JP3300888B2 - 地盤変位測定装置 - Google Patents

地盤変位測定装置

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JP3300888B2
JP3300888B2 JP11508598A JP11508598A JP3300888B2 JP 3300888 B2 JP3300888 B2 JP 3300888B2 JP 11508598 A JP11508598 A JP 11508598A JP 11508598 A JP11508598 A JP 11508598A JP 3300888 B2 JP3300888 B2 JP 3300888B2
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pipe
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博志 近久
薫 小林
博隆 中原
和伸 松元
雅行 筒井
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Tobishima Corp
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  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば斜面やト
ンネルの掘削あるいは立坑の開削現場等における地盤の
変位を測定する地盤変位測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図10〜12に従来の地盤変位測定装置
を組み込んだ地盤変位観測システムを示す。この従来の
地盤変位観測システムは、地盤Gに垂直に掘削したボー
リング孔1に、カップリング2を介し連結した状態で挿
入しておく複数のケーシングパイプ3…、挿入ロッド
4、この挿入ロッド4の下端部に取り付けられ、上下2
つのケーシングパイプ3,3の連結距離を計測する計測
用ゾンデ5、この計測用ゾンデ5に接続されているケー
ブル6を巻き取るケーブルドラム7、計測用ゾンデ5と
は別体に形成され、ボーリング孔1の傾斜角度を測定す
る計測用ゾンデ8からなる地盤変位測定装置に、指示計
9を加えた構成になっている。
【0003】カップリング2は、地盤Gの変位に従っ
て、上下2つのケーシングパイプ3,3の間隔及びそれ
らの相対的な傾斜角度を変化させられるようにして連結
するとともに、計測の基準となる十字形に開口したメジ
ャーリングマーク2a…が内周面側に突設されているも
のである。
【0004】計測用ゾンデ5は、細長い円柱形本体5a
の上下端部に、上記メジャーリングマーク2aの開口と
同じ平面十字形のゾンデヘッド5b,5bが形成されて
おり、該本体5a内には下端部側のゾンデヘッド5bに
連結された作動トランス10を収納している。すなわ
ち、計測用ゾンデ5を所要角度回転させることにより、
ゾンデヘッド5b,5bをメジャーリングマーク2aに
当接させ、また、メジャーリングマーク2aの開口を挿
通させることができる。
【0005】計測用ゾンデ8は、細長い円柱形本体8a
内に2軸傾斜計11を収納し、また、円柱形本体8aの
側部にケーシングパイプ3の内周壁面に形成されている
ガイド溝内を走行する走行用ローラ12,12が配設さ
れている。
【0006】計測用ゾンデ5をケーシングパイプ3内に
挿入した後、ゾンデヘッド5b,5bをメジャーリング
マーク2a,2aに当接させて、ゾンデヘッド5bの変
化を作動トランス10により検出し、これにより上下2
本のケーシングパイプ3,3の間隔を測定する。このよ
うな測定を、孔口側から孔底側にあるいは孔底側から孔
口側に順次移動させながら行う。
【0007】各ケーシングパイプ3の傾斜角度は、上記
計測用ゾンデ5をケーシングパイプ3から引き上げ、こ
れの代わりに、計測用ゾンデ8をケーシングパイプ3に
挿入し、各ケーシングパイプ3毎に測定している。そし
て、上下のケーシングパイプ3,3の連結距離と、各ケ
ーシングパイプ3の傾斜角度から地盤Gの変位を算出す
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記2
