JP3308066B2 - エアゾール用間欠噴射機構 - Google Patents
エアゾール用間欠噴射機構Info
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- B65—CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
- B65D—CONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
- B65D83/00—Containers or packages with special means for dispensing contents
- B65D83/14—Containers or packages with special means for dispensing contents for delivery of liquid or semi-liquid contents by internal gaseous pressure, i.e. aerosol containers comprising propellant for a product delivered by a propellant
- B65D83/28—Nozzles, nozzle fittings or accessories specially adapted therefor
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B05—SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
- B05B—SPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
- B05B1/00—Nozzles, spray heads or other outlets, with or without auxiliary devices such as valves, heating means
- B05B1/02—Nozzles, spray heads or other outlets, with or without auxiliary devices such as valves, heating means designed to produce a jet, spray, or other discharge of particular shape or nature, e.g. in single drops, or having an outlet of particular shape
- B05B1/08—Nozzles, spray heads or other outlets, with or without auxiliary devices such as valves, heating means designed to produce a jet, spray, or other discharge of particular shape or nature, e.g. in single drops, or having an outlet of particular shape of pulsating nature, e.g. delivering liquid in successive separate quantities ; Fluidic oscillators
- B05B1/083—Nozzles, spray heads or other outlets, with or without auxiliary devices such as valves, heating means designed to produce a jet, spray, or other discharge of particular shape or nature, e.g. in single drops, or having an outlet of particular shape of pulsating nature, e.g. delivering liquid in successive separate quantities ; Fluidic oscillators the pulsating mechanism comprising movable parts
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はエアゾール用間欠噴射機
構（以下、単に間欠噴射機構という）に関する。さらに
