JP3308288B2 - 電気弦楽器用電磁トランスデューサ - Google Patents

電気弦楽器用電磁トランスデューサ

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JP3308288B2
JP3308288B2 JP32300391A JP32300391A JP3308288B2 JP 3308288 B2 JP3308288 B2 JP 3308288B2 JP 32300391 A JP32300391 A JP 32300391A JP 32300391 A JP32300391 A JP 32300391A JP 3308288 B2 JP3308288 B2 JP 3308288B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気ギターや電気ピア
ノ等の電気弦楽器用電磁トランスデューサに関し、特に
バータイプポールピースを有する電磁トランスデューサ
であって、弦に対する相対的な磁束放射量および/また
は各弦に対応した磁束放射バランスを効率良く制御でき
るように構成した電気弦楽器用電磁トランスデューサに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に電気ギターや電気ピアノ等の電気
弦楽器は、複数の弦を有しており、この弦振動を電気信
号に変換するためのトランスデューサすなわちピックア
ップを有している。このピックアップは大別して電磁式
ピックアップと圧電式ピックアップとが知られている
が、特に例えば電気ギターの場合においては、中域が強
調されたサウンドキャラクターが得られ易いこと、電気
ギター本体への搭載が容易なこと、その後の電気処理が
容易なこと等の効果により、歴史的に電磁式のピックア
ップが広く採用されている。
【0003】この電磁トランスデューサすなわち電磁ピ
ックアップは典型的には図10に示す構成となってい
る。図において(a)はシングルコイルタイプ、(b)
はダブルコイルタイプまたはハムバッキングタイプと呼
ばれる。前記(a)のシングルコイルタイプの電磁ピッ
クアップ50は以下の構成となっている。すなわち複数
の弦51,51,……に対応した円筒状マグネットで形
成されたポールピース52,52,……を有し、この複
数のポールピース52,52,……を包括してコイル5
3を巻設した構成となっている。また(b)のハムバッ
キングタイプの電磁ピックアップ54は、前記シングル
コイルタイプの電磁ピックアップ50を2つ並設した構
成となっているが、単一のマグネット55で2組のポー
ルピース56,56……及び57,57,……の頂部よ
り弦51,51,……に対して磁束を放射させるため各
ポールピース56,57は透磁性部材で形成されてい
る。また、特にこのハムバッキングタイプの電磁ピック
アップ54は、各弦51,51,……に対して検出感度
の調節が行なえるように一方のポールピース57,5
7,……はネジ部材で形成されている。尚、58はボビ
ン、59はカバーを示す。
【0004】このような構成の電磁トランスデューサす
なわち電磁ピックアップにおける、弦振動を電気信号に
変換する原理は以下の作用による。すなわち、各ポール
ピース52,56,57が弦51に対して磁界を形成
し、この磁界中を磁性体である弦51が振幅運動するこ
とにより、弦振動に対応した周波数の電気信号がコイル
53により発電される原理となっている。このような構
成の電磁トランスデューサすなわち電磁ピックアップが
現在も含めて長く使用されているが、この構成のもの
は、上述したように各弦に対応したポールピースが必要
でありすなわち構造が複雑で部品点数が多くなる不都合
点を有していた。またこの種電気ギターは、その重要な
演奏技術の一つとして弦を押さえている指をフレットに
対して平行に動かすことにより音程を変化させたり揺ら
したりするいわゆるチョーキングまたはベンディングと
呼ばれる奏法が多用されるが、この奏法を行ったときポ
ールピースの真上から弦が外れ音量が低下してしまう不
都合点も有しているものであった。
【0005】このような不都合点を解消するために近年
においては図11に示すようなバータイプポールピース
を有する電磁トランスデューサすなわち電磁ピックアッ
プも多用されている。この電磁ピックアップ60,61
