JP3303887B2 - アシル化アミノフエノール誘導体 - Google Patents

アシル化アミノフエノール誘導体

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JP3303887B2 JP18897192A JP18897192A JP3303887B2 JP 3303887 B2 JP3303887 B2 JP 3303887B2 JP 18897192 A JP18897192 A JP 18897192A JP 18897192 A JP18897192 A JP 18897192A JP 3303887 B2 JP3303887 B2 JP 3303887B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、新規なシクロアルキル−カルボ
キシアニリド類、それらの製造方法、および有害生物
(pests)、とくに菌・かび類(fungi)の防
除におけるそれらの使用に関する。
【0002】ある種のカルバメート類がすぐれた殺菌・
殺かび性質を有することは開示されている(欧州特許
(EP)293 718号)。
【0003】さらに、殺菌・殺かび作用、とくにベンズ
イミダゾール耐性の植物病原体に対する効力のある作用
を有する、多数のカルボキシアニリドは知られている
(参照、欧州特許(EP)117,024号、欧州特許
(EP)125,901号、欧州特許(EP)100,
615号)。
【0004】一般式(I)
【0005】
【化2】
【0006】式中、Xはアルキルで置換されていてもよ
いシクロアルキルであり、Halはハロゲンであり、そ
してY1、Y2およびY3は、互いに独立に、水素、ハロ
ゲン、ハロゲンで置換されていてもよいアルキル、ハロ
ゲンで置換されていてもよいアルコキシまたはハロゲン
置換されていてもよいアルキルチオであり、そしてZは
基COSR1であり、ここでR1はハロゲンで置換されて
いてもよいアルキル、アルケニル、アルコキシアルキ
ル、アルキルチオアルキル、ポリアルコキシアルキルお
よび置換されていてもよいシクロアルキル、置換されて
いてもよいフェニル、置換されていてもよいフェニルア
ルキルまたは置換されていてもよいフェノキシアルキル
である、の新規なシクロアルキル−カルボキシアニリド
類が発見された。
【0007】式(I)の置換シクロアルキル−カルボキ
シアニリド類は、1または2以上の非対称中心を含有
し、そしてジアステレオマーまたはジアステレオマー混
合物の形態で存在することができ、ジアステレオマー混
合物は種々の比で得られる。それらは大部分ラセミ体の
形態で得られる。
【0008】さらに、式(I)
【0009】
【化3】
【0010】式中、Xはアルキルで置換されていてもよ
いシクロアルキルであり、Halはハロゲンであり、そ
してY1、Y2およびY3は、互いに独立に、水素、ハロ
ゲン、ハロゲンで置換されていてもよいアルキル、ハロ
ゲンで置換されていてもよいアルコキシまたはハロゲン
置換されていてもよいアルキルチオであり、そしてZは
基COSR1であり、ここでR1はハロゲンで置換されて
いてもよいアルキル、アルケニル、アルコキシアルキ
ル、アルキルチオアルキル、ポリアルコキシアルキルお
よび置換されていてもよいシクロアルキル、置換されて
いてもよいフェニル、置換されていてもよいフェニルア
ルキルまたは置換されていてもよいフェノキシアルキル
である、の新規な置換シクロアルキル−カルボキシアニ
リド類は、式(II)
【0011】
【化4】
【0012】式中、Hal、Y1、Y2およびY3は前述
の意味を有する、のアミノフェノールを、第1工程にお
いて、式(III)
【0013】
【化5】 式中、X前述の意味を有し、そしてHal1はハロゲン
であるか、あるいはアシル化反応の場合において普通の
離脱性基である、のカルボン酸誘導体と、適当ならば酸
受容体の存在下にかつ適当ならば溶媒または希釈剤の存
在下に反応させ、次いで式(IV)
【0014】
【化6】
【0015】式中、X、Y1、Y2、Y3およびHalは
前述の意味を有する、の得られる中間体を、第2反応工
程において、式(V)
【0016】
【化7】 Z−Hal2 (V) 式中、Zは前述の意味を有し、そしてHal2はハロゲ
ンであるか、あるいはアシル化反応の場合において普通
の離脱性基である、のチオカルボン酸誘導体と、適当な
らば酸受容体の存在下にかつ適当ならば溶媒または希釈
剤の存在下に反応させるとき、得られることが発見され
た。
【0017】最後に、式(I)の置換シクロアルキル−
カルボキシアニリド類は、なかでも、効力のある殺菌・
殺かび活性を有することが発見された。新規な化合物
は、また、他の既知の高度に活性な化合物と一緒に相乗
的混合物において使用することができる。
【0018】本発明の範囲内で、置換基は好ましくは次
の意味を有する:特記しない限り、ハロゲンは、フッ
素、塩素、臭素およびヨウ素、好ましくはフッ素、塩素
および臭素を意味する。
【0019】アルキルアルコキシおよびアルキルチオ
は、アルキル単位当たり1〜8、好ましくは1〜6、と
くに好ましくは1〜4個の炭素原子を有する基、例え
ば、メチル、エチル、n−およびi−プロピル、n−、
s−、i−およびt−ブチル、ペンチル、n−ヘキシル
またはi−ヘキシル、メトキシ、エトキシ、n−および
i−プロポキシ、n−、s−、i−およびt−ブトキ
シ、ペントキシおよびヘキソキシ、メチルチオ、エチル
