JP3299392B2 - 配線システム - Google Patents

配線システム

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JP3299392B2
JP3299392B2 JP19083194A JP19083194A JP3299392B2 JP 3299392 B2 JP3299392 B2 JP 3299392B2 JP 19083194 A JP19083194 A JP 19083194A JP 19083194 A JP19083194 A JP 19083194A JP 3299392 B2 JP3299392 B2 JP 3299392B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主幹ブレーカの負荷側
に配線された幹線上に接続したジョイントボックスによ
り幹線を分岐し、ジョイントボックスにおける分岐端に
設けた電気接続部に対して着脱自在に結合される接続器
具に分岐線を接続し、この分岐線に分岐ブレーカを通し
てコンセントを接続した配線システムに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、フリーアクセスフロアのよう
に配線の自由度を高めた床配線系では、コンセントの増
減や移動を容易に行なえることから、この種の配線シス
テムが採用されている(特開平4−261308号公報
など)。すなわち、図9に示すように、主幹ブレーカ1
の負荷側に接続した幹線Lmの適所にジョイントボック
ス2を挿入して幹線Lmを分岐し、分岐端にコンセント
ユニット3を着脱自在に接続できるようにしているので
ある。ここで用いているジョイントボックス2は幹線L
mを4分岐するものであって、各分岐端には電気接続部
としての受側コネクタ4がそれぞれ設けられる。一方、
コンセントユニット3は、受側コネクタ4に対して着脱
自在に結合される接続器具としてのハーネスキャップ5
を一端に設けた分岐線Lbを備え、分岐線Lbの他端に
は分岐ブレーカ6を介して複数個のコンセント7が接続
される。分岐ブレーカ6およびコンセント7は一つの器
体8に納装される。受側コネクタ4とハーネスキャップ
5とは、ロック付の止め具(ハーネス)により機械的に
結合され、ロックを解除しなければ外れないようにして
ある。また、ジョイントボックス2の受側コネクタ4に
は必要に応じてコンセントユニット3の代わりに延長線
が接続されることもある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した配
線システムでは、分岐ブレーカ6の負荷側である分岐回
路に接続された負荷容量が主幹ブレーカ1の電流容量を
越えると主幹ブレーカ1が遮断するのであって、パーソ
ナルコンピュータやワードプロセッサのような電気機器
が分岐回路に接続されていて入力作業を行なっているよ
うなときに、主幹ブレーカ1が遮断すると、それまでの
入力情報が失われることになるから、負荷容量が大きく
なっても主幹ブレーカ1の遮断を避けることが要求され
る。
【0004】この要求を満たすには、分岐回路の消費電
流を監視して各分岐ブレーカ6を個別に入切することが
考えられるが、上述した配線システムでは、分岐ブレー
カ6が分散して配置されるものであるから、所望の分岐
ブレーカ6を入切するような操作が必要なときには、各
コンセントユニット3の配置場所に行く必要があり、分
岐回路の管理が面倒であるという問題を有している。
【0005】本発明は上記問題点の解決を目的とするも
のであり、分散配置された分岐ブレーカの入切を集中的
に管理することができるようにした配線システムを提供
しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
目的の達成のために、主幹ブレーカの負荷側に接続され
た幹線を分岐するとともに各分岐端に電気接続部を備え
たジョイントボックスと、ジョイントボックスの各電気
接続部に着脱自在に結合される接続器具に接続された分
岐線に分岐ブレーカを通してコンセントを接続したコン
セントユニットとを備えた配線システムにおいて、コン
セントユニットは分岐ブレーカの通過電流を検出する電
流監視部を備えるとともに外部からの制御信号により分
