JP3299111B2 - 射出成形機の保圧工程制御方法 - Google Patents

射出成形機の保圧工程制御方法

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JP3299111B2 JP09437896A JP9437896A JP3299111B2 JP 3299111 B2 JP3299111 B2 JP 3299111B2 JP 09437896 A JP09437896 A JP 09437896A JP 9437896 A JP9437896 A JP 9437896A JP 3299111 B2 JP3299111 B2 JP 3299111B2
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通康 村岡
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、射出成形機の制御
方法に係り、特にその充填工程から保圧工程への切換位
置を含む保圧工程における制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、射出成形機の射出工程は、溶融
樹脂を金型キャビティ内に充填する充填工程と、この充
填された溶融樹脂の冷却固化に伴う収縮減圧を保圧する
保圧工程とから形成されている。そして、前記射出工程
において、射出製品の品質を確保するためには、この射
出工程、特に充填工程から保圧工程へのスクリュ切換位
(以下、単に切換位置という)を含む保圧工程におけ
る射出条件設定値(速度および圧力)の適正な設定およ
び維持が不可欠である。
【0003】しかるに、前記設定値に対し、実際の速度
および圧力の維持、安定性の確保は、油温等外乱の影響
を受けて困難なものであった。近来は、これら外乱の影
響を自動的に修正する方法、すなわち充填工程における
射出速度および/または保圧工程における射出圧力を検
出し、この検出値を予め設定した基準値(目標値)と比
較して前記射出圧力および/または射出速度を閉ループ
(フィードバック)制御することにより、実際の速度お
よび圧力の維持、安定性の確保ができるように構成した
射出成形機の制御方法が開発されている。
【0004】すなわち、例えば、本出願人の出願に係る
一提案(特開平7−246642号公報)によれば、充
填工程から保圧工程への切換位置における射出圧力の検
出値を、基準値(目標値)と比較して充填工程における
最終射出速度(またはその速度変化パラメータ)を補正
するように構成されている。また、別の提案(特開平6
−354920号公報)によれば、充填工程における射
出圧力の検出値を、基準値と比較して充填工程における
射出速度を補正するように構成されている。
【0005】従って、これらの制御方法によれば、実際
の速度および圧力の維持、安定性の確保を確実に行うこ
とができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来の射出成形機の制御方法には、なお次に述べるよ
うな難点があった。
【0007】すなわち、前記従来の制御方法において、
先ず保圧切換位置で射出圧力の検出値(実際圧力)と基
準値との間に大きな偏差があると、これを補正しようと
して、大きな圧力変動が発生するために、成形品に重量
のバラツキやソリ、ヒケ等が発生して品質が低下する難
点を有していた。さらに、前記保圧切換位置で保圧切換
後もなおスクリュが移動していると、ゲインが過大とな
って、すなわち通常は圧力閉ループのゲイン調整は、ス
クリュの停止状態で行われるので、スクリュが移動して
いる時のゲインが高すぎて発振現象を生じることから、
前記のように成形品に重量のバラツキやソリ、ヒケ等が
発生して品質を低下させる難点を有していた。
【0008】そこで、本発明の目的は、充填工程から保
圧工程への切換位置を含む保圧工程における圧力変動で
あって、保圧切換後においてもなおスクリュが移動して
いる場合においても、この圧力変動を有効に抑止するこ
とができる射出成形機の保圧工程制御方法を提供するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明に係る射出成形機の保圧工程制御方法は、充
填工程における射出速度を検出してこの検出値を予め設
定した基準値と比較することにより前記射出速度を閉ル
ープ制御すると共に、保圧工程における射出圧力を検出
してこの検出値を予め設定した基準値と比較することに
