JP2000000572A - 異なる特性を有する磁石の組み合わせによる水の磁気化方法及びその装置 - Google Patents

異なる特性を有する磁石の組み合わせによる水の磁気化方法及びその装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 配管に磁力が強い磁石と磁力が弱い磁石を配
置することにより配管内の水に強さが異なる磁力線を照
射させて水の流速が早くても遅くても効率よくかつ安定
的に水を磁気化処理すること。 【解決手段】 配管25の両側にN極とS極を対向させ
た一対の永久磁石8,8を配管の流れ方向に所定間隔で
複数組配列し、前記磁石8,8の磁力線を配管の流れに
対して直角に照射すると共に前記複数組の永久磁石の一
部を他の組の永久磁石の磁力より強くして配管に異なる
強さの磁力線を照射するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、配管内の水の磁気
化を効率よく行うことができる異なる特性を有する磁石
の組み合わせによる水の磁気化方法及びその装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】水道水はその水源によって微妙に水質が
異なるが、その多くは最近取水される水質の悪化と共に
味や臭いに問題があり、とみにその改善が求められてい
る。また、水はその分子の集団を形成しており、まずい
といわれる水道水は平均的に分子集団が大きく、おいし
い天然水はこの分子集団が小さいといわれている。水の
分子集団の小さい水は、水の分子の動きが活発化し活性
化されていて、おいしいと考えられるのである。また一
般に、水道配管や貯水槽内部には錆、スケ−ルが発生す
ることが多く、配管、貯水槽内に錆、スケ−ルが発生し
た場合には管径を狭め流水効率が悪くなり、配管自体の
破損につながる恐れがある。そこで水を磁気化処理する
ことにより、水の分子を活性化させ、水をおいしくする
と共に、配管内の錆、スケ−ルを溶かして排出する方法
が採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、配管内の水
の流速が早いときは弱い磁場の中を通過させ、また、水
の流速が遅い場合は強い磁場の中を通過させると、水分
子の磁気モ−メントと磁界の相互作用により水分子が励
起され、その結果、水分子が小さくなって活性化するこ
とが知られている。しかしながら、従来では、配管に配
置した磁石の磁力が一定であったから、磁力の強さが配
管内を流れる水の流速と適合するときは有効に水を磁気
化することができたが、そうでないときは有効に水を磁
気化することができないという問題があった。本発明は
かかる従来の問題点を解決するためになされたものであ
って、その目的とするところは、配管に磁力が強い磁石
と磁力が弱い磁石を配置することにより配管内の水の流
速が早くても遅くても効率よく水を磁気化処理すること
ができる異なる特性を有する磁石の組み合わせによる水
の磁気化方法及びその装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の手段として、本発明の異なる特性を有する永久磁石の
組み合わせによる水の磁気化方法(以下、「水の磁気化
方法」という)では、配管の両側にN極とS極を対向さ
せた一対の永久磁石を配管の流れ方向に所定間隔で複数
組配列し、前記磁石の磁力線を配管の流れに対して直角
に照射すると共に前記複数組の永久磁石の一部を他の組
の永久磁石の磁力より強くして配管に異なる強さの磁力
線を照射するようにした方法を採用した。また、本発明
の異なる特性を有する永久磁石の組み合わせによる水の
磁気化装置(以下、「水の磁気化装置」という)では、
磁石を配管の流れ方向に対して所定間隔で複数個直列に
固定する左右一対の磁石固定具と、該磁石固定具に装着
される永久磁石と、前記磁石固定具を配管の両側に固定
する左右一対の外箱と内箱とからなる収納ケ−スとで形
