JP3306123B2 - 電動ミキシングバルブ - Google Patents
電動ミキシングバルブInfo
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- Instantaneous Water Boilers, Portable Hot-Water Supply Apparatuses, And Control Of Portable Hot-Water Supply Apparatuses (AREA)
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Description
体を混合して所望温度の混合液を得るための混合弁に関
し、例えば家庭用瞬間湯沸器の電動式ミキシングバルブ
に利用して有効な技術に関する。
された高温湯と水とを自動的に適当な割合で混合して所
望の温度の混合湯を得るため電動式ミキシングバルブが
使用されることがある。図6には電動式ミキシングバル
ブを使用した瞬間湯沸器の概略構成を、また図7には従
来の電動式ミキシングバルブの構成例を示す。電動式ミ
キシングバルブを使用した瞬間湯沸器は、給水管1より
供給された水道水を分岐させ、一方は昇温用のラジエー
タ2を通してから湯通路3aより電動式ミキシングバル
ブ4に、また他方は水通路3bを通して直接電動式ミキ
シングバルブ4に供給し、適当な割合で混合して所望の
温度の混合湯を生成して混合湯管5により家庭内に設け
られたシャワー、浴槽、炊事場、洗面所等の各種カラン
(蛇口)6a,6b,6c,6d……へ配湯するように
構成される。
グバルブ4は、図7に示すように、弁筺体40の内部に
湯室41aと水室41bと混合室41cとが、また外壁
には湯通路3aと水通路3bと混合湯通路3cが設けら
れ、前記湯室41aには湯通路3aが、水室41bには
水通路3bが、混合室41cには混合湯通路3cがそれ
ぞれ連通される。そして、湯室41aと混合室41cと
の間に湯側弁座42がまた水室41bと混合室41cと
の間に水側弁座43とがそれぞれ同軸上に並ぶように設
けられ、これらの弁座42,43を貫通するように弁軸
44が配設されて弁軸44には前記弁座42,43に対
応して湯側弁体45および水側弁体46が取り付けられ
ていた。
7および減速機48が設けられ、減速機48には直流モ
ータ49が連結されている。さらに、前記混合湯通路3
cには湯温検出器7が取り付けられ、この湯温検出器7
と温度設定器8からの信号の差を制御回路9で増幅して
前記直流モータ49を制御することで、湯側弁体45お
よび水側弁体46の開度を自動的に調節して水と湯の混
合割合を変え、所望の湯温(設定温度)を得るように構
成されていた。
取付け位置における設定温度と混合湯出湯との関係(出
湯特性)を示す。図中、実線イは16号瞬間湯沸器(1
号1分間に1リットルの水を25℃温度上昇させる能力
をいう)を使用した場合の目標値を示すもので、弁開度
や弁通過前後の圧力差、供給水の温度、供給湯の温度等
の条件を固定した場合の出湯特性を示す。図8より設定
温度が低いうちは出湯流量は多く、設定温度が高くなる
と出湯流量は次第に減少する関係にあることが分かる。
ところで、家庭用瞬間湯沸器に用いられる前記電動ミキ
シングバルブは、装置全体の小型化を図るためできるだ
け占有空間の小さいものが要望されており、弁筺体の大
きさが制限されてしまう。しかしながら、上述したよう
な従来のミキシングバルブ(図7)を使用した家庭用瞬
間湯沸器にあっては、バルブの弁筺体の大きさが制限さ
れているため、設定温度が高いうちは目標とする出湯特
性イと一致するが、設定温度が低くなると図8に破線ロ
で示すごとく出湯流量が飽和してしまうという欠点があ
った。
おける最も使用頻度の高い温度であるため、この湯温に
おいて出湯流量が制限されてしまうと実質的な湯沸器の
