JP3307437B2 - 繊維強化プラスチック補強線 - Google Patents
繊維強化プラスチック補強線Info
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Description
や流体輸送管のような外力や内圧力を受ける複合長尺体
を補強するための補強層を形成する繊維強化プラスチッ
ク補強線の改良に関するものである。
長尺体の深海への需要増加とともに、その軽量化が重要
な課題となっており、輸送管の重量の大部分を占める補
強層を構成する補強線の強度を高めて軽量化することが
不可欠である。そのため従来の金属補強線の代わりに繊
維強化プラスチック補強線を使用することが開発されて
いる。
6に示すように、ガラス繊維、アラミド繊維や炭素繊維
等の繊維bが多数本束ねられた繊維束cに、熱硬化性樹
脂であるエポキシ樹脂や、熱可塑性樹脂であるポリエチ
レン、ポリアミド樹脂等の合成樹脂dを繊維束cに含浸
させ、所定形状に成形したものである。
送管等の複合長尺体は、益々長尺なものが要求されてき
ている。そのため繊維強化プラスチック補強線aは、製
造、運搬等に都合の良い長さのものを接続して長尺化し
て、使用される。そこで、繊維強化プラスチック補強線
a同士を接続する場合には、母材強度と比べ接続部にお
いて強度低下の少ない繊維強化プラスチック補強線が望
まれている。しかしながら上記のような繊維強化プラス
チック補強線aを接続する場合には、図7(A)に示す
ように、端面が平滑な垂直断面による突合せ接続か、図
7(B)に示すように、端面が平滑な斜め断面による突
合せ接続しか出来ず、接続箇所が一箇所だけとなり、十
分な接続面積が得られないため、強固な接続が出来なか
った。
状体を曲げや引っ張り等の機械的力から保護するととも
に、接続部において強度低下の心配がない繊維強化プラ
スチック補強線の提供を目的とする。
の繊維を非接着性のセパレータと共に集合した繊維束
と、その繊維束内に含浸され、且つセパレータが露出せ
ず内部に埋め込まれるように繊維束の外周を被覆する樹
脂含浸被覆層とからなることを特徴とする。
これを接続する場合に、前記繊維強化プラスチック補強
線先端部を複数のセグメントに分割することが容易であ
り、十分な接続面積が得られる他、突合せ端面に凹凸を
設けて複数箇所での食い違い接続が容易に出来、強力な
接続が可能である。
る。図1において、1はガラス繊維、アラミド繊維、炭
素繊維等からなる多数本の長尺の繊維、2は非接着性の
ポリエチレンフイルム等からなる2本のセパレータで、
各々断面形状がL形に折り曲げ成形され、点対称に配置
され、十字形となるように組み合わせられている。3は
繊維1及びセパレータ2を集合させた繊維束である。4
は繊維束内に含浸され、且つセパレータ2が表面から露
出しないで内部に埋め込まれるように繊維束3の外周を
被覆する樹脂含浸被覆層である。この被覆層4は、エポ
キシ、ポリエチレン、ポリアミド等の合成樹脂で構成さ
れている。本発明の繊維強化プラスチック補強線10は
上記のように構成される。
を製造する場合には、図2に示すように、サプライボビ
ン5から繰り出される繊維1及び非接着性のセパレータ
2を縦、横方面に組み合わせて配置されたガイドロール
6により集合し、繊維束3を形成する。なおセパレータ
2は、集合される前に成形ガイド(図示はしない)によ
りL形に折り曲げ成形され、集合時にその2本が点対称
配置され、十字形となるように組み合わされている。
aが入った樹脂含浸層7に通し、エポキシ樹脂4aを繊
維束3内に含浸すると共に、セパレータ2が露出せず、
内部に埋め込まれるように繊維束3の外周に被覆し、絞
りローラ8で過剰のエポキシ樹脂4aを絞り取り、所定
の角状の成形孔部を有する成形金型9内に通して、繊維
束3の外周に樹脂含浸被覆層4を設ける。この被覆層4
は成形金型9内で加熱硬化される。このようにして繊維
強化プラスチック補強線10が製造される。なおこの補
強線10の樹脂含浸被覆層4は、補強線10の使用用途
によっては、上記製造の段階では加熱硬化せず、曲げ加
工等の加工行程で硬化するようにしてもよい。
る際は、図3で示すように、繊維強化プラスチック補強
線10の各先端部を4つのセグメント10a、10b、
10c、10dに分割し、セグメント10b、10dの
先端をセグメント10a、10cの先端よりも接続に必
要な長さだけ短く切断し、セグメントの突合せ端面が互
い違いに凹凸状となるようにする。
した繊維強化プラスチック補強線10同士は、図4に示
すように、その先端相互を互い違いに組み合わせて、突
合わせ端面を接着、溶着等で接合することにより、複数
箇所での食い違い接続を行う。
流体輸送管に使用した例を示している。この輸送管は、
内側に輸送すべき流体を通すステンレス製カーカスから
なるインターロック管11aを設けたプラスチック管1
1と、断面形状がC型で厚さが3〜6mm程度の2本の
鋼条からなる金属補強条を開口部を向き合わせてかみ合
