JP3299382B2 - 偏光ビームスプリッタ及びこれを用いた光ヘッド装置 - Google Patents

偏光ビームスプリッタ及びこれを用いた光ヘッド装置

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JP3299382B2 JP10066894A JP10066894A JP3299382B2 JP 3299382 B2 JP3299382 B2 JP 3299382B2 JP 10066894 A JP10066894 A JP 10066894A JP 10066894 A JP10066894 A JP 10066894A JP 3299382 B2 JP3299382 B2 JP 3299382B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、偏光ビームスプリッタ
及びこれを用いた光ヘッド装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば光磁気ディスク等の各種光
学装置にあっては、偏光方向によって回折効率を異なら
しめる偏光ビームスプリッタが備えられている。この偏
光ビームスプリッタに関しては種々の提案がなされてお
り、例えば特開昭63−26604号公報、特開昭63
−314502号公報等に記載されている。
【0003】特開昭63−26604号公報記載の偏光
ビームスプリッタは、複屈折媒体に形成した表面凹凸格
子の少なくとも凹部を、複屈折媒体の常光屈折率または
異常光屈折率とほぼ等しい屈折率の物質で充填し、常光
または異常光を回折させるというものであり、また特開
昭63−314502号公報記載の偏光ビームスプリッ
タは、ニオブ酸リチウム結晶板の主面に周期を有するイ
オン交換領域の光学的回折格子を形成し、且つこの回折
格子を透過する常光成分が、イオン交換を施した領域と
イオン交換を施さない領域との間で受ける位相変化を相
殺する手段を設け、異常光を回折させるというものであ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記何
れの偏光ビームスプリッタにあっても、以下の問題があ
る。すなわち、両者共に、複屈折材料を基板として用い
ているが、この複屈折材料は高価であるので、偏光ビー
ムスプリッタが高価になってしまうと共に、これらを用
いた例えば光ヘッド装置も高価になってしまうといった
問題がある。
【0005】そこで本発明は、低コスト化が図られる偏
光ビームスプリッタ及びこれを用いた光ヘッド装置を提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の偏光ビームス
プリッタは、上記目的を達成するために、表面に凹凸状
の周期格子が形成された光学的等方性基板と、この光学
的等方性基板の前記凹凸部のうちの凸部上に形成された
複屈折材料層と、を具備し、上記凹部と凸部の間の常光
の位相差と異常光の位相差のうち何れか一方がπの偶数
倍、となり、かつ上記常光・異常光のうちの一方を回折
させ他方は回折させないように、前記凸部上の複屈折材
料層の厚みd2、及び前記基板の凹部深さd1を設定し
てなる。
【0007】請求項2の偏光ビームスプリッタは、上記
目的を達成するために、表面に凹凸状の周期格子が形成
された光学的等方性基板と、この光学的等方性基板の前
記凸部上及び凹部上に、互いに等しくない厚さd2及び
d3でそれぞれ形成された複屈折材料層と、を具備し、
上記凹部と凸部の間の常光の位相差と異常光の位相差の
うち何れか一方がπの偶数倍、となり、かつ上記常光・
異常光のうちの一方を回折させ他方は回折させないよう
に、前記凸部及び凹部上の各複屈折材料層の厚みd2,
d3及び前記基板の凹部深さd1を設定してなる。
【0008】請求項3の偏光ビームスプリッタは、上記
目的を達成するために、請求項1又は2記載の偏光ビー
ムスプリッタにおいて、表裏面の少なくとも一方の面
に、反射防止膜を具備した。
【0009】請求項4の偏光ビームスプリッタは、上記
目的を達成するために、請求項1又は2記載の偏光ビー
ムスプリッタにおいて、前記凹部には充填材が充填され
てなる。
【0010】請求項5の偏光ビームスプリッタは、上記
目的を達成するために、表面に凹凸状の周期格子が形成
された光学的等方性基板と、この光学的等方性基板の前
記凹凸部のうちの凸部上に形成された複屈折材料層と、
を具備し、上記凹部に、光学的等方性物質を充填してな
る偏光ビームスプリッタであって、該光学的等方性物質
の屈折率(nc)と、該複屈折材料の常光屈折率(n
o)、異常光屈折率(ne)との間に、以下の式に示す
関係がある。 nc=no+m(no−ne);(m=±1,±2,±3…) =ne+l(no−ne);(l=±1,±2,±3…)
