JP3301644B2 - 印刷状態監視装置 - Google Patents

印刷状態監視装置

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JP3301644B2
JP3301644B2 JP03399393A JP3399393A JP3301644B2 JP 3301644 B2 JP3301644 B2 JP 3301644B2 JP 03399393 A JP03399393 A JP 03399393A JP 3399393 A JP3399393 A JP 3399393A JP 3301644 B2 JP3301644 B2 JP 3301644B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、印刷された印刷紙の印
刷状態の良否を検査するに好適な印刷状態監視装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、印刷状態監視装置として、特開平
1-153944号公報に記載の如くのものがある。この従来技
術は、一方向に送られている印刷紙に光を照射する照射
装置と、印刷紙の送り方向に直交する方向にてライン状
に配置された複数個の受光素子を有し印刷紙からの反射
光量を検出する反射光量検出手段と、この反射光量検出
手段の各受光素子からの出力信号を基準値と比較するこ
とにて印刷紙の印刷状態を監視する監視手段を有して構
成される。
【0003】この印刷状態監視装置は、印刷紙が所定ピ
ッチ送られる毎に、印刷紙の送り駆動系に設けてあるパ
ルス発生器から発生されるパルスに基づき、該印刷紙の
送り方向に直交する方向における1ラインずつ、順次、
検出手段の各受光素子にて印刷紙からの反射光量を検出
する。そして、この検出値は、監視装置にて基準値と比
較され、両者間に所定値を越える差が存在したとき、印
刷不良と認識される。これにより、印刷状態監視装置
は、印刷紙の全面を検査する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、従来技術
には、下記、の問題点がある。 パルス発生器からのパルスに基づく一定のタイミング
で、検査手段が印刷紙の検出を継続していても、印刷紙
に蛇行を生ずると、印刷紙における検出すべき位置が反
射光量検出手段に対する左右(送り方向に直交する方
向)にずれて検出される。そして、その検出値があたか
も正規の位置の検出値として対応する基準値と比較され
る。このため、検出値が基準値に対して許容値を越える
差を生ずるものとなり、印刷不良とみなす誤検出をして
しまう。従って、正確な監視を行なうことができない。
【0005】パルス発生器からのパルスに基づく一定
のタイミングで、検出手段が印刷紙の検出を継続してい
ても、印刷紙に伸び又は縮みを生ずる等によって印刷紙
の送りずれを生ずると、印刷紙における検出すべき位置
が反射光量検出手段に対する前後(送り方向)にずれて
検出される。そして、その検出値があたかも正規の位置
の検出値として対応する基準値と比較される。このた
め、検出値が基準値に対して許容値を越える差を生ずる
ものとなり、印刷不良とみなす誤検出をしてしまう。従
って、正確な監視を行なうことができない。
【0006】本発明は、印刷紙の蛇行に起因する誤検出
を防止し、印刷状態の検出精度を向上することを目的と
する。
【0007】また、本発明は、印刷紙の送りずれに起因
する誤検出を防止し、印刷状態の検出精度を向上するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、一方向に送られている印刷紙に光を照射する照射装
置と、印刷紙の送り方向に直交する方向にてライン状に
配置された複数個の受光素子を有し印刷紙からの反射光
量を検出する反射光量検出手段と、この反射光量検出手
段の各受光素子からの出力信号を当該受光素子自身の
準値と比較することにて印刷紙の印刷状態を監視する監
視手段を有する印刷状態監視装置において、印刷紙の送
り方向と直交する方向における印刷紙の蛇行量を検出す
る蛇行検出手段と、反射光量検出手段を印刷紙の送り方
向と直交する方向に移動させる移動手段と、蛇行検出手
段により検出された蛇行量に基づき、移動手段を駆動制
し、監視手段において反射光量検出手段の各受光素子
からの出力信号を当該受光素子自身の基準値と比較する
ことにて印刷紙の印刷状態を監視可能とする制御手段と
を有するようにしたものである。
【0009】請求項2に記載の本発明は、一方向に送ら
れている印刷紙に光を照射する照射装置と、印刷紙の送
り方向に直交する方向にてライン状に配置された複数個
の受光素子を有し印刷紙からの反射光量を検出する反射
光量検出手段と、この反射光量検出手段の各受光素子か
らの出力信号を当該受光素子自身の基準値と比較するこ
とにて印刷紙の印刷状態を監視する監視手段を有する印
刷状態監視装置において、印刷紙の絵柄と一定の位置関
係をなして印刷紙に付された検出マークを印刷紙が所定
量送られる毎に検出することにて、印刷紙の送り方向に
おける送りずれ量を求める送りずれ検出手段と、反射光
量検出手段を印刷紙の送り方向に移動させる移動手段
と、送りずれ検出手段により検出された送りずれ量に基
づき、移動手段を駆動制御し、監視手段において反射光
量検出手段の各受光素子からの出力信号を当該受光素子
自身の基準値と比較することにて印刷紙の印刷状態を監
視可能とする制御手段とを有するようにしたものであ
る。
【0010】請求項3に記載の本発明は、一方向に送ら
れている印刷紙に光を照射する照射装置と、印刷紙の送
り方向に直交する方向にてライン状に配置された複数個
