JP3296694B2 - 高圧電源装置 - Google Patents

高圧電源装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コッククロフト−
ウォルトン[Cockcroft-Walton]型の倍電圧整流回路を用
いた高圧電源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば光電子増倍管は1kV〜2kV程
度の高電圧を必要とし、X線管は20kV〜30kV程
度の高電圧を必要とする。そして、これらの高電圧機器
を利用する各種測定装置では、コッククロフト−ウォル
トン型の倍電圧整流回路を用いた高圧電源装置によりこ
の高電圧を供給することが多い。
【0003】コッククロフト−ウォルトン型の倍電圧整
流回路3は、図4に示すように、例えば6個のダイオー
ドD1 〜D6 と3個ずつのコンデンサC11〜C13及びコ
ンデンサC21〜C23とを直列に積み上げて接続した回路
である。この倍電圧整流回路3の入力端子51,52に
発振器5を接続し、一方の入力端子51に電圧Vの振幅
を有するパルス電圧P1を供給すると共に、他方の入力
端子52にこのパルス電圧P1を反転させたパルス電圧
P2を供給すると、出力端子53から高電圧を出力させ
ることができる。即ち、入力端子51に供給されるパル
ス電圧P1が低レベルの電圧となり、入力端子52に供
給されるパルス電圧P2が電圧Vだけ高レベルの電圧に
なると、コンデンサC21がダイオードD1を介して出力
端子53側の電極が電圧Vとなるまで充電される。ま
た、パルス電圧P1が高レベルの電圧に変化すると、コ
ンデンサC21の出力端子53側の電極が電圧2Vに昇圧
され、コンデンサC11がダイオードD2を介して出力端
子53側の電極が電圧2Vとなるまで充電される。さら
に、パルス電圧P2が高レベルの電圧に変化すると、コ
ンデンサC11の出力端子53側の電極が電圧3Vに昇圧
され、コンデンサC22がダイオードD3を介して出力端
子53側の電極が電圧3V(両電極間では電圧2V)と
なるまで充電される。そして、このようにパルス電圧P
1,P2の電圧が相補的に高レベルと低レベルに繰り返
し変化すると、以降の各コンデンサC12,C13及びコン
デンサC23の両電極間にそれぞれ電圧2Vずつが充電さ
れて、これらが加算された電圧6Vの高電圧が出力端子
53から出力されることになる。
【0004】上記コッククロフト−ウォルトン型の倍電
圧整流回路3は、nを1以上の整数とすると、一般的に
は2n(図4ではn=3)個のダイオードDとこれと同
数のコンデンサCを用いて2n倍の高電圧を出力端子5
3から出力する。また、図4ではダイオードD1〜D6
が入力端子52から出力端子53に向けて順方向に接続
されているので、この出力端子53からは正極性の高電
圧が得られるが、これらのダイオードD1〜D6を逆向
きに接続すれば、負極性の高電圧を得ることもできる。
【0004】従来の高圧電源装置は、上記倍電圧整流回
路3と発振器5とをプリント基板上に実装しコネクタを
介して測定装置に装着していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
高圧電源装置は、通常はプリント基板上の各ダイオード
Dの向きが固定して接続されているので、逆極性の高電
圧を得るためには、これらの各ダイオードDを逆向きに
接続した別の高圧電源装置に差し替える必要があり、極
性ごとに別個の高圧電源装置を用意しなければならない
という問題があった。また、この問題を解消するため
に、プリント基板上の各ダイオードDの向きを切り換え
ることができるようにした場合にも、この切り換えのた
めに多数のスイッチ回路や接続端子を設ける必要がある
だけでなく、これら多数のスイッチ回路を同時に切り換
えるための複雑な機構が必要になったり、これら多数の
接続端子の接続を手操作で切り換える作業が面倒になる
という問題が生じていた。
【0006】しかも、従来の高圧電源装置は、倍電圧整
流回路3で得られる高電圧がプリント基板上に実装され
たダイオードDの数に応じて固定されていたので、電圧
の異なる高電圧を得るためには、このダイオードDの数
を変えた別の高圧電源装置に差し替える必要があり、電
圧が異なるごとに別個の高圧電源装置を用意しなければ
ならないという問題もあった。
【0007】さらに、従来の高圧電源装置は、倍電圧整
