールまで均一にすること
が望ましい。一般的に、大径ベース51の両側の端部間の
中間にノードを位置決めすることによりこの動作は先端
で最大にするが、切断端縁50の長さに沿ってより一層均
一な動作が得られるようにする。例えば、切断端縁58の
長さに沿って動作の変動を約20％以下にする。更に、音
響ノードは、段差付きホーン状部即ち、丸みのある部分
から平坦部分への移行部を含むいかなる移行領域にも配
置しないようにする。ブレードの平坦部分はカプラの直
径の1/2〜２倍の範囲とすることができる。フック状部
分の半径はブレードの幅の25％±５％とすべきであり、
またブレードの先端からの距離をほぼ等しくする。この
ようにしないと、ブレードは超音波エネルギによって破
断し、ブレードの幅にわたりブレードの疲労させる。こ
の形式のブレードの場合、ブレードの寸法は、以下のよ
うにする。「ａ」を2.5インチ、「ｂ」を0.25インチ、
「ｃ」を0.125インチ、「ｄ」を0.025インチ、及び
「ｅ」を1.5インチとする。
上述の双方の実施例のブレードは、耐久性のあるチタ
ンで形成すると好適であり、ブレードの鋭利な端縁は、
ニッケルクロムで被覆することができる。チタンは、超
音波振動動作の伝達及び増幅に優れた特性を示す。
ンで形成すると好適であり、ブレードの鋭利な端縁は、
ニッケルクロムで被覆することができる。チタンは、超
音波振動動作の伝達及び増幅に優れた特性を示す。
上述したところは、本発明の最も実用的で好適な実施
例につき説明したが、本発明は、これら実施例に限定さ
れることなく、請求の範囲内において種々の変更例及び
均等構成もカバーするものである。
例につき説明したが、本発明は、これら実施例に限定さ
れることなく、請求の範囲内において種々の変更例及び
均等構成もカバーするものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ディマテオ，ステファン アメリカ合衆国，02771 マサチューセ ッツ州，シーコンク，セダー レーン 26 (56)参考文献 特開 平３−21232（ＪＰ，Ａ) 特開 昭62−213747（ＪＰ，Ａ) 特開 昭62−211054（ＪＰ，Ａ) 特開 平３−236835（ＪＰ，Ａ) 西独国特許出願公開4040537（ＤＥ, Ａ１) ソ連国特許発明1155256（ＳＵ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) A61B 18/00 A61B 17/32
Claims (24)
- 【請求項１】平面を規定する長手方向に延びているブレ
ード本体と、このブレード本体から延び、超音波エネル
ギ源に結合して、該エネルギを該ブレード本体に伝達し
て、前記平面内において長手方向に振動せしめる手段を
含むシャンクとを有し、中心線を規定するブレードカプ
ラを備え、 該本体が、側方端縁と該シャンク側とは反対側の先端と
を有し、該側方端縁及び該先端が該平面内にあり、該側
方端縁のうちの１つの側方端縁が、ブレードを該シヤン
クに平行な方向で組織に沿って移動させるとき組織を引
っ張り、張力を与えるために、該先端から間隔を置いて
該１つの側方端縁に沿ったフック状部分及び窪みを形成
する手段を有して、超音波エネルギを組織に加える際に
組織の切断及び凝固を容易にしてあり、該フック状部分
の少なくとも１部が、該窪みによって形成されており、 該窪みが、上記中心軸の方に延び、上記中心軸よりも深
くない ことを特徴とする超音波外科手術用ブレード。 - 【請求項２】該先端には平坦かつ非鋭利な端面を設けた
請求項１の超音波外科手術用ブレード。 - 【請求項３】該ブレード本体が、両側の側方端縁及び先
端の各々に沿って実質的に１つの弓形端縁を有し、該先
端及び該１つの側方端縁とは反対側の側方端縁に沿う弓
形端縁を凸状にし、該１つの側方端縁に沿う弓形端縁に
凹状の窪みを形成した請求項１の超音波外科手術用ブレ