の受光素子を有し印刷紙からの反射光量を検出する反射
光量検出手段と、この反射光量検出手段の各受光素子か
らの出力信号を当該受光素子自身の基準値と比較するこ
とにて印刷紙の印刷状態を監視する監視手段を有する印
刷状態監視装置において、印刷紙の送り方向と直交する
方向における印刷紙の複数種類の蛇行量を予め設定する
とともに、各蛇行量下における反射光量検出手段の各受
光素子からの出力値を当該受光素子自身の基準値として
各蛇行量とともに記憶する記憶手段と、印刷紙の送り方
向と直交する方向における印刷紙の蛇行量を検出する蛇
行検出手段とを有し、監視手段は、蛇行検出手段が検出
した蛇行量に近似する蛇行量下における反射光量検出手
段の各受光素子の基準値を記憶手段から探し出し、その
基準値を反射光量検出手段の当該受光素子の検出値と比
較するようにしたものである。
【0011】請求項4に記載の本発明は、一方向に送ら
れている印刷紙に光を照射する照射装置と、印刷紙の送
り方向に直交する方向にてライン状に配置された複数個
の受光素子を有し印刷紙からの反射光量を検出する反射
光量検出手段と、この反射光量検出手段の各受光素子か
らの出力信号を当該受光素子自身の基準値と比較するこ
とにて印刷紙の印刷状態を監視する監視手段を有する印
刷状態監視装置において、印刷紙の送り方向における印
刷紙の複数種類の送りずれ量を予め設定するとともに、
各送りずれ量下における反射光量検出手段の各受光素子
からの出力値を当該受光素子自身の基準値として各送り
ずれ量とともに記憶する記憶手段と、印刷紙の絵柄と一
定の位置関係をなして付された検出マークを検出するこ
とにて印刷紙の送り方向における送りずれ量を求める送
りずれ検出手段とを有し、監視手段は、送りずれ検出手
段にて求められた送りずれ量に近似する送りずれ量下に
おける反射光量検出手段の各受光素子の基準値を記憶手
段から探し出し、その基準値を反射光量検出手段の当該
受光素子の検出値と比較するようにしたものである。
【0012】
【作用】請求項1に記載の本発明によれば、下記の作
用がある。 印刷紙に蛇行を生ずると、蛇行検出手段がその蛇行量
を検出する。そして、制御手段は、その蛇行量に基づき
移動手段を制御することにより、反射光量検出手段を蛇
行方向に移動させ、蛇行による反射光量検出手段と印刷
紙の検出位置との相対ずれを修正して誤検出を防止する
ものとなる。
【0013】請求項2に記載の本発明によれば、下記
の作用がある。 印刷紙に伸び又は縮みを生ずる等によって印刷紙に送
りずれを生ずると、送りずれ検出手段がその送りずれ量
を検出する。そして、制御手段は、その送りずれ量に基
づき移動手段を制御することにより、反射光量検出手段
を送り方向に移動させ、送りずれによる反射光量検出手
段と印刷紙の検出位置との相対ずれを修正して誤検出を
防止するものとなる。
【0014】請求項3に記載の本発明によれば、下記
の作用がある。 記憶手段は、予め、印刷紙の複数種類の蛇行量と、各
蛇行量下における反射光量検出手段からの出力値を基準
値として各蛇行量とともに記憶する。
【0015】その後の印刷状態監視過程で、印刷紙に蛇
行を生ずると、蛇行検出手段がその蛇行量を検出する。
そして、監視手段は、反射光量検出手段の検出値を、当
該蛇行量に近似する蛇行量下における前述の基準値と比
較する結果、蛇行による反射光量検出手段の検出値とこ
れに対応すべき基準値との不整合を解消して誤検出を防
止するものとなる。
【0016】請求項4に記載の本発明によれば、下記
の作用がある。 記憶手段は、予め、印刷紙の複数種類の送りずれ量
と、各送りずれ量下における反射光量検出手段からの出
力値を基準値として各送りずれ量とともに記憶する。
【0017】その後の印刷状態監視過程で、印刷紙に伸
び又は縮みを生ずる等によって印刷紙に送りずれを生ず
ると、送りずれ検出手段がその送りずれ量を検出する。
そして、監視手段は、反射光量検出手段の検出値を、当
該送りずれ量に近似する送りずれ量下における前述の基
準値と比較する結果、送りずれによる反射光量検出手段
の検出値とこれに対応すべき基準値との不整合を解消し
て誤検出を防止するものとなる。
【0018】
【実施例】図1は本発明の第1実施例を示す模式図、図
2は本発明の第2実施例を示す模式図、図3は本発明の
第3実施例を示す模式図、図4は本発明の第4実施例を
示す模式図である。
【0019】(第1実施例)(図1) 印刷状態監視装置10は、図1に示す如く、送り装置1
1と、照射装置12と、反射光量検出器13と、メモリ
14と、監視回路15とを有している。
【0020】送り装置11は、電動モータ21により駆
動される送りローラ22によって印刷紙1を連続送りす
る。電動モータ21にはパルス発生器23が連結されて
おり、パルス発生器23は印刷紙1が定ピッチ送られる
毎にパルスを発生する。
【0021】照射装置12は、印刷紙1に光を照射す
る。照射装置12は、例えば印刷紙1の送り方向に直交
する方向に延在される円柱状蛍光灯にて構成される。
【0022】反射光量検出器13は、印刷紙1の送り方
向に直交する方向にてライン状に配置された複数個の受
光素子(フォトダイオード、CCD等)a,b,…を有
し、印刷紙1が所定ピッチ送られる毎に印刷紙1からの
反射光量を検出する。ここで、反射光量検出器13は、
各受光素子a,b,…毎に独立の光路管24を定め、印
刷紙1の1ラインに定めた各検出領域からの反射光量を
各受光素子a,b,…にて受光し、各受光素子a,b,
…にそれらの受光量に応じた光電流を発生させる。
【0023】メモリ14は、印刷紙1の送り方向に直交
する方向における蛇行、印刷紙1の送り方向における送