能力が低下してしまう。特に、複数のカランの並行使
用、例えばシャワー使用中に洗面所を利用したような場
合に流量不足を来たし、利用者が不満を覚える結果とな
る。また、前記従来のミキシングバルブ(図7)を使用
した瞬間湯沸器にあっては温度制御機構が一系統である
ため、制御系の故障や駆動軸部へのゴミ詰まりによる回
転不良等によって湯温の調整が全く不能になるおそれが
ある。さらに、前記従来のミキシングバルブを使用した
瞬間湯沸器にあっては、使用中に設定温度を変えた場合
における湯温調整の応答性が悪く、利用者に不快感を感
じさせたり、適温に調節するまでの時間が長くなって水
道水の無駄が多くなるという問題点があった。
されたもので、その目的とするところは、瞬間湯沸器に
利用した場合に、一方の制御系の故障や駆動軸部へのゴ
ミ詰まりによる回転不良等が発生しても湯温の調整が全
く不能になる状態を回避できるような電動ミキシングバ
ルブを提供することにある。本発明の第2の目的は、使
用中に設定温度を変えた場合における湯温調整の応答性
の優れた電動ミキシングバルブを提供することにある。
本発明の第3の目的は、最も使用頻度の高い湯温領域
(35〜50℃)における出湯流量を制限させないよう
な電動ミキシングバルブを提供することにある。
この発明は、内部に湯室41a、水室41bおよび混合
室41cを有し外壁には前記湯室41a、水室41bお
よび混合室41cに連通された湯通路3a、水通路3
b、混合湯通路3cが設けられた弁筺体40の前記湯室
41a、水室41bおよび混合室41cとの間にそれぞ
れ弁座42を形成し、これらの弁座には弁閉用バネ27
の弁閉用作用を受けその開口部を閉塞する弁体45を臨
ませるとともに、前記混合室41c内にはワックス式感
熱伸長装置50を配置し、このワックス式感熱伸長装置
の一端部は前記弁体45に、また他端部は減速機48を
介して直流モータ49によって駆動されるねじ送り機構
部47にそれぞれ連係させ、さらに前記混合湯通路3c
もしくは混合室41cには湯温検出器7を配設し、前記
弁体45が湯温検出器7と直流モータ49を使用した自
動制御系とワックス式感熱伸長装置50を使用した自動
制御系の二系統の制御系によって前記混合室41cへの
水と湯の混合割合が加減されることにより設定温度の混
合湯が得るものとし、湯温検出器7と直流モータ49を
使用した自動制御系には、設定温度の変更とともに湯温
検出器7による検出温度とは無関係に直流モータ49を
駆動して弁体45を移動させた後に直流モータ49の駆
動を停止するように電圧を切り換えるタイマー93を設
けることとした。
混合湯の湯温の立上がりまたは立下り時においては前記
ワックス式感熱伸長装置50を使用した自動制御系が機
能し、その後の設定温度の安定領域においては前記ワッ
クス式感熱伸長装置50を使用した自動制御系および前
記湯温検出器7と直流モータ49を使用した自動制御系
の双方が機能して所望温度の混合湯が得られるため、一
方の制御系の故障や駆動軸部へのゴミ詰まりによる回転
不良等が発生しても湯温の調整が全く不能になる状態を
回避できるとともに、設定温度に達するまでの立上り、
立下り特性すなわち湯温調整の応答性が向上する。ま
た、前記ワックス式感熱伸長装置は前記混合室内に配置
されており、前記弁体を一つにして前記水室と混合室と
の間の弁開口部の開度を調節して温度を制御するように
構成するとともに、前記湯室と混合室との間は連通状態
にされ常に混合室へ湯が流入可能に構成したので、弁筺
体の大きさに制限があっても最も使用頻度の高い湯温領
域(35〜50℃)における出湯流量を制限させないよ
うな電動ミキシングバルブを得ることができる。
る。図1は本発明に係る電動ミキシングバルブの一実施
例の縦断側面図を示す。図1において、図7の従来装置
と同一機能を示す個所には同一記号を付してある。この
前記の電動ミキシングバルブは、弁筺体40の内部中央