成した水の磁気化装置であって、前記磁石固定具を配管
の両側に固定したとき、対向する永久磁石の配管側の磁
極がN極とS極になるように形成すると共に前記磁石の
一部を他の磁石の磁力より強くなるように形成した構成
を採用した。
【0005】本発明の水の磁気化方法では、配管の両側
に磁石のN極とS極を対向させて配置しているので、磁
力線は配管の流れを直角に横切り、効率的に磁力線を照
射することができる。また、磁石を配管の流れ方向に所
定間隔で配置しているので、配管の径に応じて適正間隔
の装置を選択し、配管内の流れに対し有効に磁力線を照
射することができる。また、配管の両側に配置した磁石
の磁力の大きさを変えているので、配管に異なる大きさ
の磁力線を照射することができ、流速如何に関わらずい
つも効率よく磁力線を作用させて磁気化を図ることがで
きる。また、本発明の水の磁気化装置では、配管の外部
から取付ける構造であるため特別の工事を要しない。
【0006】
【実施の形態】次に、図面に基づいて本発明の実施の形
態を詳細に説明する。図1は本発明の実施形態に係る水
の磁気化装置を示す斜視図、図2は同分解斜視図、図3
は同磁石固定金具の斜視図、図4は磁石の配置状態を示
す説明図、図5は図4におけるA−A断面図である。
【0007】本実施形態に係る水の磁気化装置1は、図
1〜3に示すように、ステンレス等の非磁性体の鋼材か
ら形成される外箱2及び内箱3と、該外箱2及び内箱3
の内部に収納される固定具であって、断面M字形の磁石
押え金具4と断面凹状の磁石押え金具5から構成される
磁石固定金具6と、該磁石固定金具6を外箱2及び内箱
3に接着する固定板7と、前記磁石固定金具6に収納さ
れる磁性体である永久磁石8とで構成されている。
【0008】前記外箱2及び内箱3は収納ケ−スを構成
するものであって、直方体の箱状物で、一面が開放さ
れ、側面10がやや短く、該短く形成された側面10に
は半円状の切欠き11が設けられている。また、外箱2
は内箱3よりも高さTが2〜5mm程度大きく形成さ
れ、外箱2の上面と下面には内側に向かって帯状の凸部
が形成され、内箱ストッパ12となっている。
【0009】前記M字形の磁石押え金具4は、薄板状物
を断面M字状に折り曲げたものであって、側面15は平
板で、中央の折り曲げ部16は所定間隔で切り抜かれ、
4箇所の磁石嵌合孔17が形成されている。本実施形態
では前記磁石嵌合孔17は長さ40mmのものが28m
m間隔で形成されたものが用いられる。前記凹状の磁石
押え金具5は、薄板状物の平板を断面略凹状に折り曲げ
たもので、一面は開放され平板の先部にはM字形の磁石
押え金具4固定用の折曲辺18が形成されている。
【0010】前記固定板7は平板の一辺に半円状の切欠
き20が形成され、該切欠き20の形成された反対辺の
両端に直角に曲がった爪部21が形成されている。
【0011】M字形の磁石押え金具4の4箇所の磁石嵌
合孔17には椀状のヨ−クYに収容された永久磁石8が
装着され、該永久磁石8の装着されたM字形の磁石押え
金具4は、凹状の磁石押え金具5の底辺22と折曲辺1
8の間に嵌め込まれている。その結果、永久磁石8はM
字形の磁石押え金具4と凹状の磁石押え金具5の間に挟
まれ、磁石固定金具6に固定されることになる。永久磁
石8はヨ−クYに囲まれているから、磁力を強めること
ができる。永久磁石8はヨ−クYの周側に接触しないよ
うに収容されている。そして、磁石固定金具6は凹状の
磁石押え金具5の底面22を外に向け、固定板7の爪部
21を、M字形の磁石押え金具4の肩部23に掛止し
て、外箱2及び内箱3に収納されている。前記固定板7
は半円状の切欠き20を外箱2及び内箱3の半円状の切
欠き11と一致させて側面10に接着し、半円状の切欠
き11,20の横部をスポット溶接にて接合している。
スポット溶接により、外箱2及び内箱3の側面と固定板
7は接着され、固定板7の爪部21によって掛止されて
いる磁石固定金具6は、外箱2及び内箱3に固定される
ことになる。
【0012】水の磁気化装置1の設置時には、外箱2及
