JP3309907B2 - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JP3309907B2 JP11226699A JP11226699A JP3309907B2 JP 3309907 B2 JP3309907 B2 JP 3309907B2 JP 11226699 A JP11226699 A JP 11226699A JP 11226699 A JP11226699 A JP 11226699A JP 3309907 B2 JP3309907 B2 JP 3309907B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置および
その製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータを始めとして電子機
器の性能向上が著しいが、さらなる性能の向上が求めら
れている。これらの電子機器の性能は、使用するLSI
の性能に大きく影響を受けるため、高性能のLSIが必
要とされている。特に、LSIの信号処理の高速化の要
求は年々高まっている。
【0003】LSIの信号処理速度は、主にトランジス
タ自体の動作速度および配線での信号伝播遅延時間の大
小で決まってくる。従来、大きく影響を及ぼしていたト
ランジスタの動作速度は、トランジスタのサイズを縮小
化することで向上させてきた。しかし、設計ルールが
0.25ミクロンより小さなLSIでは、後者の配線の
信号伝播遅延に関する影響が大きく現れはじめている。
特に配線層が4層を超える多層配線構造を有するLSI
デバイスにおいては、その影響は大きい。
【0004】そこで、配線の信号伝播遅延を改善する方
法として、従来のシリコン酸化膜よりも比誘電率の小さ
い層間絶縁膜を使用し、配線間や配線層間の容量を低減
する方法が検討されている。比誘電率の小さい絶縁膜と
して、ベンゾシクロブテン、パリレン、フッ素化ポリア
リルエーテル、フッ素化アモルファスカーボン等の有機
系材料或いはフィラー材料によるポーラス膜、空孔を有
するシリコン酸化膜等のポーラス膜の検討が進められて
いる。
【0005】従来の半導体装置の製造方法を図9を用い
て説明する。まず、トランジスタ等の形成してあるシリ
コン基板101上に、バリアメタル層102を介して第
1の配線103を形成する。この第1の配線103上に
反射防止膜104を形成した後、基板全面に、プラズマ
CVD法や塗布法によって、ベンゾシクロブテン、パリ
レン、フッ素化ポリアリルエーテル、フッ素化アモルフ
ァスカーボン等の有機系材料或いはフィラー材料による
ポーラス膜、空孔を有するシリコン酸化膜等のポーラス
膜からなる層間絶縁膜105を形成する。この層間絶縁
膜105に第1配線103に達するようにコンタクト孔
を形成し導電性材料を埋め込んでコンタクト部106を
形成する。層間絶縁膜のコンタクト部上に第2配線10
7を形成し、第2配線と第1配線103とを電気的に導
通させる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、層間絶
縁膜に、シリコン酸化膜に代えて比誘電率の小さい上記
絶縁材料を用いた従来の半導体装置は、この絶縁材料の
熱伝導率が低いため、配線やトランジスタで発生する熱
がデバイス内に溜り、デバイス故障の原因につながる。
【0007】これらの絶縁材料は、シリコン酸化膜の熱
伝導率1.2Wm-1-1と比較すると小さく、例えば有
機系のパリレンからなる膜では0.25Wm-1-1程度
であり、空孔を有するシリコン酸化膜からなるポーラス
膜を使用した場合では、空孔の割合に従い1.2Wm-1
-1から0.1Wm-1-1程度にまで低下していく。一
般に、比誘電率が小さいものほど熱伝導率が低下する傾
向にある。LSIデバイスの開発は、現在、消費電力を
低減させトランジスタ単体の発熱量を低下させる動きに
あるが、集積度が大幅に増加しているため、総熱量は増
加の傾向にある。さらに配線総数の増加により配線層で
の発熱量も増加している。このような状況下で熱伝導性
の低い低誘電率材料を使用すると、放熱性の低下により
デバイスが故障しやすくなり信頼性を大きく低下させる
ことになる。
【0008】そこで本発明の目的は、層間絶縁膜に比誘
電率の小さい材料が用いられ配線の信号伝播遅延が改善
されて高速動作が可能でありながら、放熱性が改善され
故障が低減された高信頼性の半導体装置およびその製造
方法を提供することにある。
【0009】
【0010】
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、層間絶縁膜を
介して上層配線と下層配線を有し、上層配線と下層配線
とを電気的に接続する接続部を有する半導体装置におい
て、接続部と同一材料からなる熱伝導部が下層配線上に
層間絶縁膜上面に達するように形成され、層間絶縁膜上
面に熱伝導部が露出した熱伝導部露出領域が絶縁性薄膜
に覆われ、該絶縁性薄膜に覆われた熱伝導部露出領域を
含む層間絶縁膜上の領域に放熱用配線が形成されている
ことを特徴とする半導体装置に関する。また本発明は、
