JP3310126B2 - 枠体付きパネルの製造法 - Google Patents

枠体付きパネルの製造法

Info

Publication number
JP3310126B2
JP3310126B2 JP01336395A JP1336395A JP3310126B2 JP 3310126 B2 JP3310126 B2 JP 3310126B2 JP 01336395 A JP01336395 A JP 01336395A JP 1336395 A JP1336395 A JP 1336395A JP 3310126 B2 JP3310126 B2 JP 3310126B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frame
panel
extrusion
molding
manufacturing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP01336395A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08118448A (ja
Inventor
俊和 伊藤
孝 荒木
豊 山内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Central Glass Co Ltd
Tokai Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Central Glass Co Ltd
Tokai Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Central Glass Co Ltd, Tokai Kogyo Co Ltd filed Critical Central Glass Co Ltd
Priority to JP01336395A priority Critical patent/JP3310126B2/ja
Publication of JPH08118448A publication Critical patent/JPH08118448A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3310126B2 publication Critical patent/JP3310126B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • B29C47/92

Landscapes

  • Securing Of Glass Panes Or The Like (AREA)
  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コーナー部を有するパ
ネルの周縁部、ことに無機質または/および有機質のガ
ラス板状体、例えば平板状または曲げ板状を有する生あ
るいは強化された単板、合せあるいは複層ガラスなどの
パネルのコーナー部等曲線状周縁部に、各種押出成形法
によって種々の枠体、ことに適宜リップ部を備える枠体
を一定均一状あるいは可変均一状に成形一体化する枠体
付きパネルの製造法であって、建築用ならびに車輌用等
における、種々の窓部材あるいは扉部材等に採用し得る
有用な枠体付きパネルの製造法を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば車輌用窓ガラスのようなコ
ーナー部を有するパネルの周縁部に枠体を装着する方法
としては種々の提案がなされている。
【0003】例えば特開昭57ー158479号公報には、ガラ
ス板へのモール、ガスケット等の装着法が記載されてお
り、熱可塑性樹脂を押出成形機から所定形状のモールあ
るいはガスケットとして一直線上に押出し成形しなが
ら、成形された直後の該モールあるいはガスケットをガ
ラス板の周縁に、圧着ロール等によりガラス板の周囲を
移動させ一巡しながら押圧して嵌め込むことが開示され
ている。
【0004】さらに例えば、特開平2-106427号公報に
は、窓の調製方法が記載されており、窓の周縁部分を窓
開口枠の固定フランジに接着することにより、窓開口部
枠に組み付けるため、所定断面の部分接着リボンが所定
の押し出しノズルであるヘッドより、異なった接着材料
を同一押し出しによって、窓の周縁部分の塗膜表面上に
出口オリフイスの形状に形成し配設され、1つの部分リ
ボンができるだけ迅速に硬化し、他の部分リボン(固定
用接着リボン)が窓に設置する時まで可塑的変形可能性
と接着性とを保持するようにすることが開示されてい
る。
【0005】さらにまた例えば、特開平4-226323号に
は、ガラス板の表面の縁部分に押出成形部分を押し出す
ための装置が記載されており、押出成形部分には、ガラ
ス板の周囲表面を越えて突出するシール及び位置決めリ
ップが設けられ、押出ダイは押し出されるポリマーのた
めの二つの供給通路を有し、一つの供給通路は実質的に
板の中央側に向けられたダイの穴の一部分へポリマー材
料を導き、他の供給通路は本質的に外側へ向けられた穴
の一部分へ供給するようにし、供給通路には通路の流量
を調節する開閉装置が設けられ、該開閉装置の調節は押
出ダイによってその流れ断面積を変え、覆われた通路の
曲率半径Rの関数として行うようにする等が開示されて
いる。
【0006】またさらに例えば、特開平4-151225号公報
には、ガラス周縁部における樹脂成形品の成形方法が記
載されており、押出ノズルを固定し、ガラスウインドを
回転させてガラスウインドの外周縁に、樹脂モール等の
樹脂成形品を取付けることが開示されている。
【0007】またさらに例えば、特開平6-8728号公報に
は、合成樹脂枠体付き窓体の製造方法が記載されてお
り、ガラス板の周縁部に沿ってガラス板の片面上に合成
樹脂材料をダイより所定の形状で押し出す際、ダイを予
め入力させたガラス板形状に沿った軌跡に従って移動さ
せると同時に、ガラス板の端面の位置を検出しながらダ
イの軌跡と角度を補正すること、ならびにダイの相対的
移動速度に合わせて合成樹脂材料の押し出し量を連続的
に制御、ことに非直線部における小コーナー等では速度
を下げざるを得ない場合があって、流量と速度とを比例
関係が保たれながら変化する関数として互いに制御する
ことにより一定断面形状を得ることができることが開示
されている。
【0008】またさらに例えば、特開平5-330334号公報
には、合成樹脂枠体付き窓硝子の製造方法が記載されて
おり、硝子の周縁部に沿って、流動性合成樹脂をダイに
より所定の形状で押し出した後硬化させることによって
合成樹脂枠体付き窓硝子を成形する方法で、合成樹脂枠
体と分離独立したダムラバーを硝子板面上に同時に押し
出し成形することが開示されている。
【0009】
【発明が解決しようとする問題点】前述したように、例
えば特開昭57ー158479号公報に記載のガラス板へのモー
ル、ガスケット等の装着法では、押出し成形機によるモ
ールまたはガスケットの成形と圧着ロールによる該モー
ルまたはガスケットの嵌め込みとを、別途に設けた装置
でもって連動するように配備し、ガラス板の周縁を周動
するようにする必要があり、2つの設備が同時に必要で
あって大型化で複雑になり易く、強固な装着と言いなが
ら同時一体成形とは劣るものであり、しかもコーナー部
では直線部に比し変形形状となりシワや異形となり易い
ものである。
【0010】また例えば特開平2-106427号公報に記載の
窓の調製方法では、自動車窓の裏面の周辺に施された塗
膜上に押し出しヘッドによって成形リボンと接着リボン
を同時に成形しようとするものであって、一次元的な対
応で行えるものであり、例えばガラスパネル等の表裏周
縁表面と端面を含む周縁部に、所期の形状の枠体を装着
するような3〜4次元的な対応には到底及ばないもので
ある。ことに表に枠体の表面があって外視されるための
施策はないもので対応もし難い。
【0011】またさらに例えば特開平4-226323号に記載
のガラス板の表面の縁部分に押出成形部分を押し出すた
めの装置では、単にガラスプレート等物品の一裏面にお
ける周縁の塗膜部表面に合成樹脂物品を形成するのには
よい方法と言えるとしても、例えばガラスパネル等の表
裏周縁表面と端面を含む周縁部に、所期の形状の枠体を
装着するような、形状が複雑であって、しかも枠付きパ
ネルとして使用される際に該枠体が外視されるための品
位までに及ぶには容易には到らないものである。
【0012】また例えば、特開平4-151225号公報に記載
のガラス周縁部における樹脂成形品の成形方法では、単
に押出ノズルを固定し、ガラスウインドを回転させ、ガ
ラスウインドの外周縁に樹脂成形品を取付けるようにし
たとしても、ガラスウインドを固定し、その周縁に沿っ
て押出しノズルを回周して樹脂成形品を取付けるように
したような手段に単に振替えたに過ぎないものであっ
て、例えばパネルのコーナー曲線状部やその近傍におけ
る前記枠体の表面シワや浮上り等の見栄えを損なうよう
なことを防止することが必ずしもできないものであり、
