JP3305298B2 - 自転車用リム、及び自転車用ホイール組立体 - Google Patents

自転車用リム、及び自転車用ホイール組立体

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JP3305298B2
JP3305298B2 JP2000211798A JP2000211798A JP3305298B2 JP 3305298 B2 JP3305298 B2 JP 3305298B2 JP 2000211798 A JP2000211798 A JP 2000211798A JP 2000211798 A JP2000211798 A JP 2000211798A JP 3305298 B2 JP3305298 B2 JP 3305298B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自転車における環
状リム、及び該環状リムを有し、複数のスポークが前記
リムからハブに向かって径方向内方へ延びるように構成
された自転車用ホイール組立体に関する。より詳しく
は、本発明は、スポークの外方端部が側面に装着される
強化リム、及び該強化リムを備えた自転車用ホイール組
立体に関する。
【0002】
【従来の技術】自転車は、輸送手段としてだけではな
く、レクレーションの形態としても人気を集めてきてい
る。さらに、自転車は、アマチュア及びプロの双方のス
ポーツ競技としても非常に人気がある。自転車をレクレ
ーション、運搬または競技の何れの用途に使用するかに
関わらず、自転車の業界は常に自転車の各種部品の改良
を行っている。過去数年に亘って広範囲に再設計され続
けている自転車の一構成部品として、自転車ホイールが
存在する。自転車ホイールは、製造性及び組立性の向上
に加えて、軽量化及び形態上の空力性能の向上の為に、
継続して再設計され続けている。
【0003】現在、多くの異なるタイプの自転車ホイー
ルが市販されている。最も一般的な自転車ホイールは、
ハブ部と、複数のスポークと、環状リムとを備えてい
る。前記ハブ部は、自転車のフレームの一部に相対回転
自在に取り付けられる。前記スポークの内方端部はハブ
部に連結されており、該スポークは前記ハブ部から外方
へ延びている。前記環状リムは、スポークの外方端部に
連結されると共に、空気タイヤを支持する外方部を有し
ている。一般的に、自転車ホイールのスポークは、薄い
金属ワイヤスポークである。ハブ部の端部には、スポー
クを該ハブ部に連結する為に用いられるフランジが備え
られる。さらに詳しくは、ハブフランジには孔が備えら
れる。ワイヤスポークは、通常、内方端部で曲げられて
おり、該ワイヤスポークにはネイルヘッド形状に形成さ
れたフランジが備えられる。前記内方端部は、ハブフラ
ンジの一つにおける孔の一つに支持される。スポークの
外方端部には、一般的に、該スポークの外方端部をリム
に固定するスポークニップルと係合する為のネジが備え
られる。より詳しくは、スポークニップルは、リムの内
表面と係合するフランジを有している。これに代えて、
スポークは、ネイルヘッドを有する外方端部と、ワイヤ
スポークの内方端部をハブに固定するスポークニップル
と係合する為のネジを有する内方端部とを有するよう
に、逆向きに構成することも可能である。
【0004】斯かる構成のスポークを用いて、ニップル
はリム又はハブの何れか一方に形成されたニップル孔内
に装着される。スポークは、該スポークのフランジがハ
ブフランジ又はリムの何れか一方に形成された孔を囲繞
する領域と係合する状態で、前記孔内に挿入される。ス
ポークの端部に形成された雄ネジは、ハブフランジ又は
リムの開口に装着されたスポークニップルの雌ネジ内に
螺入される。ところで、自転車業界においては、可能な
限りスポークの数を減らすことが望まれている。一般的
なスポークにおける一つの問題は、リムに掛かる集中応
力である。さらに、スポークの数を減らすと、リムに掛
かる応力はますます大きくなる。
【0005】前記観点から、従来技術における前記問題
点を解決し得る自転車用リムに対する要望が存在する。
本発明は、該要求、及び、本開示から当業者にとって明
らかである他の要望に鑑みなされたものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の一の目的は、
耐久性を向上し得る自転車ホイール用リム、及び該リム
を備えた自転車用ホイール組立体を提供することであ
る。本発明の他の目的は、構造上軽量である自転車ホイ
ール用リム、及び該リムを備えた自転車用ホイール組立
体を提供することである。本発明のさらに他の目的は、
リムとハブとの間に延びるスポークの数を減らすことに
よる応力に耐え得る自転車ホイール用リム、及び該リム
を備えた自転車用ホイール組立体を提供することであ
る。
【0007】さらに、本発明の他の目的は、一般的な製
造技術によって、比較的簡単に製造することができる自
転車用ホイール組立体を提供することである。さらに、
本発明の他の目的は、他の性能自転車ホイールに比し
て、製造コストを低廉化し得る自転車用ホイール組立体
を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的は、基本的に、
外方環状部と、第1及び第2環状スポーク取付部と、内
方環状部とを備えた自転車用リムを提供することによっ
て達成され得る。前記外方環状部は、タイヤを支持し得
るように構成されている。前記第1及び第2環状スポー
ク取付部は、前記外方環状部に連結され、該外方環状部
の径方向内方に位置している。前記第1及び第2環状ス
ポーク取付部は、それぞれ、車輪回転軸を基準にして径
方向内方から径方向外方へ順に設けられた内方円周部、
中央円周部及び外方円周部を有している。前記中央円周
部は、前記内方円周部よりも肉厚とされると共に、周方
向に配設された複数のスポーク開口を有している。前記
第1及び第2スポーク取付部は、さらに、前記スポーク
開口の近傍に形成された補強部とを備えている。前記補
強部は、前記スポーク開口よりも車輪回転軸を基準にし
て径方向外方に位置している。前記内方環状部は、前記
第1及び第2環状スポーク取付部の径方向内方に位置し
ており、中空の内部領域を形成すべく、該第1及び第2
環状スポーク取付部を連結する。
【0009】本発明に係る自転車用リムにおいて、前記
補強部は、前記第1及び第2環状スポーク取付部に沿っ
て連続的に延びるもの、若しくは、前記第1及び第2環
状スポーク取付部のそれぞれに非連続状態で形成された
複数の個別補強部とすることができる。さらに、前記補
強部は、前記第1及び第2環状スポーク取付部の内表面
又は外表面の何れにも形成され得る。
【0010】本発明の一の態様において、前記補強部
は、車輪回転軸を基準にして前記スポーク開口より径方
向外方に配設されたリブとされる。本発明の別態様にお
いては、前記補強部は、少なくとも一部が、車輪回転軸
を基準にして前記スポーク開口より径方向外方に配置さ
れた曲げ部とすることができる。前記リブ又は曲げ部
は、前記第1及び第2環状スポーク取付部に沿った連続
状のもの、若しくは、前記第1及び第環状2スポーク取
付部のそれぞれに非連続状態で形成された複数の個別補
強部とすることができる。
【0011】本発明の一の態様においては、前記補強部
は、前記スポーク開口の中心から車輪回転軸を基準にし
径方向外方へ向かって約8.0mmの領域内に配置さ
れる。
【0012】さらに、前記目的は、径方向外方に延びる
複数のスポークと、リムとを備えた自転車用ホイール組
立体を提供することによっても達成され得る。前記スポ
ークは、内端部と、外端部と、前記内端部及び外端部と
の間に延びる中央部とを備えている。前記リムは、外方
環状部と、第1及び第2環状スポーク取付部と、内方環
状部とを備えている。前記外方環状部は、タイヤを支持
するように構成されている。前記第1及び第2環状スポ
ーク取付部は、前記外方環状部に連結されており、該外
方環状部の径方向内方に位置している。前記第1及び第
2環状スポーク取付部は、それぞれ、車輪回転軸を基準
にして径方向内方から径方向外方へ順に設けられた内方
円周部、中央円周部及び外方円周部を有している。前記
中央円周部は、前記内方円周部よりも肉厚とされると共
に、周方向に配設された複数のスポーク開口を有してい
る。さらに、前記第1及び第2環状スポーク取付部は、
補強部を有している。該補強部は、前記スポーク開口
りも車輪回転軸を基準にして径方向外方に配置されてい
る。前記内方環状部は、前記第1及び第2環状スポーク
取付部の径方向内方に位置しており、中空の内部領域を
形成すべく、該第1及び第2環状スポーク取付部を連結
している。
【0013】本発明の一態様において、前記スポークの
内端部には、中央部が連結される。該中央部は、ハブ組
立体を受け入れるように構成された軸孔と、複数のスポ
ーク取付部品とを備えている。
【0014】又、本発明の一態様において、前記自転車
用ホイール組立体は、前記スポークの外端部上に支持さ
れ且つ前記スポーク開口内に配設される複数の補強部材
を備えている。前記補強部材は、第1の径方向幅を有す
る第1部分と、前記第1径方向幅より長い第2径方向幅
を有する第2部分とを備えている。前記補強部材の第1
部分は、前記環状リムのスポーク開口内に配設される。
前記補強部は、前記補強部材の第1部分の径方向外方端
から前記第1径方向幅の約0.25倍〜約1.0倍の領
域内に位置するように、前記スポーク開口から離間され
ている。
【0015】本発明におけるこれらの及び他の目的、特
徴、態様及び効果は、添付図面を用いて、本発明の好ま
しい実施の形態を説明する下記実施の形態から当業者に
とって明らかになるであろう。
【0016】
【発明の実施の形態】実施の形態1.まず、図1及び図
2を参照すると、本発明の一実施の形態に係る自転車ホ
イールが描かれている。自転車ホイール12は、前輪又
は後輪の何れにも使用され得る。従って、自転車ホイー
ル12の構成に関する説明は前輪又は後輪の何れに対し
ても適用されることは、本開示から当業者にとって明ら
かであろう。
【0017】自転車ホイール12は、中央ハブ又は中央
装着部20と、複数の外方延在スポーク22と、通常の
方法に従って空気タイヤが連結される環状リム部24と
を備えている。本実施の形態においては、自転車ホイー
ル12は、中央ハブ20と環状リム部24との間におい
て径方向に延びる16本のスポーク22を有している。
もちろん、所望の場合及び/又は必要な場合には、自転
車ホイール12が図示の形態よりも少ない又は多いスポ
ークを有し得ることは、本開示から当業者にとって明ら
かであろう。
【0018】図1及び図2に示されるように、ハブ20
は、スポーク22を装着する為の一対のエンドフランジ
32を備えた環状本体部30を有している。各エンドフ
ランジ32は、スポーク22を連結する他の孔34を備
えたスポーク取付点を4つ有している。環状本体部30
は、ハブアッセンブリ28を受け入れるように構成され
た軸孔を有している。
【0019】エンドフランジ32のスポーク取付点の数
及び形状は、スポークの数及び形状に依存する。従っ
て、他のタイプ及び/又は他の形状のハブが本発明と連
結して使用され得ることは、本開示に接した当業者にと
って明らかであろう。
【0020】図1〜図4に示されるように、スポーク2