【0011】請求項6の偏光ビームスプリッタは、上記
目的を達成するために、表面に凹凸状の周期格子が形成
された光学的等方性基板と、この光学的等方性基板の前
記凸部上及び凹部上に、互いに等しくない厚さd2及び
d3でそれぞれ形成された複屈折材料層と、を具備し、
上記凹部に、光学的等方性物質を充填してなる偏光ビー
ムスプリッタであって、該光学的等方性物質の屈折率
(nc)と、該複屈折材料の常光屈折率(no)、異常
光屈折率(ne)との間に、以下の式に示す関係がある
ことを特徴とする偏光ビームスプリッタ。 nc=no+m(no−ne);(m=±1,±2,±3…) =ne+l(no−ne);(l=±1,±2,±3…)
【0012】請求項7の光ヘッド装置は、上記目的を達
成するために、光源と、対物レンズと、該光源から情報
記録媒体へ向かう光束と前記情報記録媒体により反射さ
れた光束とを分離する光束分離手段と、反射光束を受光
する光検出器と、を備えた光ヘッド装置において、請求
項又は2又は5又は6記載の偏光ビームスプリッタを、
光束分離手段と光検出器との間の光路中に配置してな
る。
【0013】請求項8の光ヘッド装置は、上記目的を達
成するために、請求項7に加えて、偏光ビームスプリッ
タの複屈折材料の光学軸を、情報記録媒体の反射光の偏
光方向に対して略45°に設定してなる。
【0014】請求項9の光ヘッド装置は、上記目的を達
成するために、光源と、対物レンズと、λ/4板と、情
報記録媒体から反射された光束を受光する光検出器と、
を備えた光ヘッド装置において、請求項1又は2又は5
又は6記載の偏光ビームスプリッタを、光源から光検出
器までの光路中に配置し、該偏光ビームスプリッタにお
ける光源から入射する光の凹凸に対する位相差が、πの
偶数倍となるように、光源からの光束を該偏光ビームス
プリッタに入射させてなる。
【0015】
【作用】このような請求項1乃至6における偏光ビーム
スプリッタによれば、基板として光学的等方性基板を用
いており、該光学的等方性基板は複屈折材料よりなる基
板に比して安価である。従って、これを用いた請求項7
乃至9における光ヘッド装置も安価となる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の参考例及び実施例を図面に基
づいて説明する。図1は本発明の第1参考例を示す偏光
ビームスプリッタの縦断面図である。
【0017】同図において、符号11は、例えば屈折率
ns=1.51のソーダガラスよりなる光学的等方性基
板を示しており、このガラス基板11表面には、複屈折
材料層として、例えば水晶32が形成されている。この
水晶32には凹凸による周期的な格子が形成されてお
り、該水晶32の凹部の底面はガラス基板11表面に達
するまで掘下げられている。この水晶32の常光に対す
る屈折率noは1.52、異常光に対する屈折率neは
1.48となっており、水晶32の凹部、すなわち水晶
32の凸部側面とガラス基板11表面により囲まれる領
域には、上記水晶32の異常光に対する屈折率neに等
しい屈折率nc=1.48の、例えばアクリル樹脂13
が充填されている。
【0018】従って、異常光に対しては屈折率差がない
ために回折光を生じないが、常光に対しては屈折率差が
0.04の位相格子として作用し回折光を生じる。
【0019】このように、第1参考例においては、光学
的等方性基板としてのガラス基板11上に複屈折材料層
としての水晶32を形成すると共に、この水晶32に凹
凸状の周期格子を形成し、該水晶32の凹部に、水晶3
2の異常光屈折率に等しい屈折率の物質としてアクリル
樹脂13を充填するようにしたので、上述のように、偏
光ビームスプリッタとして機能させることができるよう
になっている。ここで、光学的等方性基板11は複屈折
材料よりなる基板に比して安価であり、従って偏光ビー
ムスプリッタを低コスト化することが可能となってい
る。
【0020】図2は本発明の第2参考例を示す偏光ビー
ムスプリッタの縦断面図である。この第2参考例の偏光
ビームスプリッタが第1参考例のそれと違う点は、水晶
32の凹部の底面をガラス基板11表面に達するまで掘
下げずに所定厚残し、この残された部分32aの表面及
び両隣の水晶32の凸部側面により囲まれる領域に、上
記第1参考例と同様なアクリル樹脂13を充填した点で
ある。
【0021】このように構成しても、第1参考例と同様
な作用・効果を奏するというのはいうまでもない。
【0022】なお、第1、第2参考例においては、水晶
32の凹部に、該水晶32の異常光に対する屈折率ne
に等しい屈折率nc=1.48のアクリル樹脂13を充
填するようにしているが、常光に対する屈折率noに等
しい屈折率nc=1.52の物質を充填するようにして
