JP3305680B2 - 野地板 - Google Patents

野地板

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JP3305680B2
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剛 大石
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株式会社ノダ
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は屋根の下地板として
使用される野地板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の木造家屋の屋根下地材としては、
一般に無垢の板材又は合板製の野地板が用いられてい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記したよう
な無垢の板材又は合板を用いた野地板は、保水性が高い
ので一旦濡れると乾燥しにくく、雨水などを含んだ場合
には比較的短い期間で腐食してしまう。さらに、施工の
際に若干でも濡れた状態で野地板表面を歩こうとする
と、板材が含む水分が原因となって滑りやすく転落事故
が発生するなどの問題があった。
【0004】また、無垢の板材は当然のことながら、合
板は天然木材を薄く剥ぎ取った単板を積層接着し製造す
るため、天然資源の枯渇問題が世界的に大きく取り上げ
られ、原材料である原木を伐採することが困難になると
共に、原木の質が低下することによって、単板に使用す
る良質の単板を多量に得ることが難しくなり、品質の良
い無垢の板材及び合板を多量に市場に供給することが困
難となる。この問題は今後ますます深刻化することが予
測される。このため、本発明はこれらの問題を解決する
もので従来の無垢の板材及び合板に代わるもので、水分
を吸収しにくく耐腐食性に優れた、野地板を提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するためになされたものであって、請求項1に記載の
発明は、表裏面に中心層より比重が高く防湿性の高い硬
質層が設けられた木質繊維板からなり、かつ、表面側の
硬質層表面には木質繊維板の製造工程において硬質層表
面の薄表層を凹凸形状の型盤で再度圧締されることによ
り下面の硬質層と一体に形成された凹凸を有することを
特徴とする野地板である。
【0006】
【発明の実施の形態】次に本発明の野地板の一実施形態
を図に従って詳細に説明するが、これらは代表的なもの
を示したものであり、本実施例によって本発明が限定さ
れるものではない。図1は本発明の野地板の断面図を示
すものである。表裏面に中心層より比重が高く防湿性の
高い硬質層2、3が形成され、これら硬質層2、3が表
面に露出した木質繊維板1からなり、表面側硬質層2は
表面に凹凸2aが形成されている。
【0007】本発明の木質繊維板1として使用できるも
のは、例えば松、杉、桧等の針葉樹材または、ラワン、
カポール、栗、ポプラ等の広葉樹材の原木、または廃材
を切削した木材チップを常法により解繊して得られる木
質繊維を乾式法によって圧締成形して得られるミディア
ムデンシティファイバーボード及びハードボードが挙げ
られる。
【0008】中でも表裏面に中心層より比重が高く防湿
性の高い硬質層が形成された平均比重0.45〜0.9
5の範囲の木質繊維板が好ましい。このような木質繊維
板は単独で含水率1%当たりの寸法変化率が長手方向と
短手方向が均等で0.03〜0.04%と優れた安定性
を有し、表面平滑性にも優れたものである。
【0009】凹凸2aの形状としては、円柱状、多角柱
状等の柱状、円錐台、多角錐台などの不連続形状または
波型形状などに形成することができる。表面側硬質層2
表面に凹凸2aが形成されることにより、野地板表面の
防湿性が高く雨水の野地板表面からの吸収を防止するた
め、野地板の固定施工から瓦固定までの期間に特別の防
水シートを掛ける等の処置を必要とせず、さらに、その
表面の凹凸により、野地板の固定施工から瓦固定までの
施工の作業中の作業者の滑落事故を防止する機能を果た
す。
【0010】また、表面側の硬質層2の表面に形成され
る凹凸2aは、表面側の硬質層2の一部として一体に形
成されるものである。
【0011】このような凹凸2aの形成手段としては、
例えば、乾式法による木質繊維板の製造工程において、