容易に採用することができるとは言い難いものである。
【0013】また例えば、特開平6-8728号公報に記載の
合成樹脂枠体付き窓体の製造方法では、前記リップを備
える枠体を前記パネルのコーナー部において直線部と一
定均の形状に保持した形状とすることは困難であると言
えるようなこととなるものであり、特開平5-330334号公
報に記載の合成樹脂枠体付き窓硝子の製造方法ともども
多軸ロボットを用いることが記載されている。
【0014】
【問題点を解決するための手段】本発明は、従来のかか
る問題点に鑑みてなしたものであって、例えガラスパネ
ル等のパネルが平板状または曲げ板状で形状変化して
も、該パネルの例えば周縁表裏両面と端面あるいは裏面
と端面を囲繞しもしくは裏面のみに、該ガラスパネルの
コーナー曲線状部においても直線状部と同様な断面の形
状を共押出成形がで きる枠体付きパネルの製造方法を提
供するものである。
【0015】すなわち、本発明は、周縁が直線状部およ
びコーナー曲線状部からなるパネルの周縁表面と端面を
含む周縁部に枠体が押出し成形されてなる枠体付きパネ
ルを共押出成形法によって押出成形する製造法におい
て、押出成形用ノズルの口金に形成した押出口および該
押出成形用ノズルのダイ本体に対し、ダイ本体の側方開
口部からパネルの周縁部を差し込んで、パネルの周縁部
と該押出口との間に枠体の断面形状に対応する成形空間
を構成し、次いで、該押出成形用ノズルのダイ本体内の
材料給送路を流れ、該ダイ本体と該パネル周縁部の間に
形成されるキャビティ空間から給送される枠体材料を、
成形空間を経て押出口から押出しながら、該パネルと
該押出成形用ノズルとを該パネルの周縁部に沿って予め
決められた標準軌跡に沿って相対的に移動する際、押出
口から押し出される枠体材料の押出し量について、前記
直線状部における押出し量をMs、前記コーナー曲線状部
における押出し量をMcとし、該押出成形用ノズルの該パ
ネルの周縁に対する相対的移動速度について、前記直線
状部における相対的移動速度をVs、前記コーナー曲線状
部における相対的移動速度をVcとして、Ms/Vsに対して
Mc/Vcをコーナー曲線状部の曲率半径および/または枠
体断面の形状に対応して、コーナー曲線状部において標
準軌跡より外側の枠体材料の容量不足および内側の枠体
材料の容量余剰が生じないように変更させることを特徴
とする枠体付きパネルの製造法。
【0016】ならびに、パネルの周縁表面と端面を含む
周縁部が、パネルの周縁表面と裏面と端面を囲繞する周
縁部または裏面と端面を囲繞する周縁部あるいは裏面の
みの周縁部であることを特徴とする請求項1記載の枠体
付きパネルの製造法。
【0017】また、コーナー曲線状部におけるキャビテ
ィ空間の増加に対応して、押出し量ならびに相対的移動
速度を制御をしながら、Ms/Vsに対してMc/Vcを増加せ
しめるように変更することを特徴とする枠体付きパネル
の製造法。
【0018】また、予め想定される枠体断面の形状に対
応して、押出し量ならびに相対的移 動速度を制御しなが
ら、Ms/Vsに対してMc/Vcを増減せしめるように変更す
ることを特徴とする枠体付きパネルの製造法。
【0019】さらにまた、押出比(Mc/Ms)が、1〜2
の範囲内にあることを特徴とする枠体付きパネルの製造
法。
【0020】さらにまた、押出し量ならびに相対的移動
速度値を、前記ダイ本体内のキャビティ空間または/お
よび口金の成形空間における容積変化または/および内
圧変化に対応して制御することを特徴とする枠体付きパ
ネルの製造法。
【0021】また、前記枠体の製造法によって製造され
る枠対が、枠体を押し出し成形すると同時に、ダム部が
形成されてあることを特徴とする。
【0022】さらにまた、前記枠体の製造法によって製
造される枠体が、リップ部を備えてあることを特徴とす
る。
【0023】本発明の製造法においては、パネルのコー
ナー部に枠体を共押出成形する際、Ms/Vs(直線状部に
おける前記枠体材料の押出し量/直線状部における相対
的移動速度)に対してMc/Vc(コーナー曲線状部におけ
る枠体材料の押出し量/コーナー曲線状部における相対
的移動速度)を、コーナー曲線状部の曲率半径および/
または枠体断面の形状に対応して変更するように制御し
ながら移動させる。押出成形による枠体付きパネルの製
造においては、予め決められた標準軌跡に沿ってパネル
をダイ本体に作動させるようにし、パネル周縁に枠体を
押出成形する。例えば前記直線状部における標準軌跡に
対する内外面積の状態を示す図23および前記コーナー曲
線状部における標準軌跡に対する内外面積の状態を示す
図24のように、枠体3について例えば直線状部の長さを
L0、標準軌跡78の外側の幅 to、内側の幅 ti 、外側の
面積 Ss2、内側の面積 Ss1とするとき、コーナー曲線状
部では中心角θ、曲率半径rで、外側の面積 Sc2、内側
の面積 Sc1となるとすると、外側の面積については、 Sc2=(θ/360)π{(r+to)2−r2}=(θ/360)π(2r+to)to ここで、L0=(θ/360)2πr であるから、 Ss2=toL0=(θ/360)2πrto となり、 Sc2−Ss2=(θ/360)πto(2r+to−2r)=(θ/360)πto 2 となる。
【0024】したがって、コーナー曲線状部において標
準軌跡より外側の面積は、直線状部の標準軌跡より外側
の面積に対して (θ/360)πtO 2 だけ大きくなり、これ
に厚みを掛けた体積分だけの容量不足を生じることとな
る。
【0025】一方内側の面積については、 Ss1=(θ/360)π{r2−(r−ti2}=(θ/360)π(2r−ti)ti ここで、L0=(θ/360)2πr であるから、 Ss2=tiL0=(θ/360)2πrti となり、 Sc1−Ss1=(θ/360)πti(2r−ti−2r)=-(θ/360)πti 2 となる。
【0026】したがって、コーナー曲線状部において標
準軌跡より内側の面積は、直線状部の標準軌跡より内側
の面積に対して (θ/360)πti 2 だけ大きくなり、これ
に厚みを掛けた体積分だけの容量余剰を生じることとな
る。
【0027】また、図25に示すように、枠体3の側断面
において標準軌跡78に対し内面積S1と外面積S2がほぼ等
しい場合は、コーナー曲線状部において、S1断面を有す
る体積の減少およびS2断面を有する体積を増加させる
要性は略相殺され、Ms/Vsに対するMc/Vcの制御には、
枠体断面の形状による変更はほぼ考慮する必要がないこ
ととなる。
【0028】また図26に示すように、枠体3の側断面に
おいて標準軌跡78に対し内面積S1が外面積S2より大きい
場合、直線状部に比してコーナー曲線状部におけるS1
断面を有する体積を減少させる必要性は多大になるた
め、コーナー曲線状部においては、Ms/VsがMc/Vcより
大きくなるよう枠体材料の押出し量Mおよび/または相
対的移動速度Vを制御しなければならない。ただし、リ
ップ部においては一般に枠体本体と異なり軟質弾性体を
用いることが多く、リップ部は常にS2の位置に属するた
め、コーナー曲線状部においては、リップ材料の押出量
Mおよび/または相対的移動速度Vについて、必ずMs/Vs
よりMc/Vcが大きくなるようにしなければならない。
【0029】また図27に示すように、枠体3の側断面に
おいて標準軌跡78に対し内面積Sが外面積S2より小さ
い場合、直線状部に比してコーナー曲線状部における
S断面を有する体積を増加させる必要性は多大になる
ため、コーナー曲線状部においては、必ずMs/VsよりMc
/Vcが大きくなるようにしなければならない。
【0030】以上詳述したように、直線状部からコーナ
ー曲線状部ならびにコーナー曲線状部から直線状部での
前記Ms/Vsに対するMc/Vcの制御は、枠体断面の形状に
よる前記した断面積S 1 およびS 2 の変化によって必要とな
るのである。
【0031】さらに例えば、コーナー曲線状部において
は必ず少なくともキャビティ空間の増加が起こり、枠体
材料の押出圧力の減少傾向が現れ、内部圧力を一定に保
持するためには、Ms/VsよりMc/Vc大きくするよう制
御する必要がある。
【0032】枠体材料の押出し量Mおよび/または相対
的移動速度Vを変更する制御手段としては、枠体材料の
押出し量Mを一定として相対的移動速度Vを変更する方
法、相対的移動速度Vを一定として枠体材料の押出し量M
を変更する方法、あるいは枠体材料の押出し量Mおよび
相対的移動速度Vとも変更し、しかもMs/VsとMc/Vcが
等しくないようにする方法等がある。
【0033】例えば、枠体材料の押出し量を前記コーナ
ー曲線状部で前記直線状部における押出し量より多くす
るよう制御しながら移動させる。図9および図10に示す
ように、ウインドガラスパネル2周縁60の直線状部とコ
ーナー曲線状部とではウインドガラス周縁の一部分と予
め口金16に形成した前記押出口17等によって構成される
押出し断面形状にいたる前記成形空間および前記キャビ
ティ空間46が容積上異なり変化する。結果として給送さ
れる枠体材料の押出し圧力が変化し、共押出成形した少