は、前述した円筒状のポールピースの代わりに一枚の板
状のマグネットで形成されたバータイプポールピース6
2、またはマグネット63に磁気的に結合され透磁性部
材で形成された1対のバータイプポールピース64,6
4を有する構成のものである。
【0006】このバータイプポールピース62,64
は、各弦毎では無く複数の弦を包括して磁界を形成する
ため、前述したチョーキングまたはベンディング奏法を
行った場合においても音量の低下は無く、また部品点数
も少なく製造も容易になるものであるが、以下に示す不
都合点を有していた。すなわち、各弦に対応する円筒状
のポールピースを使用した構成のものは弦に集中して磁
束を放射させられることができたが、バータイプポール
ピースを使用したものは複数の弦を包括して広い面積に
磁束を放射するため、相対的な磁束放射量も低下してし
まい、音量,音質に影響を与えてしまう不都合点を有し
ているものであった。また、各弦に対応した円筒状のポ
ールピースを使用したものは、各ポールピースの高さに
より各弦の検出感度を調節できるものであるが、バータ
イプポールピースを使用したものは上端が略直線状に形
成されているため、弦毎の感度バランスの調節は不可能
な欠点を有しているものであった。この感度バランスの
問題は複数の弦のうち両端の弦、特に一番細くて比較的
強い張力の第1弦に顕著に表われる。これは、バータイ
プポールピース62,64の放射する磁束は、図12に
示すように弦方向のみでは無くその円周方向に放射さ
れ、その端部近傍では弦方向に対して直角方向にも曲折
して放射され、すなわち磁束密度がより小さくなること
に起因している。
【0007】このような不都合点を少しでも改善するた
めにいくつかの構成が提案されている。すなわち各弦に
対する相対的な磁束放射量を増加させるために、バータ
イプポールピースの頂部を各弦に対応して山型に形成し
た構成のものが提案されている。この構成によると、円
筒状ポールピースのものに近い磁束が各弦に対して放射
されるものであるが、チョーキング,ベンディング奏法
を行った場合においてはやはり従来と同様の不都合点を
有するものである。また両端の弦の出力差を少しでも小
さくするためにバータイプポールピースの上端を直線状
に平坦に形成することにより、第1弦と第6弦すなわち
両端の弦をバータイプポールピースに意図的に近接させ
るように構成したものも提案されているが(弦の配置は
ネックの指板のアールに対応して両端の弦は低く中央部
は高くなるように配置されている)、この場合も第1弦
をチョーキングした時にはポールピースより弦が離れる
ことになるため、やはり出力は著しく低下してしまうも
のであった。
【0008】ところで、近年においては、電磁トランス
デューサを弦を励振するための電磁ドライバとして使用
する技術が試みられ、実践されつつある。これは、弦振
動を電気信号に変換する電磁ピックアップの作用の全く
逆の原理を応用したものである。すなわち、ピックアッ
プで検出した電気信号をアンプで増幅して電磁ドライバ
に入力し、この電磁ドライバより弦に対して磁気エネル
ギを放射する構成としたもので、弦はこの磁気エネルギ
により自己励振され、その振動を延々と持続するように
構成したものである。
【0009】この場合、すなわち電磁トランスデューサ
を電磁ドライバとして使用した場合においては、前述し
た電磁ピックアップとして使用した場合の不都合点はよ
り一層顕著な問題点となるものであった。すなわち磁界
が少しでも弱くなると励振効率も大きく低下するため、
チョーキング,ベンディング奏法への対応を考慮したと
き弦に磁束が集中する円筒状のポールピースは使用でき
ず、またアンプで増幅した大電流を流す必要が有るた
め、相対的な磁束放射量は励振駆動のためのエネルギー
変換効率に極めて重大かつ密接に関与してくる関係を有
しているためである。この他さらに各弦における励振バ
ランスも制御しないと弦毎の音量バランスも大きく異な
ってしまう不都合点を有している。すなわちこの弦毎の
音量差は電磁ピックアップとして使用する場合において
は、演奏者自身が弦を弾くピッキングの強弱によりある
程度カバーできるものであるが、自己励振の場合は、音
量は演奏者の関与できない部分で定まってしまうため、
振動の大きい弦と小さい弦が存在し時として不快になる
欠点も有しているものであった。また特に音楽表現上最
も重大な第1弦(いちばん細い弦)に関しては、前述し
