JP3298005B2 - 梯子の固定装置 - Google Patents
梯子の固定装置Info
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- JP3298005B2 JP3298005B2 JP16102999A JP16102999A JP3298005B2 JP 3298005 B2 JP3298005 B2 JP 3298005B2 JP 16102999 A JP16102999 A JP 16102999A JP 16102999 A JP16102999 A JP 16102999A JP 3298005 B2 JP3298005 B2 JP 3298005B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電柱等に梯子を
立て掛けるさいに梯子を安定な状態に保つ梯子の固定装
置に関する。
立て掛けるさいに梯子を安定な状態に保つ梯子の固定装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の梯子を電柱に立て掛けるさいに
は、最上段のステップが電柱に当たることにより梯子が
支えられることになるが、電柱は円柱状であるので、ス
テップと電柱とは一点でしか接触せず、非常に不安定で
あった。
は、最上段のステップが電柱に当たることにより梯子が
支えられることになるが、電柱は円柱状であるので、ス
テップと電柱とは一点でしか接触せず、非常に不安定で
あった。
【0003】そこで、特開平8−312277には、梯
子を立て掛けるさいに梯子を安定な状態に保つ梯子の固
定装置として、対象物を挟む閉位置方向に付勢されて対
象物を挟持する左右一対の挟持部材と、閉位置にある挟
持部材に係合してその開位置への移動を阻止する閉位置
ロック部材とを備えているものが提案されている。
子を立て掛けるさいに梯子を安定な状態に保つ梯子の固
定装置として、対象物を挟む閉位置方向に付勢されて対
象物を挟持する左右一対の挟持部材と、閉位置にある挟
持部材に係合してその開位置への移動を阻止する閉位置
ロック部材とを備えているものが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この梯子の固定装置に
よると、梯子を安定な状態に保つことができ梯子上での
作業中の安全が確保されるという利点を有しているが、
挟持部材の開閉操作を梯子に上って行う必要があり、梯
子の上り下り時には挟持部材が開いた状態となっている
ことから、梯子の上り下り時にも挟持部材が閉じた状態
としてその安全性を向上することができるものが要望さ
れている。
よると、梯子を安定な状態に保つことができ梯子上での
作業中の安全が確保されるという利点を有しているが、
挟持部材の開閉操作を梯子に上って行う必要があり、梯
子の上り下り時には挟持部材が開いた状態となっている
ことから、梯子の上り下り時にも挟持部材が閉じた状態
としてその安全性を向上することができるものが要望さ
れている。
【0005】この発明の目的は、円柱状または円筒状の
対象物に梯子を立て掛けるさいに梯子を安定な状態に保
つとともに、その開閉操作を梯子に上ることなく行うこ
とができる梯子の固定装置を提供することにある。
対象物に梯子を立て掛けるさいに梯子を安定な状態に保
つとともに、その開閉操作を梯子に上ることなく行うこ
とができる梯子の固定装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段および発明の効果】この発
明による梯子の固定装置は、対象物を挟む閉位置方向に
付勢されて対象物を挟持する左右一対の挟持部材と、閉
位置にある挟持部材に係合してその開位置への移動を阻
止する左右の閉位置ロック部材と、ロープが取り付けら
れておりこのロープが引っ張られることによって挟持部
材との係合が解除される方向に閉位置ロック部材を移動
させる閉位置ロック解除部材とを備え、左右の挟持部材
および左右の閉位置ロック部材は、支持部材に左右で高
さ違いに取り付けられている梯子の固定装置において、
開位置にある挟持部材に係合しこれを同位置に保持する
とともに対象物に当接させられることによってその係合
が解除される左右の開位置ロック部材をさらに備え、閉
位置ロック解除部材(6)は、支持部材に水平軸回りに回