チオ、n−およびi−プロピルチオ、n−、s−、i−
およびt−ブチルチオ、ペンチルチオおよびヘキシルチ
オである。
【0020】ハロゲノアルコキシまたはハロゲノアルキ
ルチオは、一般に、1〜6個の炭素原子および1〜9個
の同一であるか、あるいは異なるハロゲン原子を有し、
そして酸素または硫黄を経て結合する直鎖状もしくは分
枝鎖状の炭化水素である。1〜4個の炭素原子および1
〜5個の同一であるか、あるいは異なるハロゲン原子を
有する基は好ましい。1または2個の炭素原子および1
〜3個の同一であるか、あるいは異なるハロゲン原子を
有する基は非常にとくに好ましい。述べることのできる
例は、次のとおりである:トリフルオロメトキシ、トリ
クロロメトキシ、ジフルオロクロロメトキシ、ジクロロ
フルオロメトキシ、ジフルオロエトキシ、トリフルオロ
エトキシ、テトラフルオロエトキシ、ペンタフルオロエ
トキシ、トリフルオロメチルチオ、トリクロロメチルチ
オ、ジフルオロクロロメチルチオ、ジクロロフルオロメ
チルチオ、ジフルオロエチルチオ、ジフルオロエチルチ
オ、トリフルオロメチルチオおよびテトラフルオロエチ
ルチオ。
【0021】ハロゲノアルキルは、ハロゲノアルコキシ
の意味を有するが、酸素または硫黄が存在しないことが
異なる。
【0022】シクロアルキルは、一般に、3〜10個の
炭素原子を有する環状炭化水素を意味する。3〜7個の
炭素原子を有する基は好ましい。述べることのできる例
は、次のとおりである:シクロプロピル、シクロブチ
ル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロペンチル
およびシクロデカニル。
【0023】シクロアルキル基は1〜多置換されること
ができる。述べることのできる置換基は、1〜4個の炭
素原子を有するアルキル、1〜4個の炭素原子および1
〜9個の同一もしくは異なるハロゲン原子を有するハロ
ゲノアルキル、1〜4個の炭素原子を有するアルコキ
シ、ヒドロキシルおよびアルキル部分に1〜6個の炭素
原子を有するアルキルカルボニルオキシである。
【0024】フェニルフェニルアルキルおよび置換フ
ェノキシアルキルは、一般に、フェニルの水素原子が1
または2以上の置換基Y1′−Y5′により置換されてい
てもよいフェニル、フェニルアルキルおよびフェノキシ
アルキルを意味する。これに関して、Y1′−Y5′はY
1、Y2およびY3の意味、ならびにニトロおよびシアノ
である。
【0025】アルケニルは、一般に、2〜8個の炭素原
子および1または2以上、好ましい1または2つの二重
結合を有する直鎖状もしくは分枝鎖状の炭化水素基であ
る。2〜6個の炭素原子および1つの二重結合を有する
低級アルケニルは好ましい。2〜5個の炭素原子および
1つの二重結合を有する低級アルケニルはとくに好まし
い。
【0026】式(I)は本発明による置換シクロアルキ
ルカルボキシアニリド類の一般定義を提供する。一般式
(I)の好ましい化合物は、各記号が次の意味を有する
ものである:Xはシクロプロピル、シクロブチル、シク
ロペンチル、シクロヘキシルまたはシクロヘプチルであ
り、それらの各々は同一もしくは相異なる1〜4個の炭
素原子を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル置換
基により1〜4置換されていてもよく、前記シクロアル
キル基は同一もしくは相異なる1〜4個の炭素原子を有
する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキルにより1〜6置
換されることができ、Halはフッ素、塩素または臭素
であり、Y1、Y2およびY3は同一もしくは相異なり、
そして水素、フッ素、塩素、臭素、1〜4個の炭素原子
を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル、各場合に
おいて1〜4個の炭素原子を有する直鎖状もしくは分枝
鎖状のアルコキシまたはアルキルチオであるか、あるい
は各場合において直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル部
分に1〜4個の炭素原子を有しかつ1〜5個の同一もし
くは相異なるハロゲン原子を有するハロゲノアルキル、
ハロゲノアルコキシまたはハロゲノアルキルチオであ
り、ZはCOSR1であり、ここでR1はC1−C8アルキ
ル、C2−C8アルケニル、C−Cアルコキシ−C
−Cアルキル、C−Cアルコキシ−C−C
ルコキシ−C−CアルキルまたはC−Cアルキ
ルチオ−C−Cアルキルであり、それらの各々はハ
ロゲンにより1〜9置換されていてもよいか、あるいは
1はC3−C7シクロアルキルであり、前記シクロアル
キルは置換されていないか、あるいはC−Cハロゲ
ノアルキル、ハロゲン、C−Cアルキル、C−C
アルコキシ、ヒドロキシルまたはC1−C6アルキルカ
ルボニルオキシからなる系列からの同一もしくは相異な
る置換基により1〜5置換されているか、あるいはR1
はフェニル−C−Cアルキルであり、前記フェニル
アルキル基は置換されていないか、あるいは同一もしく
は相異なるY1′−Y5′置換基によりフェニル部分にお
いて1〜5置換されているか、あるいはR1はフェノキ
シアルキルであり、前記フェノキシアルキルは置換され
ていないか、あるいは同一もしくは異なるY1′−Y5
置換基によりフェニル部分において1〜5置換されてお
り、ここでY1′−Y5′はY1〜Y3の意味、NO2を有
