JP3308202B2 - 防舷装置 - Google Patents

防舷装置

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JP3308202B2
JP3308202B2 JP03679898A JP3679898A JP3308202B2 JP 3308202 B2 JP3308202 B2 JP 3308202B2 JP 03679898 A JP03679898 A JP 03679898A JP 3679898 A JP3679898 A JP 3679898A JP 3308202 B2 JP3308202 B2 JP 3308202B2
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正治 中山
典和 八木
晴 小池
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
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    • Y02A30/30Adapting or protecting infrastructure or their operation in transportation, e.g. on roads, waterways or railways

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  • Body Structure For Vehicles (AREA)
  • Vibration Dampers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、船舶が岸壁等の
接舷施設に接舷する際に、船舶の衝撃を吸収し、船舶及
び接舷施設を保護するとともに、安全かつ安定した状態
で接舷できるように接舷施設に設置される防舷装置に係
り、特に多量の衝撃エネルギーを効率よく吸収し得る防
舷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】これらの防舷装置は、ゴム製の防舷材と
受衝板とからなり、防舷材の一端を接舷施設の表面に取
り付け、他端に受衝板を取り付けて組み立て、前記受衝
板にて防舷するものである。このような防舷装置には種
々の形状、構造のものが使用されており、接舷衝撃にお
ける変形開始時の抵抗力は小さく、しかもこの小さい抵
抗力を可能な限り長く持続させ、かつ変形時にできるだ
けの衝撃エネルギーを吸収することが要求される。
【0003】このような公知の防舷装置として、例え
ば、図4及び図5に示すものがある。図4(a)に示す
防舷装置は、断面形状を六角形に一体形成した防舷材1
に受衝板2を取り付けたもので、防舷材1は、受衝部3
と、これに平行な取付部4と、くの字状に屈曲させた支
衝脚部5とを一体に形成してなり、前記支衝脚部5は左
右対称に外側に屈曲してなる。そして、前記防舷装置
は、取付部4を接舷施設に固定することによって設置さ
れる。
【0004】一方、図5(a)に示す防舷装置は、傾斜
I字形状の一対の防舷材6と受衝板7とからなり、防舷
材6は、支衝脚部8の一端に受衝部9を形成し他端にこ
れに平行な取付部10を形成してなる。そして、防舷材
6は下方に拡開するように、受衝部9を受衝板7の下面
に左右対称に取り付けてなり、取付部10を接舷施設に
固定することによって設置される。上記図4(a)及び
図5(a)のような防舷装置は、受衝板への衝撃を防舷
材によって衝撃エネルギーを吸収し、反力を低く抑える
ように意図されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図4
(a)に示すような防舷材においては、受衝板に対して
直交する垂直荷重を受けた場合には、くの字に外側に屈
曲していることから容易に楕円形状に変形する。変形量
が大きくなると、図4(b)に示すように折り畳まれた
状態となり、固定されている接舷施設に接触して防舷材
のゴム部が損傷するおそれがある。また、抵抗力は小さ
いものの長く持続させることができず、変形時の衝撃エ
ネルギーの吸収が小さいという問題がある。即ち、圧縮
性能上は、図6に示すような性能曲線となり、最大撓み
率が50%を越えると反力が急激に増加する。
【0006】一方、図5(a)に示すような防舷材にお
いては、図4(a)の防舷材に比較して垂直圧縮に対し
ては優れているものの、受衝板に対して斜め方向からの