動自在に取り付けられた回動体と、相対的に回動可能に
回動体に連結されかつ支持部材に水平方向移動自在に支
持された水平移動体とよりなり、ロープが引っ張られた
際には、回動体が回動して左右いずれか一方の閉位置ロ
ック部材を解除方向に移動させるとともに、水平移動体
が水平移動して同他方の閉位置ロック部材を解除方向に
移動させることを特徴とするものである。
明による梯子の固定装置は、対象物を挟む閉位置方向に
付勢されて対象物を挟持する左右一対の挟持部材と、閉
位置にある挟持部材に係合してその開位置への移動を阻
止する左右の閉位置ロック部材と、ロープが取り付けら
れておりこのロープが引っ張られることによって挟持部
材との係合が解除される方向に閉位置ロック部材を移動
させる閉位置ロック解除部材とを備え、左右の挟持部材
および左右の閉位置ロック部材は、支持部材に左右で高
さ違いに取り付けられている梯子の固定装置において、
開位置にある挟持部材に係合しこれを同位置に保持する
とともに対象物に当接させられることによってその係合
が解除される左右の開位置ロック部材をさらに備え、閉
位置ロック解除部材(6)は、支持部材に水平軸回りに回
動自在に取り付けられた回動体と、相対的に回動可能に
回動体に連結されかつ支持部材に水平方向移動自在に支
持された水平移動体とよりなり、ロープが引っ張られた
際には、回動体が回動して左右いずれか一方の閉位置ロ
ック部材を解除方向に移動させるとともに、水平移動体
が水平移動して同他方の閉位置ロック部材を解除方向に
移動させることを特徴とするものである。
【0007】この発明の梯子の固定装置によると、梯子
の使用開始前には、挟持部材は、開いた状態とされて開
位置ロック部材に係合させられ、梯子を対象物に立て掛
けると、開位置ロック部材が対象物に当接してその係合
が解除され、挟持部材が弾性部材の付勢力によって閉位
置に移動させられ、梯子は安定な状態に保たれる。梯子
を使用し終えたときには、ロープを引くことにより閉位
置ロック解除部材によって閉位置ロック部材と挟持部材
との係合が解除され、梯子を手前に引っ張ると対象物か
ら梯子が取り外される。したがって、この固定装置の開
閉操作を梯子に上らずに行うことができ、梯子の上り下
り時の安全性が向上する。
の使用開始前には、挟持部材は、開いた状態とされて開
位置ロック部材に係合させられ、梯子を対象物に立て掛
けると、開位置ロック部材が対象物に当接してその係合
が解除され、挟持部材が弾性部材の付勢力によって閉位
置に移動させられ、梯子は安定な状態に保たれる。梯子
を使用し終えたときには、ロープを引くことにより閉位
置ロック解除部材によって閉位置ロック部材と挟持部材
との係合が解除され、梯子を手前に引っ張ると対象物か
ら梯子が取り外される。したがって、この固定装置の開
閉操作を梯子に上らずに行うことができ、梯子の上り下
り時の安全性が向上する。
【0008】挟持部材に爪車部が設けられ、閉位置ロッ
ク部材に、爪車部方向に付勢されて爪車部に係合し挟持
部材の閉位置方向への移動は許容するが開位置方向への
移動は阻止する爪が設けられていることが好ましい。
ク部材に、爪車部方向に付勢されて爪車部に係合し挟持
部材の閉位置方向への移動は許容するが開位置方向への
移動は阻止する爪が設けられていることが好ましい。
【0009】また、開位置ロック部材は、その内側縁部
が支持部材よりも前方に突出するように、その外側後縁
部が支持部材に略垂直軸回りに回動可能に取り付けられ
ており、開位置ロック部材の外側前縁部は、挟持部材が
開位置にあるときに挟持部材の基端部に係合しかつ開位
置ロック部材の内側縁部が対象物に当接した際にこの係
合が解除されるようになされていることが好ましく、挟
持部材を閉位置方向に付勢する付勢部材は、挟持部材を
閉位置方向に付勢するとともに開位置ロック部材を挟持
部材と逆方向に付勢するねじりコイルバネとされている
ことが好ましい。
が支持部材よりも前方に突出するように、その外側後縁
部が支持部材に略垂直軸回りに回動可能に取り付けられ
ており、開位置ロック部材の外側前縁部は、挟持部材が
開位置にあるときに挟持部材の基端部に係合しかつ開位
置ロック部材の内側縁部が対象物に当接した際にこの係
合が解除されるようになされていることが好ましく、挟
持部材を閉位置方向に付勢する付勢部材は、挟持部材を