流回路3と同一のプリント基板上に発振器5が実装され
るので、高電圧となる倍電圧整流回路3の出力端子53
側の配線との分離が必要となり、高耐圧設計が複雑にな
るという問題もあった。
【0008】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、倍電圧整流回路のみをユニット化すると共
に、コネクタを逆向きに差し替えることにより容易に逆
極性の高電圧を得ることができる高圧電源装置を提供す
ることを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、上記課
題を解決するために、コネクタの第2ピンと該第2ピン
に対して対称位置に配置された第4ピンとの間に、2n
(nは1以上のいずれかの整数)個の整流器を同一方向
に直列接続した整流器群と、n個のコンデンサを直列接
続した第1コンデンサ群とが接続されると共に、該コネ
クタの第1ピンと該第1ピンに対して対称位置に配置さ
れた第5ピンとの間にn+1個のコンデンサを直列接続
した第2コンデンサ群が接続され、かつ、該第1コンデ
ンサ群におけるi(iは1以上n未満の全ての整数)番
目とi+1番目のコンデンサの間の各ノードが整流器群
における2i番目と2i+1番目の整流器の間の各ノー
ドにそれぞれ接続されると共に、該第2コンデンサ群に
おけるj(jは1以上n以下の全ての整数)番目とj+
1番目のコンデンサの間の各ノードが整流器群における
2j−1番目と2j番目の整流器の間の各ノードにそれ
ぞれ接続された高圧電源装置であって、上記整流器群に
おける隣接する2個の整流器の間のいずれか1又は複数
のノードが前記コネクタにおける1個又は複数個の第3
ピンにそれぞれ接続されたことを特徴とする。
【0010】上記手段によれば、第1ピンと第2ピンと
にそれぞれ相補的に電圧値が変化する電圧を入力する
と、第4ピンは、コッククロフト−ウォルトン型の倍電
圧整流回路の出力となり高電圧が得られる。また、第5
ピンと第4ピンとにそれぞれ相補的に電圧値が変化する
電圧を入力した場合にも、第2ピンは、コッククロフト
−ウォルトン型の倍電圧整流回路の出力となり高電圧が
得られる。ただし、これら第4ピンと第2ピンから出力
される高電圧は、互いに整流器群の各整流器の向きが逆
になるので逆極性となる。また、コネクタ上では、第1
ピンと第5ピン及び第2ピンと第4ピンは、それぞれ対
称位置に配置されるので、このコネクタを逆向きに接続
することにより、第1ピンと第2ピンを入力とし第4ピ
ンを出力とする接続から第5ピンと第4ピンを入力とし
第2ピンを出力とする接続に変更することができる。
【0011】従って、コネクタを逆向きに差し替えるだ
けで逆極性の高電圧を得ることができるので、高電圧の
極性ごとに別の高圧電源装置を用意したり、整流器の向
きを切り換えるためのスイッチ回路や接続端子を設ける
必要がなくなる。また、異なる電圧の高電圧を得る場合
には、整流器の個数を変えた別の高圧電源装置に差し替
えればよいが、本発明の高圧電源装置は倍電圧整流回路
のみをユニット化しているので、このように出力電圧が
異なる複数の高圧電源装置を用意する場合にも、それぞ
れの高圧電源装置に発振器等を設ける無駄をなくすこと
ができる。しかも、倍電圧整流回路と同一基板上に発振
器等を実装する必要がなくなるので、高圧側と低圧側を
分離する高耐圧設計が容易になる。
【0012】ところで、一般にコッククロフト−ウォル
トン型の倍電圧整流回路は、奇数個の整流器を用いて構
成することも可能であるが、双方向の入力を可能にする
には、本発明のように整数個(2n個)の整流器が必要
となる。整流器としては、一般にダイオードが用いられ
る。また、高電圧は、コネクタの第4ピンと第2ピンか
ら出力される他、第1コンデンサ群における最後のコン
デンサを介した第5ピンと、この第1コンデンサ群にお
ける最初のコンデンサを介した第1ピンからも出力させ
ることができる。
【0013】なお、上記構成においてn=1の場合に
は、第1コンデンサ群は1個のコンデンサのみからな
り、i番目とi+1番目のコンデンサの間のノードは存
在しないため、この場合のノード間の接続は不要とな
る。また、本発明で言う1個の整流器とは、等価的に1
個の整流器となるものであればよいので、例えば同一方
向の複数のダイオードの直並列回路によって構成するこ
ともできる。また、1個のコンデンサも同様に、複数の