する。
【0027】一般式(I)のとくに好ましい化合物は、
各記号が次の意味を有するものである:Xはシクロプロ
ピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル
またはシクロヘプチルであり、それらの各々は同一もし
くは相異なる1〜4個の炭素原子を有する直鎖状もしく
は分枝鎖状のアルキル置換基により1または2置換され
ていてもよく、Y1、Y2およびY3は同一もしくは相異
なり、そして水素、フッ素、塩素、臭素、メチルまたは
トリフルオロメチルであり、Halはフッ素、塩素また
は臭素であり、ZはCOSR1であり、ここでR1はC1
−C6アルキル、C2−C6アルケニル、C−Cアル
コキシ−C−Cアルキル、C−Cアルコキシ−
−Cアルコキシ−C−CアルキルまたはC
−Cアルキルチオ−C1−C2アルキルであるか、ある
いはR1はC3−C7シクロアルキルであり、前記シクロ
アルキルは置換されていないか、あるいはフッ素、塩
素、臭素、C1−C2アルキル、C1−C2アルコキシまた
はC1−C6アルキルカルボニルオキシからなる系列から
の同一もしくは相異なる置換基により1〜3置換されて
いるか、あるいはR1はフェニルであり、前記フェニル
は置換されていないか、あるいはニトロ、シアノ、フッ
素、塩素、臭素、メチル、トリフルオロメチル、トリフ
ルオロメチルチオ、メトキシまたはトリフルオロメトキ
シからなる系列からの同一もしくは相異なる置換基によ
り1〜3置換されているか、あるいはR1はフェニル−
1−C2アルキルであり、前記フェニルアルキル基は置
換されていないか、あるいはニトロ、シアノ、フッ素、
塩素、臭素、メチル、トリフルオロメチル、トリフルオ
ロメチルチオ、メトキシまたはトリフルオロメトキシか
らなる系列からの同一もしくは相異なる置換基により1
〜3置換されているか、あるいはR1はフェノキシC1
2アルキルであり、前記フェノキシアルキルは置換さ
れていないか、あるいはニトロ、シアノ、フッ素、塩
素、臭素、メチル、トリフルオロメチル、トリフルオロ
メチルチオ、メトキシまたはトリフルオロメトキシから
なる系列からの同一もしくは相異なる置換基により1〜
3置換されている。一般式(I)の非常にとくに好まし
い化合物は、各記号が次の意味を有するものである:X
はシクロペンチルまたはシクロヘキシルであり、それら
の各々は1−位置においてメチルまたはエチルにより置
換されておりそしてそれらの各々はさらに1〜3個の炭
素原子を有するそれ以上のアルキル基により置換されて
いてもよく、Halはフッ素、塩素または臭素であり、
ZはCOSR1であり、ここでR1はC−Cアルキ
ル、C2−C5アルケニル、C−Cアルコキシ−C
−CアルキルまたはC−Cアルコキシ−C−C
アルコキシ−C−Cアルキルであるか、あるいは
1はC3−C7シクロアルキルであり、前記シクロアル
キルはメトキシ、フッ素、塩素、臭素、メチルまたはC
−Cアルキルカルボニルオキシからなる系列からの
同一もしくは相異なる置換基により1〜3置換されてい
るか、あるいはR1はフェニルであり、前記フェニルは
ニトロ、シアノ、フッ素、塩素、臭素、メチルまたはメ
トキシからなる系列からの同一もしくは相異なる置換基
により1〜3置換されているか、あるいはR1はフェニ
ルメチルであり、前記フェニルメチルはニトロ、シア
ノ、フッ素、塩素、臭素、メチルまたはメトキシからな
る系列からの同一もしくは相異なる置換基により1〜3
置換されている。
【0028】例えば、2,6−ジクロロ−4−アミノ−
フェノール、1−メチル−1−クロロカルボニルシクロ
ヘキサンおよびs−ブチルチオカーボネートを出発物質
として使用すると、本発明による方法の過程は次の反応
式により例示することができる:
【0029】
【化8】
【0030】
【化9】
【0031】式(II)は、本発明による方法を実施す
るために出発物質として要求されるアミノフェノールの
一般定義を提供する。この式(II)において、基Ha
lおよびY1〜Y3は本発明による式(I)の化合物の説
明に関して既に与えた意味を有する。化合物の大部分は
既知でありそして類似の方法により調製することができ
る[参照、「有機化学の方法(Methoden de
r organishen chemie)」、ハウベ
ン−ベイル(Houben−Weyl)、Vol.VI
/1c、フェノール類、部1、Georg Thiem
e Verlag、Stuttgart、1976;お
よび「有機合成における反応(Reaktionen
der organischen Synthes
e)」、Cesare Ferri、p.81、89、
91、97、118、120、124、126、12
8、Georg Thieme Verlag、Stu
ttgart、1978]。
【0032】4−アミノ−2−クロロ−または−2−ブ
ロモ−6−トリフルオロメチル−フェノール類は、特公
開61−126055号に開示されており、そして、例
えば、4−アミノ−2,3,5,6−テトラフルオロフ
ェノールは、Zh.Org.Khim.10(9)、1
923−1927(1974)。式(IIA)
【0033】
【化10】
【0034】式中、Y4はフッ素または塩素である、の
化合物は、欧州特許出願(EP−A)293,718号
の主題でありそして、例えば、式(VA)
【0035】
【化11】
【0036】の対応するヒドロキシ安息香酸から式(V
IA)
【0037】
【化12】