詳しくは、エアゾール装置の内容物を間欠的に噴射する
ことができる間欠噴射機構に関する。
構（以下、単に間欠噴射機構という）に関する。さらに
詳しくは、エアゾール装置の内容物を間欠的に噴射する
ことができる間欠噴射機構に関する。
【０００２】
【従来の技術】たとえば殺菌殺虫剤などのエアゾール内
容物を密閉空間で噴射するばあいに、人体の安全のため
に噴射量を一定に規制する目的で、間欠的に噴射しうる
エアゾール装置が特開平２−１６４４７４号公報におい
て提案されている。
容物を密閉空間で噴射するばあいに、人体の安全のため
に噴射量を一定に規制する目的で、間欠的に噴射しうる
エアゾール装置が特開平２−１６４４７４号公報におい
て提案されている。
【０００３】このエアゾール装置は図５〜６（図５〜６
ともにその（ａ）は閉弁状態を示し、（ｂ）は開弁して
噴射している状態を示す）に示されるごとく、そのバル
ブステム８１に連結された間欠噴射部８２を備えてお
り、この間欠噴射部８２が、シリンダ８３と、シリンダ
８３に内蔵され、ばね８４によって閉弁方向に付勢され
たピストン状の弁８５とから構成されたものである。そ
して、このエアゾール装置を噴射操作したときには、前
記シリンダ８３内に流入した内容物がその圧力の作用で
前記ばね８４の弾発力に抗して弁８５を押し開くことに
よって噴射し、かかる噴射によってシリンダ内圧が低下
すると前記ばね８４の弾発力によって閉弁する。閉弁す
るとすぐにシリンダ内圧が回復して再度開弁するという
動作を繰り返すものである。
ともにその（ａ）は閉弁状態を示し、（ｂ）は開弁して
噴射している状態を示す）に示されるごとく、そのバル
ブステム８１に連結された間欠噴射部８２を備えてお
り、この間欠噴射部８２が、シリンダ８３と、シリンダ
８３に内蔵され、ばね８４によって閉弁方向に付勢され
たピストン状の弁８５とから構成されたものである。そ
して、このエアゾール装置を噴射操作したときには、前
記シリンダ８３内に流入した内容物がその圧力の作用で
前記ばね８４の弾発力に抗して弁８５を押し開くことに
よって噴射し、かかる噴射によってシリンダ内圧が低下
すると前記ばね８４の弾発力によって閉弁する。閉弁す
るとすぐにシリンダ内圧が回復して再度開弁するという
動作を繰り返すものである。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記開
弁動作は、大気圧（外部）と内圧（内容物による）との
差圧によってピストン状の弁がばね力に抗して移動する
ことによってのみ噴射口が開くものである。そのばあ
い、弁の移動に伴ってばねたわみが増加し、閉弁力が増
加するのにもかかわらず、開弁力の源である内圧は開弁
とともに低下する。したがって、開弁と同時に前記差圧
が低下し、瞬時に閉弁してしまう。その結果、前記内圧
の低下がきわめて小さいものとなり、内圧が瞬時に回復
するのですぐにまた開弁する。すなわち、開閉弁時のピ
ストン状弁のストロークが非常に小さいものとなり、か
つ開閉サイクルのピッチがきわめて小さく、明確な間欠
噴射を行なわせるのが困難である。実際の使用において
はシューシューと漏れるだけということも起りうる。
弁動作は、大気圧（外部）と内圧（内容物による）との
差圧によってピストン状の弁がばね力に抗して移動する
ことによってのみ噴射口が開くものである。そのばあ
い、弁の移動に伴ってばねたわみが増加し、閉弁力が増
加するのにもかかわらず、開弁力の源である内圧は開弁
とともに低下する。したがって、開弁と同時に前記差圧
が低下し、瞬時に閉弁してしまう。その結果、前記内圧
の低下がきわめて小さいものとなり、内圧が瞬時に回復
するのですぐにまた開弁する。すなわち、開閉弁時のピ
ストン状弁のストロークが非常に小さいものとなり、か
つ開閉サイクルのピッチがきわめて小さく、明確な間欠
噴射を行なわせるのが困難である。実際の使用において
はシューシューと漏れるだけということも起りうる。
【０００５】一方、かかる不具合を防止するために、前
記閉弁用ばねのばね定数を小さくし、ばねの初期たわみ
を大きくするようなことをすれば、一旦噴射したあと、
なかなか閉弁しないという問題も生じる。
記閉弁用ばねのばね定数を小さくし、ばねの初期たわみ
を大きくするようなことをすれば、一旦噴射したあと、
なかなか閉弁しないという問題も生じる。
【０００６】本発明はかかる問題を解消するためになさ
れたものであり、開弁と閉弁とが適当なピッチで行わ
れ、明確な間欠噴射が可能となる間欠噴射機構を提供す
ることを目的としている。
れたものであり、開弁と閉弁とが適当なピッチで行わ
れ、明確な間欠噴射が可能となる間欠噴射機構を提供す
