JP3298029B2 - 映像表示制御方法、映像表示処理システム - Google Patents

映像表示制御方法、映像表示処理システム

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JP3298029B2
JP3298029B2 JP16700493A JP16700493A JP3298029B2 JP 3298029 B2 JP3298029 B2 JP 3298029B2 JP 16700493 A JP16700493 A JP 16700493A JP 16700493 A JP16700493 A JP 16700493A JP 3298029 B2 JP3298029 B2 JP 3298029B2
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正康 二川
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敦彦 西川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、映像による監視装置な
どのような計算機を用いて同一の表示画面に複数の映像
を混在させて表示する映像表示制御方法及び映像表示処
理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】カメラやVTRなどからのビデオ映像を
計算機システムの表示画面上に表示することが広く行わ
れている。ビデオ映像を計算機システムの表示画面上に
表示する方式としては大きく2つの方式がある。1つは
ビデオ映像信号と計算機の映像信号とをアナログレベル
で合成する方式であり、他はビデオ映像信号をサンプリ
ングし、デジタル映像データに変換して計算機システム
の表示画面上に表示する方法である。
【0003】一方、離れた位置に設置された複数の計算
機を通信ネットワークで接続し、相互にデータを交換す
ることが行われているが、映像信号も一般のデジタルデ
ータと同じように通信ネットワークを介して通信できれ
ば便利であることから、アナログ的に映像を合成する方
式よりも、デジタル映像データに変換して転送する方式
が徐々に主流となりつつある。
【0004】映像データをデジタルで扱う場合、実時間
性とデータ量の多さが問題となる。つまり、普通のデレ
ビ映像では、各映像は縦525本の走査線で構成され、そ
の映像が1秒間に30こまの周期で送信されている。こ
の映像を縦横各525に分割する点でサンプリングし、
1点(画素)を8ビットのデジタルデータに変換する場
合、映像の1こまが525×525=275625バイト(約300キ
ロバイト)になる。したがって、1秒間で30こまとす
ると、300キロバイト×30こまで、約9メガバイトのデ
ータになる。しかも、映像としては、各こまはその周期
毎に表示される必要がある。また、1つの計算機で複数
の映像のディジタル映像データを扱う場合には、更に総
データ量が大きくなる。そのため、計算機における映像
表示処理の負荷が大きくなとともに、ディジタル映像デ
ータを通信ネットワークを介して映像表示部に転送する
場合には通信ネットワークの転送負荷も大きくなる。
【0005】このような計算機の表示処理の負荷や通信
線路の転送負荷、つまりシステム負荷を軽減するため、
従来は、特開平3−205999号公報に提案されてい
るように、複数の監視場所の映像を取り込んで1つの画
面に表示する場合、監視時の監視対象の運転状態、監視
対象の重要度あるいは危険度に応じて監視映像を取り込
む頻度を変えることにより、データ処理量や転送量を軽
減して効率の良い監視を行うようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来技術
では、複数の映像が計算機の画面上にどのように表示さ
れているか、という点について配慮されておらず、画面
の重要度だけで映像データを取り込む頻度を変更してい
るため、ユーザが実際に見たい映像を詳しく見れないと
いう問題があった。
【0007】本発明の目的は、ユーザが要求する映像情
報を効率良く表示するとともに、システム負荷を軽減で
きる映像表示制御方法及び映像表示処理システムを提供
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の映像表示制御方法は、基本的に、各映像に
対するユーザの関心度を推定し、その関心度が高い映像
はできるだけ高い表示品質で表示し、関心度の低い映像
は表示品質を落して表示するようにする。つまり、各映
像の表示状態や予め設定される重要度等の情報から、各
映像ごとに表示品質の優先度を設定し、その優先度に従
って各映像の表示仕様を変更することにより、全体とし
てディジタル映像データの量をシステム負荷能力に見合
うように圧縮するようにしたのである。本明細書におい
て、「映像の表示仕様」とは、映像の表示位置、画面サ
イズ、単位時間当たりのこま数、画素数、画素データ
長、等の表示品質に係る映像データをいうものとする。
また、「映像の表示状態」とは、映像の表示面積の大き
さ、表示映像の重なり状態、表示映像の重なり順位、映
像の表示時間の長さ、映像の表示頻度、等の画面上にお
ける映像の表示の態様をいうものとする。
【0009】また、本発明の映像表示制御方法を実現す
るシステムは、映像入力部と映像表示部とこれらを接続
する信号線路とを備えてなり、映像入力部は入力される
アナログ映像データを所定周期でサンプリングしてディ
ジタル映像データに変換する映像サンプリング部と、映
像表示部から転送される映像の表示仕様を格納する表示
仕様管理テーブルと、この表示仕様に基づいてディジタ
ル映像データを圧縮処理する映像圧縮処理部と、映像サ
ンプリング部と映像圧縮処理部とを制御する映像入力制
御部と有し、映像表示部は映像を表示するディスプレイ
と、ディスプレイを駆動する表示部と、表示部を制御す
る映像表示制御部と、ディスプレイに表示されている映
像の少なくとも表示状態を表すデータを格納する表示状
態管理テーブルと、表示状態管理テーブルのデータと予
め定められた評価基準に基づいて各映像の表示品質の優
先度を決定する優先度計測部とを有し、前記映像表示制
御部は、表示要求指令に対応する複数の映像のディジタ
ル映像データを映像入力部から取り込み、複数の映像を
ディスプレイに混在させて表示させるように表示部を制
御するとともに、ディスプレイに表示された各映像の表
示状態を表示状態管理テーブルに格納し、優先度決定部
により決定された優先度に基づいて各映像の表示仕様を