【0038】の生ずるフェノールを脱カルボキシル化
し、次いでニトロ化して、式(VIIA)
【0039】
【化13】
【0040】のニトロ化合物を生成し、次いでこれを、
例えば、水素およびラネーニッケルを使用して、水素化
して、式(IIA)の対応するアミンを生成することに
よって調製される。
【0041】式(VIIA)の化合物は、また、欧州特
許出願(EP−A)293,718号の主題である。
【0042】Xがシクロアルキルである式(III)
は、本発明による方法を実施するためにさらに要求され
るシクロアルカンカルボン酸誘導体の一般定義を提供す
る。この式(III)において、基XおよびHal1
本発明による式(I)の化合物の説明に関して既に与え
た意味を有する。これらの化合物は既知でありそして類
似の方法により調製することができる[参照、ディバー
シ(Diversi)ら、合成(Synthesis)
1971、258;米国特許第3,674,831号;
「有機合成における反応(Reaktionen de
r organischen Synthese)」C
esare Ferri、p.460、461、197
8;Georg Thieme Verlag、Stu
ttgart;ハウベン−ベイル(Houben−We
yl)、「有機化学の方法(Methoden der
organishen chemie)」、Vol.
E5、部1、p.211、320、343、428、以
降、Georg Thieme Verlag、Stu
ttgart、1975]。
【0043】ZおよびHal2が前述の意味を有し、そ
して本発明による方法を実施するためにさらに要求され
る、式(V)のチオ−炭酸誘導体は、既知でありそして
類似の方法により調製することができる[参照、Geo
rg Thieme Verlag;ハウベン−ベイル
(Houben−Weyl)「有機化学の方法(Met
hoden der organishen chem
ie)」、炭酸誘導体(Kohlensaeure−D
erivate)、Vol.E4、p.30以降、Ge
org Thieme Verlag、Stuttga
rt、1983]。
【0044】式(IV)は、本発明による方法において
中間体として使用するアシルアミノフェノールの一般定
義を提供する。
【0045】適当ならば、本発明による方法は酸受容体
の存在下に実施する。使用することができる酸受容体は
すべての普通の酸結合剤である。次のものはとくに有効
であることが証明された:アルカリ金属炭酸塩およびア
ルカリ金属アルコラート、例えば、炭酸ナトリウムおよ
び炭酸カリウム、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエ
トキシド、カリウムメトキシドおよびカリウムエトキシ
ド、さらに脂肪族、芳香族およびヘテロサイクルのアミ
ン、例えば、トリエチルアミン、トリメチルアミン、ジ
メチルアニリン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.
0]ウンデク−7−エン、ジメチルベンジルアミンおよ
びピリジン。
【0046】本発明による方法を実施するために、第1
反応工程において一般式(II)のアミノ−フェノール
の1モル当たり1〜2モル、とくに1〜1.4モルの一
般式(III)の化合物を使用することが好ましい。
【0047】本発明による方法の第2工程のために、式
(IV)のアシルアミノフェノールの1モル当たり1〜
2モル、とくに1〜1.4モルの一般式(V)の化合物
を使用することが好ましい。
【0048】本発明による方法を実施するために適当な
希釈剤は、事実上すべての不活性の有機希釈剤である。
これらは、とくに、次のものを包含する:脂肪族および
芳香族の、ハロゲン化されていてもよい炭化水素、例え
ば、ペンタン、ヘキサン、ペンタン、シクロヘキサン、
石油エーテル、ベンジン、リグロイン、トルエン、キシ
レン、塩化メチレン、塩化エチレン、クロロホルム、四
塩化炭素、クロロベンゼンおよびo−ジクロロベンゼ
ン、エーテル、例えば、ジエチルエーテルおよびジブチ
ルエーテル、グリコールジメチルエーテルおよびジグリ
コールジメチルエーテル、テトラヒドロフランおよびジ
オキサン、ケトン、例えば、アセトン、メチルエチルケ
トン、メチルイソプロピルケトンおよびメチルイソブチ
ルケトン、エステル、例えば、酢酸メチルおよび酢酸エ
チル、ニトリル、例えば、アセトニトリルおよびプロピ
オニトリル、アミド、例えば、ジメチルホルムアミド、
ジメチルアセトアミドおよびN−メチルピロリドンおよ
びまたジメチルスルホキシド、テトラメチルスルホンお
よびヘキサメチルリン酸トリアミド。
【0049】本発明による方法は、一般に、−50℃〜
120℃の温度において実施する。0℃〜110℃の範
囲は好ましい。この反応は、一般に、大気圧下に実施す
る。仕上げは慣用方法により、例えば、水で希釈した反
応混合物から生成物のトルエンまたは塩化メチレンで抽
出し、有機相を水で洗浄し、乾燥および蒸留するか、あ
るいはいわゆる「初期蒸留」する、すなわち、減圧下に
中程度の温度に延長して加熱して混合物から最後の揮発
性成分を除去するか、あるいはシリカゲルのクロマトグ
ラフィー精製によるか、あるいは、例えば、結晶化によ
り実施する。本発明による活性化合物は、有害生物の抑
制における使用、とくに殺菌・かび剤として適当であ
る。
【0050】植物の保護において、殺菌・殺カビ剤はプ
ラスモジオフォロミセテス(Plasmodiopho