ることを目的としている。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明の間欠噴射機構
は、エアゾール装置のバルブステムに連結される間欠噴
射機構であって、 （ａ）前記バルブステムに連結される内容物注入口を有
するシリンダと、 （ｂ）その先端に形成された噴射口および該噴射口を閉
塞しうる弁機構を有し、前記シリンダの内部に同軸状か
つ摺動自在に挿入され、シリンダの注入口側に圧力室を
区画するピストンと、 （ｃ）該ピストンを前記注入口側に付勢するための第１
ばね部材とを有しており、 （ｄ）前記弁機構が、前記シリンダとのあいだに介装さ
れかつ弁機構を開弁方向に付勢しうる第２ばね部材を有
しており、内容物の前記圧力室への注入によって圧力室
の内圧が上昇し、前記ピストンが前記第１ばね部材の弾
発力に抗して所定量移動したときに、前記第２ばね部材
を介して移動が抑止されることにより開弁し、開弁のの
ち、一気に圧力室の内圧が低下し、ピストンが第１ばね
部材によって閉弁方向に押し戻されることにより閉弁す
ることを特徴としている。
は、エアゾール装置のバルブステムに連結される間欠噴
射機構であって、 （ａ）前記バルブステムに連結される内容物注入口を有
するシリンダと、 （ｂ）その先端に形成された噴射口および該噴射口を閉
塞しうる弁機構を有し、前記シリンダの内部に同軸状か
つ摺動自在に挿入され、シリンダの注入口側に圧力室を
区画するピストンと、 （ｃ）該ピストンを前記注入口側に付勢するための第１
ばね部材とを有しており、 （ｄ）前記弁機構が、前記シリンダとのあいだに介装さ
れかつ弁機構を開弁方向に付勢しうる第２ばね部材を有
しており、内容物の前記圧力室への注入によって圧力室
の内圧が上昇し、前記ピストンが前記第１ばね部材の弾
発力に抗して所定量移動したときに、前記第２ばね部材
を介して移動が抑止されることにより開弁し、開弁のの
ち、一気に圧力室の内圧が低下し、ピストンが第１ばね
部材によって閉弁方向に押し戻されることにより閉弁す
ることを特徴としている。
【０００８】そして、前記ピストンがその後端側に内径
が拡大した漏斗状部とその先端側底部に内外を連通する
前記噴射口を有する有底円筒状を呈しており、前記弁機
構が、シリンダと同軸状に配設された円柱部材を有して
おり、該円柱部材の先端部が前記ピストンの内周面に気
密かつ摺動自在に嵌合しており、前記第２ばね部材が、
前記円柱部材の後端部に形成されたばね受け部とシリン
ダ内周に形成されたばね受けブッシュとのあいだに、前
記円柱部材の嵌合を解く方向に円柱部材を付勢しうるよ
うに介装されてなるのが好ましい。
が拡大した漏斗状部とその先端側底部に内外を連通する
前記噴射口を有する有底円筒状を呈しており、前記弁機
構が、シリンダと同軸状に配設された円柱部材を有して
おり、該円柱部材の先端部が前記ピストンの内周面に気
密かつ摺動自在に嵌合しており、前記第２ばね部材が、
前記円柱部材の後端部に形成されたばね受け部とシリン
ダ内周に形成されたばね受けブッシュとのあいだに、前
記円柱部材の嵌合を解く方向に円柱部材を付勢しうるよ
うに介装されてなるのが好ましい。
【０００９】
【作用】本発明の間欠噴射機構においてエアゾールバル
ブを開弁すると、内容物が注入口を経てシリンダ内へ流
入して圧力室へ至る。それにより圧力室の内圧が上昇
し、開弁位置にあるピストンは第１ばね部材の弾発力
（閉弁力）に打ち勝って開弁方向に移動する。ピストン
が所定量移動すると、弁機構が第２ばね部材によってそ
のピストンとの連動が抑止される。ピストンはさらに開
弁方向に移動し、開弁されると同時に前記弁機構はそれ
が内蔵する第２ばね部材によって一層開弁度が増加され
る。その結果、一気に圧力室の内圧が低下するのでピス
トンは第１ばね部材によって閉弁方向に押し戻されて閉
弁する。閉弁後、圧力室の内圧が回復するので再度前述
の手順で開弁される。このように開閉弁を繰り返すこと
により明確な間欠噴射がなされる。
ブを開弁すると、内容物が注入口を経てシリンダ内へ流
入して圧力室へ至る。それにより圧力室の内圧が上昇
し、開弁位置にあるピストンは第１ばね部材の弾発力
（閉弁力）に打ち勝って開弁方向に移動する。ピストン
が所定量移動すると、弁機構が第２ばね部材によってそ
のピストンとの連動が抑止される。ピストンはさらに開
弁方向に移動し、開弁されると同時に前記弁機構はそれ
が内蔵する第２ばね部材によって一層開弁度が増加され
る。その結果、一気に圧力室の内圧が低下するのでピス
トンは第１ばね部材によって閉弁方向に押し戻されて閉
弁する。閉弁後、圧力室の内圧が回復するので再度前述
の手順で開弁される。このように開閉弁を繰り返すこと