変更し、変更した表示仕様を映像入力部の表示仕様管理
テーブルに転送する構成とする。
【0010】
【作用】上記解決手段によれば、次の作用により、本発
明の目的が達成できる。
【0011】すなわち、一般に、ユーザは画面上に表示
されている複数の映像を全て同じ関心度で監視するもの
ではなく、例えば映像が重なって表示されている場合
は、一番上に表示されている映像に注目し、その陰に隠
れた映像は補助的に見る程度である。また、表示頻度の
高い映像は関心度又は重要度が高く、たまにし表示さ
せない映像は関心度が低く、補助的な映像であると推定
できる。関心度が高い映像は解像度の高い優れた表示品
質で表示する一方、関心度が低い補助的な映像は必ずし
も高い品質で表示する必要がないといえる。
【0012】このことに鑑み、本発明によれば、映像の
表示状態の違いから決定した映像の表示品質の優先度に
基づいて各映像の表示仕様を変更していることから、デ
ィジタル映像データの転送量又は表示処理にかかるデー
タ量を軽減することができる。
【0013】特に、通信伝送路の転送能力や計算機の表
示処理負荷能力に見合うように、表示仕様(映像のこま
数、1画面の画素数、1画素のデータ長(ビット数)
を変更すれば、通信ネットワーク等の信号伝送路や計算
機の表示処理能力を効率的に使用することができる。
【0014】各映像の優先度の求め方としては、各映像
の表示面積の大きさに相関させて設定すること、各映像
の重なり面積の少なさに相関させて設定すること、各映
像の表示時間の長さに相関させて設定すること、各映像
の予め定められている重要度を加味して設定すること、
又はこれらの組み合わせによることができる。
【0015】また、表示仕様を自動的に変更するほか、
ユーザの好みに合わせて変更指令を入力することにより
変更可能にすることもできる。
【0016】また、各映像の優先度に応じて映像に対応
する音声の出力方法を変えることにより、関心の高い映
像の音声を大きく、関心の低い映像の音声を低くするこ
とにより、注目している映像の音声聞き分けを容易化で
きる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の第1実施例を図1乃至図6を
用いて説明する。図1に示すように、本実施例の映像情
報処理システムは、大きく分けて3つの部分からなる。
つまり、映像をシステム内に取り込む映像入力部100
と、取り込んだ映像を表示する映像表示部200と、映
像入力部100と映像表示部200とを相互に接続し、
映像データと制御データを含む各種のデータを通信する
通信ネットワーク300とから構成される。
【0018】映像入力部100は、アナログ映像データ
を入力するカメラ101と、カメラ101から入力され
るアナログ映像データをデジタル映像信号に変換する映
像サンプリング部102と、ディジタル映像データのデ
ータ量を圧縮する映像圧縮部103と、圧縮したディジ
タル映像データを含む各種のデータを通信ネットワーク
300を介して映像表示部200に送信したり、通信ネ
ットワーク300を介して映像表示部200からのデー
タを受信する送受信部104と、映像入力部100の各
部の動きを統括制御する映像入力制御部105と、映像
表示部200に送信する映像の属性データ(画面位置、
表示エリアサイズ、単位時間当たりのこま数、画素数、
画素データ長等)が設定・格納される表示仕様管理テー
ブル106と、これらの各構成部間を接続するバス10
7とから構成される。
【0019】映像表示部200は、通信ネットワーク3
00を介して映像入力部100からのデータを受信した
り、映像入力部100へデータを送信したりする送受信
部201と、映像入力部100から入力される圧縮され
たディジタル映像データを伸張する映像伸張部202
と、ディスプレイ203を動作させて所定の映像を表示
する表示部204と、オペレータの表示操作指令により
要求される表示映像の種類と表示状態等の指令に基づい
て表示部204を制御し、ディスプレイ203に要求さ
れた映像を要求された表示状態で表示させるように制御
する映像表示制御部205と、ディスプレイ203に表
示されている複数の映像について、各映像の表示面積と
重なり順位等の表示状態を表すデータ及び予め設定され
た映像の重要度が格納される表示状態管理テーブル20
6と、表示状態データと映像の重要度に基づいて各映像
についてのユーザの関心度を計測する関心度計測部20
7と、これらの各部を接続するバス208とを備えて構
成されている。ユーザの関心度とは、ユーザが特に見た
い推定される映像の順位をいい、その順位に従って表示
映像の品質を調整するためのもので、品質の優先度を意
味する。また、映像表示制御部205は映像の表示状態
を把握し、後述する予め定められた表示状態データを表
示状態管理テーブル206に格納するとともに、関心度
計測部207により求めた関心度に基づいて各映像の表
示仕様を決定し、その仕様を映像入力部100に伝送
し、これに基づいて表示仕様管理テーブル106の内容
を変更するようになっている。
【0020】なお、図1では、映像入力部100と映像
表示部200がそれぞれ一組づつの設けられた映像情報
処理システムを示したが、映像入力部100が複数存在
するシステムでもよく、また映像表示部200が複数存
在するシステムであってもよい。その場合、1つの映像
を複数の映像表示部200で表示することが可能であ
り、また、複数の映像入力部100からの映像を1つの
映像表示部200で表示することも可能である。
【0021】以下、各部の詳細構成について説明する。
図2に映像入力部100の詳細構成を示す。映像入力部
100のカメラ101は複数台(図示例では2台)設け
られている。カメラ101は映像を光の強度に応じて電
気信号に変換する光センサ111を有している。本実施
例での光センサ111の有効画素数は、簡単のため、白
黒で縦横約500×500画素とする。映像入力部100のカ
メラ101に代えて、ビデオ信号を入力するようにする
こともできる。
【0022】その映像信号はアナログ信号であるため、
映像サンプリング部102内のA/D変換器112を用
いて計算機で扱いやすいデジタル信号に変換する。ディ
ジタル映像データへの変換ビット数は8ビットとし、こ
の変換レートはタイミング発生部115から出力される
タイミング信号によって行う。変換されたディジタル映
像データは、映像メモリ113に記憶される。すなわ
ち、A/D変換器112からのディジタル映像データを
タイミング発生部115から出力されるタイミング信号
に同期して記憶する。
【0023】タイミング発生部115は、光センサ11
