JP3302547B2 - 論理シミュレータにおけるテストベクタの作成方法およびシステム - Google Patents

論理シミュレータにおけるテストベクタの作成方法およびシステム

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JP3302547B2 JP31621995A JP31621995A JP3302547B2 JP 3302547 B2 JP3302547 B2 JP 3302547B2 JP 31621995 A JP31621995 A JP 31621995A JP 31621995 A JP31621995 A JP 31621995A JP 3302547 B2 JP3302547 B2 JP 3302547B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】IC製造をICベンダに依存
する場合、通常、ICベンダから設計データとして、上
記製造の対象となるICの論理データと、該ICをテス
トするためのテストデータ(テストパターン)をリリー
スするように要請される(ICベンダが要請するテスト
データを、以下、テストベクタという)。ICを設計す
る際の論理設計検証において、検証ツールとして市販の
CADツール(シミュレータを備えたIC等の論理検証
等を行うためのツール)を使用した場合、その検証結果
をそのままリリースデータとしてICベンダにリリース
することはできず、検証結果をICベンダが要請するテ
ストベクタ形式に変換しなければならない。
【0002】ICベンダはそれぞれ独自のテストベクタ
形式を持つため、上記のように市販のCADツールを使
用した場合には、その検証結果を各ICベンダのテスト
ベクタ形式に変換する変換ツールがそれぞれ必要とな
る。また、CADツールの入出力形式は、それぞれのC
ADツールに依存するため、上記変換ツールはCADツ
ール毎に用意しなければならない。
【0003】本発明は上記のように市販のCADツール
を使用して得た検証結果をICベンダが要請するテスト
ベクタに変換するための論理シミュレータにおけるテス
トベクタの作成方法およびシステムに関し、特に本発明
は、IC設計者がICベンダやCADツールの違いを意
識することなく、市販のCADツールの検証結果を各I
Cベンダのテストベクタ形式に変換することができるテ
ストベクタの作成方法およびシステムに関するものであ
る。
【0004】
【従来の技術】図5、図6はICベンダが要請するテス
トベクタ形式の概略構成を示す図であり、図5、図6は
2つの異なったテストベクタ形式を例示している。図5
は第1のテストベクタ形式(A形式)を示す図であり、
A形式のテストベクタは、テストデータ名、論理回路名
等を示すテストベクタヘッダと、ICの各端子に与える
パルスの正負、パルス長等を指定するタイミング指定部
と、テストパターンを記述したテストブロック等から構
成される。テストブロックは、ICベンダが製造したI
Cをテストするためのテストパターンを記述する部分で
あり、同図の例では、”FORM=”の次にICの各端
子名を定義し、入力記述、出力記述でICの端子へ与え
る信号の論理レベルを指定しており、FORM=”の次
に記述される各端子の入出力信号の信号値が上記「入力
記述」「出力記述」の部分に記述されている。
【0005】同図の例では、”FORM=”の次に@1
2,CLK,BUSC,…と表記され、また、入力記述
/出力記述の部分に”N”,”0”,”P”,…,と表
記されているが(”0”,”1”,”P”,”N”が入
力、”L”,”H”,”Z”,”X”が出力を表す)、
これは、スペース12(@はスペースを示す)の後に、
CLK端子へ”N”,BUSC端子へ”0”,CLR端
子へ”P”,…のようにテストパターンを与え、それに
応じて、”FORM=”で指定されている対応した端子
から”L”,”L”,…,”H”のような出力が発生す
ることを意味している(横方向がある時点におけるテス
トパターン列を示し、一行目は第1の時点におけるテス
トパターン列、2行目が第2の時点におけるテストパタ
ーン列、3行目が第3の時点におけるテストパターン
列,…である)。ここで、ICの端子には入力端子と出
力端子と双方向端子があり、同図で「双方向」として示
されている部分は制御信号により入出力が切り換えられ
る双方向端子の信号値である。
【0006】図6は第2のテストベクタ形式(B形式)
を示す図であり、B形式のテストベクタは、テストデー
タ名、論理回路名等を示すテストベクタヘッダと、端子
定義部と、タイミング指定部と、テストパターンを記述
したテストブロック等から構成される。B形式におい
