JP3310166B2 - エレベータ制御装置 - Google Patents

エレベータ制御装置

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JP3310166B2
JP3310166B2 JP16989296A JP16989296A JP3310166B2 JP 3310166 B2 JP3310166 B2 JP 3310166B2 JP 16989296 A JP16989296 A JP 16989296A JP 16989296 A JP16989296 A JP 16989296A JP 3310166 B2 JP3310166 B2 JP 3310166B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エレベータの制御
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4は、従来のエレベータ制御装置の構
成を示すブロック図である。この図において、速度指令
発生装置1はかご2の速度指令信号1aを速度制御増幅
器3に出力する。かご2を駆動する電動機4には位置検
出器5が取り付けられている。位置/ 速度変換器6はこ
の位置検出器5からの位置検出信号5aを速度検出信号
6aに変換し、これを速度制御増幅器3に出力する。速
度制御増幅器3は、速度指令信号1aと速度検出信号6
aとの偏差に対応した電流指令信号3aを電流制御増幅
器7に出力する。電流制御増幅器7は、この電流指令信
号3aと、電動機4の電流を検出するために設けられた
電流検出器8からの電流検出信号8aを入力し、これら
の偏差に対応した電力制御信号7aを電力変換装置9に
出力する。電力変換装置9は、この電力制御信号7aに
基き電動機4に電力を供給する。そして、綱車12に
は、かご2及び釣合い錘10が結合された主索11が巻
き掛けられており、電動機4はこの綱車12を回転させ
る。
【0003】ところで、近年のマイクロコンピュータ技
術の発達に伴い、エレベータ制御にもマイクロコンピュ
ータによるディジタル制御が広く採用されつつある。図
4の従来のエレベータ制御装置にあっても、破線で囲ま
れた要素すなわち速度指令発生装置1、速度制御増幅器
3、位置/ 速度変換器6、及び電流制御増幅器7をマイ
クロコンピュータ13により構成したものが出現してい
る。
【0004】このようなエレベータシステムにおいて、
特に重要なのは、電力変換装置9及び電動機4である。
電力変換装置9は、一般に、電力半導体素子によって構
成されるが、エレベータ駆動中にこの半導体素子に異常
が発生すると電動機4に電力を供給できなくなり、かご
2内の乗客は閉じこめられた状態となる。また、電動機
4に異常が生じても同様の状態となる。したがって、電
力変換装置9及び電動機4には高い信頼性が要求され
る。
【0005】そこで、この電力変換装置9及び電動機4
に対しては、他の構成要素の試験に加えて、エレベータ
を駆動するのに必要な電流を実際に通電し、電力変換装
置9を構成する半導体素子の不良や電動機4の配線・構
造の不良さらには振動・騒音等の不良を予めリジェクト
する試験が実施されるのが一般的である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この電力変換装置9へ
の通電方法としては、その変換装置が適用となる制御装
置(制御盤)に実際に組み込んで通電する方法と、予め
変換装置の最大容量に適合できる制御装置を試験設備と
して準備し、それに適宜容量の異なる電力変換装置を組
み込んで(または組み換えて)通電する方法とがある。
【0007】後者は、容量の異なる電力変換装置のみの
通電試験を1台の制御装置で効率的に処理できるので生
産性向上の点でメリットがある。しかし、最大容量適用
の制御装置で小容量の電力変換装置に通電を行うと、電
流の使用範囲(電流のダイナミックレンジ)が狭くなっ
て電流制御系の分解能が悪化し、それに起因して適切な
試験ができなくなる場合があるという問題がある。
【0008】また、電動機4への通電方法についても、
その電動機が適用される制御装置と1対1で組み合わせ
て通電する方法と、予め電動機の最大容量に適用できる
制御装置を試験設備として準備し、それと組み合わせて
試験する方法とがある。この場合も生産性向上の点から
は後者にメリットがあるが、やはり、前記の如く小容量
の電動機の試験時には電流のダイナミックレンジが狭く
なって電流制御系の分解能が悪化し、それに起因する振
動や騒音が発生するため実使用での評価試験を適切に実
効できなくなる場合があるという問題があった。
