JP3309965B2 - 流体磁化処理具 - Google Patents

流体磁化処理具

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JP3309965B2 JP21581199A JP21581199A JP3309965B2 JP 3309965 B2 JP3309965 B2 JP 3309965B2 JP 21581199 A JP21581199 A JP 21581199A JP 21581199 A JP21581199 A JP 21581199A JP 3309965 B2 JP3309965 B2 JP 3309965B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、水などの流体に磁化
処理を施して流体の質を改善するための流体磁化処理具
に関し、特に、この発明は、流体が流れる管の外周面に
装着される流体磁化処理具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の流体磁化処理具は、水道
水を軟質化するなどの目的で用いられており、図18に
示すように、筒状ケース100の内部にリング状をなす
複数個の永久磁石板101を積層状態で装填した構造の
ものが提案されている。筒状ケース100の内部の中心
部は、水道管102を挿通することが可能な挿通孔10
3になっており、この挿通孔103に水道管102を挿
通したとき、各永久磁石板101による磁界が水道管1
02の内部に作用し、水道管102を流れる水に磁化処
理が施される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の流体磁化処理具は、前記挿通孔103の孔径を
水道管102の外径に合わせてあるため、外径の異なる
水道管に対しては、同じ流体磁化処理具を装着すること
ができない。そのために、メーカでは、挿通孔103の
孔径が異なる複数種のタイプを製作する必要があり、在
庫管理が煩雑であり、コスト高の要因となる。
【0004】この発明は、上記問題に着目してなされた
もので、流体が流れる管の外径が大小異なっても、管の
外径に対応させた適正な状態で管の外周面に装着できる
流体磁化処理具を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明による流
体磁化処理具は、複数個の磁界発生器と、全ての磁界発
生器を互いに平行かつ一列に整列させた状態で連結する
連結部材とで構成されたものである。各磁界発生器は、
端板より軸部を突出させたパイプの中空内部に複数個の
永久磁石板とヨークとを積層状態で装填して各ヨークの
外周部にN,Sの磁極を交互に生じさせて成る。前記連
結部材は、全ての磁界発生器の両端部について、隣り合
う磁界発生器の軸部間を順次連結する複数個の連結板を
備え、各連結板により磁界発生器の連結体が連結方向に
伸縮可能であるように、かつ各連結部位で屈曲可能であ
るように、各磁界発生器を連結して成る。
【0006】請求項2の発明では、全ての磁界発生器の
連結体は、開閉可能なカバー体により磁気シールドされ
ている。
【0007】請求項3の発明による流体磁化処理具は、
複数個の磁界発生器と、流体が流れる管を通すことが可
能な挿通孔を有する開閉可能な一対のケースより成るカ
バー体とで構成されたものである。各磁界発生器は、端
板より軸部を突出させたパイプの中空内部に複数個の永
久磁石板とヨークとを積層状態で装填して各ヨークの外
周部にN,Sの磁極を交互に生じさせて成る。前記カバ
ー体の各ケースの内部には、複数個の磁界発生器が互い
に平行かつ円陣に配列された状態でそれぞれ収納される
とともに、各磁界発生器は両端部の軸部が各ケース体の
両端部に取り付けられた支持板によりそれぞれ径方向に
変位可能に支持されて成る。
【0008】請求項4の発明では、前記カバー体は、磁
気シールドのためのシールド板を備えている。
【0009】
【作用】請求項1の流体磁化処理具では、流体が流れる