て、端子は端子定義部で定義され、例えば、各入力端子
は”CLK1 REF=1”,”SMC1 REF=
2”,…,のように定義され(CKL1端子が”1”,
SMC1端子が”2”,…,に対応することを意味して
いる)、入力端子は”IN”、出力端子は”OUT”、
双方向端子は、”IO”として示されている。テストブ
ロックでは、上記のように定義された各端子の信号値を
記述しており、同図の例では、タイミングTM1でCL
K端子(REF=1)にP(正パルス)、SMC1端子
(REF=2)に”0”,…,を与える場合を示してい
る(”P”,”0”,…,の定義は図5と同じ)。
【0007】図5,図6に示すようにテストベクタ形式
はICベンダに応じて形式が異なっており、IC設計時
にCADツール(シミュレータを備えたIC等の論理検
証等を行うためのツール)を使用して得た検証結果をそ
のままリリースデータとしてICベンダにリリースする
場合には、上記検証結果を各ICベンダに対応したテス
トベクタ形式に変換することが必要となる。
【0008】図7はCADツールにより得た論理検証結
果を各ICベンダのテストベクタ形式に変換するための
従来の変換システムの構成を示す図である。同図におい
て、51は論理検証の対象となるICの回路データを格
納した回路データ・ファイル、52、53は上記ICの
論理を検証するためのシミュレータ等を含む第1および
第2の処理系(前記したCADツール)であり、第1、
第2の処理系52,53は市販されているものを通常使
用しており、例えば、処理系XはX社製のCADツー
ル、処理系YはY社製のCADツールである。処理系5
2,53は、上記回路データ・ファイル51に格納され
た回路データをコンパイルして回路構成に対応した実行
形式のコンフィグレーションデータ52b,53bを生
成するコンパイラ52a,53aと、上記コンフィグレ
ーションデータ52b,53bに基づきICの論理動作
をシミュレーションして論理検証結果を得るシミュレー
タ52c,53cと、上記シミュレーション結果を格納
するシミュレータログファイル52d,53dを備えて
いる。55〜60は上記シミュレータログファイル52
d,53dに格納された論理検証結果を各社形式のテス
トベクタに変換する変換手段であり、該変換手段55〜
60は処理系52,処理系53毎に、また、ICベンダ
であるA〜C社毎に用意されている。
【0009】同図において、例えば、IC設計者がX社
製の処理系52を使用して、ICの論理検証を行い、シ
ミュレータログファイル52dにその論理検証結果を格
納し、該ICの製造をA社に依頼する場合には、A社用
テスタ情報と上記論理検証結果を使用して、変換手段5
5によりA社形式のテストベクタを作成する。また、同
様に、IC設計者がY社製の処理系53を使用して、I
Cの論理検証を行い、シミュレータログファイル53d
にその論理検証結果を格納し、該ICの製造をA社に依
頼する場合には、A社用テスタ情報と上記論理検証結果
を使用して、変換手段58によりA社形式のテストベク
タを作成する。すなわち、IC設計者は使用した処理系
とICベンダに応じて適切な変換手段を選定し、各社形
式のテストベクタを作成しなければならない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】以上のように従来にお
いては、各処理系、ICベンダ毎に変換手段を用意し、
IC設計者は、使用した処理系とICベンダに応じた適
切な変換手段を用いてテストベクタを作成しなければな
らなかった。通常、市販のCADツールのログファイル
の形式はCADツール毎に異なっているから、複数のC
ADツールを使用して、複数のICベンダにICの製造
を依頼する場合には、上記変換手段として、〔シミュレ
ータログファイル形式の数〕×〔ICベンダ形式の数〕
に相当する数の変換手段が必要となり、設計者はそれら
の変換手段の中から、使用したCADツール、ICベン
ダに応じた適切な変換手段を選択する必要があった。こ
のため、上記変換作業は、設計者にとって大きな負担と
なっていた。
【0011】本発明は上記した従来技術の問題点を考慮
してなされたものであって、本発明の目的は、IC設計
者がICベンダやCADツールの違いを意識することな
く、予め定めた一つの手順で、検証結果を格納するログ
ファイルを作成することにより、論理シミュレータによ
る論理検証の結果を各ICベンダのテストベクタ形式に
変換することができる論理シミュレータにおけるテスト
ベクタの作成方法およびシステムを提供することであ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の概略構成
図である。同図において、1は設計回路のI/Oセルの