1からの映像データをディジタル変換するA/D変換器
112の動作タイミングと、変換した映像データを映像
メモリ113に蓄えるための同期信号を発生する。本実
施例では、最大30こま/秒、縦横の画素数500×500、
一画素当たり8ビットのデータでサンプリングするよう
に信号を発生する。
【0024】ところで、映像をデジタルデータに変換し
て扱うと、データ量が大きくなってしまう。そこで、本
実施例では、ディジタル映像データを通信ネットワーク
300に送信する前に映像圧縮部103で映像を圧縮し
て送信するようにしている。ディジタル映像データの圧
縮法としては、周知の動画圧縮法であるMPEG(Movi
ng Picture Coding Experts Group:)を用い、線密
度、画素密度、1つのこまと次のこまとの映像データに
差がない静止画像の圧縮等の圧縮処理を行う。このMP
EGを採用した場合、一般に圧縮率は10〜100倍とな
る。したがって、前記のディジタル映像データを圧縮し
た場合、最大でも数メガ(M)ビットになる。送受信部
104は、圧縮したディジタル映像データを指定された
映像表示部200に転送する。
【0025】映像入力制御部105は、表示仕様管理テ
ーブル106に設定されている映像の表示仕様に従っ
て、映像圧縮部103に対して映像を圧縮するタイミン
グと圧縮するためのデータを指示するととももに、圧縮
したディジタル映像データを所定の映像表示部200へ
送信させる指示を送受信部104に出力する。
【0026】また、表示仕様管理テーブル106は図3
に示すデータが格納されるように構成されている。すな
わち、表示仕様管理テーブル106には、映像の送信先
を示す映像表示部の名称、映像の入力元となるカメラ1
01等指定する入力機器番号、映像表示部200へ送信
する映像の表示仕様等が記憶されている。図示例では、
映像表示部の”表示1”に送信する映像は、”入力1”
のカメラ101により撮影された映像であることを設定
している。また、その送信される映像の表示仕様(映像
の属性データ)は、入力映像の左下を原点とした場合の
表示原点(0、0)と、その表示原点を基準として元の入力
映像の横300ドット×縦300ドットの領域を表示エリアサ
イズとし、1秒当たり表示するこま数が10こま、画素数
は横150ドット×縦150ドット(つまり、解像度が1/
2)、1つの画素のデータ長は8ビットで表現する、と
いうことを示している。
【0027】表示仕様管理テーブル106の内容は、映
像表示部200から送信されてくる表示仕様設定データ
に基づいて、映像入力制御部105により個々の映像表
示部200ごとに管理している。つまり、表示仕様設定
データは後述するように映像表示部200の映像表示制
御部205で作成され、次に説明する構成の設定命令と
して映像入力部100の送受心部104に入力される。
【0028】映像入力制御部105は、送受信部104
が受け取った設定命令に従って映像の表示仕様を表示仕
様管理テーブル106に設定する。
【0029】表示仕様設定命令 ・begin : 命令列の始まりを意味する。
【0030】・setDisplay: 映像表示部200の名称
を設定する。
【0031】・setInput : 映像入力部100内の映
像の入力番号を設定する。
【0032】・setOrigin : 入力映像データ上におけ
る映像表示部200に表示する映像の表示原点を設定す
る。
【0033】・setArea : 入力映像データ上におけ
る映像表示部200に表示する映像データの表示エリア
のサイズを設定する。
【0034】・setSamplingTime : 映像表示部20
0で表示する映像のこま数を設定する。
【0035】・setResolution: 映像表示部200で
表示する際の画素数を設定する。
【0036】・setBit : 1つの画素を表現するデー
タ長(ビット数)を指定する。
【0037】・end : 命令列の終わりを意味する。
【0038】本実施例では、通信ネットワーク300と
してイーサネット(Ethernet:IEEE803.2)を使用す
る。通常のイーサネットでは、最大10メガビット/秒の
転送能力しかない。したがって、映像入力部100から
圧縮したディジタル映像データを送信する場合を考える
と、前述したように1つの映像に係るディジタル映像デ
ータが数メガビット/秒であるから、1本のイーサネッ
トを用いると、1度に転送できる能力は数映像分に限ら
れる。そのために、複数の映像を転送することをあきら
めるか、又は各映像の転送状態を必要に応じて制御する
必要がある。
【0039】ここで、1つのディスプレイ203に複数
の映像を混在させて表示することを考えると、映像が重
なっていたり、映像の大きさが違っている場合がある。
映像が重なっている場合には、ユーザはその複数の映像
のすべてを均等に見ているわけではく、おそらく一番上
の映像を見ているに違いない。また、映像画面の大きさ
が違う場合には、画面の大きさが大きいものに注意が集
中し、画面の小さなものは補助的にしか利用されていな
いと考えられる。
【0040】そこで、映像の表示状態に基づいて、各映
像に対するユーザの関心度を推測することができること
を利用し、本実施例では、複数の映像を入力、転送、表
示するために必要となる転送能力よりも、通信ネットワ
ーク300の転送能力が低い場合は、ユーザの関心度に
応じて映像の表示品質、つまり表示仕様を変更して、ユ
ーザの関心が高い映像は精細に表示し、関心が低い映像
は解像度やこま数等の品質仕様を落し、その表示仕様に
従ってディジタル映像データの転送を制御することによ
り、通信ネットワーク300の転送負荷を軽減するよう
にしたのである。
【0041】ここで、映像の表示仕様をユーザの関心度
に応じて変更設定する映像表示部200の主要部の詳細
な構成について説明する。図4に示すように表示された
映像の表示状態に対応させて、図5に示す表示状態管理
テーブル206に表示状態のデータを格納する。この表
示状態管理テーブル206の内容は映像表示制御部20
5により、ディスプレイ画面203aに表示されている
映像Win−1,2,3等の映像の表示状態が変化する
度に更新される。この表示状態管理テーブル206に
は、例えば図5に示すように、各映像ごとに表示されて
いる映像の表示面積(画面上でのドット数)、映像の重
なり順位(上から1,2,・・)、映像のシステムにお
ける重要度(%)が記録される。ここで、映像の重要度
は、システムの運用状況によって変化し、その変化値
は、システムにあらかじめ記憶されている。つまり、プ
