JP3298906B2 - 偏平振動モータ - Google Patents

偏平振動モータ

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JP3298906B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は振動形ポケットベルまた
は移動電話機の呼出用(以下ペイジャーという)に使用
する振動モータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ペイジャーはその外形寸法において小
形,薄形化が望まれ、振動力が大きく、騒音が出ず安価
であることが必要である。このような市場の要望を満た
す振動モータとして、界磁に肉薄の希土類永久磁石で構
成される円板状コアレスロータよりなる偏平振動モータ
がある。図3(a)は偏平型コアレスの振動モータを示し
たもので、円板状のコアレスロータ1、それに対向する
板状の希土類永久磁石界磁2、シャフト3、シャフトと
ロータとが一体に連結された整流子4、整流子片に電機
子電流を供給するための刷子5、ヨーク兼ケース6で構
成される。
【0003】円板状のコアレスロータ1はカウンタウェ
イトのかわりにシャフト3に対し偏重心にしている。こ
の偏重心の作用に関しては図3(b)において振動モード
を示している。振動モータは図3(b-2)に示すようにペ
イジャーケース7に収納されている。振動モード図3(b
-1)のようにモータ軸上の振動で、この発生要因は円板
状ロータ1の対称な順方向トルク分布方向の変動分によ
る軸方向の分力成分である。対称な順方向トルク分布と
は軸周辺に対称に分布している巻線コイルによる偶力の
トルク分布の結果発生する軸スラスト方向の分力が、偶
トルクの変動分により生ずる軸スラスト方向の変動分で
ある。
【0004】図3(b-2)によるペイジャーケース7のT
方向における振動成分は、例えばロータ巻線を軸3周辺
に非対称に配し、その結果軸周辺に非対称な偶トルクを
発生させるとロータ1は軸に対し倒れ回りが発生する。
図(b-3)はロータ1のコイルを非対称に配置する(b-2)と
同一状態により生ずる円板ロータ1の偏重心や、意図的
に偏重心用重錘作用を付加した場合に発生する軸の一面
上の振れ回りである。
【0005】ペイジャーの場合図(b-2),(b-3)に示す振
動モードが有効であり図(b-2)はケース7のT面の倒
れ,図(b-3)は同A面の振れ成分となる。ことに図(b-2)
の振動モードは振動中心Pに対し振動モーメントは偏ト
ルクの軸方向成分の動作中心までの距離Lに関係し、有
効な振動力を取出すにはこのモーメント力が大きいこと
が望ましい。図(b-1)の振動モードはモータケースの剛
体で押さえられていて振動出力を取出すには役立たな
い。偏平モータにおいては非対称トルク分布が振動力に
対し大きな働きをなすが、その振動周期は回転数による
周波数として取出したいため、円板の幾何角360゜の一
部分を欠損させて回転中心からのトルク発生をなくして
しまっている。すなわち円板状ロータの一部欠損は単に
偏重心を得るためのものではない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ペイジャー用偏平振動
モータは図3(b-2)及び(b-3)に示すような倒れモーメン
ト力と偏重心による振れ回り力を大きくすることが大切
である。従来は偏平板状ロータ上に組み立てられる重な
り合わない電機子巻線を回動軸の360゜空間面に対し部
分的扇面状に配して弧状リニヤモータのフォーサのよう
に形成したり、電気的に対称配置にある重なり合わない
電機子コイルの一部分を欠相させることにより、前記36
0゜空間面の一部分を除いて偏重心と倒れ力を発生させ
所定の目的を達していた。
【0007】しかし必要な回転トルクを得るためには、
電機子コイルの巻線ピッチを多極化により小さくするこ
とにも限度があり、一方2個以上の重なり合わないコイ
ルを回動面周上に配置する場合、回動軸の180゜以内の
空間面に部分的に配置することが困難であった。したが
って偏重心力と倒れ力を大きくすることが困難であっ
た。なお重なり合わない電機子コイルとは多相コイルの
一部分が互いに重なりあって回動軸の空間面に配置する
ことを避けることにより組立ての容易さと板状ロータの
軸方向厚みを薄くすることを目的としたもので通常実施
されている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような従来
の欠点を解決することを目的したものであり、電機子コ
イルの相数を単相で、同心状に巻回方向を互いに逆に巻
回し、電機子コイルに対向する界磁極を基本極数とその
偶数倍極数との複合した構成からなり、電機子コイルの
巻線ピッチ開角は界磁の基本極数のフルピッチ以下、そ
の偶数倍極数のフルピッチ以上の幾何空間ピッチ角をも
って形成し、コイル巻き端をそれぞれ2セグメントの整