び内箱3の半円状の切欠き11で配管25を挟み、外箱
2の内側に内箱3を嵌合させて設置する。このとき、外
箱2に形成された内箱ストッパ12により、内箱3は適
当位置で嵌合し、外箱2と内箱3は配管25を挟んだ状
態で配管25外部に固定される。そして、配管25の両
側には4箇所に対向した永久磁石8が固定され、流れ方
向に向かって隣接する永久磁石8を収容したヨ−クY同
士の距離はそれぞれ28mm離されて配置される。そし
て、前記永久磁石8の内、上流側の2箇所の永久磁石8
は磁力の弱いフェライト磁石(約1600ガウス)を配
置し、残りの永久磁石は磁力の強い希土類磁石(約48
00〜6400ガウス)を配置して下流側の磁石の磁力
が強くなるように形成している。これによりまず上流側
で弱い磁力線を照射し、次に下流側で強い磁力線を照射
して配管内の水流の流速が毎秒2メ−トル以上で流速が
早い場合は弱い磁力線が作用し、毎秒2メ−トル未満の
流速が遅い場合は強い磁力線が作用して、水の磁気化を
図ることができる。
【0013】前記水の磁気化装置1を配管に設置するこ
とにより、永久磁石8は、図4,図5に示すように配置
される。配管25の両側には、永久磁石8のN極、S極
が対向して固定され、該対向した永久磁石8は隣の永久
磁石8同士の間に一定間隔を有して、配管25の流れ方
向に沿って4組配置されている。そして、該間隔は配管
径よりも大きくなるように設定されている。また、永久
磁石8のうち、流れ方向に対して先頭位置の1組の永久
磁石8の極性を入れ替え、配管に接する磁極が流れ方向
から一方が(NSSS)、他方が(SNNN)となるよ
うに設置されている。
【0014】本発明の第2の実施形態に係る水の磁気化
装置においては、M字形の磁石押え金具の磁石嵌合孔は
長さ70mmのものが45mmの距離をおいて4箇所形
成されている。そして、前記磁石嵌合孔には椀状のヨ−
クに収容された永久磁石が装着されている。永久磁石の
配列順序は、前記実施例と同じく、互いに対向する永久
磁石は一方をN極、他方をS極とし、磁石固定金具に固
定される永久磁石のうち、流れ方向に対して先頭位置の
永久磁石の極性が違う極性となっている。また、前記第
1実施形態と同様に先頭位置側の2個の永久磁石が磁力
の弱いフェライト磁石で形成され、後ろ側の2個は磁力
の強い希土類磁石を使用している。
【0015】次に、本発明の作用について説明する。本
発明の第1の実施形態においては、永久磁石を収容した
ヨ−クYの距離を28mmとしているので、直径28m
m以下の比較的小径の配管に設置する場合には特に有効
に作用する。すなわち、隣接する永久磁石を収容したヨ
−ク間の距離は28mmなので、対向する磁石はそれよ
りも近い距離に位置することになり、磁力線は隣接する
磁石の反発力に妨害されることなく対向する磁石に直行
し、配管内の水の流れに対して有効に作用する。また、
直径40mm以下の中径の配管に設置する場合には、本
発明の第2の実施形態の水の磁気化装置を適用すること
により前記と同一の作用を生じる。そして、磁気固定金
具に固定された磁石のうち、流れ方向に対し先頭位置の
磁石の極性を入れ替えているので、先頭位置の磁石から
発射された磁力線は、隣接する磁石と反発することな
く、一部の磁力線は隣接する磁石とも影響し合い、磁力
を無駄にすることなく、配管内の水に有効に磁力線を照
射することができる。また、外箱と内箱を嵌合させるだ
けで設置することができるので、配管の回りにわずかの
隙間があれば容易に設置することができる。
【0016】以上、本発明の実施例を説明してきたが、
本発明の具体的な構成は本実施例に限定されるものでは
なく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっ
ても本発明に含まれる。例えば、本実施例では磁石の配
置を流れ方向から向かってそれぞれ(NSSS・SNN
N)としたが、配管の材質、配管内の水質、流速等に応
じて(NNNN・SSSS)、(NSNS・SNS