たように複数の弦の端部に位置しすなわち磁束の放射量
が第12図に示すように特に少ない場所に位置し、さら
に各弦のうち一番細くすなわち質量が小さいため電磁励
振がされにくく、このような自己励振のために電磁ドラ
イバを使用する場合極めて大きな問題点となっているも
のであった。
【0010】さらに、上述したように、各弦の励振バラ
ンスが悪いため、前記一番弱く励振される弦例えば第1
弦に電磁ドライバからの磁気エネルギ出力を合わせた場
合、比較的励振され易い弦例えば第5,6弦に対しては
過大出力となるため、全く意図せずにこれらの弦すなわ
ち演奏目的の弦以外の弦が勝手に励振してしまう不都合
点も有しているものであった。この不都合点は、演奏者
に常に弦をミュートしながら演奏することを強いるもの
であり、実際の奏法上極めて大きな問題点となっている
ものであった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記問題点、
不都合点を改良したもので、バータイプポールピースを
有する電気弦楽器用電磁トランスデューサにおいて、
に対する相対的な磁束放射量および/または各弦に対
応した磁束放射バランスを、磁気空隙により最適な構成
によりあらかじめ制御設定できることを可能とした電気
弦楽器用電磁トランスデューサを提供することを目的と
する。
【0012】また、本発明は、電磁トランスデューサを
電磁ピックアップとして使用した場合は、特に第1弦の
出力を補償することを目的とし、また電磁ドライバとし
て使用した場合は特に第1弦の励振駆動電磁エネルギを
補強することにより他の弦に対する音量差を補償し極め
てバランス良く、快適に使用できることを可能とした電
気弦楽器用電磁トランスデューサを提供することを目的
とする。
【0013】さらに、本発明は、電磁ドライバとして使
用した場合は、各弦に注入する励振駆動電磁エネルギを
最適のバランスに設定できることにより、励振され易い
弦とされ難い弦との差を平均化し、すなわち励振され難
い弦に電磁エネルギの出力を合わせた場合に発生する励
振され易い弦の勝手な不要励振を、全体の駆動電磁エネ
ルギを少なくすることにより抑制できるため、前記不要
励振を抑えるためのミュート操作が著しく低減され、こ
の意味からも極めて快適に使用できることを可能とした
電気弦楽器用トランスデューサを提供することを目的と
する。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明によればバータイ
プポールピースを有する電気弦楽器用電磁トランスデュ
ーサにおいて、弦に対する相対的な磁束放射量および/
または各弦に対応した磁束放射バランスを制御するため
に前記バータイプポールピースに磁束放射偏向手段が与
えられる。また、本発明によれば前記磁束放射偏向手段
として磁気空隙をなすスリットや小孔、強磁性体と弱磁
性体との複合構造そしてサブマグネット等が与えられ
る。
【0015】
【作用】前記磁束放射偏向手段は、電磁トランスデュー
サの弦方向以外に放射される無駄な磁束放射を偏向し、
結果として弦方向に対する磁束放射量を増加させる。お
よび/または前記磁束放射偏向手段は、電磁トランスデ
ューサからの各弦に対する磁束放射量を適切に分配する
バランサとしても機能する。
【0016】
【実施例】以下本発明電気弦楽器用電磁トランスデュー
サの第1の実施例を、図1を参照して詳細に説明する。
図において1は電磁トランスデューサを示す。本実施例
における電磁トランスデューサ1は、基本的には前述し
た図11(b)に示した、バータイプポールピースを使
用したダブルコイルタイプの電磁トランスデューサ61
と略同様の構成となっている。すなわち、2はバータイ
プポールピースである。このバータイプポールピース2
は強磁性材料で形成されており、その下部は破線で示す
マグネット3と磁気的に結合されている。4はコイルで
ある。このコイル4は、前記バータイプポールピース2
の周囲に巻設されている。5はボビンで51,51,…
…は弦である。前記バータイプポールピース2の両端縁
近傍には、磁束放射偏向手段すなわち磁気空隙である磁
束量増加スリット6,6が設けられている。この磁束量
増加スリット6,6は、前記図12に示したように電磁
トランスデューサの両端から直角方向に曲折して放射さ
れることにより密度が薄くなる弦両端部近傍の磁束を、