前記熱伝導部が、下層配線上に設けられた薄膜上に形成
されている上記の半導体装置に関する。また本発明は、
層間絶縁膜を介して上層配線と下層配線を有し、上層配
線と下層配線とを電気的に接続する接続部を有する半導
体装置であって、接続部と同一材料からなる熱伝導部が
下層配線上に層間絶縁膜上面に達するように形成され、
層間絶縁膜上面に熱伝導部が露出した熱伝導部露出領域
が絶縁性薄膜に覆われ、該絶縁性薄膜に覆われた熱伝導
部露出領域を含む層間絶縁膜上の領域に放熱用配線が形
成されている半導体装置の製造方法であって、下層配線
を形成する工程と、層間絶縁膜を形成する工程と、開口
パターンを有するフォトレジストをマスクとして層間絶
縁膜をエッチングし、接続部用の開孔を前記下層配線に
達するように形成すると同時に、熱伝導部用の開孔を前
記下層配線に達するように形成する工程と、前記の接続
部用および熱伝導部用の開孔を導電性金属材料で同時に
埋め込んで接続部と熱伝導部を形成する工程と、層間絶
縁膜上面に熱伝導部が露出した熱伝導部露出領域を覆う
絶縁性薄膜を形成する工程と、前記絶縁性薄膜に覆われ
た熱伝導部露出領域を含む層間絶縁膜上の領域に放熱用
配線を形成する工程を有する半導体装置の製造方法に関
する。また本発明は、層間絶縁膜を介して上層配線と下
層配線を有し、上層配線と下層配線とを電気的に接続す
る接続部を有する半導体装置であって、接続部と同一材
料からなる熱伝導部が、下層配線上に設けられた薄膜上
に層間絶縁膜上面に達するように形成され、層間絶縁膜
上面に熱伝導部が露出した熱伝導部露出領域が絶縁性薄
膜に覆われ、該絶縁性薄膜に覆われた熱伝導部露出領域
を含む層間絶縁膜上の領域に放熱用配線が形成されてい
る半導体装置の製造方法であって、薄膜が上面に設けら
れた下層配線を形成する工程と、層間絶縁膜を形成する
工程と、開口パターンを有するフォトレジストをマスク
として層間絶縁膜をエッチングし、接続部用の開孔を前
記下層配線に達するように形成する工程と前記フォト
レジストをマスクとして層間絶縁膜をエッチングし、
伝導部用の開孔を前記薄膜に達するように形成する工程
と、前記の接続部用および熱伝導部用の開孔を導電性金
属材料で同時に埋め込んで接続部と熱伝導部を形成する
工程と、層間絶縁膜上面に熱伝導部が露出した熱伝導部
露出領域を覆う絶縁性薄膜を形成する工程と、前記絶縁
性薄膜に覆われた熱伝導部露出領域を含む層間絶縁膜上
の領域に放熱用配線を形成する工程を有する半導体装置
の製造方法に関する。
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を挙げて詳細に説明する。
【0017】(参考実施形態1) 本実施形態の半導体装置の構成を図1を用いて説明す
る。この構成の主な特徴は、第1配線3上に、第2配線
7との電気的接続のための接続部6と同じ材料からなる
放熱用の熱伝導部9を有し、この熱伝導部9はエッチン
グストッパー膜8により第1配線3と電気的に遮断され
ていることにある。
【0018】このエッチングストッパー膜8の材料に
は、層間絶縁膜5の材料よりエッチングレートが小さい
絶縁性材料を使用し、接続部6形成用の開孔と同時に熱
伝導部9形成用の開孔を層間絶縁膜5にエッチングによ
り形成する際にエッチングストッパーとして機能するよ
うな絶縁性材料を用いる。層間絶縁膜5がシリコン酸化
物からなる場合はシリコン窒化物を、カーボンを主材料
とする場合はシリコン酸化物を使用することが好まし
い。
【0019】接続部6および熱伝導部9は、層間絶縁膜
5にエッチングにより形成された開孔に、CVD法やス
パッタ法でタングステンやアルミニウム等の金属を埋設
して形成される。金属は絶縁膜と比較すると非常に大き
な熱伝導率を有しており、例えばアルミニウムは240
Wm-1-1程度、タングステンは180Wm-1-1程度
であるため、放熱用の熱伝導部9をこれらの金属で形成
すれば、大きな放熱効果を達成できる。さらに熱伝導部
9は、熱伝導性に優れる同様な金属からなる放熱用配線
10に接続されているため、放熱性をより高めることが
できる。
【0020】次に、本実施形態の製造方法を図2を用い
て説明する。層間絶縁膜5として空孔を多数有するシリ
コン酸化膜からなるポーラス膜を使用し、エッチングス
トッパー膜8としてシリコン窒化膜を使用する例を示
す。
【0021】まず、トランジスタ等の形成してあるシリ
コン基板1上に、第1配線3を形成するためにTi、T
iN等のバリアメタル層202を厚さ30〜200n
m、Al又はAl−Cu合金からなる配線材料層203
を厚さ300〜800nm、TiNからなるリソグラフ
ィー時の反射防止膜204を厚さ10〜100nmに連
続的にスパッタ形成する。その上に、後に形成する層間
絶縁膜5に使用する絶縁材料と異なる材料からなるエッ
チングストッパー用絶縁膜205をCVD法等により厚
さ50〜200nmに形成する(図2(a))。このエ
ッチングストッパー用絶縁膜205は、後に層間絶縁膜
5に熱伝導部9用の開孔209を形成する際、エッチン
グストッパーとしての役割を果たすものであり、層間絶
縁膜5の材料よりもエッチングレートが小さい材料を選
