JP3309034B2 - 共鳴型消音器 - Google Patents

共鳴型消音器

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JP3309034B2
JP3309034B2 JP09297695A JP9297695A JP3309034B2 JP 3309034 B2 JP3309034 B2 JP 3309034B2 JP 09297695 A JP09297695 A JP 09297695A JP 9297695 A JP9297695 A JP 9297695A JP 3309034 B2 JP3309034 B2 JP 3309034B2
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勝久 佐藤
勇三 設楽
壮二郎 田中
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株式会社 マーレ テネックス
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は内燃機関の吸気系等に
装着される共鳴型消音器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、共鳴型消音器は図3に示すように
ダクト20を囲むケース21を設けて環状の空洞部22
を形成し、ダクト20を連通管23で空洞部22と連通
させ、空洞部22を共鳴室としたものであった。このよ
うな共鳴型消音器には多くの場合合成樹脂が用いられ、
射出成形により形成される。その場合はダクト20と
ース21はそれぞれ分割され、一対のパイプ部24と、
それが底壁を貫通する一対のカップ状の分割ケース25
とでなる一対の分割部材26を成形し、一対の分割部材
26、26の開口端27を突き合わせて振動溶着等の方
法により融着する。このとき連通管23があるため、こ
の部分をパイプ部24や分割ケース25と一体に成形す
ることはできず、連通管をT字状に形成したT字型接続
パイプ28をゴム等の弾性材料で成形しておき、これを
予め双方のパイプ部24に嵌め込んでから開口端27を
溶着するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の上記のような構
造では、溶着時の芯ずれによりパイプ部とT字型接続管
の嵌め込み部の軸心が狂って隙間を生じ、連通管以外の
空気通路ができて共鳴作用の特性が変わってしまい、狙
った共鳴周波数が得られないことがある。
【0004】また弾性材料を用いるためエンジンの吸入
負圧により連通管部分がつぶれ変形を生じ消音特性が不
安定になることがある。
【0005】さらにT字型接続パイプの両端を双方のパ
イプ部に嵌め込んだうえ、開放端の溶着をするから、組
付けの作業性も悪く、溶着後に正確な嵌め込み寸法を保
持させることは困難で歪み等が生じやすい。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の共鳴型消音器
は、開放端を有する有底の函状部と、函状部の底壁を貫
通するパイプ部とを有し、函状部内のパイプ部にパイプ
軸方向のスリット孔を設け、スリット孔の両側縁に底壁
に接続するフランジ壁を平行させて形成してケース部材
とし、一対のケース部材の函状部の開放端縁を突き合わ
せて固着するとともに、一方のケース部材の開放端側の
パイプ部およびフランジ壁の端面にパッキンを固着し、
該パッキン全長にわたって設けた舌片部を他方のケース
部材のパイプ部およびフランジ壁の端面に弾性的に当接
させたものである。
【0007】請求項2の共鳴型消音器は、前記請求項1
の共鳴型消音器において、一方のケース部材の開放端側
のパイプ部およびフランジ壁の端面とパッキンとの固着
が、ケース部材側に設けた複数の係止孔と、鋲頭部を具
えた係止片との係合でなされているものである。
【0008】
【作用】請求項1、2の共鳴型消音器はスリット孔とそ
の両側のフランジ壁とで偏平な断面形状の連通管を構成
し函状部が共鳴室となって共鳴型消音器を形成する。パ
ッキンは、一対のケース部材の間に挟まれて双方のパイ
