JP3308643B2 - コンクリートパイル金具取付装置及び取付方法 - Google Patents

コンクリートパイル金具取付装置及び取付方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンクリートパイルの
製造において、補強筋籠とパイル端板の金具とを自動的
に締結する装置と、その使用方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、各種寸法の端板と円板金具とに適
合してそれらを自動的に挾持して各種寸法の鉄筋籠に装
着できるようにしようとしたものが特開平4ー2443
02号公報で知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の装置
は、端板金具を内周から保持する駆動クサビが用いられ
ているが、補強筋籠を保持するものがなく、そのため補
強筋籠がゆがんでいると端板との取付けが困難であっ
た。また端板金具と補強筋籠との位置合わせ装置がない
ので、端板金具と補強筋籠との位置合わせは人手によっ
て行わなければならないという問題があった。従って、
本発明は、各種寸法の端板金具と補強筋籠を自動的に保
持し、位置決めをして容易に締結できるコンクリートパ
イル金具取付装置とその取付方法を得ることを目的とす
るものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上の目的を
達成するために次のようなコンクリートパイル金具取付
装置とその使用方法を提供するものである。すなわち、
コンクリートパイル製造において使用する補強筋籠とパ
イル端板の金具を締結する取付装置において、補強筋籠
を支持する支持手段と、補強筋籠の端部を内周方向と外
周方向から円形に把持及び矯正する把持手段と、それを
駆動する駆動手段と、筒状のパイル端板の金具を支持す
る手段と、該金具と補強筋籠を相対的に回動させる回動
手段とを設けたことを特徴とするコンクリートパイル金
具取付装置であり、コンクリートパイル製造において使
用する補強筋籠とパイル端板の金具を締結する取付方法
において、挿入孔が設けられた筒状の金具を支持し、別
に支持された補強筋籠の端部を該金具の孔に挿入するた
めに内周方向と外周方向から把持及び矯正し、相対的に
回動させて位置合わせし、支持された金具に補強筋籠の
端部を挿入し、金具と補強筋籠を締結することを特徴と
するコンクリートパイル金具取付方法である。
【0005】
【作用】挿入孔が設けられた筒状の端板金具を端板金具
受け台で支持する一方、補強筋籠をPC鋼棒位置決め装
置を用いて支持台に固定し、この固定された補強筋籠の
端部を前記端板金具の孔に挿入するために内周方向と外
周方向とから内部拡大器と外径矯正器で把持及び矯正
し、これに対して相対的に回動して位置合わせされた端
板金具の孔に補強筋籠の端部を挿入して端板金具と補強
筋籠を締結する。
【0006】
【実施例】以下図面に示す実施例について説明する。本
発明のコンクリートパイル金具取付装置は、 (A)補強筋籠を支持する装置。 (B)補強筋籠の端部を内周方向と外周方向から円形状
に把持及び矯正する装置。(C)端板金具を支持する装
置。 とからなっている。そこで、補強筋籠を支持する装置
(A)から図1乃至図4に基づいて説明する。1は補強
筋籠aの籠筋と呼ばれるPC鋼棒でこれはマグネットロ
ーラ7と支持ローラ7′の上に載置される。マグネット
ローラ7と支持ローラ7′は、支柱6、6に軸支され、
支柱6、6は受け台5に立設されている。受け台5は、
支持台2上のシリンダー3で昇降するものである。又受
け台5はガイド4に沿って昇降する。一方支持台2に別
に設けられた昇降シリンダー3′で昇降する受け台5′
があり、ガイド10に沿って上下動し、又受け台5′に
は、押引シリンダー9、9があり、これによって左右に
開く位置決め用治具の爪8、8がある。更に左右に開く
爪8、8を同調させるための装置が図5に示してある。
同調装置15には、レール14上をスライドするLMガ
イド13、13があり、これに爪8、8が固定され、爪
8、8に枢支されたリンク16、16の下端が支柱11
上をスライドするスライドブロック12に枢支されてい
るもので同調装置を構成している。この同調装置15に
より左右の爪8、8が同調して押引シリンダー9で左右
動する。
【0007】以上のように補強筋籠aを支持する装置
は、パイル長手方向に複数セツト設けられる。そして先