択する。本実施形態のように、層間絶縁膜5に空孔を多
数有するシリコン酸化膜からなるポーラス膜を用いた場
合は、エッチングストッパー用絶縁膜205には、この
ポーラス膜材料よりもエッチングレートが小さいシリコ
ン窒化膜を使用することが好ましい。
【0022】続いて、フォトレジストを塗布し、後に熱
伝導部9が形成される領域を覆うようにリソグラフィー
でパターニングしてフォトレジストパターン206を形
成し(図2(b))、このフォトレジストパターン20
6をマスクとして反射防止膜204が現れるまで絶縁膜
(シリコン窒化膜)205をエッチングし、続いてフォ
トレジストパターン206を剥離する。このようにし
て、エッチングストッパー膜8が得られる(図2
(c))。
【0023】次に、再びフォトレジストを塗布し、フォ
トリソグラフィーで第1配線の形状にパターニングする
(図2(d))。このパターニングされたフォトレジス
ト207をマスクとして、反射防止膜204以下の金属
系材料層をエッチングし、その後フォトレジスト207
を剥離する。これにより、シリコン窒化物からなるエッ
チングストッパー膜8を配した第1配線3が形成される
(図2(e))。
【0024】引き続き、層間絶縁膜5を厚さ200〜2
000nmに形成する(図2(f))。本実施形態で
は、層間絶縁膜5として空孔を多数有するシリコン酸化
膜からなるポーラス膜を塗布法により形成する例を示
す。ここでは示さないが、この層間絶縁膜5上にプラズ
マCVD法等で形成された厚さ100〜2000nmの
通常のシリコン酸化膜等の絶縁膜を形成してもよい。ま
た、層間絶縁膜5を形成する前に厚さ20〜100nm
のシリコン酸化膜等の絶縁膜を形成してもよい。
【0025】次に、第1配線と第2配線とを電気的に接
続する接続部6と、放熱用の熱伝導部9を同時に形成す
る工程について説明する。
【0026】まず、層間絶縁膜5上にフォトレジストを
塗布後パターニングしてフォトレジストパターン208
を形成し、続いてこのパターン208をマスクとして層
間絶縁膜5をエッチングして開孔209、210を形成
する(図2(g))。このエッチング工程において、熱
伝導部用の開孔209については、シリコン窒化膜から
なるエッチングストッパー膜8でエッチングが止まるた
め、次の工程でこの開孔209を金属材料で埋め込んで
金属プラグ(熱伝導部9)を形成しても熱伝導部9は第
1配線3とは電気的に接続されない。一方、接続部用の
開孔210では、エッチングを第1配線3に達するまで
行うため、接続部6と第1配線3とは電気的に接続可能
となる。
【0027】続いて、フォトレジストパターン208を
除去後、タングステンやAl等のプラグ用金属をCVD
やスパッタ等で開孔209、210を埋め込んで、接続
部6と熱伝導部9を形成する。次いで、接続部6に接す
るように層間絶縁膜5上に第2配線7を形成し、また、
熱伝導部9と接するように層間絶縁膜5上に放熱用配線
10を形成する(図2(h))。さらに配線を多層化す
る場合には、同様の工程を繰り返す。
【0028】以上に説明した方法により、上下配線の電
気的接続用の接続部6と放熱用の熱伝導部9を一度に形
成できるため、デバイスから発生する熱をLSIデバイ
ス外に効率良く放出できる構成を容易に形成できる。
【0029】なお、本実施形態においては、層間絶縁膜
5として空孔を多数有するシリコン酸化膜からなるポー
ラス膜を用い、エッチングストッパー膜8としてシリコ
ン窒化膜を用いたが、本発明はこれに限定されるもので
はない。シリコン酸化膜やフィラー材料等の無機系材料
を層間絶縁膜に使用する場合は、ベンゾシクロブテン、
パリレン、フッ素化ポリアリルエーテル、フッ素化アモ
ルファスカーボン、アモルファスカーボン等の有機系材
料をエッチングストッパー膜8に使用することもでき
る。また、層間絶縁膜に上記有機系材料を使用した場合
には、上記無機系材料をエッチングストッパー膜8に使
用できる。この他にエッチングストッパー膜8の材料と
して、酸化アルミニウムや酸化タンタル等の金属酸化物
を使用することもできる。これらの材料の組み合わせ
は、層間絶縁膜材料とエッチングストッパー膜材料のエ
ッチング選択比により決定され、層間絶縁膜にエッチン
グにより熱伝導部用の開孔と接続部用の開孔を同時に形
成する際、接続部用の開孔210が第1配線に達するエ
ッチング条件下で熱伝導部用の開孔209がエッチング
ストッパー膜8で止まるような組み合わせであればよ
い。
【0030】以上のようにして、第1配線3上に熱伝導
率の良い金属材料による熱伝導部9を設け、さらに放熱
用配線10を設けることで、LSIデバイス中で発生す
る熱を効率よくデバイス外部に放出できる。これによ
り、熱伝導率の低い低誘電率膜を層間絶縁膜に使用して
も、熱に起因したデバイスの動作不良を防止できる。
【0031】また、第1配線3と熱伝導部9が接触する
部分に、エッチングストッパーとして機能する絶縁性薄
膜(エッチングストッパー膜8)を形成することで、放
熱用の熱伝導部9と上下配線の電気的接続用の接続部6
を一度に形成できるため、半導体装置を容易に製造する
ことができる。