プ部とフランジ壁とを接続する。このときパッキンの舌
片部が弾性的に当接するので、双方のケース部材のパイ
プ部とフランジ壁の対向面に多少の寸法ずれがあっても
隙間が生ずることはない。
【0009】また、この構成は一対のケース部材とパッ
キンのみで中間の接続部材を必要とせずケース部材を合
成樹脂で成形する場合、上下金型のみで容易に成形で
き、組立も容易である。さらに請求項2のものはパッキ
ンの固着が一層確実である。
【0010】
【実施例】図1に請求項1の実施例を示す。共鳴型消音
器1は内燃機関の空気吸入ダクトの途中に組み込まれる
ものであり、ケース部材2、3を突き合わせてなる。ケ
ース部材2、3はそれぞれ開放端を有する有底函状の函
状部4、5と函状部4、5の底壁6、7を貫通するパイ
プ部8、9から成り、パイプ部8、9には函状部4、5
内において軸方向にスリット孔10、11を開口させ
る。さらにスリット孔10、11の両側にスリット孔1
0、11に沿い底壁6、7に接続するフランジ壁12、
13を設ける。フランジ壁12、12及び13、13は
それぞれスリット孔10、11の両側に並行している
(図2)。
【0011】一方のケース部材3のパイプ部9、フラン
ジ壁13の開放端側端面に、舌片部14を全長にわたり
形成した合成ゴムのパッキン15を固着し、舌片部14
を他方のパイプ部8、フランジ壁12の端面に弾性的に
当接させる。パッキン15の固着は、パッキン15の舌
片部14の反対側の端部に形成した溝に、パイプ部9、
フランジ壁13の端部を嵌入し、又は接着する。あるい
は嵌入、接着を併用してもよい。
【0012】ケース部材2、3は合成樹脂で射出成形さ
れるが、その際アンダカット部分がないので、上下向い
合わせの金型のみで容易に成形される。また函状部4、
5の接合面16は振動溶着等の方法により固着される。
パイプ部8、9およびフランジ壁12、13の対向面間
はパッキン15の舌片部14が撓み代をもって当接する
ようにその寸法が設定されるが、多少の寸法狂いはパッ
キン15の幅と舌片部14の撓みによって救済され、密
着不良となることはない。また函状部4、5はその深さ
(軸方向長さ)が同一でも相異していてもよく、パッキ
ン15の位置は接合面16と同一平面上にある必要はな
い。
【0013】図4、図5に請求項1の他の実施例を示
す。基本的な構成は図1、図2のものと同様であり、対
応する構成部分には図1、図2と同一の符号を付して説
明する。すなわち共鳴型消音器50において、ケース部
材2、3はそれぞれの底壁6、7を貫通するパイプ部
8、9を有し、パイプ部8、9は底壁6、7より内方に
おいて軸方向のスリット孔10、11が形成され、スリ
ット孔10、11に沿いフランジ壁12、12および1
3、13を設ける。パイプ部9、フランジ部13とパイ
プ部8、フランジ部12との接合部分に舌片部14を有
するパッキン15を設けることも図1のものと同様であ
る。
【0014】この例の共鳴型消音器50は、ケース部材
2にパイプ接続口52、ケース部材3にパイプ接続口5
1、53が設けられている。パイプ接続口51は、比較
的大径であり、図5に示すように連通管(ゴムホース)
54を接続して密閉容器55と連通させてある。密閉容
器55は、ケース部材2、3内のパイプ部8、9の周囲
に形成され共鳴室となる空洞部に付加された共鳴室にな
り、複合式の共鳴型消音器を形成する。
【0015】パイプ接続口53は、パイプでエンジンの
ロッカーカバーに接続され、ロッカーカバー内の圧力調
整とロッカーカバー内のブローバイガスのエンジンへの
取り入れを行う。また、パイプ接続口52は一方向バル
ブ(ソレノイドバルブ)を介してインテークマニホール
ドに接続され、インテークマニホールド内に補助空気を
供給する。パイプ接続口52、53は、小径であり、流
量も少ないのでケース部材2、3内部の空洞部における
共鳴作用には実質的に支障を与えない。
【0016】図6に請求項2の発明の実施例の要部を示
す。図6において図1と同様なケース部材2、3のパイ
プ部8、9およびフランジ壁(図示しない)はパッキン
30で接続される。パッキン30の舌片部31は図1の
舌片部14と同様に撓み代をもってケース部材2のパイ