機能を定義するI/Oセルライブラリであり、I/Oセ
ルライブラリ1にI/Oセルの信号名を定義するパラメ
タが記述される。2は設計回路の回路データを格納した
ファイルである。3は論理シミュレータであり、論理シ
ミュレータ3は、入出力関数を持ちシミュレータが走行
する処理系との入出力手続きが可能であって、設計階層
の上位から下位へパラメタを受け渡す機能と、利用者定
義による特性表現機能とを備えた回路表現/ハードウェ
ア記述言語であるVHDL言語で表現/記述された回路
モデルをシミュレーションし、論理検証結果を出力す
る。4は非処理系ログファイルであり、非処理系ログフ
ァイル4には、上記入出力機能を使用して論理シミュレ
ータ3の論理検証結果の内、設計回路のI/Oセルの信
号値とその信号名が書き込まれる。5は上記利用者定義
による特性表現機能を利用して作成したテストベクタパ
ラメタのソースファイルでありテストベクタのヘッダ情
報が格納さる。6は変換手段であり、上記非処理系ログ
ファイル4に格納されたデータとテストベクタパラメタ
のソースファイル5に基づき各種形式のテストベクタを
作成する。
【0013】前記課題を解決するため、本発明の請求項
1,2の発明は、図1に示すように、入出力機能を定義
したI/Oセルライブラリ1に、設計回路の入力/出力
セルおよび双方向セルの信号名を定義するパラメタを記
述し、該パラメタを論理シミュレータ3の回路表現/ハ
ードウェア記述言語であるVHDL言語が持つパラタメ
受け渡し機能を用いて論理シミュレータ3に受け渡して
論理検証を行い、論理検証結果として得られた上記設計
回路の入力/出力/双方向セルの信号値および双方向セ
ルの制御信号の信号値と、上記パラメタに基づき得られ
た各セルの信号名を、入出力機能を用いて非処理系ログ
ファイル4に書き込み、上記テストベクタパラメタのソ
ースファイル4で定義されるテストベクタヘッダと上記
非処理系ログファイルに格納されたデータを利用して、
変換手段6により各種形式のテストベクタを作成するよ
うにしたものである。
【0014】本発明においては、上記のように、回路表
現/ハードウェア記述言語であるVDL言語が持つパ
ラメタ受渡機能、入出力機能を用いて、設計回路データ
のI/Oセルの部分の信号をトレースして設計回路のI
/Oセルの信号値、信号名等を格納した非処理系ログフ
ァイルを生成し、非処理系に格納されたデータと、指定
されたICベンダ情報に基づき各種形式のテストベクタ
を作成するようにしたので、回路設計者は、使用する論
理シミュレータ、各ベンダ形式を意識することなく、各
種形式のテストベクタを作成することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】図2は本発明の実施例のシステム
の構成を示す図である。同図において、51は前記図3
に示した論理検証の対象となるICの回路データを格納
した回路データ・ファイルであり、回路データ・ファイ
ル51には、設計回路の回路構成を示すソースプログラ
ムが格納される。52、53は上記ICの論理を検証す
るためのシミュレータ等を含む第1および第2の処理系
である。処理系52,53は、回路データ、後述するI
/Oセルライブラリ等をコンパイルしてコンフィグレー
ションデータ52b,53bを生成するコンパイラ52
a,53aと、上記コンフィグレーションデータ52
b,53bに基づきICの論理動作をシミュレーション
して論理検証結果を得るシミュレータ52c,53c
と、上記シミュレーション結果を格納するシミュレータ
ログファイル52d,53dを備えている。
【0016】ここで、本発明における上記処理系52,
53は次の特徴を備えたものを前提としている。すなわ
ち、回路表現(または、回路表現を記述するためのハー
ドウェア言語)が次の要件を満たし、その回路表現を用
いた回路モデルをデジタル・シミュレーションする機能
を備えたものである。 (1) 入出力関数とそのシミュレータが走行する処理系と
の入出力手続きが可能であること。すなわち、信号名、
信号値等を所定のファイルからreadしたり所定のファイ
ルにwrite する機能を備えていること(以下、この機能
を入出力機能という)。この機能は後述するように、非
処理系ログファイル(このファイルに格納されたログ情
報を利用してテストベクタを作成する)に信号名、信号
値等を書き込むために利用される。
【0017】(2) 設計階層の上位から下位へのパラメタ
の受渡機構があること。すなわち、設計階層の上位で定
義した信号名等のパラメタを設計階層の下位に受け渡す
ことができること(以下、この機能をパラメタ受渡機能
という)。この機能により、後述するように、I/Oセ