2の各々は、外端部40と、中央部42と、内端部44
とを備えている。外端部又はスポークヘッド40は、後
述するように、補強部材又はワッシャ48を介して、リ
ム24に連結されている。補強部材又はワッシャ48
は、スポーク22によってリム24に掛かる応力を分散
させるように構成されている。
【0021】直線状の中央部42は外端部40の径方向
内方に配設されており、内端部44は中央部42の径方
向内方に配設されている。中央部42は、比較的一般的
な方法に従って、ハブ20に連結されている。好ましく
は、外端部40,中央部42及び内端部44は、ハブへ
の連結の為にスポーク22の内端部44にネジ連結され
るスポークニップル46を備えた一個の単一部材として
構成される。
【0022】図4に良く示されるように、本実施の形態
においては、スポーク22の外端部40は、自由端部に
おいて拡径されたヘッド40bを備えた曲げ部40aを
有している。曲げ部40aは、所定幅又は所定径の断面
円形形状を有している。ヘッド40bは、補強部材又は
ワッシャ48を介して、スポーク22をリム24に固定
すべく、大きな幅又は直径を有している。中央部42及
び内端部44の各々は、円形又は楕円形の断面形状を有
している。もちろん、必要な場合及び/又は所望の場合
には、スポーク22の全長に亘って断面形状を実質的に
一定にし得ることは、当業者にとって明らかであろう。
さらに、必要及び/又は所望により、一定の断面形状の
スポーク、又は断面形状が変化するスポークを使用し得
ることも、当業者にとって明らかであろう。
【0023】図4,6及び7に示されるように、スポー
クの外端部40は、曲げ部40aからオフセットされた
スポーク22の自由端部にヘッド40bを形成するよう
に、曲げられている。もちろん、図示の形状又は断面形
状とは異なる形状及び/又は断面形状を有するように、
外端部が曲げられ又は形成され得ることは、本開示から
当業者にとって明らかであろう。何れにせよ、各スポー
クの曲げ部40a及びヘッド40bの形状及び断面形状
は、該スポークが装着された場合に、リム24に対する
スポークの軸方向移動が防止されるように構成される。
【0024】スポーク22の中央部42は、略楕円形状
の断面を有する略直線状ワイヤタイプのスポークとして
図示されている。しかしながら、スポーク22の中央部
42が他のタイプの断面形状及び/又は形状を有するよ
うに構成され得ることは、本開示から当業者にとって明
らかであろう。例えば、中央部42は、断面形状を該中
央部42の長手方向に沿って一定な円形又はより矩形に
することができる。これに代えて、中央部42の断面形
状を、ハブ20に近づくに従って幅広となるように、長
手方向に沿って変化させることも可能である。即ち、中
央部42の厚さ及び/又は幅は、必要及び/又は所望に
より、一定にすることも可能であるし、又は変化させる
ことも可能である。
【0025】図2を再び参照すると、スポーク22の内
端部44には、一般的なスポークニップル46を受け入
れる為に、ネジが形成されている。より詳しくは、スポ
ーク22の内端部44がハブ20における孔34の一端
側に挿入され、その後、スポークニップル46が前記孔
34の他端側に挿入される。スポークニップル46の頭
部又はフランジ部は、スポーク22の内端部44をハブ
20に固定する為に、孔34の内部当接面と係合する。
従って、スポーク22は、該スポーク22の内端部44
をハブ20に固定すべく、ハブ20とリム24との間で
通常の方法に従ってしっかりと固定される。
【0026】ここで、図4から図6を参照すると、リム
24は、該リムの径方向高さが該リムの軸方向幅より大
きい,いわゆるディープリムとされている。リム24
は、空気タイヤ26がリムセメントによって該リムに連
結されるように、構成されている。リム24の形状が、
必要及び/又は所望により、“クリンチャー(clinche
r)”等の異なるタイプのタイヤに適合するように変更さ
れ得ることは、当業者にとって明らかであろう。もちろ
ん、リム24は、必要及び/又は所望の場合には、本発
明の要旨から逸脱することなく、他のタイプのタイヤと
適合するように他の形状を有し得る。リム24は、当業
界において周知の材料等の実質的に剛性を有する材料で
構成される。例えば、リム24は、メッキ鋼,ステンレ
ス鋼,アルミニウム,マグネシウム又はチタニウム等の
種々の適当な金属材料に加えて、自転車ホイールにも使
用し得る炭素合成繊維等の非金属材料でも構成され得
る。
【0027】リム24は、側面から視た場合に略円形を
なしており(図1参照)、外方環状部50と、一対の環
状スポーク取付部52と、内方環状部54とを備えてい
る(図4等参照)。前記外方環状部50は、空気タイヤ
を受け入れるように構成されている。リム24の前記外
方環状部50は、スポーク22を挿通させ、該スポーク
22を環状スポーク取付部52のスポーク開口58内に
挿入させる為の複数のアクセス開口56を有している。
【0028】環状スポーク取付部52は、図4に示され
るように、外方環状部50の径方向内方に位置してお
り、内方環状部54は前記環状スポーク取付部52に一
体的に連結されている。リム24は、中空の環状内方領
域を有する管状部材とされている。好ましい実施の形態
において、リム24の外方環状部50は、該外方環状部
50に接合される「チューブラータイヤ」と共に使用さ
れるように構成される。
【0029】スポーク取付部52は、リム24の外方環
状部50の径方向内方に位置している。スポーク取付部
52のそれぞれは、補強部材又はワッシャ48と共にス
ポークを受け入れる為に、周方向に離間された複数のス
ポーク開口58を有している。補強部材又はワッシャ4
8は、スポーク22を介してリム24に掛かる応力を分
散するように構成されている。
【0030】本実施の形態において、複数のスポーク開
口58は、好ましくは、スポーク22の外方端部40よ
り大径の円形開口とされる。本発明におけるスポーク開
口58は、通常のスポーク開口よりも大きい。それ故、
補強部材又はワッシャ48がリム24に掛かる応力を通
常の丸形スポークに比してより大きな領域へ分散させ、
これにより、リム24の破砕及び/又は分裂の危険が抑
止される。好ましくは、開口58は、少なくとも約5.
0mmの周縁幅又は直径を有するものとすることができ
る。
【0031】各スポーク開口58は、アクセス開口56
の近傍に位置しており、従って、補強部材48を備えた
スポーク22がアクセス開口56に挿通され、スポーク
開口58内に挿入され得るようになっている。アクセス
開口56は、好ましくは、約9.0mm以上の幅又は直
径を有する円形開口とされる。何れにせよ、アクセス開
口56の幅又は直径は、少なくとも補強部材48の幅又
は直径とされ、例えば、少なくとも約8.0mmとされ
る。
【0032】スポーク取付部52のそれぞれには、スポ
ーク開口58の径方向外方に位置する補強部60が備え
られる。本実施の形態において、補強部60は、一対の
スポーク取付部52のそれぞれの内表面に設けられた一
対の連続リブとされる。補強部60は、リムの側部を強
化するように配設される。本実施の形態においては、補
強部60はスポーク取付部52の内表面に配設されてい
るが、補強部60はスポーク取付部52の外表面に配設
され得ることは、本開示から当業者にとって明らかであ
ろう。何れの場合であっても、補強部又はリブ60は、
スポーク開口58から径方向外方に位置させられる。
【0033】即ち、スポーク22による張力が、スポー
ク取付部52におけるスポーク開口58の直ぐ径方向外
方に位置する部分に、外方を向く力を加える。本実施の
形態1において、各補強部60は、連続した部材とされ
ている。補強部が、後述する実施の形態において示され
るように、各スポーク開口58の近傍に配設された複数
の個別補強リブとして構成され得ることは、本開示から
当業者にとって明らかであろう。好ましくは、補強部
は、補強部材又はワッシャ48の径方向外方端から該ワ
ッシャ48の半径又は径方向幅Rの約0.5倍〜ら約
2.0倍の領域内に位置するように配設される。補強部
材48の外径又は径方向幅Dが約8.0mmであるか
ら、補強部60は、好ましい形態におけるスポーク開口
58の中心から、約8.0mmの領域内に位置される。
補強部材又はワッシャ48を用いない場合、補強部60
は、スポーク開口の中心から、スポーク22のヘッド4
0bの半径又は径方向幅の約0.5倍〜約2.0倍の領
域内に位置する。
【0034】図6及び図8に良く示されるように、スポ
ーク取付部52は、基本的に、外方円周部62と、中央
円周部64と、内方円周部66とを備えている。中央円
周部64は、スポーク開口58を有しており、且つ、外
方円周部62及び内方円周部66より軸方向の厚みが大
きい所定壁厚を有している。このましい実施の形態にお
いて、外方円周部62及び内方円周部66は、実質的に
同一の所定厚さを有している。中央円周部64は所定壁
厚を有し、好ましくは、補強部材48の直径又は径方向
幅Dの約1倍から約2倍の径方向長さを有している。補
強部材又はワッシャ48を用いない場合、補強部60
は、スポーク開口の中心から、スポーク22のヘッド4
0bの半径又は径方向幅の約0.5倍〜約2.0倍の領
域内に位置する。
【0035】図5及び図8〜図11を参照すると、補強
部材又はワッシャ48がより詳細に描かれている。補強
部材又はワッシャ48は、スポーク22からリム24に
加えられる応力を分散するように構成されている。補強
部材又はワッシャ48は、好ましくは、第1(小)環状段
部80と、第2(大)環状段部82と、中央に配設された
スポーク孔84とを備えたディスク形状部材とされる。
好ましくは、補強部材又はワッシャ48は、一個の単一
部材として形成される。
【0036】補強部材又はワッシャ48の好適な材料の
一例として、アルミニウム合金が挙げられる。もちろ
ん、他の材料も使用され得る。さらに、補強部材又はワ
ッシャ48は、リム24と同じ材料又はリム24とは異
なる材料を用いて形成され得る。又、補強部材又はワッ
シャ48が図示のような段部を有する必要はなく、本発
明の効果を奏し得る他の形状を有することができること
は、本開示から当業者にとって明らかであろう。
【0037】好ましくは、補強部材又はワッシャ48
は、約3.7mmの軸方向厚さを有している。好ましく
は、前記第1(小)環状段部80の直径又は幅は約5.0
mmであり、他方、第2(大)環状段部82の直径又は幅
は約8.0mmである。前記段部80,82の直径又は
幅は、スポーク22からリム24への応力を分散するの
に適当である限り、できるだけ大きくされる。即ち、段
部80,82の直径又は幅は、合理的に可能な限り、大
きくすることが望ましい。好ましくは、第1(小)環状段
部80の軸方向厚さは約1.4mmとされ、第2(大)環
状段部82の軸方向厚さは約2.3mmとされる。な
お、前記「約」なる用語は、本明細書では、±0.1m
mを意味している。
【0038】補強部材又はワッシャ48がスポーク取付
部54の厚みより厚くし得ること、若しくは、スポーク
取付部54の厚みと同じ厚みとし得ることは、本開示か
ら当業者にとって明らかである。
【0039】各補強部材又はワッシャ48の第1環状段
部80は、リム24のスポーク開口58のそれぞれに摩