磁気空隙による磁気抵抗を設けることにより周囲に曲折
する磁束を弦の方向に向け、すなわち弦方向に磁束放射
を偏向させることにより、相対的な磁束放射量を効率良
く弦に与えるために設けられている。また、このバータ
イプポールピース2は、前記磁束量増加スリット6,6
の他に、放射バランス制御スリット7,7,……が設け
られている。この放射バランス制御スリット7,7,…
…も磁気空隙によりマグネット3の放射する磁束を弦5
1,51,……にバランス良く放射するために設けられ
ており、この実施例においては、特に一番細く換言する
と一番質量が小さくかつ張力が比較的強い、すなわちピ
ックアップとして使用した場合においては一番検出出力
が小さくまたドライバーとして使用した場合においては
一番励振されにくい第1弦(図面右端の弦)に集中して
磁束を放射するために、この第1弦に対応する部分の面
積が他の部分の面積に比較して大きくなるように下広が
りに放射バランス制御スリット7,7,……が設けられ
ている。
【0017】次に上記実施例の作用を説明する。マグネ
ット3の磁束は、バータイプポールピース2を介して弦
51,51,……に放射されるが、磁束量増加スリット
6,6が磁気空隙により磁気抵抗となるため、図面左右
方向に対する磁気放射は抑制され、破線で示すように弦
方向に対する磁束になり、かつ周囲に対射される分の磁
束も偏向され弦方向に集中するため相対的な磁束量も増
加する作用を成す。また、放射バランス制御スリット
7,7,……も任意の弦、本実施例においては第1弦に
集中してマグネット3の磁束を集中して放射させ、すな
わち弦毎の出力または励振力に対応した磁束放射バラン
スを制御する作用を成す。
【0018】次に本発明電気弦楽器用電磁トランスデュ
ーサの第2の実施例を図2を参照して詳細に説明する
が、前記第1の実施例と同一部分には同一符号を付して
その説明を省略する。本実施例における電磁トランスデ
ューサ10は、基本的には前述した従来例である図11
(a)に示したバータイプポールピースを使用したシン
グルタイプの電磁トランスデューサ60と略同一の構成
となっている。すなわち、11はバータイプポールピー
スを示す。このバータイプポールピース11はマグネッ
トで形成され、その周囲にはコイル4が巻設されてい
る。またこのバータイプポールピース11の両端縁部に
は磁束量増加小孔12,12,……が開孔されている。
また同上端縁の弦と弦との間の位置には、放射バランス
制御小孔13,13,……が開孔されている構成となっ
ている。
【0019】次に上記実施例の作用を説明する。本実施
例における磁束量増加小孔12,12,……は、前記第
1の実施例における磁束量増加スリット6,6と同様の
作用を成し、すなわち小孔を磁気空隙による磁気抵抗と
することにより周囲に曲折する磁束を弦51,51,…
…の方向に偏向するとともに相対的な磁束量も増加する
作用を成す。また本実施例における放射バランス制御小
孔13,13,……は前記第1の実施例における放射バ
ランス制御スリット7,7,……と同様の作用を成し、
すなわち小孔を磁気空隙による磁気抵抗とすることによ
り弦51の存在する位置に効率良く磁束を集中して放射
させる作用を成す。
【0020】次に本発明電気弦楽器用電磁トランスデュ
ーサの第3の実施例を図3を参照して詳細に説明する
が、前記第1の実施例と同一部分には同一符号を付して
その説明を省略する。図において15は電磁トランスデ
ューサを示し、16はバータイプポールピースを示す。
このバータイプポールピース16は、マグネット3に磁
気的に結合されており、2種類の磁性体の複合構造とな
っている。すなわち弦51,51,……に対応する部分
は、例えば鉄、アルニコ、フェライト等を材質とする強
磁性体部17,17,……、また各弦間に位置する部分
は、例えば銅、シンチュウ、黄銅等を材質とする弱磁性
体部18,18,……となるように構成されている。
【0021】次に上記実施例の作用を説明する。マグネ
ット3はバータイプポールピース16に対して均一な磁
束を付与するが、強磁性体部17と弱磁性体部18とは
透磁率が異なるため、強磁性体部17に対して弱磁性体
部18は磁気空隙となり磁気抵抗を生じる。そのため、
弦51,51,……に放射される磁束は、各弦51,5
1,……に対応した磁束バランスに偏向されて放射され
る作用を成す。