閉位置方向に付勢するとともに開位置ロック部材を挟持
部材と逆方向に付勢するねじりコイルバネとされている
ことが好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を、以下図
面を参照して説明する。
面を参照して説明する。
【0011】この明細書において、左右および前後は、
図2を基準とし、同図の左右を左右、上を前、下を後と
いうものとする。また、時計回りおよび反時計回りも図
2を基準としていうものとする。
図2を基準とし、同図の左右を左右、上を前、下を後と
いうものとする。また、時計回りおよび反時計回りも図
2を基準としていうものとする。
【0012】この発明による梯子の固定装置(1)は、図
1から図8までに示すように、梯子(S)の上端部に設け
られて電柱(A)、ポール(B)等の円柱状体または円筒状体
に梯子(S)を安定して立て掛けるためのものであり、梯
子(S)に取り付けられる支持ケーシング(2)と、支持ケー
シングの左右に支持されて電柱などの対象物(A)(B)を挟
む閉位置方向に付勢されて対象物(A)(B)を挟持する左右
一対の挟持アーム(3)と、挟持アーム(3)の付勢方向と逆
向きに付勢されて開位置にある挟持アーム(3)に係合し
てこれを同位置に保持するとともに対象物(A)(B)に当接
させられることによってその係合が解除される左右一対
の開位置ロック金具(4)と、閉位置にある挟持アーム(3)
に係合してその開位置への移動を阻止する左右一対の閉
位置ロック金具(5)と、閉位置ロック金具(5)を挟持アー
ム(3)との係合を解除する方向に移動させる閉位置ロッ
ク解除金具(6)とを備えている。
1から図8までに示すように、梯子(S)の上端部に設け
られて電柱(A)、ポール(B)等の円柱状体または円筒状体
に梯子(S)を安定して立て掛けるためのものであり、梯
子(S)に取り付けられる支持ケーシング(2)と、支持ケー
シングの左右に支持されて電柱などの対象物(A)(B)を挟
む閉位置方向に付勢されて対象物(A)(B)を挟持する左右
一対の挟持アーム(3)と、挟持アーム(3)の付勢方向と逆
向きに付勢されて開位置にある挟持アーム(3)に係合し
てこれを同位置に保持するとともに対象物(A)(B)に当接
させられることによってその係合が解除される左右一対
の開位置ロック金具(4)と、閉位置にある挟持アーム(3)
に係合してその開位置への移動を阻止する左右一対の閉
位置ロック金具(5)と、閉位置ロック金具(5)を挟持アー
ム(3)との係合を解除する方向に移動させる閉位置ロッ
ク解除金具(6)とを備えている。
【0013】挟持アーム(3)、開位置ロック金具(4)およ
び閉位置ロック金具(5)は、それぞれ同じ構成でありか
つ左のものが支持ケーシング(2)の下半部に、右のもの
が同上半部に設けられている。
び閉位置ロック金具(5)は、それぞれ同じ構成でありか
つ左のものが支持ケーシング(2)の下半部に、右のもの
が同上半部に設けられている。
【0014】挟持アーム(3)は、梯子(S)が立て掛けられ
る前の開いた状態(図6参照)と、梯子(S)が立て掛け
られた後の閉じた状態(図2、図5および図8参照)と
のいずれかに保持されるようになされており、さらに、
梯子(S)を立て掛けた際に挟持アーム(3)の開いた状態が
解除され(図6参照)、また、梯子(S)の下からの操作
により挟持アーム(3)の閉じた状態が解除される(図3
および図7参照)ようになされている。
る前の開いた状態(図6参照)と、梯子(S)が立て掛け
られた後の閉じた状態(図2、図5および図8参照)と
のいずれかに保持されるようになされており、さらに、
梯子(S)を立て掛けた際に挟持アーム(3)の開いた状態が
解除され(図6参照)、また、梯子(S)の下からの操作
により挟持アーム(3)の閉じた状態が解除される(図3
および図7参照)ようになされている。
【0015】支持ケーシング(2)は、前方に開口した直
方体箱形であり、梯子(S)の左右側木間に保持されてい
る。支持ケーシング(2)の上下壁(2a)の中央部分は、対
象物(A)(B)の円柱状体または円筒状体に沿いやすいよう
に凹状に形成されている。
方体箱形であり、梯子(S)の左右側木間に保持されてい
る。支持ケーシング(2)の上下壁(2a)の中央部分は、対
象物(A)(B)の円柱状体または円筒状体に沿いやすいよう
に凹状に形成されている。