ず補強筋籠aの大きさに合わせてローラー昇降シリンダ
ー3でマグネットローラ7と支持ローラ7′を昇降し、
これに補強筋籠aを載せる。次にマグネットローラ7に
より補強筋籠aを回動させてPC鋼棒位置決め装置にお
ける位置決め用治具の爪8、8に対応する位置にセット
する。次に昇降シリンダー3′で受け台5′を上昇せし
め、爪8、8をPC鋼棒1の間に挿入する。しかる後押
引シリンダー9、9で爪8、8を同調装置15で同調さ
せながら左右に開きこれを図4の如くPC鋼棒1に当て
て籠aを位置決め保持する。かかる補強筋籠aを支持す
る装置は籠aの前端と後端にそれぞれ設けて支持台2上
に補強筋籠aを固定する。
【0008】次に補強筋籠aの端部を内周方向と外周方
向から円形状に把持及び矯正する装置(B)について説
明する。この装置は、図6乃至図8に示す内部拡大器1
6と、図9に示す外径矯正器17とからなっている。内
部拡大器16は、図12に示す如く内部拡大スタンド1
9に装置されたエアエシリンダー20のピストンに懸吊
された枠体21に設けられ、エアシリンダー20で昇降
調節される。枠体21には、ギヤモーター22があり、
これからスプロケット23とチエーンを介してスプロケ
ット25が回動し、スプロケット25で回動する軸26
上を内部拡大器16がエアシリンダー27で前後動す
る。そのため軸26上にスプライン嵌合したボス28が
エアシリンダー27に直結され、ボス28がエアシリン
ダー27で前後動する。ボス28には、放射状に複数本
のアーム29が立設され、アーム29端にアーム29を
間に挟んでリンク30、30が枢支31され、リンク3
0、30端でリンク30、30間に枢支32されたアー
ム33にスリット溝24が円周上にある内部拡大リング
34が固定されている。内部拡大リング34は中間が切
断されていて、その切断端面が図7に示す如くスライド
方向に傾斜端面34aを構成しており、これがリング3
4の拡大時に衝合し、リング34の縮小時に左右の端面
が互いにスライドして重なり合うようになっている。換
言すれば、縮小時端面同士は傾斜面を利用して縮小方向
にスライドして重なり合うようになっている。アーム2
9の背面側に図6に示す直立片30aが固定されてお
り、これでボス28の進行に伴いリンク30、30の折
れ曲がりを阻止して直立せしめるようになっている。こ
れに反してボス28の後退時には、直立片30aに妨げ
られることなくリンク30、30は折れるようになって
いる。したがって、エアシリンダー27が作動すると、
ボス28は軸26上を前進し、アーム29と直立片30
aとによってリンク30、30は直立して内部拡大リン
グ34が拡大し、端面34a同士が衝合する。これとは
逆にエアシリンダー27によつてボス28が軸26上を
後退すると、リンク30、30は直立片30aの支えを
失って折れ、これに伴ってアーム33を介して内部拡大
リング34は縮小する。その際、傾斜面34aによつて
端面同士は相互にスライドし図8の如く端部が重なり合
うようになる。そして内部拡大リング34を拡大した状
態でギヤモーター22の駆動で軸26が回動し内部拡大
リング34は回動する。なお、内部拡大スタンド19は
図12に示すレール58上を前後動する架台61に設け
られており、架台61はギヤモーター60で駆動される
スプロケット59とチエーンを介して駆動されるスプロ
ケット64の軸62に取り付けられた車輪63でレール
58上を走行する。
【0009】次に外径矯正器17は次のようになつてい
る。図示しない駆動装置で前進後退する図11の外径固
定台35にエアシリンダー36があり、このピストンロ
ッド37に図9に示す如くレバー38が取付けられ、レ
バー38の両端にリンク39、39が枢支40、40さ
れ、リンク39、39の先端が断面L字状の半割外径固
定リング41、41に枢支42、42されている。半割
外径固定リング41、41の基部は互いに外径固定台3
5に枢支43されている。したがって、エアシリンダー
36の作動によりリンク39、39を介して半割固定リ
ング41、41は開閉する。
【0010】次に端板金具を支持する装置(C)につい
て図11、12に基づいて説明する。図12に示すよう
に側面からみてL字型をなす端板金具受け台44の直立
部44aにエアシリンダー45があり、このピストンロ
ッド46に枢支47されたレバー48が直立部44a端
に枢支49され、レバー48と一体のアーム50にギヤ
モータ51でスプロケットとチェーンで駆動されるロー