りずれがない状態下で、反射光量検出器13の各受光素
子a,b,…が正規に対応する印刷紙1の送り方向にお
ける所定ピッチ毎の各検出領域から受光すべき1画面分
の反射光量を、各検出領域毎の基準値として予め記憶し
ている。ここで、1画面とは、図1に示したように、印
刷の繰り返しパターンにおける1パターン分をいい、そ
の開始位置は絵柄の開始位置とずれていてもかまわな
い。
【0024】監視回路15は、反射光量検出器13の各
受光素子a,b,…からの出力値(検出値)を対応する
基準値と比較することにより、印刷紙1の印刷状態を監
視する。
【0025】尚、Sは反射光量検出器13をメモリ1
4、監視回路15のいずれかに接続するための切換スイ
ッチである。
【0026】即ち、印刷状態監視装置10は、印刷紙1
が所定ピッチ送られる毎に、送り装置11に設けてある
パルス発生器23から発生されるパルスに基づき、印刷
紙1の送り方向に直交する方向における1ラインずつ、
順次、反射光量検出器13の各受光素子a,b,…にて
印刷紙1からの反射光量を検出する。そして、この検出
値は、監視回路15にて、対応する基準値と比較され、
両者間に所定値を越える差が存在したとき、その検出値
に対応する検出領域に不良があるものと判定し、エラー
信号をアラームに送り、警報を発する。
【0027】然るに、印刷状態監視装置10にあって
は、印刷紙1の蛇行に起因する誤検出対策として、蛇行
検出器16と、横移動装置17と、制御装置18とを備
えている。
【0028】蛇行検出器16は、印刷紙1の送り経路の
上方に配置され、印刷紙1の送り方向と直交する方向に
おける印刷紙1の蛇行量を検出する。蛇行検出器16
は、具体的には、印刷紙1の絵柄と一定の位置関係をな
して印刷紙1に付された蛇行検出マーク1Aを、印刷紙
1が所定量送られる毎に検出することにて、印刷紙1の
送り方向と直交する方向における印刷紙1の蛇行量を検
出する。
【0029】尚、印刷紙1において、紙エッジと絵柄と
の距離が常に一定である場合には紙エッジで蛇行検出マ
ーク1Aを代用しても良い。
【0030】横移動装置17は、反射光量検出器13を
印刷紙1の送り方向と直交する方向に移動させる。横移
動装置17は、具体的には、反射光量検出器13に結合
したラック25にピニオン(不図示)を噛み合わせ、こ
のピニオンをパルスモータ、サーボモータ等にて駆動可
能とすることにて構成される。
【0031】制御装置18は、蛇行検出器16により検
出された印刷紙1の蛇行量に基づき、横移動装置17を
駆動制御し、反射光量検出器13を印刷紙1の送り方向
と直交する方向に、印刷紙1の蛇行量(向きと大きさ)
と同一量だけ移動せしめる。
【0032】以下、印刷状態監視装置10による印刷状
態監視手順について説明する。 (1) 印刷紙1を蛇行、送りずれがない状態を維持しなが
ら送り、送り装置11に設けてあるパルス発生器23か
ら発生されるパルスに基づき、反射光量検出器13の各
受光素子a,b,…にて、正規に対応する印刷紙1の送
り方向における所定ピッチ毎の各検出領域からの反射光
量を順次検出する。そして、1画面分に相当する各検出
領域毎に受光した反射光量を、各検出領域毎の基準値と
して予め、メモリ14に記憶する。このとき、制御装置
18は切換スイッチSをして反射光量検出器13をメモ
リ14に接続する。
【0033】(2) 上記(1) の基準値設定の後、印刷紙1
の各画面の全面について、印刷紙1が所定ピッチ送られ
る毎に、パルス発生器23から発生されるパルスに基づ
き、印刷紙1の各画面内で印刷紙1の送り方向に直交す
る方向における1ラインずつ、順次、反射光量検出器1
3の各受光素子a,b,…にて印刷紙1からの反射光量
を検出する。
【0034】そして、監視回路15により、上記検出値
を対応する基準値と比較し、両者間に許容値を越える差
が存在していれば、この検出値に対応する検出領域に不
良があるものと判定する。このとき、制御装置18は切
換スイッチSをして反射光量検出器13を監視回路15
に接続する。
【0035】(3) 上記(2) の印刷状態判定過程で、パル
ス発生器23からのパルス発生タイミングに基づいて蛇
行検出器16にて蛇行検出マーク1Aを検出したとき
に、蛇行検出器16により印刷紙1の送り方向と直交す
る方向における印刷紙1の蛇行量を検出する。
【0036】そして、制御装置18により横移動装置1
7を駆動制御することにより、反射光量検出器13を上
述の検出蛇行量に応じて印刷紙1の送り方向と直交する
方向に、印刷紙1の蛇行量と同一量だけ移動させる。
【0037】以下、本実施例の作用について説明する。
印刷紙1に蛇行を生ずると、蛇行検出器16がその蛇行
量を検出する。そして、制御装置18は、その蛇行量に
基づき横移動装置17を制御することにより、反射光量
検出器13のすべての受光素子a,b,…と印刷紙1と
の蛇行方向における相対位置関係を修正し、これによ
り、蛇行による反射光量検出器13と印刷紙1の検出位
置との相対ずれを修正して誤検出を防止するものとな
る。
【0038】(第2実施例)(図2) 印刷状態監視装置30は、基本的構成を印刷状態監視装
置10と同一としており、印刷状態監視装置10と異な
る以下の特徴的構成を備えるものである。
【0039】即ち、印刷状態監視装置30にあっては、
印刷紙1の蛇行と送りずれに起因する誤検出対策とし
て、蛇行検出器16と、横移動装置17と、送りずれ検
出器31と、縦移動装置32と、制御装置33とを備え
ている。
【0040】蛇行検出器16は、印刷紙1の送り経路の
上方に配置され、印刷紙1の送り方向と直交する方向に
おける印刷紙1の蛇行量を検出する。蛇行検出器16
は、具体的には、印刷紙1の絵柄と一定の位置関係をな
