JP3306806B2 - 退職給付債務管理装置 - Google Patents

退職給付債務管理装置

Info

Publication number
JP3306806B2
JP3306806B2 JP2000061193A JP2000061193A JP3306806B2 JP 3306806 B2 JP3306806 B2 JP 3306806B2 JP 2000061193 A JP2000061193 A JP 2000061193A JP 2000061193 A JP2000061193 A JP 2000061193A JP 3306806 B2 JP3306806 B2 JP 3306806B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
retirement
employee
calculation
amount
retirement benefit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Ceased
Application number
JP2000061193A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001250020A (ja
Inventor
岡 徹 宗
忠 宏 長谷部
Original Assignee
野村ヒューマンキャピタル・ソリューション株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=18581371&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP3306806(B2) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by 野村ヒューマンキャピタル・ソリューション株式会社 filed Critical 野村ヒューマンキャピタル・ソリューション株式会社
Priority to JP2000061193A priority Critical patent/JP3306806B2/ja
Publication of JP2001250020A publication Critical patent/JP2001250020A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3306806B2 publication Critical patent/JP3306806B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Ceased legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、企業において将来
発生するであろう従業者、年金受給者、年金待期者(以
下、本明細書ではこれらをまとめて従業者等という。)
に対する支払われるべき金額(これらを本明細書ではま
とめて退職給付という。)を現在の価値に換算して債務
として管理する退職給付債務管理装置に関する。
【0002】特に、従業者等一人一人について社内制度
に対応して退職給付を計算し、実際に支払われる確率に
よって確率的な支払見込額を計算し、さらに、それらの
将来的な支払発生額を現在の時点に自動的に換算するよ
うにした退職給付債務管理装置に関する。
【0003】
【従来の技術】現在、企業が従業者等に支払うべき退職
給付は「確定給付型」と呼ばれるものであって、企業
は、従業者の退職後に予め社内規定等で確定的に定めら
れた一時金や年金を従業者に支払うというものである。
【0004】この制度のもとでは、従業者と企業が拠出
した資金は、税制適格年金や厚生年金基金として年金総
幹事と呼ばれるグループに運用が委託され、従業者の退
職後にこれらの運用利益を含めて従業者に退職金(退職
金は、一時金、厚生年金、企業年金を含めていうものと
する。)を支払うようにしている。
【0005】ところが、資金の運用環境の悪化により、
企業や厚生年金基金等が将来の退職給付を確定的に支払
うことが困難になってきている。このため、我が国の退
職給付制度は、企業が退職後に備えるための資金を毎年
従業者に拠出し、従業者が各自その資金を自己責任の下
で運用する「確定拠出型」に移行しようとしている。
【0006】このような「確定拠出型」の退職給付制度
では、各企業が毎年拠出すべき資金が、従業者の退職金
として十分なものであり、かつ、その拠出額が健全な企
業経営上どの程度の負担になるかということが明確に情
報開示されなければ、その拠出額を適切に定めることが
できない。
【0007】このため、「確定拠出型退職給付制度」に
移行する準備として、現在の「確定給付型退職給付制
度」において、将来一定の退職給付を実現するために、
その資金が現在の企業経営上どの程度の負担、すなわち
債務(この債務は退職給付するための企業経営上の債務
という意味で「退職給付債務」と呼ばれている。)であ
るかを明らかにし、「確定拠出型退職給付制度」に移行
する際に、確定拠出額の計算基準としなければならな
い。
【0008】しかし、上述したように、従来は企業と従
業者が毎年拠出する資金は、年金受託総幹事と厚生年金
基金がまとめて運用していたので、各従業者ごとはおろ
か、各企業ごとの運用成績の詳細も明確に把握できない
状態であった。むろん、将来の退職給付が、各企業の現
在の企業経営上、どの程度の債務(退職給付債務)とな
っているかを把握する装置やシステムは従来存在してい
なかった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】自動計算可能な汎用
的退職給付債務管理装置 各企業が自社の退職給付債務を計算するに際しては、通
常は各企業の退職給付制度が相違しているため、各企業
の異なる退職給付制度に合致した退職給付債務計算を行
える汎用的な退職給付債務管理装置の実現は困難であっ
た。
【0010】すなわち、一時金と年金(企業年金)の割
合、企業年金の有無、厚生年金の代行・付加部分の有無
とその大きさ、厚生年金の加算部分とその支給方法等、
組み合わせにより多数の企業において非常に多様な退職
給付制度が存在する。