軸傾斜計11を単独で使用した傾斜角度の測定では、ボ
ーリング孔1を地盤Gに垂直にして掘削しなければなら
ず、傾斜して掘削したボーリング孔の計測ができないと
いう欠点がある。しかも、斜面を掘削した場合等のよう
に地盤Gが斜めに変位する場合には、その変位の水平成
分だけを測定することになって、正確に測定することも
できない。
【0009】さらに、上記従来の装置では、ケーシング
パイプ3,3の連結距離の測定と、各ケーシングパイプ
3の傾斜角度の測定とを、2つの計測ゾンデ5,8を用
いて別々に行う必要があるので、それらの計測に長時間
を要するとともに作業が煩雑である。
【0010】そこで本発明は、ボーリング孔の掘削角度
にかかわらず地盤の変位を精度良く測定することができ
るとともに、その測定を容易に短時間で行うことができ
る地盤変位測定装置を提供しようとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の地盤変位測定装
置の構成は次の通りである。 地盤Gに掘削したボーリング孔13に内挿するガイ
ドパイプAが、所定長からなる複数本の連結管16…
を、これらの対向端面16b,16b間に所定の間隙S
を保持して連結してなる。
【0012】 ガイドパイプA内を昇降し、かつ、連
結管16の内周壁に対向する撮影用窓22が側壁に形成
されたプローブB内に、撮影用窓22に対向して配置し
た円錐形ミラー26及び傾斜測定用板27をプローブB
の傾斜に従って傾動する傾動軸25に固定してなる測定
部Cと、CCDカメラ24等の撮影手段とを収容してい
る。 CCDカメラ24が、傾斜測定用板27と円錐形ミ
ラー26に写る上記間隙Sを同時に撮影するように配置
されている。
【0013】連結管16の内壁にプローブガイド溝16
aを形成するとともに、プローブBに、プローブガイド
溝16aにガイドされるガイドローラ19a,20aを
設けるようにすれば、ガイドパイプA内でのプローブB
を回転させないようにして、これを昇降させることがで
きる。
【0014】プローブBとしては、上側プローブケース
19と下側プローブケース20とをユニバーサルジョイ
ント21により連結してなり、それら2つのプローブケ
ース19,20のうちの一方に測定部Cの傾動軸25を
固定するとともに、他方に撮影手段である上記CCDカ
メラ24を収容した構成が好適である。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を参照して説明する。図1は地盤変位観測システムを示
しており、これは、地盤Gに掘削したボーリング孔13
に挿入しておくガイドパイプA、及びこのガイドパイプ
A内に挿入するプローブBからなる本発明地盤変位測定
装置に、地上制御部14とコンピュータ15とを加えた
構成のものである。
【0016】ガイドパイプAは複数の連結管16…を上
下に連結してなるものである。各連結管16は、たとえ
ば外径86mm、全長1000mmからなるものであり、こ
れの内周面には4本のプローブガイド溝16a…が90
°間隔で形成されている(図2)。
【0017】連結管16,16は、これらの対向端面1
6b,16b間にたとえば10mm程度の間隙Sを保持
し、かつ、上側の連結管16の下端部と、下側の連結管
16の上端部の所要範囲をたとえばゴム板17等によっ
て囲繞するとともに、該ゴム板17等をたとえばリベッ
ト18等によって連結管16,16に止着している。こ
のようにして、各連結管16が、上下に連結されている
他の連結管16に束縛されることなく、ボーリング孔1
3の変位に従って傾斜できるようにしている(図3)。
【0018】なお、上下の連結管16,16どうしの連
結は、ゴム板17等をリベット止めした上記構造に限る
ものではなく、上下に連結されている他の連結管16に
束縛されることなく、ボーリング孔13の変位に従って
傾斜できるようになっていれば他の構造でもよい。
【0019】プローブBは、上側プローブケース19と
下側プローブケース20とをユニーバーサルジョイント
21で連結したものである(図1)。上側プローブケー
ス19は外径42mm,全長約1000mmからなる円筒形
のものであり、連結管16に遊挿できるようにしてい