も良い。この場合には、異常光に対しては屈折率差が
0.04の位相格子として作用し回折光を生じるが、常
光に対しては屈折率差がないために回折光を生じない。
【0023】因に、図3に示されるように、表面に凹凸
状の周期格子が形成された光学的等方性基板1と、この
光学的等方性基板1の凸部上に形成された複屈折材料層
2と、を具備し、光学的等方性基板1の凹凸部及び複屈
折材料層2により形成される溝内に、複屈折材料の常光
屈折率または異常光屈折率の何れか一方に等しい屈折率
の物質を充填するようにした偏光ビームスプリッタにあ
っても、後述の10及び8または9式を満足するよう
に、複屈折材料層2の厚み及び基板1の凹部1b深さを
設定すれば、上記第1、第2参考例と同様に、常光また
は異常光の何れか一方のみを回折させることができる
(詳しくは第1実施例参照)。
【0024】図3は本発明の第1実施例を示す偏光ビー
ムスプリッタの縦断面図である。同図において、符号1
は、例えばガラス材よりなる光学的等方性基板を示して
おり、このガラス基板1表面には凹凸による周期的な格
子が形成されている。このガラス基板1表面の凸部1a
上には、複屈折材料膜として、例えばニオブ酸リチウム
膜2が形成されている。
【0025】ここで、ガラス基板1の厚さをt、ガラス
基板1の凹部1bの溝深さをd1、ニオブ酸リチウム膜
2の厚さをd2、ガラス基板1の屈折率をns、ニオブ
酸リチウム膜2の常光に対する屈折率をno、ニオブ酸
リチウム膜2の異常光に対する屈折率をne、ガラス基
板1の凹凸部及びニオブ酸リチウム膜2により形成され
る溝内の屈折率をnc、光の波長をλとし、k=2π/
λとすると、ニオブ酸リチウム膜2が形成された偏光ビ
ームスプリッタを通過する(図3におけるAの領域を通
過する)常光の位相は、 {ns・t+no・d2}k …1式 ニオブ酸リチウム膜2が形成されていない偏光ビームス
プリッタを通過する(図3におけるBの領域を通過す
る)常光の位相は、 {ns(t−d1)+nc(d1+d2)}k …2式 従って、常光の位相差OPD(o)は、1式−2式よ
り、 OPD(o)={(ns−nc)d1+(no−nc)d2}k …3式
【0026】一方、Aの領域を通過する異常光の位相
は、 {ns・t+ne・d2}k …4式 Bの領域を通過する異常光の位相は、上記2式と同じ、
従って、異常光の位相差OPD(e)は、4式−2式よ
り、 OPD(e)={(ns−nc)d1+(ne−nc)d2}k …5式 因みに、ガラス基板1の凹凸部及びニオブ酸リチウム膜
2により形成される溝内には空気が充填されていると考
えて、nc=1となる。
【0027】ここで、異常光が回折しないようにするた
めには、上記3式と5式のうち5式がπの偶数倍となる
ようにすれば良い。すなわち、 OPD(e)={(ns−nc)d1+(ne−nc)d2}k =2pπ、(p=0,±1,±2…) …6式 また、常光が回折しないようにするためには、上記3式
と5式のうち3式がπの偶数倍となるようにすれば良
い。すなわち、 OPD(o)={(ns−nc)d1+(no−nc)d2}k =2pπ、(p=0,±1,±2…) …7式
【0028】ところで、これら2条件下では、d1及び
d2の設定によっては、常光・異常光のうち回折させる
光の中にも、回折しない光量が存在する場合がある。本
発明の偏光ビームスプリッタは、例えば光ディスク装置
のピックアップの中に用いることができるが、このよう
な用途にあっては、常光・異常光のうち一方は全て回折
させ、他方は全く回折しないようにすることが望まし
い。このような目的のためには、6式に加えて、 OPD(o)={(ns−nc)d1+(no−nc)d2}k =(2q+1)π、(q=0,±1,±2…) …8式 或は、7式に加えて、 OPD(e)={(ns−nc)d1+(ne−nc)d2}k =(2q+1)π、(q=0,±1,±2…) …9式 とすれば良い。この時、ニオブ酸リチウム膜2の厚さd
2を決めるためには、(6−8)式及び(7−9)式よ
り、 [OPD(o)−OPD(e)]=(no−ne)d2・k =(2j+1)π、(j=0,±1,±2) …10式 が成り立つように、d2を決めれば良い。
【0029】6式または7式を満足するように、ニオブ
酸リチウム膜2の膜厚d2、ガラス基板1の溝深さd1
を設定すれば、上記偏光ビームスプリッタは回折格子と
して機能し、常光または異常光の何れか一方のみを回折
させないようにすることができる。
【0030】このように、第1実施例においては、表面
に凹凸状の周期格子が形成された光学的等方性基板とし
てのガラス基板1と、このガラス基板1の凸部1a上に
形成された複屈折材料層としてのニオブ酸リチウム膜2
と、を具備するようにし、凹部(Bの領域)と凸部(A