【0009】ここで、電流のダイナミックレンジを広げ
る方法としては電流検出器の検出レンジを上げる方法、
すなわち電流検出器を試験を行う容量ごとに交換する方
法がある。ところが、電流検出器の検出レイトが変わる
とソフトウエアにて処理される電流制御のスケールが合
致しなくなるため(電流検出器の検出レイトが変わる
と、同じ大きさ電流であってもディジタルに変換される
値が異なるため)、ソフトウエアも変更しなければなら
なくなる。したがって、この方法は時間もかかりあまり
好ましい方法とはいえない。
【0010】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、制御装置の外部に特別な装置を付加することな
く、電力変換装置及び電動機への通電時に電流分解能を
容易に可変することができるエレベータ制御装置を提供
することを目的としている。
【0011】
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段として、請求項1記載の発明は、エレベータ駆動
電動機に対して電力供給を行う電力変換装置を備え、前
記電動機の速度基準と検出速度との偏差から電流指令を
求め、この電流指令と前記電力変換装置の検出電流との
偏差からこの電力変換装置に対する電流制御を行うエレ
ベータ制御装置において、外部セレクト信号に基き、前
記電流制御を行う際の電流分解能を可変する電流分解能
可変手段、を備えており、 前記電流分解能可変手段は、
前記電流指令として励磁電流成分信号及びトルク電流成
分信号のベクトル制御用2軸電流成分信号を出力する励
磁電流演算部及び速度制御演算部と、前記励磁電流演算
部及び速度制御演算部からの各2軸電流成分信号に対
し、前記外部セレクト信号に基ずく電流スケールゲイン
を乗じて各2軸電流指令値信号を演算し、これを1つの
ベクトル信号として出力する電流スケール演算部と、前
記電力変換装置の出力電流検出値から予めゲインが互い
に異なる複数の電流検出信号を演算増幅する電流増幅器
と、前記電流増幅器からの複数の電流検出信号のうちい
ずれか1つを前記外部セレクト信号に基き選択する電流
切替器と、前記電流切替器が選択した信号をベクトル制
御用2軸座標上の信号に変換する座標変換演算部と、前
記電流スケール演算部からのベクトル信号と前記座標変
換演算部からのベクトル信号とを入力し、前記電力変換
装置に対する電圧指令信号を出力する電流制御演算部
と、を含んで成ることを特徴とする。
【0013】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記電流スケール演算部は、前記外部セレ
クト信号に基ずく電流スケールゲインを乗じて求めた各
2軸電流指令値信号についてのソフトウエア処理上のビ
ット精度を、前記座標変換演算部からの実検出電流ビッ
ト精度に合致させる、ものであることを特徴とする。
【0014】請求項3記載の発明は、請求項1または2
に記載の発明において、前記外部セレクト信号に基ずく
電流スケールゲインの切り替え、及び前記電流切替器の
前記選択を、前記電力変換装置の前記電動機に対する通
電の停止時または休止時に行う、ことを特徴とする。
【0015】請求項4記載の発明は、請求項1乃至3の
いずれかに記載の発明において、前記電力変換装置に流
れる電流がその定格に対して非常に小さい場合は、エレ
ベータ乗りかごの積載状態及び運転方向を判断しつつ電
流分解能を上げ、これにより電流分解能に起因するエレ
ベータ乗りかごの振動を除去した、ことを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施形態の構成
を示すブロック図である。但し、図4と同様の構成要素
には同一符号を付して重複した説明を省略してある。こ
の実施形態は、マイクロコンピュータを用いてディジタ
ル制御されるエレベータにおいて、誘導電動機に流れる
1次電流を、磁束と平行な磁束電流成分と磁束と垂直な
トルク電流成分とに分離してそれぞれを制御するベクト
ル制御方式を用いた可変電圧・可変周波数制御によりエ
レベータを駆動しようとするものである。
【0017】図1において、速度指令演算部21はエレ
ベータの速度基準信号21aを速度制御演算部22に出
力するようになっている。速度制御演算部22は、この
速度基準信号21aと後述する速度検出信号33aとを
入力し、これらの偏差を比例積分演算処理してトルク電
流成分信号22aを電流スケール演算部24に出力する
ようになっている。励磁電流演算部23も励磁電流成分
信号23aを電流スケール演算部24に出力するように
なっている。電流スケール演算部24は、外部セレクト
信号Xを受けて、トルク電流成分信号22a及び励磁電
