JP3304486B2 - 高リアクタンス単巻変圧器 - Google Patents
高リアクタンス単巻変圧器Info
- Publication number
- JP3304486B2 JP3304486B2 JP07773193A JP7773193A JP3304486B2 JP 3304486 B2 JP3304486 B2 JP 3304486B2 JP 07773193 A JP07773193 A JP 07773193A JP 7773193 A JP7773193 A JP 7773193A JP 3304486 B2 JP3304486 B2 JP 3304486B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- reactance
- autotransformer
- winding
- iron core
- core
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
- 238000004804 winding Methods 0.000 claims description 30
- XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N Iron Chemical group [Fe] XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 18
- 230000004907 flux Effects 0.000 description 6
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 3
- 239000003990 capacitor Substances 0.000 description 2
- 229910052742 iron Inorganic materials 0.000 description 2
- 230000002159 abnormal effect Effects 0.000 description 1
- 230000002411 adverse Effects 0.000 description 1
- 230000003247 decreasing effect Effects 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 230000002452 interceptive effect Effects 0.000 description 1
- 238000013021 overheating Methods 0.000 description 1
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 1
- 239000004065 semiconductor Substances 0.000 description 1
Landscapes
- Regulation Of General Use Transformers (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電源電圧と負荷機器の
定格電圧に差異がある場合、電源電圧を昇圧又は降圧す
るために使用する単巻変圧器に関するものである。
定格電圧に差異がある場合、電源電圧を昇圧又は降圧す
るために使用する単巻変圧器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】単巻変圧器は汎用の電圧昇降用のほか放
電灯用などの高リアクタンス・リーケージトランスなど
があるが、何れも共通の鉄心上に巻回された分路巻線と
直列巻線によって構成されている。
電灯用などの高リアクタンス・リーケージトランスなど
があるが、何れも共通の鉄心上に巻回された分路巻線と
直列巻線によって構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】電源電圧と負荷機器と
の定格電圧の差が比較的小さく、かつ電源側と負荷機器
との間を絶縁する必要がない場合には単巻変圧器が多く
用いられている。これは必要な線路容量に対して変圧器
の自己容量が小さくてすみ経済的であるためである。
の定格電圧の差が比較的小さく、かつ電源側と負荷機器
との間を絶縁する必要がない場合には単巻変圧器が多く
用いられている。これは必要な線路容量に対して変圧器
の自己容量が小さくてすみ経済的であるためである。
【0004】しかし、このような用途で用いられている
単巻変圧器は線路容量に対して自己容量が小さく、かつ
漏洩リアクタンスが小さいため、負荷側の短絡時におけ
る短絡電流が大きく事故の際に危険を伴うなど単巻変圧
器特有の問題点があった。
単巻変圧器は線路容量に対して自己容量が小さく、かつ
漏洩リアクタンスが小さいため、負荷側の短絡時におけ
る短絡電流が大きく事故の際に危険を伴うなど単巻変圧
