JPH06274927A - 光学素子及び光ヘッド及び光磁気記憶装置 - Google Patents

光学素子及び光ヘッド及び光磁気記憶装置

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JPH06274927A
JPH06274927A JP5065632A JP6563293A JPH06274927A JP H06274927 A JPH06274927 A JP H06274927A JP 5065632 A JP5065632 A JP 5065632A JP 6563293 A JP6563293 A JP 6563293A JP H06274927 A JPH06274927 A JP H06274927A
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JP
Japan
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medium
optical
optical element
magneto
light
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Application number
JP5065632A
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English (en)
Inventor
Masatoshi Yonekubo
政敏 米窪
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
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  • Polarising Elements (AREA)
  • Diffracting Gratings Or Hologram Optical Elements (AREA)
  • Optical Head (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 検光子と回折素子を一体に実現し、小型で安
価な光ヘッド、光磁気記憶装置を供給する。 【構成】 第一の媒質101と第二の媒質102の境界
面103の断面形状がのこぎり刃状の形状を有し、前記
二つの媒質のうち少なくとも一方の媒質を複屈折性を有
する異方性媒質とする。 【効果】 プラスマイナス1次回折光のそれぞれが互い
に直交する偏光に分離することができ、これにより従来
二つの部品だったホログラムと偏光板が一つの本発明の
光学素子で置き換えできた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、偏光を応用した装置に
用いられる光学素子、及びコンピュータ、オーディオ等
に用いられる光ヘッドと光磁気記憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のブレーズホログラム等の光学素子
は等方性媒体の断面をのこぎり刃状にしたものであっ
た。また従来の偏光性ホログラムの断面は矩形状のもの
であり、+1次光と−1次光に対して例えば+45度方
向の検光子として作用し、0次光に対して−45度方向
の検光子として作用するものであった。また従来の光磁
気記録に用いられる光ヘッド及び光磁気記憶装置は複屈
折プリズム、偏光ビームスプリッタ、を検光子として有
するものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが従来のブレー
ズホログラムは、検光子としての機能がなかった。また
従来の偏光性ホログラムでは三つの光束が発生してしま
い、偏光検出の受光部、回路構成の対称性がわるかっ
た。
【0004】また従来の光ヘッド及び光磁気記憶装置は
プリズム類が厚いため外形が大きくなり、高価であっ
た。
【0005】そこで本発明の目的は、回折素子と対称性
の良い検光子の機能を会わせ持った新たな光学素子及び
薄い検光子を提供するところにある。また簡単な構成で
小型で安価な光ヘッド及び光磁気記憶装置を提供ところ
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の第一の光学素子
