JP3302331B2 - 発光装置、露光装置及び画像形成装置 - Google Patents

発光装置、露光装置及び画像形成装置

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JP3302331B2 JP30049998A JP30049998A JP3302331B2 JP 3302331 B2 JP3302331 B2 JP 3302331B2 JP 30049998 A JP30049998 A JP 30049998A JP 30049998 A JP30049998 A JP 30049998A JP 3302331 B2 JP3302331 B2 JP 3302331B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発光装置、露光装
置及び画像形成装置に関し、特に電子写真方式の装置構
成において、感光体を露光する光源となる露光装置、と
りわけ、複数の有機発光素子を並び列に配列して発光体
アレイとするようにした露光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式は、よく知られているよう
に、感光体に像を露光させて、トナーで現像して転写材
(紙)へ転写,定着し、感光体のクリーニングを行うプ
ロセスであって、画像形成装置への利用が盛んである。
【0003】そして、そうした画像形成装置では、感光
体の表面に潜像を書き込む露光部としては、レーザービ
ームをポリゴンミラーで走査するレーザー光学系が、分
解能が高くて高速であることから広く用いられている。
しかし、レーザー光学系の場合、ポリゴンミラーやレン
ズ等の光学部品を配置するスペースが必要であり、この
ため装置の小型化が難しく、また、ポリゴンミラーの回
転により動的に走査を行う構成のため、超高速化も難し
いという問題がある。
【0004】そこで、有機発光素子を複数配列してアレ
イ構成とした発光体アレイが注目されてきており、これ
は、ライン状の発光体なので静的な走査となり光学系が
簡略になることから、電子写真方式の露光部に適用が進
んでいる。例えば、ライン状の発光体アレイとして、長
帯状の透光性基板の上に、透明な陽極層,有機化合物
層,陰極層を順に積層させ、その帯状の有機化合物層の
表裏を所定パターンの電極層で挟んで個別に発光する発
光素子の並び列を一括形成したものが提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、有機化
合物を積層した発光体アレイの場合、その有機化合物は
水に弱いという特質があり、雰囲気中の湿気が幾分高い
という条件でも劣化が促進し、このため有機発光素子と
しては劣化が進んで寿命が短くなるという問題があっ
た。
【0006】そこで、本発明はかかる従来の課題に鑑み
てなされたものであって、有機化合物による発光素子に
ついて雰囲気中の湿気の影響を防止でき、長寿命化が図
れる発光装置、露光装置及び画像形成装置、特に電子写
真方式の露光部に好ましく適用できる露光装置を提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに本発明の発光装置は、有機発光素子を入力データに
対応させて駆動し、その有機発光素子の発光により媒体
に光を照射する発光装置において、前記有機発光素子の
近房に付設されて雰囲気中の湿気の影響を防止できる
定温度に自己平衡して発熱する発熱手段を備えて構成す
る。
【0008】以上の構成により本発明の発光装置、露光
装置及び画像形成装置は、発熱手段が有機発光素子の近
房に付設されるので、その発熱手段を、入力データが無
い待ち状態のときに起動させれば雰囲気中の湿気の影響
を防止できる所定温度に自己平衡して発熱する。これに
より、有機発光素子は、入力データが無い待ち状態で発
熱手段の自己平衡する発熱により予熱され、予め設定し
た所定温度に保たれる。
【0009】そして、発熱手段の発熱は、自己平衡によ
り所定温度になるので、温度平衡させるための特別な制
御系は必要ない。
【0010】また、有機発光素子は入力データが無い待
ち状態で所定温度に保たれているので、入力データに応
じた本来の駆動時に、発光の立ち上がりがよくなり、発
光駆動の初期応答を向上することができ、応答動作の安
定性も向上する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面に基づいて説明する。
【0012】図1〜図5は、本発明の第1実施形態を示
し、図1は本発明にかかる発光装置及び露光装置の構成