に混合室41cがまた下部には湯室41aと環状水室4
1bとが設けられている。また、各室に対応して弁筺体
40の外壁には湯通路3aと水通路3bと混合湯通路3
cが設けられ、湯室41aには湯通路3aが、水室41
bには水通路3bが、混合室41cには混合湯通路3c
がそれぞれ連通されている。
1c下部に弁座42が設けられ、この弁座42には前記
湯室41a内に介装された弁閉用バネ27の作用を受け
て当接されて前記水室41bと混合室41cとの連通部
を閉塞する弁体45が設けられている。前記湯室41a
と環状水室41bとの間は、隔壁20と弁体45とによ
って分離されている。また、前記弁体45には、複数の
通湯孔45aが設けられて、湯室41aに供給された湯
は常時通湯孔45aを通過して混合室41c内に流入可
能になっている。
41cには、封入されたワックスの熱膨張によってプラ
ンジャが伸長されるように構成されたワックス式感熱伸
長装置(以降、ワックスペレットと称する)50の本体
ケース51が配置されていて、このケースの基端部(図
では下端)に設けられた棒状突起52は前記隔壁20の
内側に摺動自在に嵌合された弁体45の中心孔に係合さ
れている。弁閉用ばね27は前記湯通路41aに配設さ
れたばね受板28と前記弁体45との間に圧縮されて取
り付けられ、常時弁体45を閉塞方向に付勢する機能
と、ワックスペレット50の熱応動伸縮特性をコントロ
ールする機能を有する。
られており、通湯路3aに供給された湯は通湯孔28
a、湯室41a、通湯孔45aを通過して混合室41c
に流入可能になっている。前記ワックスペレット50は
混合室41c内に長々と配置されていることから混合湯
の湯温を的確に感知できる状態にある。隔壁20と弁体
45との間はOリング25によって水漏れが防止される
ようになっている。前記ワックスペレット50の他端部
側に露出したプランジャー53は弁筺体40に気密状態
で嵌合されたガイド金具29の中心孔に気密状態で摺動
自在に挿通されていて、外部の突出端部には減速機48
を構成する歯車48aに嵌合され、ねじ30によって一
体化されたねじ送り機構47と連結されている。
合された前記ガイド金具29の上部に嵌合され支持板3
4を介してねじ35によって固定された環状雌ねじ47
aと、歯車48aにねじ30によって一体結合された有
底筒状の雄ねじ47bとによって構成されており、特に
限定されるものではないが、前記ワックスペレット50
の伸縮量に的確に対応するために8条ねじが選択されて
いる。この実施例のワックスペレットの変換量は、約
0.05mm/1°(歯車11aの回動角1°当りの直
線移動量が約0.05mm)である。前記有底筒状雄ね
じ10bの内部には、ばね力が前記弁閉用ばね27の作
動範囲では微動たりともしないオーバーストローク吸収
作用ばね31が設けられていて、ばねの他端部はその外
径がばね31よりも小さいキャップ形ばね座32を介し
て止輪33により収縮状態で係止されている。
ーバーストローク吸収用ばね31とキャップ形ばね座3
2と更に止輪33とは一体で固定的になっている。前記
ばね座32の凹部内には前記ワックスペレット50のプ
ランジャー53の端部が回動自在に嵌合されていて、ね
じ送り機構47の動きが弁体45に伝達されるようにな
っている。前記減速機48の歯車数はモータ回転角の選
定、出力側歯車48aの回転角選定、回転方向の選定等
の条件によって決定されるものである。図1に示されて
いるように必ずしも二枚だけで構成されるものではな
い。減速機48の入力側に設けられた直流モータ49
は、前記支持板34の延長上に固定されて前記弁筺体4
0と一体になっている。
ルブは、図2に一例として示されている制御回路9によ
って制御される。この回路は大きくA,B,Cの三つに
分けられる。Aはブリッジ回路で、温度設定器8内の可
変抵抗R2と、混合湯温検出器(サーミスター)を構成
する抵抗R1と、この抵抗R1と並列に接続された基準