は、少なくとも第一の媒質と第二の媒質を有する光学素
子であって、第一の媒質と第二の媒質の境界面の断面形
状がのこぎり刃状の形状を有し、前記二つの媒質のうち
少なくとも一方の媒質を複屈折性を有する異方性媒質と
した事を特徴とする。
【0007】本発明の第二の光学素子は、少なくとも第
一の媒質と第二の媒質を有する光学素子であって、第一
の媒質と第二の媒質の境界面の断面形状がのこぎり刃状
の形状を有し、前記二つの媒質のうち少なくとも一方の
媒質を複屈折性を有する異方性媒質とし、のこぎり刃状
の形状のピッチと光学素子に入射する光線の波長とによ
り決定されるプラス及びマイナスの二つの回折方向と、
第一の媒質と第二の媒質の屈折率の差により生じる二つ
の屈折方向とがほぼ等しくなる様のこぎり刃状の形状の
角度を設定した事を特徴とする。
【0008】本発明の第三の光学素子は、第一、第二の
光学素子において、少なくとも第一の媒質と第二の媒質
を有する光学素子であって、第一の媒質と第二の媒質の
境界面の断面形状がのこぎり刃状の形状であり、のこぎ
り刃状の形状は斜面部と平面部により構成され、前記二
つの媒質のうち少なくとも一方の媒質を複屈折性を有す
る異方性媒質とした事を特徴とする。
【0009】本発明の第四の光学素子は、第三の光学素
子において、少なくとも第一の媒質と第二の媒質を有す
る光学素子であって、第一の媒質と第二の媒質の境界面
の断面形状がのこぎり刃状の形状であり、のこぎり刃状
の形状は斜面部と平面部により構成され、前記二つの媒
質のうち少なくとも一方の媒質を複屈折性を有する異方
性媒質とし、前記平面部を通過する常光線と異常光線の
位相差をほぼ0度あるいはほぼ180度となるよう位相
補正手段を有する事を特徴とする。
【0010】本発明の第五の光学素子は、第一または、
第二の光学素子において、第一の媒質、第二の媒質とも
に複屈折性を有する異方性媒質とし、第一の媒質の光学
軸の方向と第二の媒質の光学軸の方向を異ならせた事を
特徴とする。
【0011】本発明の第六の光学素子は、第一または第
二の光学素子において、第一の媒質は異方性媒質とし、
第二の媒質は等方性媒質であって、第二の媒質の屈折率
を、第一の媒質の常光線に対する屈折率と第一の媒質の
異常光線に対する屈折率の近傍とした事を特徴とする。
【0012】本発明の第七の光学素子は、第六の光学素
子において、第一の媒質は異方性媒質であり、第二の媒
質は等方性媒質であって、第二の媒質の屈折率を、第一
の媒質の常光線に対する屈折率と第一の媒質の異常光線
に対する屈折率の間とした事を特徴とする。
【0013】本発明の第八の光学素子は、第五の光学素
子において、光学素子へ光線が入射する方向から見た第
一の媒質の光学軸の方向と第二の媒質の光学軸の方向が
なす角度をほぼ90度とした事を特徴とする。
【0014】本発明の第九の光学素子は、第五の光学素
子において、光学素子へ光線が入射する方向から見た第
一の媒質の光学軸の方向と第二の媒質の光学軸の方向が
なす角度をほぼ45度とした事を特徴とする。
【0015】本発明の第十の光学素子は、第一または、
第二に光学素子において、外形に基準となる辺を有し、
前記辺の方向と第一あるいは第二の媒質の光学軸の方向
をほぼ平行あるいはほぼ45度あるいはほぼ90度とし
た事を特徴とする。
【0016】本発明の第一の光ヘッドは、第一あるいは
第二の光学素子を有し、前記光学素子により生成した二
つ光束を受光する少なくとも二つ以上の受光部を有する
事を特徴とする。
【0017】本発明の第二の光ヘッドは、第一あるいは
第二の光学素子を複数用いて作成した複合光学素子を有
し、前記複合光学素子により生成した複数の光束を受光
する複数の受光部を有する事を特徴とする。
【0018】本発明の第三の光ヘッドは、第一あるいは
第二の光学素子を有し、前記光学素子により生成した二
つ光束を受光する少なくとも二つの受光部を有し、さら
に光源を前記二つ受光部の間に設置した事を特徴とす
る。
【0019】本発明の第一の光磁気記憶装置は、光磁気
媒体を用いて信号の記録再生を行う光磁気記憶装置にお
いて、本発明の第一の光ヘッドを有し、少なくとも第一
あるいは第二の光学素子により生成した二つ光束を受光