【0011】また、一企業の内部でも、従業者の職種に
より、退職給付制度が異なることは現に非常に多い。し
たがって、一企業についても、その従業者全員に合致し
た退職給付債務の計算をすることは困難であった。
【0012】このように企業により、さらに企業内部で
は職種により、非常に複雑な退職給付制度が存在する。
【0013】しかも、退職給付債務は、将来発生するで
あろう退職給付を現在の価値に換算(割り引く)し、こ
の換算において退職率、死亡率、割引率等の確率的な要
因を取り込んで計算するので、非常に複雑な計算とな
る。前記複雑な退職給付制度の存在と相まって、人力に
よって計算して管理しようとすれば、極めて多大な労力
と時間がかかることになる。
【0014】そこで、本発明が解決しようとする一つの
課題は、各企業が自社の退職給付制度に合わせて、簡単
に(自動的に)自企業の退職給付債務を計算して管理で
きる退職給付債務管理装置を提供することにある。
【0015】従業者単位で退職給付債務で計算可能な
退職給付債務管理装置 従業者は、職種、就業期間、適用される退職金モデル、
退職までの確率的期間等の諸条件が異なっているため、
従業者ごとの退職給付額を計算し、現在価値への割引を
行うことは、非常に煩雑かつ大きな負荷がかかる作業で
ある。
【0016】このため、従業者を類型別にグループ分け
し、各グループについて退職給付債務を計算して、企業
の概算退職給付債務とすることが考えられる。
【0017】しかし、従業者ごとに、退職給付債務の計
算方法に合わせて退職給付債務を計算し、全従業者の退
職給付債務を集計して企業全体の退職給付債務を計算す
る事が、企業の退職給付債務の計算方法としてもっとも
精密な計算方法であることは明らかである。
【0018】そこで、本発明が解決しようとする他の課
題は、もっとも精密に退職給付債務を把握できるレベル
である従業者単位の退職給付債務を算出し、これらの積
み上げとして企業の退職給付債務を管理することができ
る退職給付債務管理装置を提供することにある。
【0019】修正手段を有する退職給付債務管理装置 将来のある時点の退職給付債務を現在価値に割り引く際
の利回り、年金の支給を中途で停止する死亡率、退職金
の計算に大きな影響を及ぼす退職率、退職金算定額の上
昇率などの計算上の要素は、多少の幅があり、また、色
々な要因によって変化する。
【0020】したがって、退職給付債務の計算を見直
し、あるいは運用環境の変化等による数値の変更等をす
ることは、退職給付債務の管理上不可避的に発生する。
このため、これらの修正を簡易に実現させる手段を備え
た退職給付債務管理装置に対する要求が高いと思われ
る。
【0021】そこで、本発明が解決しようとするもう一
つの課題は、割引率や死亡率や退職率等の退職給付債務
の計算に影響を与える要素について随時修正を加えて、
退職給付債務を計算・管理することができる退職給付債
務管理装置を提供することにある。
【0022】予測退職給付債務を算出する退職給付債
務管理装置 退職給付債務が企業経営上の債務として計上されること
に伴い、翌期の退職給付債務を予測しながら健全な企業
経営を行う要求が高い。
【0023】そこで、本発明が解決しようとするさらに
もう一つの課題は、現在の退職給付債務を計算するのと
同様の精密さで任意の近い将来の退職給付債務(好まし
くは翌年の退職給付債務)を予測することができる退職
給付債務管理装置を提供することにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】本願請求項1に係る退職
給付債務管理装置は、ユーザーに自社の退職給付制度、
退職給付額の計算方法を入力させ、退職制度テーブルと
計算方法テーブルと生成する自社制度入力手段と、死亡
率および将来のある時点の金額を現在の価値に換算する
ための割引率とを入力させる基礎率入力手段と、従業
者、年金の受給者、待期者の識別情報と退職給付額計算
のための個別情報を入力させ、従業者データについては
職種分析を行い、職種ごとに実績に適合する関数を発見
して算定基礎額を計算した退職金モデルおよび職種ごと
に実績に基づいて年齢との関係で退職率をまとめた退職
率テーブルを生成する従業者データ入力手段と、従業者
に関する退職給付債務を計算する従業者計算モジュール
と、年金受給者、待期者に関する年金支給債務を計算す
る受給者・待期者計算モジュールと、を有し、前記従業
者計算モジュールは、前記従業者データ入力手段により
入力された従業者データから各従業者のデータを一つず
つ入力し、前記退職金モデルを参照し、計算対象従業者
の個別情報に基づいてその従業者の定年退職までの各年
の算定基礎額を算出する算定基礎額計算手段と、計算対
象従業者について前記自社制度入力手段によって生成さ
れた退職給付の計算方法テーブルを参照し、前記算定基
礎額計算手段が算出した退職給付の算定基礎額からその
従業者の退職給付額を算出する退職給付計算手段と、前
記退職給付計算手段から計算対象従業者の退職給付額を
入力し、前記従業者データ入力手段が生成した退職率テ
ーブルから生存退職確率を取得し、前記基礎率入力手段
によって入力された死亡率から死亡退職確率を取得し、
これらの退職率によって退職による退職給付額の減額を
見込んだ退職給付見込額を計算する退職給付見込額計算
手段と、前記退職給付見込額計算手段が出力した退職給
付見込額を入力し、前記基礎率入力手段によって入力さ
れた割引率を用いて、前記退職給付見込額を現在価値に
換算する退職給付割引手段と、を有し、前記受給者・待
期者計算モジュールは、前記従業者データ入力手段によ
り入力された受給者・待期者データから各受給者・待期
者のデータを一つずつ入力し、計算対象受給者・待期者
の個別情報に基づいてその受給者・待期者に対する年金
支給停止までの各年の年金支給額を算出する年金支給額
計算手段と、前記年金支給額計算手段から年金支給額を
入力し、前記基礎率入力手段によって入力された死亡率
を入力し、死亡による年金支給額の減額を見込んだ年金
見込額を計算する年金見込額計算手段と、前記年金見込
額計算手段が出力した年金見込額を入力し、前記基礎率
入力手段によって入力された割引率を用いて、前記年金
見込額を現在価値に換算する退職給付割引手段と、を有
し、前記従業者計算モジュールと受給者・待期者計算モ