の領域)の間の常光の位相差OPD(o)または異常光
の位相差OPD(e)がπの偶数倍、となるように、ニ
オブ酸リチウム膜2の厚みd2及び基板1の凹部深さd
1を設定するようにしたので、上述のように、偏光ビー
ムスプリッタとして機能させることができるようになっ
ている。ここで、光学的等方性基板1は複屈折材料より
なる基板に比して安価であり、従って偏光ビームスプリ
ッタを低コスト化することが可能となっている。
【0031】図4は本発明の第2実施例を示す偏光ビー
ムスプリッタの縦断面図である。この第2実施例の偏光
ビームスプリッタが第1実施例のそれと違う点は、ガラ
ス基板1における所定深さd1を有する凹部1b上に、
厚さd3の、例えばニオブ酸リチウム膜12を新たに形
成した点である。
【0032】ここで、図4におけるAの領域を通過する
常光の位相は、 {ns・t+no・d2}k …1式と同じ 図4におけるBの領域を通過する常光の位相は、 {ns(t−d1)+no・d3+nc(d1+d2−d3)}k…11式 従って、常光の位相差OPD(o)は、1式−11式よ
り、 OPD(o) ={(d2−d3)no+ns・d1−nc(d1+d2−d3)}k …12式
【0033】一方、Aの領域を通過する異常光の位相
は、 {ns・t+ne・d2}k …4式と同じ Bの領域を通過する異常光の位相は、 {ns(t−d1)+ne・d3+nc(d1+d2−d3)}k…13式 従って、異常光の位相差OPD(e)は、4式−13式
より、 OPD(e) ={(d2−d3)ne+ns・d1−nc(d1+d2−d3)}k …14式 因みに、nc=1。
【0034】ここで、異常光が回折しないようにするた
めには、上記12式と14式のうち14式がπの偶数倍
となるようにすれば良い。すなわち、 OPD(e) ={(d2−d3)ne+ns・d1−nc(d1+d2−d3)}k =2pπ、(p=0,±1,±2…) …15式 また、常光が回折しないようにするためには、上記12
式と14式のうち12式がπの偶数倍となるようにすれ
ば良い。すなわち、 OPD(o) ={(d2−d3)no+ns・d1−nc(d1+d2−d3)}k =2pπ、(p=0,±1,±2…) …16式
【0035】ところで、これら2条件下では、d1及び
d2並びにd3の設定によっては、常光・異常光のうち
回折させる光の中にも、回折しない光量が存在する場合
がある。本発明の偏光ビームスプリッタは、例えば光デ
ィスク装置のピックアップの中に用いることができる
が、このような用途にあっては、常光・異常光のうち一
方は全て回折させ、他方は全く回折しないようにするこ
とが望ましい。このような目的のためには、15式に加
えて、 OPD(o) ={(d2−d3)no+ns・d1−nc(d1+d2−d3)}k =(2q+1)π、(q=0,±1,±2…) …17式 或は、16式に加えて、 OPD(e) ={(d2−d3)ne+ns・d1−nc(d1+d2−d3)}k =(2q+1)π、(q=0,±1,±2…) …18式 とすれば良い。この時、ニオブ酸リチウム膜2,12の
厚さd2,d3を決めるためには、(15−17)式及
び(16−18)式より、 [OPD(o)−OPD(e)]=(no−ne)・(d2−d3)k =(2j+1)π、(j=0,±1,±2) …19式 が成り立つように、d2、d3を決めれば良い。
【0036】15式または16式を満足するように、ニ
オブ酸リチウム膜2,12の膜厚d2,d3、ガラス基
板1の溝深さd1を設定すれば、上記偏光ビームスプリ
ッタは回折格子として機能し、常光または異常光の何れ
か一方のみを回折させないようにすることができる。な
お、d2=d3とすると、19式が0となってしまうの
で、この条件は除外される。
【0037】このように構成しても、第1実施例と同様
な効果を得ることができるというのはいうまでもない。
また、凹部、凸部それぞれの複屈折材料が異なっていて
も良い。この場合もこれまでと同様に計算できる。
【0038】図5は本発明の第3参考例を示す偏光ビー
ムスプリッタの縦断面図である。この第3参考例の偏光
ビームスプリッタが第1、第2実施例のそれと違う点
は、平坦なガラス基板1上に、凹凸状のニオブ酸リチウ
ム膜2,22を形成した点である。
【0039】この第3参考例にあっても、上記第1、第
2実施例と同様の要領で計算を行うと、 OPD(o)=(d2−d3)・(no−nc)・k …20式 OPD(e)=(d2−d3)・(ne−nc)・k …21式 となる。因みに、nc=1。
【0040】従って、常光を回折させないためには、 OPD(o)=(d2−d3)・(no−ne)・k =2qπ、(q=0,1,2…) …22式 また、異常光を回折させないためには、 OPD(e)=(d2−d3)・(ne−nc)・k =2qπ、(q=0,1,2…) …23式