romycetes)、卵菌類(Oomycete
s)、キトリジオミセテス(Chytridiomyc
etes)、接合菌類(Zygomycetes)、嚢子
菌類(Ascomycetes)、担子菌類(Basi
diomycetes)、および不完全菌類(Deut
eromycetes)を防除するとき使用される。
【0051】殺バクテリア剤は、植物の保護において、
シュードモナス科(Pseudomonadacea
e)、リゾビウム科(Rhizobiaceae)、腸
内細菌科(Enterobacteriaceae)、
コリネバクテリウム科(Corynebacteria
ceae)およびストレプトミセス科(Strepto
mysetaceae)の防除に使用される。
【0052】
【実施例】調製実施例 出発化合物の調製実施例A1
【0053】
【化14】
【0054】18.5g(0.085モル)の4−アミ
ノ−2,6−ジクロロフェノールを150mlのテトラ
ヒドロフラン中に溶解し、そしてまず8.6g(0.0
85モル)のトリエチルアミンで処理し、次いで0℃の
内部温度において、15g(0.094モル)の1−メ
チル−シクロヘキサンカルボン酸クロライドで処理す
る。この混合物を20℃において一夜撹拌し、次いでさ
らに5gのカルボン酸クロライドおよび2.8gのトリ
エチルアミンを反応混合物に添加して反応を完結させ
る。2時間後、この混合物を氷上に注ぎ、そして吸引濾
過した固体をトルエンから結晶化する。前述の化合物が
得られる、融点140℃;収量:22.3g(理論値の
87%)。
【0055】式(IV)または(IVa)の化合物が同
様に得られる。
【0056】実施例A2 3,5−ジクロロ−2,6−ジフルオロ−4−ヒドロキ
シ安息香酸 300gの水酸化カリウム、600mlの水、15gの
テトラブチルアンモニウムクロライドおよび135gの
3,5−ジクロロ−2,4,6−トリフルオロベンズト
リフルオライドを撹拌装置の中に導入し、次いでこの混
合物を5時間還流する。反応が完結したとき、この混合
物を冷却し、そして塩酸の滴々添加により酸性化する。
固体の生成物を吸引濾過し、そして真空乾燥する。収
量:g、融点102−105℃。
【0057】実施例A3 3−クロロ−2,5,6−トリフルオロ−4−ヒドロキ
シ−安息香酸 実施例A1におけるように、400gのNaOH、12
00mlの水、15gのテトラエチルアンモニウムクロ
ライドおよび276gの3−クロロテトラフルオロベン
ゾトリフルオライドを6時間還流することによって、2
38gの生成物が得られる、融点87−90℃。
【0058】実施例A4 2,6−ジクロロ−3,5−ジフルオロフェノール 50gの3,5−ジクロロ−2,6−ジフルオロ−4−
ヒドロキシ安息香酸および10mlのジメチルホルムア
ミドを混合し、そして加熱する。二酸化炭素が105〜
130℃において発生し、そしてこの反応をこの温度に
おいて終わらせる。200mlのトルエン、次いで80
mlの水を引き続いて撹拌して入れ、相を分離し、有機
相を乾燥し、引き続いて蒸留する。34gの生成物が得
られる、沸点87−88℃および屈折率nD 20=1.5
310。
【0059】実施例A5 実施例A3におけるようにして、2−クロロ−3,5,
6−トリフルオロフェノールが得られる、沸点68−7
0℃/20ミリバール。
【0060】実施例A6 2,6−ジクロロ−3,5−ジフルオロ−4−ニトロ−
フェノール 20gの2,6−ジクロロ−3,5−ジフルオロ−4−
ニトロ−フェノールを70mlの酢酸の中に導入し、そ
して8gの98%強度の硝酸を滴々添加する。引き続い
てこの混合物を室温において2時間撹拌し、そしてこの
混合物を150mlのジクロロメタン中に取り、そして
水で2回洗浄する。ジクロロメタンを蒸留した後、18
gの生成物が残る。ガスクロマトグラフィーの分析に従
い94%の純度。
【0061】実施例A7 2−クロロ−3,5,6−トリフルオロ−4−ニトロフ
ェノール 実施例A5におけるようにして、28gの2−クロロ−
3,5,6−トリフルオロフェノールから、25gの2
−クロロ−3,5,6−トリフルオロ−4−ニトロフェ
ノールが得られる、純度93%および融点107−10
9℃。
【0062】実施例A8 2,6−ジクロロ−3,5−ジフルオロ−4−アミノ−
フェノール 18gの2,6−ジクロロ−3,5−ジフルオロ−4−
ニトロフェノールを、100mlのメタノール中で、
1.5gのラネーニッケルの存在下に25〜45℃にお
いて30〜50バールの水素を使用して、水素の吸収が
止むまで、水素化する。この溶液を濾過し、次いで溶媒
を減圧下に除去する。13gのアミノフェノールが得ら
れる、ガスクロマトグラフィーの純度98.4%;融点
151℃。 実施例A9 2−クロロ−3,5,6−トリフルオロ−4−アミノ−
フェノール 実施例A7におけるようにして、25gの2−クロロ−
3,5,6−トリフルオロ−4−ニトロ−フェノールを
120mlのメタノール中で2gのラネーニッケルの存
在下に水素化することによって、20gのアミノフェノ
ールが得られる、ガスクロマトグラフィーの純度、97
%。
【0063】実施例1
【0064】
【化15】
【0065】5g(0.0165モル)の4−(1−メ
チルシクロヘキシル−カルボニル−2,3−ジクロロフ
ェノールを20mlのテトラヒドロフランおよび2.5
ml(0.019モル)のトリエチルアミン中に溶解
し、そしてこの混合物を20℃において2.5g(0.