【0032】(参考実施形態2) 本実施形態の半導体装置の構成および製造方法を図3を
用いて説明する。本実施形態では、参考実施形態1の構
成における特定のパターンを有するエッチングストッパ
ー膜8に代えて通常の絶縁膜を第1配線形成用の配線材
料層上に形成し、この絶縁膜と配線材料層を同時にパタ
ーニングして絶縁膜305が上部に積層された第1配線
3を形成し(図3(a))、次いで層間絶縁膜5を形成
する(図3(b))。そして、第1配線3上の層間絶縁
膜5に熱伝導部用と接続部用の開孔309、310を同
時に形成する工程において、エッチング時のマイクロロ
ーディング効果を利用するため、図3(c)に示すよう
に、フォトレジスト306の接続部形成用開口パターン
308に対して熱伝導部形成用開口パターン307の開
口径を小さくする。このような開口パターンを有するフ
ォトレジスト306をマスクとして層間絶縁膜5をドラ
イエッチングすることによって、図3(d)に示すよう
に接続部用開孔310が第1配線3に達するように形成
されたとき、熱伝導部用開孔309は第1配線3に達し
ないで絶縁膜305には達するようにエッチングされ
る。なお、本実施の形態のように第1配線3上に反射防
止膜4等の導電性を有する薄膜が形成されている場合
は、この導電性薄膜に達しないように熱伝導部用開孔
09を形成することが必要である。このようにして形成
された構成により、熱伝導部9の電気的絶縁を確保しつ
つ、デバイス中の熱を効率よく放出でき、また、このよ
うな構成を容易に製造することができる。
【0033】次に、本実施形態の製造方法をさらに説明
する。
【0034】まず、参考実施形態1と同様にして、トラ
ンジスタ等の形成してあるシリコン基板上に、第1配線
3を形成するためにTi、TiN等のバリアメタル層を
厚さ30〜200nm、Al又はAl−Cu合金からな
る配線材料層を厚さ300〜800nm、TiNからな
るリソグラフィー時の反射防止膜を厚さ10〜100n
mに連続的にスパッタ形成する。その上に、シリコン酸
化膜からなる絶縁膜をプラズマCVD法等で厚さ10〜
200nmに成膜する。その後、フォトリソグラフィー
工程においてシリコン酸化膜からなる絶縁膜と同時に配
線材料層をパターニングして絶縁膜305が上部に積層
された第1配線3を形成する(図3(a))。
【0035】この第1配線3及び基板1上に、CVD法
あるいは塗布法により層間絶縁膜5を200nm〜20
00nm形成する(図3(b))。層間絶縁膜材料とし
ては、空孔を多数有するシリコン酸化膜やフィラー材料
からなるポーラス膜、ハイドロジェンシルセスキオキサ
ン膜、ベンゾシクロブテン膜、フッ素化ポリアリルエー
テル膜、フッ素化アモルファスカーボン膜、パリレン膜
等の低誘電率の材料を使用することができる。上記の層
間絶縁膜5上にさらに通常のシリコン酸化膜を形成して
もよい。
【0036】次に、第1配線と第2配線とを電気的に接
続する接続部6と、放熱用の熱伝導部9を同時に形成す
る工程について説明する。
【0037】まず、層間絶縁膜5上にフォトレジストを
塗布後パターニングして、接続部6および熱伝導部9を
形成するための開口パターン308及び307を有する
レジストパターン306を形成する。ここで、熱伝導部
形成用の開口パターン307は、最小寸法の接続部形成
用の開口パターン308に比較して開口径が小さくなる
ようにする(図3(c))。このときの開口径比は、ド
ライエッチング時のマイクロローディング効果を考慮し
て、後のエッチングにより形成される接続部用開孔31
0が第1配線3に達するエッチング条件下で、熱伝導部
が第1配線と電気的に接続しないように(ここでは熱伝
導部用開孔309が反射防止膜4に達しないように)且
つ絶縁膜305に達するように熱伝導部用開孔309が
形成される開口径比に設定する。その際、絶縁膜305
の厚さは絶縁性が保たれる範囲でできだけ薄いことが好
ましいが、このフォトレジスト層306の開口径比に応
じて適宜、厚さを調整してもよい。例えば、接続部形成
用の開口パターン308の径を250nmとした場合
は、熱伝導部形成用の開口パターン307の径を200
〜220nm程度にすることが好ましい。
【0038】続いて、このフォトレジストパターン30
6をマスクとして層間絶縁膜5をエッチングして開孔3
09、310を形成する。開孔310が第1配線3に達
したところでエッチングを停止すると、径の小さい開孔
309は絶縁膜305で停止し、第1配線3及び反射防
止膜4まで到達しない。この開孔309は第1配線上の
比較的熱伝導性の良いシリコン酸化膜からなる絶縁膜3
05には達しているため、効率よく熱が伝播可能な構成
にできる(図3(d))。このように、エッチングによ
り開孔を形成する工程おいて、開孔径にエッチングレー
トが依存するというマイクロローディング効果を利用す
ることにより、マスクの開口パターンの開口寸法でエッ
チングレートを制御して所望の開孔深さにすることがで
きるため、容易に、接続部形成用の開孔310と熱伝導
部形成用の開孔309を同時に形成できる。
【0039】続いて、フォトレジストパターン306を