ラント監視システムの場合の監視画面は、画面ごとにあ
らかじめ定義されており、その映像をどのように表示す
るかは、その画面上で定義される。したがって、この映
像の重要度は、その画面の重要度とその画面内での映像
の重要度とを考慮して、画面の定義時に定義する。
【0042】関心度計測部207は、上記の表示状態管
理テーブル206の表示状態のデータと重要度を用い
て、ユーザの関心度、つまり高い表示品質で表示する必
要がある映像の優先度を評価する。その評価の方法の一
例として、以下の評価式を本実施例では用いている。
【0043】ユーザの関心度=表示面積×(100/重なり
順位)×重要度 つまり、映像の関心度は、表示面積と重要度に比例し、
重なり順位に反比例するとした。この式に従えば、図4
に示した表示状態の各ウインドウの映像の関心度は次の
ようになる。
【0044】・映像Win−1の関心度=100×(100/
1)×0.7=7000 ・映像Win−2の関心度= 30×(100/2)×0.3=500 ・映像Win−3の関心度= 40×(100/3)×0.5=667 映像表示制御部205は、関心度計測部207で求めた
関心度(優先度)データからそれぞれの映像の表示仕様
を決定する。まず、映像情報処理システムとして見る
と、本実施例の通信ネットワーク300の転送能力が、
10メガビット/秒であるから、個々の映像表示部200
に対する通信ネットワーク使用許可量を予め設定する。
この通信ネットワーク使用許可量は、システム全体の運
用に合わせて変更可能である。
【0045】ここで、映像表示部200に対する通信ネ
ットワーク使用許可量として、2メガビット/秒が設定
されたものとして説明する。映像表示制御部205は、
この通信ネットワーク使用許可量を前記の関心度に比例
して、個々の映像に振り分ける。まず、同一時に表示さ
ている全ての映像の関心度(総関心度)求める。図5の
例では、総関心度が 8167 である。そして、映像Win
−1の関心度が総関心度に占める割合に応じて、通信ネ
ットワーク使用許可量=2M×7000/8167 =1.7メガビッ
ト/秒、を割り当てる。さらに、映像Win−1は、映
像入力部100から映像圧縮されてくるため、その圧縮
率をcとすると、表示する映像の画素数r×r、映像の
こま数t、1画素のビット数pと通信ネットワーク使用
許可量Nとの関係は次の式になる。
【0046】N=r×r×t×p/c 本実施例では、MPEG圧縮法を用いているため、10
〜100の圧縮率があることから、ここでは、圧縮率c
=20と仮定して計算する。映像表示制御部205は、割
り当てられた通信ネットワーク使用許可量Nに基づい
て、映像の表示仕様のうちの画素数r×r、こま数t、
1画素データ長のビット数pを自動的に計算する必要が
ある。しかし、上記の式は複数の未知数があるので、1
つの値が与えられても他の複数の未知数を計算で求める
ことはできない。そこで、主要な表示仕様の項目につい
て予め値を設定し、転送データ数を効果的に軽減できる
表示仕様を中心に変更するようにすることが好ましい。
例えば、1画素のデータ長のビット数p=8ビット、映
像のこま数t=(30/重な順位)に定める。
【0047】これによれば、Win−1は、通信ネット
ワーク使用許可量N=1.7メガビット/秒、重なり順位
が”1”であるから、こま数t=30、1画素データ長p
=8ビット、画素数r=377が得られる。これに従って映
像表示制御部205は、Win−1を入力している映像
入力部100に対して、前述した設定命令を送信し、表
示仕様管理テーブル106に映像の表示仕様を設定す
る。
【0048】同様に、Win−2は、通信ネットワーク
使用許可量N=2×500/8167=0.12メガビット/秒とな
り、重なり順位が”2”であるから、こま数t=30/2=1
5、1画素データ長p=8ビット、画素数r=30となる。
映像表示制御部205は、Win−2を入力している映
像入力部100の表示仕様管理テーブル106に映像W
in−2の表示仕様を設定する。
【0049】さらに、Win−3は、通信ネットワーク
使用許可量N=2×667/8167=0.16メガビット/秒とな
り、重なり順位が”3”であるから、こま数t=30/3=1
0、1画素データ長p=8ビット、画素数r=46とな
る。映像表示制御部205は、Win−3を入力してい
る映像入力部100の表示仕様管理テーブル106に映
像Win−3の表示仕様を設定する。
【0050】各ウィンドウの表示仕様の表示仕様管理テ
ーブル106に対する設定動作は、まず、映像表示制御
部205が設定命令を生成し、映像表示部200内の送
受信部201に対して設定命令を映像入力部100に送
るように命令する。送受信部201は、通信ネットワー
ク300を通して、映像入力部100の送受信部104
に命令を送る。その送受信部104に表示仕様の設定命
令が入力されると、映像入力制御部105は、その命令
を解釈し、映像入力部100内の表示仕様管理テーブル
106を変更する。これにより、映像入力制御部105
は、前述のように表示仕様管理テーブル106に示され
た映像表示部に所定の入力からの映像を入力し、そのデ
ィジタル映像データを映像表示部200に送信する際、
表示仕様管理テーブル106を参照し、その表示仕様に
適合するように映像圧縮部103に対して映像を圧縮す
るタイミングと圧縮するためのデータを指示する。これ
により、表示仕様に合わせて圧縮されたディジタル映像
データが映像表示部200に送信される。
【0051】上述したように、本実施例によれば、複数
の映像を通信伝送路を介して映像表示部に転送するにあ
たり、各映像に対するユーザの関心度に従って転送する
ディジタル映像データの総量を伝送路の転送能力に見合
うように、動的に映像の表示仕様を変更していることか
ら、転送能力に制限がある通信伝送路を用いても、効率
的な映像伝送と表示を行うことができる。
【0052】上記第1の実施例では、ユーザの関心度に
基づいて自動的に映像の表示仕様を設定するようにした
が、その自動的に決定した表示仕様をユーザが変更可能
にすることもできる。この場合は、表示仕様を変更した
い映像をマウス等でポインチング選択するようにし、そ
の指令を映像表示制御部205で受けて、例えば画面上
に図6のような画素数の変更スケーラ502、こま数の
変更スケーラ503、画素ビット数の変更スケーラ50
4を表示させる。そして、ユーザは表示された各変更ス
ケーラのカーソル505を、図示していないカーソル操
作手段を操作して所望の値位置に設定する。映像表示制
御部205は、ユーザが設定した表示仕様を映像入力部