擦係合して保持され得る。スポーク22は、ハブ20と
リム24との間において引張状態下に置かれるから、ス
ポーク22は、スポーク開口58に対応した,周方向に
離間された位置で、径方向内方への力を加える。補強部
材又はワッシャ48は、スポーク22からリム24への
応力を分散する。即ち、各補強部材又はワッシャ48の
第1環状段部80は、リム24への応力を拡散すべく、
スポーク22の有効直径又は有効幅を増加させる。従っ
て、リム24の強度は、スポーク取付部54の壁厚を大
きくすることなく、増加される。
【0040】補強部材又はワッシャ48のスポーク孔8
4は、スポーク22が該スポーク孔84内を自由に挿通
し得るように、形成されている。図示の形態において、
スポーク22の中央部42は、断面が楕円形状をなして
いる。従って、スポーク孔84は、スポーク22の中央
部42がスポーク孔84内を挿通し得るように、該スポ
ーク孔84の有効直径又は有効幅を増加する,長手方向
へ伸長されたスロット86を有している。
【0041】第1段部80の軸方向面には、斜め切り欠
き又はノッチ88が形成されている。該ノッチ88は、
スポーク22の外端部の曲げ部40aと適合する。好ま
しくは、前記ノッチ88は、前記スロット86から約1
35度離れた個所に設けられる。従って、スポーク22
の曲げ部40aがノッチ88内に着座されると、スポー
ク孔84内におけるスポーク22の動きが制限される。
【0042】自転車ホイール12を組み立てる際には、
補強部材48がまずスポーク22の外端部に配置され
る。より詳しくは、まず、スポーク22の内端部44
が、補強部材又はワッシャ48のスポーク孔84内に挿
入される。その後、楕円中央部42の長幅部がスロット
86と位置合わせされるように、スポーク22を回転さ
せ、これにより、スポーク22の中央部42を補強部材
又はワッシャ48のスポーク孔84内をに通させる。一
旦、スポーク22の中央部42が補強部材又はワッシャ
48のスポーク孔84に挿通されると、スポーク22
は、該スポーク22の曲げ部40aがノッチ88内に着
座されるように、スポーク孔84内でさらに回転させら
れる。この状態において、スポーク22のヘッド40b
は、補強部材又はワッシャ48の第2段部の軸方向面と
係合する。
【0043】このようにして、補強部材又はワッシャ4
8を備えたスポーク22が、リム24に装着される。補
強部材又はワッシャ48を備えたスポーク22は、該ス
ポーク22の内端部44がスポーク開口58に挿通され
るような角度で、リム24の外表面に形成されたアクセ
ス開口56に挿通される。当然ながら、リム24におけ
るアクセス開口56は、スポーク22及び該スポークに
装着された補強部材又はワッシャ48の双方を受け入れ
るに十分な幅を有する必要がある。一旦、スポーク22
及びワッシャ48がリム24の内部に完全に入り込む
と、補強ワッシャ48の第1段部80はリム24のスポ
ーク開口58に着座させられる。好ましくは、スポーク
開口58は、ワッシャ48が該開口58に緩やかに受け
入れられるか、若しくは、接触係合によってしっかりと
受け入れられるように、段部80の直径より若干大きく
される。
【0044】次に、スポーク22の内端部44がハブ2
0の開口34内に挿入される。スポークニップル又はナ
ット46も開口34内に挿入され、スポーク22の内端
部44にネジ結合される。そして、リム24がハブ20
回りに適切に位置するように、スポーク22の張力が調
整される。この状態において、ホイール12が、ハブ2
0を介して通常の方法に従って、自転車のフレームに装
着され得る。
【0045】実施の形態2.図14を参照すると、本発
明に係る変更された自転車用リム124が描かれてい
る。リム124は、側面から視た場合に、略円形をなし
ている。リム124は、前記実施の形態1におけるハブ
20及びスポーク22と共に使用されるように構成され
ている。リム124は、外方環状部150と、一対の環
状スポーク取付部152と、内方環状部154とを備え
ている。リム124は、リムの径方向高さがリムの軸方
向幅より大きい,いわゆるディープリムとされている。
【0046】スポーク取付部152は、リム124の外
方環状部150に対して、径方向内方に位置されてい
る。各スポーク取付部152は、周方向に離間された複
数のスポーク開口158と、該スポーク開口158の近
傍に配設された,周方向に離間された複数の補強部16
0とを備えている。スポーク開口158は、補強部材又
はワッシャ48が装着された状態のスポーク22を受け
入れる。
【0047】該自転車用リム124は、本実施の形態に
おける補強部160がスポーク開口158の各々に対応
して設けられた,複数の別個の部材又はリブ160によ
って形成されている点を除き、前述した自転車用リム2
4と実質的に同一である。本実施の形態と前記実施の形
態1との共通性に鑑み、本実施の形態については、ここ
では詳細には説明又は描写しない。実施の形態1におけ
る構造の説明が本実施の形態における相当部分又は同一
部分に適用されることは、本開示から当業者にとって明
らかであろう。
【0048】ここで、自転車用リム124の基本的な特
徴について説明する。外方環状部150は、空気タイヤ
を受け止めるように構成されている。リム124の外方
環状部150は、スポーク22を挿通し且つ該スポーク
22を環状スポーク取付部152のスポーク開口158
内に挿入する為の複数のアクセス開口(図示せず)を有
している。リム124は、空気タイヤが締結されるよう
に構成されている。リム124の形状が、外方環状部1
50に接合される「チューブラータイヤ」と共に使用さ
れるように構成され得ること、若しくは、“クリンチャ
ー(clincher)”タイプに適合するように構成され得るこ
とは、当業者にとって明らかであろう。もちろん、リム
124は、本発明の要旨から逸脱することなく、必要及
び/所望に従い、他のタイプのタイヤと適合する他の形
状を有し得る。リム124は、当業界において周知の材
料等の実質的に剛性を有する材料で構成される。
【0049】環状スポーク取付部152は、外方環状部
150の径方向内方に位置されており、内方環状部15
4が環状スポーク取付部152に一体的に連結されてい
る。リム124は、中空の環状内部領域を備えた管状部
材とされる。
【0050】スポーク開口158は、好ましくは、スポ
ーク取付部152の周方向に等間隔に離間される。本実
施の形態において、複数のスポーク開口158は、好ま
しくは、スポーク22の外端部40より大径の円形開口
とされる。本発明のスポーク開口158は、通常のスポ
ーク開口より大きくされている。それ故、補強部材又は
ワッシャ48は、リム124に掛かる力を通常の丸形ス
ポークよりも広い領域に分散し、これにより、リム12
4の応力による破砕及び/又は分裂が抑止される。好ま
しくは、スポーク開口158は、少なくとも約5.0m
mの円周幅又は直径を有している。
【0051】各スポーク開口158は、アクセス開口
(図示せず)の近傍に配設されており、補強部材48が
装着されたスポーク22が前記アクセス開口を挿通し、
該スポーク開口158内に挿入され得るようになってい
る。
【0052】補強部160の各々は、スポーク開口15
8の径方向外方に位置されている。補強部160は、リ
ム124の側部を補強するように配置されている。特
に、スポーク22における張力は、スポーク取付部15
2におけるスポーク開口158の直ぐ径方向外方の位置
に、外方を向いた力を付加する。好ましくは、補強部1
60は、スポーク開口の中心から、補強部材又はワッシ
ャ48の半径又は径方向幅の約0.5倍〜約2.0倍の
領域内に配置される。補強部材48の直径又は幅が約
8.0mmの場合、補強部160は、好ましい形態にお
けるスポーク開口158に対して、約8.0mmの領域
内に位置するものとされる。
【0053】前記実施の形態1と同様に、各スポーク取
付部152は、好ましくは、3つの円周部を有してお
り、中央円周部は外方円周部及び内方円周部より軸方向
に幅厚の所定側壁厚さを有している。中央円周部は、ス
ポーク開口158を有している。好ましい形態におい
て、前記外方円周部及び内方円周部は、略同一の所定壁
厚を有するものとされる。中央円周部は所定壁厚を有
し、好ましくは、補強部材48の直径又は径方向幅の約
1倍から2倍の径方向長さ有している。
【0054】実施の形態3.図15及び図16を参照す
ると、本発明の他の実施の形態に係る変更自転車用リム
224が描かれている。リム224は、側面視で視た場
合、略円形をなしている。リム224は前記実施の形態
1におけるハブ20及びスポーク22と共に使用され得
るように構成されている。リム224は、外方環状部2
50と、一対の環状スポーク取付部252と、内方環状
部254とを備えている。リム224は、径方向高さが
軸方向幅より大きい,いわゆるディープリムとされてい
る。
【0055】スポーク取付部252は、リム224の外
方環状部250に対して径方向内方に配置されている。
各スポーク取付部252は、周方向に離間された複数の
スポーク開口258と、該スポーク開口258の近傍に
配設され、周方向に離間された複数の補強部260とを
備えている。前記スポーク開口258は、補強部材又は
ワッシャ48が装着されたスポーク22を受け入れる。
【0056】前記リム224は、補強部又はリム260
がスポーク取付部252の内表面ではなく、外表面に設
けられている点を除き、前記実施の形態1のリムと同一
である。本実施の形態における補強部260は、前記実
施の形態1におけるように連続したリング形状リブ(図
7参照)とすることもできるし、若しくは、前記実施の
形態2におけるようにスポーク開口のそれぞれに対して
設けられた複数の別個の補強部(図14参照)によって
も形成され得る。本実施の形態と前記実施の形態との共
通性に鑑み、本実施の形態については詳細には説明又は
描写しない。前記実施の形態1における構造の説明が本
実施の形態における同一又は相当部分に適用され得るこ
とは、本開示から当業者にとって明らかであろう。
【0057】ここで、自転車用リム224の基本的な特
徴について説明する。外方環状部250は、空気タイヤ
を受け入れるように構成されている。リム224の外方
環状部250は、スポーク22を挿通し、該スポーク2
2を環状スポーク取付部252のスポーク開口258内
に挿入させる為の複数のアクセス孔(図示せず)を有し
ている。リム224は、空気タイヤが締結されるように
構成されている。リム224の形状が、外方環状部25
0に接合される「チューブラータイヤ」と共に使用され
るように構成され得ること、若しくは、“クリンチャー
(clincher)”タイプに適合するように構成され得ること
は、当業者にとって明らかであろう。もちろん、リム2
24は、本発明の要旨から逸脱することなく、必要及び
/所望に従い、他のタイプのタイヤと適合する他の形状
を有し得る。リム224は、当業界において周知の材料
等の実質的に剛性を有する材料で構成される。
【0058】環状スポーク取付部252は、外方環状部
250の径方向内方に位置されており、内方環状部25
4は環状スポーク取付部252に一体的に連結されてい
る。リム224は、中空の環状内部領域を備えた管状部
材とされる。
【0059】スポーク開口258は、好ましくは、スポ