【0041】22式または23式を満足するように、ニ
オブ酸リチウム膜2の膜厚d2、ニオブ酸リチウム膜2
2の膜厚d3を設定すれば、偏光ビームスプリッタとし
て、常光または異常光の何れか一方のみを回折させない
ようにすることができる。
【0042】このように構成しても、先の第1、第2実
施例と同様な効果を得ることができるというのはいうま
でもない。なお、図5における偏光ビームスプリッタの
ニオブ酸リチウム膜22の厚みd3を0にするように構
成することも可能である。
【0043】図6は本発明の第4参考例を示す偏光ビー
ムスプリッタの縦断面図である。この第4参考例の偏光
ビームスプリッタが第1実施例のそれと違う点は、ガラ
ス基板1裏面に凹部1bを形成した点、すなわちガラス
基板1をニオブ酸リチウム膜2に対して図3における上
下を逆にして配置した点である。
【0044】このように構成しても、第1実施例と同様
な作用・効果を奏するというのはいうまでもない。
【0045】図7は本発明の第実施例を示す偏光ビー
ムスプリッタの縦断面図である。この第実施例の偏光
ビームスプリッタにあっては、図3に示される第1実施
例の偏光ビームスプリッタにおける、ガラス基板1の凹
凸部及びニオブ酸リチウム膜2により形成される溝内
に、空気ではなく屈折率ncの等方性材料20が充填さ
れている。
【0046】この等方性材料20の屈折率ncは、第1
の実施例において説明した通り問われるものではなく、
種々のものを適用できる。そして、第1実施例と同様な
作用・効果を奏するというのはいうまでもない。
【0047】図8は本発明の第5参考例を示す偏光ビー
ムスプリッタの縦断面図である。この第5参考例の偏光
ビームスプリッタが第実施例のそれと違う点は、ガラ
ス基板1の凹凸部及びニオブ酸リチウム膜2により形成
される溝内及びニオブ酸リチウム膜2の表面を、空気で
はなく屈折率ncの等方性材料20で充填した点であ
る。
【0048】このように構成しても、第実施例と同様
な効果を得ることができるというのはいうまでもない。
【0049】なお、第実施例及び第5参考例の屈折率
ncの等方性材料20を、第2実施例乃至第4参考例の
偏光ビームスプリッタにおける溝内に充填することも勿
論可能である。
【0050】また、上記第1実施例乃至第5参考例で説
明した偏光ビームスプリッタの表裏面の少なくとも何れ
か一方に反射防止膜を設け、回折効率の向上を図ること
もできる。
【0051】図9は本発明の第6参考例を示す偏光ビー
ムスプリッタを用いた光ヘッド装置の各斜視図である。
この第6参考例の偏光ビームスプリッタとしては、第1
実施例乃至第5参考例で説明した偏光ビームスプリッタ
(後述の第7、8参考例の偏光ビームスプリッタも可)
が用いられており、この偏光ビームスプリッタは、例え
ば光ピックアップ装置の差動検出に用いられている。
【0052】ここで、図9(a)に示される光ヘッド装
置は、光源53と、光源53からの光束を情報記録媒体
50上に集光させる対物レンズ51と、該光源53から
情報記録媒体50へ向かう光束と情報記録媒体50によ
り反射された光束とを分離する光束分離手段52と、反
射光束を受光する分割された多数の受光部を有する光検
出器54と、を備えており、光束分離手段52と光検出
器54との間の光路中に、上記偏光ビームスプリッタが
配設されている。そして、該偏光ビームスプリッタの複
屈折材料の光学軸Xは、情報記録媒体50の反射光の偏
光方向Yに対して略45°に設定されており、従って情
報記録媒体30からの反射光の回折光と0次光をそれぞ
れ光検出器54にて受光し、差動検出することができる
ようになっている。
【0053】図9(b)に示される光ヘッド装置は、光
源53と、光源53からの光束を情報記録媒体50上に
集光させる対物レンズ51と、λ/4板55と、情報記
録媒体50から反射された光束を受光する光検出器5
4,54と、を備えており、上記偏光ビームスプリッタ
は、光源53から光検出器54,54までの光路中に配
置されており、且つ該偏光ビームスプリッタにおける光
源53から入射する光の凹凸に対する位相差が、πの偶
数倍となるように、光源53からの光束を該偏光ビーム
スプリッタに入射させている。すなわち、往路は位相差
がπの偶数倍であるために透過し、復路はπの奇数倍と
なるので光束を全て回折して光ヘッド装置54,54に
て受光できるようになっている。
【0054】このように、本第6参考例の光ヘッド装置
にあっては、上述の安価なる偏光ビームスプリッタを用
いているので、この偏光ビームスプリッタを用いた光ヘ
ッド装置も安価となっている。
【0055】図10は本発明の第7参考例を示す偏光ビ
ームスプリッタの縦断面図である。同図において、符号
1は、例えばガラス材よりなる光学的等方性基板を示し