【0016】挟持アーム(3)は、水平断面凹円弧状のア
ルミニウム製中空状押出形材で、その基端部分に、水平
断面半円状部(3a)がその円周部分を後方に向けて設けら
れている。挟持アーム(3)は、その半円状部(3a)の軸心
を貫通する上下方向のボルト(7)・ナットにより支持ケ
ーシング(2)の左右端部近くに、略垂直軸回りに回動可
能に取り付けられている。挟持アーム(3)には、その半
円状部(3a)の外周に複数の爪が設けられることにより、
爪車部(8)が形成されている。挟持アーム(3)における半
円状部(3a)の内縁近くに、内方突出部(9)が設けられて
おり、これにより、内方突出部(9)と半円状部(3a)との
間に、開位置ロック金具(4)嵌め入れ用の凹所(10)が形
成されている。
ルミニウム製中空状押出形材で、その基端部分に、水平
断面半円状部(3a)がその円周部分を後方に向けて設けら
れている。挟持アーム(3)は、その半円状部(3a)の軸心
を貫通する上下方向のボルト(7)・ナットにより支持ケ
ーシング(2)の左右端部近くに、略垂直軸回りに回動可
能に取り付けられている。挟持アーム(3)には、その半
円状部(3a)の外周に複数の爪が設けられることにより、
爪車部(8)が形成されている。挟持アーム(3)における半
円状部(3a)の内縁近くに、内方突出部(9)が設けられて
おり、これにより、内方突出部(9)と半円状部(3a)との
間に、開位置ロック金具(4)嵌め入れ用の凹所(10)が形
成されている。
【0017】開位置ロック金具(4)は、挟持アーム(3)の
内側に配されており、内方に行くに従って細くなる水平
断面略三角形の筒状に形成されている。開位置ロック金
具(4)は、その外側後縁部(4a)がこれを貫通する上下方
向のボルト(11)・ナットにより、支持ケーシング(2)に
略垂直軸回りに回動可能に取り付けられている。開位置
ロック金具(4)の外側前縁部(4b)は、やや突出状に形成
されている。図6に示す挟持アーム(3)の開位置におい
て、開位置ロック金具(4)の内側縁部は、支持ケーシン
グ(2)よりも前方に突出しており、梯子(S)を立て掛けた
ときに対象物(A)(B)に当接するようになされている。そ
して、同位置において、開位置ロック金具(4)の外側前
縁部(4b)が挟持アーム(3)の開位置ロック金具嵌め入れ
用凹所(10)に嵌まり合っている。
内側に配されており、内方に行くに従って細くなる水平
断面略三角形の筒状に形成されている。開位置ロック金
具(4)は、その外側後縁部(4a)がこれを貫通する上下方
向のボルト(11)・ナットにより、支持ケーシング(2)に
略垂直軸回りに回動可能に取り付けられている。開位置
ロック金具(4)の外側前縁部(4b)は、やや突出状に形成
されている。図6に示す挟持アーム(3)の開位置におい
て、開位置ロック金具(4)の内側縁部は、支持ケーシン
グ(2)よりも前方に突出しており、梯子(S)を立て掛けた
ときに対象物(A)(B)に当接するようになされている。そ
して、同位置において、開位置ロック金具(4)の外側前
縁部(4b)が挟持アーム(3)の開位置ロック金具嵌め入れ
用凹所(10)に嵌まり合っている。
【0018】挟持アーム(3)および開位置ロック金具(4)
は、これらに共通のねじりコイルばね(12)により、左の
ものが時計回りに、右のものが反時計回りにそれぞれ付
勢されている。これにより、挟持アーム(3)と開位置ロ
ック金具(4)との係合が外れた際には、左の挟持アーム
(3)が時計回りに、右の挟持アーム(3)が反時計回りに回
動し、すなわち閉位置に移動して対象物(A)(B)を挟持す
ることができる。このコイルばね(12)は、一端部が開位
置ロック金具(4)に係合させられた後、開位置ロック金
具(4)を支持ケーシング(2)に取り付けているボルト(11)
に巻き掛けられ、さらに、挟持アーム(3)を支持ケーシ
ング(2)に取り付けているボルト(7)に巻き掛けられて、
挟持アーム(3)に係合させられている。ねじりコイルば
ね(12)は、挟持アーム(3)に係合させられた後、さらに
両ボルト(7)(11)に巻き掛けられてその他端部がもう一
度開位置ロック金具(4)に係合させられている。
は、これらに共通のねじりコイルばね(12)により、左の
ものが時計回りに、右のものが反時計回りにそれぞれ付