抵抗R01,R02と、抵抗R3、R4を持つポテンシ
ョメータ91と、前記抵抗R1,R01,R02と前記
と可変抵抗R2との間に接続されタイマー93によって
切換可能な接点S1,S2,S3を有するリレー95と
によって構成されている。このうち接点S1は常閉接点
で、接点S2,S3は常開接点であり、設定温度が高い
側に変更されると接点S1が導通されて基準抵抗R01
が可変抵抗R2と直列に接続され、設定温度が低い側に
変更されると接点S2が導通されて基準抵抗R02が可
変抵抗R2と直列に接続されるようになっている。基準
抵抗R01,R02は、R01>R1>R02となるよ
うに抵抗値が決定されている。
器の動作に連動されるように構成されており、温度変更
した場合は常開接点側の抵抗R01またはR02が接続
される。そしてt秒後(本実施例では約20〜30秒
後)に抵抗R1に接続が切り替える。このタイマー93
の時間tは、20〜30秒に限定されるものでなく、使
用するワックスペレット50やラジエータの特性等に応
じて変更されるものであり、実験的に決定してやれば良
い。湯温安定時(電圧Vb=Va)におけるブリッジ回
路の平衡式は次のとおりである。つまり、リレー95が
常開接点側接続状態の時にはR2/R01(R02)=
R3/R4、また常閉接点側接続状態の時にはR2/R
1=R3/R4である。また、前記ポテンショメータ9
1の可動ブラシは減速機48の出力側歯車48aに連動
されるようになっている。回路Bはオペアンプを用いた
信号比較増幅器である。また、Cはモータ49を正転
(CW)、逆転(CCW)させる駆動回路である。Tr
1は正転用スイッチングトランジスタ、Tr2は逆転用
スイッチングトランジスタで、これらは前記増幅器Bの
出力信号によって相補的にオン、オフされる。D1,D
2はトランジスタTr1,Tr2の保護用ダイオードで
ある。
電動ミキシングバルブの作用について説明する。使用開
始前の弁筺体40内部並びに配管内部は事前に使用した
水、湯、混合湯によって充満しており、カラン6a,6
b,6c,6dの一つを開けることによって電動ミキシ
ングバルブの動作が開始される。以下、設定温度が前回
湯温よりも高く設定された場合と、低く設定された場合
とに分けて説明する。先ず設定温度が前回湯温よりも高
く設定された場合について図3を用いて説明する。ある
温度から高い温度に温度設定器8を使って変更すると、
リレー95により抵抗R1(温度検出器)に替えて基準
抵抗R01が接続され、かつ図2におけるブリッジ回路
Aの可変抵抗R2の抵抗値が下がり、ブリッジ回路の均
衡状態R2/R01=R3/R4が崩れ、ブリッジ回路
の出力端子の電圧関係がVb>Vaとなる。
増幅され、その出力端子に大きな正電圧を発生させる。
比較増幅器の端子電圧が正の場合はトランジスタTr1
がオンとなり、モータ49を正転(CW)させる。する
と、減速機48の出力側に取り付けられたポテンショメ
ータ91の可動ブラシが移動し、抵抗R3とR4の抵抗
比を調整する。そして、前記端子電圧がVb=Vaにな
ったときモータ49は停止される。この動作は瞬時に完
了する。前記モータ12の回転動作により減速機の歯車
48aが回転してこれと一体の有底筒状雄ねじ47bが
回る。この回転動作によって前記有底筒状雄ねじ47b
は環状雌ねじ47a上を減速機48側に移動(約0.0
5mm/1°)し、これと連動するワックスペレット5
0と弁閉用ばね27の作用力を受けた弁体45が弁閉側
に移動し閉弁する。
に対しワックスペレット50は直ちに追随して伸長でき
ないため、前記弁体45が弁座42に当接した後も更に
進む。この過剰移動量はワックスペレット基端部の突起
52と弁体45との嵌合部と、ワックスペレット他端部
のプランジャー53とねじ送り機構内のキャップ形ばね
座32との嵌合部の二個所において吸収される。ワック