ており、このガラス基板1表面には、複屈折材料層とし
て、例えばニオブ酸リチウム膜2が形成されている。こ
のニオブ酸リチウム膜2には凹凸による周期的な格子が
形成されており、該ニオブ酸リチウム膜2の凹部の底面
はガラス基板1表面に達するまで掘下げられている。ニ
オブ酸リチウム膜2の凹部、すなわちニオブ酸リチウム
膜2の凸部側面とガラス基板1表面により囲まれる領域
には、充填物質(但し、常光屈折率noまたは異常光屈
折率neに略等しい屈折率を有する物質を除く)40が
充填されており、該充填物質40の屈折率(nc)と、
該ニオブ酸リチウム膜2の常光屈折率(no)、異常光
屈折率(ne)との間に、以下の式に示す関係が成り立
っている。 nc=no+m(no−ne);(m=±1,±2,±3…) =ne+l(no−ne);(l=±1,±2,±3…) そして、本参考例においては、充填物質40としてソー
ダガラスが充填されている。
【0056】ここで、ガラス基板1の厚さをt、ニオブ
酸リチウム膜2の厚さをd2、ガラス基板1の屈折率を
ns、ニオブ酸リチウム膜2の常光に対する屈折率をn
o、ニオブ酸リチウム膜2の異常光に対する屈折率をn
e、ソーダガラス40の屈折率をnc、光の波長をλ、
k=λ/2π、とすると、Aの領域を通過する常光の位
相は、 {ns・t+no・d2}・k …24式 Bの領域を通過する常光の位相は、 {ns・t+nc・d2}・k …25式 従って、常光のA,Bの位相差OPD(o)は、24式
−25式より、 OPD(o)=(no−nc)・d2・k …26式
【0057】一方、Aの領域を通過する異常光の位相
は、 {ns・t+ne・d2}・k …27式 Bの領域を通過する異常光の位相は、上記25式と同
じ、従って、異常光のA,Bの位相差OPD(e)は、
27式−25式より、 OPD(e)=(ne−nc)・d2・k …28式
【0058】 ここで、nc=no+m(no−ne)、(但しmは整数) 並びに、nc=ne+l(no−ne)、(但しlは整数) となっていて、具体的には、ニオブ酸リチウムのno=
2.286、ne=2.20、ソーダガラスのnc=
1.51であり、上記m=−9、l=−8となってい
る。さて、ここで、常光の位相差は、 OPD(o)=−m(no−ne)・d2・k 異常光の位相差は、 OPD(e)=−l(no−ne)・d2・k、とな
り、 どちらかのみ回折させないためには、 OPD(o)=−m(no−ne)・d2・k =2pπ、(p=±1,±2,±3…) 或は、 OPD(e)=−l(no−ne)・d2・k =2pπ、(p=±1,±2,±3…) となるように、d2を決めれば良い。また、この参考
にあっても、常光・異常光のうち一方は回折させず、他
方は全て回折させるようにすることが望ましく、この場
合には、さらにOPD(o)とOPD(e)との差がπ
の奇数倍であるという条件が加わり、 OPD(o)−OPD(e)=(l−m)(no−ne)・d2・k =(2i+1)π、(i=0,±1,±2…) となる。ここで、ncの2つの式の差をとると、 no−ne+(m−l)(no−ne)=0より l−m=1であるから、 d2=π(2i+1)/[k・|no−ne|] =(λ/2)(2i+1)/|no−ne|と決まる。
【0059】このように、第7参考例においては、光学
的等方性基板としてのガラス基板1上に複屈折材料層と
してのニオブ酸リチウム膜2を形成すると共に、このニ
オブ酸リチウム膜2に凹凸状の周期格子を形成し、該ニ
オブ酸リチウム膜2の凹部に、充填物質(但し、常光屈
折率noまたは異常光屈折率neに略等しい屈折率を有
する物質を除く)としてソーダガラス40を充填し、該
ソーダガラス40の屈折率(nc)と、該ニオブ酸リチ
ウム膜2の常光屈折率(no)、異常光屈折率(ne)
との間に、以下の式に示す関係が成り立つようにしたの
で、 nc=no+m(no−ne);(m=±1,±2,±3…) =ne+l(no−ne);(l=±1,±2,±3…) 上述のように、偏光ビームスプリッタとして機能させる
ことができるようになっている。ここで、光学的等方性
基板1は複屈折材料よりなる基板に比して安価であり、
従って、偏光ビームスプリッタを低コスト化することが
可能となっている。
【0060】図11は本発明の第8参考例を示す偏光ビ
ームスプリッタの縦断面図である。この第8参考例の偏
光ビームスプリッタが第7参考例のそれと違う点は、ニ
オブ酸リチウム膜2の凹部の底面をガラス基板1表面に
達するまで掘下げずに所定厚残し、この残された部分2
2の表面及び両隣のニオブ酸リチウム膜2の凸部側面に
より囲まれる領域に、上記第7参考例と同様な充填物質
40を充填した点である。
【0061】このように構成しても、第7参考例と同様