勢されている。これにより、挟持アーム(3)と開位置ロ
ック金具(4)との係合が外れた際には、左の挟持アーム
(3)が時計回りに、右の挟持アーム(3)が反時計回りに回
動し、すなわち閉位置に移動して対象物(A)(B)を挟持す
ることができる。このコイルばね(12)は、一端部が開位
置ロック金具(4)に係合させられた後、開位置ロック金
具(4)を支持ケーシング(2)に取り付けているボルト(11)
に巻き掛けられ、さらに、挟持アーム(3)を支持ケーシ
ング(2)に取り付けているボルト(7)に巻き掛けられて、
挟持アーム(3)に係合させられている。ねじりコイルば
ね(12)は、挟持アーム(3)に係合させられた後、さらに
両ボルト(7)(11)に巻き掛けられてその他端部がもう一
度開位置ロック金具(4)に係合させられている。
【0019】閉位置ロック金具(5)は、挟持アーム(3)の
半円状部(3a)の後寄りの外側に配置されており、その基
端部が、支持ケーシング(2)の外端部に、これを貫通す
る上下方向のボルト(13)・ナットにより略垂直軸回りに
回動可能に取り付けられている。閉位置ロック金具(5)
の先端部すなわち回動端部に、爪車部(8)に係合するク
リック(複数の爪)(14)が設けられている。爪車部(8)
とクリック(14)との噛み合わせは、挟持アーム(3)の閉
位置方向への移動は許容するが開位置方向への移動は阻
止するようになされている。閉位置ロック金具(5)を取
り付けているボルト(13) の軸部には、クリック付勢用
ねじりコイルばね(15) が取り付けられている。このね
じりコイルばね(15) は、一端部が閉位置ロック金具(5)
の先端部に係合させられた後、ボルト(13)に巻き掛けら
れて、支持ケーシング(2)の左右壁(2c)に当てられてい
る。支持ケーシング(2)の左右壁(2c)に当てられたねじ
りコイルばね(15)は、さらにボルト(13)に巻き掛けられ
てその他端部がもう一度閉位置ロック金具(5)の先端部
に係合させられている。左右のねじりコイルばね(15)に
より、左側の閉位置ロック金具(5)は反時計回りに、右
側の閉位置ロック金具(5)は時計回りにそれぞれ付勢さ
れている。閉位置ロック金具(5)の基端部には、閉位置
ロック解除金具(6)に係合する後方突出部(5a)が設けら
れている。
半円状部(3a)の後寄りの外側に配置されており、その基
端部が、支持ケーシング(2)の外端部に、これを貫通す
る上下方向のボルト(13)・ナットにより略垂直軸回りに
回動可能に取り付けられている。閉位置ロック金具(5)
の先端部すなわち回動端部に、爪車部(8)に係合するク
リック(複数の爪)(14)が設けられている。爪車部(8)
とクリック(14)との噛み合わせは、挟持アーム(3)の閉
位置方向への移動は許容するが開位置方向への移動は阻
止するようになされている。閉位置ロック金具(5)を取
り付けているボルト(13) の軸部には、クリック付勢用
ねじりコイルばね(15) が取り付けられている。このね
じりコイルばね(15) は、一端部が閉位置ロック金具(5)
の先端部に係合させられた後、ボルト(13)に巻き掛けら
れて、支持ケーシング(2)の左右壁(2c)に当てられてい
る。支持ケーシング(2)の左右壁(2c)に当てられたねじ
りコイルばね(15)は、さらにボルト(13)に巻き掛けられ
てその他端部がもう一度閉位置ロック金具(5)の先端部
に係合させられている。左右のねじりコイルばね(15)に
より、左側の閉位置ロック金具(5)は反時計回りに、右
側の閉位置ロック金具(5)は時計回りにそれぞれ付勢さ
れている。閉位置ロック金具(5)の基端部には、閉位置
ロック解除金具(6)に係合する後方突出部(5a)が設けら
れている。
【0020】閉位置ロック解除金具(6)は、支持ケーシ
ング(2)の左端部に水平軸回りに回動自在に取り付けら
れた回動体(16)と、相対的に回動可能に回動体に連結さ
れかつ支持ケーシング(2)に水平方向移動自在に支持さ
れた水平移動体(17)とよりなる。
ング(2)の左端部に水平軸回りに回動自在に取り付けら
れた回動体(16)と、相対的に回動可能に回動体に連結さ
れかつ支持ケーシング(2)に水平方向移動自在に支持さ
れた水平移動体(17)とよりなる。
【0021】回動体(16)は、略方形板状であり、左部に
おいて支持ケーシング(2)に前方からの回動軸形成用ピ
