JP3296675B2 - 被写体追尾装置および被写体追尾方法 - Google Patents

被写体追尾装置および被写体追尾方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は被写体追尾装置および
被写体追尾方法に関し、特にたとえば代表点マッチング
法を利用して被写体を追尾する、被写体追尾装置および
被写体追尾方法に関する。
【0002】
【従来の技術】映像信号の情報を用いて被写体を追尾す
る従来の方式として、輝度信号を用いた代表点マッチン
グ方式(特開平4−170870号公報:H04N 5
/225)と色信号を用いた方式(特開平4−3544
90号公報:H04N 7/18)の2種類が提案され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】代表点マッチング方式
は、検出精度が高いという長所を有するが、被写体を一
旦見失うと再検出が困難であるという問題点があった。
一方、色信号を用いた方式は、被写体の再検出が容易と
いう長所を有するが、検出精度が低いという問題点があ
った。
【0004】それゆえに、この発明の主たる目的は、被
写体の検出精度が高くかつ被写体を一旦見失っても容易
に再検出できる、被写体追尾装置および被写体追尾方法
を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、映像信号
に基づいて被写体の動きベクトルを検出し動きベクトル
に基づいて雲台を制御することによってカメラが被写体
を追尾する被写体追尾装置であって、画面の被写体内に
設定される複数の検出ブロックのそれぞれの代表点デー
タを格納する第1記憶手段、画面の被写体内に設定され
る代表エリアの色積算データを格納する第2記憶手段、
第1記憶手段に格納した各代表点データと現フィールド
(フレーム)における各画素データとの最小相関値に基
づいて動きベクトルを検出しその動きベクトルに応じて
雲台を制御することによって被写体を追尾する追尾手
段、最小相関値と第1閾値との比較に基づいて被写体を
検出しているか否かを判定する第1判定手段、および第
2記憶手段に格納された色積算データと現フィールド
(フレーム)における代表エリアの色積算データとの差
を求めその差と第2閾値との比較に基づいて被写体を再
検出したか否かを判定する第2判定手段を備え、第1判
定手段での判定の結果被写体を検出していないとき追尾
手段による追尾動作を中止して第2判定手段を実行し、
第2判定手段での判定の結果被写体を再検出したとき
1記憶手段に複数の検出ブロックのそれぞれの代表点デ
ータを再格納しかつ第2記憶手段に代表エリアの色積算
データを再格納して追尾手段による追尾動作を再開す
る、被写体追尾装置である。
【0006】第2の発明は、映像信号に基づいて被写体
の動きベクトルを検出し動きベクトルに基づいて雲台を
制御することによってカメラが被写体を追尾する被写体
追尾方法であって、画面の被写体内に設定される複数の
検出ブロックのそれぞれの代表点データを格納する第1
記憶手段、および画面の被写体内に設定される代表エリ
アの色積算データを格納する第2記憶手段を用い、被写
体を検出しているときには第1記憶手段に格納した各代
表点データと現フィールド(フレーム)における各画素
データとの最小相関値に基づいて動きベクトルを検出す
代表点マッチング法を用いて被写体を追尾し、被写体
を見失ったときには第2記憶手段に格納した色積算と現
フィールド(フレーム)における代表エリアの色積算デ
ータとの差を求めその差と第2閾値との比較に基づいて
被写体を再検出し、そして被写体を再検出したとき第1
記憶手段に複数の検出ブロックのそれぞれの代表点デー
タを再格納しかつ第2記憶手段に代表エリアの色積算デ
ータを再格納して再び代表点マッチング法を用いて被写
体を追尾する、被写体追尾方法である。
【0007】
【作用】画面の被写体内に設定される検出ブロックの代
表点データが第1記憶手段に格納される。また、画面の
被写体内に設定される代表エリアの色積算データが第2
記憶手段に格納される。そして、追尾手段によって、
表点マッチング法によって、第1記憶手段に格納した
表点データと現フィールド(フレーム)の各画素データ
との最小相関値が検出され、最小相関値に基づいて得ら
れる動きベクトルに基づいて雲台を制御することにょっ
被写体が追尾される。
【0008】このとき、各フィールド(フレーム)毎に
第1判定手段によって最小相関値と第1閾値とが比較さ
れ、被写体を検出しているか見失ったかが判定される。
たとえば、最小相関値が第1閾値より小さければ被写体
を検出していると判定され、最小相関値が第1閾値以上
であれば被写体を見失ったと判定される。被写体を見失
ったときは追尾手段による追尾が中止される。そして、
第2判定手段によって、第2記憶手段に格納された色
データと現フィールド(フレーム)における代表エリ
アの色積算データとの差が求められ、その差と第2閾値
とが比較され、被写体を再検出したか否かが判定され
る。たとえば、その差が第2閾値より小さければ被写体
を再検出したと判定され、その差が第2閾値以上であれ
ば被写体をまだ再検出していないと判定される。
【0009】さらに、追尾手段による追尾を中止してい