る。
【0020】上側プローブケース19の下端部寄りの周
壁には透明な撮影用窓22が円環形に形成されている。
また、周壁の上端部と下端部には、連結管16のプロー
ブガイド溝16a…内を走行するガイドローラ19a…
が配設されており、これにより、ガイドパイプA内でプ
ローブBを回転させることなく昇降できるようにしてい
る。
【0021】上側プローブケース19の内部には、ノイ
ズ除去回路23、撮影手段であるCCDカメラ24及び
測定部Cが、上端部から下端部に向けて順に配置収納さ
れている(図4)。
【0022】CCDカメラ24は、カメラ本体24a
と、これの下端部に配設したレンズ部24bとからな
り、そのレンズ部24bの光軸を、上側プローブケース
19の中心軸Oに一致させている。
【0023】測定部Cは、所定長さLにした傾動軸25
と、これの上端部に固定した円錐形ミラー26及び傾斜
測定用板27とからなるものである。
【0024】傾動軸25は、これの下端部を下側プロー
ブケース20の側壁上端部に固定するとともに、上半部
をユニバーサルジョイント21を介して上側プローブケ
ース19内に突出させている。これにより、傾動軸25
は、上側プローブケース19に対する下側プローブケー
ス20の相対的な傾斜に従って、上側プローブケース1
9内で傾倒する。換言すると、傾動軸25は下側プロー
ブケース20の傾斜角度に比例して、かつ、その傾斜方
向に向けて傾倒する。
【0025】円錐形ミラー26は、傾動軸25が下側プ
ローブケース20とともに傾斜した場合にも、常に上側
プローブケース19の撮影用窓22からガイドパイプA
の内周面を撮影できるようにして、撮影用窓22に対向
して配置されている。
【0026】傾斜測定用板27は平面正方形のものであ
り、これが下側プローブケース20の傾きに比例して移
動する距離と方向を測定し、その測定値に基づいて、下
側プローブケース20を配置した連結管16の傾斜角度
とその方向を算出するようにしている。具体的には、図
5に示すように、上側プローブケース19と下側プロー
ブケース20とが相対的に傾斜していないときの、傾斜
測定用板27の重心27aが位置する初期位置(ア)の
XY座標を求める。また、上側プローブケース19と下
側プローブケース20とが相対的に傾斜したときの、傾
斜測定用板27の重心27aが位置する移動位置(イ)
のXY座標を求める。それら2つの座標から、初期位置
(ア)から移動位置(イ)までの移動距離Pとその方向
を求めることができる。
【0027】下側プローブケース20は、上記上側プロ
ーブケース19と同形同大のものであり、この中に、上
側プローブケース19内に収納したCCDカメラ24等
の制御を行う制御ボード28を収納している(図6)。
また、周壁の上端部と下端部には、連結管16のプロー
ブガイド溝16a…内を走行するガイドローラ20a…
が配設されている。制御ボード28には、CCDカメラ
24から出力されたビデオ信号を安定させるビデオシグ
ナル変調回路30、電源ユニット31が搭載されてい
る。
【0028】上記の上側プローブケース19には、たと
えば全長200mのケーブル32を介して上記地上制御
部14が接続されている。地上制御部14は、下側プロ
ーブケース20から出力されたビデオ信号を復調するビ
デオシグナル復調回路33、電源ユニット34、プロー
ブBの深度を表示する深度表示器35及びこの地上制御
部14の制御中枢となるCPU36からなる。
【0029】上記コンピュータ15は、次の各手段を有
している。 CCDカメラ24により撮影した間隙Sの画像に基
づき、地盤Gの変位を測定する変位測定点O′,O′間
の距離を算出する距離算出手段(図7)。すなわち、C
CDカメラ24から送信された2つの連結管16,16
の対向端面16b,16b間の間隙Sの画像に基づい
て、下側の連結管16の中心軸Oと上側の連結管16の
中心軸Oの交点、すなわち変位測定点O′から、両対向
端面16b,16bまでの距離L1,L2を算出し、こ
れに連結管16の全長を加算することにより、変位測定
点O′,O′間の距離を算出する機能である。すなわ
ち、図7における変位測定点O′,O′間の距離は、3
つの連結管16…のうちの中央の連結管16の上側の対