より前記射出圧力を閉ループ制御するように構成した射
出成形機の保圧工程制御方法において、充填工程から保
圧工程へのスクリュ切換位置を含む保圧工程における射
出圧力の前記閉ループ制御の閉ループゲインを、前記
クリュ切換位置における射出速度に反比例する関数とし
て表わされる予め設定された関数に準拠して変更するこ
とを特徴とする。
【0010】この場合、充填工程から保圧工程への切換
に、圧力制御遅延タイマにより保圧工程制御を遅延さ
せるように設定することができる。
【0011】本発明においては、仮に保圧切換位置で射
出圧力の検出値と基準値との間に大きな偏差があって
も、さらに保圧切換後なおスクリュが移動していて
も、前記保圧切換位置で発生するゲインが、前記スクリ
ュ切換位置におけるスクリュの移動速度に反比例する
として表わされる予め設定された関数に準拠して変更
されるので、すなわち前記偏差或いはスクリュ移動に伴
う圧力変動或いは発振現象を消去するように作用するの
で、可及的に抑止することができる。従って、本発明に
よれば、成形製品の品質を大幅に向上することが可能と
なる。
【0012】
【実施例】次に、本発明に係る射出成形機の保圧工程制
御方法の実施例につき、この制御方法を実施する装置と
の関係において、添付図面を参照しながら以下詳細に説
明する。
【0013】先ず初めに、本発明における射出成形機の
保圧工程制御方法を実施する装置の基本的構成を、図1
に示す。本発明方法を実施する装置は、基本的には、可
変容量ポンプ10からの圧油を、流量調整弁12および
方向切換弁14を介して、射出成形機16のシリンダ1
6aに給排し、そのスクリュ16bを進退させることに
より、溶融樹脂を金型キャビティ(図示せず)内に充填
および保圧して、成形品を成形する射出成形機におい
て、前記充填工程および保圧工程における射出速度Vお
よび射出圧力Pを、それぞれ射出速度検出器20および
射出圧力検出器18を介して検出する。
【0014】次いで、これらの検出値Vs 、Ps を、コ
ントローラ30内において、予め設定した基準値と比較
することにより、前記射出速度および/または射出圧力
(検出値Vs 、Ps )を閉ループ制御するように構成さ
れている。なお、図1において、参照符号22は充填工
程から保圧工程へのスクリュ切換位置(以下、単に切換
位置という)Lを検出する位置検出器を示す。
【0015】しかるに、本発明においては、前記構成に
おいて、図2および図3に示すように、充填工程Iから
保圧工程Hへの切換位置Lを含む保圧工程Hにおける、
射出圧力(検出値Ps )の前記閉ループ制御の閉ループ
ゲインGのゲイン出力iが、射出速度(検出値Vs )に
反比例して変更し得るように構成されている。すなわ
ち、コントローラ30には、通常一般(或いはその他)
の圧力・速度設定器32′、比較器34′および演算器
36′とは別に、充填工程Iから保圧工程Hへの切換位
置Lを含む、保圧工程Hに対する保圧圧力設定器32、
比較器34および閉ループゲイン演算器36が設けられ
ている。
【0016】そして、これにより、射出圧力検出器18
からの圧力検出値Ps が、比較器34において保圧圧力
設定器32からの基準圧力値Pr と比較されて比較出力
eを発生し、この比較出力eが、演算器36において射
出速度検出器20からの速度検出値Vs と演算されて、
閉ループゲインGのゲイン出力iを発生し、そしてこの
ゲイン出力iが、前述したように、圧力調整弁24を介
して射出圧力Pを閉ループ制御する。
【0017】しかるに、このゲイン出力iの演算に際し
て、このゲイン出力iは、前述したように射出速度(検
出値Vs )に反比例して(図2参照)、すなわち次式
(1)
【0018】
【数1】 に準拠して変更されるように構成されている。
【0019】ここで、aは保圧工程中に予想される最大
射出速度(99%)での最適ゲインであり、A+aは射
出速度が零での最適ゲインを示す。
【0020】なお、前記式(1)では、反比例に準拠し
て変更されるが、図示しない設定器から曲線あるいはそ
の曲線を折線で結ぶ関数としても変更されるようになっ
ている。
【0021】このように、本発明においては、保圧切換
位置Lにおける射出圧力の検出値Ps と基準値Pr との
間の偏差に基づく作用力すなわち影響力が、閉ループゲ
インGの前記反比例出力構成によって減少するので、結
果的に図3に示すように、充填工程Iから保圧工程Hへ
の切換位置Lを含む保圧工程Hにおける射出速度VHお
よび射出圧力PHが、従来の射出速度VH′および射出