除去後、タングステンやAl等のプラグ金属をCVDや
スパッタ等で開孔309、310を埋め込んで、接続部
6と熱伝導部9を形成する。次いで、接続部6に接する
ように層間絶縁膜5上に第2配線7を形成し、また、熱
伝導部9と接するように層間絶縁膜5上に放熱用配線1
0を形成する(図3(e))。さらに配線を多層化する
場合には、同様の工程を繰り返す。
【0040】以上に説明した方法により、上下配線の電
気的接続用の接続部6と放熱用の熱伝導部9を一度に形
成できるため、デバイスから発生する熱をLSIデバイ
ス外に効率良く放出できる構成を容易に形成できる。
【0041】以上のようにして、第1配線3上に熱伝導
率の良い金属材料による熱伝導部9を設け、さらに放熱
用配線10を設けることで、LSIデバイス中で発生す
る熱を効率よくデバイス外部に放出できる。これによ
り、熱伝導率の低い低誘電率膜を層間絶縁膜に使用して
も、熱に起因したデバイスの動作不良を防止できる。
【0042】また、放熱用の熱伝導部9と上下配線の電
気的接続用の接続部6を一度に形成でき、さらに、第1
配線3と熱伝導部9との間に形成される絶縁膜について
特別なパターニングを行う必要がないため、半導体装置
を容易に製造することができる。
【0043】(参考実施形態3) 本実施形態の半導体装置の構成を図4を用いて説明す
る。本実施形態は、基板上の絶縁膜に形成された溝へ銅
等の配線金属材料を埋め込んで形成される埋め込み配線
構造に適用された例である。
【0044】本実施形態の主な特徴は、参考実施形態1
の構成と同様に、埋め込み型の第1配線3上に第2層間
絶縁膜402の材料よりエッチングレートの小さい絶縁
膜材料からなるエッチングストッパー膜8を形成するこ
とにある。その際、本実施形態においては、埋め込み配
線構造の特徴を生かして、全面に形成した絶縁膜405
をパターニングして、第1配線3上にエッチングストッ
パー膜8を設けると同時に、第1層間絶縁膜401上に
絶縁膜405を残すことが好ましい。これにより、後の
工程において、第2層間絶縁膜402をエッチングして
接続部用および熱伝導部用の開孔409、410を形成
する際、接続部形成用および熱伝導部形成用のマスク開
口パターンがズレた場合でも、第1層間絶縁膜401が
エッチングされることを防止することができる。
【0045】次に、本実施形態の製造方法を図5を用い
て示す。層間絶縁膜として空孔を多数有するシリコン酸
化膜からなるポーラス膜を用い、エッチングストッパー
膜8としてシリコン窒化膜を使用する例を示す。
【0046】まず、トランジスタ等の形成してあるシリ
コン基板1上に、銅あるいは銅合金からなる埋め込み配
線構造を形成する。埋め込み配線として第1配線3を形
成する方法としては、まず、基板1上に第1層間絶縁膜
401を形成し、この第1層間絶縁膜をパターニングし
て溝を形成し、全面にTiN、Ta、TaN等からなる
バリアメタル層をCVD法やスパッタ法で厚さ10〜1
00nmに形成し、次いで電気鍍金法等で銅あるいは銅
合金を厚さ200nm〜1000nmに形成する。引き
続き、第1層間絶縁膜401上の銅あるいは銅合金およ
びバリアメタル層を化学的機械的研磨法で研磨して平坦
化し、第1配線3を形成する(図5(a1、a2))。こ
こで、図5(a1)は図5(a2)のA−A線断面図であ
る。
【0047】次に、第2層間絶縁膜402とは異なる材
料からなる絶縁膜405を、CVD法等により厚さ10
nm〜200nmに成膜する(図5(b))。この絶縁
膜405は、後に第2層間絶縁膜402に熱伝導部9用
の開孔409を形成する際、エッチングストッパーとし
ての役割を果たすものであり、第2層間絶縁膜402よ
りもエッチングレートが小さい材料を選択する。本実施
形態のように、第2層間絶縁膜に空孔を多数有するシリ
コン酸化膜からなるポーラス膜を用いた場合は、絶縁膜
405には、このポーラス膜よりもエッチングレートが
小さいシリコン窒化膜を使用することが好ましい。
【0048】続いて、フォトレジストを塗布し、フォト
リソグラフィーでパターニングして後に熱伝導部9が形
成される領域上にフォトレジストパターン406を形成
し、このレジストパターン406をマスクとしてエッチ
ングし、エッチングストッパー8を形成する(図5
(c))。その際、エッチングストッパー8を形成する
とともに第1層間絶縁膜401上にも絶縁膜405を残
すことが好ましい。これにより、後の工程において、第
2層間絶縁膜402をエッチングして接続部用および熱
伝導部用の開孔409、410を形成する際、接続部形
成用および熱伝導部形成用のマスク開口パターンがズレ
た場合でも、第1層間絶縁膜401がオーバーエッチン
グされることを防止することができる。この様子を、図
5(e)の平面図である図6に示す。この平面図では第
2層間絶縁膜およびレジストパターン408を省略して
いる。この平面図から、熱伝導部用開孔位置409a及
び接続部用開孔位置408aがそれぞれエッチングスト
ッパー膜8及び第1配線3の領域からズレても、エッチ
ングの際、絶縁膜405によってその下層の第1層間絶
縁膜401が保護されることが分かる。
【0049】続いて、フォトレジストパターン406を