ーク取付部252の周方向に等間隔に離間される。本実
施の形態において、複数のスポーク開口258は、好ま
しくは、スポーク22の外端部40より大径の円形開口
とされる。本発明のスポーク開口258は、通常のスポ
ーク開口より大きくされている。それ故、補強部材又は
ワッシャ48は、リム224に掛かる力を通常の丸形ス
ポークよりも広い領域に分散し、これにより、リム22
4の応力による破砕及び/又は分裂が抑止される。好ま
しくは、スポーク開口258は、少なくとも約5.0m
mの円周幅又は直径を有している。
【0060】各スポーク開口258は、アクセス開口
(図示せず)の近傍に配設されており、補強部材48が
装着されたスポーク22が前記アクセス開口を挿通し、
該スポーク開口258内に挿入され得るようになってい
る。
【0061】補強部260の各々は、スポーク開口25
8の径方向外方に位置されている。補強部260は、リ
ム224の側部を補強するように配置されている。詳し
くは、スポーク22における張力は、スポーク取付部2
52におけるスポーク開口258の直ぐ径方向外方の位
置に、外方を向いた力を付加する。好ましくは、補強部
260は、補強部材又はワッシャ48の半径又は径方向
幅の約0.5倍から約2.0倍の領域内に配置される。
補強部材48の直径又は幅が約8.0mmの場合、補強
部260は、好ましい形態におけるスポーク開口258
に対して約8.0mmの領域内に位置するものとされ
る。
【0062】前記実施の形態1と同様に、各スポーク取
付部252は、好ましくは、3つの円周部262,26
4,266を有しており、中央円周部264は外方円周
部262及び内方円周部266より軸方向に幅厚の所定
側壁厚さを有している。中央円周部264は、スポーク
開口258を有している。好ましい形態において、前記
外方円周部262及び内方円周部266は、略同一の所
定壁厚を有するものとされる。中央円周部264は所定
壁厚を有し、好ましくは、補強部材48の直径又は径方
向幅の約1倍〜2倍の径方向長さを有している。
【0063】実施の形態4.図17及び図18を参照す
ると、本発明の他の実施の形態に係る変更自転車用リム
324が描かれている。リム324は、側面視で視た場
合、略円形をなしている。リム324は前記実施の形態
1におけるハブ20及びスポーク22と共に使用され得
るように構成されている。リム324は、外方環状部3
50と、一対の環状スポーク取付部352と、内方環状
部354とを備えている。リム324は、径方向高さが
軸方向幅より大きい,いわゆるディープリムとされてい
る。
【0064】スポーク取付部352は、リム324の外
方環状部350に対して径方向内方に配置されている。
各スポーク取付部352は、周方向に離間された複数の
スポーク開口358と、該スポーク開口358の近傍に
配設され、周方向に離間された複数の補強部360とを
備えている。前記スポーク開口358は、補強部材又は
ワッシャ48が装着されたスポーク22を受け入れる。
【0065】前記リム324は、基本的に2つの変更点
を除き、前記実施の形態1のリムと同一である。第1
に、補強部材又はリブ360が、スポーク取付部352
の内表面ではなく、スポーク取付部352の外表面に設
けられている。第2に、補強部材又はリブ360が、ス
ポーク開口358に近接して配置されている。本実施の
形態における補強部360は、前記実施の形態1におけ
るように連続したリング形状リブ(図7参照)とするこ
ともできるし、若しくは、前記実施の形態2におけるよ
うにスポーク開口のそれぞれに対して設けられた複数の
別個の補強部(図14参照)によっても形成され得る。
本実施の形態と前記実施の形態との共通性に鑑み、本実
施の形態については詳細には説明又は描写しない。前記
実施の形態1における構造の説明が本実施の形態におけ
る同一又は相当部分に適用され得ることは、本開示から
当業者にとって明らかであろう。
【0066】ここで、自転車用リム324の基本的な特
徴について説明する。外方環状部350は、空気タイヤ
を受け入れるように構成されている。リム324の外方
環状部350は、スポーク22を挿通し、該スポーク2
2を環状スポーク取付部352のスポーク開口358内
に挿入させる為の複数のアクセス孔(図示せず)を有し
ている。リム324は、空気タイヤが締結されるように
構成されている。リム324の形状が、外方環状部35
0に接合される「チューブラータイヤ」と共に使用され
るように構成され得ること、若しくは、“クリンチャー
(clincher)”タイプに適合するように構成され得ること
は、当業者にとって明らかであろう。もちろん、リム3
24は、本発明の要旨から逸脱することなく、必要及び
/所望に従い、他のタイプのタイヤと適合する他の形状
を有し得る。リム324は、当業界において周知の材料
等の実質的に剛性を有する材料で構成される。
【0067】環状スポーク取付部352は、外方環状部
350の径方向内方に位置されており、内方環状部35
4は環状スポーク取付部352に一体的に連結されてい
る。リム324は、中空の環状内部領域を備えた管状部
材とされる。
【0068】スポーク開口358は、好ましくは、スポ
ーク取付部352の周方向に等間隔に離間される。本実
施の形態において、複数のスポーク開口358は、好ま
しくは、スポーク22の外端部40より大径の円形開口
とされる。本発明のスポーク開口358は、通常のスポ
ーク開口より大きくされている。それ故、補強部材又は
ワッシャ48は、リム324に掛かる力を通常の丸形ス
ポークよりも広い領域に分散し、これにより、リム32
4の応力による破砕及び/又は分裂が抑止される。好ま
しくは、スポーク開口358は、少なくとも約5.0m
mの円周幅又は直径を有している。
【0069】各スポーク開口358は、アクセス開口
(図示せず)の近傍に配設されており、補強部材48が
装着されたスポーク22が前記アクセス開口を挿通し、
該スポーク開口358内に挿入され得るようになってい
る。
【0070】補強部360の各々は、スポーク開口35
8の径方向外方に位置されている。補強部360は、リ
ム324の側部を補強するように配置されている。特
に、スポーク22における張力は、スポーク取付部35
2におけるスポーク開口358の直ぐ径方向外方の位置
に、外方を向いた力を付加する。好ましくは、補強部3
60は、補強部材又はワッシャ48の半径又は径方向幅
の約0.5倍から約2.0倍の領域内に配置される。補
強部材48の直径又は幅が約8.0mmの場合、補強部
360は、好ましい形態におけるスポーク開口258に
対して約8.0mmの領域内に位置するものとされる。
【0071】前記実施の形態1と同様に、各スポーク取
付部352は、好ましくは、3つの円周部362,36
4,366を有しており、中央円周部364は外方円周
部362及び内方円周部366より軸方向に幅厚の所定
側壁厚さを有している。中央円周部364は、スポーク
開口358を有している。好ましい形態において、前記
外方円周部362及び内方円周部366は、略同一の所
定壁厚を有するものとされる。中央円周部364は所定
壁厚を有し、好ましくは、補強部材48の直径又は径方
向幅の約1倍〜2倍の径方向長さを有している。
【0072】実施の形態5.図19〜図21を参照する
と、本発明の他の実施の形態に係る変更自転車用リム4
24が描かれている。リム424は、側面視で視た場
合、略円形をなしている(図21参照)。リム424は
前記実施の形態1におけるハブ20及びスポーク22と
共に使用され得るように構成されている。リム424
は、外方環状部450と、一対の環状スポーク取付部4
52と、内方環状部454とを備えている。リム424
は、径方向高さが軸方向幅より大きい,いわゆるディー
プリムとされている。
【0073】スポーク取付部452は、リム424の外
方環状部450に対して径方向内方に配置されている。
各スポーク取付部452は、周方向に離間された複数の
スポーク開口458と、該スポーク開口458の近傍に
配設され、周方向に離間された複数の補強部460とを
備えている。前記スポーク開口458は、補強部材又は
ワッシャ48が装着されたスポーク22を受け入れる。
【0074】前記実施の形態1と同様に、各スポーク取
付部452は、好ましくは、3つの円周部462,46
4,466を有しており、中央円周部464は外方円周
部462及び内方円周部466より軸方向に幅厚の所定
側壁厚さを有している。中央円周部464は、スポーク
開口458を有している。好ましい形態において、前記
外方円周部462及び内方円周部466は、略同一の所
定壁厚を有するものとされる。中央円周部464は所定
壁厚を有し、好ましくは、補強部材48の直径又は径方
向幅の約1倍〜2倍の径方向長さを有している。これに
代えて、外方円周部462及び中央円周部464は同一
の軸方向壁厚を有し、一方、内方円周部466及び内方
部454は前記外方円周部462及び中央円周部464
の壁厚より薄い同一壁厚を有するものとできる。
【0075】本実施の形態において、補強部460は、
スポーク取付部452の各々における曲げ部によって形
成される。本実施の形態において、補強部又は曲げ部4
60は、各スポーク取付部452の連続した補強部又は
曲げ部を形成している。補強部460は、スポーク取付
部452に、自転車用リム24の中央仮想縦断平面に対
して互いに軸方向にオフセットされた2つのリング形状
部を与えている。即ち、曲げ部又は補強部460は、外
方円周部462と中央円周部464との間に位置されて
いる。本実施の形態において、スポーク取付部452に
おける外方リング形状部又は外方円周部462は、ホイ
ールの中央仮想縦断平面に対して、内方リング形状部又
は中央円周部464より、さらに軸方向に離間されてい
る。
【0076】補強部460がリブではなく、曲げ部とし
て形成されている点を除き、自転車用リム424は前記
自転車用リム24と実質的に同一である。本実施の形態
と前記実施の形態との共通性に鑑み、本実施の形態につ
いては詳細には説明又は描写しない。前記実施の形態1
における構造の説明が本実施の形態における同一又は相
当部分に適用され得ることは、本開示から当業者にとっ
て明らかであろう。
【0077】ここで、自転車用リム424の基本的な特
徴について説明する。外方環状部450は、空気タイヤ
を受け入れるように構成されている。リム424の外方
環状部450は、スポーク22を挿通し、該スポーク2
2を環状スポーク取付部452のスポーク開口458内
に挿入させる為の複数のアクセス孔(図示せず)を有し
ている。リム424は、空気タイヤが締結されるように
構成されている。リム424の形状が、外方環状部45
0に接合される「チューブラー」タイプのタイヤと共に
使用されるように構成され得ること、若しくは、“クリ
ンチャー(clincher)”タイプに適合するように構成され
得ることは、当業者にとって明らかであろう。もちろ
ん、リム424は、本発明の要旨から逸脱することな
く、必要及び/所望に従い、他のタイプのタイヤと適合
する他の形状を有し得る。リム424は、当業界におい
て周知の材料等の実質的に剛性を有する材料で構成され
る。
【0078】環状スポーク取付部452は、外方環状部
450の径方向内方に位置されており、内方環状部45
4は環状スポーク取付部452に一体的に連結されてい