器特有の問題点があった。
【0005】上記のことは負荷機器の種類によっては通
常の運転時においても問題となる点が多くある。例え
ば、進相コンデンサでは突入電流が過大になること、ま
た半導体変換装置の場合では十分なリアクタンスが得ら
れないことなどで、何れの場合も従来の単巻変圧器では
不都合である。
常の運転時においても問題となる点が多くある。例え
ば、進相コンデンサでは突入電流が過大になること、ま
た半導体変換装置の場合では十分なリアクタンスが得ら
れないことなどで、何れの場合も従来の単巻変圧器では
不都合である。
【0006】単巻変圧器の漏洩リアクタンスを大きくし
て線路容量の数%程度のリアクタンスを得ようとする
と、自己容量ベースで数10%のリアクタンスをもつ単
巻変圧器を必要とする。自己容量がせいぜい線路容量の
10%内外の通常設計構造の単巻変圧器では上記の要求
を満すことが難しく、単巻変圧器の分路巻線(励磁巻
線)と直列巻線の間に十分大きな漏洩磁束を発生できる
新構造の単巻変圧器が必要となる。
て線路容量の数%程度のリアクタンスを得ようとする
と、自己容量ベースで数10%のリアクタンスをもつ単
巻変圧器を必要とする。自己容量がせいぜい線路容量の
10%内外の通常設計構造の単巻変圧器では上記の要求
を満すことが難しく、単巻変圧器の分路巻線(励磁巻
線)と直列巻線の間に十分大きな漏洩磁束を発生できる
新構造の単巻変圧器が必要となる。
【0007】この種の変圧器は、単に巻線間の磁路の空
隙を大きくしただけでは漏洩磁束が外部に漏出して外部
ケースその他の周辺構造物を過熱し、また振動や異常音
を発生させるなどの悪影響がでる。
隙を大きくしただけでは漏洩磁束が外部に漏出して外部
ケースその他の周辺構造物を過熱し、また振動や異常音
を発生させるなどの悪影響がでる。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の課題を
解消するため、対策として漏洩磁束が不用意に所定の磁
路を逸脱しないよう主鉄心とは別に、磁路に空隙を設け
た副鉄心を主鉄心に並設してこれを分路巻線と直列巻線
との間に配置し、しかもこの空隙を調節できるようにし
てリアクタンスを調整できる構造としたものである。
解消するため、対策として漏洩磁束が不用意に所定の磁
路を逸脱しないよう主鉄心とは別に、磁路に空隙を設け
た副鉄心を主鉄心に並設してこれを分路巻線と直列巻線
との間に配置し、しかもこの空隙を調節できるようにし
てリアクタンスを調整できる構造としたものである。
【0009】すなわち、単巻変圧器の分路巻線を有する
主鉄心に並設して空隙付副鉄心を設け、主鉄心の分路巻
線と副鉄心の空隙部分とを周回するように直列巻線を巻
回配置したことを特徴とする高リアクタンス単巻変圧器
であり、かつ副鉄心の空隙量を調整して磁気抵抗を変化
させ、リアクタンス調整を可能としたことを特徴とする
上記の高リアクタンス単巻変圧器である。
主鉄心に並設して空隙付副鉄心を設け、主鉄心の分路巻
線と副鉄心の空隙部分とを周回するように直列巻線を巻
回配置したことを特徴とする高リアクタンス単巻変圧器
であり、かつ副鉄心の空隙量を調整して磁気抵抗を変化
させ、リアクタンス調整を可能としたことを特徴とする
上記の高リアクタンス単巻変圧器である。
【0010】
【作用】分路巻線と直列巻線の間に空隙付鉄心を設けて
漏洩磁束を発生させると漏洩リアクタンスの大きな単巻
変圧器が得られる。さらに、上記空隙付鉄心の空隙量を
調整できるようにすれば単巻変圧器のリアクタンスが容
易に調整でき、高リアクタンスを要求する負荷との回路
整合が容易になる。
漏洩磁束を発生させると漏洩リアクタンスの大きな単巻
変圧器が得られる。さらに、上記空隙付鉄心の空隙量を
調整できるようにすれば単巻変圧器のリアクタンスが容
易に調整でき、高リアクタンスを要求する負荷との回路
整合が容易になる。
【0011】
【実施例】図1は本発明の単巻変圧器の上面断面図で1
は主鉄心、2は副鉄心、3は分路巻線、4は直列巻線で
三相単巻変圧器の実施例の構造を示したものである。図
2は上記単巻変圧器の側面断面図で1は主鉄心、2は副
鉄心、3は分路巻線、4は直列巻線で5は副鉄心2に設
けた空隙である。なお副鉄心2は分路巻線と直列巻線の
間に設けた漏洩磁束発生用の鉄心であり、空隙5は磁気
抵抗を調整できる構造とした。図3は本発明の高リアク
タンス三相単巻変圧器の正面図で1,2が主鉄心および
副鉄心。4,3は直列巻線と分路巻線を示す。図4は本
発明の上記変圧器の基本結線図で3は分路巻線、4は直
列巻線、6は端子である。
は主鉄心、2は副鉄心、3は分路巻線、4は直列巻線で
三相単巻変圧器の実施例の構造を示したものである。図
2は上記単巻変圧器の側面断面図で1は主鉄心、2は副
鉄心、3は分路巻線、4は直列巻線で5は副鉄心2に設
けた空隙である。なお副鉄心2は分路巻線と直列巻線の
間に設けた漏洩磁束発生用の鉄心であり、空隙5は磁気
抵抗を調整できる構造とした。図3は本発明の高リアク