する二つの受光部の出力を減算し光磁気信号を得る光磁
気信号生成回路を有する事を特徴とする。
【0020】本発明の第二の光磁気記憶装置は、光磁気
媒体を用いて信号の記録再生を行う光磁気記憶装置にお
いて、本発明の第二の光ヘッドを有し、複合光学素子に
より生成した複数の光束を受光する複数の受光部の出力
を演算し、フォーカスエラー信号を得るフォーカスエラ
ー信号生成回路、トラックエラー信号を得るトラックエ
ラー信号生成回路、光磁気信号を得る光磁気信号生成回
路を有する事を特徴とする。
【0021】本発明の第三の光磁気記憶装置は、光磁気
媒体を用いて信号の記録再生を行う光磁気記憶装置にお
いて、本発明の第三の光ヘッドを有し、前記光ヘッドを
光磁気媒体に対して、フォーカス方向、トラック方向に
駆動する二軸駆動手段を有する事を特徴とする。
【0022】
【実施例】
(実施例1)図1は本発明の光学素子の断面図である。
等方性媒質101と異方性媒質102が接合されてい
る。境界面103はのこぎり刃状の形状でありブレーズ
格子を形成している。等方性媒質としては、ガラスを用
いたが、PMMA、ポリカーボネート、エポキシ樹脂、
紫外線硬化樹脂等の透明樹脂でもよい。異方性媒質とし
ては水晶を用いたが、方解石、LiNbO3等の他の複
屈折結晶でも良い。
【0023】光学素子に入射する光線104は境界面1
03の斜面により屈折する。異方性媒体102は常光線
に対する屈折率noと異常光線に対する屈折率neを有し
ているため、光線は二つ光線方向105、106にわか
れる。
【0024】図2は本発明の光学素子の平面図である。
201は異方性媒体102の光学軸であり、前記二つの
光線方向105、106はこの光学軸に平行な偏光成分
とそれと垂直な偏光成分に分解されている。即ち本発明
の光学素子は検光子としての機能を有する。
【0025】一方、入射光線104は光源の波長とのこ
ぎり刃状の形状のピッチ即ち格子ピッチ107により決
定される角度により、回折方向108、109に回折さ
れる。 実際の光の挙動は、プラス回折光と、マイナス
回折光が互いに直交する偏光成分に偏った偏光状態で回
折光が発生する。この時の検光子としての消光比は光線
方向105と回折方向108が等しく、光線方向106
と回折方向109が等しい時に最も大きくできる。
【0026】したがって等方性媒体101の屈折率nを
異方性媒体の常光線に対する屈折率noと異常光線に対
する屈折率neの間にし、境界面103の斜面のブレー
ズ角110を適当に設定すれば良い。
【0027】本実施例での各パラメータは下記のとおり
である。
【0028】 光源波長 656.3nm 異方性媒質 no 1.5419 ne 1.5509 等方性媒質 n 1.5463 ブレーズ角 76度 格子ピッチ 36.4ミクロン これにより約±1度の方向に発生するプラス及びマイナ
ス1次回折光が、互いに直交する偏光成分に分解でき
た。
【0029】格子ピッチ107を場所により微小に変化
させる事により、回折光の波面を変化させる事が可能で
ある。
【0030】(実施例2)図3は本発明の光学素子の断
面図である。等方性媒質301と異方性媒質302が接
合されている。等方性媒質としてはガラスを用いた。異
方性媒質としては水晶を用いた。
【0031】光学素子に入射する光線304は境界面3
03の斜面により屈折するが、ガラスの屈折率nと常光
線の屈折率noを等しくしたため、常光線は光線306
のように直進し、異常光線は光線305のように屈折す
る。
【0032】本実施例での各パラメータは下記のとうり
である。
【0033】 光源波長 656.3nm 異方性媒質 no 1.5419 ne 1.5509 等方性媒質 n 1.5419 ブレーズ角 76度 格子ピッチ 19ミクロン これにより常光線は0次回折光に、異常光線は約2度の
方向に発生する1次回折光に分解できた。
【0034】このように等方性媒体の屈折率nを異方性
媒体の屈折率no、neの近傍に設定する事により0次回
折光、±1次回折光等の低次数の回折光が利用でき好ま
しい。(実施例3)図4は本発明の光学素子の断面図で
ある。等方性媒質401と異方性媒質402が接合され
ている。境界面はのこぎり刃状の形状であり斜面部40
3と平面部404を有している。
【0035】斜面部403を透過する光の挙動は実施例