るときには、選択手段による選択に応じて、以下のよう
な処理が付加されてもよい。すなわち、まず、画面内に
複数のエリアが設定され、色信号算出手段によってその
複数のエリア毎に色積算データが算出される。そして、
エリア検出手段によって、エリアの色積算データと代表
エリアの色積算データとの差が複数のエリア毎に求めら
れ、その差が第3閾値より小さい検出ブロックが検出さ
れる。そして、検出されたエリアの重心が重心検出手段
によって求められる。このようにして求められた重心に
基づいて雲台が制御される。この処理によって、被写体
の再検出が容易になる。
【0010】そして、第2判定手段での判定の結果、被
写体が再検出されたときには、追尾手段による追尾動作
が再開される。このように、被写体を検出している状態
では検出精度の高い代表点マッチング法を用いて被写体
が追尾され、被写体を見失っている状態では被写体の再
検出が容易な色信号方式を用いて被写体が再検出され
る。そして、被写体が再検出されれば再び代表点マッチ
ング法を用いて被写体が追尾される。
【0011】
【発明の効果】この発明によれば、被写体が検出されて
いる状態では代表点マッチング法を用い、被写体を見失
っている状態では色信号方式を用いて被写体を再検出
し、被写体を再検出した場合には再び代表点マッチング
法を用いるので、高い検出精度で被写体を追尾できかつ
容易に被写体を再検出できる。
【0012】この発明の上述の目的,その他の目的,特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳
細な説明から一層明らかとなろう。
【0013】
【実施例】図1に示す実施例の被写体追尾装置10はカ
メラ12を含む。カメラ12は被写体を撮像して映像信
号に変換し、その映像信号を動きベクトル検出回路14
に与える。動きベクトル検出回路14では、後で詳述す
るが、映像信号に基づいて動きベクトルを検出する。そ
の動きベクトルが雲台制御回路16に与えられ、雲台制
御回路16は動きベクトルに基づいて被写体を他の領域
と区別し、駆動装置18に駆動信号を出力する。駆動装
置18は、駆動信号に基づいて雲台20を制御する。そ
して、雲台20によって、被写体が常に画面24の中央
部に撮影されるようにカメラ12が水平方向または垂直
方向に駆動され姿勢制御されることによって、カメラ1
2が被写体を自動追尾することができる。
【0014】なお、この実施例では、追尾される被写体
として、図3(A)に示す被写体22を想定する。図3
(A)には、カメラ12のビューファインダ12a内の
画面24が示される。図3(B)に示すように、被写体
22内には4×4=16個の代表点25が設定される。
各代表点25は、たとえば、水平方向に32画素間隔
で、垂直方向に16ライン間隔で配置される。これらの
各代表点25が略中央に位置するように各代表点25に
対応する検出ブロック26が図4に示すように設定され
る。この実施例では代表点が16個設定されているの
で、それに対応するように検出ブロック26も16個設
定される。各検出ブロック26のサイズは、この実施例
では32(画素)×16(ライン)となる。
【0015】また、被写体22内には、図3(C)に示
すような代表エリア28が設定される。代表エリア28
のサイズは、たとえば16(画素)×12(ライン)に
設定される。次に、動きベクトル検出回路14の回路構
成について説明する。動きベクトル検出回路14は、た
とえば図2に示すように構成され、A/D変換器30を
含む。A/D変換器30には、映像信号に含まれる輝度
信号(たとえばその低周波成分)が入力され、その輝度
信号が画素毎のディジタルデータに変換される。
【0016】また、輝度信号は、タイミング発生回路3
2に含まれるH−SYNC分離回路34および水平アド
レスカウンタ36に与えられる。水平アドレスカウンタ
36では、輝度信号に応じて横方向の画素数がカウント
され、H−SYNC分離回路34からの水平同期信号に
基づいて1ライン毎にリセットされる。水平アドレスカ
ウンタ36からの出力は水平デコーダ38に与えられ、
水平デコーダ38からは図4に示す水平信号H0ないし
H3および図5に示す水平信号H4が出力される。
【0017】また、輝度信号は、V−SYNC分離回路
40および垂直アドレスカウンタ42に与えられる。垂
直アドレスカウンタ42では、輝度信号に応じて縦方向
の画素数がカウントされ、1フィールド毎にV−SYN
C分離回路40からの垂直同期信号に基づいてリセット
される。垂直アドレスカウンタ42からの出力は垂直デ
コーダ44に与えられ、垂直デコーダ44からは図4に
示す垂直信号V0ないしV3および図5に示す垂直信号
V4が出力される。
【0018】ここで、後述するようにモード2では、画
面24内に複数のエリア46を設け、エリア46毎に色
信号の積算値(以下、単に「色積算データ」という)が
計算される。この実施例では、色信号データとして色積
算データが用いられる。この実施例では、画面24内に
20×20=400個のエリア46が設定される。これ
らのエリア46の各画素の色信号は、図5に示す水平信
号H4および垂直信号V4に基づいてラッチされる。
【0019】図2に戻って、動きベクトル検出回路14