コンデンサの直並列回路によって構成することができ
る。
【0014】また、コネクタの第3ピンは、2n個より
も少ない整流器を用いたコッククロフト−ウォルトン型
の倍電圧整流回路の出力となるので、ここからは2n倍
の高電圧よりも低い高電圧を得ることができる。従っ
て、この高圧電源装置は、第4ピンや第2ピンから2n
倍の高電圧を得ると共に、第3ピンから2n倍よりも低
い高電圧を得ることができるので、電圧の異なる高電圧
を得るために別の高圧電源装置を用意する必要がなくな
る。なお、この第3ピンは、1個だけに限定する必要は
なく、複数個の第3ピンと複数のノードをそれぞれ接続
することもできる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的実施例につ
いて図面を参照して説明する。
【0016】図1及び図2は本発明の第1実施例を示す
ものであって、図1は高圧電源装置の構成を示す回路ブ
ロック図、図2は高圧電源装置のコネクタを逆向きに差
し替えた場合の構成を示す回路ブロック図である。な
お、図4に示した従来例と同様の機能を有する構成部材
には同じ番号を付記する。
【0017】本実施例は、プリント基板上にコッククロ
フト−ウォルトン型の倍電圧整流回路を実装してユニッ
ト化し、このプリント基板の端部に設けられたコネクタ
を介して測定装置等に装着する高圧電源装置について説
明する。ただし、本発明は、コネクタを介して装着する
ものであれば、他の手段により倍電圧整流回路をユニッ
ト化することもできる。図1に示すように、高圧電源装
置1のコネクタ2は、第1ピン21と第2ピン22と第
4ピン24と第5ピン25等の多数の接続ピンを備えて
いる。第1ピン21と第5ピン25は、コネクタ2の両
端の対称位置に配置され、第2ピン22と第4ピン24
は、これら第1ピン21と第5ピン25の内側の対称位
置に配置されている。
【0018】倍電圧整流回路3は、コネクタ2の第1ピ
ン21及び第2ピン22と第4ピン24及び第5ピン2
5との間に接続されている。即ち、第2ピン22と第4
ピン24との間には、6個のダイオードD1〜D6を直
列接続したダイオード群31と、3個のコンデンサC11
〜C13を直列接続した第1コンデンサ群32とがそれぞ
れ接続される。このダイオード群31の各ダイオードD
1〜D6は、第2ピン22から第4ピン24に流れる電
流が順方向となる向きに接続されている。また、第1ピ
ン21と第5ピン25との間には、4個のコンデンサC
21〜C24を直列接続した第2コンデンサ群33が接続さ
れる。なお、このダイオード群31には、任意の偶数個
のダイオードDを接続することができ、nを1以上のい
ずれかの整数とすると、2n個のダイオードD1〜D2n
を接続した場合には、第1コンデンサ群32がn個のコ
ンデンサC11〜C1nからなり、第2コンデンサ群33は
n+1個のコンデンサC21,C2(n+1)からなる。
【0019】さらに、第1コンデンサ群32におけるコ
ンデンサC11,C12の間のノード32aとコンデンサC
12,C13の間のノード32bは、ダイオード群31にお
けるダイオードD2,D3の間のノード31bとダイオ
ードD4,D5の間のノード31dにそれぞれ接続され
る。また、第2コンデンサ群33におけるコンデンサC
21,C22の間のノード33aとコンデンサC22,C23の
間のノード33bとコンデンサC23,C24の間のノード
33cは、ダイオード群31におけるダイオードD1,
D2の間のノード31aとダイオードD3,D4の間の
ノード31cとダイオードD5,D6の間のノード31
eにそれぞれ接続されている。なお、上記2n個のダイ
オードD1〜D2nを接続した場合には、iを1以上n未
満の全ての整数として、第1コンデンサ群32における
コンデンサC1i,C1(i+1)の間の各ノードがダイオード
D2i,D2i+1の間の各ノードにそれぞれ接続されると共
に、jを1以上n以下の全ての整数として、第2コンデ
ンサ群33におけるコンデンサC2j,C2(j+1)の間の各
ノードがダイオードD2j-1,D2jの間の各ノードにそれ
ぞれ接続される。
【0020】測定装置等には、上記高圧電源装置1のコ
ネクタ2を装着するためのコネクタ4が設けられてい
る。これらのコネクタ2とコネクタ4は、図1に示す方
向の他に、逆向きに接続することもできるようになって
いる。コネクタ2の第1ピン21と第2ピン22に対応
するこのコネクタ4の第1ピン41と第2ピン42に
は、測定装置に設けられた発振器5が接続されている。
発振器5は、第1ピン41に電圧Vの振幅を有するパル
ス電圧P1 を供給すると共に、第2ピン42にこのパル
ス電圧P1を反転させたパルス電圧P2を供給する回路
である。なお、発振器5は、このようなパルス電圧P
1,P2に限らず、相補的に電圧値が変化する電圧を発
生するものであればどのようなものであってもよく、例
えば交流電圧を変圧器で変圧した二次側出力をそれぞれ
第1ピン41と第2ピン42に供給するようなものであ
ってもよい。また、コネクタ2の第4ピン24に対応す
るコネクタ4の第4ピン44には、測定装置に装備され
た図示しない高電圧機器が接続される。なお、この高電
圧機器は、コネクタ2の第5ピン25に対応するコネク
タ4の第5ピン45側に接続することもできる。
【0021】上記構成の高圧電源装置1は、図1に示す
向きでコネクタ2をコネクタ4に接続すると、発振器5
のパルス電圧P1,P2がコネクタ2の第1ピン21と
第2ピン22に入力されるので、ダイオード群31の各
ダイオードD1〜D6が順方向となり倍電圧整流回路3
が正極性となる。従って、コネクタ2の第4ピン24か
らは電圧Vを正極側に6(2n)倍した高電圧が出力さ
れ、コネクタ4の第4ピン44を介して高電圧機器に供
給されることになる。また、図2に示すように、高圧電
源装置1のコネクタ2を逆向きに接続した場合には、発
振器5のパルス電圧P1,P2がコネクタ2の第5ピン
25と第4ピン24に供給されるので、ダイオード群3
1の各ダイオードD1〜D6は逆方向となり倍電圧整流
回路3が負極性となる。従って、コネクタ2の第2ピン
22からは電圧Vを負極側に6(2n)倍した高電圧が
出力され、コネクタ4の第4ピン44を介して高電圧機
器に供給されることになる。
【0022】以上説明したように、本実施例の高圧電源
装置1は、コネクタ2とコネクタ4の接続を逆向きに差
し替えるだけで逆極性の高電圧を得ることができるの
で、ダイオード群31の各ダイオードD1〜D6を図1
とは逆向きに接続した高圧電源装置1を別個に用意する
必要がなくなる。また、高電圧機器が異なる電圧の高電
圧を要求する場合には、ダイオード群31のダイオード
Dの接続個数が相違する別の高圧電源装置1に差し替え
る必要があるが、この場合にも測定装置等に装備された
発振器5をそのまま利用できるので、複数の高圧電源装
置1ごとにこの発振器5を設ける無駄をなくすことがで
きる。さらに、倍電圧整流回路3は、コネクタ2の第1
ピン21や第2ピン22に接続される側の配線から第4
ピン24や第5ピン25に接続される側の配線に近づく
ほど順次高電圧となり、隣接する各配線間の電圧は比較
的低いので、第1ピン21や第2ピン22と第4ピン2
4や第5ピン25とをできるだけ離して配置すれば、容
易に高耐圧設計を行うことができるようになる。
【0023】なお、本実施例の高圧電源装置1のコネク
タ2の形状は任意であり、第1ピン21と第5ピン25
及び第2ピン22と第4ピン24を対称位置に配置した
ものであれば、上記ピン配置に限定されず、またピン数
も適宜数のものを用いることができる。
【0024】図3は本発明の第2実施例を示すものであ
って、高圧電源装置の構成を示す回路ブロック図であ
る。なお、図1に示した第1実施例と同様の機能を有す
る構成部材には同じ番号を付記して説明を省略する。
【0025】本実施例の高圧電源装置1は、コネクタ2
の第2ピン22と第4ピン24との間に配置された第3
ピン23に、倍電圧整流回路3におけるダイオード群3
1のダイオードD3,D4の間のノード31cを接続し
たものであり、他の構成は第1実施例と同じである。
【0026】上記構成の本実施例の高圧電源装置1は、
第1実施例の場合と同様にコネクタ2の第4ピン24か
ら電圧Vを6倍した高電圧が出力され、コネクタ4の第
4ピン44を介して6V倍の高電圧が高電圧機器に供給
される。しかも、コネクタ2の第3ピン23からは、電
圧Vを3倍した高電圧が出力されるので、この第3ピン
23に対応するコネクタ4の第3ピン43を介して3V
倍の高電圧を高電圧機器に供給することができるように
なる。従って、高電圧機器が電圧の異なる2種類の高電
圧を要求する場合にも、各電圧ごとに別個の高圧電源装
置1を用意して差し替える必要がなくなる。
【0027】また、本実施例の高圧電源装置1は、コネ