る。リム424は、中空の環状内部領域を備えた管状部
材とされる。
【0079】スポーク開口458は、好ましくは、スポ
ーク取付部452の周方向に等間隔に離間される。本実
施の形態において、複数のスポーク開口458は、好ま
しくは、スポーク22の外端部40より大径の円形開口
とされる。本発明のスポーク開口458は、通常のスポ
ーク開口より大きくされている。それ故、補強部材又は
ワッシャ48は、リム424に掛かる力を通常の丸形ス
ポークよりも広い領域に分散し、これにより、リム42
4の応力による破砕及び/又は分裂が抑止される。好ま
しくは、スポーク開口458は、少なくとも約5.0m
mの円周幅又は直径を有している。
【0080】各スポーク開口458は、アクセス開口
(図示せず)の近傍に配設されており、補強部材48が
装着されたスポーク22が前記アクセス開口を挿通し、
該スポーク開口458内に挿入され得るようになってい
る。
【0081】補強部460の各々は、スポーク開口45
8の径方向外方に位置されている。補強部460は、リ
ム424の側部を補強するように配置されている。詳し
くは、スポーク22における張力は、スポーク取付部4
52におけるスポーク開口458の直ぐ径方向外方の位
置に、外方を向いた力を付加する。好ましくは、補強部
460は、補強部材又はワッシャ48の半径又は径方向
幅の約0.5倍から約2.0倍の領域内に配置される。
補強部材48の直径又は幅が約8.0mmの場合、補強
部460は、好ましい形態におけるスポーク開口458
に対して約8.0mmの領域を有するものとされる。
【0082】実施の形態6.図22及び図23を参照す
ると、本発明の他の実施の形態に係る変更自転車用リム
524が描かれている。本実施の形態は、本発明におけ
る前記実施の形態5に係る自転車用リム424と類似し
ている。リム524は、側面視で視た場合、略円形をな
している。リム524は前記実施の形態1におけるハブ
20及びスポーク22と共に使用され得るように構成さ
れている。リム524は、外方環状部550と、一対の
環状スポーク取付部552と、内方環状部554とを備
えている。リム524は、径方向高さが軸方向幅より大
きい,いわゆるディープリムとされている。
【0083】スポーク取付部552は、リム524の外
方環状部550に対して径方向内方に配置されている。
各スポーク取付部552は、周方向に離間された複数の
スポーク開口558と、該スポーク開口558の近傍に
配設され、周方向に離間された複数の補強部560とを
備えている。前記スポーク開口558は、補強部材又は
ワッシャ48が装着されたスポーク22を受け入れる。
【0084】前記実施の形態1及び5と同様に、各スポ
ーク取付部552は、好ましくは、3つの円周部56
2,564,566を有しており、中央円周部564は
外方円周部562及び内方円周部566より軸方向に幅
厚の所定側壁厚さを有している。中央円周部564は、
スポーク開口558を有している。好ましい形態におい
て、前記外方円周部562及び内方円周部566は、略
同一の所定壁厚を有するものとされる。中央円周部46
4は所定壁厚を有し、好ましくは、補強部材48の直径
又は径方向幅の約1倍〜2倍の径方向長さを有してい
る。これに代えて、外方円周部562及び中央円周部5
64は同一の軸方向壁厚を有し、一方、内方円周部56
6及び内方部554は前記外方円周部562及び中央円
周部564の壁厚より薄い同一壁厚を有するものとでき
る。
【0085】本実施の形態において、補強部560は、
スポーク取付部552の各々における曲げ部によって形
成される。本実施の形態において、補強部又は曲げ部5
60は、各スポーク取付部552の連続した補強部又は
曲げ部を形成している。補強部560は、スポーク取付
部552に、自転車用リム524の中央仮想縦断平面に
対して互いに軸方向にオフセットされた2つのリング形
状部を与えている。即ち、曲げ部又は補強部560は、
外方円周部562と中央円周部564との間に位置され
ている。本実施の形態において、スポーク取付部552
における外方リング形状部又は外方円周部562は、内
方リング形状部又は中央円周部564に比して、リム5
24の中央平面に近接されている。
【0086】補強部560がリブではなく、曲げ部とし
て形成されている点を除き、自転車用リム524は前記
自転車用リム24と実質的に同一である。本実施の形態
と前記実施の形態との共通性に鑑み、本実施の形態につ
いては詳細には説明又は描写しない。前記実施の形態1
における構造の説明が本実施の形態における同一又は相
当部分に適用され得ることは、本開示から当業者にとっ
て明らかであろう。
【0087】ここで、自転車用リム524の基本的な特
徴について説明する。外方環状部550は、空気タイヤ
を受け入れるように構成されている。リム524の外方
環状部550は、スポーク22を挿通し、該スポーク2
2を環状スポーク取付部552のスポーク開口558内
に挿入させる為の複数のアクセス孔(図示せず)を有し
ている。リム524は、空気タイヤが締結されるように
構成されている。リム524の形状が、外方環状部55
0に接合される「チューブラー」タイプのタイヤと共に
使用されるように構成され得ること、若しくは、“クリ
ンチャー(clincher)”タイプに適合するように構成され
得ることは、当業者にとって明らかであろう。もちろ
ん、リム524は、本発明の要旨から逸脱することな
く、必要及び/所望に従い、他のタイプのタイヤと適合
する他の形状を有し得る。リム524は、当業界におい
て周知の材料等の実質的に剛性を有する材料で構成され
る。
【0088】環状スポーク取付部552は、外方環状部
550の径方向内方に位置されており、内方環状部55
4は環状スポーク取付部552に一体的に連結されてい
る。リム524は、中空の環状内部領域を備えた管状部
材とされる。
【0089】スポーク開口558は、好ましくは、スポ
ーク取付部552の周方向に等間隔に離間される。本実
施の形態において、複数のスポーク開口558は、好ま
しくは、スポーク22の外端部40より大径の円形開口
とされる。本発明のスポーク開口558は、通常のスポ
ーク開口より大きくされている。それ故、補強部材又は
ワッシャ48は、リム524に掛かる力を通常の丸形ス
ポークよりも広い領域に分散し、これにより、リム52
4の応力による破砕及び/又は分裂が抑止される。好ま
しくは、スポーク開口558は、少なくとも約5.0m
mの円周幅又は直径を有している。
【0090】各スポーク開口558は、アクセス開口
(図示せず)の近傍に配設されており、補強部材48が
装着されたスポーク22が前記アクセス開口を挿通し、
該スポーク開口558内に挿入され得るようになってい
る。
【0091】補強部560の各々は、スポーク開口55
8の径方向外方に位置されている。補強部560は、リ
ム524の側部を補強するように配置されている。特
に、スポーク22における張力は、スポーク取付部55
2におけるスポーク開口558の直ぐ径方向外方の位置
に、外方を向いた力を付加する。好ましくは、補強部5
60は、補強部材又はワッシャ48の半径又は径方向幅
の約0.5倍から約2.0倍の領域内に配置される。補
強部材48の直径又は幅が約8.0mmの場合、補強部
560は、好ましい形態におけるスポーク開口558に
対して約8.0mmの領域を有するものとされる。
【0092】実施の形態7.図24を参照すると、本発
明の他の実施の形態に係る変更自転車用リム624が描
かれている。本実施の形態は、本発明の実施の形態5又
は6の変更態様である。リム624は、側面視で視た場
合、略円形をなしている。リム624は前記実施の形態
1におけるハブ20及びスポーク22と共に使用され得
るように構成されている。リム624は、外方環状部6
50と、一対の環状スポーク取付部652と、内方環状
部654とを備えている。リム624は、径方向高さが
軸方向幅より大きい,いわゆるディープリムとされてい
る。
【0093】スポーク取付部652は、リム624の外
方環状部650に対して径方向内方に配置されている。
各スポーク取付部652は、周方向に離間された複数の
スポーク開口658と、該スポーク開口658の近傍に
配設され、周方向に離間された複数の補強部660とを
備えている。前記スポーク開口658は、補強部材又は
ワッシャ48が装着されたスポーク22を受け入れる。
【0094】本実施の形態は、本発明の実施の形態5及
び6の変更態様である。即ち、本実施の形態において、
補強部又は曲げ部660は、スポーク取付部652の各
々において円周方向に沿った別個の地点に形成されてい
る。より詳しくは、各補強部又は曲げ部660は、該補
強部又は曲げ部660の少なくとも一部がスポーク開口
658の径方向外方に位置するように、該スポーク開口
658のそれぞれに配置されている。好ましくは、各曲
げ部660の一部が、スポーク開口658の直ぐ径方向
上方において円周方向に延びるものとすることができ
る。図示の形態においては、補強部又は曲げ部660
は、各スポーク開口658を部分的に囲繞するU型形状
の曲げ部とされている。補強部又は曲げ部660の各々
は、円周部660a及び一対の径方向部660bを有し
ている。補強部又は曲げ部660は、リム624の中央
平面に対して軸方向内方又は外方の何れかにオフセット
されているスポーク取付部652のそれぞれの円周方向
に沿った別個の地点で形成されている。
【0095】補強部660がリブではなく、U型形状と
して形成されている点を除き、自転車用リム624は前
記自転車用リム24と実質的に同一である。本実施の形
態と前記実施の形態との共通性に鑑み、本実施の形態に
ついては詳細には説明又は描写しない。前記実施の形態
1における構造の説明が本実施の形態における同一又は
相当部分に適用され得ることは、本開示から当業者にと
って明らかであろう。
【0096】ここで、自転車用リム624の基本的な特
徴について説明する。外方環状部650は、空気タイヤ
を受け入れるように構成されている。リム624の外方
環状部650は、スポーク22を挿通し、該スポーク2
2を環状スポーク取付部652のスポーク開口568内
に挿入させる為の複数のアクセス孔(図示せず)を有し
ている。リム624は、空気タイヤが締結されるように
構成されている。リム624の形状が、外方環状部65
0に接合される「チューブラー」タイプのタイヤと共に
使用されるように構成され得ること、若しくは、“クリ
ンチャー(clincher)”タイプに適合するように構成され
得ることは、当業者にとって明らかであろう。もちろ
ん、リム624は、本発明の要旨から逸脱することな
く、必要及び/所望に従い、他のタイプのタイヤと適合
する他の形状を有し得る。リム624は、当業界におい
て周知の材料等の実質的に剛性を有する材料で構成され
る。
【0097】環状スポーク取付部652は、外方環状部
650の径方向内方に位置されており、内方環状部65
4は環状スポーク取付部652に一体的に連結されてい
る。リム624は、中空の環状内部領域を備えた管状部
材とされる。
【0098】スポーク開口658は、好ましくは、スポ
ーク取付部652の周方向に等間隔に離間される。本実
施の形態において、複数のスポーク開口658は、好ま
しくは、スポーク22の外端部40より大径の円形開口