なくともリップ部を備える枠体3は、ことにリップ部に
おいて均一状断面形状を保てなくなる。そこで例えば前
記キャビティ空間46の容積変化によって起こる枠体材料
の押出し圧力変化を相殺するように、キャビティ空間内
圧を決定する因子、成形条件としては相対的移動速度を
一定になるようにしつつ、とくに押出し量を増大せしめ
るよう制御する。具体的には押出し装置のスクリュウ回
転の増大によるあるいは引き取り速度(ウインドガラ
スと押出口との相対的移動速度)の微妙な減速あるいは
ほぼ定速によるキャビティ内圧制御のうち、押出口直下
の変化への対応速答性から、キャビティ容積の変化に合
わせ、押出し量と相対的移動速度が逆比例的な関係にな
るような該相対的押出し量を増大する制御をする。これ
らにより、リップ部の断面形状をパネル全周で所期の一
定均一状形状となし、直線状部のリップの形態から跳ね
上がり状や拝み下がり状等の発現を回避できることとな
る。
【0034】前記コ−ナー曲線状部における前記押出し
量を増やす制御が、前記コーナー曲線状部の曲率半径に
対応して、Ms/Mcの値でなる押出比の値を変化させる制
御であることとしたのは、該押出し量を直線状部の押出
し量を基準としてパネルのコーナー部における曲率半径
(R) 等を主とした形状による押出し量をシュミレートし
て押出比を図12に例示するように求めておき、該曲線状
に沿う該押出比の変化の許容範囲内にある中で微量調整
しつつ制御するものであって、これにより前記コ−ナー
曲線状部における前記押出し量を増やす制御がより確か
なものとすることができるとともに、前記作用効果をよ
り確実になし得ることができるからである。
【0035】なお、例示した図12においては、パネルの
直線状部ならびにコーナー曲線状部ともパネルの移動速
度を略定速として、コーナー曲線状部(R) 例えば45mm、
50mm、60mm、100mm 等の大きさに応じた、〔コーナー曲
線状部における枠体材料の押出し量/直線状部における
枠体材料の押出し量〕を押出比とした値、また〔コーナ
ー曲線状部における押出機の回転数/直線状部における
押出機の回転数〕を回転数比とした値としてそれぞれプ
ロットとしグラフとして示したものである。
【0036】また、前記押出比が1〜2の範囲内にあっ
て、前記曲率半径が大きくなるに連れ、押出比が小さく
なるような直線状上または曲線状上にある値であり、該
値に沿うような制御とすることとしたのは、曲率半径
(R) に対する前記押出比が図12に例示するような関係と
なるものであって、曲率半径が大きくなるに連れ、押出
比が小さくなるような直線状上または曲線状上にある値
であり、その押出比が1未満ではその相対的移動速度
直線状部より遅くして行くことが必要となって曲率半径
が小さくなるに連れ複雑で微妙な制御を要求されるよう
次第になり、コーナー部における所期のリップ部を備え
る枠体を得られる許容範囲を得ることが微妙な状態とな
り、押出し比が2を超えるようになると次第に曲率半径
が小さいコーナーとなり、押出し量だけではなく、共押
出しの割合あるいは相対的移動速度の減速等も含め制御
しなければ、押出し量の増大だけでなく、押圧までも変
化が大きくなりすぎ、断面形状が一定あるいは変化する
リップ部を少なくとも備える枠体を形成することが困難
となるからである。好ましくは押出比が1.2 〜1.8 程度
であって、この程度であれば制御のファクターを極力抑
制できることと、押出し量の変化をスムースかつなめら
かになし易いこととなるからである。
【0037】さらに、前記押出し量の制御が、前記ダイ
本体内のキャビティ空間または/および口金の成形空間
における容積変化または/および内圧変化に対応して制
御するようにしたのは、押出し量の値を決めるため、こ
とに前記押出比とは別個あるいは併用すなわち微調整用
としても検出し得て最も把握し易く、応答性も適当であ
るためであって、このことでより安定した制御ができ、
少なくともリップ部を備える枠体、ことにリップ部の形
状の微妙なコントロール等に繋がることとなるからであ
る。
【0038】さらにまた、前記相対的な移動が、前記パ
ネルの回転による移動であることとしたのは、パネルま
たはダイ本体のどちらの移動、相互移動でもよいのであ
るが、パネルの回転の方がダイ本体部におけるパネルの
水平状態を常に保持するようコントロールすることが比
較的容易でかつ精度よくできるものであり、設備上も簡
素化が可能であるためであって、少なくともリップ部を
備える枠体、ことにリップ部の形状の均一性により繋が
ることとなるからである。
【0039】また、前記共押出成形法が、パネルと合成
樹脂、もしくはパネルならびに、2色乃至3色の合成樹
脂を用いることとしたのは、硬質、半硬質あるいは軟質
性の樹脂、あるいは異種の樹脂、さらにはこれらの適宜
組み合わせによる混在または併用であって、例えば耐候
性に優れる熱可塑性樹脂、具体的には塩化ビニル系樹脂
等、または接着性を有する熱可塑性ホットメルト接着
剤、具体的には共重合ポリエステルを主成分とするもの
〔商品名アロメルトFES 系(東亜合成化学工業
(株))〕、ブチルを主成分とするもの〔商品名ハマタ
イトHOTMELT M-120 (横浜ゴム(株))、商品名メルト
ロンHB(ダイヤボンド工業(株))等〕ならびに2種類
以上の同系の混合物等の熱可塑性接着剤、さらにはこれ
らと塩ビ系との混合物等であり、これらにより適宜各部
における形状やその機能に最適の樹脂を選択できること
となって、成形作業上、製品上および実使用後でも最大
の効用を発揮することとなるからである。
【0040】さらに、前記共押出成形法が、パネルなら
びに、枠体部とリップ部の2色であることとしたのは、
例えば枠体部とリップ部を夫々2色、一方のみ2色ある
いは両部を夫々1色等の組み合わせであり、枠体部の機
能とリップ部との形状はもちろん、その機能も相異する
ためであって、成形作業上からも製品上からも最大の作
用効果に繋がるものとなるからである。なかでも前記枠
体部とリップ部の2色である共押出成形法が、枠体部で
は硬質または半硬質塩ビ樹脂であり、リップ部では軟質
塩ビ樹脂であることとすると、さらに形状上、耐久性等
品質上ならびに機能上、より最適と成し得ることとなる
ものである。具体的には、共押出が枠体材料用押出機
(吐出機)とパネル、または枠体材料用押出機(吐出
機)とパネルとリップ材料押出機(専用)、枠体材料用
押出機(吐出機)2台とパネルとリップ材料押出機(専
用)、さらにこれらとダム用押出機(専用)を備え、し
かもプライマー用塗布用機構を備えること等それぞれ独
立併用方式が、制御上ならびに材料およびその供給上等
から好ましい。
【0041】またさらに、前記共押出成形法が、パネル
ならびに、枠体部とリップ部を押出し成形すると同時に
ダム部を形成することとしたのは、前記した枠体部とリ
ップ部とは離隔した裏面の位置、例えば黒枠部の位置等
に設けるダム部を同時に形成することが省力化に繋が
り、これらを備える枠体付きパネルを車輌、例えば自動
車の窓に実装備するまたはした際に大いに効率化あるい
は確実で安定化を可能とすることができるからである。
【0042】さらに、前記共押出成形法が、パネルなら
びに、枠体部、リップ部ならびにダム部を少なくとも2
色で押出し成形することとしたのは、上述した枠体部と
リップ部の場合と同様に、例えば枠体部、リップ部なら
びにダム部の各々を2色、枠体部とダム部を1色でリッ
プ部を他の1色とする2色、またはダム部を1色で枠体
部とリップ部を他の1色とする2色等の組み合わせであ
り、枠体部の機能とリップ部とダム部との形状はもちろ
ん、その機能も相異するためであって、成形作業上から
も製品上からも最大の作用効果に繋がるものとなるから
である。なかでも前記共押出成形法が、枠体部、リップ
部ならびにダム部を3色で、または該各部のうち少なく
とも1部を単色で、他を2色で押出し成形することとし
たのは、各部を各々1色とする3色、3部の内1部を2
色で他の部を1色とする3色、3部の内2部を夫々2色
で他の1部を1色とする3色、3部とも夫々2色とする
3色等の組み合わせであり、さらに上述した作用効果を
最適化できることとなるからである。
【0043】またさらに、前記枠体部、リップ部ならび
にダム部が、該各部のうち少なくとも1つが硬質または
半硬質塩ビ樹脂であり、残りが軟質塩ビ樹脂であること
としたのは、前記した枠体部とリップ部とは離隔した裏
面の位置、例えば黒枠部の位置等に設けるダム部を同時
に形成することが省力化に繋がり、これらを備える枠体
付きパネルを車輌、例えば自動車の窓に実装備するまた
はした際に、格段に耐久性がよく、格段に効率化あるい
は確実化と安定化を可能とすることができるからであ
る。リップ部に用いる軟質塩ビ樹脂としては例えばJIS
A 硬度75°以下、好ましくは60〜65°であり、この軟質
塩ビ樹脂は枠体本体に使用もでき、リップ材料で枠体全
体を統一も可能である。
【0044】さらにまた、前記パネルの周縁表面と端面
を含む周縁部が、パネルの周縁表面と裏面と端面を囲繞
する周縁部、または裏面と端面を囲繞する周縁部、ある
いは裏面のみの周縁部であり、これらの各周縁部に設け