ジュールは、それぞれ従業者と年金受給者・待期者の一
人一人のデータを自動的に繰返し入力し、各従業者、年
金受給者・年金待期者に対する企業の退職給付債務を算
出するように構成されていることを特徴とするものであ
る。本願請求項2に係る退職給付債務管理装置は、請求
項1の装置において、前記従業者計算モジュールと受給
者・待期者計算モジュールは、将来発生するであろう退
職給付金を今年以降の任意の時点の価値に換算させる退
職給付債務予測手段を有することを特徴とするものであ
る。本願請求項3に係る退職給付債務管理装置は、請求
項1または2の装置において、現在または任意の時点の
退職給付債務を算出するとともに、前記退職給付債務の
算出時点の翌年の退職給付債務を算出することにより、
最初に退職給付債務を算出した時点からその翌年までの
勤務費用および利息費用を算出することを特徴とするも
のである。本願請求項4に係る退職給付債務管理装置
は、請求項1または2の装置において、従業者、受給
者、待期者のデータ、退職金モデル、退職率テーブル、
基礎率のいずれかのデータを修正するインターフェース
を提供する修正手段を有していることを特徴とするもの
である。本願請求項5に係る記憶媒体は、コンピュータ
で実行することにより、コンピュータをして、ユーザー
に自社の退職給付制度、退職給付額の計算方法を入力さ
せ、退職制度テーブルと計算方法テーブルと生成する自
社制度入力手段と、死亡率および将来のある時点の金額
を現在の価値に換算するための割引率とを入力させる基
礎率入力手段と、従業者、年金の受給者、待期者の識別
情報と退職給付額計算のための個別情報を入力させ、従
業者データについては職種分析を行い、職種ごとの実績
に適合する関数を発見して算定基礎額を計算した退職金
モデルおよび職種ごとに実績に基づいて年齢との関係で
退職率をまとめた退職率テーブルを生成する従業者デー
タ入力手段と、従業者に関する退職給付債務を計算する
従業者計算モジュールと、年金受給者・待期者に関する
年金支給債務を計算する受給者・待期者計算モジュール
と、を有するように制御し、前記従業者計算モジュール
は、前記従業者データ入力手段により入力された従業者
データから各従業者のデータを一つずつ入力し、前記退
職金モデルを参照し、計算対象従業者の個別情報に基づ
いてその従業者の定年退職までの各年の算定基礎額を算
出する算定基礎額計算手段と、計算対象従業者について
前記自社制度入力手段によって生成された退職給付の計
算方法テーブルを参照し、前記算定基礎額計算手段が算
出した退職給付の算定基礎額からそめ従業者の退職給付
額を算出する退職給付計算手段と、前記退職給付計算手
段から計算対象従業者の退職給付額を入力し、前記従業
者データ入力手段が生成した退職率テーブルから生存退
職確率を取得し、前記基礎率入力手段によって入力され
た死亡率から死亡退職確率を取得し、これらの退職率に
よって退職による退職給付額の減額を見込んだ退職給付
見込額を計算する退職給付見込額計算手段と、前記退職
給付見込額計算手段が出力した退職給付見込額を入力
し、前記基礎率入力手段によって入力された割引率を用
いて、前記退職給付見込額を現在価値に換算する退職給
付割引手段と、を有するように制御し、前記受給者・待
期者計算モジュールは、前記従業者データ入力手段によ
り入力された受給者・待期者データから各受給者・待期
者のデータを一つずつ入力し、計算対象受給者・待期者
の個別情報に基づいてその受給者・待期者に対する年金
支給停止までの各年の年金支給額を算出する年金支給額
計算手段と、前記年金支給額計算手段から年金支給額を
入力し、前記基礎率入力手段によって入力された死亡率
を入力し、死亡による年金支給額の減額を見込んだ年金
見込額を計算する年金見込額計算手段と、前記年金見込
額計算手段が出力した年金見込額を入力し、前記基礎率
入力手段によって入力された割引率を用いて、前記年金
見込額を現在価値に換算する退職給付割引手段と、を有
するように制御し、前記従業者計算モジュールと受給者
・待期者計算モジュールは、それぞれ従業者と年金受給
者・待期者の一人一人のデータを自動的に繰り返し入力
し、各従業者、年金受給者、年金待期者に対する企業の
退職給付債務を算出するように制御することを特徴とす
るコンピュータプログラムを記憶したものである。本願
請求項6に係る記憶媒体は、請求項5の記憶媒体におい
て、コンピュータをして、将来発生するであろう退職給
付金を今年以降の任意の時点の価値に換算するように前
記従業者計算モジュールと受給者・待期者計算モジュー
ルを制御する退職給付債務予測手段を有するように機能
させる、ことを特徴とするコンピュータプログラムを記
憶したものである。本願請求項7に係る記憶媒体は、請
求項5または6の記憶媒体において、コンピュータをし
て、現在または任意の時点の退職給付債務を算出すると
ともに、前記退職給付債務の算出時点の翌年の退職給付
債務を算出することにより、最初に退職給付債務を算出
した時点からその翌年までの勤務費用および利息費用を
算出させることを特徴とするコンピュータプログラムを
記憶したものである。本願請求項8に係る記憶媒体は、
請求項5または6の記憶媒体において、コンピュータを
して、従業者、受給者、待期者のデータ、退職金モデ
ル、退職率テーブル、基礎率のいずれかのデータを修正
するインターフェースを提供する修正手段を有するよう
に制御する機能を有していることを特徴とするコンピュ
ータプログラムを記憶したものである。
【0025】
【0026】
【0027】
【0028】
【0029】
【0030】図1に本発明の一実施形態による「退職給
付債務管理装置」の構成とその処理の流れを示す。
【0031】図1に示すように、本実施形態の退職給付
債務管理装置1は、自社制度入力手段2と、基礎率入力
手段3と、従業者データ入力手段4と、従業者計算モジ
ュール5と、受給者・待期者計算モジュール6と、退職
給付債務予測手段7と、修正手段8とを有している。
【0032】従業者計算モジュール5はさらに、算定基
礎額計算手段9と、退職給付計算手段10と、退職給付
見込額計算手段11と、退職給付割引手段12とを有し
ている。
【0033】また、受給者・待期者計算モジュール6
は、年金支給額計算手段13と、年金見込額計算手段1
4と、年金割引手段15とを有している。