管の外径に応じて、連結部材を伸縮させて長さを調節
し、管の外形に沿わせて磁界発生器の連結部位を屈曲さ
せつつ、連結された磁界発生器を管の外周面に装着す
る。各磁界発生器は、ヨークの外周に磁極が形成される
ので、連結された磁界発生器を管の外周面に装着したと
き、ヨークの外周のN磁極を発した磁力線が管の内部に
達した後、他のヨークの外周のS磁極に戻り、管の内部
に磁界が生成される。
【0010】請求項2の流体磁化処理具では、磁界発生
器の連結体の全体が磁気シールドされるので、各磁界発
生器からの磁力線はカバー体で遮断され、カバー体の外
側に作用しない。
【0011】請求項3の流体磁化処理具では、流体が流
れる管にカバー体を被せると、管の外径に応じて、各磁
界発生器が径方向へ変位し、各磁界発生器が管の外周面
に沿って定位する。各磁界発生器は、ヨークの外周に磁
極が形成されるので、カバー体を管の外周面に装着した
とき、ヨークの外周のN磁極を発した磁力線が管の内部
に達した後、他のヨークの外周のS磁極に戻り、管の内
部に磁界が生成される。
【0012】請求項4の流体磁化処理具では、各磁界発
生器がシールド板により磁気シールドされるので、各磁
界発生器からの磁力線はシールド板で遮断され、カバー
体の外側に作用しない。
【0013】
【実施例】図1は、この発明の第1実施例である流体磁
化処理具1を蛇口2の水道管3に装着した状態を示す。
図示例の流体磁化処理具1は、水道管3の外周に巻き付
けるようにして装着されるもので、図2および図3に示
すように、6個の磁界発生器4と、全ての磁界発生器4
を互いに平行かつ一列に整列された状態で連結する連結
部材5とで構成される。なお、磁界発生器4は、必ずし
も図示例のような管状体である必要はないが、磁界の作
用範囲を長く設定するために、長手形状であることが望
ましい。また、磁界発生器4の個数は、必ずしも6個で
ある必要はなく、必要に応じて数を増減できる。
【0014】この実施例の各磁界発生器4は、図5およ
び図6に示すように、ステンレス製の円筒状パイプ6の
両端開口が円板状の端板7,7で塞がれて成る。各端板
7からはパイプ6の内孔6aの中心を貫通する軸部8の
両端部が突出する。この軸部8の両端の突出部分にはね
じ8a,8bが形成してあり、後述するナット9がねじ
込まれる。なお、パイプ6は円筒状に限らず、角筒状で
あってもよい。前記パイプ6の中空内部には、図6およ
び図7に示すように、複数個のリング状の永久磁石板1
0が積層状態で装填されており、各永久磁石板10の中
心孔を前記軸部8が貫通している。
【0015】各永久磁石板10は、図8に示すように、
厚み方向にN,Sの各磁極が生じるように着磁されてい
る。この実施例では、磁極の向きを一致させた3枚の永
久磁石板10の積層体を1ブロックとし、ブロック毎に
磁極の向きが変えてある。各積層体のブロックはリング
状のヨーク11,11により挟まれている。各ヨーク1
1は、永久磁石板10の直径よりわずかに大きな直径に
形成され、各ヨーク11を挟む両側の永久磁石板10は
同じ磁極が互いに向き合っている。このような磁極配列
により、各ヨーク11の外周部に、N磁極とS磁極とが
交互に生じる。
【0016】図2に示す6個の磁界発生器4のうち、右
半分(図中、「R」で示す。)の3個の磁界発生器4に
ついては、各磁界発生器4の外周に例えばN,S,N,
Sの順で磁極が生じるよう永久磁石板10を配列した場
合、左半分(図中、「L」で示す。)の3個の磁界発生
器4については、各磁界発生器4の外周にS,N,S,
Nの順で磁極が生じるよう永久磁石板10を配列する。
なお、図6において、14は両端の端板7の内側に設け
られたシール部材であり、パイプ6内への水の進入を防
止する。
【0017】前記連結部材5は、全ての磁界発生器4の
両端部について、隣り合う磁界発生器4,4の軸部8,
8間を順次連結する複数個の連結板12をもって構成さ
れる。各連結板12は、磁界発生器4の連結体が、図4
に示すように、連結方向に伸縮が可能であるように、ま
た、図1に示すように、各連結部位で屈曲が可能である