る各種枠体に係わる。
【0045】
【作用】上述したとおり、本発明の枠体付きパネルの製
造法によれば、共押出成形でもってリップ部がないまた
は少なくともリップ部を備える枠体を形成する際、押出
成形用ノズルの材料給送路から給送される枠体材料がキ
ャビティ空間および成形空間を経て押出口から押出され
ながら、パネルと押出成形用ノズルとがパネル周縁部に
沿って相対的に移動するなかで、Ms/Vsに対してMc/Vc
を、コーナー曲線状部の曲率半径および/または枠体断
面の形状に対応して変更するように制御しながら移動さ
せることとしたので、ガラスパネル周縁の裏面、裏面と
端面はもちろん表裏両面と端面との周縁部に囲繞するよ
うにした2〜4次元的な複雑な形状である少なくともリ
ップ部を備える枠体を、ことにリップ部の形状、特にそ
の断面形状を格段に均一化することができ、さらに種々
の均一状断面で全体寸法も精度よくかつ効率よく製造す
ることができる。
【0046】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図にしたがって具
体的に説明する。ただし本発明は係る実施例に限定され
るものではない。
【0047】図1に示すように、本実施例における枠体
付きガラスパネル1は枠体付き自動車用窓ガラスであっ
て、モールディングである枠体3がウインドガラスであ
るガラスパネル2の周縁部7に沿って全周に連続する均
一状の断面に形成されており、車体に取り付けた際にシ
ール性、空力特性あるいは意匠性に優れ、雨樋的役目と
なるものとなる少なくともリップ部を備える自動車用窓
ガラスとして有用な枠体付きガラスパネル1の正面図で
ある。
【0048】さらに、図2に示すように、前記ガラスパ
ネル2の周縁部7の表裏両面57、58および端面6に樹脂
系接着剤等でなるプライマ処理した後、例えば塩化ビニ
ル系等の合成樹脂またはゴム等よりなる所期の形状の均
一状断面であるリップ部8を備える枠体3を、該ガラス
パネル2周縁60の表裏両面57、58と端面6を含む周縁部
7に、枠体3に硬質あるいは半硬質の塩化ビニル系樹
脂、ならびにリップ部8に軟質の塩化ビニル系樹脂を共
押出成形によって連続して融合状界面9で接着と同時に
一体成形することで成した、前記図1においてIーI視
した枠体付きガラスパネル1の部分拡大側断面図であ
る。
【0049】次に上記したように構成する枠体付きガラ
スパネル1の製造に用いた装置およびその方法について
以下説明する。
【0050】図3、図5および図6に示すように、前記
製造を実施するにあたり主要装置としては、押出機44
(図7参照)、押出機12の前端に組付ける押出成形用ノ
ズル10と、該押出成形用ノズル10の側方に配置したパネ
ル保持装置11と、該パネル保持装置11を回転可能に組付
ける回転台61と、該回転台61を旋回可能に組付ける旋回
装置67と、該旋回装置67を昇降可能に組付ける支持台6
8、該支持台68に組付ける移動装置62ならびに前記パネ
ル保持装置11を傾動可能にする傾動装置63等から成る装
置であって、図3および図5は斜視図であり、図6は図
5におけるIIーII視した側断面図である。
【0051】なお、図示していないが、製造装置全体と
しては上記した以外に、例えば前記パネル保持装置11に
対するパネル投入装置、パネル取出し装置、パネル投入
装置、パネル投入装置に対するパネル供給用受棚装置、
ならびに前記パネル取出し装置に対するパネル搬出用受
棚装置等を用いた。またロボットおよびそれらの制御、
コンピーターによるプログラム制御等を適宜用いるよう
にすることは言うまでもない。
【0052】先ず、図3に示すガラスパネルおよび製造
装置の一部を構成する共押出成形での押出機からの押出
成形用ノズル部を部分拡大した斜視図である図4および
図4に示す押出成形用ノズルの一実施例を分解して斜視
した説明図である図7に示すように、前記押出機12およ
び44からの押出成形用ノズル10には、押出機12の先端部
の固定バー13によってまた押出機44に繋がるダイ本体14
が支持柱71上のベース台72に固定するよう取付けられて
いる。該ダイ本体14には一端部がジョイントパイプ15に
よって押出機12とジョイントパイプ66によって押出機44
との材料流路に連通し、他端部がダイ本体14の前端面に
凹設された出口に開口し口金16の押出口17に連通する材
料給送路45と65、該材料給送路45と65から、枠体材料供
給空間64ならびに供給空間74から出口69を有する成形空
間70を経て枠体用の形成空間19でなるキャビティ空間を
内部に形成している。なお、ダイ本体14の側面にはガラ
スパネル2の周縁部7が差込まれた状態で該ガラスパネ
ル2を移動案内する案内溝が凹設されており、その案内
溝の溝面には例えば弾性圧縮可能なゴム材より成る保護
層を設けている。
【0053】また、ダイ本体14の前端面には口金16が例
えば所定数のボルト75等によって側方開口部73と側方開
口部18を面せしめるとともに、成形空間70および枠体材
料供給空間64と形成空間19が繋がるよう着脱交換可能に
係合し定着されている。前記口金16には前記材料給送路
45の出口に連通する押出口17が貫設され、該押出口17を
口金16の側方に開口してガラスパネル2の周縁部7の一
部が押出口17に差込み可能な側方開口部18を形成してい
る。そして前記側方開口部18から押出口17に差込まれる
ガラスパネル2の周縁部7と口金16の押出口17の周壁面
によって枠体3の断面形状に対応する成形空間19を構成
している。なお前記口金16の側方開口部18の対向面に
は、例えば弾性圧縮可能なゴム材よりなる保護片を設け
ている。
【0054】次いで、図3、図5および図6に示すよう
に、前記押出成形用ノズル10の側方に配置され前記ガラ
スパネル2を載持するパネル保持装置11は、前記ガラス
パネル2の周縁部7の差込みあるいは引出し等にあたっ
て前記移動装置62によって移動する。該移動装置62は、
フロアに固定した基台20上に、スライドテーブル21をレ
ール22に沿って摺動可能に組付け、該スライドテーブル
21はスライド用モータ23を駆動源とする送りねじ24の正
逆回転によって進退動するもので、スライドテーブル21
の下面には前記送りねじ24に対するナットを設けてい
る。
【0055】また次に、前記スライドテーブル21上に
は、前記支持台68を取付けており、該支持台68の上板に
は昇降筒25を回り止めした状態で昇降可能に組付け、該
昇降筒25は支持台68内に設置した昇降用モータ26を駆動
源とする昇降ねじ27の正逆回転によって昇降するもの
で、前記昇降筒25の下端開口部には昇降ねじ27に対する
ナットを組付けている。
【0056】さらに次いで、前記昇降筒25の上部には、
該昇降筒25と一体に昇降する旋回装置67を組付けてお
り、該旋回装置67の第1旋回アーム28を昇降筒25の筒回
りに旋回可能に組付け、該第1旋回アーム28は第1の旋
回用モータ29を駆動源として、該第1旋回アーム28内の
歯車機構によって旋回するようになっている。
【0057】さらに第1旋回アーム28の先端寄り上面に
は、第2旋回アーム30をその基端部寄りにおいて遊星歯
車機構31によって旋回可能に組付けており、前記第1旋
回アーム28の先端寄り部分には、第2の旋回用モータ32
を駆動源として、太陽歯車33と遊星歯車34を内設し、一
方第2旋回アーム30の基端部寄りの下面には前記各遊星
歯車に噛合う外輪歯車35を突設し、第2旋回アーム30
は、その外輪歯車35が第1旋回アーム28の先端寄り部分
に回転自在に軸支した所定数のガイドローラ36によって
案内しながら太陽歯車33を中心として旋回するようにな
っている。
【0058】さらにまた次に、前記第2旋回アーム30の
先端寄り上面には、回転台61を回転用モータ37を駆動源
として遊星歯車機構によって回転可能に組付け、太陽歯
車と遊星歯車を第2旋回アーム30の先端寄り部分に内設
し、該回転台61の下面に前記各遊星歯車に噛合う外輪歯
車を突設し、前記回転台61はその外輪歯車が第2旋回ア
ーム30の先端寄り部分に回転自在に軸支した所定数のガ
イドローラによって案内されながら太陽歯車を中心とし
て回転するようになっている。
【0059】さらにまた次いで、前記回転台61には、十
字状に直交する縦横の両軸37、38によって傾動装置63が
前後および左右方向に傾動可能に支持しており、縦軸37
は回転台61の両側壁の間に軸受によって、第1傾動モー
タ39を駆動源として回動可能に支持され、また横軸38は
前記縦軸37を貫通して該縦軸37に一体に固着するととも
に、傾動装置63の両側壁の間に軸受によって、第2傾動
モータ40を駆動源として回転可能に支持している。そし
て、前記第1傾動モータ39を作動することで、縦軸37と
ともに傾動装置63が左右方向へ傾動し、前記第2傾動モ
ータ40を作動することで、横軸38の軸回りに第2傾動モ
ータ40の本体側とともに傾動装置63が前後方向へ傾動す
るようになっている。
【0060】またさらに、前記傾動装置63の上面には前
記パネル保持装置11を組付けており、該パネル保持装置
