JP3302128B2 - 蛍光灯駆動装置 - Google Patents

蛍光灯駆動装置

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JP3302128B2
JP3302128B2 JP26723693A JP26723693A JP3302128B2 JP 3302128 B2 JP3302128 B2 JP 3302128B2 JP 26723693 A JP26723693 A JP 26723693A JP 26723693 A JP26723693 A JP 26723693A JP 3302128 B2 JP3302128 B2 JP 3302128B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機やファクシミリ
等の原稿露光用光源として用いられる蛍光灯の駆動を行
なう蛍光灯駆動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真装置等の複写機における
原稿露光用光源としては、ハロゲンランプと蛍光灯が主
に用いられてきている。このうち、蛍光灯は大きな光量
を必要としない低速機において使用されることが多い
が、消費電力が小さいため、より高速な機種においても
蛍光灯光源への移行が望まれている。
【0003】複写機に搭載される蛍光灯の駆動及び制御
回路例を図10に示す。
【0004】1は蛍光灯、2は蛍光灯点灯電流制限イン
ダクタンス、3はインバータトランス、4はインバータ
トランスドライブトランジスタ、5はスナバコンデン
サ、6は装置内のDC安定化電源、7はダイオードブリ
ッジ、8は蛍光灯の点灯、消灯を行なう制御トランジス
タ、9及び10はバイパスコンデンサ、11及び12は
蛍光灯内のフィラメント、13は発振器である。また、
20は商用交流電源、21は商用交流電源から装置本体
で使用するDC低電圧を生成するAC−DCコンバー
タ、22は装置のシステム制御をおこなうシステムコン
トローラ、23はAC−DCコンバータの出力制御を指
令するモード信号である。
【0005】図10の回路例の動作を図11に示すタイ
ミングチャートで説明する。まず、電源が投入されると
装置は待機(スタンバイ)状態となる。この時、AC−
DCコンバータ21にはコントローラ22よりスタンバ
イモードの信号が送られる。これにより、AC−DCコ
ンバータ21の出力VDDはコピー動作時の電圧よりも低
い電圧出力となる。本例では12Vとする。
【0006】一方、蛍光灯1は待機中当然、消灯状態に
あるが、コピー動作を開始する際、よりスムーズな点灯
開始を行なうため、若干の予熱電流をフィラメント1
1,12に流しておく必要がある。本例ではインバータ
トランス3の入力の一端にAC−DCコンバータ21の
出力電圧が印加されており、もう一端を発振器13の発
振出力に従って30KHzの周波数でオンオフスイッチ
ングする。これによりインバータトランス3の出力には
巻数比に応じた高電圧Vhが発生する。この時ダイオー
ドブリッジ7は制御トランジスタ8によりショートされ
ているので、インバータトランス3の出力側はインダク
タ2、フィラメント11及びバイパスコンデンサ9、フ
ィラメント12及びバイパスコンデンサ10による直列
回路が接続された状態となる。従って、出力巻線電流は Vh/jωL となる。これからバイパスコンデンサ9,10により分
流する電流を差引いた値が、蛍光灯1のフィラメント1
1,12に流れる予熱電流となる。本例ではこの時35
0mAのフィラメント電流がながれるとし、この状態を
ハーフ予熱状態と呼ぶ。
【0007】次に、コピーキーが押されるとコントロー
ラ22からAC−DCコンバータ21にコピーモード信
号が送られる。これにより、AC−DCコンバータ21
の出力VDDは装置各ユニットが動作可能な電圧に上昇さ
れる。本例では、24Vとする。これにより、インバー
タトランス3の出力巻線電圧はほぼ、2倍に上昇し、従
って、予熱電流もほぼ2倍となる。本例ではこの時70
0mAのフィラメント電流がながれるとし、この状態を
フル予熱状態と呼ぶ。点灯開始直前のこのフル予熱は蛍
光灯1の速やかな点灯開始のために効果があり、一般に
必須のシーケンスである。
【0008】次に、原稿露光のタイミングにおいて、制