ように、各磁界発生器4を連結する。
【0018】各連結板12は、図9に示すように、外形
が円曲形状のものであり、一端部の幅が他端部の幅より
大きく設定されている。幅が大きい側の端部(以下、
「広幅端部」という)12aには、前記軸部8の外径よ
りやや大きな孔径の円形孔13aが、幅が狭い側の端部
(以下、「細幅端部」という。)12bには、前記軸部
8の外径よりやや大きな幅であって連結板12の長さ方
向へ長い長孔13bが、それぞれ形成されている。この
長孔13bは、磁界発生器4の連結体を連結方向へ伸縮
可能となすためのものである。
【0019】図3には、連結板12による磁界発生器4
の連結構造が示してある。なお、図3は、磁界発生器4
の一方の端部における連結構造を示すが、他方の端部に
おける連結構造についても同様であり、ここでは図示並
びに説明を省略する。いま、ほぼ中央に位置する磁界発
生器4を「A」、右隣に連なる磁界発生器4を「B」
「C」、左隣に連なる磁界発生器4を「D」「E」
「F」とすると、磁界発生器A,Bは「P」で示される
連結板12により連結される。同様に、磁界発生器B,
Cは「Q」で示される連結板12により、磁界発生器
A,Dは「R」で示される連結板12により、磁界発生
器D,Eは「S」で示される連結板12により、磁界発
生器E,Fは「T」で示される連結板12により、それ
ぞれ連結される。
【0020】連結板Pと連結板Qとは、連結板Pの広幅
端部12aと連結板Qの細幅端部12bとが上下に重ね
られかつ円形孔13aと長孔13bとが連通する。この
連通部分に磁界発生器Bの軸部8が通され、軸端がナッ
ト9で止められる。同様に、連結板Rと連結板Pとは、
連結板Rの広幅端部12aと連結板Pの細幅端部12b
とが上下に重ねられかつ円形孔13aと長孔13bとが
連通する。この連通部分に磁界発生器Aの軸部8が通さ
れ、軸端がナット9で止められる。同様に、連結板Sと
連結板Rとは、連結板Sの広幅端部12aと連結板Rの
細幅端部12bとが上下に重ねられかつ円形孔13aと
長孔13bとが連通する。この連通部分に磁界発生器D
の軸部8が通され、軸端がナット9で止められる。同様
に、連結板Tと連結板Sとは、連結板Tの広幅端部12
aと連結板Sの細幅端部12bとが上下に重ねられかつ
円形孔13aと長孔13bとが連通する。この連通部分
に磁界発生器Eの軸部8が通され、軸端がナット9で止
められる。上記の連結構造によれば、各連結板12は磁
界発生器4の軸部8に対して回動可能であるから、磁界
発生器4の連結体は各連結部位で屈曲が可能である。
【0021】この実施例では、一端部の連結板12(図
中、「U」で示す。)には、円形孔13aを切り欠いて
フック部13が形成してあり、この流体磁化処理具1を
水道管3に装着したとき、前記フック部13を他端部の
磁界発生器4(図中、「F」で示す。)の軸部8に引っ
掛けて巻き付け状態を保持するようにしてある。
【0022】なお、上記実施例では、連結部材5とし
て、一端部に円形孔13a、他端部に長孔13bを有す
る複数個の連結板12を用いているが、磁界発生器4の
連結体が連結方向に伸縮が可能でありかつ各連結部位で
屈曲が可能であるように、各磁界発生器4の連結が可能
であれば、この実施例の構成のものに限られるものでは
ない。
【0023】上記した構成の流体磁化処理具1は、それ
単独で用いてもよいが、装着部位の周辺へ磁界が作用し
ないようにする場合は、図11に示す第2実施例のよう
に、磁界発生器4の連結体を、磁気シールドのためのカ
バー体20で覆うように構成してもよい。図示例のカバ
ー体20は、外周面にステンレス製のシールド板23が
それぞれ貼設された一対の合成樹脂製のケース20a,
20bより成るもので、各ケース20a,20bの開口
面を互いに突き合わせ、一方の突合わせ端縁をヒンジ部
材21で枢着して、開閉可能な構造としてある。各ケー
ス20a,20bの両方の端面部24a,24bには、
突き合わせ状態で水道管3の挿通孔22を構成する半円
形の切欠部22a,22bがそれぞれ形成してある。
【0024】図12および図13は、上記した第2実施