図、図2はその発光体アレイの斜視図、図3はその発光
素子の層構成を示す断面図、図4は発光素子の予熱制御
のフローチャート、図5は発光体アレイの温度を測定し
た結果のグラフ図である。
【0013】この装置は、発光体アレイ709と、それ
の駆動制御部701を備えて構成され、発光体アレイ7
09は、多数の発光素子707,発熱体708及び監視
用の温度センサ706からなり、駆動制御部701は、
CPU702,ROM703,RAM704,入出力ポ
ート705からなる。そして、CPU702,ROM7
03,RAM704及び入出力ポート705が制御ライ
ンにより接続され、画像情報等の入力データを取り込ん
だCPU702によって各種データ,アドレス等が制御
ラインを介して各部へ伝送されるようになっていて、入
出力ポート705と温度センサ706,発光素子70
7,発熱体708とが入出力ラインにより接続され、検
知信号,画像情報等の入力データに対応した駆動信号な
どが送受される構成となっている。
【0014】発光体アレイ(1)は、図2に示すよう
に、長帯状の透光性基板21の上に、多数の発光素子2
が並び列(アレイ)に配列されていて、その並び列に隣
接させて、並び列の発光素子2を画像情報に応じて発光
させるためのドライバ回路パターン3が設けられてい
る。さらに、並び列の発光素子2に沿って、長帯状の発
熱体5が設けられると共に、その発熱体5に隣接させ
て、複数の温度センサ4が所定間隔で付設されていて、
これらは上述した入出力ポート(705)と接続されて
いる。なお、発光素子2,発熱体5,温度センサ4の三
者相互の隔たり間隔は、その三者について熱伝導が概ね
一致するような設定とされている。これには、透光性基
板21の熱伝導特性が大いに影響するが、その点を考慮
して本実施形態では三者相互の隔たり間隔を略同一に設
定した。
【0015】発熱体5は、電気抵抗体による電熱ヒータ
であって薄いフイルム状の電気抵抗体を長帯状に成形し
ていて、所定温度に自己平衡して発熱する構成となって
いる。
【0016】つまり、発熱体5の材料としては、カーボ
ン等に各種のバインダ樹脂を混合させた顔料分散系の材
料を用いるのが好ましく、そのような部材であれば、シ
ルクスクリーン等の厚膜プロセスにより、フイルム状パ
ターンを適宜,所望に成形することができる。上記のよ
うな材料から構成した電気抵抗体は、自己の温度に対応
して電気抵抗が変化し、正の相関特性を有する。従っ
て、低温度では、電気抵抗が小さいため電流が増して発
熱量が多くなり高温になる。しかし、温度上昇に伴って
電気抵抗が増すので、高温度では、電気抵抗が大きいた
め電流が減って発熱量が少なくなり温度上昇は止まって
しまい、所定温度に自己平衡する。
【0017】このように、発熱体5は、その構成材料の
電気特性のため自己の発熱が所定温度に平衡し、その温
度を保持する動作を自動的に行う。発熱が平衡する温度
は、電気抵抗体の電気特性に固有し、その構成材料を適
宜に選択して配合することにより自在に変更でき、適切
に設定することができる。
【0018】並び列の発光素子2は、いわゆる有機発光
素子であって積層により一括形成されており、図3に示
すように、透光性基板201の上に、透明な陽極層20
2,有機化合物層203,陰極層204が順に積層され
ていて、その帯状の有機化合物層203の表裏を所定パ
ターンの電極層202,203で挟んで個別に発光する
発光素子の並び列を一括形成した構成となっている。
【0019】基板201としては、発光素子を表面に保
持できるものであればよく、例えばソーダライムガラス
等のガラスや樹脂フィルムなどによる透明な絶縁性基板
を用いるのが好ましい。
【0020】陽極層202の材料としては、仕事関数が
大きなものが望ましく、例えばITO,酸化錫,金,白
金,パラジウム,セレン,イリジウム,ヨウ化銅などを
用いることができる。一方、陰極層204の材料として
は、仕事関数が小さなものが望ましく、例えばMg/A
g,Mg,Al,Inあるいはこれらの合金等を用いる
ことができる。
【0021】有機化合物層203は、単一層構成であっ
てもよいし、複数層構成であってもよく、例えば、陽極
層202から正孔が注入される正孔輸送層、及び陰極層
204から電子が注入される電子輸送層からなり、正孔
輸送層と電子輸送層のいずれかが発光層となる。また、
蛍光体を含有する蛍光体層を正孔輸送層と電子輸送層と
の間に設けてもよい。さらに、混合一層構成で正孔輸送
層,電子輸送層,蛍光層を兼ねた構成も可能である。
【0022】正孔輸送層としては、例えば、N,N’−
ビス(3−メチルフェニル)−N,N’−ジフェニル−
(1,1’−ビフェニル)−4,4’−ジアミン(以下