ラ52がある。端板金具受け台44の水平部44b端か
ら延設された垂下部44cには、エアシリンダー53が
あり、このピストンロッド54の上端が直立部44aに
枢支55されたレバー枠56端に枢支57されている。
このレバー枠56には、ローラ73、74が回転自在に
支持されている。したがって、端板金具bの大きさに応
じてエアシリンダー53を作動させてそのピストンロッ
ド54でレバー枠56を上下動させローラ73、74の
位置を上下に調節させることができる。そこで、端板金
具bをローラ73、74上に載置し、エアシリンダー4
5を作動させてレバー48、アーム50を介してローラ
52を端板金具bに圧接することにより端板金具bを三
点支持することができる。又端板金具受け台44は、図
11に示すエアシリンダー72で前進後退することがで
きる。更に端板金具受け台44は、図12に示すレール
68上を走行する架台65に設けられていて、その架台
65の車輪71、71は、軸70に設けられ、ギヤモー
ター66のスプロケット67とチエンを介して駆動され
るスプロケット69で軸70は駆動される。なお、端板
金具bは、図14の如くダルマ孔75が複数個穿設され
ており、リング状をなしている。
【0011】さて、前述した要領に基づいて補強筋籠a
を爪8、8をもつ位置決め用治具でマグネットローラ7
と支持ローラ7′、7′上に固定する。次に架台61の
進行により内部拡大スタンド19が支持台2にセットさ
れた補強筋籠aに向かって前進し、そのエアシリンダー
27によりリンク機構を介して内部拡大器16が直立
し、内部拡大リング34上に設けたスリット溝24内へ
補強筋籠aのPC鋼棒1を入れる。そして、スリット溝
24とPC鋼棒1がずれているときは、ギヤモーター2
2により内部拡大器16を回動させ、PC鋼棒1が確実
にスリット溝24内へ入るようにする。次に、外径固定
台35を支持台2にセツトされた補強筋籠aに向かって
前進させ、外径矯正器17で内側から内部拡大器16で
支持された補強筋籠aを外側から前述した要領で押圧
し、補強筋籠aの真円矯正を行う。かくして、PC鋼棒
1間の距離と補強筋籠の外径が矯正される。次に、端板
金具受け台44のローラ73、74上に端板金具bを載
せエアシリンダー45を伸ばすことによりローラ52を
補強筋籠aに圧接して端板金具bをローラ52、73、
74で三点支持する。次に、架台65が前進して端板金
具bが前進し、更に端板金具受け台44に支持した端板
金具の図14に示すダルマ孔75をPC鋼棒1の位置と
合わせるためにギヤモーター51でローラ52を回転さ
せることにより端板金具bが回転しPC鋼棒1との位置
決めが行われる。両者の位置決め後エアシリンダー72
を伸ばし、端板金具bの孔75内にPC鋼棒の拡大端部
1´を挿入する。挿入にあたつては、端板金具bの孔7
5の挿入位置75a内にPC鋼棒を挿入した後ギヤモー
ター51でローラ52を回転させて端板金具bを回し、
端板金具bの孔75のセット位置75b内にPC鋼棒1
をセットする。端板金具bの孔75にPC鋼棒1をセッ
ト後、端板金具bのエアシリンダー45を縮め、ローラ
52による支持を解除する。次に、エアシリンダー27
を縮めて内部拡大器16を縮小し、ギヤモーター60に
より架台61全体を後退させ、端板金具b内から内部拡
大器16を抜く。次に、エアシリンダー36を縮め、外
径矯正器17の半割リング41、41を開き外径矯正を
解除する。かくして支持台2のマグネットローラ7と支
持ローラ7´上にセットされた補強筋籠aのPC鋼棒1
に端板金具bが締結されたことになる。以上一連の動作
の完了により補強筋籠aに自動的に端板金具bがセット
される。
【0012】本発明は以上の如く補強筋籠を把持し、こ
れを端板金具の金具孔に位置決めして挿入し、補強筋籠
と端板金具を締結する自動装置であることを特徴とする
ものである。しかして、筒状のパイル端板の金具bを支
持する手段、すなわち端板金具受け台等と、補強筋籠a
の端部を内周方向と外周方向から円形状に把持及び矯正
する把持手段、すなわち内部拡大器16や外径矯正器1
7と、それを駆動させる手段、すなわちエアシリンダー
27、36と、補強筋籠aを支持する手段、すなわちマ
グネットローラ7や支持ローラ7´とからなり、更に端
板金具bと補強筋籠aを相対的に回動させる手段、すな
わちローラ52やマグネットローラ7とからなるもの
で、これらの手段によつて補強筋籠aの端部を端板金具