11は傾動装置63の上面に固着しかつ十字状に延出した4
本のアーム41をもつ保持部材42と、該保持部材42の各ア
ーム41の先端部にそれぞれ上向きに取付けた吸引カップ
43等でなり、該吸引カップ43は負圧発生源に接続され、
該吸引カップ43上に前記ガラスパネル2を位置決めして
載置した状態で、各吸引カップ43内が負圧化すること
で、前記ガラスパネル2を吸着保持するようにする。
【0061】次に、上述したように構成した各装置を用
いて実施した、本発明の枠体付きパネルの製造法につい
て説明する。
【0062】実施例1 先ず、予め大きさ約1350mmx950mm 程度で板厚約3.5mm
程度の曲げ成形したフロートガラスである前記自動車用
のガラスパネル2周縁60のモールディングである枠体3
を施す表裏両面57、58および端面6を含む周縁部7をプ
ライマで処理し、該プライマ処理したガラスパネル2を
前記パネル投入装置によって前記パネル保持装置11の保
持部材42に対して所定の向き、すなわち該ガラスパネル
2周縁60の下側縁直線状部47が押出成形用ノズル10に対
向する向きとなるように、前記保持部材42の各アーム41
上に配設した前記吸引カップ43上に、図5および図6に
示すように載置する。なお、前記移動装置62のスライド
テーブル21は予め後方位置まで後退しておいた。
【0063】次いで、上記の載置した前記ガラスパネル
2は前記各吸引カップ43に吸着し投入を完了する。
【0064】さらに次いで、前記押出成形用ノズル10の
口金16の側方開口部18に対向する側の吸着した前記ガラ
スパネル2周縁60の下側縁直線状部47の部分が常に水平
となるように、前記第2傾動モータによって前記傾動装
置63とともに、前記パネル保持装置11の保持部材42およ
び前記ガラスパネル2を横軸38回りに傾動自在に調整す
る。さらに、前記ガラスパネル2周縁60の下側縁直線状
部47が前記押出成形用ノズル10の口金16の側方開口部18
に対応する高さ位置となるように、前記移動装置62の上
の前記支持台68の昇降筒25を昇降用モータによって昇降
調整する。
【0065】ここでもって、前記スライドテーブル21を
前進し、前記パネル保持装置11によって保持した前記ガ
ラスパネル2周縁部7の下側縁直線状部47の略中央部が
前記口金16の側方開口部18から該口金16の押出口17内に
所期の一定量だけ差込み、該ガラスパネル2の周縁部7
と該口金16の押出口17の内周壁との間にリップ部を備え
る枠体の断面形状に対応する前記成形空間19を構成し、
図3および図4に示すようにセットした。
【0066】 押出機:図3と図7ならびに図10と図11に示した押出成
形用ノズル10を基本とし、テフロンホ−スにステンレス
網をさらにバンドヒーター被覆したフレキシブルホ−ス
で2台の押出機を使用。(共押出) 押出機:40m/m 単軸 L/D 13および20m/m 2軸 L/D 25
。 押出機および口金の温度:約125 〜160 ℃程度。
【0067】 枠体材料:枠体部に半硬質PVC でJIS A 硬度93°程度
(SE-793H )。 リップ部に軟質PVC でJIS A 硬度65°程度(LE-608A-1
9)。 なお、硬度については例えば95°乃至60°の範囲程度を
適宜選択し用いる。 (押出機44が半硬質PVC 、押出機12が軟質PVC )
【0068】構成後、前記押出成形用ノズル10の材料給
送路45、65に枠体部およびリップ部の材料である半硬質
ならびに軟質の塩ビ系樹脂を供給し、該樹脂が前記キャ
ビティ空間46ならびに前記成形空間19を経て前記押出口
17から共押出し成形する。なお押出成形用ノズルとして
は、枠体材料の組み合わせで適宜それに適合するように
変形等を行うことは言うまでもない。
【0069】図5および図6、ならびに図8および図9
に示すように、前記枠体材料が前記押出口17から押出さ
れると、第1および第2の両旋回アーム28、30がそれぞ
れ所定方向へ旋回させ、その押出し速度とほぼ同速度で
もって、前記ガラスパネル2の周縁60の下側縁直線状部
47を移動する。これによって、前記ガラスパネル2周縁
60の下側縁直線状部47の中央部分からアールの曲率半径
が約60Rの第1コーナー曲線状部48に向けてリップ部を
備える枠体3を順次共押出成形して行き、前記第1コー
ナー曲線状部48が前記口金16に達したところで、前記第
1および第2の両旋回アーム28、30の旋回と同時に前記
回転台61を回動し、前記約60Rの第1コーナー曲線状部
48のアール面に沿って相対的移動速度をほぼ一定状態と
しつつ、前記押出成形用ノズル10からの前記材料押出し
量を図12に示す関係曲線に実質的に沿うように押出機の
スクリュウ回転数の回転数比を逐次変えて制御し、相対
的に前記下側縁直線状部47より適宜増大するように調整
制御し、押出比が約1.4 程度に基本的になるようにし、
前記コーナー曲線状部のアールの大きさと形状、ならび
に前記ダイ本体内のキャビティ空間および口金の成形空
間における容積変化または/および内圧変化に合わせて
微調整しつつ移動した。さらに第1コーナー曲線状部48
におけるガラス面の曲り具合等に対応して傾動装置63を
縦軸37および横軸38回りにそれぞれ傾動することで、前
記口金16に対し前記ガラスパネル2の第1コーナー曲線
状部48が常に水平状態に保たれるようにした。
【0070】前記ガラスパネル2の第1コーナー曲線状
部48が前記口金16を通過し、該ガラスパネル2周縁60の
右側縁直線状部49が該口金16に達したところで、該右側
縁直線状部49の部分の曲り具合に対応して傾動装置63を
働かせて該右側縁直線状部49を水平状態に保ちながらか
つ前記押出し量を前記下側縁直線状部47の押出し量にほ
ぼ戻し、前記第1および第2の両旋回アーム28、30によ
って該右側縁直線状部49を移動させ、該右側縁直線状部
49にリップ部を備える枠体を共押出成形した。以下この
ようにして順次例えばアール曲率半径が約100 R程度の
第2コーナー曲線状部50で押出比が約1.2 程度としてさ
らに微調整して行い、上側縁直線状部51の押出比が前記
下側縁直線状部47と同様に、第3コーナー曲線状部52は
前記第2コーナー曲線状部50と同様に、左側縁直線状部
53は前記右側縁直線状部49と同様に、第4コーナー曲線
状部54は前記第1コーナー曲線状部48と同様にして下側
縁直線状部47の開始点に達し、全周にリップ部を備える
枠体を共押出成形した時点で、前記したダイ本体14と口
金16の型部下側部分55を下側へ下げることで型開きを
し、前記移動装置62のスライドテーブル21を後方位置ま
で後退してリップ部を備える枠体の共押出成形を完了し
た。
【0071】なお、前記型開きした部分は型締めして次
回に備えた。またなお、相対的移動速度ならびに移動速
度比の制御については、例えば3次元ティーチング法あ
るいはオフラインティーチング法等でもよいものであ
る。
【0072】得られた枠体付きガラスパネルは、図1お
よび図2に示すようなものとなって、コーナー曲線状部
における枠体、ことにリップ部における変形を阻止する
ことができるとともに、その枠体部とリップ部の接合部
分は特異なランダム状態で相互融着し一体化された融合
状界面を呈するものとなって接着強度を充分有し、ガラ
スにおける破損やキズの発現等のトラブルがないことは
もとより、成形したモールディングでの表面シワやキズ
等の発現もなく高品位となり、さらに寸法精度よいもの
である等、いずれにしても前記図12ならびに図23乃至図
27等を基本とし、Ms/VsとMc/Vcとの関係による制御で
もって所期のものを得ることができた。
【0073】実施例2 上述した実施例1と同様にして、図13に示すように、黒
枠部を周辺に施したガラスパネルに、枠体部が枠体とガ
ラスパネルの間に接着層、例えばホットメルトブチル系
〔商品名ハマタイトHOTMELT M-120(横浜ゴム(株)
製)〕あるいは共重合ポリエステル系〔商品名アロメル
トPES-118EE(東亜合成化学工業(株) 製)〕、ポリエス
テル系〔商品名VC-A(住友化学(株)製)〕を共押出と
し、枠体部を半硬質PVC 、リップ部を軟質PVC の共押出
成形を行った。
【0074】得られたリップ部を備える枠体付きガラス
パネルは、実施例1と同様に、高品位なものとなり、前
記図12ならびに図23乃至図27等を基本とし、Ms/VsとMc
/Vcとの関係による制御でもって所期のものが得られ
た。
【0075】実施例3 上述した実施例1と同様にして、コーナー曲線状部のア
ールの曲率半径が約50R程度および約80R程度を有する
実施例2と同様なガラスパネルを用い、枠体部を半硬質
PVC を、またリップ部を半硬質と軟質のPVC を用いて共
押出成形を行った。
【0076】得られたリップ部を備える枠体付きガラス
パネルは、実施例1と同様に、高品位なものとなり、前
記図12ならびに図23乃至図27等を基本とし、Ms/VsとMc
/Vcとの関係による制御でもって所期のものが得られ
た。
【0077】実施例4 上述した実施例1と同様にして、リップ部のみ半硬質PV
C と軟質PVC に変えて共押出成形を行った。