とされる。本発明のスポーク開口658は、通常のスポ
ーク開口より大きくされている。それ故、補強部材又は
ワッシャ48は、リム624に掛かる力を通常の丸形ス
ポークよりも広い領域に分散し、これにより、リム62
4の応力による破砕及び/又は分裂が抑止される。好ま
しくは、スポーク開口658は、少なくとも約5.0m
mの円周幅又は直径を有している。
【0099】各スポーク開口658は、アクセス開口
(図示せず)の近傍に配設されており、補強部材48が
装着されたスポーク22が前記アクセス開口を挿通し、
該スポーク開口658内に挿入され得るようになってい
る。
【0100】補強部660の各々は、スポーク開口65
8の径方向外方に位置されている。補強部660は、リ
ム624の側部を補強するように配置されている。特
に、スポーク22における張力は、スポーク取付部65
2におけるスポーク開口658の直ぐ径方向外方の位置
に、外方を向いた力を付加する。好ましくは、補強部6
60は、補強部材又はワッシャ48の半径又は径方向幅
の約0.5倍から約2.0倍の領域内に配置される。補
強部材48の直径又は幅が約8.0mmの場合、補強部
660は、好ましい形態におけるスポーク開口658に
対して約8.0mmの領域を有するものとされる。
【0101】さらに、前記実施の形態1と同様に、各ス
ポーク取付部652は、好ましくは、3つの円周部を有
しており、中央円周部は外方円周部及び内方円周部より
軸方向に幅厚の所定側壁厚さを有している。中央円周部
は、スポーク開口658を有している。好ましい形態に
おいて、前記外方円周部及び内方円周部は、略同一の所
定壁厚を有するものとされる。中央円周部は所定壁厚を
有し、好ましくは、補強部材48の直径又は径方向幅の
約1倍〜2倍の径方向長さを有している。これに代え
て、外方円周部及び中央円周部は同一の軸方向壁厚を有
し、一方、内方円周部及び内方部は前記外方円周部及び
中央円周部の壁厚より薄い同一壁厚を有するものとでき
る。
【0102】実施の形態8.図25を参照すると、本発
明の他の実施の形態に係る変更自転車用リム724が描
かれている。リム724は、側面視で視た場合、略円形
をなしている。リム724は前記実施の形態1における
ハブ20及びスポーク22と共に使用され得るように構
成されている。リム724は、外方環状部750と、一
対の環状スポーク取付部752と、内方環状部754と
を備えている。リム724は、径方向高さが軸方向幅よ
り大きい,いわゆるディープリムとされている。
【0103】スポーク取付部752は、リム724の外
方環状部750に対して径方向内方に配置されている。
各スポーク取付部752は、周方向に離間された複数の
スポーク開口758と、該スポーク開口758の近傍に
配設され、周方向に離間された複数の補強部760とを
備えている。前記スポーク開口758は、補強部材又は
ワッシャ48が装着されたスポーク22を受け入れる。
【0104】本実施の形態は、補強部又は曲げ部760
がU型形状の曲げ部ではなく、各スポーク開口758を
囲繞する環状曲げ部とされている点を除き、本発明の前
記実施の形態7の変更態様である。好ましくは、各曲げ
部760は、“T”形状の外形を形成している。もちろ
ん、補強部又は曲げ部760がスポーク開口758の径
方向外方に位置する地点においてリム724を補強する
限りにおいて、前記補強部又は曲げ部760の形状が他
の形状に変化又は変更され得ることは、本開示から当業
者にとって明らかであろう。
【0105】より詳しくは、本実施の形態において、補
強部又は曲げ部760は、各スポーク取付部752の周
方向に沿った別個の地点において形成されている。前記
各補強部又は曲げ部760は、スポーク開口758のそ
れぞれに配置されている。好ましくは、各曲げ部760
の一部が、スポーク開口758の直ぐ径方向上方におい
て円周方向に延びるものとすることができる。図示の形
態においては、補強部又は曲げ部760は、各スポーク
開口758を囲繞する環状の曲げ部とされている。補強
部又は曲げ部760の各々は、外方円周部760a、一
対の径方向部760b及び内方円周部760cを有して
いる。補強部又は曲げ部760は、リム724の中央平
面に対して軸方向内方又は外方の何れかにオフセットさ
れているスポーク取付部752のそれぞれの円周方向に
沿った別個の地点で形成されている。即ち、リム724
のうち補強部又は曲げ部724内に位置した部分は、該
リム724の中央仮想縦断平面に近接する部分から軸方
向内方又は外方の何れかにオフセットされている。
【0106】補強部760がリブではなく、スポーク開
口758を囲繞する曲げ部として形成されている点を除
き、自転車用リム674は前記自転車用リム24と実質
的に同一である。本実施の形態と前記実施の形態との共
通性に鑑み、本実施の形態については詳細には説明又は
描写しない。前記実施の形態1における構造の説明が本
実施の形態における同一又は相当部分に適用され得るこ
とは、本開示から当業者にとって明らかであろう。
【0107】ここで、自転車用リム724の基本的な特
徴について説明する。外方環状部750は、空気タイヤ
を受け入れるように構成されている。リム724の外方
環状部750は、スポーク22を挿通し、該スポーク2
2を環状スポーク取付部752のスポーク開口758内
に挿入させる為の複数のアクセス孔(図示せず)を有し
ている。リム724は、空気タイヤが締結されるように
構成されている。リム724の形状が、外方環状部75
0に接合される「チューブラー」タイプのタイヤと共に
使用されるように構成され得ること、若しくは、“クリ
ンンチャー(clincher)”タイプに適合するように構成さ
れ得ることは、当業者にとって明らかであろう。もちろ
ん、リム724は、本発明の要旨から逸脱することな
く、必要及び/所望に従い、他のタイプのタイヤと適合
する他の形状を有し得る。リム724は、当業界におい
て周知の材料等の実質的に剛性を有する材料で構成され
る。
【0108】環状スポーク取付部752は、外方環状部
750の径方向内方に位置されており、内方環状部75
4は環状スポーク取付部752に一体的に連結されてい
る。リム724は、中空の環状内部領域を備えた管状部
材とされる。
【0109】スポーク開口758は、好ましくは、スポ
ーク取付部752の周方向に等間隔に離間される。本実
施の形態において、複数のスポーク開口758は、好ま
しくは、スポーク22の外端部40より大径の円形開口
とされる。本発明のスポーク開口758は、通常のスポ
ーク開口より大きくされている。それ故、補強部材又は
ワッシャ48は、リム724に掛かる力を通常の丸形ス
ポークよりも広い領域に分散し、これにより、リム72
4の応力による破砕及び/又は分裂が抑止される。好ま
しくは、スポーク開口758は、少なくとも約5.0m
mの円周幅又は直径を有している。
【0110】各スポーク開口758は、アクセス開口
(図示せず)の近傍に配設されており、補強部材48が
装着されたスポーク22が前記アクセス開口を挿通し、
該スポーク開口758内に挿入され得るようになってい
る。
【0111】補強部760の各々は、スポーク開口75
8の径方向外方に位置されている。補強部760は、リ
ム724の側部を補強するように配置されている。特
に、スポーク22における張力は、スポーク取付部75
2におけるスポーク開口758の直ぐ径方向外方の位置
に、外方を向いた力を付加する。好ましくは、補強部7
60は、補強部材又はワッシャ48の半径又は径方向幅
の約0.5倍から約2.0倍の領域内に配置される。補
強部材48の直径又は幅が約8.0mmの場合、補強部
760は、好ましい形態におけるスポーク開口758に
対して約8.0mmの領域内に位置するものとされる。
【0112】さらに、前記実施の形態1と同様に、各ス
ポーク取付部752は、好ましくは、3つの円周部を有
しており、中央円周部は外方円周部及び内方円周部より
軸方向の幅が厚い所定側壁厚さを有している。中央円周
部は、スポーク開口658を有している。好ましい形態
において、前記外方円周部及び内方円周部は、略同一の
所定壁厚を有するものとされる。中央円周部は所定壁厚
を有し、好ましくは、補強部材48の直径又は径方向幅
の約1倍から2倍の径方向長さを有している。
【0113】実施の形態9.図26〜図28を参照する
と、本発明の他の実施の形態に係る変更自転車用リム8
24が描かれている。リム724は、図28に示す側面
視で視た場合、略円形をなしている。リム824は前記
実施の形態1におけるハブ20及びスポーク22と共に
使用され得るように構成されている。リム824は、外
方環状部850と、一対の環状スポーク取付部852
と、内方環状部854とを備えている。リム824は、
径方向高さが軸方向幅より大きい,いわゆるディープリ
ムとされている。
【0114】スポーク取付部852は、リム824の外
方環状部850に対して径方向内方に配置されている。
各スポーク取付部852は、周方向に離間された複数の
スポーク開口858を備えている。前記スポーク開口8
58は、補強部材又はワッシャ48が装着されたスポー
ク22を受け入れる。
【0115】自転車用リム824は、補強部が除去され
ている点を除き、前記自転車用リム24と実質的に同一
である。本実施の形態と前記実施の形態との共通性に鑑
み、本実施の形態については詳細には説明又は描写しな
い。前記実施の形態1における構造の説明が本実施の形
態における同一又は相当部分に適用され得ることは、本
開示から当業者にとって明らかであろう。
【0116】ここで、自転車用リム824の基本的な特
徴について説明する。外方環状部850は、空気タイヤ
を受け入れるように構成されている。リム824の外方
環状部850は、スポーク22を挿通し、該スポーク2
2を環状スポーク取付部852のスポーク開口858内
に挿入させる為の複数のアクセス孔(図示せず)を有し
ている。リム824は、空気タイヤが締結されるように
構成されている。リム824の形状が、外方環状部85
0に接合される「チューブラー」タイプのタイヤと共に
使用されるように構成され得ること、若しくは、“クリ
ンチャー(clincher)”タイプに適合するように構成され
得ることは、当業者にとって明らかであろう。もちろ
ん、リム824は、本発明の要旨から逸脱することな
く、必要及び/所望に従い、他のタイプのタイヤと適合
する他の形状を有し得る。リム824は、当業界におい
て周知の材料等の実質的に剛性を有する材料で構成され
る。
【0117】環状スポーク取付部852は、外方環状部
850の径方向内方に位置されており、内方環状部85
4は環状スポーク取付部852に一体的に連結されてい
る。リム824は、中空の環状内部領域を備えた管状部
材とされる。
【0118】スポーク開口858は、好ましくは、スポ
ーク取付部852の周方向に等間隔に離間される。本実
施の形態において、複数のスポーク開口858は、好ま
しくは、スポーク22の外端部40より大径の円形開口
とされる。本発明のスポーク開口858は、通常のスポ
ーク開口より大きくされている。それ故、補強部材又は
ワッシャ48は、リム824に掛かる力を通常の丸形ス
ポークよりも広い領域に分散し、これにより、リム82
4の応力による破砕及び/又は分裂が抑止される。好ま
しくは、スポーク開口858は、少なくとも約5.0m