1と同様である。平面部404の部分の異方性媒質40
2の厚み405は、常光線と異常光線の光路差が波長の
整数倍即ち位相差0度となる値とし、位相補正手段を構
成した。これにより0次回折光406の偏光状態は入射
光407と同じとなる。位相差を180度として偏光方
向を90度回転させても良い。平面部404で発生する
±1次回折光は斜面部403で発生する±1次回折光と
重なるため消光比を低下させるが、平面部404と斜面
部403の比率を必要な±1次回折光の消光比と0次回
折光の光量により定めれば良い。
【0036】(実施例4)図5は本発明の光学素子の断
面図である。異方性媒質501と異方性媒質502が接
合されている。それぞれの異方性媒質の光学軸は、図6
のごとく光学素子へ光線が入射する方向から見た第一の
媒質の光学軸601の方向と第二の媒質の光学軸の方向
602がなす角度をほぼ90度とした。材質はLiNb
oO3である。
【0037】本実施例によれば、直交する二方向の偏光
に分離できるとともにその角度をより大きくできた。
【0038】(実施例5)図7は本発明の光学素子の断
面図である。異方性媒質701と異方性媒質702が光
学用接着剤703で接合されている。それぞれの異方性
媒質の光学軸は、図8のごとく光学素子へ光線が入射す
る方向から見た第一の媒質の光学軸801の方向と第二
の媒質の光学軸802の方向がなす角度をほぼ45度と
した。
【0039】本実施例では斜面の角度は45度とし、ピ
ッチは0.5mm、光源は780nmである。ピッチが
波長に対しては大きいため回折格子としては作用せず、
複屈折プリズムとして作用する。
【0040】本実施例によれば、互いに直交する二方向
に偏光した光線704、705に分離できるとともに無
偏光で直進する光線706が得られる。
【0041】本光学素子は薄く製作する事が可能であ
り、また大面積に作成し、切り出して使用する事ができ
る。
【0042】光学素子の外形には基準となる辺803を
有し、第二の媒質の光学軸の方向をに対して45度とし
た。これにより装置への取り付けを容易にした。
【0043】(実施例6)図9は本発明の光ヘッドの構
成図である。半導体レーザ901より出射した光はコリ
メータレンズ902により平行光となり、プリズム90
3を透過し、鏡904により曲げられ、対物レンズ90
5により光磁気記録媒体906に集光される。光磁気記
録媒体906により反射された光は対物レンズ905、
鏡904、プリズム903をへて本発明の光学素子90
7にいたる。光学素子907は図10のごとく二つの光
学素子1001と1002により構成された複合光学素
子1003である。光学素子は実施例1に示したものと
同様であるが、格子パターンは曲線の不等ピッチであ
り、非点収差を発生する。光学素子907を透過した光
はレンズ908により4つの受光部を持つフォトダイオ
ード909にいたる。
【0044】フォトダイオート909の各受光部の出力
を演算する事により、フォーカスエラー信号、トラック
エラー信号、光磁気信号、ピット信号がえられる。
【0045】本実施例の光学素子の変わりに、実施例5
に示した光学素子を用い他にシリンドリカルレンズ等の
非点収差発生素子を用意し、フォトダイオードの形状を
0次回折光と±1次回折光を検出できる様に変更しても
良い。
【0046】(実施例7)図11は本発明の光ヘッドの
構成図である。半導体レーザ1101より出射した光は
コリメータレンズ1102により平行光となり、本発明
の光学素子1103を透過する。本光学素子は実施例3
に示したものの応用である。0次回折光は位相補正手段
により直線偏光のまま透過する。また図10と同様に複
合化されている。光は鏡1104により曲げられ、対物
レンズ1105により光磁気記録媒体1106に集光さ
れる。光磁気記録媒体1106により反射された光は再
び本発明の光学素子1104にもどり、プラスマイナス
1次回折光に分かれ、フォトダイオード1107にいた
る。この時光学素子1103の平面部からの回折光は消
光比を低下させるが光磁気信号を差動検出する事により
キャンセルできる。フォトダイオード1107には、プ
ラスマイナス1次回折光を受光する4つの受光部の間
に、光源である半導体レーザ1101を実装した。