御トランシスタ8によるダイオードブリッジ7のショー
トが停止し、インバータトランス3の出力電圧が蛍光灯
1の両端に印加される。これにより、蛍光灯1は点灯を
開始する。露光タイミングが終わると、再びダイオード
ブリッジ7がショートされ、蛍光灯1が消灯する。そし
て、装置が複写動作の後処理を終え、再びスタンバイモ
ードへ移行するまで、予熱はフル予熱モードを継続す
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】高速機において、露光
用光源として蛍光灯を使用するためには、高い光量とそ
の長寿命化が必須の条件となるが、蛍光灯を使いこなす
上で、高い光量とちらつきのない安定な調光性を確保す
ると同時に、フィラメントの長寿命化、および光量ダウ
ンをひきおこすフィラメント周辺部の管面黒化を回避す
るために、調光時のフィラメント温度を常に適正な値に
精密に制御する必要がある。
【0010】しかしながら、従来の方法では調光時の予
熱電力を、装置の動作シーケンスの中で十分に決め細か
く制御することができず、目標とする寿命に達するまえ
に、フィラメントの電子放射物質枯渇、さらにはフィラ
メントの断線、または、管面の著しい黒化による光量ダ
ウンが避けられずにいた。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は以上の点に鑑み
てなされたもので、蛍光灯の調光時のフィラメント温度
を適正な値に精密に制御することを目的とするものであ
り、詳しくは、蛍光灯の発光用管電流を発生する第1の
駆動回路と、前記第1の駆動回路とは独立に前記蛍光灯
のフィラメント予熱のための予熱電流を供給する第2の
駆動回路と、前記蛍光灯を一定光量で発光すべく前記第
1の駆動回路から発生される管電流を所定周期でオン、
オフ制御するとともに、管電流のオフ期間に前記第2の
駆動回路より前記蛍光灯のフィラメントに予熱電流を供
給し、且つ、前記オフ期間において前記蛍光灯のフィラ
メントに供給される予熱電流の電力レベルを予熱電流の
通電オン、オフの割合を制御することによって切替える
コントローラとを有する蛍光灯駆動装置を提供するもの
である。
【0012】
【実施例】<第1の実施例>図1のブロック構成図、及
び図2のタイミング図を用い、本発明の第1の実施例を
説明する。なお、上述と同一の箇所は同一の番号を付
し、特に説明を繰り返さない。
【0013】100で示した部分は第1の駆動回路を示
し、蛍光灯1の点灯管電流を発生するものであり、本例
ではフィラメント予熱には一切関与しない構成となって
いる。
【0014】200で示した部分は第2の駆動回路を示
すもので、フィラメントの予熱専用の回路で、高精度か
つ、十分な予熱電力を第1の駆動回路とは独立に供給す
るためのものである。
【0015】31はフィラメント11,12に予熱電流
を供給する為の高周波トランスであり、本例では蛍光灯
1のフィラメント11,12に接続される2つの出力巻
線32,33と、電力供給をおこなう入力巻線34から
構成される。35は実際の駆動回路出力36,37とト
ランス31を交流結合するカップリングコンデンサであ
る。38は駆動のための原発振となる発振器39からの
信号をうけ、出力段36,37に高低レベル信号をおく
るスイッチングトランジスタである。
【0016】この第2の駆動回路202はコントローラ
22から予熱オン*信号44のHレベル時、スイッチ素
子40のショートにより駆動がとまる。また、同じく点
灯オン*信号43のLレベル時、反転器42、スイッチ
素子41をとおし駆動が止る。これにより、蛍光灯1が
点灯している間、予熱は完全に停止することになる。本
例では点灯中はフィラメント温度が十分上昇しており、
外部予熱は不要である場合を想定している。蛍光灯1の
特性により若干の予熱を加えた方が良い場合について
は、スイッチ41は削除すればよい。
【0017】このように蛍光灯管電流のための駆動回路
とフィラメントの予熱回路を完全に機能分離させるのは
本実施例の特徴のひとつであり、次の様な効果がある。
【0018】(1)第1の駆動回路100が、例えば図
3に示すように多出力型のトランスの1出力OUT3を
使用しているような場合、それ以外の出力巻線の負荷変
動が大きく、蛍光灯用巻線出力がそれに振られ、十分な