mの円周幅又は直径を有している。
【0119】各スポーク開口858は、アクセス開口
(図示せず)の近傍に配設されており、補強部材48が
装着されたスポーク22が前記アクセス開口を挿通し、
該スポーク開口858内に挿入され得るようになってい
る。
【0120】図28に示されるように、前記実施の形態
1と同様、各スポーク取付部852は、好ましくは、3
つの円周部862,864,866を有しており、中央
円周部864は外方円周部862及び内方円周部866
より軸方向の幅が厚い所定側壁厚さを有している。中央
円周部864は、スポーク開口858を有している。好
ましい形態において、前記外方円周部862及び内方円
周部866は、略同一の所定壁厚を有するものとされ
る。中央円周部864は所定壁厚を有し、好ましくは、
補強部材48の直径又は径方向幅の約1倍〜2倍の径方
向長さを有している。
【0121】実施の形態10.図29を参照すると、本
発明の他の実施の形態に係る変更自転車用リム924が
描かれている。リム924は、前記実施の形態1におけ
るハブ20及びスポーク22と共に使用され得るように
構成されている。リム924は、外方環状部950と、
一対の環状スポーク取付部952と、内方環状部954
とを備えている。リム924は、径方向高さが軸方向幅
より大きい,いわゆるディープリムとされている。該リ
ム924は、前記実施の形態9の変更態様である。
【0122】スポーク取付部952は、リム924の外
方環状部950に対して径方向内方に配置されている。
各スポーク取付部952は、周方向に離間された複数の
スポーク開口958を備えている。前記スポーク開口9
58は、補強部材又はワッシャ48が装着されたスポー
ク22を受け入れる。
【0123】本実施の形態において、各スポーク取付部
952は、好ましくは、スポーク開口958を囲繞する
領域964を除き、均一な壁厚さを有するものとされ
る。スポーク開口958を囲繞する領域は、スポーク取
付部952の他の部分における壁厚に比して、軸方向に
増加された壁厚を有している。好ましくは、リム924
における前記領域964での壁厚の増加は、スポーク取
付部952の外表面から確認できないようにすることが
できる。好ましい態様において、前記領域964は、ス
ポーク取付部952の他の部分に比べて、補強部材48
の直径又は径方向幅の約1倍から2倍の所定壁厚を有す
るものとされる。
【0124】自転車用リム924は、補強部が除去され
ている点、及び増加壁厚を有する分離領域964が用い
られている点を除き、前記自転車用リム24と実質的に
同一である。本実施の形態と前記実施の形態との共通性
に鑑み、本実施の形態については詳細には説明又は描写
しない。前記実施の形態1における構造の説明が本実施
の形態における同一又は相当部分に適用され得ること
は、本開示から当業者にとって明らかであろう。
【0125】ここで、自転車用リム924の基本的な特
徴について説明する。外方環状部950は、空気タイヤ
を受け入れるように構成されている。リム924の外方
環状部950は、スポーク22を挿通し、該スポーク2
2を環状スポーク取付部952のスポーク開口958内
に挿入させる為の複数のアクセス孔(図示せず)を有し
ている。リム924は、空気タイヤが締結されるように
構成されている。リム924の形状が、外方環状部95
0に接合される「チューブラー」タイプのタイヤと共に
使用されるように構成され得ること、若しくは、“クリ
ンチャー(clincher)”タイプに適合するように構成され
得ることは、当業者にとって明らかであろう。もちろ
ん、リム924は、本発明の要旨から逸脱することな
く、必要及び/所望に従い、他のタイプのタイヤと適合
する他の形状を有し得る。リム924は、当業界におい
て周知の材料等の実質的に剛性を有する材料で構成され
る。
【0126】環状スポーク取付部952は、外方環状部
950の径方向内方に位置されており、内方環状部95
4は環状スポーク取付部952に一体的に連結されてい
る。リム924は、中空の環状内部領域を備えた管状部
材とされる。
【0127】スポーク開口958は、好ましくは、スポ
ーク取付部952の周方向に等間隔に離間される。本実
施の形態において、複数のスポーク開口958は、好ま
しくは、スポーク22の外端部40より大径の円形開口
とされる。本発明のスポーク開口958は、通常のスポ
ーク開口より大きくされている。それ故、補強部材又は
ワッシャ48は、リム924に掛かる力を通常の丸形ス
ポークよりも広い領域に分散し、これにより、リム92
4の応力による破砕及び/又は分裂が抑止される。好ま
しくは、スポーク開口958は、少なくとも約5.0m
mの円周幅又は直径を有している。
【0128】各スポーク開口958は、リム924の外
方環状部950に形成されたアクセス開口(図示せず)
の近傍に位置しており、補強部材48が装着されたスポ
ーク22が前記アクセス開口を挿通し、該スポーク開口
958内に挿入され得るようになっている。
【0129】本発明を説明する為に幾つかの好ましい実
施の形態を選択したが、特許請求の範囲によって画され
る本発明の要旨から逸脱することなく、種々の変形又は
変更が可能なことは、本開示から当業者にとって明らか
であろう。さらに、本発明に従った前記実施の形態の記
述は、本発明を説明するものであり、請求項によって画
される発明又はその均等範囲を制限するものではない。
【0130】
【発明の効果】本発明の一態様によれば、耐久性を向上
し得る自転車ホイール用リム、及び該リムを備えた自転
車用ホイール組立体が提供される。又、本発明の一態様
によれば、構造上軽量である自転車ホイール用リム、及
び該リムを備えた自転車用ホイール組立体を提供するこ
とができる。又、本発明の一態様によれば、リムとハブ
との間に延びるスポークの数を減らすことによる応力に
耐え得る自転車ホイール用リム、及び該リムを備えた自
転車用ホイール組立体を提供することができる。
【0131】さらに、本発明の一態様によれば、一般的
な製造技術によって、比較的簡単に製造することができ
る自転車用ホイール組立体を提供することができる。
又、本発明の一態様によれば、他の性能自転車ホイール
に比して、製造コストを低廉化し得る自転車用ホイール
組立体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第1の実施の形態に従った,
フロントハブ、16本のスポーク及びリムを備えたフロ
ント自転車ホイールの側面図である。
【図2】図2は、図1におけるフロントハブの部分拡大
図であり、スポークの内方端部が該フロントハブに連結
された状態を示している。
【図3】図3は、図1に示されたフロント自転車ホイー
ルの一部分の部分拡大側面図であり、リムと2本のスポ
ークとの間の連結関係を示している。
【図4】図4は、図3における4−4線に沿った自転車
用リムの部分断面図であり、自転車ホイールにおける補
強部材の一が断面で、且つ、スポークの一が外観図で描
かれている。
【図5】図5は、図3における4−4線に沿った自転車
用リムの部分断面図であり、説明の為にスポーク及び補
強部材が取り除かれた状態を示している。
【図6】図6は、図3における6−6線に沿った自転車
用リムの部分断面図であり、説明の為にスポーク及び補
強部材が取り除かれた状態を示している。
【図7】図7は、図1〜図6に示されたリムの概略側面
図であり、連続した補強部を破線で示している。
【図8】図8は、図1〜図7に示されたリムの概略側面
図であり、外方円周部,中央円周部及び内方円周部の配
置関係が破線で示されている。
【図9】図9は、本発明における補強部材又はワッシャ
の一つの拡大右側面図である。
【図10】図10は、図9に示された補強部材又はワッ
シャの拡大端面図である。
【図11】図11は、図9及び図10に示された補強部
材又はワッシャの拡大左側面図である。
【図12】図12は、図9における12−12線に沿っ
た補強部材又はワッシャの断面図である。
【図13】図13は、図9における13−13線に沿っ
た補強部材又はワッシャの断面図である。
【図14】図14は、本発明の第2実施の形態に係る変
更自転車用リムの概略側面図である。
【図15】図15は、本発明の第3実施の形態に係る変
更自転車用リムの部分断面図である。
【図16】図16は、図15に示された変更自転車用リ
ムの一部の部分側面図である。
【図17】図17は、本発明の第4実施の形態に係る変
更自転車用リムの部分断面図である。
【図18】図18は、図17に示された変更自転車用リ
ムの一部の部分側面図である。
【図19】図19は、本発明の第5実施の形態に係る変
更自転車用リムの部分断面図である。
【図20】図20は、図19に示された変更自転車用リ
ムの一部の部分側面図である。
【図21】図21は、図19及び図20に示された自転
車用リムの概略側面図である。
【図22】図22は、本発明の第6実施の形態に係る変
更自転車用リムの部分断面図である。
【図23】図23は、図22に示された変更自転車用リ
ムの一部の部分側面図である。
【図24】図24は、本発明の第7実施の形態に係る自
転車用リムの概略側面図である。
【図25】図25は、本発明の第8実施の形態に係る自
転車用リムの概略側面図である。
【図26】図26は、本発明の第9実施の形態に係る変
更自転車用リムの部分断面図である。
【図27】図27は、図26に示された自転車用リムの
一部の部分側面図である。
【図28】図28は、図26及び図27に示された自転
車用リムの概略側面図である。
【図29】図29は、本発明の第10実施の形態に係る
自転車用リムの概略側面図である。
【符号の説明】
12 自転車ホイール 22 スポーク 24 リム 26 タイヤ 48 補強部材 50 外方環状部 52 環状スポーク取付部 54 内方環状部 56 アクセス開口 58 スポーク開口 60 補強部 62 外方円周部 64 中央円周部 66 内方円周部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−230405(JP,A) 実開 平6−39502(JP,U) 実開 昭57−91604(JP,U) 実開 昭61−175004(JP,U) 実公 昭2−1835(JP,Y1) 登録実用新案48838(JP,Z1) 特表 平7−501022(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60B 1/00 B60B 21/00

Claims (37)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タイヤを受け止めるように構成された外
    方環状部(50)と、 前記外方環状部に連結され且つ該外方環状部の径方向内
    方に延びる第1及び第2環状スポーク取付部(52)と、 前記第1及び第2環状スポーク取付部の径方向内方に位
    置し、中空の内部領域を形成すべく前記第1及び第2環
    状スポーク取付部を連結する内方環状部(54)とを備え、 前記第1及び第2環状スポーク取付部は、それぞれ、車
    輪回転軸を基準にして径方向内方から径方向外方へ順に
    設けられた内方円周部(66)、中央円周部(64)及び外方円
    周部(62)を有し、 前記中央円周部は、前記内方円周部よりも肉厚とされる