【0022】次に本発明電気弦楽器用電磁トランスデュ
ーサの第4の実施例を図4を参照して詳細に説明する
が、前記第1の実施例と同一部分には同一符号を付して
その説明を省略する。図において20は電磁トランスデ
ューサを示し、21はバータイプポールピースを示す。
22はサブマグネットである。このサブマグネット22
はバータイプポールピース21の第1弦側の端部にその
接合面がバータイプポールピース21と同極性になるよ
うに配設されている。
【0023】次に上記実施例の作用を説明する。バータ
イプポールピース21は、前述した従来例である図12
に示すように磁束を放射するが、第1弦側端部において
はサブマグネット22が同極性で配設されているため、
周囲に曲折して放射されるはずの磁束は反発により強制
的に弦方向へ偏向され、弦51,51,……に対する相
対的な磁束放射量は増加される作用を成すと同時に第1
弦の検出出力または励振エネルギを補償する作用をな
す。
【0024】次に本発明電気弦楽器用電磁トランスデュ
ーサの第5の実施例を図5乃至図7を参照して詳細に説
明する。図において30は電磁トランスデューサを示
す。この電磁トランスデューサ30は、3枚のバータイ
プポールピースを有している。この3枚のバータイプポ
ールピースのうち両側のバータイプポールピース31,
31は図7(a)の形状に形成されており、またセンタ
ーバータイプポールピース32は同(b)の形状に形成
されている。33,33,33,33はマグネットであ
る。このマグネット33,33,33,33は前記3枚
のバータイプポールピース31,32,31の中央部に
挟みこまれて配置されており、これらはネジ34により
一体に固定されている。また前記マグネット33,3
3,33,33の周囲にはコイル35,35が巻設され
ている。前記両側のバータイプポールピース31,31
及びセンターバータイプポールピース32は、弦51,
51,……に対する相対的な磁束放射量及び各弦に対応
した磁束放射バランスを最適に制御するために各々磁気
空隙による磁束放射偏向手段を備えている。すなわち図
7(a)に示す両側のバータイプポールピース31,3
1はその両端に磁束量増加小孔36,36,……及び磁
束量増加スリット37,37が形成され、さらに弦51
方向の反対の方向である図面下側への磁束放射を抑制す
るための下方磁束抑制スリット38が形成されている。
一方同図(b)に示すセンターバータイプポールピース
32には、上記各磁気空隙の他に、前述した図1に示し
たように各弦に対する磁束放射バランスを最適にするた
めの放射バランス制御スリット39,39,……が形成
されている。本実施例の作用は、電磁トランスデューサ
としての基本構成は上記第1から第4の実施例とは変わ
ったものの磁束の相対的な放射量及び各弦に対応した磁
束放射バランスの制御に関しては、上記第1及び第2の
実施例と同一なためその説明を省略する。
【0025】次に本発明電気弦楽器用電磁トランスデュ
ーサの第6の実施例を図8及び図9を参照して詳細に説
明するが、前記第5の実施例と同一部分には同一符号を
付してその説明を省略する。本実施例は、特に電磁トラ
ンスデューサを電磁ドライバとして使用したときに好適
な例を示す。図において40は電磁トランスデューサで
ある電磁ドライバを示す。この電磁ドライバ40は電気
ギター41の本体42にマウントされている。43は電
磁ピックアップである。この電磁ピックアップ43の出
力はアンプ44に入力され、このアンプ44の出力は電
磁ドライバ40に入力されている。45はトレモロ装置
である。このトレモロ装置45には弦51の一端が係止
されており、このトレモロ装置45は弦51の張力を任
意に変化させて音程を上下させ得るようにギター本体4
2に揺動可能にマウントされている。46はスプリング
である。このスプリング46は、トレモロ装置45の使
用後に使用前の位置に復帰させるために設けられてお
り、その一端は前記トレモロ装置の端部に接続されてお
り、また他端は金属ネジ47を介してギター本体42に
接合されている。前記電磁ドライバ40は、基本的には
前記第5の実施例と同一に構成されているが、そのバー
タイプポールピース48にはさらに下方偏向スリット4
9,49が付加されている。
【0026】次に上記実施例の作用を説明する。電磁ド
ライバ40は弦51を励振する駆動磁気エネルギを放射