安定度が得られないような場合、それとは全く独立に第
2の駆動回路から安定した、精度の高い予熱電流を供給
できる。
【0019】(2)第1の駆動回路100により、発生
させる蛍光灯管電流の最大値より、フィラメント予熱電
流の最大必要値の方が大きい場合、第1の駆動回路とは
独立に制御可能な第2の駆動回路から、その全て、また
は1部を供給することが可能となる。
【0020】次に、図2のタイミング図において、 1)機器が待機中である、消灯、フィラメントハーフ予
熱の状態。 2)点灯開始前の消灯、フィラメントフル予熱の状態。 3)点灯、消灯を高周波にて切替える調光状態。 の時間帯に分類し、動作を説明し、シーケンスとしての
特徴を示す。
【0021】1)機器が待機中であるため、点灯オン*
信号はHレベルとなり、これによりダイオードフリッジ
7がショウートされるので蛍光灯1の両端に第1の駆動
回路100からの電圧が印加されず、管電流は流れな
い。一方、予熱オン*信号は約50%のデューティで5
KHzの信号となっており、スイッチ素子40をオン/
オフし、これが窓となり、予熱ドライブ信号としての発
振器39からの32KHzの原クロックが200μsお
きに約100μsの期間に渡って出力段に送られる。そ
のため、フィラメント11,12には100%予熱通電
時の約半分の実効電圧が印加されることとなる。本例で
は100%予熱通電時に5Vrmsの電圧が各フィラメ
ント11,12に印加されるようにトランス設計がなさ
れているとして、この時PWMによる実効電圧制御によ
って2.5Vrmsの通電がおこなわれると考える。
【0022】このハーフ予熱の状態は次に説明するフル
予熱に移行した際に、フィラメント11,12に低温に
よるラッシュ電流が流れないように、またより短いフル
予熱時間にて所定の点灯開始温度に到達させる為に必要
な動作である。
【0023】2)蛍光灯1を速やかに安定した点灯状態
に移行させるため、またフィラメント11,12の長寿
命化、管面黒化の防止のために、点灯直前に所定の温度
までフィラメント11,12を加熱する必要がある。こ
れがフル予熱であり、予熱オン*信号44が本例では
1.5秒に渡ってLレベルにされ、発振器39からの3
2KHzの原クロックが100%出力段に送られ、5V
rmsの印加が実効される。
【0024】3)点灯オン*信号がLレベルとなり、第
1の駆動回路100の出力が蛍光灯両端に印加される。
2)におけるフル予熱が十分に行なわれていれば、通
常、ほぼ瞬時(第1の駆動回路からの出力の1〜2パル
ス)に点灯に移行する。調光センサー30からの出力に
あわせ、1KHzの周波数で点灯オン*信号43のH、
L切替えを行ない(微視的には点灯、消灯を繰り返
し)、一定の光量を得る。
【0025】この際、この調光中の消灯時の予熱電力は
蛍光灯1の寿命に大きな影響をあたえる。予熱を全くし
ないと、点灯率(調光時の点灯、消灯の割合)が低い場
合、フィラメント温度が低下し、調光中の点灯時に毎回
大きな負担を蛍光管、フィラメントに与える。逆に予熱
を与えすぎると、フィラメント温度が上昇しすぎ、同じ
く悪影響をうむ。
【0026】そこで本例では、次の特徴的な制御を行な
う。 (A)調光中の点灯時は第2の駆動回路200の動作を
停止させる。 (B)調光中の消灯時、調光の周波数(本例では1KH
z)の2〜5倍以上の周波数(本例では5KHz)で、
第2の駆動回路のドライブ信号(本例では32KHz)
の通電、非通電を予熱オン*信号41を用いてPWM制
御し、フィラメント温度を適正値に制御する。
【0027】(B)におけるPWMのデューティは、点
灯率に応じて切替えるとフィラメント温度をより理想的
に最適点に合せ込むことが可能となる。但し、蛍光灯の
特性と求められる寿命によっては、点灯率によらず、P
WMデューティを固定することももちろん可能である。
いずれにしても、本例においては、点灯率が75%程度
までは毎消灯時必ず32Hzの予熱交流信号が1〜2発
以上印加されることができ、調光周波数以下のフィラメ
ント温度リップルは全くない状態で、高精度に温度制御
が可能となる。
【0028】<第2の実施例>第1の実施例では、第1
の駆動回路100を用いた調光中の消灯時、調光の周波
数の2〜5倍以上の周波数で、第2の駆動回路200の
ドライブ信号の通電、非通電を行なっている為、調光周