【0078】得られたリップ部を備える枠体付きガラス
パネルは、実施例1と同様に、高品位なものとなり、前
記図12ならびに図23乃至図27等を基本とし、Ms/VsとMc
/Vcとの関係による制御でもって所期のものが得られ
た。
【0079】実施例5 上述した実施例4と同様にし、さらに枠体と間隔をおい
て黒枠部内に半硬質PVC のダム部を前記接着層を介して
設けるように変え、共押出成形を行った。
【0080】得られたリップ部を備える枠体付きガラス
パネルは、実施例1と同様に、高品位なものとなり、前
記図12ならびに図23乃至図27等を基本とし、Ms/VsとMc
/Vcとの関係による制御でもって所期のものが得られ
た。
【0081】実施例6 上述した実施例2と同様にし、黒枠部に直接枠体と同様
の半硬質PVC のダム部を設けるようにした共押出成形を
行った。
【0082】得られたリップ部を備える枠体付きガラス
パネルは、実施例1と同様に、高品位なものとなり、前
記図12ならびに図23乃至図27等を基本とし、Ms/VsとMc
/Vcとの関係による制御でもって所期のものが得られ
た。
【0083】実施例7 上述した実施例1と同様にして、コーナー曲線状部のア
ールが約50R程度および約80R程度を有する前記ガラス
パネルを用い、前記接着層と同様の材料のダム部を設け
るような共押出成形を行った。
【0084】得られたリップ部を備える枠体付きガラス
パネルは、実施例1と同様に、高品位なものとなり、前
記図12ならびに図23乃至図27等を基本とし、Ms/VsとMc
/Vcとの関係による制御でもって所期のものが得られ
た。
【0085】実施例8 上述した実施例3と同様にし、枠体と同様の材料のダム
部を設ける共押出成形を行った。
【0086】得られたリップ部を備える枠体付きガラス
パネルは、実施例1と同様に、高品位なものとなり、前
記図12ならびに図23乃至図27等を基本とし、Ms/VsとMc
/Vcとの関係による制御でもって所期のものが得られ
た。
【0087】実施例9 上述した実施例1〜3と同様の方法を本実施例に採用で
きるよう変更し、図20乃至図22に示す枠体をガラスパネ
ルに設ける共押出成形を行った。
【0088】得られたパネルの裏面周縁部もしくは裏面
と端面を囲繞する周縁部にリップ部なしまたはリップ部
を備える枠体付きガラスパネルは、実施例1と同様に、
高品位なものとなり、前記図12ならびに図23乃至図27等
を基本とし、Ms/VsとMc/Vcとの関係による制御でもっ
て所期のものが得られた。
【0089】図20は、ガラスパネル2の裏面のみにプラ
イマー層を塗布した後押出成形した凹部79を設けた枠体
3とから成る枠体付きガラスパネル1(自動車用窓ガラ
ス)である。
【0090】図21は、黒枠部76にプライマー層を介して
ガラスパネル2の裏面のみに押出成形したリップ部8付
き枠体3と、該枠体と離隔するようにして同時に押出成
形したダム部77とから成る枠体付きガラスパネル1(自
動車用窓ガラス)である。
【0091】図22は、ガラス面にプライマー層を介して
裏面からガラス板状体2表面に面するように端面にかけ
押出成形した、リップ部8と車体への嵌合部と凹み部を
設けた枠体3とから成る枠体付きガラスパネル1(自動
車用窓ガラス)である。
【0092】
【発明の効果】以上前述したように、本発明によれば、
曲げ成形パネル等各種パネルを特異にセットし、例えば
複雑な断面形状を有するようなリップ部を備える等の各
種枠体を、コーナー曲線状部における枠体の変形、こと
にリップ部の変形などを阻止等種々の問題点を解決し
て、共押出し成形法でパネルの周縁部に同時成形固着一
体化することができるので、建築用の窓あるいは扉等を
はじめ、自動車用窓等に対しことに有用な枠体付きパネ
ルの製造法を提供することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の枠体付きパネルの製造法における一実
施例での枠体付きガラスパネルを示した正面図である。
【図2】図1においてIーI視した、枠体付きガラスパ
ネルを部分拡大した側断面図である。
【図3】図1および図2に示した枠体付きガラスパネル
を製造するに際し、製造装置の一部を構成する移動装置
上のパネル保持装置に載置保持したガラスパネルを、押
出機の押出成形用ノズルにセットした状態を示す斜視図
である。
【図4】図3に示した、ガラスパネルおよび製造装置の
一部を構成する共押出成形での押出機からの押出成形用
ノズル部を部分拡大した斜視図である。
【図5】図3に示した、製造装置の一部を構成する移動
装置にパネル保持装置を組付けた状態を示す斜視図であ
る。
【図6】図5においてIIーII視した、移動装置にパネル
保持装置を組付けた状態を示す側断面図である。
【図7】図4に示す押出成形用ノズルの一実施例を分解
して斜視した説明図である。
【図8】ガラスパネル周縁の第1コーナー曲線状部に枠
体を押出し成形する状態を示す作用説明図である。
【図9】ガラスパネル周縁の右側縁直線状部に枠体を押
出し成形する状態を示す作用説明図である。
【図10】図4においてIII ーIII 視した、ガラスパネ
ル周縁の直線状部における、押出成形用ノズルのダイ本
体内の材料給送路であるキャビティ空間と成形空間の状
態を示す作用説明図である。
【図11】図4においてIII ーIII 視した、ガラスパネ
ル周縁のコーナー曲線状部における、押出成形用ノズル
のダイ本体内の材料給送路であるキャビティ空間と成形
空間の状態を示す作用説明図である。
【図12】ガラスパネル周縁のコーナー曲線状部の曲率
半径(R) と、ガラスパネル直線状部での押出し量に対す
るコーナー曲線状部の押出し量の割合である押出比、お
よびガラスパネル直線状部での成形機の押出回転数に対
するコーナー曲線状部の押出回転数の割合である回転数
比の関係をそれぞれ示す図である。
【図13】図2に示すと同様、本発明の一実施例で得た
枠体付きガラスパネルを部分拡大した側断面図である。
【図14】図2に示すと同様、本発明の一実施例で得た
枠体付きガラスパネルを部分拡大した側断面図である。
【図15】図2に示すと同様、本発明の一実施例で得た
枠体付きガラスパネルを部分拡大した側断面図である。
【図16】図2に示すと同様、本発明の一実施例で得た
枠体付きガラスパネルを部分拡大した側断面図である。
【図17】図2に示すと同様、本発明の一実施例で得た
枠体付きガラスパネルを部分拡大した側断面図である。
【図18】図2に示すと同様、本発明の一実施例で得た
枠体付きガラスパネルを部分拡大した側断面図である。
【図19】図2に示すと同様、本発明の一実施例で得た
枠体付きガラスパネルを部分拡大した側断面図である。
【図20】本発明の他の一実施例で得た枠体付きガラス
パネルを部分拡大した側断面図である。
【図21】本発明の他の一実施例で得た枠体付きガラス
パネルを部分拡大した側断面図である。
【図22】本発明の他の一実施例で得た枠体付きガラス
パネルを部分拡大した側断面図である。
【図23】本発明の枠体付きパネルの製造法における直
線状部での標準軌跡を中心線として内外での面積を示す
説明図である。
【図24】本発明の枠体付きパネルの製造法におけるコ
ーナー曲線状部での標準軌跡を中心線として内外での面
積を示す説明図である。
【図25】本発明の枠体付きパネルの製造法における標
準的枠体断面の形状での標準軌跡線を中心線として内外
での面積を示す説明図である。
【図26】本発明の枠体付きパネルの製造法におけるパ
ネル側が大きい枠体断面の形状での標準軌跡線として内
外での面積を示す説明図である。
【図27】本発明の枠体付きパネルの製造法における車
体側が大きい枠体断面の形状での標準軌跡線として内外
での面積を示す説明図である。
【符号の説明】
1 枠体付きガラスパネル 2 ガラスパネル 3 枠体 4 直線状部 5 コーナー曲線状部 6 端面 7 周縁部 8 リップ部 9 融合状界面 10 押出成形用ノズル 11 パネル保持装置 12 押出機 14 ダイ本体 16 口金 17 押出口 18 側方開口部 19 成形空間 31 遊星歯車機構 44 押出機 45 材料給送路 46 キャビティ空間 47 下側縁直線状部 48 第1コーナー曲線状部 49 右側縁直線状部 50 第2コーナー曲線状部 51 上側縁直線状部 56 接着層 60 周縁 61 回転台 62 移動装置 63 傾動装置 64 枠体材料供給空間 65 材料給送路 67 旋回装置 70 成形空間 73 側方開口部 74 供給空間 76 黒枠部 77 ダム部 78 標準軌跡 79 凹部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山内 豊 三重県松阪市大口町1510 セントラル硝 子株式会社 生産技術研究所内 (56)参考文献 特開 平4−261822(JP,A) 特開 平4−226323(JP,A) 特開 平6−8728(JP,A) 特開 平5−330334(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 47/00 - 47/92 B60J 1/00