【0034】退職給付債務管理装置1は、物理的にはパ
ーソナルコンピュータからなり、パーソナルコンピュー
タでプログラムを実行することにより、上記各手段とし
て機能させる。
【0035】退職給付債務管理装置1は、好ましくは一
台のコンピュータからなるが、本発明はスタンドアロー
ンのコンピュータに限られず、複数のコンピュータがそ
れぞれ上記各手段として機能し、互いに協働して本発明
の処理を実現するようにしてもよい。
【0036】自社制度入力手段2は、ユーザーに自社の
退職給付制度、退職給付額の計算方法を入力するインタ
ーフェースを提供し、ユーザーが所要のデータを入力し
た後に、入力されたデータに基づいて退職制度・計算方
法テーブル16と生成する手段である。
【0037】退職制度・計算方法テーブル16は、各職
種ごとの退職給付の詳細や、退職給付を計算する際の基
礎額に対する支給倍率等を記録している。
【0038】基礎率入力手段3は、死亡率および将来の
ある時点の金額を現在の価値に換算するための割引率を
入力させる手段である。
【0039】従業者データ入力手段4は、従業者、年金
の受給者、待期者の識別情報と、退職給付額計算のため
の個別情報とを入力させ、ユーザーが所要のデータを入
力した後は、従業者データについて職種分析を行い、職
種ごとの退職金モデルおよび退職率テーブルを生成する
手段である。
【0040】ここで、従業者とは、未だ在職中である者
であって、退職時に退職給付を受ける者である。年金受
給者(単に受給者ということもある。)とは、すでに退
職した者であって、年金を現に受けている者である。年
金待期者(単に待期者ということもある。)とは、すで
に退職しており、年金を受ける要件を満たし、その受給
を待っている者である。
【0041】従業者、年金の受給者、待期者(従業者
等)の識別情報とは、各従業者等を特定する情報であっ
て、例えば社員コード、氏名等である。
【0042】また、従業者、年金の受給者、待期者(従
業者等)の退職給付額計算のための個別情報とは、例え
ば、各従業者の職種、入社年月日、受給者の退職年月
日、退職種別(自己都合、会社都合)である。
【0043】図2に、従業者データ入力手段4が入力す
るデータのフォーマット例を示す。
【0044】図2に示すように、各レコード(横方向の
各行)は一人一人の従業者等の情報を有しており、社員
コード、氏名、生年月日、入社年月日、性別、職種、退
社年月日、退職事由、一時金,、適格年金(適年)
,、加算〜、厚生年金の代行部分(代行)、付
加部分(付加)の情報を有している。
【0045】この図2のレコードは、一つの共通のレコ
ードフォーマットに、全従業者のデータも入力できる。
また、全ての退職給付制度による退職給付金を計算する
のに十分な情報を有している。
【0046】図3に、年金受給者・待期者の入力のため
のデータフォーマット例を示す。
【0047】図3に示すように、この年金受給者・待期
者データの入力フォーマットには、適格年金(年金)、
加算、厚生年金の付加・代行部分のデータが入力されて
いる。また、年金の支給停止までの年数を計算するため
の退社年月日等の必要な情報が含まれている。
【0048】ここで、また、図1に戻って退職給付債務
管理装置1の説明を続ける。
【0049】従業者データ入力手段4は、従業者等のデ
ータが入力された後は、従業者について、職種分析を行
い、職種ごとの退職金モデル17と退職率テーブル18
を生成する。
【0050】退職金モデル17は、各企業の昇給(基礎
額上昇率)の実績に対して職種ごとにもっとも適合する
関数を発見し、職種ごとの退職金の算定基礎額を計算し
たモデルである。基礎額上昇率の近似関数は、実績値に
対する分散が少なくなるものであれば、任意の公知の近
似式を用いて良い。
【0051】退職率テーブル18は、職種により退職率
が相違する場合があることを考慮し、各職種ごとに、年
齢との関係における退職率をまとめたものである。退職
率テーブル18は、各企業の各職種の実績に基づくもの
である。
【0052】また、従業者データ入力手段4によって入
力された従業者等のデータは、従業者データ19と受給
者・待期者データ20に分類され、以降の計算に供され
る。
【0053】従業者計算モジュール5は、従業者に関す
る退職給付債務を計算するモジュールである。
【0054】従業者計算モジュール5の算定基礎額計算
手段9は、従業者データ19から各従業者のデータを一
つずつ入力し、退職金モデル17を参照し、計算対象従
業者の個別情報に基づいてその従業者の定年退職までの
各年の算定基礎額を算出する手段である。
【0055】退職給付計算手段10は、上記算定基礎額
計算手段9が算出した退職給付金の算定基礎額から、そ
の従業者の退職給付額を算出する手段である。退職給付
金の計算に際しては、支給倍率を退職制度・計算方法テ
ーブル16に参照する。
【0056】退職給付見込額計算手段11は、退職給付
計算手段10から計算対象従業者の退職給付額を入力
し、退職率テーブル18から生存退職確率を取得し、基
礎率入力手段3によって入力された死亡率から死亡退職
確率を取得し、これらの退職率によって退職による退職
給付額の減額を見込んだ退職給付見込額を計算する手段
である。死亡率は、国勢調査による統計値を用いること
ができる。
【0057】退職給付割引手段12は、退職給付見込額
計算手段11が出力した退職給付見込額を入力し、基礎
率入力手段3によって入力された割引率を用いて、前記
退職給付見込額を現在価値に換算する手段である。
【0058】割引率は、通常は、有価証券や長期債券の
利回りを用いる。
【0059】受給者・待期者計算モジュール6は、年金
受給者・待期者に関する年金支給債務を計算するモジュ
ールである。
【0060】受給者・待期者計算モジュール6の年金支
給額計算手段13は、受給者・待期者データ20から各
受給者・待期者のデータを一つずつ入力し、計算対象受
給者・待期者の個別情報に基づき、退職制度・計算方法
テーブル16を参照し、その受給者・待期者に対する年
金支給停止までの各年の年金支給額を算出する手段であ
る。
【0061】年金見込額計算手段14は、年金支給額計
算手段13が算出した年金支給額を入力し、基礎率入力
手段3によって入力された死亡率を用いて、死亡による