波数以下の温度リップルは発生しないという特徴を有す
るが、調光周波数の2〜5倍以上の周波数のPWM信号
が必要となる。そのために専用のPWM回路か、もしく
はコントローラー(マイクロコンピュータ)のポート出
力により、ソフトウエアにてPWM信号を出力すること
になる。専用のPWM回路を追加すると回路構成の複雑
化をまねき、コストアップがさけられない。またソフト
ウエアで行なう際には、その他のシステム処理時間によ
る制約で、それほどの周波数でPWM信号を出すことが
難しい場合がある。
【0029】そこで、本実施例では、調光周波数(本例
では1KHzとする。)の1/2から1/5以下の周波
数(本例では100Hzとする。)のPWM信号を予熱
オン*信号44として出力する。この時のタイミングチ
ャートを図4に示す。本例では調光中、100Hzの予
熱オン*信号44を出すために、そのL期間は、消灯
中、32KHzのドライブ信号が第2の駆動回路200
におくられ、フィラメント予熱が行なわれる。また、H
期間は、点灯中、消灯中ともに、フィラメント予熱がス
トップする。これにより、調光中は原理的に100Hz
の温度リップルが発生するが、フィラメントの熱応答性
にもとずく、実際の温度リップル量が、蛍光灯の寿命に
対して、実用上影響をおよぼさない場合は本実施例が、
簡易的方法として有効となる。
【0030】<第3の実施例>図5のブロック構成図、
図6のタイミングチャートを用い、第3の実施例を説明
する。
【0031】図1の構成と同一のものには同一番号を付
してある。
【0032】本例の特徴は、50で示す予熱電圧振幅調
整回路を具えた所である。本回路50はコントローラ2
2からの予熱レベル切替え信号45のH、Lにより、次
に説明するような手順で、予熱電力供給用トランス31
の1次側の駆動振幅を切替え、フィラメント11,12
に印加される交流電圧の振幅を切替える機能を有する。
【0033】まず、点灯開始前のフル予熱時は、予熱レ
ベル切替え信号45はHとなる。定電圧コントローラ5
8は予熱用トランス駆動回路の出力段の電源ラインに接
続されるコンデンサ54の電圧を検出用抵抗55を用
い、検出する。この時、トランジスタ57はオンとなっ
ており、検出用抵抗55の分圧比切替え用抵抗56はグ
ランドレベルに接続され、分圧比が下げられる。この検
出電圧により、定電圧コントローラ58は内部に持つ比
較基準値(図示せず)に対し、大きい場合はトランジス
タ51をオフさせ、小さい場合はオンさせる。その結
果、インダクタンス53およびフライホイールダイオー
ド52により、コンデンサ54は所定の電圧レベルに定
電圧化される。この電圧が予熱用トランス駆動回路の電
源となり、フル予熱の出力振幅が決定される。
【0034】次に、調光時は、予熱レベル切替え信号4
5がLとなり、トランジスタ57をオフさせ、抵抗56
を未接続とし、検出抵抗55が持つ分圧比にもどる(上
がる)。これにより、コンデンサ54の電圧はフル予熱
時に比較し、所定のレベルダウンし、この電圧が予熱用
トランス駆動回路の電源となり、調光時の出力振幅が決
定される。
【0035】以上の様子をタイミングチャートに表した
ものが図6である。
【0036】ハーフ予熱時は、本例では、予熱レベル切
替え信号45はLレベルとし、この状態で、予熱オン*
信号44を100Hz程度の周波数でPWMをかけ、所
望の実効電圧が得られるようにする。
【0037】本チャートでは点灯直前の最後の予熱オン
*信号44のHレベルの状態より表わしている為、予熱
がストップした状態となっている。次に、予熱レベル切
替え信号45をHに、予熱オン*信号44をLにし、フ
ル予熱状態となる。さらに、調光に移行すると同時に予
熱レベル切替え信号45がLにもどり、調光中の消灯
時、フル予熱時よりも振幅の低い交流(32KHz)予
熱電圧が100%通電される。
【0038】本実施例では、第1の実施例と同様に、原
理上、調光の周波数以下の温度リップルは発生しない。
また、第1の実施例に比較して、調光中の消灯時、10
0%の時間割合で、予熱電流が通電されるため、第1の
実施例の様に、消灯時、交流電流の入り、切り(予熱用
PWM)による温度リップルが発生せず、また、点灯直
前まで、必ず予熱電流が通電されるのでフィラメント温
度が常に最高温度になったところで点灯動作が行なわれ