100に送信し、前述と同様に表示仕様管理テーブル1
06の内容を変更させる。その結果、ユーザは、変更ス
ケーラ502、503、504によって変更された画素
数、こま数、画素データ長に合わせた表示仕様の映像
を、即座にディスプレイ画面203a上で見ることがで
きる。つまり、ユーザは、映像の表示仕様の状態を見な
がら各変更スケーラ502、503、504のカーソル
を操作することにより、所望の表示仕様の映像を表示さ
せることができる。
【0053】図7に本発明の第2実施例の映像情報処理
システムの全体構成図を示す。第1実施例では、映像表
示部200と映像入力部100が相互に離れた位置に設
置され、通信ネットワーク300を用いて接続されてい
る例について示し、通信ネットワーク300の転送能力
に応じて映像の表示仕様を変更することにより、ディジ
タル映像データの転送量を軽減することを特徴する。本
第2実施例は映像入力部100と映像表示制御部205
とが同一の計算機システム上にある例である。
【0054】本実施例が第1実施例と相違する点は、通
信ネットワーク300をバス601に置き換えるととも
に、入力した映像を記憶する映像記憶部602を新たに
設けた点にある。1つの計算機においてもディスプレイ
203に複数の映像を同時に表示しようとすると、複数
の映像の表示を行う場合の計算機の処理能力などがネッ
クになる。これは、複数の映像入力部100に対して、
表示を行う映像表示部200が1つであるから、映像表
示制御部205の処理負荷は、入力映像の数にしたがっ
て大きくなることである。そこで、第1の実施例と同様
に映像の表示仕様を映像の関心度(優先度)に応じて変
更することにより、映像表示制御部205の処理負荷を
軽減するようにしたのである。そのための処理内容は、
基本的に第1の実施例と同じであるが、ディジタル映像
データや表示仕様の設定命令を通信ネットワーク300
を経由して伝送していたのに対し、本実施例ではバス6
01を使って行うことから、送受信部104,201が
設けられていない。したがって、映像入力部100と映
像表示部200は、バス601を用いて直接相互にアク
セスする。
【0055】本実施例では、ディジタル映像データの記
憶及び表示仕様の変更方法として、2つの方法を適用で
きる。第1の方法は、映像入力部100内のタイミング
発生部115においてカメラ101から入力した映像を
サンプリングする際に、表示仕様管理テーブル106の
表示仕様を参照し、映像表示部200から要求された映
像のみを圧縮して映像記憶部602に記憶し、その記憶
されたディジタル映像データを映像表示制御部205で
読み出し、表示部204を介してディスプレイ203に
表示を行う。
【0056】この第1の方法によれば、必要な圧縮した
映像のみを映像記憶装部602に記憶するようにしてい
るため、記憶容量を削減することができる。しかし、記
憶した映像を後で見ようとした場合、関心度に応じて映
像の表示仕様により定まる解像度等が粗く変更されてい
ることがあるため、映像が若干見にくい表示となること
がある。
【0057】第2の方法は、映像入力部100では、予
め設定した最適な表示仕様(通常、最良の映像)で映像
を入力するものとし、映像圧縮部103で圧縮して映像
記憶部602に記憶するようにする。映像表示部200
において、映像伸張部202により映像記憶部602内
のディジタル映像データを用いて映像を伸張し、映像表
示制御部205により表示仕様管理テーブル106を参
照し、設定されている表示仕様に従って表示仕様を変更
して表示を行う。この第2の方法によれば、映像記憶部
602の記憶量は増えるが、記憶した映像が最適な表示
仕様で記憶されているから、関心度が高く変更された映
像を再表示する際に見苦しさはない。
【0058】以上のように、通信ネットワーク300を
介さない場合であっても、複数の映像を表示しようとす
る場合には、すべての映像を同じ表示仕様で表示しよう
とすると、映像表示制御部205の処理能力との関係
で、すべての映像の表示品質が悪くなることがあるが、
本実施例によれば、映像の表示仕様をユーザの関心度に
応じて動的に変更しているから、ユーザにとって関心の
ある映像は高品質な表示を行うことができる。
【0059】図8に第3の実施例を示す。本実施例は、
表示映像に対する関心度をユーザが過去に見た時間の長
さに応じて計測するようにした実施例であり、実施例2
の実施例に、ユーザがした表示操作の履歴を記憶させる
ユーザ操作記憶部701を追加したシステムである。
【0060】映像表示制御部205は、図3で示したカ
メラ101等を特定する入力機器番号と、その入力機器
からの入力映像をユーザが見た時間とを対にし、表示時
間データとしてユーザ操作記憶部701に記憶させる。
関心度計測部207はユーザの関心度を計測する際に、
ユーザ操作記憶部701の表示時間データを参照して関
心度を決定する。すなわち、過去に頻繁に見た映像の関
心度を高く、あまり見なかった映像の関心度を低く評価
する。具体的には、システム起動時からオペレータが各
映像の入力機器ごとにその映像を見た合計時間をユーザ
操作記憶部701に記憶しておき、その時間に比例して
関心度を変更する。例えば、次の式により関心度を評価
する。
【0061】ユーザの関心度=表示面積×(100/重
なり順位)×重要度×時間比 例えば、Win−1,Win−2,Win−3の各映像
をユーザが見た時間比を50:30:20であったとす
ると、各映像の関心度は次のようになる。
【0062】 Win−1の関心度=100×(100/1)×0.7×0.5=3500 Win−2の関心度=30×(100/2)×0.3×0.3=150 Win−3の関心度=40×(100/3)×0.5×0.2=133 したがって、本実施例によれば、頻繁に見る映像は詳し
く見ることでき、たまにしか見ることがない映像はシス
テムに負担をかけずに見ることができる。
【0063】次に、第4の実施例について説明する。本
実施例は、図1,7又は8の関心度計測部207におけ
るユーザの関心度を計測する手段として、第1の実施例
のような画面の表示面積の他に、興味のある映像からの
距離も考慮した関心度の計測方法を用いた例である。本
実施例では、ユーザの関心度をウィンドウのレイアウト
状態から推定するため次のようなルールを仮定した。
【0064】1)ユーザの関心度は、ユーザが注視して
いるウィンドウの映像が最も高く、このウインドウから
の距離が大きいウインドウの映像ほど減少する。 2)ユーザの関心度は、他のウィンドウに隠されている
領域が大きいウインドウの映像ほど減少する。