荷重を受けた場合には傾斜圧縮となり、防舷材6が下方
に拡開し一定の角度で末広がりに取り付けられているた
めに、図5(b)に示すように、一方側の防舷材が容易
に内側に屈曲することになる。従って、圧縮性能上は、
図7に示すような性能曲線となり、撓み率が大きくなる
につれて反力も大きくなる。従って、垂直圧縮と傾斜圧
縮との性能上の差が大きすぎるという問題がある。
【0007】
【発明の目的】この発明はかかる現況に鑑みてなされた
もので、防舷材は傾斜圧縮を受けた場合にも内側に屈曲
することなく必ず外側に屈曲することによって、安定し
た圧縮形状となり衝撃エネルギーの吸収量の大きな防舷
装置を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は上記目的を達
成するために次のような構成とした。即ち、この発明
は、岸壁等の接舷施設の表面に所定の角度で交差する傾
斜角度をもって左右対称に配設される一対の防舷材と、
該防舷材に取り付けられる受衝板とからなる防舷装置に
おいて、前記防舷材を、全高さ(H)のうち接舷施設に
固定される側を下端部(H1)とし、受衝板を取り付け
る側を上端部(H2)とすると、下端部(H1)の高さ
寸法を0.2H〜0.5H、上端部(H2)の高さ寸法
0.8H〜0.5Hとするとともに、接舷施設の表面
に対する下端部(H1)の傾斜角度(θ1)を81〜8
5度、上端部(H2)の傾斜角度(θ2)を73〜77
としたことを特徴とする。そして、前記防舷材は、支
衝脚部の一端に受衝板を取り付ける受衝部を設け、他端
に接舷施設に固定する取付部を設けてなり、前記受衝部
及び取付部には補強板を埋設するとともに、接舷施設の
表面に対して平行に形成することが好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に、図1を参照しながらこの
発明の実施形態について詳細に説明する。防舷装置11
は、仮想平面である接舷施設に対して所定の角度で交差
する傾斜角を有する一対の防舷材20、20と、その上
部に取り付けられる受衝板30とからなる。防舷材2
0、20はゴムまたはゴム状弾性材料によって同一形状
に形成されており、下方に向かって拡開するように左右
対称に組み立てられている。前記防舷材20、20は、
支衝脚部21、21の一端に受衝部22、22を有し、
他端に取付部23、23を備えている。そして、前記受
衝板30の裏面に受衝部22、22をボルト24とナッ
ト25によって取り付け、取付部23、23をアンカー
ボルト26とナット27によって接舷施設表面28に固
定する。
【0010】前記受衝部22及び取付部23には、鉄板
のような剛性材料製の補強板22aと23aが、受衝板
30の裏面及び接舷施設表面28と平行に埋設されてい
る。このように、受衝部22に補強板22aを埋設し、
取付部23に補強板23aを埋設することによってそれ
ぞれ受衝部22及び取付部23の荷重支持能力を向上さ
せることができる。
【0011】前記支衝脚部21、21は、防舷材20、
20の接舷施設に固定する側を下端部21a、21aと
し、受衝板を取り付ける側を上端部21b、21bとす
る。前記下端部21a,21aと上端部21b、21b
とは屈曲部21c、21cによって連続している。下端
部21a,21aは接舷施設表面28に対して内側に所
定の角度θ1で傾斜し、上端部21b、21bは屈曲部
21、21cにおいて前記下端部21a,21aよりも
角度θ2で大きく傾斜している。前記構成において、下
端部21a,21aの接舷施設表面28に対する傾斜角
度θ1は81〜85度、上端部21b、21bの傾斜角
度θ2は73〜77度である。また、支衝脚部21、2
1の高さ寸法をHとし、下端部21a,21aの高さ寸
法をH1、上端部21b、21bの高さ寸法をH2とす
ると、H1=0.2H〜0.5H、H2=0.8H
0.5Hとする。即ち、H1≦H2とする。
【0012】このように、支衝脚部21、21において
下端部を僅かに傾斜させ、さらに上端部を大きく傾斜さ
せることによって、傾斜圧縮に対しても圧縮側の支衝脚
部は、全体が一様に変形することなく、まず上端部21
bが内側に屈曲することによって下端部21a,21a
を外側に湾曲変形するように誘導する。従って、下端部
の変形量が小さくなり接舷施設表面28への接触を防止
することができる。
【0013】図2は、防舷材の正(垂直)圧縮時の最大
圧縮変形状態を示す平面図であり、下端部は接舷施設表
面に接触することなく斜め上方に位置している。また、