N)、(NSSN・SNNS)とすることは可能であ
る。また、第1の実施形態においては磁石を1個とした
が、配管の材質、配管内の水質、流速等に応じて磁石の
数を増加することも可能である。また、先頭側の2個の
磁石を弱いフェライト磁石で形成し、後ろ側2個を磁力
の強い希土類磁石を使用したが、順序が逆でも良い。ま
た、交互に配置してもよい。また、隣接する磁石を収容
したヨ−ク間の間隔は、28mm間隔乃至45mm間隔
にしているが、配管の径に応じて適正間隔の装置を選択
し、配管内の流れに対し有効に磁力線を照射することが
できる。
【0017】また、隣接する磁石間の距離を対向磁石間
の距離より大きくしているが、両者の距離を同一にした
り、逆に隣接する磁石間の距離を対向磁石間の距離より
小さくしてもよい。そして、水の磁気化装置の材質とし
てはステンレスを用いたが、この他セラミックス、合成
樹脂等も使用することができる。
【0018】
【発明の効果】以上、説明してきたように本発明の水の
磁気化方法にあっては、配管の両側に磁石のN極とS極
を対向させて配置しているので、磁力線は配管の流れを
直角に横切り、効率的に磁力線を照射することができ
る。また、配管の両側に配置した磁石の磁力の大きさを
変えているので、配管に異なる強さの磁力線を照射する
ことができ、流速如何に関わらずいつも効率よく磁力線
を作用させて磁気化を図ることができる。
【0019】また、本発明の水の磁気化装置では、配管
を左右一対の外箱と内箱で挟み込む構造であるため、配
管と設置面にわずかの隙間があれば、容易に設置するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る水の磁気化装置を示す斜
視図である。
【図2】同分解斜視図である。
【図3】同磁石固定金具の斜視図である。
【図4】同磁石の配置状態を示す説明図である。
【図5】図4におけるA−A断面図である。
【符号の説明】
1 水の磁気化装置 2 外箱(収納ケ−ス) 3 内箱(収納ケ−ス) 4 M字形の磁石押え金具 5 凹状の磁石押え金具 6 磁石固定金具 7 固定板 8 永久磁石 25 配管 Y ヨ−ク

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配管の両側にN極とS極を対向させた一
    対の永久磁石を配管の流れ方向に所定間隔で複数組配列
    し、前記磁石の磁力線を配管の流れに対して直角に照射
    すると共に前記複数組の永久磁石の一部を他の組の永久
    磁石の磁力より強くして配管に異なる強さの磁力線を照
    射するようにしたことを特徴とする異なる特性を有する
    磁石の組み合わせによる水の磁気化方法。
  2. 【請求項2】 磁石を配管の流れ方向に対して所定間隔
    で複数個直列に固定する左右一対の磁石固定具と、該磁
    石固定具に装着される永久磁石と、前記磁石固定具を配
    管の両側に固定する左右一対の外箱と内箱とからなる収
    納ケ−スとで形成した水の磁気化装置であって、 前記磁石固定具を配管の両側に固定したとき、対向する
    永久磁石の配管側の磁極がN極とS極になるように形成
    すると共に前記磁石の一部を他の磁石の磁力より強くな
    るように形成したことを特徴とする異なる特性を有する
    磁石の組み合わせによる水の磁気化装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100831873B1 (ko) 2007-01-10 2008-05-22 김현용 동물질병면역 강화 자화수기
CN103193356A (zh) * 2013-04-16 2013-07-10 杨鹏 磁化矿泉水处理装置
JP2021020176A (ja) * 2019-07-29 2021-02-18 株式会社エッチアールディ 水活性化装置

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