【0065】ここで、ユーザの関心度を計算するための
上記ルールを定式化する。図9に示すように、ユーザが
注視しているウィンドウ(y)901に対し、他のビデ
オウィンドウ(x)902、903のユーザの関心度(D
OI: Degree Of Interest)を次式の関数で表現する。こ
こで、表示部204はウインドウシステムとして業界標
準のXウインドウシステムを利用して描画を行うものと
する。そして、Xウインドウシステムは各ビデオウイン
ドウ901〜903の画面上での位置、幅、高さ及び重
なり順序を管理している。映像表示部制御部205は表
示部204を介してXウインドウシステムに問い合わせ
ることにより、各ビデオウインドウ901〜903の位
置、幅、高さ及び重なり順序を知ることができる。ま
た、ユーザが注視しているウインドウ(y)の指定はマ
ウスなどによりユーザが行う。
【0066】DOI(x:y)=R(x)・D(x:
y)・(重要度) ここで、R(x)はビデオウィンドウ(x)902、9
03の表示率を示し、D(x:y)はユーザが注視して
いるウィンドウ(y)901からビデオウィンドウ
(x)902、903への距離dに応じた関心度を示
す。関心度D(x:y)は、ビデオウィンドウ(x)9
02、903がユーザが注視しているウィンドウ(y)
901から遠くなるにつれて小さくなるように定める。
ここでは、D(x:y)を以下のような指数関数で表現
する。
【0067】D(x:y)=exp(−d) 表示率R(x)は、ビデオウィンドウの全体の大きさに
対する実際に表示されている領域の比率である。
【0068】関心度計測部207は上記関数で示した関
心度D(x:y)を求めるため、まず映像表示制御部2
05に各ウインドウ間の距離を問い合わせる。これに応
答して、映像表示制御部205は表示部109を介して
Xウインドウシステムに前ウインドウの位置を問い合わ
せる。次に、映像表示制御部205はユーザが興味ある
と指定したウインドウ(y)901の位置と、関心度計
測の対象のウインドウ(x)902,903の位置から
ウインドウ(y)901迄の距離dをそれぞれ計算して
関心度計測部207に知らせる。関心度計測部207は
上記式に従って距離による関心度D(x:y)を求め
る。
【0069】次に、関心度計測部207は映像表示制御
部205に関心度を計測するビデオウインドウ(x)9
02,903の表示率を問い合わせる。映像表示制御部
205はビデオウインドウ(x)902,903の表示
率を計算するため、表示部204を介してXウインドウ
システムにウインドウの大きさを問い合わせ、ウインド
ウの面積(幅×高さ)を求める。次に、各ウインドウの
位置、幅、高さに基づいてビデオウインドウ(x)90
2,903を隠している面積の総和を求めるため、表示
部204を介してXウインドウシステムに全てのウイン
ドウの表示されている領域を問い合わせる。具体的に
は、全てのウインドウに対しクリア命令を発行すると、
EXPOSEイベント内に各ウインドウの表示領域情報
が返される。次に、ウインドウ状態をもとに戻すため、
クリアしたウインドウを再描画する。そして、映像表示
制御部205は表示率として(ビデオウインドウ(x)
902,903の表示面積の総和)/(ビデオウインド
ウ(x)902,903の面積)を求めて関心度計測部
207に返す。関心度計測部207は映像表示制御部2
05からの表示率を上記のR(x)として扱う。最後
に、関心度計測部207はR(x)とD(x:y)と重
要度とを掛け算して求めた値を、ビデオウインドウ
(x)902,903の関心度とする。
【0070】このように、本実施例の関心度計測部20
7によれば、映像間の距離を関心度の要素として考慮し
ていることから、関心度を一層正確に計測できる。
【0071】また、ユーザは1つのウィンドウだけでな
く、複数のウィンドウに興味を持っている場合がある。
例えば、興味のある2つのウィンドウを見ようとする
と、その間の映像も必然的に目に入ってくる。そのた
め、2つの興味のあるウィンドウの間の映像の関心度
は、それぞれの興味あるウィンドウで計算した場合に比
べて大きくなる。これを実現するため、関心度計測部2
07は、それぞれの興味あるウィンドウに対する関心度
をポテンシャルとして考え、映像のDOIをそれぞれの
興味あるウィンドウに対する関心度DOIの和で表現す
る。
【0072】
【数1】
【0073】なお、注視しているウィンドウ901を指
定する方法として、画面上で興味のある映像を指定する
方法がある。その他に音声認識やアイトラッカーの画像
認識手段を用いて指定することもできる。
【0074】次に、本願発明の第5実施例を説明する。
上述した第1の実施例から第4の実施例において、映像
の伝送方法に関して説明したが、映像には音声が付随し
ている場合が多い。例えば、プラント監視システムの場
合、現場を映している映像に対してその現場の音声も出
力することがある。その音声の伝送や出力に関して、ユ
ーザの関心度に応じて伝送する音声の情報量を制御する
ことができる。映像に付属する音声情報に関しても同じ
ようにユーザの関心度から伝送する音声の情報量を制御
することができる。この場合、音声に対するユーザの関
心度は映像に対する関心度と同じと考える。つまり、前
記実施例で説明した映像の表示状態から計測した関心度
をその映像に付随する音声の関心度と同一であるとす
る。
【0075】音声の情報量とは、例えば、音声をサンプ
リングするサンプリング周期と量子化ビット数とを乗じ
たものとする。また、音声の情報量を制御するとは、映
像の場合と同様に計測した映像の関心度に応じて各音声
のサンプリング周期と量子化ビット数を制御することで
ある。
【0076】図10に第5実施例の全体構成図を示す。
本実施例は、図1の実施例に対し、音声を入力するマイ
クロホン1001、音声をサンプリングしてディジタル
情報に変換する音声サンプリング部1002、ディジタ
ル化された複数の音声を音声信号に戻して合成する音声
出力部1004、音声を出力するスピーカ1003を付
加した点が相違する。音声サンプリング部1002は映
像サンプリング部102と同様の構成である。音声出力
部1004は複数のA/D変換器とミキサで構成され、
複数のディジタル音声を合成して出力することができる
ようになっている。
【0077】ここで、ネットワーク103を介して伝送
する音声の情報量を制御する方式を説明する。前提とし
て、音声情報について伝送する総情報量が予め定められ
ているものとする。まず、関心度計測部207は映像の
表示状態から各映像の関心度を計測する。映像表示制御