0177モル)のチオ炭酸s−ブチルエステルクロライ
ドに滴々添加する。この反応溶液を50℃において1時
間撹拌し、冷却し、そして氷水中に注ぐ。塩を吸引濾過
し、そして乾燥する。
【0066】チオ炭酸s−ブチルエステルO−(2,3
−ジクロロ−4−(1−メチル−シクロヘキシルカルボ
ニル)−フェニルエステルが得られる、融点62℃。次
の化合物が同様に得られる:
【0067】
【化16】
【0068】
【表1】
【0069】実施例 ボトリチス(Botrytis)試験(マメ(dwar
f bean))/保護 溶媒:4.7重量部のアセトン 乳化剤:0.3重量部のアルキルアリールポリグリコー
ルエーテル 活性化合物の適当な調製物を調製するために、1重量部
の活性化合物を述べた量の溶媒および乳化剤と混合し、
そして濃縮物を水で所望の濃度に希釈する。
【0070】保護の活性を試験するため、若い植物を活
性化合物の調製物で露でぬれるまで噴霧する。噴霧のコ
ーティングが乾燥したとき、ボトリチス・シネレア(B
otrytis cinerea)でカバーした寒天の
2つの小さい片を各葉上に配置する。接種した植物を暗
くした湿気のある室に20℃において入れる。接種後3
日に、葉上の病変のサイズを評価する。
【0071】この試験において、先行技術と比較して明
らかにすぐれた活性は、例えば、次の調製実施例の化合
物により示される:
【0072】
【表2】
【0073】本発明の主な特徴および態様は、次の通り
である。
【0074】1、一般式
【0075】
【化17】
【0076】式中、Xはアルキルで置換されていてもよ
いシクロアルキルであり、Halはハロゲンであり、そ
してY1、Y2およびY3は、互いに独立に、水素、ハロ
ゲン、ハロゲンで置換されていてもよいアルキル、ハロ
ゲンで置換されていてもよいアルコキシまたはハロゲン
置換されていてもよいアルキルチオであり、そしてZは
基COSR1であり、ここでR1はハロゲンで置換されて
いてもよいアルキル、アルケニル、アルコキシアルキ
ル、アルキルチオアルキル、ポリアルコキシアルキルお
よび置換されていてもよいシクロアルキル、置換されて
いてもよいフェニル、置換されていてもよいフェニルア
ルキルまたは置換されていてもよいフェノキシアルキル
である、のシクロアルキル−カルボキシアニリド類。
【0077】2、式中、Xはシクロプロピル、シクロブ
チル、シクロペンチル、シクロヘキシルまたはシクロヘ
プチルであり、それらの各々は同一もしくは相異なる1
〜4個の炭素原子を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のア
ルキル置換基により1〜4置換されていてもよく、前記
シクロアルキル基は同一もしくは相異なる1〜4個の炭
素原子を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキルによ
り1〜6置換されることができ、Halはフッ素、塩素
または臭素であり、Y1、Y2およびY3は同一もしくは
相異なり、そして水素、フッ素、塩素、臭素、1〜4個
の炭素原子を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキ
ル、各場合において1〜4個の炭素原子を有する直鎖状
もしくは分枝鎖状のアルコキシまたはアルキルチオであ
るか、あるいは各場合において直鎖状もしくは分枝鎖状
のアルキル部分に1〜4個の炭素原子を有しかつ1〜5
個の同一もしくは相異なるハロゲン原子を有するハロゲ
ノアルキル、ハロゲノアルコキシまたはハロゲノアルキ
ルチオであり、ZはCOSR1であり、ここでR1はC1
−C8アルキル、C2−C8アルケニル、C−Cアル
コキシ−C−Cアルキル、C−Cアルコキシ−
−Cアルコキシ−C−CアルキルまたはC
−Cアルキルチオ−C−Cアルキルであり、それ
らの各々はハロゲンにより1〜9置換されていてもよい
か、あるいはR1はC3−C7シクロアルキルであり、前
記シクロアルキルは置換されていないか、あるいはC
−Cハロゲノアルキル、ハロゲン、C−Cアルキ
ル、C−Cアルコキシ、ヒドロキシルまたはC1
6アルキルカルボニルオキシからなる系列からの同一
もしくは相異なる置換基により1〜5置換されている
か、あるいはR1はフェニル−C−Cアルキルであ
り、前記フェニルアルキル基は置換されていないか、あ
るいは同一もしくは相異なるY1′−Y5′置換基により
フェニル部分において1〜5置換されているか、あるい
はR1はフェノキシアルキルであり、前記フェノキシア
ルキルは置換されていないか、あるいは同一もしくは相
異なるY1′−Y5′置換基によりフェニル部分において
1〜5置換されており、ここでY1′−Y5′はY1〜Y3
の意味、NO2を有する、上記第1項記載の式(I)の
化合物。
【0078】3、式中、Xはシクロプロピル、シクロブ