TPD)を用いることができ、その他にも下記の有機材
料を用いることができる。
【0023】
【化1】
【0024】
【化2】
【0025】
【化3】
【0026】
【化4】
【0027】
【化5】
【0028】また、例えばa−Si、a−SiCなどの
無機材料を用いてもよい。
【0029】電子輸送層としては、例えば、トリス(8
−キノリノール)アルミニウム(以下Alq3)を用い
ることができ、その他にも下記の材料を用いることがで
きる。
【0030】
【化6】
【0031】
【化7】
【0032】
【化8】
【0033】
【化9】
【0034】また、以下に示されているようなドーパン
ド色素を電子輸送層、あるいは正孔輸送層にドーピング
することもできる。
【0035】
【化10】
【0036】さらに、陽極層202と基板201との間
に誘電層を設けることが好ましい。誘電層は、Si
2,SiOなど屈折率の異なる層を積層することによ
り特定の波長の反射透過率を高く(低く)することがで
きる。あるいは単にハーフミラーを使用することも可能
である。
【0037】なお、陰極層204の上側表面には、表層
の保護と劣化防止及び電極のショート防止のため、絶縁
性の防湿性材料を積層して保護層(封止層)を設けるこ
とが好ましい。
【0038】CPU702では、画像情報等の入力デー
タに応じて各部の制御を行う一方、並び列の発光素子7
07について発熱体708の発熱により予熱制御を行っ
ており、それらの発光素子707の温度は、発熱体70
8の自己平衡する発熱により、画像情報等の入力データ
が無い待ち状態のときに所定温度に保たれ、かつ発熱体
708が異常発熱すると、直ちに装置を停止させるよう
になっている。
【0039】CPU702の予熱制御は、図4に示すよ
うに、入力データが無い待ち状態のときに[手順80
1]、まず、発熱体708をオンにする[手順80
2]。そして、温度センサ706により温度を測定し、
ROM703に予め記憶した制限温度Txに到達してい
るか否かを比較する[手順803]。制限温度Txより
も低い場合は[手順803でNO]、そのままループに
入り当該手順803を繰り返す。一方、制限温度Txに
到達した場合は[手順803でYES]、発熱体708
を直ちにオフとし[手順804]、当該装置と連携して
いる外部装置へエラー報告を出力し[手順805]、異
常発生時に停止制御を行うフローへ制御を移す[手順8
06]。
【0040】発熱体708の発熱は、前述したように、
その構成材料の電気特性のため所定温度に自己平衡し、
正常であればその平衡温度が保持されるので、制限温度
Txに到達することはまずなく、これに隣接した発光素
子707を温めることになる。これは画像情報等の入力
データが無い待ち状態のときに行われるので発光素子7
07を予熱することになり、図5に示すように、入力デ
ータが無い待ち状態には、破線で示す所定温度Tsに保
たれる。
【0041】なお、並び列の発光素子707の温度は、
入力データに応じた本来の駆動時において、その入力デ
ータに応じてオン,オフ駆動されるので自己発熱し、図
5に示すように、発熱体708の発熱による予熱の設定
温度Tsを越えてしまう。このため、制限温度Txは、
図5に示す入力データに応じた本来の駆動時における温
度にマージンを上乗せした設定とされている。
【0042】以上の構成により本実施形態の装置は、発
熱体708が発光素子707の近房に付設されるので、
その発熱体708を、入力データが無い待ち状態のとき
に起動させれば所定温度Tsに自己平衡して発熱する。
これにより、有機化合物からなる発光素子707は、入
力データが無い待ち状態で発熱体708の自己平衡する
発熱により予熱され、予め設定した所定温度Tsに保た
れるので、雰囲気中の湿気の影響を防止でき、結露を防
ぐことができる。その結果、有機化合物からなる発光素
子707の劣化を抑制でき、長寿命化を図ることができ
る。
【0043】このとき、発熱体708の発熱は、その構
成材料の電気特性のため所定温度Tsに自己平衡するの
で、温度平衡させるための特別な制御系は必要なく、構
成が簡略になるので低コスト化が図れて好ましい。
【0044】また、発光素子707は入力データが無い
待ち状態で所定温度Tsに保たれているので、入力デー
タに応じた本来の駆動時に、発光の立ち上がりがよくな
り、発光駆動の初期応答を向上することができ、応答動
作の安定性も向上する。このため、電子写真方式の露光
部としては高速化,高画質化が図れて好ましい。
【0045】なお、本実施形態では、発熱体708によ
る予熱は画像情報等の入力データが無い待ち状態のとき