タンス三相単巻変圧器の正面図で1,2が主鉄心および
副鉄心。4,3は直列巻線と分路巻線を示す。図4は本
発明の上記変圧器の基本結線図で3は分路巻線、4は直
列巻線、6は端子である。
【0012】なお、上記実施例は本願発明の高リアクタ
ンス三相変圧器を示し説明したものであるが、単相変圧
器等の場合も同様にして製作できることは当然である。
ンス三相変圧器を示し説明したものであるが、単相変圧
器等の場合も同様にして製作できることは当然である。
【0013】
【発明の効果】上記本発明によれば、分路巻線と直列巻
線の間に空隙付鉄心を設けることにより漏洩リアクタン
スが自己容量ベースで数10%程度の高リアクタンス変
圧器を容易に製作することができる。高リアクタンスを
必要とする負荷と電源との回路整合用として本発明の高
リアクタンス単巻変圧器が最適である。
線の間に空隙付鉄心を設けることにより漏洩リアクタン
スが自己容量ベースで数10%程度の高リアクタンス変
圧器を容易に製作することができる。高リアクタンスを
必要とする負荷と電源との回路整合用として本発明の高
リアクタンス単巻変圧器が最適である。
【0014】また、漏洩磁束発生用の補助鉄心の空隙を
調整して磁気抵抗を変化させれば、回路として必要な所
要リアクタンスの単巻変圧器を容易に得ることができ高
リアクタンス単巻変圧器の用途がさらに拡大できる。例
えば、発明者らが今日最も注目しているのはパワーエレ
クトロニクスの急激な進歩によってもたされている電力
系統の高調波障害の問題であり、その使用例として、進
相コンデンサ回路に流入する過大高調波電流をリアクタ
ンス整合によって低減させることである。
調整して磁気抵抗を変化させれば、回路として必要な所
要リアクタンスの単巻変圧器を容易に得ることができ高
リアクタンス単巻変圧器の用途がさらに拡大できる。例
えば、発明者らが今日最も注目しているのはパワーエレ
クトロニクスの急激な進歩によってもたされている電力
系統の高調波障害の問題であり、その使用例として、進
相コンデンサ回路に流入する過大高調波電流をリアクタ
ンス整合によって低減させることである。
【0015】本発明のリアクタンス調整形の高リアクタ
ンス単巻変圧器を用いれば、妨害高調波とのリアクタン
ス整合が容易となり、進相コンデンサ回路に流入する不
要高調波による電源系統の波形歪を極めて効果的に低減
することができる。
ンス単巻変圧器を用いれば、妨害高調波とのリアクタン
ス整合が容易となり、進相コンデンサ回路に流入する不
要高調波による電源系統の波形歪を極めて効果的に低減
することができる。
【図1】本発明の高リアクタンス単巻変圧器で三相変圧
器の上面断面構造を示す図である。
器の上面断面構造を示す図である。
【図2】本発明の高リアクタンス単巻変圧器の側面断面
図である。
図である。
【図3】本発明の高リアクタンス単巻変圧器で三相変圧
器の正面図である。
器の正面図である。
【図4】本発明の高リアクタンス単巻変圧器の結線図で
ある。
ある。
1,主鉄心 2,副鉄心 3,分路巻線 4,直列巻線 5,副鉄心に設けた空隙 6,端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き 審査官 山田 正文 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01F 30/02
Claims (2)
- 【請求項1】 単巻変圧器の分路巻線を有する主鉄心に
並設して空隙付副鉄心を設け、主鉄心の分路巻線と副鉄
心の空隙部分とを周回するように直列巻線を巻回配置し
たことを特徴とする高リアクタンス単巻変圧器。 - 【請求項2】 副鉄心の空隙量を調整して磁気抵抗を変
化させ、リアクタンス調整を可能としたことを特徴とす
る請求項1記載の高リアクタンス単巻変圧器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07773193A JP3304486B2 (ja) | 1993-03-10 | 1993-03-10 | 高リアクタンス単巻変圧器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07773193A JP3304486B2 (ja) | 1993-03-10 | 1993-03-10 | 高リアクタンス単巻変圧器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06267772A JPH06267772A (ja) | 1994-09-22 |
JP3304486B2 true JP3304486B2 (ja) | 2002-07-22 |
Family
ID=13642055