例と同様、外周面にシールド板23を有するカバー体2
0が用いられた流体磁化処理具1の第3実施例を示す。
この第3実施例の流体磁化処理具1は、カバー体20を
構成する一対のケース20a,20bの内部に、3個の
磁界発生器4を互いに平行かつ円陣に配列された状態
で、それぞれ収納保持して成るもので、カバー体20を
開いた後、各ケース20a,20bで水道管3を挟むよ
うにして水道管3の外周面に装着される。
【0025】各磁界発生器4は、図14に示すように、
ステンレス製の円筒状パイプ6の両端開口へ栓体31を
嵌め、その外側を端板32で塞いである。各端板32
は、外面に突出する軸部33が一体形成されている。前
記パイプ6の中空内部には、複数のリング状の永久磁石
板10とリング状のヨーク11とが積層状態で装填さ
れ、各永久磁石板10およびヨーク11の中心孔を貫通
させた連結軸41の両端を前記栓体31で支持してい
る。
【0026】永久磁石板10とヨーク11との配列は第
1実施例と同様であるが、6個の磁界発生器4のうち、
一方のケース20aに収納保持された3個の磁界発生器
4については、その外周に例えばN,S,Nの順で磁極
を生じさせるように永久磁石板10を配列し、他方のケ
ース20bに収納保持された3個の磁界発生器4につい
ては、その外周に例えばS,N,Sの順で磁極を生じさ
せるように永久磁石板10を配列する。
【0027】各ケース20a,20bの両方の端面部2
4a,24bの内側には、図15に示すように、各ケー
ス20a,20bの端面部24a,24bの形状に対応
する形状の支持板34がそれぞれ取り付けてある。各支
持板34には、各ケース20a,20bを突き合わせた
状態で水道管3の挿通孔22を構成するほぼ半円形の切
欠部35が形成されるとともに、この切欠部35の周囲
に3個の磁界発生器4の軸部33をそれぞれ径方向に変
位可能に支持するための3個の支持溝36が形成してあ
る。各支持溝36は、径方向に長い形状であって、切欠
部35との連通部分の溝幅を狭めて、軸部33が支持溝
36より脱出しないように構成してある。
【0028】各磁界発生器4の両端の軸部33は、支持
板34と各ケース20a,20bの端面部24a,24
bとの間の隙間37へ突出しており、各間隙37には、
各軸部33の突出部間を順次連結する板状の連結ばね3
8が配備されている。この連結ばね38は、図16に示
すように、3個の磁界発生器4の各軸部33に嵌着され
るリング状の抜止め部39a〜39cと、抜止め部間を
繋ぐU字状の板ばね部40a,40bとが一連に形成さ
れたものである。なお、連結ばね38は、この実施例の
ように、必ずしも一連のものである必要がなく、隣り合
う磁界発生器4の軸部33,33間を個別に連繋するも
のであってもよい。また、この実施例のように、板状の
ものに限らず、コイル状のものでもよい。
【0029】上記した第1実施例の流体磁化処理具1を
水道管3の外周面に装着するには、水道管3の外径に応
じて、連結部材5を伸張または収縮させて長さを調節
し、水道管3の外形に沿わせて磁界発生器4の各連結部
位を屈曲させつつ、連結された磁界発生器4を水道管3
の外周面に巻き付けるようにして装着する。
【0030】外径の大きな水道管3であれば、両端位置
の磁界発生器4を持って反対方向へ引っ張ると、図4に
示すように、各磁界発生器4の軸部8が各連結板12の
長孔13bをスライドして連結部材5が伸張するもの
で、この伸張状態のまま水道管3の外周面に巻き付ける
ようにして装着する。図10には、外径の大きな水道管
3に第1実施例の流体磁化処理具1を装着した状態が示
してある。
【0031】水道管3の外周に流体磁化処理具1を装着
した状態において、各磁界発生器4は水道管3の外周面
に密接した状態にある。各磁界発生器4において、各ヨ
ーク11の外周部には、複数個の永久磁石板10による
磁極がN,S交互に生じ、水道管3に対向する。3個の
磁界発生器4と、水道管3を挟んで対向する他の3個の
磁界発生器4とは、ヨーク11の外周部に形成される
N,Sの各磁極の配列を違えてあるので、各磁界発生器