に行う構成としたが、図4に示す手順801〜806を
当該装置の電源オンと共に動作させ、発熱体708によ
る予熱を常時行うような構成にしてもよい。その場合、
並び列の発光素子707は、入力データに応じた本来の
駆動時において、自己発熱のため、その温度が予熱の設
定温度Tsを越えてしまうが、温度監視の制限温度Tx
はそれよりも高く設定されているので、手順803にお
いて異常判定することはなく何ら問題はない。しかし、
発光素子707の温度は、自己発熱に加えて発熱体70
8による予熱も重畳されるため、相当な高温になる可能
性があり、温度上昇を抑えるためには発熱体708によ
る予熱を入力データが無い待ち状態のときに行うのが好
ましい。
【0046】図6は、本発明の第2実施形態を示し、こ
れは本発明にかかる露光装置を用いた画像形成装置の一
例であり、同図は電子写真方式の画像形成装置の構成図
である。
【0047】この画像形成装置は、像担持体としての回
転ドラム型の感光体211の周囲に、帯電手段212,
現像手段213,転写手段214,クリーニング手段2
16を順に配置すると共に、帯電手段212と現像手段
213の間に露光手段217を配置し、記録紙等の転写
材Pの排出経路に定着手段215を配置した構成となっ
ている。
【0048】露光手段217は、本発明の露光装置を適
用したもので、発光体アレイ1の手前にセルフォックレ
ンズアレイ32が配設され、そのセルフォックレンズア
レイ32により発光体アレイ1の発光出力が露光Lとし
て良好に導かれるようになっており、感光体211上に
露光Lを結像させることができ、良好な潜像を得ること
ができる。
【0049】画像形成は、まず、感光体211上を帯電
手段212により一様に帯電する。この感光体211の
帯電面には、画像情報である時系列電気デジタル画素信
号に対応して露光手段217により露光Lがなされ、感
光体211の周面に、画像情報に対応した静電潜像が形
成される。その静電潜像は絶縁トナーを用いた現像手段
213によりトナー像として現像される。一方、給紙部
(不図示)から記録材としての転写材Pが供給されて、
感光体211と、これに所定圧力で押し付け接触させた
圧接ニップ部(転写部)Tに所定のタイミングで導入さ
れ、所定の転写バイアス電圧を印加して転写を行う。
【0050】トナー画像の転写をうけた転写材Pは、感
光体211の表面から分離され、熱定着方式等の定着手
段215へ導入されてトナー画像の定着をうけ、画像形
成物(プリント)として装置外へ排出される。また、転
写材Pへトナー画像を転写した後の感光体211表面
は、クリーニング手段216により残留トナー等の付着
汚染物の除去をうけて清掃され、繰り返して潜像の形成
に供される。
【0051】この場合、電子写真方式の露光プロセスを
行う露光手段217は、本発明の露光装置からなり、こ
のため、当該露光装置の有機発光素子は、入力データが
無い待ち状態で発熱体の自己平衡する発熱により予熱さ
れ、所定温度に保たれるので、雰囲気中の湿気の影響を
防止でき、結露を防ぐことができる。その結果、有機発
光素子の劣化を抑制でき、長寿命化を図ることができる
ので、電子写真方式の露光部に好ましい。そして、発熱
体の発熱が自己平衡するので、温度平衡させるための特
別な制御系が不要で低コスト化が図れる面でも好まし
い。また、有機発光素子は予熱されているので、入力デ
ータに応じた本来の駆動時に、発光の立ち上がりがよく
なり、発光駆動の初期応答を向上することができ、応答
動作の安定性も向上するため、電子写真方式の露光部と
しては高速化,高画質化が図れて好ましい。
【0052】図7は、本発明の第3実施形態を示し、こ
れは本発明にかかる露光装置を用いた画像形成装置の他
例であり、同図は電子写真方式による多色の画像形成装
置の構成図である。
【0053】この画像形成装置は、多色の画像形成を行
うため、電子写真方式の転写までのプロセス構成を四つ
連ねて配列し、転写材Pがそれら四連列のプロセス構成
を順に通過して、定着手段F1に搬送されるようになっ
ている。
【0054】つまり、回転ドラム型の感光体301〜3
04が、二つのローラTR1,TR2の間に渡した転写
ベルトTF1の上流側から順に配列されており、四つの
感光体301〜304それぞれの周囲には、帯電手段C
1〜C4,本発明の露光装置を適用した露光手段E1〜
E4,現像スリーブS1〜S4を備えた現像手段D1〜
D4,転写ブレードT1〜T4が配置され、さらに転写
材Pの排出経路に定着手段F1が設けられている。
【0055】転写材Pは矢印方向に搬送され、ローラT
R1、TR2に懸架させた転写ベルトTF1上に導か
れ、転写ベルトTF1の搬送により、感光体301と転