【0047】フォトダイオート1107の各受光部の出
力を演算する事により、フォーカスエラー信号、トラッ
クエラー信号、光磁気信号、ピット信号がえられる。
【0048】(実施例8)図12は本発明の光磁気記憶
装置の構成図である。光ヘッドは実施例7に示したもの
を有限光学系に変更したものである。
【0049】半導体レーザ1201より出射した光は、
本発明の光学素子1202を透過する。光学素子120
2は図10と同様な複合光学素子であり、光源と受光部
よりなるユニットと一体化した。光は鏡1203により
曲げられ、対物レンズ1204により光磁気記録媒体1
205に集光される。対物レンズの光源側のNAは、光
学素子1202の偏光位相差の角度依存性を考慮し小さ
な値とした。光学素子1202は偏光位相差の角度依存
性をさらに小さくするために、複屈折材料をもう一つ組
み合わせた張り合わせタイプとしても良い。光磁気記録
媒体1205により反射された光は再び本発明の光学素
子1102にもどり、プラスマイナス1次回折光に分か
れ、フォトダイオード1206にいたる。
【0050】光ヘッドは全体を光磁気媒体に対して、フ
ォーカス方向、トラック方向に駆動するためのコイル1
207、1208を有し、磁石、ヨークよりなる磁気回
路1209、1210、板バネ、ワイヤー、支柱等より
なるサスペンション機構1211により、二軸駆動手段
を形成した。
【0051】フォトダイオート1206は、図13に示
す受光部の形状を有し、光学素子1202の第一の部分
からのプラス1次光を受光する受光部a、第一の部分か
らのマイナス1次光を受光する受光部c、光学素子12
02の第二の部分からのプラス1次光を受光する受光部
d、第二の部分からのマイナス1次光を受光する受光部
bの4つの細長い受光部により構成される。それぞれの
受光部に隣接して補助的な受光部を追加し、3分割受光
部を4つ使用しても良い。1301は光源の位置であ
る。
【0052】パターンの各受光部の出力を演算する事に
より、フォーカスエラー信号、トラックエラー信号、光
磁気信号、ピット信号がえられる。演算は図14に示す
ようにフォーカスエラー信号生成回路1401、トラッ
クエラー信号生成回路1402、光磁気信号生成回路1
403、ピット信号再生回路1404を用い下記のごと
く行う。
【0053】 フォーカスエラー信号=(a+d)−(b+c) トラックエラー信号 =(a+c)−(b+d) 光磁気信号 =(a+b)−(c+d) ピット信号 = a+b+c+d 上記により得られたエラー信号により前記コイル120
7、1208に電流を流し、フォーカス及びトラック方
向にサーボをかける。
【0054】以上の構成により、5インチ、3.5イン
チのISO標準メディア、CD−MO、ミニディスク等
の光磁気メディアが記録再生できる光磁気記憶装置を構
成する。
【0055】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、第一の媒
質と第二の媒質の境界面の断面形状がのこぎり刃状の形
状とし、前記二つの媒質のうち少なくとも一方の媒質を
複屈折性を有する異方性媒質とする事により、従来の複
屈折プリズムを平面素子とする事ができ装置を小型にで
きた。
【0056】また、のこぎり刃状の形状のピッチと光学
素子に入射する光線の波長とにより決定されるプラス及
びマイナスの二つの回折方向と、第一の媒質と第二の媒
質の屈折率の差により生じる二つの屈折方向とがほぼ等
しくなる様のこぎり刃状の形状の角度を設定する事によ
り、入射光をプラス回折光とマイナス回折光にわけしか
も直交する二つの偏光成分に分解可能となり、二つの光
を引き算する事により光磁気信号がえられるため、光磁
気信号生成回路の対称性が良くでき、差動検出法による
同相ノイズの除去効果を大きくできた。さらに従来別々
だった回折素子と、検光子を一つの素子で実現できた。
【0057】また、のこぎり刃状の形状は斜面部と平面
部により構成され、前記二つの媒質のうち少なくとも一
方の媒質を複屈折性を有する異方性媒質とした事によ
り、0次回折光を量をコントロールして発生できた。
【0058】また、前記二つの媒質のうち少なくとも一
方の媒質を複屈折性を有する異方性媒質とし、前記平面
部を通過する常光線と異常光線の位相差をほぼ0度ある