ン(18)により取り付けられ、その右部に、支持ケーシン
グ(2)の後壁(2b)より後方に突出したロープ取付部(19)
が設けられており、これにロープ(20)の一端部が取り付
けられている。そして、回動体(16)の左部の下縁に、左
の閉位置ロック金具(5)を解除方向(左方向)に移動さ
せる下方突出部(16a)が設けられている。回動体(16)と
水平移動体(17)との連結は、回動軸形成用ピン(18)の上
に位置する連結ピン(21)により行われている。
おいて支持ケーシング(2)に前方からの回動軸形成用ピ
ン(18)により取り付けられ、その右部に、支持ケーシン
グ(2)の後壁(2b)より後方に突出したロープ取付部(19)
が設けられており、これにロープ(20)の一端部が取り付
けられている。そして、回動体(16)の左部の下縁に、左
の閉位置ロック金具(5)を解除方向(左方向)に移動さ
せる下方突出部(16a)が設けられている。回動体(16)と
水平移動体(17)との連結は、回動軸形成用ピン(18)の上
に位置する連結ピン(21)により行われている。
【0022】水平移動体(17)は、支持ケーシング(2)の
右端部近くまでのびる長方形板状であり、その右端部
に、水平断面コ字状の後方突出部(22)が設けられ、この
後方突出部(22)の右縁に、右の閉位置ロック金具(5)を
解除方向(右方向)に移動させる右方突出縁(22a)が設
けられている。水平移動体(17)の後方突出部(22)の後壁
には、左右に長い長孔(23)が設けられており、この長孔
(23)に、支持ケーシング(2)の後壁(2b)を貫通したピン
(24)の軸部が挿通されている。これにより、水平移動体
(17)は長孔(23)の範囲内で左右方向に移動可能となされ
ている。
右端部近くまでのびる長方形板状であり、その右端部
に、水平断面コ字状の後方突出部(22)が設けられ、この
後方突出部(22)の右縁に、右の閉位置ロック金具(5)を
解除方向(右方向)に移動させる右方突出縁(22a)が設
けられている。水平移動体(17)の後方突出部(22)の後壁
には、左右に長い長孔(23)が設けられており、この長孔
(23)に、支持ケーシング(2)の後壁(2b)を貫通したピン
(24)の軸部が挿通されている。これにより、水平移動体
(17)は長孔(23)の範囲内で左右方向に移動可能となされ
ている。
【0023】図3に矢印で示すように、ロープ(20)を下
に引っ張ると、回動体(16)が回動するとともに水平移動
体(17)が水平移動する。これにより、回動体(16)の下方
突出部(16a)に押された左の閉位置ロック金具(5)が左の
挟持アーム(3)から離れ、水平移動体(17)の右方突出縁
部(22a)に押された右の閉位置ロック金具(5)が右の挟持
アーム(3)から離れ(図7参照)、挟持アーム(3)と閉位
置ロック金具(5)との係合が左右同時に解除され、挟持
アーム(3)はフリーとなる。この状態のまま、挟持アー
ム(3)を付勢するねじりコイルばね(12)の弾性力に抗し
て、梯子(S)を手前に引っ張ると、梯子(S)が対象物(A)
から外れる。ロープ(20)を離すと、ねじりコイルばね(1
5)の弾性力により閉位置ロック金具(5)が基の状態に復
帰し、挟持アーム(3)は、ねじりコイルばね(12)の弾性
力によって互いにクロスした状態まで閉じられる。
に引っ張ると、回動体(16)が回動するとともに水平移動
体(17)が水平移動する。これにより、回動体(16)の下方
突出部(16a)に押された左の閉位置ロック金具(5)が左の
挟持アーム(3)から離れ、水平移動体(17)の右方突出縁
部(22a)に押された右の閉位置ロック金具(5)が右の挟持
アーム(3)から離れ(図7参照)、挟持アーム(3)と閉位
置ロック金具(5)との係合が左右同時に解除され、挟持
アーム(3)はフリーとなる。この状態のまま、挟持アー
ム(3)を付勢するねじりコイルばね(12)の弾性力に抗し
て、梯子(S)を手前に引っ張ると、梯子(S)が対象物(A)
から外れる。ロープ(20)を離すと、ねじりコイルばね(1
5)の弾性力により閉位置ロック金具(5)が基の状態に復
帰し、挟持アーム(3)は、ねじりコイルばね(12)の弾性
力によって互いにクロスした状態まで閉じられる。
【0024】この発明の梯子の固定装置によると、梯子
(S)の使用開始前には、図6に示すように、挟持アーム