ード。 - 【請求項４】該両側の側方端縁及び先端には、平坦かつ
非鋭利な表面を設け、該窪み付き弓形端縁を鋭利端縁に
した請求項３の超音波外科手術用ブレード。 - 【請求項５】該ブレード本体は両側の側面を有し、該窪
み付き弓形端縁は、１つの側面と反対側の側面との間に
角度をなすようにした請求項３の超音波外科手術用ブレ
ード。 - 【請求項６】該ブレード本体の該側方端縁の双方の側方
端縁を該シャンクの側方範囲から更に側方に突出させた
請求項１の超音波外科手術用ブレード。 - 【請求項７】該ブレード本体の両側の側方端縁を、該シ
ャンクからほぼ直線的に延びる構成にし、該窪みを１つ
の側方端縁の一部に形成した請求項１の超音波外科手術
用ブレード。 - 【請求項８】該１つの側方端縁とは反対側の側方端縁
に、細長い鋭利端縁を設けた請求項７の超音波外科手術
用ブレード。 - 【請求項９】該反対側の側方端縁を鋭利にし、両側の側
面が互いに少なくとも約44゜の傾斜角度をなす切り子面
を形成する構成とした請求項８の超音波外科手術用ブレ
ード。 - 【請求項１０】該先端には、該両側の側方端縁間で平坦
で直線的に延びる非鋭利端面を設けた請求項８の超音波
外科手術用ブレード。 - 【請求項１１】ハンドル及びこのハンドルに担持した超
音波出力素子と、該出力素子から該ブレードに超音波エ
ネルギを伝達する伝達手段とを組み合わせた請求項１の
超音波外科手術用ブレード。 - 【請求項１２】該本体が、該面において相互に略平行に
延びている略平坦な側面を有し、該窪みが、該平坦な側
壁の間の該フレード本体の幅よりも大きな半径を有する
請求項１の超音波外科手術用ブレード。 - 【請求項１３】１つの側縁に沿った該窪みが、凹状であ
り、180゜の弧にわたり延びている請求項１の超音波外
科手術用ブレード本体。 - 【請求項１４】１つの側縁に沿った該窪みが、凹状であ
り、該フック部分が、該シヤンクの境界を越えて横方向
で外側に突出している請求項１の超音波外科手術用ブレ
ード本体。 - 【請求項１５】該本体が、該面において相互に略平行に
延びている略平坦な側面を有し、該窪みが、該平坦な側
壁の間の該フレード本体の幅よりも大きな半径を有し、
１つの側縁に沿った該窪みが、凹状であり、180゜の弧
にわたり延びており、該フック部分が、該シヤンクの境
界を越えて横方向で外側に突出している請求項１の超音
波外科手術用ブレード本体。 - 【請求項１６】ブレード本体と、このブレード本体から
延び、超音波エネルギ源に結合され、該エネルギを該ブ
レード本体に伝達する手段を含むシャンクとを有するブ
レードカプラを備え、 該本体が、側面と、側方端縁と、該シャンク側とは反対
側の先端とを備えており、該側方端縁のうちの少なくと
も１つの側方端縁が、両側の側面間でこれら側面に対し
てほぼ直交する方向に直線的に延びる非鋭利で平坦な端
縁表面を備えており、これによりブレードを組織に沿っ
て移動させる際に、超音波エネルギをブレードに加え
て、ブレードと組織を超音波的に結合するとき組織の凝
固を容易にしており、 該先端が、該両側の側方端縁間で平坦かつ直線的に延び
る非鋭利端面を備えている ことを特徴とする超音波外科手術用ブレード。 - 【請求項１７】ブレード本体と、このブレード本体から
延び、超音波エネルギ源に結合され、該エネルギを該ブ
レード本体に伝達する手段を含むシャンクとを有し、中
心線を規定するブレードカプラを備え、 該ブレード本体が、側方端縁と、該シャンク側とは反対
側の先端とを備えており、該側方端縁の１つの側方端縁
が、窪みを規定する手段と該先端から離間した該１つの
側方縁端に沿ったフック部分とを有して、ブレードを組
織に沿って移動するとき、組織を引っ張り、張力を与
え、該先端が鈍い面を有して、超音波エネルギを該ブレ
ード本体に加え伝達するときに、該ブレードを組織に連
結するのに好都合になっており、これによって、超音波
エネルギを組織に加えるときに組織の凝固を容易にして
おり、 該窪みが、上記中心軸の方に延び、上記中心軸よりも深