いはほぼ180度となるよう位相補正手段を有する事に
より、0次回折光の偏光状態をコントロールして、入射
光の消光比の低下を少なくする事ができた。
【0059】また、第一の媒質、第二の媒質ともに複屈
折性を有する異方性媒質とし、第一の媒質の光学軸の方
向と第二の媒質の光学軸の方向を異ならせた事により、
より大きな分離角を得る事ができた。
【0060】また、第一の媒質は異方性媒質とし、第二
の媒質は等方性媒質であって、第二の媒質の屈折率を、
第一の媒質の常光線に対する屈折率と第一の媒質の異常
光線に対する屈折率の近傍とした事を特徴とする事によ
り、透過光の方向を入射光の方向とそれほど変化させな
い事ができた。
【0061】また、第一の媒質は異方性媒質であり、第
二の媒質は等方性媒質であって、第二の媒質の屈折率
を、第一の媒質の常光線に対する屈折率と第一の媒質の
異常光線に対する屈折率の間とする事により、プラス回
折光とマイナス回折光の方向を入射光線の方向に対して
各々逆方向とする事ができた。
【0062】また、光学素子へ光線が入射する方向から
見た第一の媒質の光学軸の方向と第二の媒質の光学軸の
方向がなす角度をほぼ90度とする事により、分離角を
最も大きくする事ができた。
【0063】また、光学素子へ光線が入射する方向から
見た第一の媒質の光学軸の方向と第二の媒質の光学軸の
方向がなす角度をほぼ45度とする事により、直交した
偏光成分のプラスマスナス回折光と、偏光状態が不定の
0次回折光が得られ、従来使われているウォーラストン
プリズムを平面素子で実現できた。
【0064】また、外形に基準となる辺を有し、前記辺
の方向と第一あるいは第二の媒質の光学軸の方向をほぼ
平行あるいはほぼ45度あるいはほぼ90度とする事に
より、光学素子の光ヘッドあるいは他の装置への取り付
けを容易にできた。
【0065】また、前記光学素子により生成した二つ光
束を受光する少なくとも二つ以上の受光部を有する事に
より、光磁気信号が検出できる光ヘッドを実現できた。
また従来二つの部品だったホログラムと偏光板が一つの
本発明の光学素子で置き換えできた。
【0066】また、光学素子を複数用いて作成した複合
光学素子を有し、前記複合光学素子により生成した複数
の光束を受光する複数の受光部を有する事により、各種
エラー信号と、光磁気信号を同時に検出できる小型で構
造が簡単な光ヘッドを実現できた。
【0067】また、前記光学素子により生成した二つ光
束を受光する少なくとも二つの受光部を有し、さらに光
源を前記二つ受光部の間に設置する事により小型な光ヘ
ッドを実現できた。
【0068】また、光磁気媒体を用いて信号の記録再生
を行う光磁気記憶装置において、請求項11に記載の光
ヘッドを有し、少なくとも請求項1あるいは請求項2に
記載の光学素子により生成した二つ光束を受光する二つ
の受光部の出力を減算し光磁気信号を得る光磁気信号生
成回路を有する事により、回折素子と検光子が一つの素
子で実現できたため、あるいは平面素子でウォーラスト
ンプリズムが実現できたため、小型な光磁気記憶装置が
実現できた。
【0069】また、請求項12に記載の光ヘッドを有
し、複合光学素子により生成した複数の光束を受光する
複数の受光部の出力を演算し、フォーカスエラー信号を
得るフォーカスエラー信号生成回路、トラックエラー信
号を得るトラックエラー信号生成回路、光磁気信号を得
る光磁気信号生成回路を有する事により、構成が単純な
光磁気記憶装置を実現できた。
【0070】また、請求項13に記載の光ヘッドを有
し、前記光ヘッドを光磁気媒体に対して、フォーカス方
向、トラック方向に駆動する二軸駆動手段を有する事に
より、たいへん小型で安価な光磁気記憶装置を実現でき
た。
【0071】以上のように本発明は光技術の発展に大き
く貢献するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1における光学素子の断面図
である。
【図2】 本発明の実施例1における光学素子の平面図
である。
【図3】 本発明の実施例2における光学素子の断面図
である。
【図4】 本発明の実施例3における光学素子の断面図
である。
【図5】 本発明の実施例4における光学素子の断面図
である。
【図6】 本発明の実施例4における光学素子の平面図