チル、シクロペンチル、シクロヘキシルまたはシクロヘ
プチルであり、それらの各々は同一もしくは相異なる1
〜4個の炭素原子を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のア
ルキル置換基により1または2置換されていてもよく、
1、Y2およびY3は同一もしくは相異なり、そして水
素、フッ素、塩素、臭素、メチルまたはトリフルオロメ
チルであり、Halはフッ素、塩素または臭素であり、
ZはCOSR1であり、ここでR1はC1−C6アルキル、
2−C6アルケニル、C−Cアルコキシ−C−C
アルキル、C−Cアルコキシ−C−Cアルコ
キシ−C−CアルキルまたはC−Cアルキルチ
オ−C1−C2アルキルであるか、あるいはR1はC3−C
7シクロアルキルであり、前記シクロアルキルは置換さ
れていないか、あるいはフッ素、塩素、臭素、C1−C2
アルキル、C1−C2アルコキシまたはC1−C6アルキル
カルボニルオキシからなる系列からの同一もしくは相異
なる置換基により1〜3置換されているか、あるいはR
1はフェニルであり、前記フェニルは置換されていない
か、あるいはニトロ、シアノ、フッ素、塩素、臭素、メ
チル、トリフルオロメチル、トリフルオロメチルチオ、
メトキシまたはトリフルオロメトキシからなる系列から
の同一もしくは相異なる置換基により1〜3置換されて
いるか、あるいはR1はフェニル−C1−C2アルキルで
あり、前記フェニルアルキル基は置換されていないか、
あるいはニトロ、シアノ、フッ素、塩素、臭素、メチ
ル、トリフルオロメチル、トリフルオロメチルチオ、メ
トキシまたはトリフルオロメトキシからなる系列からの
同一もしくは相異なる置換基により1〜3置換されてい
るか、あるいはR1はフェノキシC1−C2アルキルであ
り、前記フェノキシアルキルは置換されていないか、あ
るいはニトロ、シアノ、フッ素、塩素、臭素、メチル、
トリフルオロメチル、トリフルオロメチルチオ、メトキ
シまたはトリフルオロメトキシからなる系列からの同一
もしくは相異なる置換基により1〜3置換されている、
上記第1項記載の式(I)の化合物。
【0079】4、式中、Xはシクロペンチルまたはシク
ロヘキシルであり、それらの各々は1−位置においてメ
チルまたはエチルにより置換されておりそしてそれらの
各々はさらに1〜3個の炭素原子を有するそれ以上のア
ルキル基により置換されていてもよく、Halはフッ
素、塩素または臭素であり、ZはCOSR1であり、こ
こでR1はC−Cアルキル、C2−C5アルケニル、
−Cアルコキシ−C−CアルキルまたはC
−Cアルコキシ−C−Cアルコキシ−C−C
アルキルであるか、あるいはR1はC3−C7シクロアル
キルであり、前記シクロアルキルはメトキシ、フッ素、
塩素、臭素、メチルまたはC−Cアルキルカルボニ
ルオキシからなる系列からの同一もしくは相異なる置換
基により1〜3置換されているか、あるいはR1はフェ
ニルであり、前記フェニルはニトロ、シアノ、フッ素、
塩素、臭素、メチルまたはメトキシからなる系列からの
同一もしくは相異なる置換基により1〜3置換されてい
るか、あるいはR1はフェニルメチルであり、前記フェ
ニルメチルはニトロ、シアノ、フッ素、塩素、臭素、メ
チルまたはメトキシからなる系列からの同一もしくは相
異なる置換基により1〜3置換されている、上記第1項
記載の式(I)の化合物。
【0080】5、一般式
【0081】
【化18】
【0082】式中、Xはアルキルで置換されていてもよ
いシクロアルキルであり、Halはハロゲンであり、そ
してY1、Y2およびY3は、互いに独立に、水素、ハロ
ゲン、ハロゲンで置換されていてもよいアルキル、ハロ
ゲンで置換されていてもよいアルコキシまたはハロゲン
置換されていてもよいアルキルチオであり、そしてZは
基COSR1であり、ここでR1はハロゲンで置換されて
いてもよいアルキル、アルケニル、アルコキシアルキ
ル、アルキルチオアルキル、ポリアルコキシアルキルお
よび置換されていてもよいシクロアルキル、置換されて
いてもよいフェニル、置換されていてもよいフェニルア
ルキルまたは置換されたフェノキシアルキルである、の
置換されたシクロアルキル−カルボキシアニリド類を製
造するに当り、式(II)
【0083】
【化19】
【0084】式中、Hal、Y1、Y2およびY3は前述
の意味を有する、のアミノフェノールを、第1工程にお
いて、式(III)
【0085】
【化20】 式中、X前述の意味を有し、そしてHal1はハロゲン
であるか、あるいはアシル化反応の場合において普通の
離脱性基である、のカルボン酸誘導体と、適当ならば酸
受容体の存在下にかつ適当ならば溶媒または希釈剤の存
在下に、反応させ、次いで式(IV)
【0086】
【化21】
【0087】式中、X、Y1、Y2、Y3およびHalは