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】周縁が直線状部およびコーナー曲線状部か
    らなるパネルの周縁表面と端面を含む周縁部に枠体が押
    出し成形されてなる枠体付きパネルを共押出成形法によ
    って押出成形する製造法において、押出成形用ノズルの
    口金に形成した押出口および該押出成形用ノズルのダイ
    本体に対し、ダイ本体の側方開口部からパネルの周縁部
    差し込んで、パネルの周縁部と該押出口との間に枠体
    の断面形状に対応する成形空間を構成し、次いで、該押
    出成形用ノズルのダイ本体内の材料給送路を流れ、該ダ
    イ本体と該パネル周縁部の間に形成されるキャビティ空
    間から給送される枠体材料を、成形空間を経て押出口
    から押出しながら、該パネルと該押出成形用ノズルとを
    該パネルの周縁部に沿って予め決められた標準軌跡に沿
    って相対的に移動する際、押出口から押し出される枠体
    材料の押出し量について、前記直線状部における押出し
    量をMs、前記コーナー曲線状部における押出し量をMcと
    し、該押出成形用ノズルの該パネルの周縁に対する相対
    的移動速度について、前記直線状部における相対的移動
    速度をVs、前記コーナー曲線状部における相対的移動速
    度をVcとして、Ms/Vsに対してMc/Vcをコーナー曲線状
    部の曲率半径および/または枠体断面の形状に対応し
    て、コーナー曲線状部において標準軌跡より外側の枠体
    材料の容量不足および内側の枠体材料の容量余剰が生じ
    ないように変更させることを特徴とする枠体付きパネル
    の製造法。
  2. 【請求項2】パネルの周縁表面と端面を含む周縁部が、
    パネルの周縁表面と裏面と端面を囲繞する周縁部または
    裏面と端面を囲繞する周縁部あるいは裏面のみの周縁部
    であることを特徴とする請求項1記載の枠体付きパネル
    の製造法。
  3. 【請求項3】コーナー曲線状部におけるキャビティ空間
    の増加に対応して、押出し量ならびに相対的移動速度を
    制御しながら、Ms/Vsに対してMc/Vcを増加せしめるよ
    うに変更することを特徴とする請求項1または2に記載
    の枠体付きパネルの製造法。
  4. 【請求項4】予め想定される枠体断面の形状に対応し
    て、押出し量ならびに相対的移動速度を制御しながら
    Ms/Vsに対してMc/Vcを増減せしめるように変更するこ
    とを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の枠体
    付きパネルの製造法。
  5. 【請求項5】押出比(Mc/Ms)が、1〜2の範囲内にあ
    ることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の
    枠体付きパネルの製造法。
  6. 【請求項6】押出し量ならびに相対的移動速度値を、
    記ダイ本体内のキャビティ空間または/および口金の成
    形空間における容積変化または/および内圧変化に対応
    して制御することを特徴とする請求項1乃至のいずれ
    かに記載の枠体付きパネルの製造法。
  7. 【請求項7】枠体を押し出し成形すると同時に、ダム部
    が形成されてあることを特徴とする請求項1乃至6のい
    ずれかに記載の枠体付きパネルの製造法。
  8. 【請求項8】枠対が、リップ部を備えてあることを特徴
    とする請求項1乃至7のいずれかに記載の枠体付きパネ
    ルの製造法によって製造した枠体付きパネル。
JP01336395A 1994-02-28 1995-01-31 枠体付きパネルの製造法 Expired - Lifetime JP3310126B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP01336395A JP3310126B2 (ja) 1994-02-28 1995-01-31 枠体付きパネルの製造法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3047494 1994-02-28
JP6-30474 1994-02-28
JP01336395A JP3310126B2 (ja) 1994-02-28 1995-01-31 枠体付きパネルの製造法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08118448A JPH08118448A (ja) 1996-05-14
JP3310126B2 true JP3310126B2 (ja) 2002-07-29