して印刷紙1に付された蛇行検出マーク1Aを、印刷紙
1が所定量送られる毎に検出することにて、印刷紙1の
送り方向と直交する方向における印刷紙1の蛇行量を検
出する。
【0041】尚、印刷紙1において、紙エッジと絵柄と
の距離が常に一定である場合には紙エッジで蛇行検出マ
ーク1Aを代用しても良い。
【0042】横移動装置17は、反射光量検出器13を
印刷紙1の送り方向と直交する方向に移動させる。横移
動装置17は、具体的には、反射光量検出器13に結合
したラック25にピニオン(不図示)を噛み合わせ、こ
のピニオンをパルスモータ、サーボモータ等にて駆動可
能とすることにて構成される。
【0043】送りずれ検出器31は、印刷紙1の絵柄と
一定の位置関係をなして印刷紙1に付された送りずれ検
出マーク1Bを、印刷紙1が所定量送られる毎に検出す
ることにて、印刷紙1の送り方向における送りずれ量を
検出する。
【0044】縦移動装置32は、反射光量検出器13を
印刷紙1の送り方向に移動させる。縦移動装置32は、
具体的には、横移動装置17を搭載する状態で、印刷紙
1の送り方向に延在させたラック34にピニオン(不図
示)を噛み合わせ、このピニオンをパルスモータ、サー
ボモータ等にて駆動可能とすることにて構成される。
【0045】制御装置33は、下記(a) 、(b) の2つの
制御動作を同時に行なう。 (a) 蛇行検出器16により検出された印刷紙1の蛇行量
に基づき、横移動装置17を駆動制御し、反射光量検出
器13を印刷紙1の送り方向と直交する方向に、印刷紙
1の蛇行量(向きと大きさ)と同一量だけ移動せしめ
る。
【0046】(b) 送りずれ検出器31により検出された
印刷紙1の送りずれ量に基づき、縦移動装置32を駆動
制御し、反射光量検出器13を印刷紙1の送り方向に、
印刷紙1の送りずれ量(向きと大きさ)と同一量だけ移
動せしめる。
【0047】以下、印刷状態監視装置30による印刷状
態監視手順について説明する。 (1) 印刷紙1を蛇行、送りずれがない状態を維持しなが
ら送り、送り装置11に設けてあるパルス発生器23か
ら発生されるパルスに基づき、反射光量検出器13の各
受光素子a,b,…にて、正規に対応する印刷紙1の送
り方向における所定ピッチ毎の各検出領域からの反射光
量を順次検出する。そして、1画面分に相当する各検出
領域毎に受光した反射光量を、各検出領域毎の基準値と
して予め、メモリ14に記憶する。このとき、制御装置
33は切換スイッチSをして反射光量検出器13をメモ
リ14に接続する。
【0048】(2) 上記(1) の基準値設定の後、印刷紙1
の各画面の全面について、印刷紙1が所定ピッチ送られ
る毎に、パルス発生器23から発生されるパルスに基づ
き、印刷紙1の各画面内で印刷紙1の送り方向に直交す
る方向における1ラインずつ、順次、反射光量検出器1
3の各受光素子a,b,…にて印刷紙1からの反射光量
を検出する。
【0049】そして、監視回路15により、上記検出値
を対応する基準値と比較し、両者間に許容値を越える差
が存在していれば、この検出値に対応する検出領域に不
良があるものと判定する。このとき、制御装置33は切
換スイッチSをして反射光量検出器13を監視回路15
に接続する。
【0050】(3) 上記(2) の印刷状態判定過程で、パル
ス発生器23からのパルス発生タイミングに基づいて蛇
行検出器16にて蛇行検出マーク1Aを検出したとき
に、蛇行検出器16により印刷紙1の送り方向と直交す
る方向における印刷紙1の蛇行量を検出する。
【0051】そして、制御装置33により横移動装置1
7を駆動制御することにより、反射光量検出器13を上
述の検出蛇行量に応じて印刷紙1の送り方向と直交する
方向に、印刷紙1の蛇行量と同一量だけ移動させる。
【0052】(4) 上記 (2)の印刷状態判定過程で、パル
ス発生器23からのパルス発生タイミングに基づいて送
りずれ検出器31にて送りずれ検出マーク1Bを検出し
たときに、送りずれ検出器31により印刷紙1の送り方
向における印刷紙1の送りずれ量を検出する。
【0053】そして、制御装置33により縦移動装置3
2を駆動制御することにより、反射光量検出器13を上
述の検出送りずれ量に応じて印刷紙1の送り方向に、印
刷紙1の送りずれ量と同一量だけ移動させる。
【0054】以下、本実施例の作用について説明する。 印刷紙1に蛇行を生ずると、蛇行検出器16がその蛇
行量を検出する。そして、制御装置33は、その蛇行量
に基づき横移動装置17を制御することにより、反射光
量検出器13のすべての受光素子a,b,…と印刷紙1
との蛇行方向における相対位置関係を修正し、これによ
り、蛇行による反射光量検出器13と印刷紙1の検出位
置との相対ずれを修正して誤検出を防止するものとな
る。
【0055】印刷紙1に伸び又は縮みを生ずる等によ
って印刷紙1に送りずれを生ずると、送りずれ検出器3
1がその送りずれ量を検出する。そして、制御装置33
は、その送りずれ量に基づき縦移動装置32を制御する
ことにより、反射光量検出器13のすべての受光素子
a,b,…と印刷紙1における検出位置との送り方向に
おける相対位置関係を修正し、これにより、送りずれに
よる反射光量検出器13と印刷紙1の検出位置との相対
ずれを修正して誤検出を防止するものとなる。
【0056】尚、印刷状態監視装置30は、蛇行検出器
16、横移動装置17を用いず、送りずれ検出器31、
縦移動装置32を用いて、印刷紙1の送りずれに起因す
る誤検出のみを回避可能とするものであっても良い。
【0057】(第3実施例)(図3) 印刷状態監視装置40は、基本的構成を印刷状態監視装
置10と同一としており、印刷状態監視装置10と異な