岐ブレーカを開閉する開閉制御部を備え、複数のコンセ
ントユニットの各電流監視部での検出電流に基づいて各
コンセントユニットの分岐ブレーカを各別に開閉するた
めの制御信号を発生するローカルコントローラをコンセ
ントユニットとは別に設けて成ることを特徴とする。
【0007】請求項2の発明は、複数のコンセントユニ
ットがそれぞれ固有のアドレスを設定した多重伝送部を
備え、ローカルコントローラが各コンセントユニットの
多重伝送部との間でアドレスを付加した伝送信号を時分
割多重伝送方式で授受し、この伝送信号によって電流監
視部での検出電流および開閉制御部への制御信号を伝送
することを特徴とする。
【0008】請求項3の発明は、各コンセントユニット
の電流監視部での検出電流の合計があらかじめ設定され
た規定値に達すると、いずれかのコンセントユニットの
分岐ブレーカを規定の順序に従って遮断する遮断順位決
定部をローカルコントローラに設けて成ることを特徴と
する。請求項4の発明は、各コンセントユニットの電流
監視部での検出電流の合計があらかじめ設定された規定
値に達すると分岐ブレーカの遮断前に警報音を発生する
警報発生部をローカルコントローラに設けて成ることを
特徴とする。
【0009】請求項5の発明は、幹線は単相3線であっ
て、両電圧線と中性線との平衡度を検出する変流器と、
平衡度を表示する平衡度表示部とをローカルコントロー
ラに設けて成ることを特徴とする。
【0010】
【作用】請求項1の発明の構成によれば、ローカルコン
トローラを設けて、複数のコンセントユニットについて
分岐ブレーカの通過電流を検出するとともに、分岐ブレ
ーカの開閉制御を行なうようにしているから、各コンセ
ントユニットの分岐ブレーカの通過電流を監視するとと
もに、必要に応じて分岐ブレーカを開閉することができ
るのである。しかも、ローカルコントローラは複数のコ
ンセントユニットについて電流監視と開閉制御とが可能
であるから、分散して配置された分岐ブレーカを一箇所
で集中的に管理することができるのである。その結果、
電流監視によって負荷容量の増加が検出されたときに、
不要な負荷に対する分岐ブレーカを遮断するような操作
を行なうことが可能になり、重要な負荷が主幹ブレーカ
の遮断によって停止してしまうという障害を上記操作に
よって防止することが可能になるのである。
【0011】請求項2の発明の構成によれば、ローカル
コントローラとコンセントユニットとの間で授受される
検出電流および制御信号を時分割多重伝送方式で伝送す
るから、検出電流および制御信号を伝送するための信号
線の線数を比較的少なくすることができ、高機能化のた
めに信号線を付設しながらも配線洪水を防止することが
できる。
【0012】請求項3の発明の構成によれば、分岐ブレ
ーカの遮断順序を設定できるようにしているから、たと
えば作業中に遮断すると障害が生じるような負荷(パー
ソナルコンピュータ、ワードプロセッサ、コピー機な
ど)が接続されているコンセントユニットについてはで
きるだけ遮断されないように遮断順序を設定し、照明の
ように停止しても比較的障害が少ない負荷については先
に遮断されるように遮断順序を設定しておけば、負荷容
量が主幹ブレーカの電流容量に近くなったときに、主幹
ブレーカの遮断前に比較的障害の少ない負荷が接続され
ている分岐ブレーカを遮断して主幹ブレーカの遮断によ
る重大な障害の発生を未然に防止することができる。
【0013】請求項4の発明の構成によれば、分岐ブレ
ーカの遮断前に警報音を発生するから、分岐ブレーカの
遮断を知らずに負荷を使用し続けるのを防止することが
できる。すなわち、分岐ブレーカの遮断が生じにくくな
るように接続関係を変更するなどの対策が取りやすくな
る。請求項5の発明の構成によれば、幹線が単相3線で
あるときに、両電圧線と中性線との平衡度をローカルコ
ントローラに表示するから、負荷の増減や変更などの際
に不平衡による負荷の損傷が生じないように管理するこ
とができる。
【0014】
【実施例】図1に示すように、主幹ブレーカ1の負荷側
に幹線Lmが接続され、幹線Lm上には複数個のジョイ
ントボックス2が接続される。ジョイントボックス2は
幹線Lmを4分岐しており、各分岐端にコンセントユニ
ット3が着脱自在に接続可能となっている。幹線Lmお