である。
【図7】 本発明の実施例5における光学素子の断面図
である。
【図8】 本発明の実施例5における光学素子の平面図
である。
【図9】 本発明の実施例6における光ヘッドの説明図
である。
【図10】本発明の実施例6における光学素子の平面図
である。
【図11】本発明の実施例7における光ヘッドの説明図
である。
【図12】本発明の実施例8の光磁気記憶装置の説明図
である。
【図13】本発明の実施例8の光磁気記憶装置における
受光部の説明図である。
【図14】本発明の実施例8の光磁気記憶装置における
電子回路の説明図である。
【符号の説明】
101 301 401 等方性媒質 102 302 402 501 502 701 7
02 異方性媒質 103 303 境界面 104 304 407 入射光線 105 106 屈折光線方向 107 格子ピッチ 108 109 回折方向 110 ブレーズ角 201 601 602 801 802 異方性媒質
の光学軸 305 306 704 705 706 光線 403 斜面部 404 平面部 405 異方性媒質の厚み 406 0次回折光 703 光学用接着剤 803 基準となる辺 901 1101 1201 半導体レーザ 902 1102 コリメータレンズ 903 プリズム 904 1104 1203 鏡 905 1105 1204 対物レンズ 906 1106 1205 光磁気記録媒体 907 1001 1002 1103 1202 本
発明の光学素子 908 レンズ 909 1107 1206 フォトダイオード 1003 複合光学素子 1207 1208 コイル 1209 1210 磁気回路 1211 サスペンション機構 1301 光源の位置 1401 フォーカスエラー信号生成回路 1402 トラックエラー信号生成回路 1403 光磁気信号生成回路 1404 ピット信号再生回路

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも第一の媒質と第二の媒質を有
    する光学素子であって、第一の媒質と第二の媒質の境界
    面の断面形状がのこぎり刃状の形状を有し、前記二つの
    媒質のうち少なくとも一方の媒質を複屈折性を有する異
    方性媒質とした事を特徴とする光学素子。
  2. 【請求項2】 少なくとも第一の媒質と第二の媒質を有
    する光学素子であって、第一の媒質と第二の媒質の境界
    面の断面形状がのこぎり刃状の形状を有し、前記二つの
    媒質のうち少なくとも一方の媒質を複屈折性を有する異
    方性媒質とし、のこぎり刃状の形状のピッチと光学素子
    に入射する光線の波長とにより決定されるプラス及びマ
    イナスの二つの回折方向と、第一の媒質と第二の媒質の
    屈折率の差により生じる二つの屈折方向とがほぼ等しく
    なる様のこぎり刃状の形状の角度を設定した事を特徴と
    する光学素子。
  3. 【請求項3】 少なくとも第一の媒質と第二の媒質を有
    する光学素子であって、第一の媒質と第二の媒質の境界
    面の断面形状がのこぎり刃状の形状であり、のこぎり刃
    状の形状は斜面部と平面部により構成され、前記二つの
    媒質のうち少なくとも一方の媒質を複屈折性を有する異
    方性媒質とした事を特徴とする請求項1あるいは請求項
    2に記載の光学素子。
  4. 【請求項4】 少なくとも第一の媒質と第二の媒質を有
    する光学素子であって、第一の媒質と第二の媒質の境界
    面の断面形状がのこぎり刃状の形状であり、のこぎり刃
    状の形状は斜面部と平面部により構成され、前記二つの
    媒質のうち少なくとも一方の媒質を複屈折性を有する異
    方性媒質とし、前記平面部を通過する常光線と異常光線
    の位相差をほぼ0度あるいはほぼ180度となるよう位
    相補正手段を有する事を特徴とする請求項3に記載の光
    学素子。
  5. 【請求項5】 第一の媒質、第二の媒質ともに複屈折性
    を有する異方性媒質とし、第一の媒質の光学軸の方向と
    第二の媒質の光学軸の方向を異ならせた事を特徴とする
    請求項1あるいは請求項2に記載の光学素子。