る以下の特徴的構成を備えるものである。
【0058】即ち、印刷状態監視装置40にあっては、
印刷紙1の蛇行に起因する誤検出対策として、メモリ1
4に第1メモリ14Aの他に第2メモリ14B、第3メ
モリ14C…を設けるとともに、蛇行検出器16と、横
移動装置17と、制御装置41とを備えている。
【0059】蛇行検出器16は、印刷紙1の送り経路の
上方に配置され、印刷紙1の送り方向と直交する方向に
おける印刷紙1の蛇行量を検出する。蛇行検出器16
は、具体的には、印刷紙1の絵柄と一定の位置関係をな
して印刷紙1に付された蛇行検出マーク1Aを、印刷紙
1が所定量送られる毎に検出することにて、印刷紙1の
送り方向と直交する方向における印刷紙1の蛇行量を検
出する。
【0060】尚、印刷紙1において、紙エッジと絵柄と
の距離が常に一定である場合には紙エッジで蛇行検出マ
ーク1Aを代用しても良い。
【0061】横移動装置17は、反射光量検出器13を
印刷紙1の送り方向と直交する方向に移動させる。横移
動装置17は、具体的には、反射光量検出器13に結合
したラック25にピニオン(不図示)を噛み合わせ、こ
のピニオンをパルスモータ、サーボモータ等にて駆動可
能とすることにて構成される。
【0062】尚、蛇行検出器16は反射光量検出器13
に一体化され、横移動装置17により反射光量検出器1
とともに印刷紙1の送り方向と直交する方向に移動さ
れ、印刷紙1の複数種類の蛇行量を予め意図的に設定可
能とする。蛇行検出器16は印刷紙1の送り方向に直交
する方向における蛇行検出マーク1Aと反射光量検出器
13との位置関係から印刷紙1の蛇行量を設定可能とす
る。
【0063】メモリ14は、印刷紙1の送り方向と直交
する方向における印刷紙1の複数種類の蛇行量(0mm 、
±1mm 、±2mm …)を予め設定するとともに、各蛇行量
下における印刷紙1の送り方向における所定ピッチ毎の
反射光量検出器13からの出力値の1画面分を基準値と
して各蛇行量とともに記憶する。このとき、第1メモリ
14Aは蛇行、送りずれのない状態下での、印刷紙1の
各検出領域毎の基準値を記憶する。そして、第2メモリ
14B、第3メモリ14C…は例えば蛇行量+1mm 、−
1mm …の状態下での、印刷紙1の1画面分に相当する各
検出領域毎の基準値を記憶する。
【0064】制御装置41は、蛇行検出器16、横移動
装置17を用いて、メモリ14の第1メモリ14A、第
2メモリ14B、第3メモリ14C…への基準値の入力
(読込み)を以下の如くにより行なう。即ち、制御装置
41は、反射光量検出器13に一体化されている蛇行検
出器16により印刷紙1の送り方向と直交する方向にお
ける蛇行検出マーク1Aと反射光量検出器13との位置
関係、即ち、印刷紙1の蛇行量を読取るとともに、その
蛇行量下での反射光量検出器13の検出値を当該蛇行量
における基準値とし、当該基準値を当該蛇行量に対応す
る第nメモリ14nに入力する。制御装置41は、横移
動装置17により反射光量検出器13を印刷紙1の送り
方向と直交する方向(蛇行方向)に移動し、複数種類の
蛇行量毎に、当該蛇行量下における反射光量検出器13
の検出値を基準値として、当該基準値を当該蛇行量に対
応する各メモリ14i(i=1, 2, …, n, …)に入力
する。
【0065】然るに、監視回路15は、印刷紙1の印刷
状態を監視するに際し、蛇行検出器16が検出した蛇行
量に近似する蛇行量下における基準値を、当該蛇行量に
対応するメモリ14iから探し出し、その基準値を反射
光量検出器13の検出値と比較することにて印刷状態を
監視する。
【0066】以下、印刷状態監視装置40による印刷状
態監視手順について説明する。 (1) 制御装置41により蛇行検出器16、横移動装置1
7を用いて、印刷紙1の送り方向と直交する方向におけ
る印刷紙1の複数種類の蛇行量を予め設定するととも
に、各蛇行量下において、送り装置11に設けてあるパ
ルス発生器23から発生されるパルスに基づき、反射光
量検出器13にて、印刷紙1の送り方向における所定ピ
ッチ毎の各検出領域からの反射光量を検出し、1画面分
に相当する各検出領域における出力値を基準値として各
蛇行量とともに対応するメモリ14iに予め記憶する。
このとき、制御装置41は切換スイッチSをして反射光
量検出器13をメモリ14に接続する。
【0067】(2) 上記(1) の基準値設定の後、印刷紙1
の各画面の全面について、印刷紙1が所定ピッチ送られ
る毎に、パルス発生器23から発生されるパルスに基づ
き、印刷紙1の各画面内で印刷紙1の送り方向に直交す
る方向における1ラインずつ、順次、反射光量検出器1
3の各受光素子a,b,…にて印刷紙1からの反射光量
を検出する。
【0068】そして、監視回路15により、上記検出値
を対応する基準値と比較し、両者間に許容値を越える差
が存在していれば、この検出値に対応する検出領域に不
良があるものと判定する。このとき、制御装置41は切
換スイッチSをして反射光量検出器13を監視回路15
に接続する。
【0069】(3) 上記 (2)の印刷状態判定過程で、パル
ス発生器23からのパルス発生タイミングに基づいて蛇
行検出器16にて蛇行検出マーク1Aを検出したとき
に、蛇行検出器16により印刷紙1の送り方向と直交す
る方向における印刷紙1の蛇行量を検出する。そして、
このときの反射光量検出器13の検出値を、上述の検出
蛇行量に近似する蛇行量に対応するメモリ14iが記憶
している基準値と比較し、両者間に許容値を越える差が
存在していれば、この検出値に対応する検出領域に不良
があるものと判定する。
【0070】尚、上記(3) で検出した印刷紙1の蛇行量