にして計算を行うと、OPD(o)またはOPD(e)
の何れか一方をπの偶数倍とすることができ、常光また
は異常光の何れか一方は回折せず、他方は回折すること
になり、第7参考例と同様な作用・効果を奏することに
なる。
【0062】因に、図3に示されるように、表面に凹凸
状の周期格子が形成された光学的等方性基板1と、この
光学的等方性基板1の凸部上に形成された複屈折材料層
2と、を具備し、光学的等方性基板1の凹凸部及び複屈
折材料層2により形成される溝内に、充填物質(但し、
常光屈折率noまたは異常光屈折率neに略等しい屈折
率を有する物質を除く)としてソーダガラス40を充填
し、該ソーダガラス40の屈折率(nc)と、該複屈折
材料層2の常光屈折率(no)、異常光屈折率(ne)
との間に、以下の式に示す関係が成り立つようにした偏
光ビームスプリッタにあっても、 nc=no+m(no−ne);(m=±1,±2,±3…) =ne+l(no−ne);(l=±1,±2,±3…) 前述の10式及び8または9式を満足するように、複屈
折材料層2の厚み及び基板1の凹部1b深さを設定すれ
ば、先の実施例又は参考例と同様な作用・効果を奏す
る。
【0063】図12は本発明の第9参考例を示す偏光ビ
ームスプリッタの縦断面図である。この図12(a)に
示される偏光ビームスプリッタが先の第7参考例のそれ
と違う点は、ニオブ酸リチウム2に代えて水晶32を、
充填物質40としてのソーダガラスに代えて空気を充填
した点である。
【0064】先の実施例又は参考例でも示したように、
水晶のno=1.52、ne=1.48であり、 nc=no+m(no−ne)、(但しmは整数)とし
て空気を選んだ。すなわち、 nc=1.0=1.52−13(1.52−1.48) 従って、複屈折膜の凹部に改めて物質を充填するまでも
なく、空気が充填されるので、第7参考例と同様な作用
・効果を奏する。
【0065】また、図12(b)に示されるように、第
実施例と同様な構造、すなわち凹部に空気を充填して
も、同様な効果を得ることができるというのはいうまで
もない。
【0066】さらに、本実施例は水晶に限定されるもの
ではなく、例えば方解石no=1.64、ne=1.4
8を用いても、 nc=1.0=1.64−4(1.64−1.48)と
なり、空気を充填物とすることが可能である。
【0067】ここで、上記各実施例又は参考例において
は、等方性基板上に直接複屈折膜が形成されている例を
示しているが、該基板と複屈折膜との間に接着層を介在
させても、同様な効果を得ることができる。また、上記
実施例又は参考例にあっては、複屈折膜として水晶及び
ニオブ酸リチウム等を示したが、複屈折材料としては勿
論これらに限定されるものではない。
【0068】以上本発明者によってなされた発明を実施
又は参考例に基づき具体的に説明したが、本発明は上
記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱し
ない範囲で種々変形可能であるというのはいうまでもな
い。
【0069】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1乃至6の偏
光ビームスプリッタによれば、基板として光学的等方性
基板を用いており、該光学的等方性基板は複屈折材料よ
りなる基板に比して安価であるので、偏光ビームスプリ
ッタの低コスト化を図ることが可能となる。また、これ
を用いた請求項7乃至9における光ヘッド装置も安価と
なり、同様に装置の低コスト化を図ることが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1参考例を示す偏光ビームスプリッ
タの縦断面図である。
【図2】本発明の第2参考例を示す偏光ビームスプリッ
タの縦断面図である。
【図3】本発明の第1実施例を示す偏光ビームスプリッ
タの縦断面図である。
【図4】本発明の第2実施例を示す偏光ビームスプリッ
タの縦断面図である。
【図5】本発明の第3参考例を示す偏光ビームスプリッ
タの縦断面図である。
【図6】本発明の第4参考例を示す偏光ビームスプリッ
タの縦断面図である。
【図7】本発明の第実施例を示す偏光ビームスプリッ
タの縦断面図である。
【図8】本発明の第5参考例を示す偏光ビームスプリッ
タの縦断面図である。
【図9】本発明の第6参考例を示す偏光ビームスプリッ
タを用いた光ヘッド装置の各斜視図である。
【図10】本発明の第7参考例を示す偏光ビームスプリ
ッタの縦断面図である。
【図11】本発明の第8参考例を示す偏光ビームスプリ
ッタの縦断面図である。
【図12】本発明の第9参考例を示す偏光ビームスプリ
ッタの各縦断面図である。
【符号の説明】