により明確な間欠噴射がなされる。
【００１０】
【実施例】つぎに添付図面を参照しながら本発明の間欠
噴射機構を詳細に説明する。
噴射機構を詳細に説明する。
【００１１】図１は本発明の間欠噴射機構の一実施例を
示す断面図、図２は図１の間欠噴射機構におけるニード
ル弁の後端を示す説明図、図３は図１の間欠噴射機構の
動作を示す説明図、図４は本発明の間欠噴射機構におけ
るニードル弁の他の実施例を示す要部断面図である。
示す断面図、図２は図１の間欠噴射機構におけるニード
ル弁の後端を示す説明図、図３は図１の間欠噴射機構の
動作を示す説明図、図４は本発明の間欠噴射機構におけ
るニードル弁の他の実施例を示す要部断面図である。
【００１２】図１において、１は間欠噴射機構であり、
エアゾール装置Ａのバルブステム（以下、単にステムと
いう）Ｓに連結されている。すなわち、スカート部２を
有するシリンダ３の軸方向に垂直に形成された注入口４
に、前記スカート部２に保護されつつ前記ステムＳが密
嵌合されている。そして、この間欠噴射機構１はステム
Ｓを押し下げてエアゾールバルブ（図示されていない）
を開弁するための押しボタンの役目を兼ねている。
エアゾール装置Ａのバルブステム（以下、単にステムと
いう）Ｓに連結されている。すなわち、スカート部２を
有するシリンダ３の軸方向に垂直に形成された注入口４
に、前記スカート部２に保護されつつ前記ステムＳが密
嵌合されている。そして、この間欠噴射機構１はステム
Ｓを押し下げてエアゾールバルブ（図示されていない）
を開弁するための押しボタンの役目を兼ねている。
【００１３】前記シリンダ３の内側は、段部５を介して
その先端側（図中左側）に大内径部３ａ、後端側（図中
右側）に小内径部３ｂが形成されている。そしてシリン
ダ３の内部には、その先端部（図中左端）に噴射口６を
備えた円筒状のピストン７と、ピストン７の後端開口部
８からその先端部が嵌入された円柱状のニードル弁９と
がそれぞれシリンダ３と同心状に備えられている。シリ
ンダ３とピストン７とニードル弁９とはそれぞれたがい
に摺動自在となっている。
その先端側（図中左側）に大内径部３ａ、後端側（図中
右側）に小内径部３ｂが形成されている。そしてシリン
ダ３の内部には、その先端部（図中左端）に噴射口６を
備えた円筒状のピストン７と、ピストン７の後端開口部
８からその先端部が嵌入された円柱状のニードル弁９と
がそれぞれシリンダ３と同心状に備えられている。シリ
ンダ３とピストン７とニードル弁９とはそれぞれたがい
に摺動自在となっている。
【００１４】ピストン７は、その内径が中間部から前記
開口部８端にかけて連続的に拡大した漏斗状部10を備え
ており、開口部８端の外周縁はシリンダ３の大内径部３
ａの周面に気密に摺接している。
開口部８端にかけて連続的に拡大した漏斗状部10を備え
ており、開口部８端の外周縁はシリンダ３の大内径部３
ａの周面に気密に摺接している。
【００１５】ニードル弁９はその先端近辺の外周に、ピ
ストン７の内周面に気密に摺接するＯリング１１を備え
ており、その後端面には図２に示すように放射状に４本
の突条１２が形成されている。この突条１２は、ニード
ル弁９がシリンダ３内側後端面３Ｃに対して間隙を形成
しつつ当接しうるように、すなわちニードル弁９の受圧
面が形成されうるように設けられたものである。
ストン７の内周面に気密に摺接するＯリング１１を備え
ており、その後端面には図２に示すように放射状に４本
の突条１２が形成されている。この突条１２は、ニード
ル弁９がシリンダ３内側後端面３Ｃに対して間隙を形成
しつつ当接しうるように、すなわちニードル弁９の受圧
面が形成されうるように設けられたものである。
【００１６】一方、シリンダ３の先端（図中左側）の開
口部は、ピストン７の先端が突出し、かつピストン７が
摺動しうる貫通孔１３および外部との連通孔１４ａが形
成されたキャップ１４が嵌着されている。そして、シリ
ンダ３内の前記段部５近辺にはばね受けブッシュ１５が
固定されている。ばね受けブッシュ１５の中央開口部１
５ａには前記ニードル弁９がその周囲にわずかな間隙を
残して貫通されている。
口部は、ピストン７の先端が突出し、かつピストン７が
摺動しうる貫通孔１３および外部との連通孔１４ａが形
成されたキャップ１４が嵌着されている。そして、シリ
ンダ３内の前記段部５近辺にはばね受けブッシュ１５が
固定されている。ばね受けブッシュ１５の中央開口部１
５ａには前記ニードル弁９がその周囲にわずかな間隙を
残して貫通されている。
【００１７】シリンダ３内の前記大内径部３ａには、前
記キャップ１４とピストン７の漏斗状部１０の外周面の
段部１０ａとのあいだに、ピストン７を閉弁方向、すな