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP07773193A Expired - Fee Related JP3304486B2 (ja) | 1993-03-10 | 1993-03-10 | 高リアクタンス単巻変圧器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3304486B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7021619B2 (ja) * | 2018-08-28 | 2022-02-17 | オムロン株式会社 | 変圧器及び電力変換装置 |
US11749452B2 (en) * | 2020-03-10 | 2023-09-05 | Delta Electronics (Thailand) Public Company Limited | Leakage transformer |
CN115691946A (zh) * | 2022-12-29 | 2023-02-03 | 清华大学 | 一种高频变压器及其漏感提升方法 |
-
1993
- 1993-03-10 JP JP07773193A patent/JP3304486B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06267772A (ja) | 1994-09-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4369490A (en) | Low-ripple power rectifier system | |
US4075476A (en) | Sinusoidal wave oscillator ballast circuit | |
JP3380889B2 (ja) | 交流電力調節回路とこれに使用するチョーク | |
WO2004025816A2 (en) | Low harmonic rectifier circuit | |
US5576942A (en) | Method and apparatus for reducing the harmonic currents in alternating-current distribution networks | |
US5805032A (en) | Electrical filter for attenuating oscillations in AC mains | |
JP2795183B2 (ja) | 静止形無効電力補償装置 | |
JP3304486B2 (ja) | 高リアクタンス単巻変圧器 | |
GB2310553A (en) | Noise filter for inverter | |
JP3886257B2 (ja) | 電力分配回路 | |
Ichinokura et al. | Development of 3-phase 100 kVA orthogonal-core type variable inductor with sinusoidal output | |
US4602200A (en) | Alternating current motor drive having current filter | |
US2338079A (en) | Inverter circuit | |
KR101456240B1 (ko) | 전력절감장치 | |
US6441712B2 (en) | Tuned filters for electric power systems | |
KR100428459B1 (ko) | 고조파 저감장치 | |
KR100435106B1 (ko) | 영상분 임피던스의 공진을 이용한 고조파 저감장치 | |
US6782513B1 (en) | High power factor integrated controlled ferroresonant constant current source | |
JP3203473B2 (ja) | 節電装置 | |
JP3287628B2 (ja) | 無効電力補償装置 | |
JPH0543735U (ja) | 零相チヨークリアクトル付三相電圧型インバータ | |
JPH0568377A (ja) | 整流装置 | |
JP2682241B2 (ja) | 電源障害対策装置 | |
JP2642825B2 (ja) | 単相負荷時タップ切換変圧器 | |
JPH05159952A (ja) | 零相変流器およびその巻線方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090510 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100510 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110510 Year of fee payment: 9 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |