JP3299410B2 - 携帯無線装置位置決め構造および携帯無線装置位置決め用トレー - Google Patents

携帯無線装置位置決め構造および携帯無線装置位置決め用トレー

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JP3299410B2
JP3299410B2 JP11447195A JP11447195A JP3299410B2 JP 3299410 B2 JP3299410 B2 JP 3299410B2 JP 11447195 A JP11447195 A JP 11447195A JP 11447195 A JP11447195 A JP 11447195A JP 3299410 B2 JP3299410 B2 JP 3299410B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、携帯電話機等の無線装
置の動作を試験するための電磁波シールドボックスに適
用される携帯無線装置位置決め構造および携帯無線装置
位置決め用トレーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、移動体通信サービス網の充実に伴
い、企業に止まらず個人においても携帯電話機等の無線
装置が普及している。このような無線装置の普及に伴
い、使用者からは、購入時または購入後の使用における
無線装置の発信および受信状態が正常であるか否かを明
確にする要求が生じている。このため、各販売営業所等
には、窓口で容易に無線装置の動作試験が行える試験器
が設置されている。
【0003】この種の試験器で動作試験を行う際には、
外部からの電磁波が試験対象となる無線装置のアンテナ
に入射して試験結果に悪影響を及ぼさないように、周囲
の電磁波からシールドされた状態で無線装置を載置する
ための空間を有する電磁波シールドボックスが用いられ
る。
【0004】電磁波シールドボックスは、図9に示すよ
うに、アルミ等の電磁波を反射し得る金属板を外筐と
し、ボックス本体51と、蓋体52とで大略構成されて
いる。ボックス本体51は、その内部に試験対象物であ
る無線装置53が載置される収納部54を有している。
収納部54は、蓋体52に対応する部分が開口した箱型
形状を呈しており、その開口縁には全周に渡って導電性
の弾性部材55が埋設された凹溝56が形成されてい
る。
【0005】蓋体52の内壁面には、収納部54の凹溝
56に嵌合される凸条57が設けられている。この凸条
57は、蓋体52をボックス本体51に取り付けた際
に、凹溝56に嵌合されてその縁部が弾性部材55に当
接する。
【0006】そして、上記構成による電磁波シールドボ
ックスを用いて動作試験を行う際には、蓋体52を開
け、試験対象となる無線装置53を収納部54に収納し
た後、蓋体52を閉めて図示しないネジ、掛金、止金等
の固定手段によって固定する。これにより、無線装置5
3は、周囲の電磁波からシールドされた状態でボックス
本体51内に収納される。その後、電磁波シールドボッ
クス(又は試験器)のスイッチ操作により無線装置53
の動作試験が開始されるようになっている。
【0007】ところで、上記のように電磁波シールドボ
ックスを用いて動作試験を行う際には、電磁波シールド
ボックスの収納部54を形成するシャーシの裏面に配設
された検出用アンテナ58に対する無線装置53のアン
テナ53aの位置によって電界分布が変化するため、各
無線装置53の各送受信性能を同一条件で常に正確な測
定を行なうには、これらアンテナ53a,58間の位置
を常に一定に保つように位置決めする必要があった。
【0008】そこで、従来、無線装置の動作試験を行う
にあたっては、図9に示すように、試験対象となる無線
装置53の外観形状に合わせて内部がくり抜かれたクッ
ション材59を用い、くり抜き部分59aに無線装置5
3を挿入し、クッション材59を収納部54に嵌合して
位置決めしていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、使用される
携帯無線装置としては、外観形状、アンテナの種類(ポ
ール型、伸縮型、内蔵型など)、取付位置や長さなど、
様々な種類のものが考えられる。
【0010】しかしながら、上述した従来の構成では、
収納部54と同容量の大きな収納スペースを取るクッシ
ョン材59を無線装置53毎にその種類だけ用意する必
要があった。また、試験対象となる無線装置53の種類
が多くなるに連れ、クッション材59の数も増えるた
め、試験する無線装置59に対応したクッション材59
を即座に選択するためには、クッション材59を無線装
置53の種類毎に管理しなければならないという煩わし
さがあり、しかも、管理用の特別な収納スペースも必要
であった。
【0011】そこで、本発明は上記問題点に鑑みてなさ
れたものであって、一つのトレーで様々な無線装置の位
置決めに対応でき、常に同一条件による正確な測定が可
能な携帯無線装置位置決め構造および携帯無線装置位置
決め用トレーを提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明による請求項1の携帯無線装置位置決め構造
は、試験対象となる携帯無線装置4を収納する収納部5
を有し、前記携帯無線装置のアンテナ4aとの間で信号
を送受する検出用アンテナ12が前記収納部の下部に配
設されたボックス本体2と、前記ボックス本体に対して
開閉可能に設けられた前記携帯無線装置を外部の電磁波
からシールドするための蓋体3と、前記携帯無線装置が
載置される薄型矩形状のトレー15とを備えた携帯無線
装置位置決め構造であって、前記収納部の底面には、該
底面の幅方向および又は長さ方向に対して所定間隔おき
に複数の位置決め孔13,31が形成されており、前記
トレーの表裏面15a,15bの少なくとも一方の面に
は、前記携帯無線装置のアンテナが前記検出用アンテナ
と対向した状態で前記位置決め孔に嵌合する位置決め突
起17,32が設けられていることを特徴としている。
【0013】請求項2の携帯無線装置位置決め用トレー
は、試験対象となる携帯無線装置4を収納する収納部5
を有し、前記携帯無線装置のアンテナ4aとの間で信号
を送受する検出用アナテナ12が配設され、前記携帯無
線装置を外部の電磁波からシールドして閉塞される蓋体
3を備えたボックス本体2に対し、前記携帯無線装置が
載置された状態で前記収納部に位置決め収納される薄型
矩形状の携帯無線装置位置決め用トレーであって、表裏
面15a,15bの少なくとも一方の面には、一側縁か
ら対向する他側縁に向かって該一側縁を残すように所定
角度下り勾配に傾斜した前記携帯無線装置を載置するた
めの載置面19が形成されていることを特徴としてい
る。
【0014】請求項3の携帯無線装置位置決め用トレー
は、試験対象となる携帯無線装置4を収納する収納部5
を有し、前記携帯無線装置のアンテナ4aとの間で信号
を送受する検出用アナテナ12が配設され、前記携帯無
線装置を外部の電磁波からシールドして閉塞される蓋体
3を備えたボックス本体2に対し、前記携帯無線装置が
載置された状態で前記収納部に位置決め収納される薄型
矩形状の携帯無線装置位置決め用トレーであって、一側
縁から対向する他側縁に向かって該一側縁を残すように
所定角度下り勾配に傾斜した前記携帯無線装置を載置す
るための載置面19が、表裏面15a,15bにおいて
その傾斜方向が相反するように対称形状に形成されてい
ることを特徴としている。
【0015】
【作用】請求項1の携帯無線装置位置決め構造におい
て、携帯無線装置4が収納される収納部5の底面には、
幅方向(長さ方向)に対して所定間隔おきに複数の位置
決め孔13(31)が形成されている。トレー15の表
面15a(裏面15b)には、位置決め孔13(31)
に嵌合する位置決め突起17(32)が設けられてい
る。収納部5に対してトレー15を位置決めするには、
携帯無線装置4のアンテナ4aが検出用アンテナ12と
対向するように、位置決め突起17(32)を位置決め
孔13(31)の位置に合わせ、位置決め突起17(3
2)を位置決め孔13(31)に嵌合する。
【0016】請求項2又は3の携帯無線装置位置決め用
トレーでは、一側縁から対向する他側縁に向かって一側
縁を残すように所定角度下り勾配に傾斜した携帯無線装
置4を載置するための載置面19が、トレー15の表裏
面15a,15bの一方に形成されるか、又は表裏面1
5a,15bに対称形状に形成されているので、無線装
置4のアンテナ4aが操作面から見て左右の何れ側にあ
っても、1つのトレー15により、アンテナ4aを検出
用アンテナ12に近づけた高感度状態で載置することが
できる。
【0017】
【実施例】図1は本発明による携帯無線装置位置決め構
造の第1実施例であり、電磁波シールドボックスと携帯
無線装置用位置決めトレー(以下、単にトレーという)
を示す斜視図である。
【0018】電磁波シールドボックス1は、ボックス本
体2と、蓋体3とを備えている。ボックス本体2は、ア
ルミ等の電磁波を反射し得る金属板を外筐とし、その上
面に試験対象物としての、例えば携帯電話機等の無線装
置4が収納される収納部5が設けられている。
【0019】収納部5は、ボックス本体2の上面より所
定段差を有して上方に突出されている。そして、収納部
5は、その突出上面が矩形状に開口されており、開口し
た部分よりボックス本体2の内方に進出した箱状の空間
を有している。また、収納部5の開口縁5aには、全周
に渡って凹溝6が形成されている。そして、凹溝6には
導電性を有した弾性部材7が無端状に埋設されている。
【0020】ボックス本体2の収納部5とは関与してい
ない上面には、収納部5の所定段差よりも上方に突出さ
れて、電磁波シールドボックス1の外筐の一部を成す表
示部8が形成されている。この表示部8には、無線装置
4の試験を開始する開始ボタン8a、試験を中断する停
止ボタン8b、および「試験中」,「正常」,「故障」
等の状態表示や試験結果表示を行うための複数の表示ラ
ンプ8cが配設されている。
【0021】蓋体3は、アルミ等の電磁波を反射し得る
金属板により形成され、ボックス本体2の収納部5とは
関与していない上面であって、表示部8と相反する位置
に蝶番9を介して回動自在に設けられている。蓋体3の
両側縁には、蓋体3を回動させて閉めた際に、蓋体3の
外壁面とボックス本体2の表示部8上面とを面一にする
とともに、ボックス本体2の上面両側を閉塞する側板3
aが一体に形成されている。
【0022】蓋体3の内壁面には、収納部5の開口縁5
aに設けられた凹溝6と対応して嵌合される凸条10が
設けられている。この凸条10は、蓋体3を閉めた際に
凹溝6に嵌合され、その縁部が弾性部材7に当接され
る。
【0023】そして、上記構成による電磁波シールドボ
ックス1は、蓋体3を開け、試験対象となる無線装置4
を後に詳述するトレー15に載置した状態で収納部5に
収納した後、蓋体3を閉めて図示しないネジ、掛金、止
金等の固定手段により固定されるようになっている。
【0024】電磁波シールドボックス1における蓋体3
の取付軸側で、収納部5の底面をなすシャーシ11の裏
側には、試験対象となる無線装置4と不図示の試験器と
の間で無線装置4の試験を行うための信号を送受信する
アンテナとして、例えばモノポール型の試験用アンテナ
12が固定されている。
【0025】シャーシ11には、収納部5の横幅方向
(図1および図2における矢印Xの方向で、以下、X方
向という)に直線状に延出して位置決め用孔をなす複数
のスリット(図示の例では6個)13が貫通して形成さ
れている。各スリット13は、収納部5の奥行き長さ方
向(図1および図2における矢印Yの方向で、以下、Y
方向という)の幅aを有して横長(長さb)に形成さ
れ、試験用アンテナ12に近接した位置から収納部5の
Y方向に所定間隔cおいて形成されている。これら各ス
リット13は、トレー15を収納部5のY方向に位置決
めする際に用いられる。
【0026】ボックス本体2の前面側で、スリット13
が形成されていないシャーシ11の側縁部には、スリッ
ト13と直交する収納部5のY方向に向かって所定間隔
dおきに複数の目盛り14が形成されている。この目盛
り14は、トレー15を収納部5のX方向に位置決めす
る際に用いられる。また、図示はしないが、各目盛り1
4毎に例えば該当機種を示す表示の施されたシールが貼
着される。なお、シールには、該当機種を示す表示を数
字やアルファベット等で記号化したもの印字しておき、
その一覧表を蓋体3の内面に貼付してもよい。
【0027】トレー15は、図1乃至図4に示すよう
に、断面が略N字状に形成された薄型矩形状を呈し、試
験対象となる無線装置4を載置するもので、無線装置4
を載置した際、無線装置4を傷つけないように、ある程
度の柔軟性を有するクッション材で形成されている。
【0028】図3(a)において、トレー15の表面1
5aにおける右側表縁部16には、右側表縁部16の稜
線16aに沿って表面15aより突出した突条(位置決
め用突起)17が設けられている。突条17は、無線装
置4が載置されたトレー15を収納部5に対して位置決
めする際にシャーシ11上のスリット13に嵌合される
もので、突条17をスリット13に嵌合した際、トレー
15をスリット13に沿って移動できるように、その幅
eがスリット13の幅aよりもやや小さく、長さfがス
リット13の長さbよりも短い寸法に設計されている。
この突条17は、トレー15の裏面15bの対象位置、
すなわち、図3(c)の裏面15bにおける左側裏縁部
18にも設けられている。
【0029】トレー15は、その表裏面15a,15b
の両面に無線装置4を載置するための載置面19(19
a,19b)を形成している。図3(a)において、ト
レー15の表面15aは、突条17が設けられた右側表
縁部16、および下側表縁部20を残し、上側表縁部2
1から下側表縁部20にかけて下り勾配に所定角度(図
示の例では10°)傾斜した傾斜面22を形成してい
る。また、直角に交わる右側表縁部16の内壁面16b
と下側表縁部20の内壁面20aとは、無線装置4の角
部分を保持するための保持面を形成している。さらに、
傾斜面22と下側表縁部20を結ぶ内壁面20aは、表
面15aに対して所定角度(図示の例では80°)傾斜
している。こうして、トレー15の表面15aには、左
側表縁部23に開放部24を有した載置面19aが形成
される。
【0030】また、トレー15の裏面15bは、突条1
7が設けられた左側裏縁部18、および下側裏縁部25
を残し、上側裏縁部26から下側裏縁部25にかけて下
り勾配に所定角度(図示の例では10°)傾斜した傾斜
面27を形成している。また、直角に交わる左側裏縁部
18の内壁面18aと下側裏縁部25の内壁面25aと
は、無線装置4の角部分を保持するための保持面を形成
している。さらに、傾斜面27と下側裏縁部25を結ぶ
内壁面25aは、裏面15bに対して所定角度(図示の
例では80°)傾斜している。こうして、トレー15の
裏面15bには、右側裏縁部28に開放部29を有した
載置面19bが形成される。
【0031】このように、トレー15には、表裏面15
a,15bに無線装置4の載置面19(19a,19
b)が対称形状に形成されており、各載置面19a,1
9bは、図5(a),(b)に示すように、無線装置4
の上面に設けられるアンテナ4aの取付位置によって使
い分けられる。
【0032】まず、操作面4bから見て左側にアンテナ
4aをもつ無線装置4をトレー15に載置する場合に
は、表面15aの載置面19aが用いられる。この場
合、図5(a)に示すように、無線装置本体4cの底面
側左角部分が右側表縁部16の内壁面16bおよび下側
表縁部20の内壁面20aに当接して保持され、アンテ
ナ4aが設けられた無線装置本体4cの左側全体が表面
15aに対して所定角度(10°)下がり、アンテナ4
aが開放部24より突出した状態で傾斜して載置され
る。
【0033】次に、操作面4bから見て右側にアンテナ
4aをもつ無線装置4をトレー15に載置する場合に
は、図5(a)の状態にあるトレー15を、垂直方向に
180°回し、さらに水平方向に180°回して裏面1
5bの載置面19bを用いる(図5(b)の状態)。こ
の場合、図5(b)に示すように、無線装置本体4cの
底面側右角部分が左側裏縁部18の内壁面18aおよび
下側裏縁部25の内壁面25aに当接して保持され、ア
ンテナ4aが設けられた無線装置本体4cの右側全体が
裏面15bに対して所定角度(10°)下がり、アンテ
ナ4aが開放部29より突出した状態で傾斜して載置さ
れる。
【0034】このように、無線装置4のアンテナ4aが
操作面4bから見て左右の何れにあっても、図4(この
図では、アンテナが左側に設けられている)に示すよう
に、アンテナ4aを試験用アンテナ12に近づけて高感
度状態で無線装置4の載置を1つのトレー15によって
行うことできる。
【0035】そして、上記のように構成された携帯無線
装置位置決め構造では、操作員が、電源を入れてアンテ
ナ4aを伸ばした試験対象となる無線装置4を、操作面
4bを上に向けた状態でトレー15の載置面19aに載
置する。次に、蓋体3を開け、トレー15の突条17を
スリット13に嵌合する。この状態で、トレー15の長
さ方向の外壁面(図3におけるトレー15の下側裏縁部
25又は上側裏縁部26)の稜線(25a又は26a)
が無線装置4の機種に合う目盛り14と一致するまでト
レー15をスリット13に沿って移動させ、無線装置4
のアンテナ4aと試験用アンテナ12が対向する最も近
い位置にトレー15を位置決めする。これにより、アン
テナ4aを伸ばした状態でトレー15に載置された無線
装置4は、試験用アンテナ12と対向した状態で収納部
5内に収納位置決めされる。その後、蓋体3を閉じ、ボ
ックス本体2の開始ボタン8aを押すと、試験器と無線
装置4との間では、該当機種に対応した周波数の電波に
より信号の送受信が自動的に実行され、送受信レベル判
定等を含む試験結果として、例えば「正常」、「故障」
の表示がボックス本体2の表示ランプ8cになされる。
【0036】次に、図6は電磁波シールドボックスに適
用される携帯無線装置位置決め構造の第2実施例を示す