する。この駆動磁気エネルギは、電磁ピックアップ43
で検出した電気信号をアンプ44で増幅し、電磁ドライ
バ40で磁気エネルギに変換するものであるが、この駆
動磁気エネルギは弦方向のみならず電磁ドライバ40の
下方を含む周囲にも放射される。この放射された駆動磁
気エネルギは、各磁気空隙36,37,38により効率
良く制御されるものであるが、前述したようにギター本
体42の下側には金属製のスプリング46及びこのスプ
リング46の一端を固定する金属製のネジ47及び鉄製
のトレモロ装置45が存在するため、これら金属製の各
パーツが透導磁路となり電磁ピックアップ43の下端か
ら磁気エネルギが進入し、いわゆる磁気フィードバック
の状態をつくりだしてしまう。前記下方偏向スリット4
9,49は、電磁ドライバ40が放射する磁気エネルギ
を左右に偏向分散することにより、前記各金属パーツに
よる磁気フィードバックの発生を抑制する作用を成すも
のである。
【0027】尚、上記実施例の説明においては、電磁ピ
ックアップと電磁ドライバとを包括したものとして電磁
トランスデューサとして説明したが、第6の実施例を除
いては、基本的にピックアップ、ドライバいずれの例に
適用したものであっても良い。さらに、磁束放射偏向手
段の例として、磁気空隙である、スリット,小孔,弱磁
性体との複合構造及びサブマグネットを適用した例につ
いて説明したが、これに限定されるものでは無く、磁束
の放射を偏向する手段であればいかなる構成、手段を適
用したものであっても良い。また、第1及び第2の実施
例の説明においては、相対的な磁束放射量を増加させる
ための磁気空隙と、各弦に対応した磁気放射バランスを
制御するための磁気空隙とを両方備えた例について説明
したが、必要に応じていずれか一方のみを備えたもので
あっても良い。さらにこの実施例におけるスリットの
幅,形状及びデザインまたは小孔の大きさ,配置も実施
例に限定されるものでは無く、用途,各弦の出力バラン
ス等に応じて適宜変更したものであっても良い。
【0028】さらに、第3の実施例の説明においては、
磁気空隙の一例として弱磁性体との複合構造のものにつ
いて説明したが、もっと積極的に磁束を偏向するために
例えばセラミックス,プラスチックス,アルミニウム等
の非磁性体との複合構造にしたものであっても良い。ま
た、第4の実施例の説明においては、磁束を偏向するた
めのサブマグネットを第1弦側の端部にのみ配設した例
について説明したが、逆の端部すなわち第6弦側端部に
も配設したものであっても良い。さらに本発明は、バー
タイプポールピースを有する電磁トランスデューサであ
れば良いものであり、本発明の適用はシングルコイルタ
イプ及びダブルコイルタイプいずれの電磁トランスデュ
ーサに適用したものであっても良く、また、バータイプ
ポールピース自体がマグネットで形成されているものま
たはバータイプポールピースは磁性体で形成されマグネ
ットに磁気的に結合されているものいずれのものに適用
したものであっても良い。
【0029】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明電
気弦楽器用電磁トランスデューサによれば、バータイプ
ポールピースを有する電磁トランスデューサにおいて、
従来弦振動の検出または励振に対して不必要な部分に放
射されていた磁束を抑制し弦の方向に磁束を偏向させる
ことが可能となるため、および/または各弦に対して最
適な磁束を設定して弦毎の音量差,励振差を無くすため
に磁束を偏向することが可能となるため、相対的な磁束
放射量の増加および/または各弦に対応した最適な磁束
放射バランスの設定が可能となる著効を奏するものであ
る。
【0030】また、相対的な磁束量を増加させたり特に
第1弦に対する磁束分布を増加させ得る構成とすること
により、電磁トランスデューサを電磁ピックアップとし
て使用した場合においては、特に検出信号が弱い第1弦
の出力を補償して極めてバランスが良好で快適に使用し
得る電磁ピックアップが得られる効果を有し、また電磁
ドライバとして使用した場合においては、励振されにく
い第1弦の駆動を補強して各弦均一なバランスの振動持
続が保てる効果を有する。
【0031】さらに、前述したように電磁ドライバとし
て使用したときにおいて、励振されにくい弦の駆動を補
強することが可能となるため、従来この励振されにくい