に対応する基準値は、蛇行検出器16が蛇行検出マーク
1Aを検出したときに反射光量検出器13にて検出中の
画面の全体の印刷状態判定に用いても良く、蛇行検出器
16が蛇行検出マーク1Aを検出したときに反射光量検
出器13が検出しているライン以後の印刷状態判定に用
いても良く、或いは蛇行検出器16が蛇行検出マーク1
Aを検出したときに反射光量検出器13にて検出中の画
面より以後の画面の印刷状態判定に用いても良い。
【0071】これにより、印刷状態監視装置40は、印
刷紙1が蛇行しても、反射光量検出器13の各受光素子
a,b,…の検出値とこれに対応すべき検出領域の基準
値との整合を維持するものとなる。
【0072】以下、本実施例の作用について説明する。
メモリ14は、予め、印刷紙1の複数種類の蛇行量と、
各蛇行量下における反射光量検出器13からの出力値を
基準値として各蛇行量とともに記憶する。
【0073】その後の印刷状態監視段階で、印刷紙1に
蛇行を生ずると、蛇行検出器16がその蛇行量を検出す
る。そして、監視回路15は、反射光量検出器13の検
出値を、当該蛇行量に近似する蛇行量下における前述の
基準値と比較する結果、蛇行による反射光量検出器13
の検出値とこれに対応すべき基準値との不整合を解消し
て誤検出を防止するものとなる。
【0074】(第4実施例)(図4) 印刷状態監視装置50は、基本的構成を印刷状態監視装
置10と同一としており、印刷状態監視装置10と異な
る以下の特徴的構成を備えるものである。
【0075】即ち、印刷状態監視装置50にあっては、
印刷紙1の蛇行と送りずれに起因する誤検出対策とし
て、メモリ14に第1メモリ114Aの他に第2メモリ
114B、第3メモリ114C…を設けるとともに、蛇
行検出器16と、横移動装置17と、送りずれ検出器5
1と、制御装置52とを備えている。
【0076】蛇行検出器16は、印刷紙1の送り経路の
上方に配置され、印刷紙1の送り方向と直交する方向に
おける印刷紙1の蛇行量を検出する。蛇行検出器16
は、具体的には、印刷紙1の絵柄と一定の位置関係をな
して印刷紙1に付された蛇行検出マーク1Aを、印刷紙
1が所定量送られる毎に検出することにて、印刷紙1の
送り方向と直交する方向における印刷紙1の蛇行量を検
出する。
【0077】尚、印刷紙1において、紙エッジと絵柄と
の距離が常に一定である場合には紙エッジで蛇行検出マ
ーク1Aを代用しても良い。
【0078】横移動装置17は、反射光量検出器13を
印刷紙1の送り方向と直交する方向に移動させる。横移
動装置17は、具体的には、反射光量検出器13に結合
したラック25にピニオン(不図示)を噛み合わせ、こ
のピニオンをパルスモータ、サーボモータ等にて駆動可
能とすることにて構成される。
【0079】尚、蛇行検出器16は反射光量検出器13
に一体化され、横移動装置17により反射光量検出器1
とともに印刷紙1の送り方向と直交する方向に移動さ
れ、印刷紙1の複数種類の蛇行量を予め意図的に設定可
能とする。蛇行検出器16は印刷紙1の送り方向に直交
する方向における蛇行検出マーク1Aと反射光量検出器
13との位置関係から印刷紙1の蛇行量を設定可能とす
る。
【0080】送りずれ検出器51は、印刷紙1の絵柄と
一定の位置関係をなして印刷紙1に付された送りずれ検
出マーク1Bを、印刷紙1が所定量送られる毎に検出す
ることにて、印刷紙1の送り方向における送りずれ量を
検出する。
【0081】尚、送りずれ検出器51は反射光量検出器
13に一体化され、送り装置11により印刷紙1が送ら
れるとき、送りずれ検出器51は印刷紙1の送り方向に
おける送りずれ検出マーク1Bと反射光量検出器13と
の位置関係(送りずれ関係)を読取り可能とする。
【0082】メモリ14は、印刷紙1の送り方向と直交
する方向における印刷紙1の複数種類の蛇行量(0mm 、
±1mm 、±2mm …)のそれぞれと、印刷紙1の送り方向
における印刷紙1の複数種類の送りずれ量(0mm 、±1m
m 、±2mm …)のそれぞれとを対として組合わせたずれ
の組を予め設定するとともに、各ずれの組(蛇行量と送
りずれ量)下における印刷紙1の送り方向における所定
ピッチ毎の反射光量検出器13からの出力値の1画面分
を基準値として各ずれの組とともに記憶する。このと
き、第1メモリ114Aは蛇行、送りずれのない状態下
での、印刷紙1の各検出領域毎の基準値を記憶する。そ
して、第2メモリ114Bは例えば蛇行量0mm 、送りず
れ量+1mm のずれの組状態下での、印刷紙1の1画面分
に相当する各検出領域毎の基準値を記憶する。また、第
3メモリ114Cは例えば蛇行量+1mm 、送りずれ量+
1mm のずれの組状態下での、印刷紙1の各検出領域毎の
基準値を記憶する。
【0083】制御装置52は、蛇行検出器16、横移動
装置17、送りずれ検出器51を用いて、メモリ14の
第1メモリ114A、第2メモリ114B、第3メモリ
114C…への基準値の入力(読込み)を以下の如くに
より行なう。即ち、制御装置52は、(a) 反射光量検出
器13に一体化されている蛇行検出器16により印刷紙
1の送り方向に直交する方向における蛇行検出マーク1
Aと反射光量検出器13との位置関係、即ち、印刷紙1
の蛇行量を読取り、且つ(b) 反射光量検出器13に一体
化されている送りずれ検出器51により印刷紙1の送り
方向における送りずれ検出マーク1Bと反射光量検出器
13との位置関係、即ち印刷紙1の送りずれ量を読取
り、(c) そのずれの組(蛇行量と送りずれ量)下での反
射光量検出器13の検出値を当該ずれの組における基準
値とし、当該基準値を当該ずれの組に対応する第nメモ
リ114nに入力する。制御装置52は、(a) 横移動装