るという特徴がある。したがって、より精密に調光中の
フィラメント温度を管理する必要がある場合に有効であ
る。
【0039】<第4の実施例>第3の実施例では、上述
したように、先の2例に比較し、より温度リップルの少
ない精密なフィラメント予熱制御が可能であることを述
べた。第3の実施例では、予熱用トランスのドライブ回
路の電源電圧を切替える為に、可変電圧のチョッパー回
路を用いた。本例ではこれを用いない方式にについて説
明する。
【0040】図7をもちいて本例を説明する。図5と同
じ構成には同一番号を付す。点灯直前のフル予熱時、予
熱レベル切替え信号45はLになる。そのため、トラン
ジスタ48はオフとなり、ツェナーダイオード47は切
り離された状態となり、予熱用トランス34のドライブ
回路の最終段であるプッシュプル回路の入力段(36、
37のベース)はトランジスタ38のオン電圧(≒0
V)とツェナーダイオード46のオン電圧(本例では2
0Vとする。)が32KHzで切替わる。この電圧がA
C結合コンデンサ35をとおして、予熱用トランス31
に印加される。
【0041】次に、調光に入る場合、予熱レベル切替え
信号45がHとなり、トランジスタ48がオンとなり、
ツェナーダイオード46よりも小さいオン電圧を持った
ツェナーダイオード47(本例では12Vとする。)が
オンする。そのため、本例では、調光中の消灯時、0V
と12Vに32KHzで振れる信号が同じくプッシュプ
ル回路の入力段に印加される。
【0042】上述の様に、本例では、予熱用トランス3
1の駆動段回路の信号入力自体を切替えることによっ
て、予熱トランス31の出力電圧振幅を変化させるもの
であり、予熱電力の切替え回路が簡略化できる効果があ
る。ただし、予熱用トランス31のドライバであるプッ
シュプル回路を構成するNPNトランジスタが電力を損
失するために生じる昇温に対する対策は必要となる。
【0043】<第5の実施例>上述の4つの例では特に
限定していないが、本実施例では、 1)第2の駆動回路としての予熱用トランスの2つの出
力巻線 2)管電流を発生させるための第1の駆動回路 3)蛍光灯の2つのフィラメント電極 の接続関係について、第1の駆動回路100からの管電
流が第2の駆動回路200に流れ込む際に、予熱用トラ
ンスの2つの出力巻線32,33で各々、コア上で同一
方に磁束を発生するように接続することを特徴とする。
これを図8を用い、説明する。
【0044】図8中、第1の駆動回路100のトランス
3から供給される管電流は、インダクタンス2をとおっ
たあと、一部ば実線で示す用に、直接蛍光管1に入り、
実線の矢印で示すようにトランス3に戻っていく。もう
一部は、破線の矢印で示すように第2の駆動回路200
である予熱用トランス31の出力巻線32に流れ込み、
その後、管電流となる。管の他端では同じく、第2の駆
動回路200の予熱用トランス31のもう一方の出力巻
線33に流れ込んだ後、トランス3に戻っていく。
【0045】この時、実線で示した電流路と破線で示し
た電流路で夫々、どれくらいの割合で分流するかは、当
然それぞれの電流路のインピーダンスによって決る。但
し、本例においては、予熱トランス31の2出力巻線3
2,33の巻方向が、おのおの流れ込み電流により発生
する磁束が同一方向となるように接続されているため、
予熱用トランス31の出力巻線32,33のインダクタ
ンスによるインピーダンスがあらわれ、ほとんどの電流
が直接管電流として蛍光管1側にながれこむ。このた
め、フィラメント11,12上の放電点はほぼ1点にし
ぼられて形成される。
【0046】もし、接続方法を図9のように図8と逆に
すると、予熱用トランス31の2出力巻線32,33で
各々生じる磁束は逆方向となり、互に打消しあい、イン
ダクタンスはほとんど消滅し、インピーダンスが非常に
小さくなる。そのため、直接、管電流となるものと予熱
用トランス31にまわりこんで管電流となるものが同等
レベルとなり、フィラメント11,12上に夫々2つの
放電ポイントができる可能性があり、フィラメント寿命
に大きな悪影響を与えることがある。
【0047】本実施例の様に、蛍光灯点灯時、第1の駆
動回路100からの電流が予熱用トランス31の出力巻
線32,33をバイパスして管電流となる電流分につい
て、各々の出力巻線32,33で発生する磁束が同一方