よびジョイントボックス2から分岐した分岐線Lbには
信号線Lsが並設される。信号線Lsは、2線式であっ
て各コンセントユニット2とローカルコントローラ10
との間でのデータ授受専用に設けられる。また、ジョイ
ントボックス2は、幹線Lmから分岐線Lbを分岐させ
るだけではなく、信号線Lsの分岐も行なうようにして
ある。すなわち、ジョイントボックス2に電気接続部と
して設けた受側コネクタ4に対してコンセントユニット
3に分岐線Lbを介して接続した接続器具としてのハー
ネスキャップ5を結合すると、幹線Lmから分岐した分
岐端が分岐線Lbと電気的に接続されるだけではなく、
信号線Lsも分岐されるのである。
【0015】コンセントユニット3の器体8には、図2
に示すように、分岐ブレーカ6が内蔵されるとともに、
分岐線Lbに分岐ブレーカ6を介して接続された複数個
(ここでは6個)のコンセント7が設けられる。また、
コンセントユニット3には、分岐ブレーカ6の通過電流
を検出する電流監視部と、分岐ブレーカを外部からの制
御信号により開閉する開閉制御部と、電流検出部での検
出電流および開閉制御部への制御信号を授受するための
伝送制御部とを備えた端末装置11が設けられる。さら
に、コンセント7には主コンセント12と従コンセント
13とがあり、主コンセント12と従コンセント13と
の間にはリモコンリレー14が挿入されている。リモコ
ンリレー14はラッチング型のリレーであって、端末装
置11から切換スイッチ15を介して入力される切換信
号によって従コンセント13に給電するか否かを決定す
る。すなわち、切換信号が入力されるたびにリモコンリ
レー14のオン・オフが反転するのであり、リモコンリ
レー14がオンであると主コンセント12と従コンセン
ト13との両方に給電されるが、リモコンリレー14が
オフになると従コンセント13が切離され主コンセント
12にのみ給電されるようになる。切換スイッチ15は
手操作によりオン・オフされるのであって、切換スイッ
チ15がオンのときに電流監視部での検出電流が分岐ブ
レーカ6の電流容量に近い規定値に達すると切換信号に
よりリモコンリレー14の接点がオフになる。リモコン
リレー14の接点がオフになるときには、同時に合成音
声による警報も端末装置11から発生する。また、切換
スイッチ15をオフにしておけば、切換信号とは無関係
にリモコンリレー14はオンに保たれる。
【0016】ジョイントボックス2は、上述したよう
に、幹線Lmから分岐線Lbを分岐させるとともに信号
線Lsの分岐も行なうのであって、ジョイントボックス
2の内部では図3に示すような接続関係にしてある。す
なわち、本実施例では幹線Lmは単相3線であって、一
対の電圧線L1 ,L2 と中性線Wとの3線および接地線
Eの4線からなり、電源側から左への分岐は電圧線L1
および中性線Wの2線および接地線Eの3線であり、電
源側から右への分岐は電圧線L2 および中性線Wの2線
および接地線Eの3線になる。ジョイントボックス2で
は、このような3線の分岐を行なうとともに、分岐端に
受側コネクタ4を設けているのである。信号線Lsに関
しては2線を各受側コネクタ4に分岐している。さら
に、幹線Lmおよび信号線Lsの送り配線が可能となる
ように、電源側と負荷側とにそれぞれ6個の端子を備え
る電源側接続端子Tpと負荷側接続端子Tlとが設けら
れている。
【0017】上述したように、幹線Lmは4線であり、
信号線Lsは2線であるから、図4(a)(b)に示す
ようなケーブルCAを用いることで、主幹ブレーカ1と
ジョイントボックス2の間やジョイントボックス2間の
電気的接続がなされる。図4(a)に示すケーブルCA
は信号線Lsの周囲にシールド層16を設けるとともに
幹線Lmと信号線Lsとを囲む外被にもシールド層17
を設けたものであり、図4(b)に示すケーブルCAは
信号線Lsの周囲にのみシールド層17を設けたもので
ある。これらのケーブルCAは必要に応じて選択するこ
とができる。
【0018】ところで、ローカルコントローラ10に
は、信号線Lsを介して複数のコンセントユニット3が
接続されるのであって、図5に示すように、各コンセン
トユニット2に設けた分岐ブレーカ6の入切を指示する
ための複数個(ここでは16個)のスイッチ21を備え
る。また、各スイッチ21に対応して各分岐ブレーカ6