写ブレードT1に挟持される設定とされたブラック転写
位置へと移動する。このとき、感光体301は、そのド
ラム周上に配置した帯電手段C1,露光手段E1,現像
手段D1の現像スリーブS1による電子写真プロセスに
よって所定ブラックのトナー画像を有していて、転写材
Pにブラックトナー画像の転写が行われる。
【0056】さらに転写材Pは、転写ベルトTF1によ
り搬送されて、感光体302と転写ブレードT2に挟持
される設定とされたシアン転写位置,感光体303と転
写ブレードT3に挟持される設定とされたマゼンタ転写
位置,感光体304と転写ブレードT4に挟持される設
定とされたイエロー転写位置へと順次移動し、それそれ
の転写位置で、ブラック転写位置と同様なプロセスによ
り、シアントナー画像,マゼンタトナー画像,イエロー
トナー画像の転写が行われる。
【0057】この場合、各感光体301〜304が良好
な回転を行っているので、各転写記録間では、画像のレ
ジストレーションが良好に行える。以上のプロセスによ
り多色記録を行った転写材Pは、定着手段F1へ導かれ
て定着が行われ、これにより多色画像を得ることができ
る。
【0058】このような多色の画像形成装置では、電子
写真プロセスが複数となるので、従来の露光装置での有
機発光素子にかかる問題点、つまり、雰囲気中の湿気の
ため有機発光素子の劣化が進んで寿命が短くなるという
問題点も複数,多重に影響が出てくるが、ここでは本発
明の露光装置による露光手段E1〜E4を備えたので、
それぞれの露光手段において有機発光素子は、入力デー
タが無い待ち状態で発熱体の自己平衡する発熱により予
熱され、所定温度に保たれるので、雰囲気中の湿気の影
響を防止でき、結露を防ぐことができ、その結果、複数
構成であっても問題点の影響を緩和できるので、多色の
電子写真方式の露光部に好ましい。そして、発熱体の発
熱が自己平衡するので、温度平衡させるための特別な制
御系が不要で低コスト化が図れる面からも、多色の電子
写真方式の露光部には、特に好ましい。
【0059】また、有機発光素子は予熱されているの
で、入力データに応じた本来の駆動時に、発光の立ち上
がりがよくなり、発光駆動の初期応答を向上することが
でき、応答動作の安定性も向上する。このため、多色の
電子写真方式の露光部としては高速化,高画質化が図れ
て好ましく、高品位な多色画像を得ることができる。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、発
熱手段が有機発光素子の近房に付設されるので、その発
熱手段を、入力データが無い待ち状態のときに起動させ
れば雰囲気中の湿気の影響を防止できる所定温度に自己
平衡して発熱する。これにより、有機発光素子は、入力
データが無い待ち状態で発熱手段の自己平衡する発熱に
より予熱され、予め設定した所定温度に保たれるので、
雰囲気中の湿気の影響を防止でき、結露を防ぐことがで
きる。その結果、有機化合物による発光素子の劣化を抑
制でき、長寿命化を図ることができる。
【0061】そして、発熱手段の発熱は、自己平衡によ
り所定温度になるので、温度平衡させるための特別な制
御系は必要なく、構成が簡略になるので低コスト化が図
れて好ましい。
【0062】また、有機発光素子は入力データが無い待
ち状態で所定温度に保たれているので、入力データに応
じた本来の駆動時に、発光の立ち上がりがよくなり、発
光駆動の初期応答を向上することができ、応答動作の安
定性も向上する。このため、電子写真方式の露光部とし
ては高速化,高画質化が図れて好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す発光装置及び露光
装置の構成図である。
【図2】図1の発光体アレイの斜視図である。
【図3】図1の発光素子の層構成を示す断面図である。
【図4】発光素子の予熱制御のフローチャートである。
【図5】発光体アレイの温度を測定した結果のグラフ図
である。
【図6】本発明の第2実施形態を示す電子写真方式の画
像形成装置の一例の構成図である。
【図7】本発明の第3実施形態を示す電子写真方式の画
像形成装置の他例の構成図である。
【符号の説明】
1,709 発光体アレイ 2,707 有機発光素子 4,706 温度センサ 5,708 発熱体(発熱手段) 217 露光手段(発光装置) 702 CPU E1,E2,E3,E4 露光手段(発光装置) Ts 所定温度 Tx 制限温度