向となるように、トランス31の2出力巻線32,33
と蛍光灯1のフィラメント11,12を接続することに
より、、バイパス電流を最小限に抑える事ができ、フィ
ラメント上の放電ポイントを1点に絞りこんで、フィラ
メント寿命を延すことが可能となる。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、蛍光灯の発光用管
電流を発生する第1の駆動回路と、前記第1の駆動回路
とは独立に前記蛍光灯のフィラメント予熱のための予熱
電流を供給する第2の駆動回路と、前記蛍光灯を一定光
量で発光すべく前記第1の駆動回路から発生される管電
流を所定周期でオン、オフ制御するとともに、管電流の
オフ期間に前記第2の駆動回路より前記蛍光灯のフィラ
メントに予熱電流を供給し、且つ、前記オフ期間におい
て前記蛍光灯のフィラメントに供給される予熱電流の電
力レベルを予熱電流の通電オン、オフの割合を制御する
ことによって切替えるコントローラとを有するので、管
電流発生に影響されることなしに予熱電流をフィラメン
トに安定して供給するとともに、蛍光灯の調光時のフィ
ラメント温度を適正な値に精密に制御することが可能と
なる。
【0049】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を説明するブロック構成
図である。
【図2】第1の実施例を説明するタイミング図である。
【図3】本発明の第2の実施例を説明する駆動回路構成
図である。
【図4】第2の実施例を説明するタイミング図である。
【図5】本発明の第3の実施例を説明するブロック構成
図である。
【図6】第3の実施例を説明するタイミング図である。
【図7】本発明の第4の実施例を説明するブロック構成
図である。
【図8】本発明の第5の実施例を説明するブロック構成
図である。
【図9】第5の実施例を説明するブロック構成図であ
る。
【図10】従来の構成例を示すブロック構成図である。
【図11】従来の動作を説明するタイミング図である。
【符号の説明】
1 蛍光灯 3 インバータトランス 11 フィラメント 12 フィラメント 22 コントローラ 31 高周波トランス
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H05B 41/24 H04N 1/04 101

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蛍光灯の発光用管電流を発生する第1の
    駆動回路と、 前記第1の駆動回路とは独立に前記蛍光灯のフィラメン
    ト予熱のための予熱電流を供給する第2の駆動回路と、前記蛍光灯を一定光量で発光すべく前記第1の駆動回路
    から発生される管電流を所定周期でオン、オフ制御する
    とともに、管電流のオフ期間に前記第2の駆動回路より
    前記蛍光灯のフィラメントに予熱電流を供給し、且つ、
    前記オフ期間において前記蛍光灯のフィラメントに供給
    される予熱電流の電力レベルを予熱電流の通電オン、オ
    フの割合を制御することによって切替えるコントローラ
    とを有することを特徴とする蛍光灯駆動装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の蛍光灯駆動装置におい
    て、前記コントローラは、調光センサーの出力に基づい
    て管電流のオン、オフの割合を制御することを特徴とす
    る蛍光灯駆動装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の蛍光灯駆動装置におい
    て、前記第2の駆動回路として、少なくとも、前記蛍光
    管の両端フィラメントに各々接続される2つの出力巻線
    と1つの電力供給用入力巻線をそなえたトランスを具備
    し、 蛍光灯点灯時、前記第1の駆動回路からの電流が該トラ
    ンスの出力巻線をバイパスして管電流となる電流分につ
    いて、各々の出力巻線で発生する磁束が同一方向となる
    ように、トランスの2出力巻線と前記蛍光灯のフィラメ
    ントを接続することを特徴とする蛍光灯駆動装置。
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