置17により反射光量検出器13を印刷紙1の送り方向
に直交する方向(蛇行方向)に移動し、且つ(b) 送りず
れ検出器51がその検出領域中央にて送りずれ検出マー
ク1Bを検出した時点からの反射光量検出器13の検出
値の取り込みタイミングを徐々にずらすことにて、複数
種類のずれの組(蛇行量と送りずれ量)毎に、当該ずれ
の組下における反射光量検出器13の検出値を基準値と
し、当該基準値を当該ずれの組に対応する各メモリ11
4i(i=1, 2, …, n, …)に入力する。
【0084】然るに、監視回路15は、印刷紙1の印刷
状態を監視するに際し、蛇行検出器16が検出した蛇行
量と送りずれ検出器51が検出した送りずれ量の組に近
似するずれの組下における基準値を、当該送りずれの組
に対応するメモリ114iから探し出し、その基準値を
反射光量検出器13の検出値と比較することにて印刷状
態を監視する。
【0085】以下、印刷状態監視装置50による印刷状
態監視手順について説明する。 (1) 制御装置52により蛇行検出器16、横移動装置1
7、送りずれ検出器51を用いて、印刷紙1の送り方向
と直交する方向における印刷紙1の複数種類の蛇行量の
それぞれと、印刷紙1の送り方向における印刷紙1の複
数種類の送りずれ量のそれぞれとのずれの組を予め設定
するとともに、各ずれの組下において、送り装置11に
設けてあるパルス発生器23から発生されるパルスに基
づき、反射光量検出器13にて、印刷紙1の送り方向に
おける所定ピッチ毎の各検出領域からの反射光量を検出
し、1画面分に相当する各検出領域における出力値を基
準値として各ずれの組とともに対応するメモリ114i
に予め記憶する。このとき、制御装置52は切換スイッ
チSをして反射光量検出器13をメモリ14に接続す
る。
【0086】(2) 上記(1) の基準値設定の後、印刷紙1
の各画面の全面について、印刷紙1が所定ピッチ送られ
る毎に、パルス発生器23から発生されるパルスに基づ
き、印刷紙1の各画面内で印刷紙1の送り方向に直交す
る方向における1ラインずつ、順次、反射光量検出器1
3の各受光素子a,b,…にて印刷紙1からの反射光量
を検出する。
【0087】そして、監視回路15により、上記検出値
を対応する基準値と比較し、両者間に許容値を越える差
が存在していれば、この検出値に対応する検出領域に不
良があるものと判定する。このとき、制御装置52は切
換スイッチSをして反射光量検出器13を監視回路15
に接続する。
【0088】(3) 上記(2) の印刷状態判定過程で、パル
ス発生器23からのパルス発生タイミングに基づいて蛇
行検出器16にて蛇行検出マーク1Aを、送りずれ検出
器51にて送りずれ検出マーク1Bを検出したとき、
(a) 蛇行検出器16により印刷紙1の送り方向と直交す
る方向における印刷紙1の蛇行量を検出し、且つ(b) 送
りずれ検出器51により印刷紙1の送り方向における印
刷紙1の送りずれ量を検出する。そして、このときの反
射光量検出器13の検出値を、上述の検出蛇行量と検出
送りずれ量の組に近似するずれの組に対応するメモリ1
14iが記憶している基準値と比較し、両者間に許容値
を越える差が存在していれば、この検出値に対応する検
出領域に不良があるものと判定する。
【0089】尚、上記(3) で検出した印刷紙1のずれの
組に対応する基準値は、蛇行検出器16、送りずれ検出
器51が蛇行検出マーク1A、送りずれ検出マーク1B
を検出したときに、反射光量検出器13にて検出中の画
面の全体の印刷状態判定に用いてもよく、蛇行検出器1
6、送りずれ検出器51が蛇行検出マーク1A、送りず
れ検出マーク1Bを検出したときに反射光量検出器13
が検出しているライン以後の印刷状態判定に用いても良
く、或いは蛇行検出器16、送りずれ検出器51が蛇行
検出マーク1A、送りずれ検出マーク1Bを検出したと
きに反射光量検出器13にて検出中の画面より以後の画
面の印刷状態判定に用いても良い。
【0090】これにより、印刷状態監視装置50は、印
刷紙1が蛇行したり、送りずれを生じても、反射光量検
出器13の各受光素子a,b,…の検出値とそれに対応
すべき検出領域の基準値との整合を維持するものとな
る。
【0091】以下、本実施例の作用について説明する。
メモリ14は、予め、印刷紙1の複数種類の蛇行量のそ
れぞれと複数種類の送りずれ量のそれぞれとを対として
組合せたずれの組と、各ずれの組下における反射光量検
出器からの出力値を基準値として各ずれの組とともに記
憶する。
【0092】その後の印刷状態監視段階で、印刷紙1に
蛇行もしくは送りずれを生ずると、蛇行検出器16がそ
の蛇行量を検出し、送りずれ検出器51がその送りずれ
量を検出する。そして、監視回路15は、反射光量検出
器13の検出値を、当該蛇行量と当該送りずれ量とを対
として組合わせたずれの組に近似するずれの組下におけ
る前述の基準値と比較する結果、蛇行もしくは送りずれ
による反射光量検出器13の検出値とこれに対応すべき
基準値との不整合を解消して誤検出を防止するものとな
る。
【0093】尚、印刷状態監視装置50は、蛇行検出器
16、横移動装置17を用いず、送りずれ検出器51を
用いて、印刷紙1の送りずれに起因する誤検出のみを回
避可能とするものであっても良い。このとき、メモリ1
4は、印刷紙1の複数種類の送りずれ量を予め設定し、
各送りずれ量下における反射光量検出器13からの出力
値を基準値として各送りずれ量とともに記憶するものと
なる。
【0094】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、印刷紙の
蛇行に起因する誤検出を防止し、印刷状態の検出精度を
向上することができる。