4のN磁極を発した磁力線は、水道管3の内部を通って
他の磁界発生器4のS磁極に戻ることにより、水道管3
の内部に強い磁界が生成される。
【0032】水道管3の外周に流体磁化処理具1を装着
した場合、流体磁化処理具1の外側にも磁界が生ずる
が、第2実施例および第3実施例の流体磁化処理具1で
は、磁気シールドのためのシールド板23を有するカバ
ー体20で囲んであるので、シールド板23がカバー体
20の外側へ磁界が作用するのを阻止する。
【0033】第2実施例におけるカバー体20を、水道
管3の外周に巻き付けられた磁界発生器4の連結体上に
装着するには、ケース20a,20bを開放し、水道管
3を切欠部22に係合させてケース20a,20bを閉
成し、保持具25により閉成状態を保持する。
【0034】第3実施例の流体磁化処理具1を水道管3
の外周面に装着するには、ケース20a,20bを開放
し、水道管3を切欠部22に係合させてケース20a,
20bを閉成し、保持具25により閉成状態を保持す
る。外径の大きな水道管3の場合は、各磁界発生器4は
水道管3の外周面により押し上げられて軸部8が各支持
板34の支持溝36をスライドし、各磁界発生器4が外
方向へ変位した状態で水道管3の外周面に密接する。
【0035】外径の小さな水道管3に第3実施例の流体
磁化処理具1を装着した場合は、各ケース20a,20
bにおける両端位置の磁界発生器4が互いに磁気吸引さ
れるので、各磁界発生器4は、軸部8が各支持板34の
支持溝36をスライドして中心方向へ変位し、水道管3
の外周面に当接する。この場合に、各ケース20a,2
0bにおける中央位置の磁界発生器4と両端位置の磁界
発生器4との間には磁気反発力が生じているが、前記連
結ばね38の板ばね部40a,40bが伸びることによ
る復元力が前記磁気反発力に打ち勝つため、中央位置の
磁界発生器4も両端位置の磁界発生器4の連動して中心
方向へ変位し、水道管3の外周面に当接する。図17に
は、外径の小さな水道管3に第3実施例の流体磁化処理
具1を装着した状態が示してある。
【0036】なお、上記の実施例は、水道水に磁化処理
を施して水質を改善するものであるが、この実施例のも
のを、下水管に装着すれば、下水管内が錆や汚物で詰ま
るのを防止できる。また、この発明の流体磁化処理具
は、水に限らず、石油のような炭化水素系の液体、さら
には液体に限らず、気体にも同様の磁化処理を施して、
流体を改質することも可能である。
【0037】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、複数個の磁界
発生器を伸縮可能かつ連結部位で屈曲可能に連結するか
ら、流体が流れる管の外径が大小異なっていても、外径
に対応させた適正な状態で装着することが可能である。
しかも、管の外周面に巻き付けるだけで装着でき、取扱
がきわめて簡便である。また、パイプの中空内部に複数
個の永久磁石板とヨークとを積層状態で装填して磁界発
生器を形成するから、ヨークの外周に磁極が形成され、
パイプの周方向へ磁界を作用させることができる。
【0038】請求項2の発明によれば、全ての磁界発生
器の連結体を開閉可能なカバー体により磁気シールドし
たから、外部への磁界の作用を防止でき、磁気カードや
時計などの精密機械へ悪影響を及ぼすことがない。
【0039】請求項3の発明によれば、開閉可能なカバ
ー体の内部の挿通孔の周囲に、各磁界発生器を径方向へ
変位することが可能な状態で支持するから、流体が流れ
る管の外径が大小異なっていても、外径に対応させた適
正な状態で装着することが可能である。しかも、カバー
体を開閉するだけで装着でき、取扱がきわめて簡単であ
る。また、パイプの中空内部に複数個の永久磁石板とヨ
ークとを積層状態で装填して磁界発生器を形成するか
ら、ヨークの外周に磁極が形成され、パイプの周方向へ
磁界を作用させることができる。
【0040】請求項4の発明によれば、カバー体は磁気
シールドのためのシールド板を備えているから、外部へ
の磁界の作用を防止でき、磁気カードや時計などの精密