加熱圧締により得られた木質繊維板は、加熱圧締の際の
板材内の水分の移動および木質繊維に塗布された接着剤
の塗布量等により表面近傍には中心層に比べ比重が高く
防湿性の高い硬質層が形成されると共に、この硬質層の
表面に比重の低い薄表層が形成される。この薄表層を凹
凸形状の型盤で再度圧締することにより、下面の硬質層
と一体に凹凸が形成される。この再圧締の前に薄表層に
水分を散水或いは製造工程で木質繊維に塗布するバイン
ダーと同一の合成樹脂を含浸させることにより、硬質層
と同一比重またはそれ以上の比重を有する凹凸を形成す
ることができる。
【0012】凹凸の形成方法として、薄表層を圧締によ
り凹凸を形成する方法によれば、常法による加熱圧締で
得られた木質繊維板の硬質層をそのままの状態で、その
表面に凹凸を一体に形成することができるため、野地板
としての曲げ強度に優れ反り等も発生しにくくより好ま
しいものである。
【0013】図2は、本発明の野地板の別の態様を示す
ものであり、木質繊維板1の表面側の硬質層2の表面に
形成される凹凸2a上に合成樹脂層4が形成され、木質
繊維板1の裏面側硬質層3の裏面に防湿シート5が形成
されている。
【0014】合成樹脂層4としては、樹脂主剤としてエ
ポキシ樹脂、メチルメタアクリレート樹脂、ウレタン樹
脂、不飽和ポリエステル樹脂、ビニル樹脂などを使用す
ることができる。また、合成樹脂層4はその表面が波
型、エンボス型などの防滑形状となるようにスティップ
ルローラーなどで塗着するのが好ましい。さらに、合成
樹脂層4には防滑剤として骨材を混合するのが好まし
い。骨材としては例えば、硅砂、炭酸カルシウム、タル
ク、カオリンなどの無機骨材を用いることができる。
尚、野地板を施工する際に切断することを考慮すると、
鋸歯の損傷に影響を与えない軟質の骨材を使用するのが
好ましい。
【0015】防湿シート5としては、ポリエステル、ポ
リスチレン、ポリカーボネート、硬質塩化ビニル、ポリ
プロピレン、ポリエチレンテレフタレート等の合成樹脂
フィルム及びアルミ箔を単独で又は積層したものを用い
ることができ、接着剤により木質繊維板の裏面に貼着す
る。このような防湿シート5を設けることにより、野地
板を施工したのちの屋根裏内の湿気による板材の腐食を
防止することができ、さらに、アルミ箔を設けることに
より野地板の断熱性能も併せて向上させることができ
る。
【0016】本発明の野地板は、垂木上に敷設する文字
通りの野地板として使用することもできるが、施工の簡
略化の目的で最近用いられている屋根パネルの構成部材
として、具体的には縦枠及び横枠からなる枠組みの一方
の面に固定する板材として本発明の野地板を用いること
もできる。
【0017】
【発明の効果】本発明の野地板は、表面側硬質層2表面
に凹凸2aが形成されることにより、野地板表面の防湿
性が高く野地板表面からの水分の吸収を防止するため、
野地板の固定施工から瓦固定までの期間に特別の防水シ
ートを掛ける等の処置を必要とせず、さらに、その表面
の凹凸により、野地板の固定施工から瓦固定までの施工
の作業中の作業者の滑落事故を防止する機能を果たす。
【0018】また、表裏面に中心層より比重が高い硬質
層が設けられた木質繊維板からなるため、野地板表面に
瓦を釘打ち固定する際の釘保持力に優れた性能を果たす
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明野地板の断面図、
【図2】 合成樹脂層を設けた場合の断面図、
【符号の説明】
1:木質繊維板、2:表面側の硬質層、2a:凹凸、
3:裏面側の硬質層、4:合成樹脂層、5:防湿シー
ト。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表裏面に中心層より比重が高く防湿性の高
    い硬質層が設けられた木質繊維板からなり、かつ、表面
    側の硬質層表面には木質繊維板の製造工程において硬質
    層表面の薄表層を凹凸形状の型盤で再度圧締されること
    により下面の硬質層と一体に形成された凹凸を有するこ
    とを特徴とする野地板。
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JP5473345B2 (ja) * 2009-02-04 2014-04-16 大建工業株式会社 野地板及び屋根仕上構造
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