    と共に、 周方向に配置された複数のスポーク開口(58)
    有しておりさらに、前記第1及び第2環状スポーク取付部は、前記
    スポーク開口よりも車輪回転軸を基準にして径方向外方
    配置された補強部(60)を有していることを特徴とする
    自転車用リム。
  2. 【請求項2】 前記補強部は、前記第1及び第2環状ス
    ポーク取付部に沿って連続的に延びていることを特徴と
    する請求項1に記載の自転車用リム。
  3. 【請求項3】 前記補強部は、前記第1及び第2環状ス
    ポーク取付部のそれぞれに非連続に形成された複数の部
    材であることを特徴とする請求項1に記載の自転車用リ
    ム。
  4. 【請求項4】 前記複数の補強部は、第1及び第2環状
    スポーク取付部の壁厚を増加させるリブによって形成さ
    れていることを特徴とする請求項3に記載の自転車用リ
    ム。
  5. 【請求項5】 前記補強部は、前記第1及び第2環状ス
    ポーク取付部のそれぞれに設けられた連続リブによって
    形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載
    の自転車用リム。
  6. 【請求項6】 前記リブは、前記第1及び第2環状スポ
    ーク取付部の内表面に形成されていることを特徴とする
    請求項4又は5に記載の自転車用リム。
  7. 【請求項7】 前記リブは、前記第1及び第2環状スポ
    ーク取付部の外表面に形成されていることを特徴とする
    請求項4又は5に記載の自転車用リム。
  8. 【請求項8】 前記リブは、前記スポーク開口の中心か
    車輪回転軸を基準にして径方向外方に約8.0mmの
    領域内に配置されていることを特徴とする請求項4から
    7の何れかに記載の自転車用リム。
  9. 【請求項9】 前記補強部は、前記第1及び第2環状ス
    ポーク取付部のそれぞれを内方リング形状部及び外方リ
    ング形状部に分離する,該1及び第2環状スポーク取付
    部に沿った連続環状曲げ部によって形成されていること
    を特徴とする請求項1に記載の自転車用リム。
  10. 【請求項10】 前記第1及び第2環状スポーク取付部
    の内方リング形状部は、それぞれの外方リング形状部に
    対して、互いの方向へ軸方向に沿ってオフセットされて
    いることを特徴とする請求項9に記載の自転車用リム。
  11. 【請求項11】 前記第1及び第2環状スポーク取付部
    の内方リング形状部は、それぞれの外方リング形状に対
    して、互いに離間する方向へ軸方向に沿ってオフセット
    されていることを特徴とする請求項9に記載の自転車用
    リム。
  12. 【請求項12】 前記曲げ部は、前記スポーク開口の中
    心から車輪回転軸を基準にして径方向外方に約8.0m
    mの領域内に配置されていることを特徴とする請求項9
    から11の何れかに記載の自転車用リム。
  13. 【請求項13】 前記補強部は、前記第1及び第2環状
    スポーク取付部のそれぞれに不連続状態で設けられた複
    数の個別曲げ部によって形成されていることを特徴とす
    る請求項1に記載の自転車用リム。
  14. 【請求項14】 前記曲げ部は、少なくとも一部が前記
    スポーク開口の中心から車輪回転軸を基準にして径方向
    外方に8.0mmの領域内に配置されていることを特徴
    とする請求項13に記載の自転車用リム。
  15. 【請求項15】 前記曲げ部は、車輪回転軸を基準にし
    前記スポーク開口より径方向外方において円周方向に
    延びる円周部と、前記スポーク開口を部分的に囲繞する
    ように、該円周部から車輪回転軸を基準にして径方向に
    延びる一対の径方向部とを備えたU型形状であることを
    特徴とする請求項13又は14に記載の自転車用リム。
  16. 【請求項16】 前記曲げ部は、それぞれが前記スポー
    ク開口のそれぞれを少なくとも部分的に囲繞するよう
    に、該スポーク開口のそれぞれの近傍に形成されている
    ことを特徴とする請求項13から15の何れかに記載の
    自転車用リム。
  17. 【請求項17】 前記内方円周部及び外方円周部は同一
    壁厚を有していることを特徴とする請求項1から16の
    何れかに記載の自転車用リム。
  18. 【請求項18】 内端部(44)と、外端部(40)と、前記内
    端部と外端部との間に位置する中央部(42)とを有し、前
    記外端部が拡径ヘッド部(40b)を備えた,車輪回転軸を
    基準にして径方向に延在する複数のスポーク(22)と、 タイヤを受け止めるように構成された外方環状部(50)
    と、前記外方環状部に連結され且つ該外方環状部から
    方向内方に延びる第1及び第2環状スポーク取付部(52)
    と、該第1及び第2環状スポーク取付部の径方向内方に
    位置し且つ中空の内部を形成すべく前記第1及び第2環
    状スポーク取付部を連結する内方環状部(54)とを有する
    環状リム(24)とを備え、 前記第1及び第2環状スポーク取付部は、それぞれ、車
    輪回転軸を基準にして径方向内方から径方向外方へ順に
    設けられた内方円周部(66)、中央円周部(64)及び外方円
    周部(62)を有し、 前記中央円周部は、前記内方円周部よりも肉厚とされる
    と共に、 周方向に配された複数のスポーク開口(58)を有
    しておりさらに、前記第1及び第2環状スポーク取付部は、前記
    スポーク開口よりも車輪回転軸を基準にして径方向外方
    補強部(60)を有していることを特徴とする自転車用ホ
    イール組立体。
  19. 【請求項19】 前記補強部は、前記第1及び第2環状
    スポーク取付部に沿って連続的に延びていることを特徴
    とする請求項18に記載の自転車用ホイール組立体。
  20. 【請求項20】 前記補強部は、前記第1及び第2環状
    スポーク取付部のそれぞれに非連続に形成された複数の
    部材であることを特徴とする請求項18に記載の自転車
    用ホイール組立体。
  21. 【請求項21】 前記補強部は、前記第1及び第2環状
    スポーク取付部の壁厚を増加させるリブによって形成さ
    れていることを特徴とする請求項20に記載の自転車用
    ホイール組立体。
  22. 【請求項22】 前記補強部は、前記第1及び第2環状
    スポーク取付部のそれぞれに設けられた連続リブによっ
    て形成されていることを特徴とする請求項18又は19
    に記載の自転車用ホイール組立体。
  23. 【請求項23】 前記リブは、第1及び第2環状スポー
    ク取付部の内表面に形成されていることを特徴とする請
    求項21又は22に記載の自転車用ホイール組立体。
  24. 【請求項24】 前記リブは、第1及び第2環状スポー
    ク取付部の外表面に形成されていることを特徴とする請
    求項21又は22に記載の自転車用ホイール組立体。
  25. 【請求項25】 前記リブは、前記スポーク開口の中心
    から車輪回転軸を基準にして径方向外方に約8.0mm
    の領域内に配置されていることを特徴とする請求項21
    から24の何れかに記載の自転車用ホイール組立体。
  26. 【請求項26】 前記補強部は、前記第1及び第2環状
    スポーク取付部のそれぞれを内方リング形状部及び外方
    リング形状部に分離する,該1及び第2環状スポーク取
    付部に沿った連続環状曲げ部によって形成されているこ
    とを特徴とする請求項18に記載の自転車用ホイール組
    立体。
  27. 【請求項27】 前記第1及び第2環状スポーク取付部
    の内方リング形状部は、それぞれの外方リング形状部に
    対して、互いの方向へ軸方向に沿ってオフセットされて
    いることを特徴とする請求項26に記載の自転車用ホイ
    ール組立体。
  28. 【請求項28】 前記第1及び第2環状スポーク取付部
    の内方リング形状部は、それぞれの外方リング形状に対
    して、互いに離間する方向へ軸方向に沿ってオフセット
    されていることを特徴とする請求項26に記載の自転車
    用ホイール組立体。
  29. 【請求項29】 前記曲げ部は、前記スポーク開口の中
    心から車輪回転軸を基準にして径方向外方に約8.0m
    mの領域内に配置されていることを特徴とする請求項2
    6から28の何れかに記載の自転車用ホイール組立体。
  30. 【請求項30】 前記補強部は、前記第1及び第2環状
    スポーク取付部のそれぞれに不連続状態で設けられた複
    数の個別曲げ部によって形成されていることを特徴とす
    る請求項18に記載の自転車用ホイール組立体。
  31. 【請求項31】 前記曲げ部は、少なくとも一部が前記
    スポーク開口の中心から径方向外方に8.0mmの領域
    内に配置されていることを特徴とする請求項30に記載
    の自転車用ホイール組立体。
  32. 【請求項32】 前記曲げ部は、車輪回転軸を基準にし
    前記スポーク開口より径方向外方において円周方向に
    延びる円周部と、前記スポーク開口を部分的に囲繞する
    ように、該円周部から車輪回転軸を基準にして径方向に
    延びる一対の径方向部とを備えたU型形状であることを
    特徴とする請求項30又は31に記載の自転車用ホイー
    ル組立体。
  33. 【請求項33】 前記曲げ部は、それぞれが前記スポー
    ク開口のそれぞれを少なくとも部分的に囲繞するよう
    に、該スポーク開口のそれぞれの近傍に形成されている
    ことを特徴とする請求項30から32の何れかに記載の
    自転車用ホイール組立体。
  34. 【請求項34】 前記内方円周部及び外方円周部は同一
    壁厚を有していることを特徴とする請求項18から33
    の何れかに記載の自転車用ホイール組立体。
  35. 【請求項35】 それぞれがスポーク孔を有する複数の
    補強部材をさらに備え、 前記複数の補強部材のスポーク孔には、前記複数のスポ
    ークの外端部がそれぞれ挿入されることを特徴とする請
    求項18から34の何れかに記載の自転車用ホイール組
    立体。
  36. 【請求項36】 前記補強部材は、第1の径方向幅を有
    する第1部分と、前記第1径方向幅より長い第2の径方
    向幅を有する第2部分とを備え、 前記第1部分は、前記環状リムのスポーク開口内に配置
    されることを特徴とする請求項35に記載の自転車用ホ
    イール組立体。
  37. 【請求項37】 前記補強部は、前記補強部材の第1部
    分の径方向外端から、該第1部分の第1径方向幅の約
    0.25倍から約1倍の領域内に位置するように、車輪
    回転軸を基準にして前記スポーク開口から径方向外方に
    離間されていることを特徴とする請求項36に記載の自
    転車用ホイール組立体。
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