向端面16bから、上側の変位測定点O′までの距離L
2と、中央の連結管16の下側の対向端面16bから下
側の変位測定点O′までの距離L1と、中央の連結管1
6の全長とを加算した値となる。
【0030】CCDカメラ24により撮影した上記の間
隙Sの具体例を展開して示すと、図8に示すようにな
る。なお、図8では(ウ),(エ)が予め設定した基準
位置、(オ)は基準位置から180°の中間位置であ
る。
【0031】図8に示す例では、基準位置(ウ),
(エ)における対向端面16b,16bの間隙と中間位
置(オ)における対向端面16b,16bの間隙とが異
なる寸法になっているので、上側の連結管16と下側の
連結管16とが相対的に傾斜している。
【0032】この状態で、上側の連結管16,下側の連
結管16が相対的に変位すると、すなわち地盤Gが変位
すると、この変位に比例して図8に示す間隙Sの寸法が
増減変化する。従って、上下の連結管16,16の対向
端面16b,16b間の間隙Sを撮影し、その撮影した
間隙Sの画像を解析することにより、両対向端面16
b,16bから、下側の連結管16の中心軸Oと上側の
連結管16の中心軸Oの交点、すなわち変位測定点O′
までの距離L1,L2を算出することができ、これに連
結管16の全長を加算することにより上記のようにして
変位測定点O′,O′間の距離を求めることができる。
【0033】 傾動軸25の傾斜に従って移動する、
CCDカメラ24で撮影した上記傾斜測定用板27の2
つの画像に基づいて、下側プローブケース20の傾斜角
度とその方向、すなわち、連結管16の傾斜角度とその
方向を算出する傾斜角度算出手段。
【0034】傾斜角度の算出原理は、上記初期位置
(ア)と移動位置(イ)に位置したときの傾斜測定用板
27の画像を解析して、その重心27aの座標を算出す
る。それらの座標の値から初期位置(ア)から移動位置
(イ)までの移動距離Δx,Δyを算出し、それらを次
式(1) ,(2) に代入することにより傾斜角度θx,θy
を求める。なお、傾動軸25の全長をLとする。 θx=tan−1(Δx/L) (1) θy=tan−1(Δy/L) (2) これにより、上側,下側プローブケース19,20の相
対的な傾斜角度を求めることができる。
【0035】 変位測定点O′,O′間の距離と上記
傾斜角度に基づき、各変位測定点O′の座標を算出する
座標算出手段。すなわち、変位測定点O′,O′間の距
離と上記傾斜角度とから、公知の三角関数により各変位
測定点O′の座標を算出している。
【0036】 地盤Gの変位前の初期位置の各変位測
定点O′の座標、及びその後の複数回測定した各変位測
定点O′の座標に基づき、それら各変位測定点O′の変
位量を算出する変位量算出手段。ここでいう変位量は、
変位方向と、その方向への変位距離を含んでいる。
【0037】また、コンピュータ15のディスプレイ1
5aには、ビデオキャプチャーカード37を介して転送
されたガイドパイプAの画像が3次元表示されるととも
に、算出した各変位測定点O′の座標等も適宜表示され
るようになっている。
【0038】次に、地盤Gの変位を測定する作業につい
て説明する。まず、地盤Gが変位する前の初期状態、た
とえば掘削作業を行う前の各連結管16…の傾斜角度
と、変位測定点O′,O′間の距離を測定する。ボーリ
ング孔13を必要な傾斜角度で掘削して、この中にn個
の連結管16…を連結してなるガイドパイプAを内挿
し、また、ボーリング孔13の孔口の座標を予め取得す
る。なお、n個の連結管16…は、孔口側から1,2,
…n番目の連結管として説明する。
【0039】プローブBをボーリング孔13内に挿入し
て下降させ、1番目の連結管16と2番目の連結管16
の傾斜角度を測定するとともに、それら1番目と2番目
の連結管の対向端面16b,16bの間隙Sを撮影す
る。
【0040】次に、1番目と2番目の連結管16,16
の場合と同様にして、2番目の連結管と3番目の連結管
16,16の傾斜角度を測定するとともに、それら2番
目と3番目の連結管16,16の対向端面16b,16
b間の間隙Sを撮影する。
【0041】同様にして、3番目と4番目の連結管1
6,16、n−1番目,n番目の連結管16,16の順
で、各連結管16の傾斜角度と、連結管16,16間の