bの孔75に挿入するために、内周方向と外周方向から
把持及び矯正し、端板金具と補強筋籠とを相対的に回動
させて位置合わせし、端板金具bの孔75に補強筋籠a
の端部を挿入し、端板金具bと補強筋籠aとを締結する
ことができるのである。なお、以上のような手段は図示
のものに限定されるものでなく、本発明の精神の範囲内
において任意に設計変更しうるものである。
【0013】
【発明の効果】本発明は以上の如く補強筋籠の端部を端
板金具の孔に挿入するために内周方向と外周方向から把
持及び矯正し、端板金具と補強筋籠とを相対的に回動さ
せて位置合わせし、端板金具の孔に補強筋籠の端部を挿
入し、端板金具と補強筋籠とを自動的に締結することが
できるもので、位置合わせ装置のないものに比べれば、
端板金具と補強筋籠とを人手を要することなく容易にし
かも確実に締結することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】補強筋籠を支持する装置の正面からみた部分図
【図2】図1のXーX断面図
【図3】図1のYーY断面図
【図4】PC鋼棒と爪との関係を示す説明図
【図5】位置決め治具の同調装置の説明図
【図6】内部拡大器の正面からみた動作説明図
【図7】内部拡大器の側面からみた拡大状態図
【図8】内部拡大器の側面からみた縮小状態図
【図9】外径矯正器の側面からみた動作説明図
【図10】端板金具に対する外径矯正器の正面からみた
説明図
【図11】本発明装置の正面からみた各部の相対関係を
示す説明図
【図12】同上の側面図
【図13】一部切り欠きの端板金具の正面図
【図14】同上の側面図
【図15】PC鋼棒と端板金具の孔との相対関係を示す
説明図
【符号の説明】
1 PC鋼棒 7 マグネットローラ 7′ 支持ローラ 8 位置決め治具の爪 9 押引シリンダー 16 内部拡大器 17 外径矯正器 27 内部拡大器のエアシリンダー 36 外径矯正器のエアシリンダー 44 端板金具受け台 52 端板金具のローラ 73 端板金具のローラ 74 端板金具のローラ a 補強筋籠 b 端板金具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斉藤 勇 東京都江東区冬木18−5 東洋重機工業 株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−244302(JP,A) 特開 昭57−85422(JP,A) 実開 平4−52006(JP,U) 実開 昭58−137537(JP,U) 実公 昭51−22950(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B28B 23/02 B28B 21/56

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリートパイル製造において使用す
    る補強筋籠とパイル端板の金具を締結する取付装置にお
    いて、補強筋籠を支持する支持手段と、補強筋籠の端部
    を内周方向と外周方向から円形に把持及び矯正する把持
    手段と、それを駆動する駆動手段と、筒状のパイル端板
    の金具を支持する手段と、該金具と補強筋籠を相対的に
    回動させる回動手段とを設けたことを特徴とするコンク
    リートパイル金具取付装置。
  2. 【請求項2】 コンクリートパイル製造において使用す
    る補強筋籠とパイル端板の金具を締結する取付方法にお
    いて、挿入孔が設けられた筒状の金具を支持し、別に支
    持された補強筋籠の端部を該金具の孔に挿入するために
    内周方向と外周方向から把持及び矯正し、相対的に回動
    させて位置合わせし、支持された金具に補強筋籠の端部
    を挿入し、金具と補強筋籠を締結することを特徴とする
    コンクリートパイル金具取付方法。
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KR102239104B1 (ko) * 2019-07-18 2021-04-13 영풍파일(주) 횡강성 보강용 icp 파일 제조장치
CN112720835B (zh) * 2020-12-30 2022-03-25 安徽华中建筑安装工程有限公司 一种水泥管道内部钢筋制作用的支撑装置

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