流子で連結し、それぞれの整流子上を摺動して外部より
電流を電機子巻線に供給する刷子で構成することによ
り、板状ロータの回動軸回りの扇面角を180゜以内に納
め、簡単な構成で大きい倒れ力と振れ回り力を発生させ
るものである。
【0009】
【実施例】図1は本発明の一実施例である。図1におい
て板状のコアレスロータ1を構成するコイル1-1,1-2は
それぞれは互いに巻回方向が逆であり、同心に重なって
いる。コイル1-1,1-2の扇面開角である巻線ピッチ角は
2極の電気角によるフルピッチ角180゜elに対してショ
ートピッチ、4極の電気角によるフルピッチ180゜el
対しオーバーピッチ、すなわち空間角で180゜以下90゜
以上の中間の扇面開角で巻回されている。
【0010】4-1,4-2はそれぞれ巻線1-1,1-2の巻き始
めと巻き終わりに連結されている2セグメントの整流子
で板状のコアレスロータの担体に貼り合わされている。
さらに電機子コイル4-1,4-2の回動中心にあるシャフト
3、整流子4-1,4-2上をそれぞれ摺動して外部より電流
を電機子巻線に供給する刷子5-1,5-2、電機子コイル1-
1,1-2に対向し、かつコイルの回動軌道に沿って図1の
ヨーク兼ケース6上に配置された板状の永久磁石2-1,2
-2で構成され、2-1は2極に2-2は4極に着磁されてい
る。
【0011】図2は図1における偏平形コアレスモータ
の回転時間に対する発生回転トルクの分布を示したもの
である。図においてAは電機子コイル1-1,1-2のアンペ
アターン分布中に含まれる2極成分と界磁永久磁石2-1
との間に発生するトルク分布で、D部のトルク不発生部
は刷子5-1,5-2が整流子4-1,4-2の片間にまたがる区間
におけるコイル1-1とコイル1-2によりそれぞれ発生する
トルクの相殺帯を示す。
【0012】Bは電機子コイル1-1,1-2のアンペアター
ン分布中に含まれる4極成分と界磁永久磁石2-2との間
に発生するトルク分布を示したもので、電機子コイル1-
1,1-2の巻回数が同一であれば界磁永久磁石(同材質)
2-1,2-2の面積を加減することにより、その発生トルク
の大きさを加減することができる。図の場合、2極成分
と4極成分を2対1にした例である。Cは合成トルクの
分布である。すなわちモータとしてはトルクのデットポ
イントを生ずることなく回転を持続させることができ
る。コイル1-1,1-2はそれぞれロータ1回転に対し半波
通電になる。
【0013】図4は図1における界磁永久磁石2-1,2-2
の2極,4極を複合したもので、かりに2極構成の永久
磁石2-1のラジアル幅と4極構成の永久磁石2-2のラジア
ル幅の割合が2対1とし、電機子コイル1-1,1-2との鎖
交有効面積がそれぞれ2対1であるとすれば2極、4極
の電機子コイルとの対向面に対し同極部は同一極性で界
極構成部は相殺されて残余の極性があることと同等であ
る。すなわち永久磁石界磁2-3と2-4のラジアル方向幅は
3対1で、それぞれN,S極にペアーで着磁したものを
電機子コイルに対向させることと同等である。なお本発
明を界磁の2極,4極構成で説明したが、2極,4極構
成の整数倍構成であってもそれに対応して整流子セグメ
ント数を対応させれば同様の作用を得ることができる。
【0014】
【発明の効果】本発明により、単相の電機子コイルによ
って構成される扇面開角が180゜以下の板状偏平ロータ
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による偏平形板状ロータの構成と界磁永
久磁石との関係配置図を示す。
【図2】図1における偏平振動モータの回転トルク分布
を示す。
【図3】従来の偏平形振動モータの概略図を示す。
【図4】図1における界磁永久磁石の複合化関係配置図
を示す。
【符号の説明】
1 ロータコイル 2 界磁永久磁石 3 シャフト 4 整流子 5 刷子 6 ケース 7 ペイジャーケース

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板状ロータを構成する電機子コイルを単
    相で、同心状に巻回方向を互いに逆に巻回し、前記電機
    子コイルに対向する界磁極を基本極数とその偶数倍極数
    との複合した構成からなり、電機子コイルの巻線ピッチ
    開角は前記基本極数のフルピッチ以下、その偶数倍極数
    のフルピッチ以上の幾何空間ピッチ角をもって形成し、
    コイル巻き端をそれぞれ2セグメントの整流子で連結
    し、それぞれの整流子上を摺動して外部より電流を電機
    子巻線に供給する刷子で構成したことを特徴とする偏平
    振動モータ。
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JP5373882B2 (ja) * 2011-12-21 2013-12-18 敏秀 北 電動モーター

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