スペレット50が湯温を感知して所定の長さhに達した
後はこの二個所での吸収量はなくなり通常の遊びのない
状態に戻る。図5に示されているワックス式感熱伸長装
置の特性線図において、例えば前回温度がGで変更後設
定温度がHとすると、それぞれの温度におけるプランジ
ャ伸長量はg,hであるので、ワックスペレット50の
最終移動量はh−gで現わされる。従って、有底筒状雄
ねじ47bの移動量がワックスペレット50の移動量h
−gに近い値となるように、前記基準抵抗R01の抵抗
値を設定しておくのが望ましい。
弁閉することによって前記混合室41cへの水の供給は
一瞬停止されて混合室41cへは一時的に湯のみ供給さ
れるが、前述したワックスペレット50が速やかにその
湯温に感能して弁体45の開度を安定させる。上記のよ
うな動作によりこの実施例の電動ミキシングバルブでは
湯温の立上り特性が図3に破線bで示すごとく非常に速
くなる。実線aは従来の電動ミキシングバルブの湯温の
立上り特性である。この立上り領域においてもモータ4
9はブリッジ回路の電圧のバランスによって停止状態を
継続中である。そして、ワックスペレット50による混
合湯の湯温が安定した段階において、温度設定器8の温
度変動操作に連動して動作を開始したブリッジ回路Aの
タイマー93によりリレー95が、基準抵抗R01から
湯温検出器7の抵抗R1側に切れ替えるように設定され
ており、この切り替わった段階から湯温検出器7からの
信号によるフィードバック制御で直流モータ49が制御
され、混合湯の湯温が自動的に調節される。
に示されている安定領域に入り、この領域では前記ワッ
クスペレット50が前記タイマー93の切換動作があっ
た後もそれに影響されることはなく働き続けて、湯温の
制御を行なう。つまりこの実施例では、前記湯温検出器
7の抵抗R1と直流モータ49を使用したフィードバッ
ク方式による自動制御系と並行してワックスペレット5
0による湯温の制御が行なわれる。
湯温よりも低い温度に変更されたとすると、リレー95
により抵抗R1(温度検出器)に替わって基準抵抗R0
2(R02<R1)が接続されかつブリッジ回路Aの可
変抵抗R2の抵抗値が上がりブリッジの均衡状態がくず
れ、ブリッジ出力端子の電圧関係がVb<Vaとなり、
比較増幅器Bの出力端子に負電圧を発生させる。これに
よってトランジスターTr2がオンとなりモータ49を
逆転(CCW)させ、減速機48の出力側にあるポテン
ショメータ91の抵抗R3とR4の比が調整され、前記
端子電圧がVb=Vaとなった時点でモータ49が停止
される。そして、前記モータ49の逆転回動は弁体45
を弁閉用ばね27に抗して瞬時に移動させ弁開させ、混
合室41cへ大量の水を一気に投入することになるた
め、図4に破線b’で示すごとく湯温の立下り特性が非
常に速くなる。実線a’は従来の電動ミキシングバルブ
の湯温の立下り特性である。
ブにおいては、ワックスペレット50に異常温度が作用
したり故障して予定した以上に伸長した場合に、ばね受
板28並びに関連構成部品を破壊してしまう可能性があ
るが、前述したねじ送り機構47部に設けたオーバース
トローク吸収用ばね31がこのような事態発生時には伸
長量を吸収して保護する機能を持っている。なお、図1
には、図示の都合上、混合湯通路3cの中心線上に湯温
検出器7が配置されているものを示したが、これは湯温
検出器7の取付け位置が、混合湯通路3cあるいはそれ
に接続される混合湯管であっても良いことを現わしてい
る。特許請求の範囲における混合湯通路には混合湯管も
含まれるものである。また、湯温検出器7の取付け位置
は混合湯室41cであっても良い。
ような効果を有している。 (1)図3,図4に示されている安定領域において、湯
温検出器7と直流モータ49とを使用した自動制御系
と、ワックス式感熱伸長装置50を使用した自動制御系
との二系統で並行して混合湯の湯温が制御されるため例