わせ、短ピッチで螺旋巻きされた内圧補強層12と、中
間プラスチック管13と、本発明に係る複数本の繊維強
化プラスチック補強線10を長ピッチで互いに巻き方向
を逆にして内外2層を形成するように螺旋巻きされた軸
力補強層14と、ポリエチレン、ポリアミド樹脂等で形
成された防蝕用シース15が中心部から半径方向外側に
向かって順次設けて構成されている。
0を流体輸送管の補強層に使用した場合は、巻付け加工
を容易にするため、この補強線10はその樹脂含浸被覆
層4を製造時には加熱硬化させず、未硬化の状態として
おき、巻付け加工後、加熱炉(図示せず)に通して加熱
硬化させる。
の長尺の繊維を非接着性のセパレータと共に集合した繊
維束と、その繊維束内に含浸され、且つセパレータが露
出せず内部に埋め込まれるように繊維束の外周を被覆す
る樹脂含浸被覆層とからなるので、前記繊維強化プラス
チック補強線を各セグメントに容易に分割することが可
能であり、十分な接続面積が得られる他、突合せ端面に
凹凸を設けて複数箇所での食い違い接続が出来、強固な
接続が可能であるので、接続部において母材に対して強
度低下のない繊維強化プラスチック補強線を得ることが
出来る。
図。
法を示す説明図。
接続のため加工した状態の斜視図。
態の断面図。
た流体輸送管を示す斜面図。
スチック補強線を突合せ接続した異なる例を示す断面
図。
Claims (1)
- 【請求項1】 多数本の長尺の繊維を非接着性のセパレ
ータと共に集合した繊維束と、その繊維束内に含浸さ
れ、且つセパレータが露出せず内部に埋め込まれるよう
に繊維束の外周を被覆する樹脂含浸被覆層とからなる繊
維強化プラスチック補強線。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29980692A JP3307437B2 (ja) | 1992-11-10 | 1992-11-10 | 繊維強化プラスチック補強線 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29980692A JP3307437B2 (ja) | 1992-11-10 | 1992-11-10 | 繊維強化プラスチック補強線 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06143270A JPH06143270A (ja) | 1994-05-24 |
JP3307437B2 true JP3307437B2 (ja) | 2002-07-24 |
Family
ID=17877159
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29980692A Expired - Lifetime JP3307437B2 (ja) | 1992-11-10 | 1992-11-10 | 繊維強化プラスチック補強線 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3307437B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2015169976A1 (es) * | 2014-05-05 | 2015-11-12 | Grupo General Cable Sistemas, S.L.U. | Disposición de refuerzo para uniones de cables submarinos |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4449531B2 (ja) * | 2004-03-29 | 2010-04-14 | 日東紡績株式会社 | 繊維強化樹脂線状物およびその製造方法 |
WO2013188347A2 (en) * | 2012-06-12 | 2013-12-19 | Ticona Llc | Rod assembly and method for forming rod assembly |
-
1992
- 1992-11-10 JP JP29980692A patent/JP3307437B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2015169976A1 (es) * | 2014-05-05 | 2015-11-12 | Grupo General Cable Sistemas, S.L.U. | Disposición de refuerzo para uniones de cables submarinos |
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---|---|
JPH06143270A (ja) | 1994-05-24 |
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