剥離した後、第2層間絶縁膜402をCVD法あるいは
塗布法で厚さ200〜2000nmに形成する(図5
(d))。ここでは示さないが、この層間絶縁膜402
上にプラズマCVD法等で通常のシリコン酸化膜等を形
成してもよい。
【0050】次に、第1配線と第2配線とを電気的に接
続する接続部6と、放熱用の熱伝導部9を同時に形成す
る工程について説明する。
【0051】まず、フォトレジストを塗布後パターニン
グしてフォトレジストパターン408を形成し、続いて
このパターン408をマスクとして第2層間絶縁膜40
2をエッチングして開孔409、410を形成する(図
5(e))。このエッチング工程において、熱伝導部用
の開孔409については、シリコン窒化膜からなるエッ
チングストッパー膜8でエッチングが止まるため、次の
工程でこの開孔409を金属材料で埋め込んで金属プラ
グ(熱伝導部9)を形成しても熱伝導部9は第1配線3
とは電気的に接続されない一方、接続部用の開孔41
0では、エッチングを第1配線3に達するまで行うた
め、接続部6と第1配線3とは電気的に接続可能とな
る。続いて、フォトレジストパターン408を除去後、
タングステンやAl等のプラグ用金属をCVDやスパッ
タ等で開孔409、410を埋め込んで、接続部6と熱
伝導部9を形成する(図5(f))。次いで、接続部6
に接するように第2層間絶縁膜402上に第2配線7を
形成し、また、熱伝導部9と接するように第2層間絶縁
膜402上に放熱用配線10を形成する。さらに配線を
多層化する場合には、同様の工程を繰り返す。
【0052】以上に説明した方法により、上下配線の電
気的接続用の接続部6と放熱用の熱伝導部9を一括形成
でき、デバイスから発生する熱をLSIデバイス外に効
率良く放出できる構成を容易に形成できる。
【0053】なお、本実施形態においては、第2層間絶
縁膜402として空孔を多数有するシリコン酸化膜から
なるポーラス膜を用い、エッチングストッパー膜8とし
てシリコン窒化膜を用いたが、本発明はこれに限定され
るものではない。シリコン酸化膜やフィラー材料等の無
機系材料を第2層間絶縁膜に使用する場合は、ベンゾシ
クロブテン、パリレン、フッ素化ポリアリルエーテル、
フッ素化アモルファスカーボン、アモルファスカーボン
等の有機系材料をエッチングストッパー膜8に使用する
こともできる。また、第2層間絶縁膜に上記有機系材料
を使用した場合には、上記無機系材料をエッチングスト
ッパー膜8に使用できる。この他にエッチングストッパ
ー膜8の材料として、酸化アルミニウムや酸化タンタル
等の金属酸化物を使用することもできる。これらの材料
の組み合わせは、層間絶縁膜材料とエッチングストッパ
ー膜材料のエッチング選択比により決定され、層間絶縁
膜にエッチングにより熱伝導部用の開孔と接続部用の開
孔を同時に形成する際、接続部用の開孔410が第1配
線に達するエッチング条件下で熱伝導部用の開孔409
がエッチングストッパー膜8で止まるような組み合わせ
であればよい。
【0054】以上のようにして、第1配線3上に熱伝導
率の良い金属材料による熱伝導部9を設け、さらに放熱
用配線10を設けることで、LSIデバイス中で発生す
る熱を効率よくデバイス外部に放出できる。これによ
り、熱伝導率の低い低誘電率膜を第2層間絶縁膜402
に使用しても、熱に起因したデバイスの動作不良を防止
できる。 また、第1配線3と熱伝導部9が接触する部
分に、エッチングストッパーとして機能する絶縁性薄膜
(エッチングストッパー膜8)を形成することで、放熱
用の熱伝導部9と上下配線の電気的接続用の接続部6を
一度に形成できるため、半導体装置を容易に製造するこ
とができる。
【0055】さらに、エッチングストッパー膜8を形成
する際に絶縁膜405を第1層間絶縁膜401上に残し
た場合は、第2層間絶縁膜に熱伝導部用および接続部用
の開孔409、410を形成する際、マスクの開口パタ
ーンが所望の位置からズレても第1層間絶縁膜401の
オーバーエッチングを防ぐことができる。
【0056】(実施の形態) 本実施形態の半導体装置の構成を図7を用いて説明す
る。この構成の主な特徴は、第1配線3上に、第2配線
7との電気的接続のための接続部6と同じ材料からなる
放熱用の熱伝導部9を有し、この熱伝導部9は層間絶縁
膜5上で絶縁膜705により放熱用配線10と電気的に
遮断されていることにある。すなわち、熱伝導部9及び
接続部6の何れも第1配線3に接続されている。なお、
熱伝導部9は、第1配線3と電気的に接続される必要は
ないため、第1配線3上に反射防止膜4のような熱伝導
性に大きな影響を与えない薄膜が形成されている場合
は、この薄膜、すなわち本実施の形態では反射防止膜4
に接続していればよい。
【0057】層間絶縁膜5には、前記の他の実施形態で
挙げたような、空孔を多数有するシリコン酸化膜から成
るポーラス膜や、フッ素化アモルファルカーボン膜等の
誘電率の低い膜を使用する。
【0058】絶縁膜705は、シリコン窒化膜等のでき
るだけ密度の大きい材料からなる絶縁膜を使用すること
が好ましい。この絶縁膜705は、電気的絶縁が達成さ