の開閉を示す発光ダイオードよりなる表示灯22が配置
されている。表示灯22はたとえば赤、緑の2色表示な
どを行ない、コンセントユニット3が接続されていない
場合には消灯、コンセントユニット3が接続されて分岐
ブレーカ6が閉成しているときは緑、分岐ブレーカ6が
遮断すると赤などの表示を行なう。ローカルコントロー
ラ10からは、時分割多重伝送方式で各コンセントユニ
ット3をアドレス指定によって巡回的にアクセスし、こ
のときスイッチ21の操作などにより発生した制御信号
をコンセントユニット3に伝送するとともに、コンセン
トユニット3の電流監視部での検出電流を受け取るよう
になっている。ただし、この伝送方式は一例であって、
他の伝送方式を採用することも可能である。たとえば、
巡回的なアクセスではなく、スイッチ21の操作時や検
出電流の変化時にのみ伝送信号を授受するようにしても
よい。
【0019】ローカルコントローラ10には、主幹ブレ
ーカ1とジョイントボックス2との間で幹線Lmに流れ
る電流を検出するとともに、幹線Lmの各電圧線と中性
線との間の平衡度を検出するために変流器CTが設けら
れている。変流器CTで検出している幹線Lmに流れる
電流は、コンセントユニット10に設けた電流監視部で
の検出電流の合計に対応する(理想的には一致する)か
ら、変流器CTでの検出電流が主幹ブレーカ1の電流容
量に基づいて設定した規定値に達すると、主幹ブレーカ
1が遮断されないように適宜の分岐ブレーカ6を遮断す
る。どの分岐ブレーカ6を遮断するかは、ローカルコン
トローラ10に設けた遮断順位決定部であらかじめ設定
された遮断順序に従う。すなわち、遮断順位決定部で
は、各コンセントユニット3の分岐ブレーカ6を遮断す
る順序を対応するスイッチ21の配列順としたり、設定
モードでの設定によりスイッチ21の配列順とは無関係
に遮断順序を設定したりすることができる。ここで、使
用中に電源が遮断されると重大な障害が生じる負荷が接
続されているコンセントユニット3は遮断されにくくな
るように遮断順序が設定される。したがって、使用中に
電源が遮断されると不都合が生じるような、パーソナル
コンピュータ、ワードプロセッサ、コピー機のような機
器については、幹線Lmに流れる電流が主幹ブレーカ1
の電流容量に近くなっても遮断されることがなく、電源
を遮断しても大きな影響がない他の負荷が接続されてい
るコンセントユニット3で分岐ブレーカ6が遮断される
のである。このようにして、主幹ブレーカ1の支配下に
接続された負荷の使用電力が大きくなると主幹ブレーカ
1による電源の遮断前に、遮断による影響の少ない分岐
ブレーカ6を遮断して電流容量を確保し、遮断による影
響が大きい負荷への給電を確保することができるのであ
る。ここにおいて、分岐ブレーカ6を遮断する際には、
遮断前に合成音声による警報を発生するように警報発生
部を設けてある。この警報発生部により、現状の消費電
力では主幹ブレーカ1が遮断する可能性のあることを報
知するのである。
【0020】ところで、ローカルコントローラ10は、
変流器CTによって幹線Lmの両電圧線L1 ,L2 と中
性線Wとの平衡度も検出しており、平衡度を表示する平
衡度表示部(図示せず)を設けてある。一般に、単相3
線式では不平衡になると負荷を損傷する可能性があるか
ら、平衡度を監視することによって負荷を接続する際の
平衡度の崩れを監視することができ、不平衡による負荷
の損傷を未然に防止することができるのである。さら
に、ローカルコントローラ10には、上位システムに接
続可能な端子Tuを備える。上位システムでは、複数の
ローカルコントローラ10での入出力の状態を監視する
ことができ、各コンセントユニット3の分岐ブレーカ6
の入切を指示したり、各コンセントユニット3での分岐
ブレーカ6の通過電流を監視することができる。ただ
し、主幹ブレーカ1の通過電流に応じて分岐ブレーカ6
を適宜遮断する処理はローカルコントローラ10でのみ
行なう。また、ローカルコントローラ10の電源は、幹
線Lmから分岐ブレーカBRを通してトランスTRで降
圧することにより得ている。
【0021】上述したローカルコントローラ10では1
6個のコンセントユニット3を監視制御することができ
るが、ビル内の1室ではコンセントユニット3が16個