ルライブラリのソースプログラムに記述されたパラメタ
(信号名等)を論理シミュレーション結果ログに反映さ
せることができる。
【0018】(3) 回路表現として利用者が特性を定義で
きること。すなわち、テストベクタヘッダで定義すべき
内容を表記できるような宣言を用意し、この機能を利用
して、後述するように、指定ICベンダ形式のテストベ
クタヘッダを作成する(以下、この機能をテストベクタ
パラメタ記述機能という)。デジタル回路の論理を検証
するためのシミュレータにおいては、通常、ハードウエ
ア記述言語としてVHDLが使用されており、上記(1)
としては、VHDLの「REDA」,「WRITE 」等を使用す
ることができ、上記(2) としては、VHDLにおけるジ
ェネリックパラメタによる信号名の受渡機能を用いるこ
とができ、さらに、上記(3) としては、VHDLの「AT
TRIBUTE 」(属性定義コマンド)を使用することができ
る。以下の説明においては、ハードウェア記述言語とし
てVHDL用いた場合について説明する。
【0019】10,20は本発明において付加される部
分であり、10はテストベクタ・パラメタ定義ファイル
11と入出力機能付きI/Oセル・ライブラリ12から
なる入力ファイル、20は非処理系ログファイル21お
よび変換手段22からなる出力部である。入力ファイル
部10のパラメタ定義ファイル11により、テストベク
タにおける端子名とテストパターンとの対応関係等が定
義される。また、入出力機能付きI/Oセルライブラリ
12は、ICのI/Oセル(後述する)の機能をVHD
L言語で記述したファイルであり、ここにパラメタを記
述し、後述するように該I/Oセルライブラリ12をコ
ンパイルした結果と、回路データのソースプログラム
(設計データ)をコンパイルした結果を用いて論理シミ
ュレーションを行い、非処理系ログファイル21に信号
名等を反映させる。
【0020】また、出力部20の非処理系ログファイル
21には、処理系52,53による論理検証結果の内、
ICのI/Oセルの信号値がその信号名を付して格納さ
れ、これに基づき各社形式のテストベクタが作成され
る。上記I/Oセルの信号値は、ICの各ピンの信号値
であり、双方向端子については、双方向I/Oセルを制
御する制御信号の信号値も格納される。22は上記非処
理系ログファイル21に格納されるI/Oセルの信号
名、論理等を各社形式のテストベクタに変換する変換手
段であり、変換手段22に、テストベクタヘッダ部分を
生成するパラメタ31を与えることにより、変換手段2
2はICベンダ形式に応じたテストベクタを生成する。
上記パラメタ31の記述は、前記したVHDL言語のテ
ストベクタパラメタ記述機能を利用する。これにより、
IC設計者は、CADツールや各社のテストベクタ形式
を意識することなく、テストベクタヘッダ部分に対応し
たパラメタを記述することができる。
【0021】なお、各処理系52,53に設けられたシ
ミュレータログファイル52d,53dには、シミュレ
ーション結果の全ての信号値(入出力信号だけでなくI
Cの内部素子の各信号値も含む)を落とすことが可能で
あるが、テストベクタ作成に必要なデータはICの入出
力ピンの信号値でありシミュレーション結果が全て必要
なわけではなく、また、上記シミュレータログファイル
の形式はCADツール毎に異なっているため、シミュレ
ータログファイルから各社形式のテストベクタを作成す
るには、前記図7に示したように各CADツール毎の変
換手段が必要となる。
【0022】これに対し、本発明のように、非処理系ロ
グファイル21を設け、ここに、ICのI/Oセルの信
号名、信号値等を格納することにより、テストベクタ作
成に必要なデータを格納したシミュレータの形式に依存
しないログファイル22を生成することができる。そし
て、変換手段22に、パラメタ31の指定に応じて上記
ログデータを各社形式のテストベクタに変換する機能を
持たせておけば、上記パラメタ31を与えるだけで各社
形式のテストベクタを作成することができる。しかも、
入出力機能付きI/Oセルライブラリ12の記述、回路
データの記述、上記パラメタ31の記述等をVHDL言
語で統一的に行なえるようにすれば、IC設計者は、処
理系52,53の違い、各社ベクタ形式の違い等を意識
することなく各社形式のテストベクタを作成することが
できる。
【0023】図3はLSIのI/Oセルモデルの一例を
示す図である。図3に示すように、LSIは、通常、所
望の論理演算等を行う論理機能回路と、外部ピンから与
えられる入力信号を上記論理機能回路に与える入力セ
ル、論理機能回路の出力を外部ピンへ出力するための出
力セル、および、制御信号により信号方向が制御される
双方向セル等を含むI/Oセルを備えている。テストベ