れる最低限度の膜厚にすることが好ましく、絶縁膜70
5を薄膜化することで効率よく熱を放熱用配線10に伝
導することができる。
【0059】次に、本実施形態の装置の製造方法につい
て図8を用いて説明する。層間絶縁膜5として空孔を多
数有するシリコン酸化膜からなるポーラス膜を使用し、
絶縁膜705としてシリコン窒化膜を使用する例を示
す。
【0060】まず、トランジスタ等の形成してあるシリ
コン基板1上に第1配線3を形成するためにTi、Ti
N等のバリアメタル層を厚さ30〜200nm、Al又
はAl−Cu合金からなる配線材料層を厚さ300〜8
00nm、TiNからなるリソグラフィー時の反射防止
膜を厚さ10〜100nmに連続的にスパッタ形成す
る。
【0061】次に、フォトレジストを塗布し、フォトリ
ソグラフィーで第1配線の形状にパターニングし、この
パターニングされたフォトレジストをマスクとして反射
防止膜以下の金属系材料層をエッチングし、その後フォ
トレジストマスクを剥離除去する。
【0062】引き続き、層間絶縁膜5を厚さ200〜2
000nmに形成する。本実施形態では、層間絶縁膜5
として空孔を多数有するシリコン酸化膜からなるポーラ
ス膜を塗布法により形成する例を示す。ここでは示さな
いが、この層間絶縁膜5上にプラズマCVD法等で厚さ
100〜2000nmの通常のシリコン酸化膜等の絶縁
膜を形成してもよい。また、層間絶縁膜5を形成する前
に厚さ20〜100nmのシリコン酸化膜等の絶縁膜を
形成してもよい。
【0063】以上の工程は、エッチングストッパー膜8
を形成するための工程を行わない以外は参考実施形態1
と同様にして行われる。次に、第1配線と第2配線とを
電気的に接続する接続部6と、放熱用の熱伝導部9を同
時に形成する工程について説明する。
【0064】まず、層間絶縁膜5上にフォトレジストを
塗布後パターニングしてフォトレジストパターン808
を形成し、続いてこのレジストパターン808をマスク
として層間絶縁膜5をエッチングして開孔809、81
0を形成する(図8(a))。その際、これら熱伝導部
用の開孔809及び接続部用の開孔810のいずれも第
1配線3に達するまでエッチングを行う。ここで、熱伝
導部9は第1配線3と電気的に接続する必要はないた
め、第1配線3上に反射防止膜4のような熱伝導性に大
きな影響を与えない薄膜が設けられている場合は、熱伝
導部用の開孔809は、必ずしも第1配線3に達する必
要はなく、この薄膜、すなわち本実施形態では反射防止
膜4に達していればよい。
【0065】続いて、層間絶縁膜5上のフォトレジスト
パターン808を除去後、タングステンやAl等のプラ
グ金属をCVDやスパッタ等で開孔809、810を埋
め込むように成膜し、エッチバック或いは化学的機械研
磨法で層間絶縁膜5上の金属を削ることで、接続部6と
熱伝導部9を形成する。
【0066】次に、CVD法でシリコン窒化膜を5〜1
0nm程度全面に成膜し、次いで電気的接続をしないよ
うに熱伝導部9の露出面を覆うようにリソグラフィー及
びエッチング法によりパターニングして絶縁膜705を
形成する(図8(b))。
【0067】続いて、接続部6に接するように層間絶縁
膜5上に第2配線7を形成し、また、熱伝導部9上に絶
縁膜705を介して放熱用配線10を形成する(図8
(c))。
【0068】なお、絶縁膜705は接続部6が形成され
る領域以外であれば、層間絶縁膜5上の任意の領域に形
成してもよい。また、絶縁膜705の材料は、シリコン
窒化膜以外に、シリコン酸化膜、カーボン含有絶縁膜、
酸化タンタルや酸化アルミニウム等の金属酸化物などの
絶縁材料を使用できる。
【0069】以上に説明した方法により、上下配線の電
気的接続用の接続部6と放熱用の熱伝導部9を一度に形
成できるため、デバイスから発生する熱をLSIデバイ
ス外に効率良く放出できる構成を容易に形成できる。
【0070】以上のようにして、第1配線3上に熱伝導
率の良い金属材料による熱伝導部9を設け、さらに放熱
用配線10を設けることで、LSIデバイス中で発生す
る熱を効率よくデバイス外部に放出できる。これによ
り、特に熱伝導率の低い低誘電率膜を層間絶縁膜に使用
しても、熱に起因したデバイスの動作不良を防止でき
る。
【0071】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明に
よれば、層間絶縁膜に比誘電率の小さい材料が用いられ
配線の信号伝播遅延が改善されて高速動作が可能であ
り、且つ、放熱性が改善され故障が低減された高信頼性
の半導体装置を提供できる。また、このような半導体装
置を簡便に製造する方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】参考実施形態の半導体装置概略断面図であ
る。
【図2】参考実施形態の半導体装置の製造方法説明す
るための工程断面図である。
【図3】参考実施形態の半導体装置の製造方法説明す
るための工程断面図である。
【図4】参考実施形態の半導体装置概略断面図であ
る。
【図5】参考実施形態の半導体装置の製造方法説明す
るための工程断面図である。
【図6】参考実施形態の半導体装置の構成を説明するた