では足りないことがある。このような場合に備えてさら
に16個のコンセントユニット3を増設することができ
るように、図6のようなフロア操作ユニット25を信号
線Lsに接続できるようにしてある。フロア操作ユニッ
ト25は、ローカルコントローラ10と同様にスイッチ
21と表示灯22とを備えている。ただし、各スイッチ
21および表示灯22とコンセントユニット3とを結び
付けるアドレスは、ローカルコントローラ10とは異な
らせてあり、たとえば、ローカルコントローラ10で使
用するアドレスが0〜15であるとすれば、フロア操作
ユニット25では16〜31などとしてある。このフロ
ア操作ユニット25は、ローカルコントローラ10との
間で信号線Lsを通してデータを授受することによっ
て、上位システムへのデータ伝送が可能になっている。
また、分岐ブレーカ6の遮断時に警報音を発生する警報
発生部を備えている。
【0022】なお、本実施例では多箇所での操作を可能
とするために、ローカルコントローラ10から変流器C
Tによる電流検出や上位システムの接続機能などを省略
した図7(a)のような増設ユニット26や、フロア操
作ユニット25とほぼ同様の機能を有した図7(b)の
ような増設ユニット27も信号線Lsに接続できるよう
にしてある。これらの増設ユニット26,27は、伝送
信号の授受によってローカルコントローラ10およびフ
ロア操作ユニット25のスイッチ21や表示灯22と並
列接続されたのと等価に機能するスイッチ21および表
示灯22を備えるのである。
【0023】図8にオフィスビルでの本発明の適用例を
示す。ここでは、ビル全体を統括する最上位の第1ブレ
ーカ30の下位に各フロアを統括する第2ブレーカ31
を設けてある。第1ブレーカ30の近傍には負荷側の不
平衡を変流器CT1 で検出して報知する異常検出ユニッ
ト32が設けられ、異常検出ユニット32は上位システ
ムへの接続が可能になっている。各フロアでは、第2ブ
レーカ32の下位に各室ごとの主幹ブレーカ1が接続さ
れ、主幹ブレーカ1以下のシステム構成は図1で示した
構成と同様になっている。上位システムは、中央監視盤
33と支援装置34とにより構成され、中央監視盤33
では各室のコンセントユニット3の使用状態を異常検出
ユニット32での検出状態とともに統括的に監視する。
支援装置34ではスイッチ21へのコンセントユニット
3の割り付けや、システム全体の動作のシミュレーショ
ンなどが可能になっている。
【0024】
【発明の効果】請求項1の発明は、ローカルコントロー
ラを設けて、複数のコンセントユニットについて分岐ブ
レーカの通過電流を検出するとともに、分岐ブレーカの
開閉制御を行なうようにしているから、各コンセントユ
ニットの分岐ブレーカの通過電流を監視するとともに、
必要に応じて分岐ブレーカを開閉することができるとい
う効果があり、しかも、ローカルコントローラは複数の
コンセントユニットについて電流監視と開閉制御とが可
能であるから、分散して配置された分岐ブレーカを一箇
所で集中的に管理することができるという利点を有す
る。その結果、電流監視によって負荷容量の増加が検出
されたときに、不要な負荷に対する分岐ブレーカを遮断
するような操作を行なうことが可能になり、重要な負荷
が主幹ブレーカの遮断によって停止してしまうという障
害を上記操作によって防止することが可能になるという
利点がある。
【0025】請求項2の発明は、ローカルコントローラ
とコンセントユニットとの間で授受される検出電流およ
び制御信号を時分割多重伝送方式で伝送するから、検出
電流および制御信号を伝送するための信号線の線数を比
較的少なくすることができ、高機能化のために信号線を
付設しながらも配線洪水を防止することができるという
効果を奏する。
【0026】請求項3の発明は、分岐ブレーカの遮断順
序を設定できるようにしているから、たとえば作業中に
遮断すると障害が生じるような負荷(パーソナルコンピ
ュータ、ワードプロセッサ、コピー機など)が接続され
ているコンセントユニットについてはできるだけ遮断さ
れないように遮断順序を設定し、照明のように停止して
も比較的障害が少ない負荷については先に遮断されるよ
うに遮断順序を設定しておけば、負荷容量が主幹ブレー
カの電流容量に近くなったときに、主幹ブレーカの遮断