対向端面16b,16bの間隙Sを撮影する。次に、n
番目とn−1番目の連結管16,16、n−2番目とn
−1番目の連結管16,16の順で、すなわち上記とは
逆の順で、各連結管16の傾斜角度と、連結管16,1
6の対向端面16b,16bの間隙Sを撮影する。この
ように、往復2回の測定を行うことにより、必要に応じ
て各変位測定点での測定誤差を補正できるようにしてい
る。
【0042】これら画像データは、これらを重畳した状
態で地上制御部14に転送され、該地上制御部14にお
いて復調,分離される。そして、各連結管16の傾斜角
度、変位測定点O′,O′間の距離を算出するととも
に、各変位測定点O′の座標を求める。次に、掘削作業
等を行った後、上記と同じ測定作業を必要に応じて適宜
繰り返し行って、各連結管16の傾斜角度、変位測定点
O′,O′間の距離を算出するとともに、各変位測定点
O′の座標を求める。そして、各測定毎の変位測定点
O′の座標を比較することにより、地盤Gの変位量を求
めることができる。
【0043】コンピュータ15のディスプレイ15a上
には、それらのデータに基づく変位前後にわたる地盤G
の3次元画像が表示され、この画像から変位量を視覚的
に把握することができるようになる。また、算出された
各連結管16の傾斜角度、変位測定点O′,O′間の距
離、各変位測定点O′の座標、各変位測定点O′の変位
量等もディスプレイ15a上に表示させられるようにし
ている。
【0044】次に、測定部の他例について図9を参照し
て説明する。なお、上側プローブケースを除く本装置の
他の構成については、図1〜図8において説明したもの
とほぼ同じものであるので、同等のものに同一の符号を
付して説明を省略する。
【0045】測定部Eは、傾動軸38、円錐形ミラー3
9及び傾動軸38の上端部に固定した傾斜測定用板40
とからなるものであり、上記測定部Cのものとは、円錐
形ミラー39を傾動軸38の下端部側に配設した点が異
なっている。これにより、円錐形ミラー39の位置に拘
わらずに傾動軸38の全長Lを長くすることができると
ともに、傾斜角度の検出精度を向上させられるようにし
ている。なお、上側プローブケース19の周壁には、円
錐形ミラー39に対向する部分に撮影用窓22が円環形
にして形成されている。
【0046】本発明は前述した実施形態に限るものでは
なく、その要旨の範囲内で様々な変形実施が可能であ
る。上記においては、平面正方形の傾斜測定用板を例と
して説明したが、該正方形に限るものではなく、たとえ
ば円形や正方形以外の多角形に形成してもよい。また、
上記では傾斜測定用板の重心の移動距離を算出する構成
について説明したが、該板の任意位置の移動距離を算出
するようにしてよい。
【0047】
【発明の効果】請求項1〜5記載の地盤変位測定装置に
よれば、ボーリング孔の掘削角度にかかわらず地盤の変
位を精度良く測定することができるとともに、しかもそ
の測定を短時間で容易に行うことができる。
【0048】円錐形ミラーと傾斜測定用板を配設した傾
動軸に、撮影手段を対向させて配置した簡易な構成にし
ているので、プローブの外径を小さく設定することがで
きる。これにより、ボーリング孔の内径をより小さくす
ることができ、ボーリング孔の掘削に要する費用を低減
できる。
【0049】請求項1〜5記載の発明で得られる上記共
通の効果の他、各請求項記載の発明によれば、次の効果
を得ることができる。請求項3記載の地盤変位測定装置
によれば、プローブを、下側プローブケースと上側プロ
ーブケースとをユニバーサルジョイントにより連結して
なる構成にするとともに、それら2つのプローブケース
のうちの一方に測定部の傾動軸を固定するとともに、他
方に撮影手段を収容しているので、ガイドパイプの傾斜
角度が大きいときにも、容易に昇降させることができ
る。
【0050】請求項4記載の地盤変位測定装置によれ
ば、傾動軸の先端部に傾斜測定用板を配設しているの
で、連結管の傾斜角度当たりの傾斜測定用板の移動距離
を大きく設定することができるようになり、測定精度を
向上させられる。
【0051】請求項5記載の地盤変位測定装置によれ
ば、連結管の内壁にプローブガイド溝を形成し、また、
プローブにはプローブガイド溝にガイドされるガイドロ