くない ことを特徴とする超音波外科手術用ブレード。 - 【請求項１８】該先端が、該側部縁及び該シヤンクを介
して延びる平面に垂直な方向において実質的に平坦であ
る請求項17のブレード。 - 【請求項１９】ブレード本体と、超音波エネルギ源と連
結し、該ブレード本体にエネルギを伝達する手段を含む
該ブレード本体から延びているシヤンクとを有し、中心
線を規定するブレードカプラを具備し、 該本体が、側方端縁と該シヤンクとは反対側の先端とを
有し、該側方端縁の１つが、該シヤンクと平行な方向で
ブレードを組織に沿って移動させるとき、組織を引っ張
り、張力を与えるため、該先端から離間した該側方端縁
の１つに沿ってフック状部分を画定するよう形成した窪
みを有し、超音波エネルギを組織に加える際に組織の切
断及び凝固を容易にしてあり、 該ブレード本体が、側部端縁及び先端の各々に沿って弓
形の縁部を有し、該先端及び該側部端縁の１つとは反対
側の側部端縁に沿った該弓状の縁部が、凸状であり、該
窪みが形成されている該側部端縁の１つに沿った該弓状
の縁部が、凹状であり、 該側部端部及び先端が、平坦であり、鋭くない表面を備
えており、該凹状で弓状の凹部縁が、鋭い縁を有し、 該窪みが、上記中心軸の方に延び、上記中心軸よりも深
くない ことを特徴とする超音波外科用ブレード。 - 【請求項２０】ブレード本体と、超音波エネルギ源と連
結し、該ブレード本体にエネルギを伝達する手段を含む
該ブレード本体から延びているシヤンクとを有し、中心
線を規定するブレードカプラを具備し、 該本体が、側方端縁と該シヤンクとは反対側の先端とを
有し、該側方端縁の１つが、該シヤンクと平行な方向で
ブレードを組織に沿って移動させるとき組織を引っ張
り、緊張させるため、該先端から離間して該側方端縁の
１つに沿ってフック状部分を画定するよう形成した窪み
を有し、超音波エネルギを組織に加える際に組織の切断
及び凝固を容易にしてあり、 該ブレード本体が、側部端縁及び該先端の各々に沿って
弓状の縁部を有し、該先端及び該側部端縁の１つとは反
対側の側部端縁に沿った弓状縁部が凸状であり、該窪み
が形成されている該側部端縁の１つに沿った弓状の縁部
が凹状であり、 該ブレード本体が両側の側面を有し、該凹状で弓状の窪
み縁部が、該縁部が１つの側面から反対側の側面に延び
るように、所定の角度を形成しており、 該窪みが、上記中心軸の方に延び、上記中心軸よりも深
くない ことを特徴とする超音波外科用ブレード。 - 【請求項２１】該角度が、約30゜である請求項20のブレ
ード。 - 【請求項２２】該角度が、約50゜である請求項20のブレ
ード。 - 【請求項２３】該角度が、30−70゜の範囲にある請求項
20のブレード。 - 【請求項２４】ブレード本体と、超音波エネルギ源と連
結し、該ブレード本体にエネルギを伝達する手段を含む
該ブレード本体から延びているシヤンクとを有し、中心
線を規定するブレードカプラを具備し、 該本体が、側方端縁と該シヤンクとは反対側の先端とを
有し、該側方端縁の１つが、該シヤンクと平行な方向で
ブレードを組織に沿って移動させるとき組織を引っ張
り、緊張させるため、該先端から離間し該側方端縁の１
つに沿ってフック状部分を画定するよう形成した窪みを
有し、超音波エネルギを組織に加える際に組織の切断及
び凝固を容易にしてあり、 該ブレード本体の両側の側方端縁が、該シヤンクからほ
ぼ直線的に延び、該窪みが、該１つの側方端縁の一部を
介して形成されており、 該側方端縁の１つの反対側の側方縁部が、細長い鋭い縁
を有し、 該反対側の側方端縁が、少なくとも約44゜の角度を形成
するように、反対側の側面に沿った面を形成するように
鋭く形成されており、 該窪みが、上記中心軸の方に延び、上記中心軸よりも深
くない ことを特徴とする超音波外科用ブレード。
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