流成分信号23aの各々に対して電流検出のビットスケ
ール及びソフトウエアの予め決められた電流のスケール
によって決定される電流スケールゲインを乗じ、磁束と
平行な軸(以下d軸という)の電流指令値信号Id*
と、磁束と垂直な軸(以下q軸という)の電流指令値信
号Iq*とを演算し、それらを1つのベクトル信号24
aとして出力するようになっている。
【0018】電流増幅器25は、電流検出器8で検出さ
れた電流検出信号8a,8bを増幅して3相の電流ベク
トル信号25a,25b…を電流切替器26に出力する
ようになっている。なお、信号25a,25b…は、そ
れぞれゲインの異なる信号を意味している。電流切替器
26は、外部から電流検出器8の精度を考慮して与えら
れるセレクト信号Xに基き、3相の電流ベクトル信号2
5a,25b…の中の1つを選択し、これをアナログの
電流検出信号26aとしてA/ D変換器27に出力する
ようになっている。A/ D変換器27は、このアナログ
の電流検出信号26aをディジタル信号27aに変換し
て、これを3相/ 2相座標変換演算部28に出力するよ
うになっている。3相/ 2相座標変換演算部28は、
U,V,Wの各相の電流値として検出された3相のディ
ジタル信号27aを、後述する位置検出演算部32から
の回転角信号32aを用いて、前述のd軸及びq軸の2
軸信号28aに座標変換する。
【0019】電流制御演算部29は、信号24a及び信
号28aを入力し、直交2軸上すなわちd- q軸上でこ
れらの偏差を比例積分演算処理して電圧指令信号29a
を2相/ 3相座標変換演算部30に出力するようになっ
ている。2相/ 3相座標変換演算部30は、この電圧指
令信号29aを、後述する位置検出演算部32からの回
転角信号32aを用いてU,V,Wの3相の電圧指令信
号30aに座標変換し、これをPWM制御演算部31に
出力するようになっている。PWM制御演算部31は、
電圧指令信号30aを入力し、この信号30aと三角波
との大小関係に基き各相のオン・オフの信号31aを電
力変換装置9に出力して電動機4に供給する電力を制御
するようになっている。
【0020】そして、電動機4には、パルスジェネレー
タ等の位置検出器5が取り付けられており、位置検出演
算部32は、この位置検出器5からのパルス信号5aを
入力して、電動機4の回転軸についての回転角信号32
aを位置/ 速度演算部33に出力するようになってい
る。位置/ 速度演算部33は、この回転角信号32aを
速度検出信号33aに変換し、これを速度制御演算部2
2に出力するようになっている。
【0021】次に、図1の動作につき説明する。電流増
幅器25は、電流検出器8の2相の電流検出信号8a,
8bを入力し、各信号を数種に増幅して3相の電流ベク
トル信号25a,25b…を生成する。すなわち、例え
ば、電流検出器8の検出レイトが100A=1Vの検出
であるとすると、電流増幅器25では信号8a,8b
(電圧信号)を1倍,2倍,3倍…とした信号を生成し
たり、あるいは、これらを合成したりすることにより3
相の電流ベクトル信号25a,25b…を生成する。
【0022】図2は、この電流増幅器25の具体的構成
例を示す回路図である。電流の増幅及び合成は、演算増
幅器OA1〜OA3及び抵抗Rx,Ryによって簡単に
実現できる(図中、OA1〜OA3は一例として反転型
の演算増幅器を示している。)。この場合、増幅率はR
y/ Rxの比で決まる。例えば、Ry/ Rx=1とすれ
ば100A=1Vとして3相の電流を検出することがで
き、また、Ry/ Rx=2とすれば100A=2Vとし
て3相の電流を検出することができる。このようにし
て、電流増幅器25は検出レイトの異なる3相の電流ベ
クトル信号25a,25b…を出力する。
【0023】電流切替器26は、この3相の電流ベクト
ル信号25a,25b…を入力し、外部から例えばマイ
クロコンピュータによって与えられる指令信号Xに基
き、信号25a,25b…の中から1つの信号を選択
し、これをアナログの電流検出信号26aとして出力す
る。この電流切替器26は、周知のマルチプレクサと呼
ばれる半導体素子をそのまま使用することにより構成で
きる。
【0024】A/ D変換器27は、電流検出信号26a
のアナログ量をディジタル量に変換する働きをするもの
である。すなわち、A/ D変換器として、12ビット分
解能で入力電圧範囲が5Vの半導体素子を使用したとす
ると、1ビットの分解能は、5/ FFF(H)=5/ 4
095[ V/ ビット] となり、この精度で信号26aを
ディジタル量に分解してディジタル信号27aとして出
力することになる。つまり、電流検出器8の検出レイト