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 永瀬 幸雄 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−45654(JP,A) 特開 平8−112925(JP,A) 特開 平3−46676(JP,A) 特開 平7−263742(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/44 B41J 2/45 B41J 2/455 H05B 33/02 H05B 33/14

Claims (19)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の有機発光素子が並び列に配列され
    た発光体アレイを有し、有機発光素子を入力データに対
    応させて駆動する発光装置において、前記有機発光素子
    の近房に付設されて雰囲気中の湿気の影響を防止できる
    所定温度に自己平衡して発熱する発熱手段を備えたこと
    を特徴とする発光装置。
  2. 【請求項2】 有機発光素子への入力データが無い待ち
    状態のときに発熱手段を駆動することを特徴とする請求
    項1に記載の発光装置。
  3. 【請求項3】 有機発光素子が、基板上に、少なくとも
    陽極層及び陰極層と、これらの間に挟持された一層また
    は複数層の有機化合物層により構成されることを特徴と
    する請求項1または2に記載の発光装置。
  4. 【請求項4】 発熱手段を発光素子近傍に有することを
    特徴とする請求項1〜3に記載の発光装置。
  5. 【請求項5】 発熱手段を発光体アレイの基板上に有す
    ることを特徴とする請求項1〜4に記載の発光装置。
  6. 【請求項6】 前記有機発光素子の温度を検知する温度
    検出手段と、前記温度検出手段から検知出力を受けて検
    知値が所定値となるように前記発熱手段をオン,オフ駆
    動する制御手段とを備えたことを特徴とする請求項1〜
    5に記載の発光装置。
  7. 【請求項7】 温度検出手段を発光素子近傍に有するこ
    とを特徴とする請求項6に記載の発光装置。
  8. 【請求項8】 温度検出手段を発光体アレイの基板上に
    有することを特徴とする請求項6または7に記載の発光
    装置。
  9. 【請求項9】 発光素子、発熱手段、温度検知手段の相
    互の隔たり間隔が略同一であることを特徴とする請求項
    6〜8に記載の発光装置。
  10. 【請求項10】 複数の有機発光素子が並び列に配列さ
    れた発光体アレイを有し、有機発光素子を入力データに
    対応させて駆動する露光装置において、前記有機発光素
    子の近房に付設されて雰囲気中の湿気の影響を防止でき
    所定温度に自己平衡して発熱する発熱手段を備えたこ
    とを特徴とする露光装置。
  11. 【請求項11】 有機発光素子への入力データが無い待
    ち状態のときに発熱手段を駆動することを特徴とする請
    求項10に記載の露光装置。
  12. 【請求項12】 有機発光素子が、基板上に、少なくと
    も陽極層及び陰極層と、これらの間に挟持された一層ま
    たは複数層の有機化合物層により構成されることを特徴
    とする請求項10または11に記載の露光装置。
  13. 【請求項13】 発熱手段を発光素子近傍に有すること
    を特徴とする請求項10〜12に記載の露光装置。
  14. 【請求項14】 発熱手段を発光体アレイの基板上に有
    することを特徴とする請求項10〜13に記載の露光装
    置。
  15. 【請求項15】 前記有機発光素子の温度を検知する温
    度検出手段と、前記温度検出手段から検知出力を受けて
    検知値が所定値となるように前記発熱手段をオン,オフ
    駆動する制御手段とを備えたことを特徴とする請求項1
    0〜14に記載の露光装置。
  16. 【請求項16】 温度検出手段を発光素子近傍に有する
    ことを特徴とする請求項15に記載の露光装置。
  17. 【請求項17】 温度検出手段を発光体アレイの基板上
    に有することを特徴とする請求項15または16に記載
    の露光装置。
  18. 【請求項18】 発光素子、発熱手段、温度検知手段の
    相互の隔たり間隔が略同一であることを特徴とする請求
    項15〜17に記載の露光装置。
  19. 【請求項19】 請求項10〜18に記載の露光装置
    と、該露光装置により露光される感光体とを少なくとも
    有することを特徴とする画像形成装置。
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