えば一方の制御系が故障したり、ゴミ詰まり等で回転不
良等が発生しても他の制御系が働くことができるため、
湯温の調整が全く不能になる状態を回避できる。 (2)ブリッジ回路Aに基準抵抗R01,R02を温度
検出器を構成する抵抗R1と並列に設け、設定温度が変
更された際にはタイマー93によって抵抗を切り換えて
検出温度とは無関係に直流モータ49を駆動して弁体を
移動させて湯量を変化させるとともに、ワックス式感熱
伸長装置50を使用した自動制御系で弁の開度を制御さ
せるようにしたので、立上り、立下り特性が大幅に改善
され、使用中に設定温度を変えた場合における湯温調整
の応答性が良好となり、利用者に不快感を感じさせた
り、適温に調節するまでの時間が長くなって水道水の無
駄が多くなるのを回避することができる。なお、上記実
施例では、弁体を一つにして前記水室と混合室との間の
弁開口部の開度を調節して温度を制御するように構成す
るとともに、前記湯室と混合室との間は常に流通可能に
構成したミキシングバルブについて説明したが、この発
明は湯室と混合室との間および水室と混合室との間にそ
れぞれ弁座と弁体を設けた構造のものにも適用すること
が可能である。 (3)ワックス式感熱伸長装置50を混合室内に配置
し、弁体を一つにして水室と混合室との間の連通部の開
度を調節して流量を制御するように構成するとともに、
前記湯室と混合室との間は連通状態にされ常に混合室へ
湯が流入可能に構成したので、設定温度が高温でも低温
においても湯の供給は制限されることがなく、使用頻度
の高い35〜50℃では水を十分に供給できるようにな
っているため、従来装置のように出湯流量が飽和せず、
設計目標値を達成することができる。従って、複数のカ
ランの並行使用、例えばシャワー使用中に洗面所を利用
したような場合に流量不足を来たすことがなく、利用者
が不便を感じることがないという効果がある。
を示す断面説明図である。
バック制御系の構成例を示す回路図である。
電動ミキシングバルブの応答特性を示すグラフである。
電動ミキシングバルブの応答特性を示すグラフである。
るワックス式感熱伸長装置の温度特性を示すグラフであ
る。
おけるバルブの取付け位置を示す概略構成図である。
構成図である。
量特性を示すグラフである。
Claims (2)
- 【請求項1】 内部に湯室、水室および混合室を有し外
壁には前記湯室、水室および混合室に連通された湯通
路、水通路、混合湯通路が設けられた弁筺体の前記湯
室、水室および混合室の間に弁座を形成し、これらの弁
座には弁閉用もしくは弁開用バネの作用を受けその弁開
口部を開閉する弁体を臨ませるとともに、前記混合室内
にはワックス式感熱伸長装置を配置し、このワックス式
感熱伸長装置の一端部は前記弁体に、また他端部は減速
機を介して直流モータによって駆動されるねじ送り機構
部にそれぞれ連係させ、さらに前記混合湯通路もしくは
混合湯湯室には湯温検出器を配設し、前記弁体が湯温検
出器と直流モータを使用した自動制御系とワックス式感
熱伸長装置を使用した自動制御系の二系統の制御系によ
って前記混合室への水と湯の混合割合を加減することに
より設定温度の混合湯を得るものとし、湯温検出器と直
流モータを使用した自動制御系には、設定温度の変更と
ともに湯温検出器による検出温度とは無関係に直流モー
タを駆動して弁体を移動させた後に所定時間直流モータ
の駆動を停止するように電圧を切り換えるタイマーが設
けられていることを特徴とする電動ミキシングバルブ。 - 【請求項2】 前記弁体は一つであって前記水室と混合
室との間の弁開口部の開度を調節して温度を制御するよ
うに構成されているとともに、前記湯室と混合室との間
は連通状態にされ常に混合室へ湯が流入可能に構成され
ていることを特徴とする請求項1記載の電動ミキシング
バルブ。
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