年金支給額の減額を見込んだ年金見込額を計算する手段
である。
【0062】年金割引手段15は、年金見込額計算手段
14が算出した年金見込額を入力し、基礎率入力手段3
によって入力された割引率を用いて、年金見込額を現在
価値に換算する手段である。
【0063】退職給付債務予測手段7は、将来発生する
であろう退職給付金を今年以降の任意の時点の価値に換
算させる手段である。具体的には、退職給付債務予測手
段7は、将来の退職給付を割り引く際に、割り引く年
数、すなわち換算すべき基準時点を指定することができ
るものである。この退職給付債務予測手段7は、今年時
点の退職給付債務のみを計算する場合は、これを省略す
ることができる。
【0064】修正手段8は、従業者、受給者、待期者の
データ、退職金モデル、退職率テーブル、基礎率のいず
れかのデータを修正するインターフェースを提供する手
段である。修正手段8は、装置の構成の都合により、省
略することができる。
【0065】以上が退職給付債務管理装置1の構成につ
いての説明であったが、次に退職給付債務の計算の流れ
について説明する。
【0066】図4に退職給付債務の計算の流れを示す。
【0067】図4に示すように、本発明の退職給付債務
管理装置においては、最初に自社の退職給付制度と退職
給付の計算方法を入力する(S100)。この処理のた
めのインターフェースは自社制度入力手段2によって提
供される。
【0068】自社の退職給付制度は、退職一時金の有
無、退職年金制度の有無、厚生年金基金の加算部分の有
無、厚生年金基金の代行/付加部分の有無等を各企業の
社内制度に応じて選択するようにする。また、一企業内
に、例えば職種の相違により、複数の退職給付制度が存
在する場合は、複数の退職給付制度を選択することがで
きる。
【0069】計算方法は、退職年齢、年数比例方式か給
与比例方式のいずれか等である。
【0070】このような選択を適当にすることができる
ことにより、各企業は自社の退職給付制度に対応した退
職給付制度を選択でき、実情に合った退職給付債務を計
算することができる。
【0071】次に、従業者、受給者、待期者のデータを
読み込む(S110)。
【0072】読込みデータのフォーマットは、図2,3
に示したようなものである。なお、従業者については、
退職一時金、適格年金、厚生年金基金の加算部分、代行
部分、付加部分等を計算するための基礎金額をそれぞれ
入力するようにする。
【0073】また、退職給付の計算上重要な職種につい
ても入力する。また、受給者・待期者については、加入
年月日の計算ベースとなる退社年月日を入力するように
する。
【0074】この従業者、受給者、待期者のデータ読込
は、一定のデータフォーマットによって読み込むので、
データの定義を行うことなく自動的に読み込むことがで
きる。
【0075】次に、読み込まれた従業者、受給者、待期
者のデータは、従業者データと受給者・待期者データに
振り分けられる。このデータの選別は、従業者データ入
力手段4によって自動的に行われる。
【0076】従業者については、次に、算定基礎額が計
算される(S120)。
【0077】この算定基礎額の計算は、従業者単位で行
われ、現在の基礎額に職種に応じた基礎額上昇率を乗じ
て計算される。
【0078】 算定基礎額=現在の基礎額×基礎額上昇率(年数分) 上記算定基礎額は、退職までの各年ごとに求められる。
この計算は、算定基礎額計算手段9によって行われる。
【0079】次に、上記算定基礎額に支給倍率を乗じて
退職給付額を計算する(S130)。
【0080】退職給付額=算定基礎額×支給倍率 上記計算は、退職給付計算手段10により行われる。
【0081】次に、上記退職給付額は中途退職の可能性
からその分を減額して退職給付見込額を計算する(S1
40)。
【0082】退職給付見込額=退職給付額×退職率 上記計算は、退職給付見込額計算手段11によって行わ
れる。
【0083】次に、上記退職給付見込額をそれぞれ今年
と翌年の価値に割り引く(S150)。割引は、有価証
券等の利回りによって運用利益を見込んで行われる。割
り引いた結果が、退職給付債務である(S160)。こ
の計算は、退職給付割引手段12により行われる。
【0084】上記処理により、計算対象の従業者の退職
給付債務が求められ、以上の処理(S120〜S16
0)を繰り返すことにより、全従業者に対する退職給付
債務が求められる。
【0085】一方、年金の受給者・待期者については、
最初に、受給者・待期者ごとに、かつ、支給される年ご
とに、年金支給額を計算する(S300)。この計算
は、予め取り決められた計算方法により行われる。年金
支給額計算手段13がこの処理を行う。
【0086】次に、上記年金支給額は、受給者等が中途
で死亡して支給されなくなる可能性があるから、死亡に
よる減額を見込んで年金見込額の計算をする(S31
0)。
【0087】この計算は、年金見込額計算手段14によ
り行われる。
【0088】次に、上記年金見込額をそれぞれ今年と翌
年の価値に割り引く(S320)。割引は、有価証券等
の利回りによって運用利益を見込んで行われる。割り引
いた結果が、年金部分の退職給付債務となる(S16
0)。
【0089】上記処理(S300〜S320,S16
0)を繰り返すことにより、全受給者・待期者の年金部
分の退職給付債務を算出することができる。
【0090】上記、従業者と受給者・待期者の全員に対
する退職給付を計算した後は、これを退職制度により分
類し、集計する(S170)。
【0091】この結果、図4に示すように、今年の退職
給付債務の合計と、翌年の退職給付債務と、その間の勤
務費用と、利息費用を算出することができる。
【0092】図5に、本発明の退職給付債務管理装置に
よる出力を例示する。なお、図5は集計値のみを示して
いるが、その集計の基礎として各従業者、受給者・待期
者単位で退職給付債務が算出されている。
【0093】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の退職給付債務管理装置によれば、任意の企業の退職給
付制度に対して、それぞれの制度に適合した計算方法に
よって退職給付債務を計算でき、しかも、自動的に従業
者、年金受給者、年金待期者の全データを取り込んで、
各従業者、受給者、待期者単位で、各人に対する退職給