クタ作成に必要なデータは、上記I/Oセルの信号名
(例えば同図におけるi1,o1)とその信号値であ
る。また、双方向セルの場合には、その信号値とともに
信号方向(入力状態か出力状態か)が必要となる。双方
向セルの信号方向は、双方向セルに与えられる制御信号
(同図のc1)の信号値により定まるので、双方向セル
について必要なデータは、各信号の信号名(例えばb
1,c1)とその信号値である。本実施例においては、
図3に示すように、入出力機能付きI/Oセルライブラ
リ12に記述されたパラメタを前記したVHDLのパラ
メタ受渡機能で処理系52,53の出力に反映させ、前
記したVHDLの入出力機能を利用して、処理系52,
53の論理検証結果とともに信号名を非処理系ログファ
イル21に書き込む。
【0024】図4は図2に示した実施例のシステムの動
作を説明する図であり、図3、図4により本実施例にお
ける変換処理手順を説明する。。まず、I/Oセルライ
ブラリ(ソースプログラム)31に設計レベルへ渡すた
めのパラメタを記述する。次に、該I/Oセルライブラ
リ31を用いて回路設計を行い、コンフィグレーション
・ファイル(設計回路のソース)32を作成する(ステ
ップS1)。これにより同図に示すように、パラメタに
各I/Oセルの実際の信号名i1(入力セルの信号
名),o1(出力セルの信号名),b1(双方向セルの
信号名),c1(双方向セルの制御信号の信号名)等が
入ったコンフィグレーション・ファイル(ソースプログ
ラム)32が作成される。次に上記コンフィグレーショ
ン・ファイル32とI/Oセルライブラリ31を既存の
処理系によりコンパイルし、I/Oセルライブラリのオ
ブジェクト・プログラム33と設計回路のオブジェクト
・プログラム34を得る(ステップS2)。そして、上
記オブジェクト・プログラム33,34を用いて既存の
処理系により論理シミュレーションを行い(ステップS
3)、前記した入出力機能を用いて論理検証により得た
信号値を信号名とともに非処理系ログファイル36に書
き込む。
【0025】非処理系ログファイル36に書き込まれる
データは、同図に示すように、各I/Oセルの、各時点
における信号値(ミュレーション結果)と、信号名であ
る。同図の例においては、各時点(0,50,80,
…)におけるクロック端子CLKの信号値と、出力セル
o1の信号値と、入力セルi1の信号値と、双方向セル
b1の信号値と、双方向セルの信号方向を示す制御信号
c1が示されている。なお、同図では、双方向セルの制
御信号c1が途中でハイレベルからローレベルに変化す
る場合が例示されており、この時点で双方向セルb1の
信号方向が変化している。上記のように非処理系ログフ
ァイル36を作成するとともに、VHDL言語のテスト
パラメタ記述機能を用いて設計者、回路名等のテストベ
クタヘッド部分を記述したテストベクタソースファイル
35を作成する。そして、上記非処理系ログファイル3
6とテストベクタソースファイル35から、図5、図6
に示したような各ベンダ形式のテストベクタを作成する
(ステップS4)。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明において
は、回路表現/ハードウェア記述言語であるVHDL言
が持つパラメタ受渡機能、入出力機能を用いて、設計
回路のI/Oセルの信号値、信号名等を格納した非処理
系ログファイルを生成し、非処理系に格納されたデータ
と、指定されたICベンダ情報に基づき各種形式のテス
トベクタを作成するようにしたので、回路設計者は、使
用する論理シミュレータ、各ベンダ形式を意識すること
なく、各種形式のテストベクタを作成することができ
る。このため、従来のように各ベンダ形式に応じた複数
の変換手段を設け、使用する論理シミュレータ、各ベン
ダ形式に応じて該複数の変換手段の中から必要とする変
換手段を選択する必要がなくなり、また、一つの表現お
よび手順で各種のテストベクタを作成することができる
ので、IC設計者の負担を大幅に低減化することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の概略構成を示す図である。
【図2】図2は本発明の実施例のシステムの構成を示す
図である。
【図3】LSIのI/Oセルモデルの一例を示す図であ
る。
【図4】本発明の実施例のシステムの動作を説明する図
である。
【図5】ICベンダが要請するテストベクタ形式の概略
構成を示す図である。
【図6】ICベンダが要請する他のテストベクタ形式の
概略構成を示す図である。
【図7】従来の変換システムの構成を示す図である。
【符号の説明】