図である。この実施例において、試験用アンテナ12に
一番近い位置に形成されたスリット13(13a)に
は、トレー15を収納部5のX方向に対して位置決めす
るための位置決め部材30が設けられている。この位置
決め部材30は、スリット13の幅aよりやや小さい幅
gに形成されてスリット13内に移動自在に貫挿された
板部材30aと、この板部材30aの上下に挿着された
半月状の規制部材30bによって構成されている。
【0037】この実施例では、規制部材30bの内側面
30baにトレー15の外壁面(図3におけるトレー1
5の下側裏縁部25又は上側裏縁部26)を当接させた
状態でトレー15をスリット13に沿って移動させ、外
壁面の稜線(25a又は26a)を該当する機種の目盛
り14と一致させることにより、収納部5のX,Yそれ
ぞれの方向に対してトレー15の位置決めを行うことが
できる。
【0038】なお、図示の例では、試験用アンテナ12
に一番近い位置に形成されたスリット13aに位置決め
部材30を1つだけ設けた構成としているが、この位置
決め部材30を1つのスリット13aに2つ設ける構成
とすれば、スリット13aに嵌合した突条17を両側か
ら挟み込むようにして収納部5のX方向に対するトレー
15の位置決めを行うことができる。また、位置決め部
材30を数箇所(2箇所以上)のスリット13に設ける
構成とすれば、収納部5に対してより安定した状態でト
レー15の位置決めを行うことができる。
【0039】次に、図7はシャーシの他の実施例を示す
図である。この実施例のシャーシ11には、幅方向、長
さ方向のそれぞれに対して一定間隔でマトリックス状に
多数の円形の位置決め孔31が穿設されている。また、
トレー15には、上述した突条17に代わり、位置決め
孔31に嵌合する2つの円柱状のピン(位置決め突起)
32が配設されている。2つのピン32の中心間隔h
は、位置決め孔31の中心間隔iの整数倍に設定されて
いる。
【0040】この実施例において、無線装置4が載置さ
れたトレー15をシャーシ11上に位置決めする際に
は、無線装置4のアンテナ4aが試験用アンテナ12と
対向するように、2箇所の位置決め孔31にピン32が
それぞれ嵌合される。これにより、収納部5のX,Yそ
れぞれの方向に対してトレー15を位置決めすることが
できる。
【0041】次に、図8は無線装置が載置されるトレー
の他の実施例を示す図である。この実施例のトレー15
は、表面15aのみに載置面19aが形成され、裏面1
5bの中央に突条17が設けられている。トレーの表面
15a側において、右側表縁部16および左側縁部23
は、下側表縁部20の両端と直角に交わる一部分を残
し、その内壁面16b,23aが無線装置4の角部分を
保持するため保持面を形成しており、他の部分は開放部
24を形成している。
【0042】そして、無線装置4をトレー15に載置す
るにあたっては、無線装置4のアンテナ4aが操作面4
bから見て左側にある場合、図8に示すように、無線装
置本体4cの角部分が右側表縁部16の内壁面16bお
よび左側表縁部23の内壁面23aに当接して保持さ
れ、アンテナ4aが設けられた無線装置本体4cの左側
全体が表面15aに対して所定角度(10°)下がり、
アンテナ4aが開放部24より突出した状態で傾斜して
載置される。また、無線装置4のアンテナ4aが操作面
4bから見て右側にある場合には、トレー15を水平に
180°回転させた状態で無線装置4を載置面19aに
載置する。この実施例によれば、トレー15を水平方向
に180°回転させるだけの簡単な操作で、無線装置4
が左右何れにアンテナ4aをもっている場合でも対応す
ることができる。
【0043】ところで、上述した実施例において、シャ
ーシ11に形成されるスリット13は、収納部5のY方
向に複数形成したものを図示して説明したが、収納部5
のX方向に複数形成してもよい。この場合、突条17
は、図3において、トレー15における表面15aの下
側表縁部20、裏面15bの上側裏縁部26のそれぞれ
設けられる。
【0044】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明の請求項
1の携帯無線装置位置決め構造によれば、従来のよう
に、無線装置の種類毎にトレーを用意することなく1つ
で様々な無線装置の位置決めに対応でき、電界分布を変
化させることなく常に同一条件で位置決めして正確な測
定を行うことができる。
【0045】請求項2および3の携帯無線装置位置決め
用トレーによれば、無線装置のアンテナが操作面から見
て左右の何れ側にあっても、1つのトレーで兼用でき、