付債務を計算することができる。
【0094】したがって、この退職給付債務管理装置に
よれば、少ない労力で各従業者、受給者、待期者単位で
退職給付債務を計算でき、これによって極めて正確な財
務管理を行うことができるのである。
【0095】退職給付債務予測手段を有する退職給付債
務管理装置によれば、さらに、翌年以降の退職給付債務
を予測することができ、企業経営上有益な情報を与える
ことができるようになる。
【0096】また、修正手段を有する退職給付債務管理
装置によれば、退職給付債務を計算するための退職率や
基礎率(死亡率、割引率等)を修正することができる。
【0097】これは、本願発明の退職給付債務管理装置
は、退職率等を実績データから求めることによって正確
な退職率を求めているが、例えば景気の動向等の特殊な
事情によって実績データが特異な結果となっている場合
にこれを修正するためである。また、有価証券等の利回
り等が運用環境の変化によって変化した場合はこれを修
正するためである。
【0098】この修正手段の存在により、より柔軟に環
境の変化に対応した退職給付債務を管理することができ
るようになるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施態様による退職給付債務管理装
置の構成と処理の流れを示したブロック図。
【図2】本発明の退職給付債務管理装置に入力すべき従
業者データの入力用データフォーマットの例を示した説
明図。
【図3】本発明の退職給付債務管理装置に入力すべき年
金受給者、年金待期者のデータの入力用データフォーマ
ットの例を示した説明図。
【図4】本発明の退職給付債務管理装置による退職給付
債務の処理の流れを示したフローチャート。
【図5】本発明の退職給付債務管理装置による退職給付
債務の出力例を示した説明図。
【符号の説明】
1 退職給付債務管理装置 2 自社制度入力手段 3 基礎率入力手段 4 従業者データ入力手段 5 従業者計算モジュール 6 受給者・待期者計算モジュール 7 退職給付債務予測手段 8 修正手段 9 算定基礎額計算手段 10 退職給付計算手段 11 退職給付見込額計算手段 12 退職給付割引手段 13 年金支給額計算手段 14 年金見込額計算手段 15 年金割引手段 16 退職制度・計算方法テーブル 17 退職金モデル 18 退職率テーブル 19 従業者データ 20 受給者・待期者データ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−326304(JP,A) 特開 平8−335235(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 17/60 160 JICSTファイル(JOIS)

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ユーザーに自社の退職給付制度、退職給付
    額の計算方法を入力させ、退職制度テーブルと計算方法
    テーブルと生成する自社制度入力手段と、 死亡率および将来のある時点の金額を現在の価値に換算
    するための割引率とを入力させる基礎率入力手段と、 従業者、年金の受給者、待期者の識別情報と退職給付額
    計算のための個別情報を入力させ、従業者データについ
    ては職種分析を行い、職種ごとに実績に適合する関数を
    発見して算定基礎額を計算した退職金モデルおよび職種
    ごとに実績に基づいて年齢との関係で退職率をまとめた
    退職率テーブルを生成する従業者データ入力手段と、 従業者に関する退職給付債務を計算する従業者計算モジ
    ュールと、 年金受給者、待期者に関する年金支給債務を計算する受
    給者・待期者計算モジュールと、を有し、 前記従業者計算モジュールは、 前記従業者データ入力手段により入力された従業者デー
    タから各従業者のデータを一つずつ入力し、前記退職金
    モデルを参照し、計算対象従業者の個別情報に基づいて
    その従業者の定年退職までの各年の算定基礎額を算出す
    る算定基礎額計算手段と、 計算対象従業者について前記自社制度入力手段によって
    生成された退職給付の計算方法テーブルを参照し、前記
    算定基礎額計算手段が算出した退職給付の算定基礎額か
    らその従業者の退職給付額を算出する退職給付計算手段
    と、 前記退職給付計算手段から計算対象従業者の退職給付額
    を入力し、前記従業者データ入力手段が生成した退職率
    テーブルから生存退職確率を取得し、前記基礎率入力手
    段によって入力された死亡率から死亡退職確率を取得
    し、これらの退職率によって退職による退職給付額の減
    額を見込んだ退職給付見込額を計算する退職給付見込額
    計算手段と、 前記退職給付見込額計算手段が出力した退職給付見込額
    を入力し、前記基礎率入力手段によって入力された割引
    率を用いて、前記退職給付見込額を現在価値に換算する
    退職給付割引手段と、を有し、 前記受給者・待期者計算モジュールは、 前記従業者データ入力手段により入力された受給者・待
    期者データから各受給者・待期者のデータを一つずつ入
    力し、計算対象受給者・待期者の個別情報に基づいてそ
    の受給者・待期者に対する年金支給停止までの各年の年
    金支給額を算出する年金支給額計算手段と、 前記年金支給額計算手段から年金支給額を入力し、前記
    基礎率入力手段によって入力された死亡率を入力し、死
    亡による年金支給額の減額を見込んだ年金見込額を計算
    する年金見込額計算手段と、 前記年金見込額計算手段が出力した年金見込額を入力
    し、前記基礎率入力手段によって入力された割引率を用
    いて、前記年金見込額を現在価値に換算する退職給付割
    引手段と、を有し、 前記従業者計算モジュールと受給者・待期者計算モジュ
    ールは、それぞれ従業者と年金受給者・待期者の一人一
    人のデータを自動的に繰返し入力し、各従業者、年金受
    給者・年金待期者に対する企業の退職給付債務を算出す
    るように構成されていることを特徴とする退職給付債務
    管理装置。
  2. 【請求項2】前記従業者計算モジュールと受給者・待期