をGcs[ V/ A] 、電流増幅器25の増幅率をGp、
A/ D変換器27の分解能をGad[ V/ ビット] とす
ると、A/ D変換器27から出力されるディジタル信号
27aの精度αは、 α=Gcs・Gp/ Gad[ ビット/ A] … (1) と表されることになる。これは、信号27aが1[ A]
=α[ ビット] の精度を有していることを意味してい
る。
【0025】3相/ 2相座標変換演算部28は、位置検
出演算部32からの回転角信号32aを用いてU,V,
W方向の3相のベクトル信号であるディジタル信号27
aを座標変換して、d軸及びq軸上でのベクトル信号で
ある2軸信号28aを出力する。図3は、この座標関係
を示した説明図である。
【0026】電流スケール演算部24は、励磁電流演算
部23からの励磁電流成分信号23a(以下Idと表
す)と速度制御演算部22からのトルク電流成分信号2
2a(以下Iqと表す)とを入力し、下式に基きd軸の
電流指令値Id*及びq軸の電流指令値Iq*を演算し
て、これらを外部セレクト信号Xによりベクトル信号2
4aとして出力する。 Id*=Id×Ksc Iq*=Iq×Ksc ここで、Kscは電流スケールゲインと呼ばれるもので
あり、以下のようにして決定される。すなわち、予め作
成されたソフトウエア上での電流スケールを、例えば、
16ビットのマイクロコンピュータで、1000(H)
=Irate[A] と定義したとすると、ソフトウエ
ア上での電流のビット精度βは、 β=1000(H)/ Irate=4096(D)/ Irat e[ ビット/ A] … (2) このソフトウエア処理上の電流のビット精度βと前記の
(1)式により算出される実検出電流のビット精度αと
を合致させるのが電流スケールゲインKscである。す
なわち、β・Ksc=α とし、このα,βに(1),
(2)を代入すれば、下式(3)に基きKscを求める
ことができる。 Ksc=α/ β=(Irate/ 4096)・(Gcs
・Gp/ Gad) 電流制御演算部29は、信号28aと、上記のKscを
用いて求めたId*及びIq*すなわち信号24aとの
偏差を比例積分演算処理して、d- q軸上での電圧指令
信号29aを出力する。このような直交2軸(d- q
軸)座標上での演算は、電流制御演算の積分要素により
運転周波数に関係なく定常偏差をゼロにできるので、高
精度で安定な制御が可能となる。
【0027】2相/ 3相座標変換演算部30は、2軸上
の電圧指令信号29aを3相の電圧指令信号30aに変
換し、これをPWM制御演算部31に出力する。PWM
制御演算部31は、この電圧指令信号30aを入力して
PWM制御を行い、電力変換装置9に電力変換信号31
aを出力する。そして、電力変換装置9は電力変換信号
31aに基き電力を電動機4に供給し、かご2の駆動を
行う。
【0028】なお、上記の説明では、電流増幅器25の
増幅率、及び電流スケール演算部24の電流スケールゲ
インは外部信号Xに基き切り替えるようにしているが、
電力変換装置9に電流を通電している最中の切り替え
は、電流不連続となり好ましくない。したがって、この
切り替えは、通電停止時または休止時に実行するのが好
ましい。
【0029】このようにして、電力変換装置9に流れる
電流が、例えば小さい場合には、電流増幅器25の増幅
率を上げて電流検出のダイナミックレンジを広げ、ま
た、電流スケール演算部24の電流スケールゲインでソ
フトウエアとの電流スケールを合わせることにより電流
分解能を上げることができる。
【0030】なお、本発明に係る装置によれば、通常の
エレベータ運転において、かご内の積載状態及び運転方
向により電力変換装置9に流れる電流がその定格に対し
て非常に小さい場合は、上記のように電流分解能を上げ
ることにより、電流分解能に起因するエレベータ乗りか
ごの振動、または電動機の騒音等を除去することができ
る。
【0031】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、エレベ
ータを駆動する制御装置の外部に特別な装置を付加する
ことなく電流検出のダイナミックレンジを広げることが
でき、且つこれを容易にソフトウエア上で処理される電
流スケールに合わせることができるため、電流分解能を
容易に可変することが可能になる。
【0032】したがって、例えば、予め電動機の最大容
量に適用できる制御装置を試験設備として準備し、これ
と組み合わせて容量の異なる種々のエレベータの重要な
要素である電力変換装置や電動機を試験する場合や実際
のエレベータ運転においても、電流分解能に起因する振
動及び騒音等を除去できるなど大きな効果を奏すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の構成を示すブロック図。