Family

ID=26349142

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP01336395A Expired - Lifetime JP3310126B2 (ja) 1994-02-28 1995-01-31 枠体付きパネルの製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3310126B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1238839A4 (en) 1999-12-14 2005-04-27 Asahi Glass Co Ltd TRANSPARENT DISC WITH A MOLDING STRIP AND METHOD FOR REMOVING THE TRANSPARENT DISC
JP2005297581A (ja) * 2002-08-15 2005-10-27 Asahi Glass Co Ltd 枠材付き窓用板材およびその製造方法
WO2006046349A1 (ja) * 2004-10-27 2006-05-04 The Yokohama Rubber Co., Ltd. グレージングガスケット付き複層ガラスパネルの製造方法及び装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08118448A (ja) 1996-05-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3142039B2 (ja) 枠体付きガラスパネル
US5300346A (en) Elongate plastic articles
EP0568014B1 (en) Method of making a window panel with a synthetic resin frame
US5914083A (en) Process of and apparatus for making an assembly of a windshield glass and a weather strip having a partly modified cross-section
EP0634263B1 (en) A method of making a window frame and a window panel with a window frame
US4865796A (en) Method of producing molding members
JPWO2005000764A1 (ja) 複層ガラスの製造方法及びその製造方法に使用するスペーサ形成装置
US5632939A (en) Method of forming molding on platelike article using extrusion die
JP3310126B2 (ja) 枠体付きパネルの製造法
US6533974B1 (en) Method of forming a profile on a foam rod
JP3201541B2 (ja) 枠体付きパネルの製造方法
JPH11503381A (ja) ガラスペインヘフレーム状異形リムを押し出し成形する方法、そのための押出しダイ、及び得られた製品
US5203946A (en) Method of, and apparatus for manufacturing elongate plastic articles
JPH0326517A (ja) 多層成形品の製造方法および装置
JP3178642B2 (ja) 押出成形用ノズル及び枠体付き板状体の製造方法
JP3159340B2 (ja) 枠体付きパネルの製造方法
JP3443929B2 (ja) ビード付き複層ガラスの製造方法
JP3555220B2 (ja) 合成樹脂枠体付きガラス板の製造方法
JPH06126804A (ja) 枠体付きパネルの製造法
US7404711B2 (en) Apparatus for extruding a profile on a glazing
EP0419738A1 (en) Method of, and apparatus for manufacturing elongate plastic articles
JPH068728A (ja) 合成樹脂枠体付き窓体の製造方法
JPH06278186A (ja) 枠体付きパネルの製造法
CA2245235C (en) Rotary die
JPH0732875A (ja) 異形断面のウェザストリップ付ウインドシールドガラスとその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080524

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090524

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090524

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100524

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110524

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120524

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130524

Year of fee payment: 11

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130524

Year of fee payment: 11

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140524

Year of fee payment: 12

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term