部205は関心度に比例して音声用の総伝送量を各映像
の音声に対して分配し、各音声の伝送可能情報量を計算
する。音声の情報量は、サンプリング周期×ビット数で
あり、情報量が決まると両者の関係はトレードオフの関
係になる。映像表示制御部205はビット数の取り得る
パターン(24,16,8ビット)と、サンプリング周
期の最大値(例えば、44kHz)を決めておき、ビッ
ト数の低い方から順次サンプリング周期を計算し、その
値がサンプリング周期の最大値を超えない場合のサンプ
リング周期とビット数を採用する。このとき、24ビッ
トでかつ44kHzを超える場合は、サンプリング周期
44kHz、ビット数24を採用する。
【0078】映像表示制御部205は、送受信部10
4,201を用いて映像入力制御部105に、計算した
各音声のサンプリング周期とビット数を設定する。映像
入力制御部105は音声サンプリング部1002に設定
されたサンプリング周期とビット数で音声をサンプリン
グするように指示する。音声サンプリング制御部100
2はマイクロホン1001から入力される音声信号を指
定されたサンプリング周期とビット数でサンプリングす
る。サンプリングされた音声はネットワーク300、送
受信部104、201を介して音声出力部1004に送
られる。音声出力部1004は音声情報をディジタル信
号からアナログ信号に変換し、音声出力部1004内の
ミキサで他の音声と合成してスピーカ1003から出力
する。
【0079】本実施例によれば、映像の場合とまったく
同様に、音声サンプリング部1002は関心度の高い音
声のサンプリング周期や量子化ビット数を細かくし、関
心度の低い音声のサンプリング周期や量子化ビット数を
粗くする。これにより、音声に関してもユーザの関心度
に応じて効率的に伝送したり出力したりすることができ
る。
【0080】上記の実施例において、音声に関してもユ
ーザの興味度により情報量を制御する例を示した。しか
し、実際にスピーカ1003から複数の音声を出力する
際、全ての音声を同等の音量で合成すると、必要な音声
の他に必要でない音声が混じることになるから、必要な
音声を聞き取ることが困難な場合がある。例えば、プラ
ント監視システムの場合、オペレータは複数の監視画像
のうち、作業を行っている現場の音声を主に聞きたいは
ずである。一方、注視していない現場で事故などが発生
する可能性があるから、全ての影像の音声を聞く必要が
ある。そこで、音声出力部1004から音声を出力する
際に、関心度計測部207が計測したユーザの関心度に
応じて、各音声の音量を調整することが望ましい。つま
り、音声出力部1004は複数の音声を合成するミキサ
で各音声ごとの音量を次の式にしたがって調整し、スピ
ーカ1003から出力する。
【0081】Sound(i)=Filter(DOI(i),Sound(i)) Sound(i):各音声の音量 DOI(i) :各音声に係る映像の関心度 Filter( ):DOI(i)の大きさに合わせて音声の減衰率を
制御する関数 Filter( )は、関心度が小さい映像の音声は減衰率を
大きくし、関心度が大きい映像の音声は減衰率を小さく
するように設定されている。
【0082】このようにすることにより、興味がある映
像の音声は大きく聞こえ、関心がない映像の音声は小さ
くなる。したがって、例えばプラント監視システムにお
いてオペレータは作業中の現場の音声をよく聞くことが
できる。一方、作業現場以外で事故などが発生したとき
でも、小さいながらその事故に係る音を聞くことができ
るので、オペレータは異常を認識できる。
【0083】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
次の効果を奏する。
【0084】複数の映像の表示状態の違いから決定した
映像の表示品質の優先度に基づいて各映像の表示仕様を
変更していることから、ディジタル映像データの転送量
又は表示処理にかかるデータ量を軽減することができ
る。
【0085】特に、通信伝送路の転送能力や計算機の表
示処理負荷能力に見合うように、表示仕様(映像のこま
数、1画面の画素数、1画素のデータ長(ビット数)を
変更すれば、通信ネットワーク等の信号伝送路や計算機
の表示処理能力を効率的に使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の映像情報処理システムの
全体構成図である。
【図2】第1実施例の映像入力部の詳細構成図である。
【図3】表示仕様管理テーブルの一実施例を示す図であ
る。
【図4】複数の映像の表示状態の一例を示す図である。
【図5】表示状態管理テーブルの一例を示す図である。
【図6】ユーザが表示仕様を変更可能にした実施例を説
明する図である。
【図7】本発明の第2実施例の映像情報処理システムの
全体構成図である。
【図8】本発明の第3実施例の映像情報処理システムの
全体構成図である。
【図9】本発明の第4実施例の関心度計測方法を説明す
る図である。
【図10】本発明の第5実施例の映像情報処理システム
の全体構成図である。
【符号の説明】
100 映像入力部 101 カメラ 102 映像サンプリング部 103 映像圧縮部 104 送受信部 105 映像入力制御部 106 表示仕様管理テーブル 107 バス 200 映像表示部 201 送受信部 202 映像伸長部 203 ディスプレイ 204 表示部 205 映像表示制御部 206 表示状態管理テーブル 207 関心度計測部 208 バス 300 通信ネットワーク 502,503,504 変更スケーラ 602 映像記憶部 701 ユーザ操作記憶部 901 ユーザの注視が集中している映像(ウィンド
ウ) 902、903 ユーザの注視が集中していない映像
(ウィンドウ) 1001 マイクロホン 1002 音声サンプリング部 1003 スピーカ 1004 音声出力部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G09G 5/00 G09G 5/00 555A (72)発明者 二川 正康 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株式会社 日立製作所 日立研究所内 (72)発明者 堀田 正人 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株式会社 日立製作所 日立研究所内 (72)発明者 内ケ崎 晴美 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株式会社 日立製作所 日立研究所内 (72)発明者 西川 敦彦 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 株式会社 日立製作所 大みか工場内 (72)発明者 廣田 敦彦 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 株式会社 日立製作所 大みか工場内 (56)参考文献 特開 平6−68289(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G09G 5/00 - 5/42 G06F 3/14 - 3/153 G06T 1/00 280 G06T 3/00 300