    者計算モジュールは、将来発生するであろう退職給付額
    を今年以降の任意の時点の価値に換算させる退職給付債
    務予測手段を有することを特徴とする請求項1に記載の
    退職給付債務管理装置。
  3. 【請求項3】現在または任意の時点の退職給付債務を算
    出するとともに、前記退職給付債務の算出時点の翌年の
    退職給付債務を算出することにより、最初に退職給付債
    務を算出した時点からその翌年までの勤務費用および利
    息費用を算出することを特徴とする請求項1または2に
    記載の退職給付債務管理装置。
  4. 【請求項4】従業者、受給者、待期者のデータ、退職金
    モデル、退職率テーブル、基礎率のいずれかのデータを
    修正するインターフェースを提供する修正手段を有して
    いることを特徴とする請求項1または2記載の退職給付
    債務管理装置。
  5. 【請求項5】コンピュータで実行することにより、コン
    ピュータをして、 ユーザーに自社の退職給付制度、退職給付額の計算方法
    を入力させ、退職制度テーブルと計算方法テーブルと生
    成する自社制度入力手段と、 死亡率および将来のある時点の金額を現在の価値に換算
    するための割引率とを入力させる基礎率入力手段と、 従業者、年金の受給者、待期者の識別情報と退職給付額
    計算のための個別情報を入力させ、従業者データについ
    ては職種分析を行い、職種ごとの実績に適合する関数を
    発見して算定基礎額を計算した退職金モデルおよび職種
    ごとに実績に基づいて年齢との関係で退職率をまとめた
    退職率テーブルを生成する従業者データ入力手段と、 従業者に関する退職給付債務を計算する従業者計算モジ
    ュールと、 年金受給者・待期者に関する年金支給債務を計算する受
    給者・待期者計算モジュールと、を有するように制御
    し、 前記従業者計算モジュールは、 前記従業者データ入力手段により入力された従業者デー
    タから各従業者のデータを一つずつ入力し、前記退職金
    モデルを参照し、計算対象従業者の個別情報に基づいて
    その従業者の定年退職までの各年の算定基礎額を算出す
    る算定基礎額計算手段と、 計算対象従業者について前記自社制度入力手段によって
    生成された退職給付の計算方法テーブルを参照し、前記
    算定基礎額計算手段が算出した退職給付の算定基礎額か
    らそめ従業者の退職給付額を算出する退職給付計算手段
    と、 前記退職給付計算手段から計算対象従業者の退職給付額
    を入力し、前記従業者データ入力手段が生成した退職率
    テーブルから生存退職確率を取得し、前記基礎率入力手
    段によって入力された死亡率から死亡退職確率を取得
    し、これらの退職率によって退職による退職給付額の減
    額を見込んだ退職給付見込額を計算する退職給付見込額
    計算手段と、 前記退職給付見込額計算手段が出力した退職給付見込額
    を入力し、前記基礎率入力手段によって入力された割引
    率を用いて、前記退職給付見込額を現在価値に換算する
    退職給付割引手段と、を有するように制御し、 前記受給者・待期者計算モジュールは、 前記従業者データ入力手段により入力された受給者・待
    期者データから各受給者・待期者のデータを一つずつ入
    力し、計算対象受給者・待期者の個別情報に基づいてそ
    の受給者・待期者に対する年金支給停止までの各年の年
    金支給額を算出する年金支給額計算手段と、 前記年金支給額計算手段から年金支給額を入力し、前記
    基礎率入力手段によって入力された死亡率を入力し、死
    亡による年金支給額の減額を見込んだ年金見込額を計算
    する年金見込額計算手段と、 前記年金見込額計算手段が出力した年金見込額を入力
    し、前記基礎率入力手段によって入力された割引率を用
    いて、前記年金見込額を現在価値に換算する退職給付割
    引手段と、を有するように制御し、 前記従業者計算モジュールと受給者・待期者計算モジュ
    ールは、それぞれ従業者と年金受給者・待期者の一人一
    人のデータを自動的に繰り返し入力し、各従業者、年金
    受給者、年金待期者に対する企業の退職給付債務を算出
    するように制御することを特徴とするコンピュータプロ
    グラムを記憶した記憶媒体。
  6. 【請求項6】コンピュータをして、 将来発生するであろう退職給付額を今年以降の任意の時
    点の価値に換算するように前記従業者計算モジュールと
    受給者・待期者計算モジュールを制御する退職給付債務
    予測手段を有するように機能させる、ことを特徴とする
    請求項5に記載のコンピュータプログラムを記憶した記
    憶媒体。
  7. 【請求項7】コンピュータをして、 現在または任意の時点の退職給付債務を算出するととも
    に、前記退職給付債務の算出時点の翌年の退職給付債務
    を算出することにより、最初に退職給付債務を算出した
    時点からその翌年までの勤務費用および利息費用を算出
    させることを特徴とする請求項5または6に記載のコン
    ピュータプログラムを記憶した記憶媒体。
  8. 【請求項8】コンピュータをして、 従業者、受給者、待期者のデータ、退職金モデル、退職
    率テーブル、基礎率のいずれかのデータを修正するイン
    ターフェースを提供する修正手段を有するように制御す
    る機能を有していることを特徴とする請求項5または6
    記載のコンピュータプログラムを記憶した記憶媒体。
JP2000061193A 2000-03-06 2000-03-06 退職給付債務管理装置 Ceased JP3306806B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000061193A JP3306806B2 (ja) 2000-03-06 2000-03-06 退職給付債務管理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000061193A JP3306806B2 (ja) 2000-03-06 2000-03-06 退職給付債務管理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001250020A JP2001250020A (ja) 2001-09-14