機械へ悪影響を及ぼすことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例である流体磁化処理具を
水道管に装着した状態を示す正面図である。
【図2】第1実施例の流体磁化処理具の平面図である。
【図3】第1実施例の流体磁化処理具の正面図である。
【図4】第1実施例の流体磁化処理具を伸張した状態を
示す平面図である。
【図5】磁界発生器の平面図である。
【図6】磁界発生器の内部構造を示す断面図である。
【図7】図6のA−A線に沿う断面図である。
【図8】永久磁石板とヨークとの積層構造を示す説明図
である。
【図9】連結板の正面図である。
【図10】第1実施例の流体磁化処理具を大きな外径の
水道管に装着した状態を示す正面図である。
【図11】カバー体が用いられた第2実施例の流体磁化
処理具を示す正面図である。
【図12】この発明の第3実施例である流体磁化処理具
の径方向に沿う断面図である。
【図13】第3実施例の流体磁化処理具の長さ方向に沿
う断面図である。
【図14】第3実施例の磁界発生器の断面図である。
【図15】支持板の正面図である。
【図16】連結ばねの正面図である。
【図17】第3実施例の流体磁化処理具を小さな外径の
水道管に装着した状態を示す断面図である。
【図18】従来例の構成を示す断面図である。
【符号の説明】
4 磁界発生器 5 連結部材 10 永久磁石板 11 ヨーク 12 連結板 20 カバー体 23 シールド板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 明石 和邦 大阪市生野区桃谷5丁目6番22号 (56)参考文献 実用新案登録3023755(JP,U) 実用新案登録3039971(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C02F 1/48 B01J 19/08 F02M 27/04

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数個の磁界発生器と、全ての磁界発生
    器を互いに平行かつ一列に整列させた状態で連結する連
    結部材とで構成された流体磁化処理具であって、各磁界
    発生器は、端板より軸部を突出させたパイプの中空内部
    に複数個の永久磁石板とヨークとを積層状態で装填して
    各ヨークの外周部にN,Sの磁極を交互に生じさせて成
    り、前記連結部材は、全ての磁界発生器の両端部につい
    て、隣り合う磁界発生器の軸部間を順次連結する複数個
    の連結板を備え、各連結板により磁界発生器の連結体が
    連結方向に伸縮可能であるように、かつ各連結部位で屈
    曲可能であるように、各磁界発生器を連結して成る流体
    磁化処理具。
  2. 【請求項2】 全ての磁界発生器の連結体は、開閉可能
    なカバー体により磁気シールドされている請求項1に記
    載された流体磁化処理具。
  3. 【請求項3】 複数個の磁界発生器と、流体が流れる管
    を通すことが可能な挿通孔を有する開閉可能な一対のケ
    ースより成るカバー体とで構成された流体磁化処理具で
    あって、各磁界発生器は、端板より軸部を突出させたパ
    イプの中空内部に複数個の永久磁石板とヨークとを積層
    状態で装填して各ヨークの外周部にN,Sの磁極を交互
    に生じさせて成り、前記カバー体の各ケースの内部に
    は、複数個の磁界発生器が互いに平行かつ円陣に配列さ
    れた状態でそれぞれ収納されるとともに、各磁界発生器
    は両端部の軸部が各ケース体の両端部に取り付けられた
    支持板によりそれぞれ径方向に変位可能に支持されて成
    る流体磁化処理具。
  4. 【請求項4】 前記カバー体は、磁気シールドのための
    シールド板を備えている請求項3に記載された流体磁化
    処理具。
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