(3)は、開いた状態とされて開位置ロック金具(4)に係合
させられており、梯子(S)を対象物(A)に立て掛けること
により、開位置ロック金具(4)が対象物(A)に当接してそ
の係合が解除され、挟持アーム(3)がねじりコイルばね
(12)の付勢力によって閉位置に移動させられ、これによ
り、梯子(S)が安定な状態に保たれる。梯子(S)を使用し
終えたときには、ロープ(20)を引くことにより閉位置ロ
ック解除金具(6)によって左右の閉位置ロック金具(5)と
左右の挟持アーム(3)との係合が同時に解除され、梯子
(S)を手前に引っ張ると対象物(A)から梯子(S)が取り外
される。したがって、この固定装置(1)の開閉操作を梯
子(S)に上らずに行うことができ、梯子(S)の上り下り時
の安全性が向上する。
(S)の使用開始前には、図6に示すように、挟持アーム
(3)は、開いた状態とされて開位置ロック金具(4)に係合
させられており、梯子(S)を対象物(A)に立て掛けること
により、開位置ロック金具(4)が対象物(A)に当接してそ
の係合が解除され、挟持アーム(3)がねじりコイルばね
(12)の付勢力によって閉位置に移動させられ、これによ
り、梯子(S)が安定な状態に保たれる。梯子(S)を使用し
終えたときには、ロープ(20)を引くことにより閉位置ロ
ック解除金具(6)によって左右の閉位置ロック金具(5)と
左右の挟持アーム(3)との係合が同時に解除され、梯子
(S)を手前に引っ張ると対象物(A)から梯子(S)が取り外
される。したがって、この固定装置(1)の開閉操作を梯
子(S)に上らずに行うことができ、梯子(S)の上り下り時
の安全性が向上する。
【0025】なお、図1から図7までは、外径が300
mmの電柱(A)を挟持する場合を示しているが、この梯
子の固定装置(1)は、図8に示すように、対象物(A)の径
が80mmであっても挟持することができる。すなわ
ち、挟持アーム(3)は、ねじりコイルばね(12)により常
に閉じる方向に付勢されていることから、径が大きい電
柱のようなものから、径が小さい通信用ポール(B)のよ
うなものまで、種々の径の対象物(A)(B)に適用すること
ができる。
mmの電柱(A)を挟持する場合を示しているが、この梯
子の固定装置(1)は、図8に示すように、対象物(A)の径
が80mmであっても挟持することができる。すなわ
ち、挟持アーム(3)は、ねじりコイルばね(12)により常
に閉じる方向に付勢されていることから、径が大きい電
柱のようなものから、径が小さい通信用ポール(B)のよ
うなものまで、種々の径の対象物(A)(B)に適用すること
ができる。
【図1】この発明による梯子の固定装置の使用状態を示
す斜視図である。
す斜視図である。
【図2】同水平断面図である。
【図3】同垂直縦断面図である。
【図4】同垂直横断面図である。
【図5】図2の要部拡大図である。
【図6】この発明による梯子の固定装置の取り外し時の
状態を示す図2に対応する図である。
状態を示す図2に対応する図である。
【図7】この発明による梯子の固定装置の使用開始前の
状態を示す水平断面図である。
状態を示す水平断面図である。
【図8】この発明による梯子の固定装置を径が小さい対
象物に適用したときの図1に対応する図である。
象物に適用したときの図1に対応する図である。
(1) 梯子の固定装置 (2) 支持ケーシング(支持部材) (3) 挟持アーム(挟持部材) (4) 開位置ロック金具(4a) 外側後縁部 (4b) 外側前縁部 (5) 閉位置ロック金具 (6) 閉位置ロック解除金具 (8) 爪車部(12) ねじりコイルバネ(付勢部材) (14) 爪(クリック) (16) 回動体 (17) 水平移動体 (20) ロープ (A)(B) 電柱 (S) 梯子
Claims (4)
- 【請求項1】 対象物(A)(B)を挟む閉位置方向に付勢さ
れて対象物(A)(B)を挟持する左右一対の挟持部材(3)
と、閉位置にある挟持部材(3)に係合してその開位置へ
の移動を阻止する左右の閉位置ロック部材(5)と、ロー
プ(20)が取り付けられておりこのロープ(20)が引っ張ら
れることによって挟持部材(3)との係合が解除される方
向に閉位置ロック部材(5)を移動させる閉位置ロック解
除部材(6)とを備え、左右の挟持部材(3)および左右の閉
位置ロック部材(5)は、支持部材(2)に左右で高さ違いに