アンテナを検出用アンテナに近づけた高感度状態で無線
装置の載置を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による携帯無線装置位置決め構造の第1
実施例を示す斜視図
【図2】図1の部分拡大図
【図3】(a)図1におけるトレーの平面図 (b)同側面図 (c)同底面図 (d)同断面図
【図4】シャーシに対するトレーの位置決め状態を示す
断面図
【図5】(a)操作面から見て左側にアンテナをもつ無
線装置を載置する場合のトレーの使用状態を示す斜視図 (b)操作面から見て右側にアンテナをもつ無線装置を
載置する場合のトレーの使用状態を示す斜視図
【図6】シャーシの他の実施例を示す図
【図7】本発明による携帯無線装置位置決め構造の第2
実施例を示す図
【図8】トレーの他の実施例を示す図
【図9】従来の携帯無線装置位置決め構造の一例を示す
斜視図
【符号の説明】
2…ボックス本体、3…蓋体、4…無線装置、5…収納
部、15…トレー、17…突条(位置決め突起)、19
(19a,19b)…載置面、30…位置決め部材、3
1…位置決め孔、32…ピン(位置決め突起)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−38929(JP,A) 特開 昭62−274840(JP,A) 特開 平2−98236(JP,A) 実開 平3−120145(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 17/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試験対象となる携帯無線装置(4)を収
    納する収納部(5)を有し、前記携帯無線装置のアンテ
    ナ(4a)との間で信号を送受する検出用アンテナ(1
    2)が前記収納部の下部に配設されたボックス本体
    (2)と、前記ボックス本体に対して開閉可能に設けら
    れた前記携帯無線装置を外部の電磁波からシールドする
    ための蓋体(3)と、前記携帯無線装置が載置される薄
    型矩形状のトレー(15)とを備えた携帯無線装置位置
    決め構造であって、 前記収納部の底面には、該底面の幅方向および又は長さ
    方向に対して所定間隔おきに複数の位置決め孔(13,
    31)が形成されており、 前記トレーの表裏面(15a,15b)の少なくとも一
    方の面には、前記携帯無線装置のアンテナが前記検出用
    アンテナと対向した状態で前記位置決め孔に嵌合する位
    置決め突起(17,32)が設けられていることを特徴
    とする携帯無線装置位置決め構造。
  2. 【請求項2】 試験対象となる携帯無線装置(4)を収
    納する収納部(5)を有し、前記携帯無線装置のアンテ
    ナ(4a)との間で信号を送受する検出用アナテナ(1
    2)が配設され、前記携帯無線装置を外部の電磁波から
    シールドして閉塞される蓋体(3)を備えたボックス本
    体(2)に対し、前記携帯無線装置が載置された状態で
    前記収納部に位置決め収納される薄型矩形状の携帯無線
    装置位置決め用トレーであって、 表裏面(15a,15b)の少なくとも一方の面には、
    一側縁から対向する他側縁に向かって該一側縁を残すよ
    うに所定角度下り勾配に傾斜した前記携帯無線装置を載
    置するための載置面(19)が形成されていることを特
    徴とする携帯無線装置位置決め用トレー。
  3. 【請求項3】 試験対象となる携帯無線装置(4)を収
    納する収納部(5)を有し、前記携帯無線装置のアンテ
    ナ(4a)との間で信号を送受する検出用アナテナ(1
    2)が配設され、前記携帯無線装置を外部の電磁波から
    シールドして閉塞される蓋体(3)を備えたボックス本
    体(2)に対し、前記携帯無線装置が載置された状態で
    前記収納部に位置決め収納される薄型矩形状の携帯無線
    装置位置決め用トレーであって、 一側縁から対向する他側縁に向かって該一側縁を残すよ
    うに所定角度下り勾配に傾斜した前記携帯無線装置を載
    置するための載置面(19)が、表裏面(15a,15
    b)においてその傾斜方向が相反するように対称形状に
    形成されていることを特徴とする携帯無線装置位置決め
    用トレー。
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