圧力PH′に比較して、大幅に安定化される。
【0022】従って、本発明によれば、仮に保圧切換位
置で射出圧力の検出値と基準値との間に大きな偏差があ
っても、さらに圧切換後において、なおスクリュが移
動していても、この場合における、前記偏差或いはスク
リュ移動に伴う圧力変動或いは発振現象は、可及的に抑
止することができる。すなわち、保圧切換直後の圧力偏
差の大きいときの影響を受けずに保圧切換遅延後に閉ル
ープ制御することで、成形製品の品質を大幅に向上する
ことができる。
【0023】以上、本発明の好適な実施例について説明
したが、本発明は前記実施例に限定されることなく、本
発明の精神を逸脱しない範囲内において、多くの設計変
更が可能である。なお、因みに、本発明において、充填
工程から保圧工程への切換時に、圧力制御遅延タイマ
より保圧工程制御を遅延させれば、前述の作用および効
果をより確実に発揮させることが可能である。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る射出
成形機の保圧工程制御方法は、充填工程における射出速
度を検出してこの検出値を予め設定した基準値と比較す
ることにより前記射出速度を閉ループ制御すると共に、
保圧工程における射出圧力を検出してこの検出値を予め
設定した基準値と比較することにより前記射出圧力を閉
ループ制御するように構成した射出成形機の保圧工程制
御方法において、充填工程から保圧工程へのスクリュ
換位置を含む保圧工程における射出圧力の前記閉ループ
制御の閉ループゲインを、前記スクリュ切換位置におけ
射出速度に反比例する関数として表わされる予め設定
された関数に準拠して変更する構成としたことにより、
仮に保圧切換位置で射出圧力の検出値と基準値との間に
大きな偏差があっても、さらに圧切換後なおスクリ
ュが移動していても、前記偏差或いはスクリュ移動に伴
う圧力変動或いは発振現象は、前記保圧切換位置での閉
ループゲインを、前記スクリュの移動速度の関数として
変更されること、すなわち前記偏差を減少するように作
用することから、可及的に抑止することができる。すな
わち、本発明の保圧工程制御方法によれば、成形製品の
品質を大幅に向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る射出成形機の保圧工程制御方法を
実施する装置の一実施例を示す制御回路図である。
【図2】図1に示す制御回路のコントローラにおける閉
ループゲインを射出速度に反比例して変更するためのゲ
イン出力を設定するための特性線図である。
【図3】図1に示す制御回路によって閉ループ設定され
る射出速度および射出圧力特性を示す波形図である。
【符号の説明】
10 可変容量ポンプ 12 流量調整弁 14 方向切換弁 16 射出成形機 16a シリンダ 16b スクリュ 18 射出圧力検出器 20 射出速度検出器 22 位置検出器 24 圧力調整弁 30 コントローラ 32 保圧圧力設定器 34 比較器 36 閉ループ演算器

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 充填工程における射出速度を検出してこ
    の検出値を予め設定した基準値と比較することにより前
    記射出速度を閉ループ制御すると共に、保圧工程におけ
    る射出圧力を検出してこの検出値を予め設定した基準値
    と比較することにより前記射出圧力を閉ループ制御する
    ように構成した射出成形機の保圧工程制御方法におい
    て、充填工程から保圧工程へのスクリュ切換位置を含む
    保圧工程における射出圧力の前記閉ループ制御の閉ルー
    プゲインを、前記スクリュ切換位置における射出速度
    反比例する関数として表わされる予め設定された関数に
    準拠して変更することを特徴とする射出成形機の保圧工
    程制御方法。
  2. 【請求項2】 充填工程から保圧工程への切換に、圧
    力制御遅延タイマにより保圧工程制御を遅延させること
    を特徴とする請求項1記載の射出成形機の保圧工程制御
    方法。
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JP4021428B2 (ja) 2004-06-17 2007-12-12 ファナック株式会社 射出成形機の制御装置
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