JP3306806B2 true JP3306806B2 (ja) 2002-07-24

Family

ID=18581371

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000061193A Ceased JP3306806B2 (ja) 2000-03-06 2000-03-06 退職給付債務管理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3306806B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101419361B1 (ko) * 2012-08-22 2014-07-14 삼성증권 주식회사 조건부 평생형 연금 지급 시스템 및 그 지급 방법
KR101480539B1 (ko) * 2012-08-22 2015-01-08 삼성증권 주식회사 조건부 평생형 연금 지급 시스템 및 그 지급 방법
KR101480540B1 (ko) * 2012-08-22 2015-01-08 삼성증권 주식회사 조건부 평생형 연금 지급 시스템 및 그 지급 방법
KR101480538B1 (ko) * 2012-08-22 2015-01-08 삼성증권 주식회사 조건부 평생형 연금 지급 시스템 및 그 지급 방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001250020A (ja) 2001-09-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8706599B1 (en) System and method of generating investment criteria for an investment vehicle that includes a pool of escrow deposits from a plurality of merger and acquisition transactions
US20090063365A1 (en) System and method of managing cash and suggesting transactions in a multi-strategy portfolio
US20030144940A1 (en) System and method for facilitating collateral management
US7904368B2 (en) Portfolio confirmation and certification platform
US20140164200A1 (en) Financial Transaction Modeling System
JP2003016261A (ja) 融資総合管理システム、信用スコアリング判定システム、及び、信用保証管理システム
CN101120371A (zh) 控制用于交易金融工具的定单切割器
US7827082B1 (en) Method and system for mapping user data
US20200334770A1 (en) Municipal solvency index
JPWO2017221448A1 (ja) 情報処理装置、情報処理方法およびプログラム
JP6049799B2 (ja) 経営支援プログラム
JP2001125962A (ja) 企業診断及び経営意思決定支援システム
Tavakolan et al. Developing an optimization financing cost-scheduling trade-off model in construction project
US20240144368A1 (en) Systems and Methods for Dynamically Visualizing Potential Trade Outcomes Based on Real-Time Options Price Data
US20140344020A1 (en) Competitor pricing strategy determination
JP3306806B2 (ja) 退職給付債務管理装置
JP2005038292A (ja) 経営計画策定支援システム及び経営計画策定支援プログラム
US20160104246A1 (en) System for dynamically calculating claim allocations
JP2004295492A (ja) ライフプランニング装置および方法、コンピュータプログラム、プログラム記録媒体
US20140344022A1 (en) Competitor response model based pricing tool
US20140344021A1 (en) Reactive competitor price determination using a competitor response model
JP2018063655A (ja) 情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
JP4477031B2 (ja) 公的年金財政予測システム及び公的年金財政予測プログラム
JP2003085373A (ja) 保険会社の資産負債管理装置および方法
US11900448B2 (en) Liquidity engine

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20020329

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

RVOP Cancellation by post-grant opposition
R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115