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アナログ映像データをディジタル映像デ
    ータに変換し、該変換されたディジタル映像データに基
    づいて、表示要求指令に対応する複数の映像を同一の画
    面に混在させて表示する映像表示制御方法において、前
    記画面に表示された各映像の表示面積の大きさ、表示映
    像の重なり状態、表示映像の重なり順位、映像の表示時
    間の長さ、映像の表示頻度、等の少なくとも1つの表示
    状態の違いに基づいて各映像の表示品質の優先度を決定
    し、該優先度に基づいて前記各映像の表示位置、画面サ
    イズ、単位時間当たりのこま数、画素数、画素データ
    長、等の少なくとも1つの表示仕様を変更し、変更され
    た表示仕様に基づいて各映像ごとの前記ディジタル映像
    データを圧縮処理することを特徴とする映像表示制御方
    法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記映像の表示状態
    の違いが、各映像の表示面積の大きさにある場合、前記
    表示優先度を各映像の表示面積の大きさに相関させて設
    定することを特徴とする映像表示制御方法。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記映像の表示状態
    の違いが、各映像の重なり状態にある場合、前記表示優
    先度を各映像の重なり面積の少なさに相関させて設定す
    ることを特徴とする映像表示制御方法。
  4. 【請求項4】 請求項1において、前記映像の表示状態
    の違いが、各映像の表示時間の長さにある場合、前記表
    示優先度を各映像の表示時間の長さに相関させて設定す
    ることを特徴とする映像表示制御方法。
  5. 【請求項5】 請求項1において、前記表示優先度を前
    記映像の表示状態の違いと、入力される各映像の重要度
    を加味して設定することを特徴とする映像表示制御方
    法。
  6. 【請求項6】 請求項1において、前記表示仕様を外部
    入力指令に応じて変更可能にしたことを特徴とする映像
    表示制御方法。
  7. 【請求項7】 アナログ映像データをディジタル映像デ
    ータに変換し、該変換されたディジタル映像データに基
    づいて、表示要求指令に対応する複数の映像を同一の画
    面に混在させて表示する映像表示制御方法において、前
    記画面に表示された各映像の重なり状態を求め、重なり
    度合いの小ささと予め設定された各映像の重要度とに基
    づいて各映像の表示品質の優先度を設定し、該優先度に
    基づいて前記各映像の解像度、単位時間当たりのこま数
    等の表示仕様を変更し、変更された表示仕様に基づいて
    各映像ごとの前記ディジタル映像データを圧縮処理する
    ことを特徴とする映像表示制御方法。
  8. 【請求項8】 映像入力部と、映像表示部と、前記映像
    入力部と前記映像表示部とを接続する信号線路とを備え
    てなり、 前記映像入力部は、入力されるアナログ映像データを所
    定周期でサンプリングしてディジタル映像データに変換
    する映像サンプリング部と、前記映像表示部から転送さ
    れる映像の表示位置、画面サイズ、単位時間当たりのこ
    ま数、画素数、画素データ長、等の少なくとも1つの
    示仕様を格納する表示仕様管理テーブルと、該表示仕様
    管理テーブルに設定された表示仕様に基づいて前記ディ
    ジタル映像データを圧縮処理する映像圧縮処理部と、前
    記映像サンプリング部と前記映像圧縮処理部とを制御す
    る映像入力制御部と有し、 前記映像表示部は、映像を表示するディスプレイと、該
    ディスプレイを駆動する表示部と、該表示部を制御する
    映像表示制御部と、前記ディスプレイに表示されている
    映像の表示面積の大きさ、表示映像の重なり状態、表示
    映像の重なり順位、映像の表示時間の長さ、映像の表示
    頻度、等の少なくとも1つの表示状態を表すデータを格
    納する表示状態管理テーブルと、該表示状態管理テーブ
    ルのデータと予め定められた評価基準に基づいて各映像
    の表示品質の優先度を決定する優先度計測部とを有し、 前記映像表示制御部は、表示要求指令に対応する複数の
    映像のディジタル映像データを前記映像入力部から取り
    込み、複数の映像を前記ディスプレイに混在させて表示
    させるように前記表示部を制御するとともに、前記ディ
    スプレイに表示された各映像の表示状態を前記表示状態
    管理テーブルに格納し、前記優先度決定部により決定さ
    れた優先度に基づいて前記各映像の表示仕様を変更し、
    該変更した表示仕様を前記映像入力部の表示仕様管理テ
    ーブルに転送することを特徴とする映像表示処理システ
    ム。
  9. 【請求項9】 請求項において、前記映像入力部と前
    記映像表示部とが通信ネットワークを介して接続されて
    なることを特徴とする映像表示処理システム。
  10. 【請求項10】 請求項において、前記映像入力部と
    前記映像表示部とが同一の計算機システム内のバスを介
    して接続され、該バスに接続された映像記憶部を介して
    前記ディジタル映像データをやり取りすることを特徴と
    する映像表示処理システム。
  11. 【請求項11】 請求項1において、前記各映像の優先
    度に応じて映像に対応する音声の出力方法を変更するこ
    とを特徴とする映像表示制御方法。
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