取り付けられている梯子の固定装置において、 開位置にある挟持部材(3)に係合しこれを同位置に保持
するとともに対象物(A)(B)に当接させられることによっ
てその係合が解除される左右の開位置ロック部材(4)を
さらに備え、閉位置ロック解除部材(6)は、支持部材(2)
に水平軸回りに回動自在に取り付けられた回動体(16)
と、相対的に回動可能に回動体(16)に連結されかつ支持
部材(2)に水平方向移動自在に支持された水平移動体(1
7)とよりなり、ロープ(20)が引っ張られた際には、回動
体(16)が回動して左右いずれか一方の閉位置ロック部材
(5)を解除方向に移動させるとともに、水平移動体(17)
が水平移動して同他方の閉位置ロック部材(5)を解除方
向に移動させることを特徴とする梯子の固定装置。 - 【請求項2】 挟持部材(3)に爪車部(8)が設けられ、閉
位置ロック部材(5)に、爪車部(8)方向に付勢されて爪車
部(8)に係合し挟持部材(3)の閉位置方向への移動は許容
するが開位置方向への移動は阻止する爪(14)が設けられ
ている請求項1の梯子の固定装置。 - 【請求項3】 開位置ロック部材(4)は、その内側縁部
が支持部材(2)よりも前方に突出するように、その外側
後縁部(4a)が支持部材(2)に略垂直軸回りに回動可能に
取り付けられており、開位置ロック部材(4)の外側前縁
部(4b)は、挟持部材(3)が開位置にあるときに挟持部材
(3)の基端部に係合しかつ開位置ロック部材(4)の内側縁
部が対象物に当接した際にこの係合が解除されるように
なされている請求項1または2の梯子の固定装置。 - 【請求項4】 挟持部材(3)を閉位置方向に付勢する付
勢部材(12)は、挟持部材(3)を閉位置方向に付勢すると
ともに開位置ロック部材(4)を挟持部材(3)と 逆方向に付
勢するねじりコイルバネとされていることを特徴とする
請求項3の梯子の固定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16102999A JP3298005B2 (ja) | 1999-06-08 | 1999-06-08 | 梯子の固定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16102999A JP3298005B2 (ja) | 1999-06-08 | 1999-06-08 | 梯子の固定装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000345783A JP2000345783A (ja) | 2000-12-12 |
JP3298005B2 true JP3298005B2 (ja) | 2002-07-02 |
Family
ID=15727253
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16102999A Expired - Fee Related JP3298005B2 (ja) | 1999-06-08 | 1999-06-08 | 梯子の固定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3298005B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
NZ714338A (en) * | 2013-06-05 | 2019-03-29 | Od Tech Pty Ltd | Ladder safety mechanisms |
CN104234619B (zh) * | 2014-10-17 | 2016-03-23 | 国家电网公司 | 一种用于冰雪凝冻天气的电线杆攀爬登高架 |
CN115723638B (zh) * | 2023-01-10 | 2023-04-14 | 长春职业技术学院 | 轨道交通接触网高效检修设备 |
-
1999
- 1999-06-08 JP JP16102999A patent/JP3298005B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000345783A (ja) | 2000-12-12 |
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