  6. 【請求項6】 第一の媒質は異方性媒質とし、第二の媒
    質は等方性媒質であって、第二の媒質の屈折率を、第一
    の媒質の常光線に対する屈折率と第一の媒質の異常光線
    に対する屈折率の近傍とした事を特徴とする請求項1あ
    るいは請求項2に記載の光学素子。
  7. 【請求項7】 第一の媒質は異方性媒質であり、第二の
    媒質は等方性媒質であって、第二の媒質の屈折率を、第
    一の媒質の常光線に対する屈折率と第一の媒質の異常光
    線に対する屈折率の間とした事を特徴とする請求項6に
    記載の光学素子。
  8. 【請求項8】 光学素子へ光線が入射する方向から見た
    第一の媒質の光学軸の方向と第二の媒質の光学軸の方向
    がなす角度をほぼ90度とした事を特徴とする請求項5
    に記載の光学素子。
  9. 【請求項9】 光学素子へ光線が入射する方向から見た
    第一の媒質の光学軸の方向と第二の媒質の光学軸の方向
    がなす角度をほぼ45度とした事を特徴とする請求項5
    に記載の光学素子。
  10. 【請求項10】 外形に基準となる辺を有し、前記辺の
    方向と第一あるいは第二の媒質の光学軸の方向をほぼ平
    行あるいはほぼ45度あるいはほぼ90度とした事を特
    徴とする請求項1あるいは請求項2に記載の光学素子。
  11. 【請求項11】 請求項1あるいは請求項2に記載の光
    学素子を有し、前記光学素子により生成した二つ光束を
    受光する少なくとも二つ以上の受光部を有する事を特徴
    とする光ヘッド。
  12. 【請求項12】 請求項1あるいは請求項2に記載の光
    学素子を複数用いて作成した複合光学素子を有し、前記
    複合光学素子により生成した複数の光束を受光する複数
    の受光部を有する事を特徴とする請求項11に記載の光
    ヘッド。
  13. 【請求項13】 請求項1あるいは請求項2に記載の光
    学素子を有し、前記光学素子により生成した二つ光束を
    受光する少なくとも二つの受光部を有し、さらに光源を
    前記二つ受光部の間に設置した事を特徴とする光ヘッ
    ド。
  14. 【請求項14】 光磁気媒体を用いて信号の記録再生を
    行う光磁気記憶装置において、請求項11に記載の光ヘ
    ッドを有し、少なくとも請求項1あるいは請求項2に記
    載の光学素子により生成した二つの光束を受光する二つ
    の受光部の出力を減算し光磁気信号を得る光磁気信号生
    成回路を有する事を特徴とする光磁気記憶装置。
  15. 【請求項15】 光磁気媒体を用いて信号の記録再生を
    行う光磁気記憶装置において、請求項12に記載の光ヘ
    ッドを有し、複合光学素子により生成した複数の光束を
    受光する複数の受光部の出力を演算し、フォーカスエラ
    ー信号を得るフォーカスエラー信号生成回路、トラック
    エラー信号を得るトラックエラー信号生成回路、光磁気
    信号を得る光磁気信号生成回路を有する事を特徴とする
    光磁気記憶装置。
  16. 【請求項16】 光磁気媒体を用いて信号の記録再生を
    行う光磁気記憶装置において、請求項13に記載の光ヘ
    ッドを有し、前記光ヘッドを光磁気媒体に対して、フォ
    ーカス方向、トラック方向に駆動する二軸駆動手段を有
    する事を特徴とする光磁気記憶装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO1999050692A1 (fr) * 1998-03-27 1999-10-07 Hitachi, Ltd. Reseau de diffraction polarisant et tete magneto-optique fabriquee a partir d'un tel reseau
US6046851A (en) * 1996-09-06 2000-04-04 Nec Corporation Polarization beam splitter and method for making the same

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