前述の意味を有する、の得られる中間体を、第2反応工
程において、式(V)
【0088】
【化22】 Z−Hal2 (V) 式中、Zは前述の意味を有し、そしてHal2はハロゲ
ンであるか、あるいはアシル化反応の場合において普通
の離脱性基である、のチオカルボン酸誘導体と、適当な
らば酸受容体の存在下にかつ適当ならば溶媒または希釈
剤の存在下に反応させることを特徴とする方法。
【0089】6、上記第1〜5項のいずれかに記載の式
(I)の少なくとも1種のシクロアルキルカルボキシア
ニリドを含有することを特徴とする殺有害生物剤(pe
sticides)。
【0090】7、有害生物を防除するための上記第1〜
5項のいずれかに記載の式(I)のシクロアルキルカル
ボキシアニリドの使用。
【0091】8、上記第1〜5項のいずれかに記載の式
(I)のシクロアルキルカルボキシアニリドを有害生物
および/またはそれらの環境に作用させることを特徴と
する有害生物を防除する方法。
【0092】9、上記第1〜5項のいずれかに記載の式
(I)のシクロアルキルカルボキシアニリドを増量剤お
よび/または表面活性剤と混合することを特徴とする殺
有害生物剤の調製方法。
【0093】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (73)特許権者 591063187 D−51368 Leverkusen,G ermany (72)発明者 ハインツ−ビルヘルム・デーネ ドイツ連邦共和国デー4019モンハイム・ クリシヤーシユトラーセ81 (56)参考文献 特開 昭59−210004(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) CA(STN) REGISTRY(STN) CAOLD(STN)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 【化1】 式中、 Xはアルキルで置換されていてもよいシクロアルキルで
    あり、 Halはハロゲンであり、そしてY1、Y2およびY
    3は、互いに独立に、水素;ハロゲン;ハロゲンで置換
    されていてもよいアルキル;ハロゲンで置換されていて
    もよいアルコキシ;またはハロゲン置換されていてもよ
    いアルキルチオであり、そしてZは基COSR1であ
    り、ここでR1はハロゲンで置換されていてもよいアル
    キル;ハロゲンで置換されていてもよいアルケニル;ハ
    ロゲンで置換されていてもよいアルコキシアルキル;ハ
    ロゲンで置換されていてもよいアルキルチオアルキル;
    ハロゲンで置換されていてもよいポリアルコキシアルキ
    ル;1〜4個の炭素原子を有するアルキル、ハロゲン、
    1〜4個の炭素原子と1〜9個のハロゲン原子を有する
    ハロゲノアルキル、1〜4個の炭素原子を有するアルコ
    キシ、ヒドロキシルおよびアルキル部分に1〜6個の炭
    素原子を有するアルキルカルボニルオキシよりなる群か
    ら選ばれる置換基で置換されていてもよいシクロアルキ
    ル;ハロゲン、ハロゲンで置換されていてもよいアルキ
    ル、ハロゲンで置換されていてもよいアルコキシ、ハロ
    ゲンで置換されていてもよいアルキルチオ、ニトロおよ
    びシアノよりなる群から選ばれる置換基で置換されてい
    てもよいフェニル;フェニル部分がハロゲン、ハロゲン
    で置換されていてもよいアルキル、ハロゲンで置換され
    ていてもよいアルコキシ、ハロゲンで置換されていても
    よいアルキルチオ、ニトロおよびシアノよりなる群から
    選ばれる置換基で置換されていてもよいフェニルアルキ
    ル;またはフェニル部分がハロゲン、ハロゲンで置換さ
    れていてもよいアルキル、ハロゲンで置換されていても
    よいアルコキシ、ハロゲンで置換されていてもよいアル
    キルチオ、ニトロおよびシアノよりなる群から選ばれる
    置換基で置換されていてもよいフェノキシアルキルであ
    る、 のシクロアルキル−カルボキシアニリド類。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の式(I)のシクロアルキ
    ル−カルボキシアニリドの少なくとも1種を含有するこ
    とを特徴とする有害生物防除剤。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の式(I)のシクロアルキ
    ル−カルボキシアニリドを有害生物および/またはそれ
    らの生息環境に作用させることを特徴とする有害生物の
    防除方法。
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