めの平面図である。
【図7】本発明の半導体装置の一実施形態の概略断面図
である。
【図8】本発明の半導体装置の製造方法の一実施形態を
説明するための工程断面図である。
【図9】従来の半導体装置の概略断面図である。
【符号の説明】
1、101 基板 2、102 バリアメタル層 3、103 第1配線 4、104 反射防止膜 5、105 層間絶縁膜 6、106 接続部 7、107 第2配線 8 エッチングストッパー膜 9 熱伝導部 10 放熱用配線 202 バリアメタル層 203 配線材料層 204 反射防止膜 205 絶縁膜 206 フォトレジストパターン 207 フォトレジストパターン 208 フォトレジストパターン 209 熱伝導部用開孔 210 接続部用開孔 305 絶縁膜 306 フォトレジストパターン 307、308 開口パターン 309 熱伝導部用開孔 310 接続部用開孔 401 第1層間絶縁膜 402 第2層間絶縁膜 405 絶縁膜 408 フォトレジストパターン 409 熱伝導部用開孔 410 接続部用開孔 705 絶縁膜 808 フォトレジストパターン 809 熱伝導部用開孔 810 接続部用開孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/3205 - 21/3213 H01L 21/768

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 層間絶縁膜を介して上層配線と下層配線
    を有し、上層配線と下層配線とを電気的に接続する接続
    部を有する半導体装置において、接続部と同一材料から
    なる熱伝導部が下層配線上に層間絶縁膜上面に達するよ
    うに形成され、層間絶縁膜上面に熱伝導部が露出した熱
    伝導部露出領域が絶縁性薄膜に覆われ、該絶縁性薄膜に
    覆われた熱伝導部露出領域を含む層間絶縁膜上の領域に
    放熱用配線が形成されていることを特徴とする半導体装
    置。
  2. 【請求項2】 前記熱伝導部が、下層配線上に設けられ
    た薄膜上に形成されている請求項1記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 層間絶縁膜を介して上層配線と下層配線
    を有し、上層配線と下層配線とを電気的に接続する接続
    部を有する半導体装置であって、接続部と同一材料から
    なる熱伝導部が下層配線上に層間絶縁膜上面に達するよ
    うに形成され、層間絶縁膜上面に熱伝導部が露出した熱
    伝導部露出領域が絶縁性薄膜に覆われ、該絶縁性薄膜に
    覆われた熱伝導部露出領域を含む層間絶縁膜上の領域に
    放熱用配線が形成されている半導体装置の製造方法であ
    って、 下層配線を形成する工程と、層間絶縁膜を形成する工程
    と、開口パターンを有するフォトレジストをマスクとし
    て層間絶縁膜をエッチングし、接続部用の開孔を前記下
    層配線に達するように形成すると同時に、熱伝導部用の
    開孔を前記下層配線に達するように形成する工程と、前
    記の接続部用および熱伝導部用の開孔を導電性金属材料
    で同時に埋め込んで接続部と熱伝導部を形成する工程
    と、層間絶縁膜上面に熱伝導部が露出した熱伝導部露出
    領域を覆う絶縁性薄膜を形成する工程と、前記絶縁性薄
    膜に覆われた熱伝導部露出領域を含む層間絶縁膜上の領
    域に放熱用配線を形成する工程を有する半導体装置の製
    造方法。
  4. 【請求項4】 層間絶縁膜を介して上層配線と下層配線
    を有し、上層配線と下層配線とを電気的に接続する接続
    部を有する半導体装置であって、接続部と同一材料から
    なる熱伝導部が、下層配線上に設けられた薄膜上に層間
    絶縁膜上面に達するように形成され、層間絶縁膜上面に
    熱伝導部が露出した熱伝導部露出領域が絶縁性薄膜に覆
    われ、該絶縁性薄膜に覆われた熱伝導部露出領域を含む
    層間絶縁膜上の領域に放熱用配線が形成されている半導
    体装置の製造方法であって、 薄膜が上面に設けられた下層配線を形成する工程と、層
    間絶縁膜を形成する工程と、開口パターンを有するフォ
    トレジストをマスクとして層間絶縁膜をエッチングし、
    接続部用の開孔を前記下層配線に達するように形成する
    工程と前記フォトレジストをマスクとして層間絶縁膜
    をエッチングし、熱伝導部用の開孔を前記薄膜に達する
    ように形成する工程と、前記の接続部用および熱伝導部
    用の開孔を導電性金属材料で同時に埋め込んで接続部と
    熱伝導部を形成する工程と、層間絶縁膜上面に熱伝導部
    が露出した熱伝導部露出領域を覆う絶縁性薄膜を形成す
    る工程と、前記絶縁性薄膜に覆われた熱伝導部露出領域
    を含む層間絶縁膜上の領域に放熱用配線を形成する工程
    を有する半導体装置の製造方法。
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