わち図中右方向に付勢するための第１コイルばね１６が
圧縮された状態で介装されている。
記キャップ１４とピストン７の漏斗状部１０の外周面の
段部１０ａとのあいだに、ピストン７を閉弁方向、すな
わち図中右方向に付勢するための第１コイルばね１６が
圧縮された状態で介装されている。
【００１８】一方、前記ばね受けブッシュ１５とニード
ル弁９後端の外周に形成されたばね受け部１７とのあい
だに、第２コイルばね１８が自由長の状態で介装されて
いる。この第２コイルばね１８は、ピストン７およびニ
ードル弁９がともに図中左方向に移動したときにたわん
で、ニードル弁９のみに開弁方向（図中右方向）の付勢
力を加えるためのものである。
ル弁９後端の外周に形成されたばね受け部１７とのあい
だに、第２コイルばね１８が自由長の状態で介装されて
いる。この第２コイルばね１８は、ピストン７およびニ
ードル弁９がともに図中左方向に移動したときにたわん
で、ニードル弁９のみに開弁方向（図中右方向）の付勢
力を加えるためのものである。
【００１９】叙上のごとく構成された間欠噴射機構１の
動作を、図１および図３を参照しながら説明する。
動作を、図１および図３を参照しながら説明する。
【００２０】まず、図１は噴射操作されていない状態、
いわば閉弁状態の間欠噴射機構１を示している。すなわ
ち、ピストン７は第１コイルばね１６によってそのスト
ロークの図中最右端に位置しており、ピストン７の内周
面とニードル弁９の外周面とのあいだのＯリング１１に
よって、シリンダ３内は外部に対して気密状態にされて
いる。このときのシリンンダ３内部をとくに圧力室１９
と呼んでおく。ピストン７の後端側は、ストッパの役目
も担っているばね受けブッシュ１５に当接している。ニ
ードル弁９はその後端の突条１２がシリンダ３の内側後
端面３ｃに当接した状態である。第２コイルばね１８は
自由長の状態にされているため、とくにニードル弁９に
対しては力を及ぼさない。
いわば閉弁状態の間欠噴射機構１を示している。すなわ
ち、ピストン７は第１コイルばね１６によってそのスト
ロークの図中最右端に位置しており、ピストン７の内周
面とニードル弁９の外周面とのあいだのＯリング１１に
よって、シリンダ３内は外部に対して気密状態にされて
いる。このときのシリンンダ３内部をとくに圧力室１９
と呼んでおく。ピストン７の後端側は、ストッパの役目
も担っているばね受けブッシュ１５に当接している。ニ
ードル弁９はその後端の突条１２がシリンダ３の内側後
端面３ｃに当接した状態である。第２コイルばね１８は
自由長の状態にされているため、とくにニードル弁９に
対しては力を及ぼさない。
【００２１】つぎに押しボタンである間欠噴射機構１を
下方に押すと、ステムＳが押されてエアゾールバルブ
（図示されていない）が開弁され、内容物がシリンダ３
内、すなわち圧力室１９内へ流入する。
下方に押すと、ステムＳが押されてエアゾールバルブ
（図示されていない）が開弁され、内容物がシリンダ３
内、すなわち圧力室１９内へ流入する。
【００２２】そうすると、図３（ａ）に示すごとく、内
容物による内圧と外部の大気圧との差圧によって第１お
よび第２のコイルばね１６、１８をたわませつつピスト
ン７およびニードル弁９がともに矢印Ｈ方向に移動す
る。そして、ついにニードル弁９は第２コイルばね１８
の弾発力と前記差圧との平衡によって移動が停止させら
れる。しかし、図３（ａ）に示すごとく、まだ第１コイ
ルばね１６はたわみうる状態に設定されているため、さ
らに移動して図３（ｂ）に示すごとくピストン７とニー
ドル弁９とによるシール状態が解かれ、ピストン７とニ
ードル弁９とのあいだに外部と圧力室１９とを連通する
間隙が生じる。そして、内容物はこの間隙を通って外部
へ噴出するのであるが、本間欠噴射機構１は、その特徴
ある構成によって以下のようなすぐれた作用を発揮す
る。
容物による内圧と外部の大気圧との差圧によって第１お
よび第２のコイルばね１６、１８をたわませつつピスト
ン７およびニードル弁９がともに矢印Ｈ方向に移動す
る。そして、ついにニードル弁９は第２コイルばね１８
の弾発力と前記差圧との平衡によって移動が停止させら
れる。しかし、図３（ａ）に示すごとく、まだ第１コイ
ルばね１６はたわみうる状態に設定されているため、さ
らに移動して図３（ｂ）に示すごとくピストン７とニー
ドル弁９とによるシール状態が解かれ、ピストン７とニ
ードル弁９とのあいだに外部と圧力室１９とを連通する
間隙が生じる。そして、内容物はこの間隙を通って外部
へ噴出するのであるが、本間欠噴射機構１は、その特徴
ある構成によって以下のようなすぐれた作用を発揮す
る。
【００２３】すなわち、図３（ｃ）に示すように、内容