プ部8およびフランジ壁に当接する。パッキン30は二
重壁部32を有し、ケース部材3のパイプ部9およびフ
ランジ壁の端部が挿入される。
【0017】二重壁部32の内側壁33には鋲頭部34
を具えた鋲状の係止片35が複数個パッキン30と一体
に形成されている。ケース部材3のパイプ部9およびフ
ランジ壁には係止片35に対応する複数の係止孔36が
設けられ、係止片35の軸部が嵌め入まれる。この組付
けは鋲頭部34の突端に引張り代37を形成しておき、
これを内方から係止孔36に挿入し、弾性的変形で鋲頭
部34を通過せしめた後、引張り代37を切除する。図
の38は鋲頭部34と干渉させないため、二重壁部32
の外側壁に形成した凹部である。
【0018】図7に請求項2の他の実施例の要部を示
す。パッキン40の舌片部41はケース部材2のパイプ
部8およびフランジ壁12に撓み代をもって当接する。
パッキン40は二重壁部42を有し内外壁の間にケース
部材3のパイプ部9およびフランジ壁13が挿入され
る。二重壁部42に挿通孔43、ケース部材3のパイプ
部9およびフランジ壁13に係止孔44がそれぞれ複数
個設けられ係止片45が挿通される。係止片45は鋲頭
部46を有する金属鋲であって、鋲頭部46を内側に
し、軸部48を外側でピン47によって固定する。ある
いは軸部48の先端をつぶし広げる等通常の鋲締め構造
でもよい。図6、図7のようなパッキンの固着手段によ
れば、図1のものが時には固着強度が不十分で、パイプ
部の軸方向に脱落する場合があるのに対し、係止構造に
より脱落のおそれがない。
【0019】
【発明の効果】請求項1、2の共鳴型消音器は、連通管
をスリット孔とフランジ壁とで構成し、ケース部材と一
体に形成することにより、連通管の洩れや変形による性
能不良や消音特性の不安定をおこすおそれがない。
【0020】また一対のケース部材とパッキンのみで構
成されており、ケース部材の溶着の際自動的にパッキン
の舌片部が圧接されてパイプ部とフランジ壁を相互に接
続するから、溶着前に2部材のパイプ部に接続用の部材
を嵌め込む等の不確実で組付作業性の悪い工程を無くす
ることができ、接続用のパイプ状部材も不要となり、製
作が簡単、容易となる。
【0021】さらに請求項2の共鳴型消音器は、振動等
の外力が加わってもパッキンが脱落することがなく耐久
性が一層向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の実施例の断面図。
【図2】請求項1の実施例の一方のケース部材の斜視
図。
【図3】従来の共鳴型消音器の断面図。
【図4】請求項1の他の実施例の一部断面斜視図。
【図5】図4の実施例の並行するフランジ壁の間で切断
した断面図。
【図6】請求項2の実施例の要部を示す図。
【図7】請求項2の他の実施例の要部を示す図。
【符号の説明】
2、3 ケース部材 4、5 函状部 8、9 パイプ部 12、13 フランジ壁 14 舌片部 15 パッキン

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開放端を有する有底の函状部と、函状部
    の底壁を貫通するパイプ部とを有し、函状部内のパイプ
    部にパイプ軸方向のスリット孔を設け、スリット孔の両
    側縁に底壁に接続するフランジ壁を平行させて形成して
    ケース部材とし、一対のケース部材の函状部の開放端縁
    を突き合わせて固着するとともに、一方のケース部材の
    開放端側のパイプ部およびフランジ壁の端面にパッキン
    を固着し、該パッキン全長にわたって設けた舌片部を他
    方のケース部材のパイプ部およびフランジ壁の端面に弾
    性的に当接させてなる共鳴型消音器。
  2. 【請求項2】 請求項1の共鳴型消音器において、一方
    のケース部材の開放端側のパイプ部およびフランジ壁の
    端面にパッキンを固着する固着手段が、パイプ部および
    フランジ壁に設けた複数の係止孔と、係止孔に挿通され
    鋲頭部を具えた係止片とでなる共鳴型消音器。
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