弦を駆動させるため相対的に過度の駆動電磁エネルギを
注入していたことにより発生していた励振されやすい弦
の意図しない勝手な不要励振の発生も著しく減少するこ
とができ、ミュート操作も少なくてすむ演奏操作上の著
効も奏するものである。また、同様の効果により相対的
な駆動電磁エネルギも減少させることが可能となるた
め、消費電力も少なくなる効果も付随的に併せ有し、こ
の効果はギター本体に電池を内蔵する形態を考慮した場
合極めて大きな効果となり得るものである。
【0032】さらに、第1の実施例のように磁気空隙を
スリットにし第1弦に対応する面積を大きくした構成に
すると、電磁変換効率はコイルに接触しているバータイ
プポールピースの面積とも関連するため、磁気放射量の
みならずこの面からも良好に第1弦の出力または励振力
を補償する相乗効果となるものである。また、スリット
により相対的にコイルに接触する面積が減少するため、
誘導インダクタンスも減少する作用を成す。そのため、
電磁ピックアップとして使用した場合においては共振周
波数が上がり、高域特性が良好になる効果も付随的に有
するものである。
【0033】さらに、第5の実施例のように、電磁トラ
ンスデューサの中央部にマグネットを配置して、このマ
グネットの下方に磁気空隙をさらに付加した構成にする
と、下方に放射される磁束も抑制され弦方向に偏向され
る作用となるため、弦方向に放射される磁束は相対的に
より一層増加される効果も併せ有するものである。ま
た、第6の実施例のように、電磁ドライバとして使用す
る場合において、下方偏向スリットをさらに付加した構
成にすると、トレモロ装置,スプリング及び金属ネジ等
が磁路となり電磁ピックアップに対して上方より進入す
る磁気駆動エネルギよりも下方より進入する磁気駆動エ
ネルギの方が大きくなり、すなわち差が生じることによ
り高周波雑音が発生するいわゆる磁気フィードバックが
起こりにくくなる効果も有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電磁トランスデューサの第1の実
施例を示した図である。
【図2】本発明による電磁トランスデューサの第2の実
施例を示した図である。
【図3】本発明による電磁トランスデューサの第3の実
施例を示した図である。
【図4】本発明による電磁トランスデューサの第4の実
施例を示した図である。
【図5】本発明による電磁トランスデューサの第5の実
施例を示した図である。
【図6】図5の電磁トランスデューサを図のA−Aで切
断した横断面図である。
【図7】図5の電磁トランスデューサの(a)は両側の
バータイプポールピースを、(b)はセンターバータイ
プポールピースを示した図である。
【図8】本発明による第6の実施例の電磁トランスデュ
ーサが取り付けられた電気ギターの構造を図式的に描い
た図である。
【図9】本発明による電磁トランスデューサの第6の実
施例を示した図である。
【図10】従来の円筒状ポールピースを使用した電磁ピ
ックアップを示した図であり(a)はシングルコイルタ
イプ、(b)はダブルコイルタイプの電磁ピックアップ
を示す。
【図11】従来のバータイプポールピースを使用した電
磁ピックアップを示した図であり(a)はシングルコイ
ルタイプ、(b)はダブルコイルタイプの電磁ピックア
ップを示す。
【図12】従来のバータイプポールピースを使用した電
磁ピックアップから放射される磁束の磁界を図式的に描
いた図である。
【符号の説明】
1,10,15,20,30,40…電磁トランスデュ
ーサ 2,11,16,21,31,32,48,62,64
…バータイプポールピース 3,33,55,63…マグネット 4,35,53…コイル 5,58…ボビン 6,37…磁束増加スリット 7,39…放射バランス制御スリット 12,36…磁束増加小孔 13…放射バランス制御小孔 17…強磁性体部 18…弱磁性体部 22…サブマグネット 34…ネジ 38…下方磁束制御スリット 40…電磁ドライバ 41…電気ギター 42…本体 43…電磁ピックアップ 44…アンプ 45…トレモロ装置 46…スプリング 47…金属ネジ 49…下方偏向スリット 50,60…シングルコイルタイプの電磁ピックアップ 51…弦 52,56,57…円筒状ポールピース 54,61…ダブルコイルタイプの電磁ピックアップ 59…カバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−38499(JP,A) 特開 平2−282793(JP,A) 実開 平3−89495(JP,U) 実開 昭54−33628(JP,U) 実開 昭54−33627(JP,U) 実開 昭59−7498(JP,U) 実公 昭58−4157(JP,Y2) 実公 昭58−15995(JP,Y2) 特表 平3−504542(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G10H 3/18 G10H 3/24 - 3/26