物が噴出したとたん圧力室１９内の圧力が低下し始め、
内容物を充分に噴出することなくピストン７が第１コイ
ルばね１６によって閉弁方向に戻されようとするのであ
るが、内容物の噴出と同時に、ニードル弁９の先端側の
圧力と後端側の圧力との差圧が小さくなるため、第２コ
イルばね１８によってニードル弁９が矢印Ｋ方向に図１
に示される位置まで押し戻される（具体的にははじき戻
される）。その結果、ピストン７が開弁位置（図１に示
される位置）に戻されるまで、充分な内容物の噴出通路
が確保されるのである。したがって、一定時間のあいだ
噴出が持続され、ピストン７が閉弁位置に戻ったときに
は圧力室１９の内圧は充分低下しているのであり、その
結果、圧力室１９の内圧が再度噴射を生む圧力まで回復
するのに一定の時間を要し、閉弁状態が維持される。そ
して、内圧回復後、再度内容物が噴射される。
物が噴出したとたん圧力室１９内の圧力が低下し始め、
内容物を充分に噴出することなくピストン７が第１コイ
ルばね１６によって閉弁方向に戻されようとするのであ
るが、内容物の噴出と同時に、ニードル弁９の先端側の
圧力と後端側の圧力との差圧が小さくなるため、第２コ
イルばね１８によってニードル弁９が矢印Ｋ方向に図１
に示される位置まで押し戻される（具体的にははじき戻
される）。その結果、ピストン７が開弁位置（図１に示
される位置）に戻されるまで、充分な内容物の噴出通路
が確保されるのである。したがって、一定時間のあいだ
噴出が持続され、ピストン７が閉弁位置に戻ったときに
は圧力室１９の内圧は充分低下しているのであり、その
結果、圧力室１９の内圧が再度噴射を生む圧力まで回復
するのに一定の時間を要し、閉弁状態が維持される。そ
して、内圧回復後、再度内容物が噴射される。
【００２４】このように、明確な間欠噴射が達成される
のである。
のである。
【００２５】なお、第２コイルばね１８が自由長の状態
で組み込まれている理由は、内容物の圧力によってニー
ドル弁９が前記Ｏリング１１によるシール作用を発揮し
つつピストン７とともに移動しうるようにするためであ
る。もちろん、第２コイルばね１８のばね定数の選定と
の関連で初期たわみを変更設定することができる。
で組み込まれている理由は、内容物の圧力によってニー
ドル弁９が前記Ｏリング１１によるシール作用を発揮し
つつピストン７とともに移動しうるようにするためであ
る。もちろん、第２コイルばね１８のばね定数の選定と
の関連で初期たわみを変更設定することができる。
【００２６】また、前記ばね受けブッシュ１５の開口部
１５ａとニードル弁９の外周との間隙は、適当に調節し
て設定すればよい。すなわち、間隙を狭くすれば、噴射
後のばね受けブッシュ１５の図中左側の内圧の回復が遅
くなり、閉弁が早くなるので噴射時間が短く、閉弁時間
が長くなる。
１５ａとニードル弁９の外周との間隙は、適当に調節し
て設定すればよい。すなわち、間隙を狭くすれば、噴射
後のばね受けブッシュ１５の図中左側の内圧の回復が遅
くなり、閉弁が早くなるので噴射時間が短く、閉弁時間
が長くなる。
【００２７】つぎにニードル弁９とピストン７とのあい
だのシールは、前記Ｏリング１１のみに限定されること
はない。たとえば図４に示すごとき、ピストン７の漏斗
状部１０におけるテーパ状内周面に、ニードル弁２１の
先端に設けたシール部材２２（シール部材はピストンの
テーパ状内周面側に設けてもよい）を押圧するように構
成してもよい。この場合は前記第２コイルばね１８を圧
縮させた状態で組み込むのが好ましい。
だのシールは、前記Ｏリング１１のみに限定されること
はない。たとえば図４に示すごとき、ピストン７の漏斗
状部１０におけるテーパ状内周面に、ニードル弁２１の
先端に設けたシール部材２２（シール部材はピストンの
テーパ状内周面側に設けてもよい）を押圧するように構
成してもよい。この場合は前記第２コイルばね１８を圧
縮させた状態で組み込むのが好ましい。
【００２８】
【発明の効果】本発明によれば、噴射状態とその停止状
態とが適当なピッチで繰り返され、その結果明確な間欠
噴射が可能となる。しかも閉止状態におけるシール性も
きわめて良好である。
態とが適当なピッチで繰り返され、その結果明確な間欠
噴射が可能となる。しかも閉止状態におけるシール性も
きわめて良好である。
【図１】本発明の間欠噴射機構の一実施例を示す断面図
である。
である。
【図２】図１の間欠噴射機構におけるニードル弁の後端
を示す説明図である。
を示す説明図である。
【図３】図１の間欠噴射機構の動作を示す説明図であ
る。
る。
【図４】本発明の間欠噴射機構におけるニードル弁の他
の実施例を示す要部断面図である。
の実施例を示す要部断面図である。