【図2】図1における電流増幅器25の具体的構成例を
示す回路図。
【図3】図1における3相/ 2相座標変換演算部28が
行う座標変換についての説明図。
【図4】従来例の構成を示すブロック図。
【符号の説明】
1 速度指令発生装置 2 かご 3 速度制御増幅器 4 電動機 5 位置検出器 6 位置/ 速度変換器 7 電流制御増幅器 8 電流検出器 9 電力変換装置 10 釣合い錘 11 主索 12 綱車 13 マイクロコンピュータ 21 速度指令演算部 21a 速度基準信号 22 速度制御演算部 22a トルク電流成分信号 23 励磁電流演算部 23a 励磁電流成分信号 24 電流スケール演算部 24a ベクトル信号 25 電流増幅器 25a,25b… 3相の電流ベクトル信号 26 電流切替器 26a アナログの電流検出信号 27 A/ D変換器 27a ディジタル信号 28 3相/ 2相座標変換演算部 28a 2軸信号 29 電流制御演算部 29a 電圧指令信号 30 2相/ 3相座標変換演算部 30a 電圧指令信号 31 PWM制御演算部 32 位置検出演算部 32a 回転角信号 33 位置/ 速度演算部 33a 速度検出信号

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エレベータ駆動電動機に対して電力供給を
    行う電力変換装置を備え、前記電動機の速度基準と検出
    速度との偏差から電流指令を求め、この電流指令と前記
    電力変換装置の検出電流との偏差からこの電力変換装置
    に対する電流制御を行うエレベータ制御装置において、 外部セレクト信号に基き、前記電流制御を行う際の電流
    分解能を可変する電流分解能可変手段、を備えており、 前記電流分解能可変手段は、 前記電流指令として励磁電流成分信号及びトルク電流成
    分信号のベクトル制御用2軸電流成分信号を出力する励
    磁電流演算部及び速度制御演算部と、 前記励磁電流演算部及び速度制御演算部からの各2軸電
    流成分信号に対し、前記外部セレクト信号に基ずく電流
    スケールゲインを乗じて各2軸電流指令値信号を演算
    し、これを1つのベクトル信号として出力する電流スケ
    ール演算部と、 前記電力変換装置の出力電流検出値から予めゲインが互
    いに異なる複数の電流検出信号を演算増幅する電流増幅
    器と、 前記電流増幅器からの複数の電流検出信号のうちいずれ
    か1つを前記外部セレクト信号に基き選択する電流切替
    器と、 前記電流切替器が選択した信号をベクトル制御用2軸座
    標上の信号に変換する座標変換演算部と、 前記電流スケール演算部からのベクトル信号と前記座標
    変換演算部からのベクトル信号とを入力し、前記電力変
    換装置に対する電圧指令信号を出力する電流制御演算部
    と、 を含んで成ることを特徴とするエレベータ制御装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載のエレベータ制御装置におい
    て、 前記電流スケール演算部は、前記外部セレクト信号に基
    ずく電流スケールゲインを乗じて求めた各2軸電流指令
    値信号についてのソフトウエア処理上のビット精度を、
    前記座標変換演算部からの実検出電流ビット精度に合致
    させる、 ものであることを特徴とするエレベータ制御装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載のエレベータ制御
    装置において、 前記外部セレクト信号に基ずく電流スケールゲインの切
    り替え、及び前記電流切替器の前記選択を、前記電力変
    換装置の前記電動機に対する通電の停止時または休止時
    に行う、 ことを特徴とするエレベータ制御装置。
  4. 【請求項4】請求項1乃至3のいずれかに記載のエレベ
    ータ制御装置において、 前記電力変換装置に流れる電流がその定格に対して非常
    に小さい場合は、エレベータ乗りかごの積載状態及び運
    転方向を判断しつつ電流分解能を上げ、これにより電流
    分解能に起因するエレベータ乗りかごの振動を除去し
    た、 ことを特徴とするエレベータ制御装置。
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JPH1017222A (ja) 1998-01-20

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