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バータイプポールピースを有する電気弦
    楽器用電磁トランスデューサにおいて、前記バータイプ
    ポールピースに各弦間の相対的な磁束放射バランスを制
    御する磁束放射偏向手段を備え、 前記磁束放射偏向手段は、磁気空隙により、前記磁束放
    射バランスに相当する比率で前記バータイプポールピー
    スを実効的に各弦毎の小片に分割することを特徴とする
    電気弦楽器用電磁トランスデューサ。
  2. 【請求項2】 前記磁束放射偏向手段は、さらに各弦に
    対する磁束放射量を増加させるための磁気空隙を有する
    ことを特徴とする請求項1記載の電気弦楽器用電磁トラ
    ンスデューサ。
  3. 【請求項3】 前記磁気空隙は、スリットであることを
    特徴とする請求項1又は2記載の電気弦楽器用電磁トラ
    ンスデューサ。
  4. 【請求項4】 前記磁気空隙は、小孔であることを特徴
    とする請求項1又2記載の電気弦楽器用電磁トランスデ
    ューサ。
  5. 【請求項5】 前記磁気空隙は、非磁性体または弱磁性
    体であることを特徴とする請求項1又は2記載の電気弦
    楽器用電磁トランスデューサ。
  6. 【請求項6】 前記バータイプポールピースの上端縁
    は、略直線状であることを特徴とする請求項1〜5のい
    ずれか一つに記載の電気弦楽器用電磁トランスデュー
    サ。
  7. 【請求項7】 前記バータイプポールピースは、永久磁
    石で形成された板状体であることを特徴とする請求項1
    〜6のいずれか一つに記載の電気弦楽器用電磁トランス
    デューサ。
  8. 【請求項8】 前記バータイプポールピースは、磁性体
    で形成された板状体で、この板状体には永久磁石が磁気
    的に結合されていることを特徴とする請求項1〜6のい
    ずれか一つに記載の電気弦楽器用電磁トランスデュー
    サ。
  9. 【請求項9】 前記電磁トランスデューサは、弦振動を
    検出する電磁ピックアップであることを特徴とする請求
    項1〜8のいずれか一つに記載の電気弦楽器用電磁トラ
    ンスデューサ。
  10. 【請求項10】 前記電磁トランスデューサは、弦を励
    振駆動するための磁気エネルギを放射する電磁ドライバ
    であることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一つに
    記載の電気弦楽器用電磁トランスデューサ。
  11. 【請求項11】 バータイプポールピースを有する電気
    弦楽器用電磁トランスデューサにおいて、前記バータイ
    プポールピースに弦に対する磁束放射量を制御する磁束
    放射手段を備え、 前記磁束放射手段は、バータイプポールピースの放射す
    る磁束に対し同一の極性同士が対向するように配置され
    たサブマグネットであり、前記サブマグネットは、少な
    くともバータイプポールピースの第1弦側の近傍に配置
    されることを特徴とする電気弦楽器用電磁トランスデュ
    ーサ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US9245511B1 (en) 2014-08-22 2016-01-26 Fernandes Co., Ltd. Ultrathin electromagnetic driver and electric guitar including the same

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