【図５】従来の間欠噴射部の一例を示す断面図である。
【図６】従来の間欠噴射部の他の例を示す断面図であ
る。
る。
１ 間欠噴射機構 ３ シリンダ ４ 注入口 ６ 噴射口 ７ ピストン ９、２１ ニードル弁 １０ 漏斗状部 １５ ばね受けブッシュ １６ 第１コイルばね １８ 第２コイルばね １９ 圧力室 Ｓ ステム
Claims (2)
- 【請求項１】 エアゾール装置のバルブステムに連結さ
れる間欠噴射機構であって、 （ａ）前記バルブステムに連結される内容物注入口を有
するシリンダと、 （ｂ）その先端に形成された噴射口および該噴射口を閉
塞しうる弁機構を有し、前記シリンダの内部に同軸状か
つ摺動自在に挿入され、シリンダの注入口側に圧力室を
区画するピストンと、 （ｃ）該ピストンを前記注入口側に付勢するための第１
ばね部材とを有しており、 （ｄ）前記弁機構が、前記シリンダとのあいだに介装さ
れかつ弁機構を開弁方向に付勢しうる第２ばね部材を有
しており、 内容物の前記圧力室への注入によって圧力室の内圧が上
昇し、前記ピストンが前記第１ばね部材の弾発力に抗し
て所定量移動したときに、前記第２ばね部材を介して移
動が抑止されることにより開弁し、 開弁ののち、一気に圧力室の内圧が低下し、ピストンが
第１ばね部材によって閉弁方向に押し戻されることによ
り閉弁 することを特徴とするエアゾール用間欠噴射機
構。 - 【請求項２】 前記ピストンがその後端側に内径が拡大
した漏斗状部とその先端側底部に内外を連通する前記噴
射口を有する有底円筒状を呈しており、前記弁機構が、
シリンダと同軸状に配設された円柱部材を有しており、
該円柱部材の先端部が前記ピストンの内周面に気密かつ
摺動自在に嵌合しており、前記第２ばね部材が、前記円
柱部材の後端部に形成されたばね受け部とシリンダ内周
に形成されたばね受けブッシュとのあいだに、前記円柱
部材の嵌合を解く方向に円柱部材を付勢しうるように介
装されてなる請求項１記載のエアゾール用間欠噴射機
構。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24309193A JP3308066B2 (ja) | 1993-09-29 | 1993-09-29 | エアゾール用間欠噴射機構 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24309193A JP3308066B2 (ja) | 1993-09-29 | 1993-09-29 | エアゾール用間欠噴射機構 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0796226A JPH0796226A (ja) | 1995-04-11 |
| JP3308066B2 true JP3308066B2 (ja) | 2002-07-29 |
Family
ID=17098659
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP24309193A Expired - Fee Related JP3308066B2 (ja) | 1993-09-29 | 1993-09-29 | エアゾール用間欠噴射機構 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3308066B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE60117245T2 (de) | 2000-04-17 | 2006-10-05 | Daizo Corp. | Aerosoles hautprodukt zum wechselweisen besprühen |
| JP4975559B2 (ja) * | 2007-08-30 | 2012-07-11 | 株式会社吉野工業所 | シャットオフノズル |
| JP2009119352A (ja) * | 2007-11-14 | 2009-06-04 | Ube Machinery Corporation Ltd | スプレーノズル |
-
1993
- 1993-09-29 JP JP24309193A patent/JP3308066B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0796226A (ja) | 1995-04-11 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
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