1 I/Oセルライブラリ 2 回路データを格納したファイル 3 論理シミュレータ 4 非処理系ログファイル 5 テストベクタパラメタのソースファイル 6 変換手段 51 回路データ・ファイル 52,53 第1および第2の処理系 52b,53b コンフィグレーションデータ 52a,53a コンパイラ 52c,53c シミュレータ 52d,53d シミュレータログファイル 10 入力ファイル 20 出力部 11 パラメタ定義ファイル 12 入出力機能付きI/Oセルライブラリ 21 非処理系ログファイル 22 変換手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−348774(JP,A) 特開 平7−262232(JP,A) 特開 平6−309405(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01R 31/28 G06F 17/50 G06F 11/22

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入出力関数を持ちシミュレータが走行す
    る処理系との入出力手続きが可能であって、設計階層の
    上位から下位へパラメタを受け渡す機能と、利用者定義
    による特性表現機能とを備えた回路表現/ハードウェア
    記述言語であるVHDL言語で表現/記述された回路モ
    デルをシミュレーションする論理シミュレータの論理検
    証結果を利用して、各種形式のテストベクタを作成する
    テストベクタ作成方法であって、 設計回路の回路データを作成するとともに、入出力機能
    を定義したI/Oセルライブラリに、上記設計回路の入
    力/出力セルおよび双方向セルの信号名を定義するパラ
    メタを記述し、 上記I/Oセルライブラリに記述されたパラメタを上記
    パラメタの受け渡し機能を用いて論理シミュレータに受
    け渡し、上記回路データおよびI/Oセルライブラリを
    用いて論理シミュレータにより上記設計回路の論理検証
    を行い、 論理検証結果として得られた上記設計回路の入力/出力
    /双方向セルの信号値および双方向セルの制御信号の信
    号値と、上記パラメタに基づき得られた各セルの信号名
    を、上記入出力関数を用いて非処理系ログファイルに書
    き込み、 上記回路表現/ハードウェア記述言語の利用者定義によ
    る特性表現機能を用いて、テストベクタヘッダを定義
    し、該テストベクタヘッダと上記非処理系ログファイル
    に格納されたデータを利用して、各種形式のテストベク
    タを作成することを特徴とする論理シミュレータにおけ
    るテストベクタ作成方法。
  2. 【請求項2】 入出力関数を持ちシミュレータが走行す
    る処理系との入出力手続きが可能であって、設計階層の
    上位から下位へパラメタを受け渡す機能と、利用者定義
    による特性表現機能とを備えた回路表現/ハードウェア
    記述言語であるVHDL言語で表現/記述された回路モ
    デルをシミュレーションする論理シミュレータの論理検
    証結果を利用して、各種形式のテストベクタを作成する
    テストベクタ作成システムであって、 設計回路の入力/出力セルおよび双方向セルの信号名を
    定義するパラメタを記述したI/Oセルライブラリと、
    論理シミュレータによる論理検証結果を格納する非処理
    系ログファイルと、上記利用者定義による特性表現機能
    を用いてテストベクタヘッダを定義するテストベクタヘ
    ッダ定義ファイルと、上記非処理系ログファイルとテス
    トベクタヘッダ定義ファイルから各種形式のテストベク
    タを作成する変換手段とを備え、 上記I/Oセルライブラリに記述されたパラメタを上記
    パラメタの受け渡し機能を用いて論理シミュレータに受
    け渡し、設計回路の回路データおよびI/Oセルライブ
    ラリを用いて論理シミュレータにより上記設計回路の論
    理検証を行い、 論理検証結果として得られた上記設計回路の入力/出力
    /双方向セルの信号値および双方向セルの制御信号の信
    号値と、上記パラメタに基づき得られた各セルの信号名
    を、上記入出力関数を用いて上記非処理系ログファイル
    に書き込み、 上記テストベクタヘッダ定義ファイルと、非処理系ログ
    ファイルを用いて、上記変換手段により各種形式のテス
    トベクタを作成することを特徴とする論理シミュレータ
    におけるテストベクタ作成システム。
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