前に比較的障害の少ない負荷が接続されている分岐ブレ
ーカを遮断して主幹ブレーカの遮断による重大な障害の
発生を未然に防止することができるという効果がある。
【0027】請求項4の発明は、分岐ブレーカの遮断前
に警報音を発生するから、分岐ブレーカの遮断を知らず
に負荷を使用し続けるのを防止することができるという
利点がある。すなわち、分岐ブレーカの遮断が生じにく
くなるように接続関係を変更するなどの対策が取りやす
くなるのである。請求項5の発明は、幹線が単相3線で
あるときに、両電圧線と中性線との平衡度をローカルコ
ントローラに表示するから、負荷の増減や変更などの際
に不平衡による負荷の損傷が生じないように管理するこ
とができるという利点を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の全体構成図である。
【図2】実施例に用いるコンセントユニットの概略構成
図である。
【図3】実施例に用いるジョイントボックスの概略構成
図である。
【図4】実施例に用いるケーブルを示す断面図である。
【図5】実施例に用いるローカルコントローラの正面図
である。
【図6】実施例に用いるフロア操作ユニットの正面図で
ある。
【図7】実施例を示し、(a)はローカルコントローラ
に対応する増設ユニットの正面図、(b)はフロア操作
ユニットに対応する増設ユニットの正面図。
【図8】実施例の施工例を示す全体構成図である。
【図9】従来例の全体構成図である。
【符号の説明】
1 主幹ブレーカ 2 ジョイントボックス 3 コンセントユニット 4 受側コネクタ 5 ハーネスキャップ 6 分岐ブレーカ 7 コンセント 10 ローカルコントーラ CT 変流器 Lb 分岐線 Lm 幹線 Ls 信号線

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主幹ブレーカの負荷側に接続された幹線
    を分岐するとともに各分岐端に電気接続部を備えたジョ
    イントボックスと、ジョイントボックスの各電気接続部
    に着脱自在に結合される接続器具に接続された分岐線に
    分岐ブレーカを通してコンセントを接続したコンセント
    ユニットとを備えた配線システムにおいて、コンセント
    ユニットは分岐ブレーカの通過電流を検出する電流監視
    部を備えるとともに外部からの制御信号により分岐ブレ
    ーカを開閉する開閉制御部を備え、複数のコンセントユ
    ニットの各電流監視部での検出電流に基づいて各コンセ
    ントユニットの分岐ブレーカを各別に開閉するための制
    御信号を発生するローカルコントローラをコンセントユ
    ニットとは別に設けて成ることを特徴とする配線システ
    ム。
  2. 【請求項2】 複数のコンセントユニットがそれぞれ固
    有のアドレスを設定した多重伝送部を備え、ローカルコ
    ントローラが各コンセントユニットの多重伝送部との間
    でアドレスを付加した伝送信号を時分割多重伝送方式で
    授受し、この伝送信号によって電流監視部での検出電流
    および開閉制御部への制御信号を伝送することを特徴と
    する請求項1記載の配線システム。
  3. 【請求項3】 各コンセントユニットの電流監視部での
    検出電流の合計があらかじめ設定された規定値に達する
    と、いずれかのコンセントユニットの分岐ブレーカを規
    定の順序に従って遮断する遮断順位決定部をローカルコ
    ントローラに設けて成ることを特徴とする請求項1また
    は請求項2記載の配線システム。
  4. 【請求項4】 各コンセントユニットの電流監視部での
    検出電流の合計があらかじめ設定された規定値に達する
    と分岐ブレーカの遮断前に警報音を発生する警報発生部
    をローカルコントローラに設けて成ることを特徴とする
    請求項3記載の配線システム。
  5. 【請求項5】 幹線は単相3線であって、両電圧線と中
    性線との平衡度を検出する変流器と、平衡度を表示する
    平衡度表示部とをローカルコントローラに設けて成るこ
    とを特徴とする請求項1記載の配線システム。
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