【0095】また、本発明によれば、印刷紙の送りずれ
に起因する誤検出を防止し、印刷状態の検出精度を向上
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の第1実施例を示す模式図であ
る。
【図2】図2は本発明の第2実施例を示す模式図であ
る。
【図3】図3は本発明の第3実施例を示す模式図であ
る。
【図4】図4は本発明の第4実施例を示す模式図であ
る。
【符号の説明】
10 印刷状態監視装置 12 照射装置 13 反射光量検出器 14 メモリ 15 監視回路 16 蛇行検出器 17 横移動装置 18 制御装置 30 印刷状態監視装置 31 送りずれ検出器 32 縦移動装置 33 制御装置 40 印刷状態監視装置 41 制御装置 50 印刷状態監視装置 51 送りずれ検出器 52 制御装置

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方向に送られている印刷紙に光を照射
    する照射装置と、印刷紙の送り方向に直交する方向にて
    ライン状に配置された複数個の受光素子を有し印刷紙か
    らの反射光量を検出する反射光量検出手段と、この反射
    光量検出手段の各受光素子からの出力信号を当該受光素
    子自身の基準値と比較することにて印刷紙の印刷状態を
    監視する監視手段を有する印刷状態監視装置において、 印刷紙の送り方向と直交する方向における印刷紙の蛇行
    量を検出する蛇行検出手段と、 反射光量検出手段を印刷紙の送り方向と直交する方向に
    移動させる移動手段と、 蛇行検出手段により検出された蛇行量に基づき、移動手
    段を駆動制御し、監視手段において反射光量検出手段の
    各受光素子からの出力信号を当該受光素子自身の基準値
    と比較することにて印刷紙の印刷状態を監視可能とする
    制御手段とを有することを特徴とする印刷状態監視装
    置。
  2. 【請求項2】 一方向に送られている印刷紙に光を照射
    する照射装置と、印刷紙の送り方向に直交する方向にて
    ライン状に配置された複数個の受光素子を有し印刷紙か
    らの反射光量を検出する反射光量検出手段と、この反射
    光量検出手段の各受光素子からの出力信号を当該受光素
    子自身の基準値と比較することにて印刷紙の印刷状態を
    監視する監視手段を有する印刷状態監視装置において、 印刷紙の絵柄と一定の位置関係をなして印刷紙に付され
    た検出マークを印刷紙が所定量送られる毎に検出するこ
    とにて、印刷紙の送り方向における送りずれ量を求める
    送りずれ検出手段と、 反射光量検出手段を印刷紙の送り方向に移動させる移動
    手段と、 送りずれ検出手段により検出された送りずれ量に基づ
    き、移動手段を駆動制御し、監視手段において反射光量
    検出手段の各受光素子からの出力信号を当該受光素子自
    身の基準値と比較することにて印刷紙の印刷状態を監視
    可能とする制御手段とを有することを特徴とする印刷状
    態監視装置。
  3. 【請求項3】 一方向に送られている印刷紙に光を照射
    する照射装置と、印刷紙の送り方向に直交する方向にて
    ライン状に配置された複数個の受光素子を有し印刷紙か
    らの反射光量を検出する反射光量検出手段と、この反射
    光量検出手段の各受光素子からの出力信号を当該受光素
    子自身の基準値と比較することにて印刷紙の印刷状態を
    監視する監視手段を有する印刷状態監視装置において、 印刷紙の送り方向と直交する方向における印刷紙の複数
    種類の蛇行量を予め設定するとともに、各蛇行量下にお
    ける反射光量検出手段の各受光素子からの出力値を当該
    受光素子自身の基準値として各蛇行量とともに記憶する
    記憶手段と、 印刷紙の送り方向と直交する方向における印刷紙の蛇行
    量を検出する蛇行検出手段とを有し、 監視手段は、蛇行検出手段が検出した蛇行量に近似する
    蛇行量下における反射光量検出手段の各受光素子の基準
    値を記憶手段から探し出し、その基準値を反射光量検出
    手段の当該受光素子の検出値と比較することを特徴とす
    る印刷状態監視装置。
  4. 【請求項4】 一方向に送られている印刷紙に光を照射
    する照射装置と、印刷紙の送り方向に直交する方向にて
    ライン状に配置された複数個の受光素子を有し印刷紙か
    らの反射光量を検出する反射光量検出手段と、この反射
    光量検出手段の各受光素子からの出力信号を当該受光素
    子自身の基準値と比較することにて印刷紙の印刷状態を
    監視する監視手段を有する印刷状態監視装置において、 印刷紙の送り方向における印刷紙の複数種類の送りずれ
    量を予め設定するとともに、各送りずれ量下における反
    射光量検出手段の各受光素子からの出力値を当該受光素
    子自身の基準値として各送りずれ量とともに記憶する記
    憶手段と、 印刷紙の絵柄と一定の位置関係をなして付された検出マ
    ークを検出することにて印刷紙の送り方向における送り
    ずれ量を求める送りずれ検出手段とを有し、 監視手段は、送りずれ検出手段にて求められた送りずれ
    量に近似する送りずれ量下における反射光量検出手段の
    各受光素子の基準値を記憶手段から探し出し、その基準
    値を反射光量検出手段の当該受光素子の検出値と比較す
    ることを特徴とする印刷状態監視装置。
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