図3は、防舷材の傾斜圧縮時の最大圧縮変形状態を示す
平面図であり、傾斜側の防舷材も内側に屈曲することな
く外側に湾曲し、正(垂直)圧縮時の変形とほぼ同一の
変形状態を示している。上記図面からも明らかなよう
に、この発明によれば、接舷衝撃における変形開始時の
抵抗力は小さく、しかもこの小さい抵抗力を長く持続さ
せ、かつ衝撃エネルギーの吸収が大きく、圧縮性能に優
れた防舷装置を得ることができる。
【0014】
【実施例】次に、この発明の実施例について説明する。
実施例1〜9の防舷装置のモデルは表1に示す通りであ
る。防舷材の全高さ(H)×長さ(L)を100mmH
×50mmLと125mmH×250mmLの2種類と
し、下端部高さ(H1)、上端部高さ(H2)及びそれ
ぞれの傾斜角度等を変更した。また、比較例1は図8
(a)に示す形状の防舷材、比較例2は図8(b)に示
す形状の防舷材を用いた。防舷材の各部の寸法は図中に
記載した通りである。
【0015】上記実施例1〜9及び比較例1〜2につい
て、正圧縮と傾斜圧縮時のそれぞれ圧縮変形量と変形状
態の圧縮性能を測定した。測定結果は、図9〜図20の
グラフに示した。
【0016】
【発明の効果】上記実施例から明らかなように、支衝脚
部に屈曲部を設けるとともに、屈曲部の高さ及び角度を
限定することによって、反力を低く抑え安定した反力と
衝撃エネルギーの吸収機能を発揮し得る防舷装置を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による防舷材を用いた防舷装置の平面
図である。
【図2】この発明の正圧縮時における変形状態を示す平
面図である。
【図3】この発明の傾斜圧縮時における変形状態を示す
平面図である。
【図4】従来の防舷材の圧縮前と圧縮状態の平面図であ
る。
【図5】同じく、従来の他の防舷材の圧縮前と圧縮状態
の平面図である。
【図6】図4の防舷材の圧縮状態を示すグラフである。
【図7】図5の防舷材の圧縮状態を示すグラフである。
【図8】比較例の説明用平面図である。
【図9】実施例1の圧縮状態を測定した結果のグラフで
ある。
【図10】実施例2の圧縮状態を測定した結果のグラフ
である。
【図11】実施例3の圧縮状態を測定した結果のグラフ
である。
【図12】実施例4の圧縮状態を測定した結果のグラフ
である。
【図13】実施例5の圧縮状態を測定した結果のグラフ
である。
【図14】実施例6の圧縮状態を測定した結果のグラフ
である。
【図15】実施例7の圧縮状態を測定した結果のグラフ
である。
【図16】実施例8の圧縮状態を測定した結果のグラフ
である。
【図17】実施例9の圧縮状態を測定した結果のグラフ
である。
【図18】比較例1の圧縮状態を測定した結果のグラフ
である。
【図19】比較例2の圧縮状態を測定した結果のグラフ
である。
【符号の説明】
11 防舷装置 20 防舷材 21 支衝脚部 22 受衝部 22a 補強板 23 取付部 23a 補強板 24 ボルト 25 ナット 26 アンカーボルト 27 ナット 28 接舷施設表面 30 受衝板
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02B 3/26

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 岸壁等の接舷施設の表面に所定の角度で
    交差する傾斜角度をもって左右対称に配設される一対の
    防舷材と、該防舷材の受衝部に取り付けられる受衝板と
    からなる防舷装置において、前記防舷材を、全高さ
    (H)のうち接舷施設に固定される側を下端部(H1)
    とし、受衝板を取り付ける側を上端部(H2)とする
    と、下端部(H1)の高さ寸法を0.2H〜0.5H、
    上端部(H2)の高さ寸法を0.8H〜0.5Hとする
    とともに、接舷施設の表面に対する下端部(H1)の傾
    斜角度(θ1)を81〜85度、上端部(H2)の傾斜
    角度(θ2)を73〜77度としたことを特徴とする防
    舷装置。
  2. 【請求項2】 前記防舷材は、支衝脚部の一端に受衝板
    を取り付ける受衝部を設け、他端に接舷施設に固定する
    取付部を設けてなり、前記受衝部及び取付部には補強板
    を埋設するとともに、接舷施設の表面に対して平行に形
    成することを特徴とする請求項1記載の防舷装置。
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