ーラを設けているので、ガイドパイプ内でプローブを回
転させることなく昇降を行わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明地盤変位測定装置を組み込んだ地盤変位
観測システムの正面図である。
【図2】連結管の平面図である。
【図3】ガイドパイプの一部断面を示す部分拡大正面図
である。
【図4】プローブの拡大断面図である。
【図5】傾斜測定用板の移動状態を示す平面図である。
【図6】回路構成を示すブロック図である。
【図7】連結管の傾斜状態を示す正面図である。
【図8】間隙の画像を示す展開図である。
【図9】測定部の他例を内蔵したプローブの正面図であ
る。
【図10】従来の地盤変位測定装置を組み込んだ地盤変
位観測システムを示しており、上下2つのケーシングパ
イプの間隔を測定する計測ゾンデを使用した状態の正面
図である。
【図11】その部分拡大図である。
【図12】ケーシングパイプの傾斜角度を測定する計測
ゾンデを使用した状態の部分拡大図である。
【符号の説明】
13 ボーリング孔 16 連結管 16a プローブガイド溝 16b 対向端面 19 上側プローブケース 20 下側プローブケース 21 ユニバーサルジョイント 22 撮影用窓 24 撮影手段てあるCCDカメラ 24b レンズ部 25,38 傾動軸 26,39 円錐形ミラー 27,40 傾斜測定用板 A ガイドパイプ B プローブ C,E 測定部 G 地盤 O′ 変位測定点 S 間隙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松元 和伸 東京都千代田区三番町2番地 飛島建設 株式会社内 (72)発明者 筒井 雅行 東京都千代田区三番町2番地 飛島建設 株式会社内 (56)参考文献 特開 平10−185633(JP,A) 特開 平10−185543(JP,A) 特開 平6−137821(JP,A) 特開 平4−146394(JP,A) 特開 平5−126538(JP,A) 特開 平8−233745(JP,A) 実開 平1−66014(JP,U) 実開 平7−23210(JP,U) 特許2622802(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01B 11/00 - 11/30 E21D 9/06

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地盤に掘削したボーリング孔に内挿する
    ガイドパイプが、所定長からなる複数本の連結管を、こ
    れらの対向端面間に所定の間隙を保持して連結してなる
    こと、そのガイドパイプ内を昇降し、かつ、連結管の内
    周壁に対向する撮影用窓が側壁に形成されたプローブ内
    に、撮影用窓に対向して配置した円錐形ミラー及び傾斜
    測定用板をプローブの傾斜に従って傾動する傾動軸に固
    定してなる測定部と、撮影手段とが収容されているこ
    と、撮影手段が、傾斜測定用板と円錐形ミラーに写る上
    記間隙とを同時に撮影するように配置されていることを
    特徴とする地盤変位測定装置。
  2. 【請求項2】 撮影手段は、レンズ部の光軸をプローブ
    の中心軸に一致して配置したCCDカメラである請求項
    1記載の地盤変位測定装置。
  3. 【請求項3】 プローブは、下側プローブケースと上側
    プローブケースとをユニバーサルジョイントにより連結
    してなり、それら2つのプローブケースのうちの一方に
    測定部の傾動軸が固定され、かつ、他方に撮影手段を収
    容している請求項1又は2記載の地盤変位測定装置。
  4. 【請求項4】 傾動軸の先端部に傾斜測定用板が配設さ
    れている請求項1,2又3記載の地盤変位測定装置。
  5. 【請求項5】 上記連結管の内壁にはプローブガイド溝
    が形成されており、また、プローブにはプローブガイド
    溝にガイドされるガイドローラが設けられている請求項
    1,2,3又は4記載の地盤変位測定装置。
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