JP3296952B2 - 逆洗切替弁装置 - Google Patents

逆洗切替弁装置

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JP3296952B2 JP00998796A JP998796A JP3296952B2 JP 3296952 B2 JP3296952 B2 JP 3296952B2 JP 00998796 A JP00998796 A JP 00998796A JP 998796 A JP998796 A JP 998796A JP 3296952 B2 JP3296952 B2 JP 3296952B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、逆洗切替弁装置
に関するものである。さらに詳しくは、この発明は、逆
洗操作を自動化することができ、浄化槽の浄化性能の維
持向上に寄与することのできる逆洗切替弁装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】水質汚濁防止は、生活環境だけでなく、
地球環境の保全という観点からも注目されており、炊
事、洗濯、入浴等による家庭からの生活雑排水について
も例外なく、これに含有する汚濁物質量を軽減すること
が望まれている。最近、家庭単位でも、たとえば図12
に示したような浄化槽が設置され始め、排水の水質改善
を行うようになってきている。
【0003】この図12に示した浄化槽は、し尿ととも
に、生活雑排水を浄化処理することのできる、いわゆる
小型合併処理槽であり、この浄化槽には、ろ材(1)が
設けられた嫌気ろ床槽(2)、接触材(3)が設けられ
た接触ばっ気槽(4)及び沈殿槽(5)が、汚水流入側
から流出側にかけて備えられている。接触ばっ気槽
(4)には、散気管(6)及び逆洗管(7)が設けられ
ており、空気ポンプ(8)からエアをこれら散気管
(6)及び逆洗管(7)を介して槽内に供給することが
できるようにしている。接触ばっ気槽(4)には、空気
ポンプ(8)からのエアが、常時、散気管(6)を通じ
て送り込まれ、槽内を好気性にする。一方、汚水処理に
伴って、接触材(3)には生物膜が付着するようにな
り、これが過度となると、汚水の浄化性能が低下するた
め、このような場合には、接触材(3)の下部に配置さ
れた逆洗管(7)にエアを供給し、接触材(3)に付着
した生物膜を剥離する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来に
おいては、接触ばっ気槽(4)内の接触材(3)から生
物膜を剥離する逆洗操作は、管理業者が定期的に手動に
より実施するに留まっているのが実際であった。すなわ
ち、管理業者が、定期点検において、また、接触ばっ気
槽(4)の逆洗が必要であると認められる場合に、散気
管(6)へのエア供給を停止し、送気を逆洗管(7)に
切り替える。このような送気切替は、空気ポンプ(8)
から散気管(6)及び逆洗管(7)に向かう流路に設け
られたコック(9)を操作することにより実現されるよ
うにしている。
【0005】このような逆洗操作の効率化を図り、しか
も浄化槽の浄化性能を良好に維持するためには、逆洗操
作は、自動化するのが望ましい。この発明は、以上の通
りの事情に鑑みてなされたものであり、逆洗操作を自動
化し、浄化槽の浄化性能の維持向上を図ることのできる
逆洗切替弁装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の課題
を解決するものとして、浄化槽の接触ばっ気槽に設けた
ばっ気用散気管及び逆洗管への空気ポンプからの送気を
切り替える逆洗切替弁装置であって、空気ポンプに接続
される送気入口と、散気管及び逆洗管にそれぞれ接続さ
れる送気出口とを有し、かつ送気出口に接続されるエア
流路が設けられた固定弁体と、この固定弁体上を摺動回
転可能とされ、固定弁体のエア流路に重なり合うことに
より送気入口から送気出口に向かう送気路を形成する切
替通路が設けられた摺動弁体と、摺動弁体を回転させる
駆動手段とを備えるとともに、摺動弁体の回転位置を検
知する位置検知手段が1つ設けられ、この位置検知手段
による位置検知を受けて駆動手段の作動を制御すること
により、固定弁体のエア流路に対する摺動弁体の切替通
路の位置決めを可能とした制御部が設けられていること
を特徴とする逆洗切替弁装置を提供する。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面に沿って実施例をも示
しつつ、この発明の逆洗切替弁装置についてさらに詳し
く説明する。
【0008】
【実施例】図1は、この発明の逆洗切替弁装置の好まし
い実施の一例を示した構成図である。この図1に示した
例においては、逆先切替弁装置(11)の弁装置本体
(12)は円筒状としており、その上部には、空気ポン
プ(8)に接続される送気入口(13)が設けられてい
る。一方、下部には、ばっ気槽(4)に備えた散気管
(6)及び逆洗管(7)にそれぞれ接続される送気出口
(14)が設けられている。送気出口(14)の個数
は、ばっ気槽(4)に設ける散気管(6)及び逆洗管
(7)の総数と同数とすることができる。図1の例にお
いては、ばっ気槽(4)に1本の散気管(6)と2本の
逆洗管(7)が設けられていることから、弁装置本体
(12)には3つの送気出口(14)が設けられてお
り、各々は、中心角120 °で配置されている。もちろ
ん、送気出口(14)の個数及びその配置は、この図1
の例以外であってもよく、ばっ気槽(4)に設ける散気
管(6)及び逆洗管(7)に対応して適宜な態様とする
ことができる。
【0009】弁装置本体(12)の内部には、円板状の
固定弁体(15)及び摺動弁体(16)が設けられてい
る。固定弁体(15)は、弁装置本体(12)の底部に
配置固定されている。また、図2にも示したように、固
定弁体(15)には、円形断面を有する3つのエア流路
(17)が上下に貫通しており、これらエア流路(1
7)の各々が、送気出口(14)の1つに一致してい
る。つまり、エア流路(17)も、弁装置本体(12)
に設けた送気出口(14)と同様に、中心角120 °で配
置されている。
【0010】また、固定弁体(15)については、図3
に示したように、散気管(6)に通ずるエア流路(1
7)の穴径を逆洗管(7)に通ずる他の2つのエア流路
(17)の穴径よりも拡大することができる。このよう
に異なる穴径を有するエア流路(17)を設けることに
よって、エア流路(17)を絞りとして利用することが
でき、エア流量の調節が可能となる。逆洗時に、ばっ気
処理時と同じ流量のエアが接触ばっ気槽(4)に供給さ
れると、接触材(3)に付着した生物膜が必要以上に剥
離されることとなり、かえって浄化性能の低下を招く場
合があるが、この図3に示した固定板体(15)のよう
に、逆洗管(7)に連通する2つのエア流路(17)を
散気管(6)に連通するエア流路(17)よりも穴径を
小さくすることで、逆洗時のエア流量を低減させること
ができ、浄化性能を良好な状態に保つことができる。こ
のような穴径は、たとえば、ばっ気処理槽(4)の処理
能力、具体的には人槽に応じて適宜に選択することがで
きる。また、こうすることにより、現状では人槽に応じ
て異なる能力の空気ポンプ(8)を採用しているが、1
種類の空気ポンプ(8)であっても、固定板体(15)
のみを交換するだけで異なる人槽に対応した十分なエア
流量とすることができる。エア流量を簡便に調節するこ
とができる。
【0011】一方、摺動弁体(16)は、図1に示した
通り、回転軸(18)に連結されており、固定弁体(1
5)上に摺動回転自在に配置されている。この摺動弁体
(16)の固定弁体(15)上での摺動は、たとえば、
ばね、ゴム等の弾性体によって摺動弁体(16)をその
下面が固定弁体(15)の上面に密接するように押圧す
ることで実現することができる。この場合、弾性体は、
たとえば回転軸(18)の周りに設けることができる。
【0012】摺動弁体(16)には、図4にも示したよ
うに、円形断面を有する1つの切替通路(19)が上下
に貫通している。この切替通路(19)が固定弁体(1
5)のエア流路(17)に重なり合うことで、弁装置本
体(12)には、送気入口(13)から送気出口(1
4)に向かう送気路が形成され、空気ポンプ(8)から
散気管(6)、逆洗管(7)への送気が可能となる。ま
た、切替通路(19)が重なり合うエア流路(17)を
変更することにより、送気切替が可能となる。
【0013】また、逆洗切替弁装置(11)には、回転
軸(18)に回転力を与えるための駆動手段(20)が
設けられている。この駆動手段(20)から投入される
回転力によって、摺動弁体(16)は固定弁体(15)
上を摺動回転し、切替通路(19)が重なり合うエア流
路(17)の変更が可能となる。駆動手段(20)とし
ては、同期モータ、直流モータ等の任意のものを採用す
ることができる。
【0014】さらに、逆洗切替弁装置(11)には、摺
動弁体(16)の回転位置を検知する位置検知手段(2
1)とともに、制御部(22)が設けられている。位置
検知手段(21)の個数は1つとしており、たとえばリ
ミットスイッチ及びカムから構成することができる。も
ちろん、その細部については何等限定的でなく、適宜な
構成を採用することができる。
【0015】制御部(22)は、位置検知手段(21)
による摺動弁体(16)の回転位置の検知を受けて駆動
手段(20)の作動を制御することにより、固定弁体
(15)のエア流路(17)に対する摺動弁体(16)
の切替通路(19)の位置決めを可能としている。この
切替通路(19)の位置決めにおいては、たとえば、切
替通路(19)が固定弁体(15)のエア流路(17)
と重なり合うときの摺動弁体(16)の回転位置を1箇
所だけ位置検知手段(21)によって検知して位置決め
を行い、他の2つのエア流路(17)に対する切替通路
(19)については、摺動弁体(16)の回転周期から
計算される切替時間tに基づいて行うことができる。
【0016】すなわち、前述の通りに、弁装置本体(1
1)に設けられた送気出口(14)は、中心角が120 °
となる位置に設けられているため、1つの送気出口(1
4)からその隣の送気出口(14)までの回転時間、す
なわち切替時間tは、 切替時間t=回転周期(1回転時間)/3 で求めることができる。従って、この切替時間tだけ駆
動手段(20)を作動させて摺動弁体(16)を回転さ
せれば、摺動弁体(16)の切替通路(19)は、固定
弁体(15)のエア流路(17)に重なり合うこととな
る。
【0017】この場合、回転周期については、制御部
(22)に予め設定する他、送気切替の直前に、制御部
(22)が、摺動弁体(16)を1回転させるように駆
動手段(20)に指示し、そのときに計測した回転時間
を回転周期として採用することができる。これによっ
て、駆動手段(20)に同期モータを使用した場合に
は、同期モータは電源周波数により回転周波数が異なる
ものの、電源周波数を判別することなく、切替時間tの
設定が可能となる。また、駆動手段(20)に直流モー
タを使用した場合には、電源電圧誤差、周囲温度による
モータ回転数誤差等を補正することができる。その他、
位置検知手段(21)の誤差などにも対応可能となる。
【0018】このような制御部(20)は、図1の例に
示したように、空気ポンプ(8)の動作をも制御するこ
とができる。図5は、この場合の制御部(20)による
動作制御について示したフローチャートである。この図
5に示した例では、送気入口(13)から散気管(6)
と連通する送気出口(14)に向かって送気路が形成さ
れる位置、すなわちそのときの固定弁体(15)のエア
流路(17)に摺動弁体(16)の切替通路(19)が
重なり合う位置を位置検知手段(21)で検知するよう
にしている。
【0019】送気切替時には、制御部(22)は、空気
ポンプ(8)に停止を指示し、この指示を受けて空気ポ
ンプ(8)は停止する。次いで、制御部(22)は、送
気切替に先立って、駆動手段(20)に摺動弁体(1
6)を1回転させるように指示し、駆動手段(20)
は、この指示を受けて摺動弁体(16)を回転させる。
このとき、制御部(22)は、摺動弁体(16)が1回
転し、元の位置に戻り、再び位置検知手段(21)が位
置検知するまでの時間、すなわち摺動弁体(16)の回
転時間を計測する。そして、計測された時間が、予め設
定された目標とする回転時間以内であるかどうかを目標
回転時間との比較により判定し、送気切替に要する切替
時間tを計算する。この切替時間の計算は前述した通り
の計算式に基づいて行われる。
【0020】一方、計測時間が目標回転時間を超えた場
合には、再び、駆動手段(20)に摺動弁体(16)の
回転を指示し、回転時間の計測と目標回転時間との比較
を行う。計測時間が目標回転時間以内であることが確認
された場合には、それを用いて切替時間tの計算を行
う。一方、再び計測時間が目標回転時間を超えた場合に
は、異常であると判断し、送気切替を中止し、空気ポン
プ(8)を作動させる。これに合わせて、異常であるこ
とを告知するために、たとえば点灯、点滅等により表示
したり、アラーム音を吹鳴させたりしてもよい。
【0021】切替時間tの計算終了後には、送気切替動
作に移行し、制御部(22)は、駆動手段(20)に摺
動弁体(16)を切替時間t回転させた後に停止するよ
うに指示する。摺動弁体(16)が停止した後には、空
気ポンプ(8)を作動させる。このとき、摺動弁体(1
6)の切替通路(19)は、逆洗管(7)に通ずる固定
弁体(15)のエア流路(17)に重なり合い、こうし
て、空気ポンプ(8)の送気は逆洗管(7)方向に切り
替わる。摺動弁体(16)の停止時間は逆洗時間tgで
あり、この逆洗時間tgは、予め制御部(22)に設定
することができる。
【0022】逆洗時間tg経過後には、制御部(22)
は、上記と同様の送気切替を指示し、空気ポンプ(8)
が一旦停止し、駆動手段(20)の作動により摺動弁体
(16)が切替時間t回転し、停止した後に空気ポンプ
(8)が作動して送気方向が切り替わる。この状態にお
いて逆洗時間tg経過すると、今度は、制御部(22)
は、空気ポンプ(8)の一旦停止とともに、摺動弁体
(16)が初期位置に戻るまで回転させるように駆動手
段(20)に指示する。摺動弁体(16)の初期位置へ
の到着は、位置検知手段(21)による位置検知により
判定する。
【0023】こうして、従来は、管理業者の手動による
作業であった逆洗操作を自動化することができる。送気
切替を接触ばっ気槽(4)の浄化性能に応じて行うこと
が可能であり、浄化性能の維持向上が図れる。図6<a
><b><c>は、固定弁体の別の例を示した平面図、
A−A断面図及びB−B断面図である。
【0024】この図6に示した例においては、エア流路
(17)が円周方向に拡大されて流路溝(23)が形成
されている。この3つの流路溝(23)は、同心円上に
配置されており、また、相互に連通することのないよう
に隔壁部(24)によって隔てられている。一方、エア
流路(17)それ自体は、固定弁体(15)の底部に設
けられている。このような開口面積の拡大した流路溝
(23)を設けることによって、前述した制御部(2
2)による摺動弁体(16)の切替通路(19)の位置
決めに仮に誤差が生じることがあっても、散気管(6)
及び逆洗管(7)への安定した送気が可能となる。
【0025】図2に例示した固定弁体(15)の場合に
は、摺動弁体(16)の切替通路(19)の位置決めに
誤差が発生し、たとえば図7に示したように、切替通路
(19)がエア流路(17)の直上からずれて配置され
るような場合には、切替通路(19)の一部が固定弁体
(15)の躯体部により閉塞されるため、圧力損失が生
じ、送気流量が低減するおそれがある。
【0026】図6に示したような流路溝(23)は、こ
のような切替通路(19)の位置決め誤差に伴う圧力損
失を解消することができる。すなわち、図8<a><b
>に固定弁体(15)と摺動弁体(16)との位置関係
を示したように、摺動弁体(16)の切替通路(19)
が固定弁体(15)のエア流路(17)の直上からずれ
て配置された場合にも、空気ポンプ(8)からのエアを
流路溝(23)を介してエア流路(17)に送り込むこ
とができ、低圧損での送気が可能となる。
【0027】なお、この場合には、圧力損失をより一層
低下させるために、流路溝(23)の幅−深さ方向の正
方断面の等価円直径をエア流路(17)の円形断面の直
径と等しくすることができる。ここで、等価円直径と
は、ある断面をもつ直管路と流量が同一のときの単位長
さ当たりの摩擦圧損が同一である円形断面の管路を考え
たときのその円形管の直径を意味している。
【0028】さらに、固定弁体(15)については、図
9の平面図に示したように、エア流路(17)そのもの
を図6に示したエア流路(23)のように拡大し、エア
流路(17)を厚さ方向に等しい開口面積として形成し
てもよい。これらの拡大された開口断面を有する固定弁
体(15)を用いた場合には、摺動弁体(16)の位置
決めに厳格な精度が要求されずに済み、装置設計が容易
となり、コスト低減にも寄与することとなる。また、摺
動弁体(16)にも別の態様が可能となる。
【0029】たとえば図10に示したように、切替通路
(19)を円周方向に拡大し、隣り合う2つの流路溝に
跨がって重なり合うような長穴状にすることができる。
こうすることにより、図9に示したように、仮に、位置
決めの誤差により切替通路(19)が固定弁体(15)
の隔壁部(24)の直上に配置される場合にも、エアを
いずれかのエア流路(17)を通じて送気することがで
きる。たとえば、摺動弁体(16)が固定弁体(15)
上に固着したり、あるいは異物を噛み込むなどして回転
不能となったときに、空気ポンプ(8)をわざわざ停止
させなくとも、エアは散気管(6)、逆洗管(7)方向
に流出するため、空気ポンプ(8)の異常加熱は発生せ
ず、従って、駆動手段(20)のみを停止させるだけで
済み、また、このように、接触ばっ気槽(4)への送気
が停止されないことから、接触ばっ気槽(4)は好気性
に保持され、浄化性能を一定レベルに保つことができ
る。
【0030】さらに、図6及び図8に示した固定弁体
(15)を逆洗切替弁装置(11)に設ける場合には、
逆洗切替弁装置(11)の運転制御を変更することが可
能となる。図6及び図8に示した固定弁体(15)の場
合には、空気ポンプ(8)が作動している限りには、常
にいずれかのエア流路(17)を介して接触ばっ気槽
(4)に送気することができる。このことから、空気ポ
ンプ(8)を常に作動状態に置くことが可能となり、制
御部(22)による空気ポンプ(8)の動作制御を摺動
弁(16)の回転位置に同期させる必要がなく、簡略化
することができる。図5のフローチャートに示される動
作制御を採用した場合には、逆洗時における送風量の調
節が容易であるという利点を有しているが、その一方
で、制御部(22)が何等かの異常により制御不能状態
に陥った場合には、接触ばっ気槽(4)への送気が完全
に停止されるおそれがある。このような送気完全停止と
いう危険性は、空気ポンプ(8)を常時作動状態とする
ことにより解決可能である。ただ、この場合、空気ポン
プ(8)を常時作動状態とすると、送気切替中にも逆洗
管(7)にエアが流れるため、送気切替の動作制御は、
この切替中に流れるエア量を考慮して逆洗時間tgを設
定する必要がある。
【0031】そこで、制御部(22)には、図11のフ
ローチャートに示される動作制御を採用することでき
る。この動作制御において、制御部(22)は、送気切
替直前に摺動弁体(16)を1回転させたときに計測し
た回転時間と、予め設定された基準回転時間とから逆洗
時の摺動弁体(16)の停止時間を補正する。この補正
は、次式に基づいて行うようにしている。
【0032】補正係数=1回転時間/基準回転時間 修正逆洗時間tg′=基準逆洗時間×補正係数 逆洗時の摺動弁体(16)の停止時間はこの修正逆洗時
間tg′とする。その他の動作制御については、空気ポ
ンプ(8)の動作制御が行われないだけで、あとは図5
に示した動作制御と同様としている。
【0033】こうして、エアを適正な流量で逆洗管
(7)に流すことができる。また、このような逆洗時間
の補正により、摺動弁体(16)の回転時間に誤差が生
じた場合にも逆洗管(7)に送気するエア流量を適正な
ものとすることができる。もちろんこの発明は、以上の
例によって限定されるものではない。この発明の逆洗切
替弁装置が適用される浄化槽は、図1に示した合併処理
槽に限定されることはなく、接触ばっ気槽を備えた各種
の浄化槽に適用可能である。また、弁装置の細部につい
ては様々な態様が可能であることは言うまでもない。
【0034】
【発明の効果】以上詳しく説明した通り、この発明によ
って、逆洗操作を自動化することができ、浄化槽の浄化
性能の維持向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の逆洗切替弁装置の好ましい実施の一
例を示した構成図である。
【図2】固定弁体の一例を示した平面図である。
【図3】固定弁体の別の例を示した平面図である。
【図4】摺動弁体の一例を示した平面図である。
【図5】制御部による動作制御の一例を示したフローチ
ャートである。
【図6】<a><b><c>は、固定弁体の別の例を示
した平面図、A−A断面図及びB−B断面図である。
【図7】図2に示した固定弁体と図4に示した摺動弁体
との位置関係を例示した平面図である。
【図8】<a><b>は、図6に示した固定弁体と摺動
弁体との位置関係を例示した平面図及びB−B断面図で
ある。
【図9】固定弁体の別の例を示した平面図である。
【図10】摺動弁体の別の例を示した平面図である。
【図11】制御部による動作制御の別の例を示したフロ
ーチャートである。
【図12】従来の浄化槽を示した断面図である。
【符号の説明】
11 逆洗切替弁装置 12 弁装置本体 13 送気入口 14 送気出口 15 固定弁体 16 摺動弁体 17 エア流路 18 回転軸 19 切替通路 20 駆動手段 21 位置検知手段 22 制御部 23 流路溝 24 隔壁部
フロントページの続き (72)発明者 真継 伸 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電 工株式会社内 (56)参考文献 特開 平8−187496(JP,A) 特開 平3−26396(JP,A) 特開 平9−129683(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C02F 3/00

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浄化槽の接触ばっ気槽に設けたばっ気用
    散気管及び逆洗管への空気ポンプからの送気を切り替え
    る逆洗切替弁装置であって、空気ポンプに接続される送
    気入口と、散気管及び逆洗管にそれぞれ接続される送気
    出口とを有し、かつ送気出口に接続されるエア流路が設
    けられた固定弁体と、この固定弁体上を摺動回転可能と
    され、固定弁体のエア流路に重なり合うことにより送気
    入口から送気出口に向かう送気路を形成する切替通路が
    設けられた摺動弁体と、摺動弁体を回転させる駆動手段
    とを備えるとともに、摺動弁体の回転位置を検知する位
    置検知手段が1つ設けられ、この位置検知手段による位
    置検知を受けて駆動手段の作動を制御することにより、
    固定弁体のエア流路に対する摺動弁体の切替通路の位置
    決めを可能とした制御部が設けられていることを特徴と
    する逆洗切替弁装置。
  2. 【請求項2】 位置検知手段は、切替通路が固定弁体の
    エア流路と重なり合うときの摺動弁体の回転位置を1箇
    所検知し、制御部は、この位置検知手段による位置検知
    と摺動弁体の回転周期とに基づいて駆動手段の作動を制
    御する請求項1記載の逆洗切替弁装置。
  3. 【請求項3】 送気切替直前に、制御部は、駆動手段に
    摺動弁体を1回転させるように指示して摺動弁体の回転
    時間を計測し、これを回転周期とする請求項2記載の逆
    洗切替弁装置。
  4. 【請求項4】 送気切替直前に、制御部は、駆動手段に
    摺動弁体を1回転させるように指示して摺動弁体の回転
    時間を計測し、計測時間と予め設定されている基準回転
    時間とを用いて逆洗時間を補正する請求項2記載の逆洗
    切替弁装置。
  5. 【請求項5】 固定弁体には、エア流路と連通し、かつ
    エア流路よりも開口面積が拡大された流路溝が設けら
    れ、この流路溝は、摺動弁体の切替通路と同心円上に配
    置されている請求項1記載の逆洗切替弁装置。
  6. 【請求項6】 エア流路は円形断面を有し、流路溝の幅
    −深さ方向の正方断面の等価円直径が、そのエア流路の
    直径と等しくされている請求項5記載の逆洗切替弁装
    置。
  7. 【請求項7】 固定弁体のエア流路が摺動弁体の切替通
    路と同心円上に配置され、長穴状とされている請求項1
    記載の逆洗切替弁装置。
  8. 【請求項8】 固定弁体には、エア流路と連通し、かつ
    エア流路よりも開口面積が拡大された流路溝が設けら
    れ、この流路溝は、摺動弁体の切替通路と同心円上に配
    置されるとともに、摺動弁体の切替通路が隣り合う2つ
    の流路溝に跨がって重なり合うように長穴状とされてい
    る請求項1記載の逆洗切替弁装置。
  9. 【請求項9】 エア流路は円形断面を有し、流路溝の幅
    −深さ方向の正方断面の等価円直径が、そのエア流路の
    直径と等しくされている請求項8記載の逆洗切替弁装
    置。
  10. 【請求項10】 固定弁体のエア流路は、摺動弁体の切
    替通路と同心円上に配置され、長穴状とされているとと
    もに、摺動弁体の切替通路も、隣り合う2つの流路溝に
    跨がって重なり合うように長穴状とされている請求項1
    記載の逆洗切替弁装置。
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