クタ2を逆向きに接続した場合にも、第3ピン23から
極性が反転した3V倍の高電圧を出力することができ
る。そして、この場合に、第3ピン23をコネクタ2の
中央に配置すれば、このコネクタ2を逆向きに接続して
も、コネクタ4では同じ第3ピン43を介してこれら双
方の極性の高電圧を共通に出力することができる。
【0028】なお、コネクタ2の第3ピン23には、ダ
イオード群31における他のノード31a,31b,3
1d,31eのいずれかを接続することもでき、これら
の場合にはそれぞれパルス電圧P1,P2の入力側から
のダイオードDの接続数に応じた高電圧が出力されるこ
とになる。また、上記2n個のダイオードD1〜D2nを
接続した場合にも、kを1以上2n未満のいずれかの整
数として、任意の隣接する2個のダイオードDk ,Dk+
1 の間のノードを第3ピン23に接続することができ
る。さらに、コネクタ2にこの第3ピン23を複数設け
て、各第3ピン23に同じノードを共通に接続し、又
は、それぞれ異なるノードを接続することもできる。そ
して、これら複数の第3ピン23を相互に対称位置とな
るように配置しておけば、コネクタ2を逆向きに接続し
た場合に、第3ピン23に対応してコネクタ4に設けら
れた複数の各第3ピン43から極性のみが異なる複数種
類の高電圧を出力することができるようになる。
【0029】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の高圧電源装置によれば、コネクタを逆向きに差し替え
るだけで逆極性の高電圧を得ることができるので、高電
圧の極性ごとに別の高圧電源装置を用意したり、整流器
の向きを切り換える手段を設ける必要がなくなる。しか
も、高電圧の電圧値が異なる複数の高圧電源装置を設け
た場合にも、各高圧電源装置に発振器等を設ける無駄を
なくすこともできる。さらに、高圧電源装置の基板上の
高耐圧設計を容易にできる。
【0030】また、コネクタの複数の出力ピンから電圧
の異なる高電圧を出力できるので、高電圧の電圧値が異
なる複数の高圧電源装置を設ける必要もなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すものであって、高圧
電源装置の構成を示す回路ブロック図である。
【図2】本発明の第1実施例を示すものであって、高圧
電源装置のコネクタを逆向きに差し替えた場合の構成を
示す回路ブロック図である。
【図3】本発明の第2実施例を示すものであって、高圧
電源装置の構成を示す回路ブロック図である。
【図4】従来の高圧電源装置の構成を示す回路ブロック
図である。
【符号の説明】
1 高圧電源装置 2 コネクタ 21 第1ピン 22 第2ピン 23 第3ピン 24 第4ピン 25 第5ピン 3 倍電圧整流回路 31 ダイオード群 32 第1コンデンサ群 33 第2コンデンサ群 D ダイオード C コンデンサ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コネクタの第2ピンと該第2ピンに対し
    て対称位置に配置された第4ピンとの間に、2n(nは
    1以上のいずれかの整数)個の整流器を同一方向に直列
    接続した整流器群と、n個のコンデンサを直列接続した
    第1コンデンサ群とが接続されると共に、該コネクタの
    第1ピンと該第1ピンに対して対称位置に配置された第
    5ピンとの間にn+1個のコンデンサを直列接続した第
    2コンデンサ群が接続され、かつ、該第1コンデンサ群
    におけるi(iは1以上n未満の全ての整数)番目とi
    +1番目のコンデンサの間の各ノードが整流器群におけ
    る2i番目と2i+1番目の整流器の間の各ノードにそ
    れぞれ接続されると共に、該第2コンデンサ群における
    j(jは1以上n以下の全ての整数)番目とj+1番目
    のコンデンサの間の各ノードが整流器群における2j−
    1番目と2j番目の整流器の間の各ノードにそれぞれ接
    続された高圧電源装置であって、 上記整流器群における隣接する2個の整流器の間のいず
    れか1又は複数のノードが前記コネクタにおける1個又
    は複数個の第3ピンにそれぞれ接続されたことを特徴と
    する高圧電源装置。
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