1,11 光学的等方性基板 1b 基板の凹部 2,12,22,32,32a 複屈折材料層 13 物質 20 充填材 40 充填物質 50 情報記録媒体 51 対物レンズ 52 光束分離手段 53 光源 54 光検出器 55 λ/4板 X 複屈折材料の光学軸 Y 反射光の偏光方向

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に凹凸状の周期格子が形成された光
    学的等方性基板と、この光学的等方性基板の前記凹凸部
    のうちの凸部上に形成された複屈折材料層と、を具備
    し、 上記凹部と凸部の間の常光の位相差と異常光の位相差の
    うち何れか一方がπの偶数倍、となり、かつ上記常光・
    異常光のうちの一方を回折させ他方は回折させないよう
    に、前記凸部上の複屈折材料層の厚みd2、及び前記基
    板の凹部深さd1を設定してなる偏光ビームスプリッ
    タ。
  2. 【請求項2】 表面に凹凸状の周期格子が形成された光
    学的等方性基板と、この光学的等方性基板の前記凸部上
    及び凹部上に、互いに等しくない厚さd2及びd3でそ
    れぞれ形成された複屈折材料層と、を具備し、 上記凹部と凸部の間の常光の位相差と異常光の位相差の
    うち何れか一方がπの偶数倍、となり、かつ上記常光・
    異常光のうちの一方を回折させ他方は回折させないよう
    に、前記凸部及び凹部上の各複屈折材料層の厚みd2,
    d3及び前記基板の凹部深さd1を設定してなる偏光ビ
    ームスプリッタ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の偏光ビームスプリ
    ッタにおいて、 表裏面の少なくとも一方の面に、反射防止膜を具備した
    偏光ビームスプリッタ。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2記載の偏光ビームスプリ
    ッタにおいて、 前記凹部には充填材が充填されてなる偏光ビームスプリ
    ッタ。
  5. 【請求項5】 表面に凹凸状の周期格子が形成された光
    学的等方性基板と、この光学的等方性基板の前記凹凸部
    のうちの凸部上に形成された複屈折材料層と、を具備
    し、 上記凹部に、光学的等方性物質を充填してなる偏光ビー
    ムスプリッタであって、 該光学的等方性物質の屈折率(nc)と、該複屈折材料
    の常光屈折率(no)、異常光屈折率(ne)との間
    に、以下の式に示す関係があることを特徴とする偏光ビ
    ームスプリッタ。 nc=no+m(no−ne);(m=±1,±2,±3…) =ne+l(no−ne);(l=±1,±2,±3…)
  6. 【請求項6】 表面に凹凸状の周期格子が形成された光
    学的等方性基板と、この光学的等方性基板の前記凸部上
    及び凹部上に、互いに等しくない厚さd2及びd3でそ
    れぞれ形成された複屈折材料層と、を具備し、 上記凹部に、光学的等方性物質を充填してなる偏光ビー
    ムスプリッタであって、 該光学的等方性物質の屈折率(nc)と、該複屈折材料
    の常光屈折率(no)、異常光屈折率(ne)との間
    に、以下の式に示す関係があることを特徴とする偏光ビ
    ームスプリッタ。 nc=no+m(no−ne);(m=±1,±2,±3…) =ne+l(no−ne);(l=±1,±2,±3…)
  7. 【請求項7】 光源と、対物レンズと、該光源から情報
    記録媒体へ向かう光束と前記情報記録媒体により反射さ
    れた光束とを分離する光束分離手段と、反射光束を受光
    する光検出器と、を備えた光ヘッド装置において、 請求項1又は2又は5又は6記載の偏光ビームスプリッ
    タを、光束分離手段と光検出器との間の光路中に配置し
    てなる光ヘッド装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の光ヘッド装置において、 偏光ビームスプリッタの複屈折材料の光学軸を、情報記
    録媒体の反射光の偏光方向に対して略45°に設定して
    なる光ヘッド装置。
  9. 【請求項9】 光源と、対物レンズと、λ/4板と、情
    報記録媒体から反射された光束を受光する光検出器と、
    を備えた光ヘッド装置において、 請求項1又は2又は5又は6記載の偏光ビームスプリッ
    タを、光源から光検出器までの光路中に配置し、 該偏光ビームスプリッタにおける光源から入射する光の
    凹凸に対する位相差が、πの偶数倍となるように、光源
    からの光束を該偏光ビームスプリッタに入射させてなる
    光ヘッド装置。
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