はCPU48を含む。CPU48には、登録スイッチ5
0,モード切換スイッチ52,ROM54およびRAM
56が接続される。登録スイッチ50がオンされると、
CPU48から登録信号がANDゲート58および60
に与えられる。それに応じて後述するように、代表点メ
モリ68に16個の代表点データが格納され、RAM5
6に代表エリア28の色積算データが格納される。
【0020】また、モード切換スイッチ52によってモ
ード1またはモード2が選択される。モード1とは、図
7に示すステップS19においてモード1と判断され、
ステップS27ないしS33の処理を行わないモードを
いい、モード2とは、図7に示すステップS19におい
てモード2と判断され、ステップS25ないしS33の
処理を行うモードをいう。モード切換スイッチ52によ
るモード選択に応じて、CPU48からモード信号がタ
イミング発生回路32に与えられる。すなわち、モード
1を選択したことを示すモード信号がタイミング発生回
路32に与えられると、水平デコーダ38および垂直デ
コーダ44からは、それぞれ図5に示す水平信号H4お
よび垂直信号V4は出力されないが、モード2を選択し
たことを示すモード信号がタイミング発生回路32に与
えられると、水平デコーダ38および垂直デコーダ44
からは、それぞれ図5に示す水平信号H4および垂直信
号V4が出力される。
【0021】また、ROM54には、動きベクトル検出
回路14の動作を制御するためのプログラムが格納さ
れ、RAM56には、色積算データなどが格納される。
そして、輝度信号のディジタルデータは、ANDゲート
58からのイネーブル信号に基づいてラッチ回路62に
ラッチされ、ANDゲート76からのイネーブル信号に
基づいてラッチ回路66にラッチされる。すなわち、ラ
ッチ回路62では、図3(B)および図4に示す16個
の代表点の輝度データ(以下、単に「代表点データ」と
いう)がラッチされ、ラッチ回路66では、図4に示す
16個の検出ブロック26の各画素の輝度データ(以
下、単に「画素データ」という)がラッチされる。
【0022】ラッチ回路62でラッチされた代表点デー
タは、代表点メモリ68に書き込まれ、次のフィールド
でANDゲート64からのイネーブル信号に基づいてラ
ッチ回路70に読み出される。ラッチ回路70の代表点
データおよびラッチ回路66の各画素データはそれぞれ
相関器72に与えられる。ここで、ラッチ回路70から
与えられる代表点データはラッチ回路66から与えられ
る各画素データより1フィールド前のデータである。
【0023】相関器72では、後述のような相関演算が
行われ、相関値Dxyijが得られる。この相関値Dxyij
積分回路74に与えられる。そして、積分回路74から
のデータは、ANDゲート76からのイネーブル信号に
基づいてラッチ回路78にラッチされる。ラッチ回路7
8によってラッチされた相関値Dxyijは積分回路74に
フィードバックされる。したがって、ラッチ回路78に
は、相関値Dxyijが積分回路74によって積算された相
関値Dxyが格納される。ラッチ回路78の相関値Dxy
CPU48に与えられ、CPU48で相関値Dxyが最小
となるxy座標に基づいて動きベクトルが求められる。
この動きベクトルは雲台制御回路16に与えられ、この
動きベクトルに応じて雲台20が制御され、カメラ12
が駆動される。
【0024】また、動きベクトル検出回路14はA/D
変換器80を含む。A/D変換器80には映像信号に含
まれる色信号(たとえばR−Y,B−Y信号)が入力さ
れ、色信号が画素毎のディジタルデータに変換される。
この色信号は、ANDゲート60からのイネーブル信号
に基づいてラッチ回路82にラッチされる。色信号をエ
リア46毎に積算するため、ラッチ回路82にラッチさ
れた色信号は積分回路84で積算され、ラッチ回路82
に与えられる。
【0025】その結果、モード1では、図3(C)およ
び図4に示す代表エリア28の色積算データだけが得ら
れ、モード2では、代表エリア28の色積算データおよ
び図5に示す400個のエリア46毎に色積算データが
得られる。エリア46毎の色積算データはCPU48に
格納され、代表エリア28の色積算データはRAM56
に格納される。
【0026】そして、初期フィールドの次のフィールド
以降では、初期フィールドにおいてRAM56に格納
(登録)された代表エリア28の色積算データと各フィ
ールドにおいて得られた色積算データとが比較される。
すなわち、モード1では、初期フィールドにおいて得ら
れた代表エリア28の色積算データと次フィールド以降
の各フィールドで得られた代表エリア28の色積算デー
タとの比較に基づいて、被写体22を再検出したか否か
が判断される。モード2では、それに加えて、初期フィ
ールドにおいて得られた代表エリア28の色積算データ
と、次フィールド以降の各フィールドにおいて400個
のエリア46毎に得られた色積算データとが比較され、
後述するように重心が求められる。その重心に基づいて
カメラ12が駆動される。
【0027】このように構成される被写体追尾装置10
の主要な動作を、図6および図7を参照して説明する。
まず、被写体22が画面24の中央部に位置するように
カメラ12の方向を合わせておく。そして、図6に示す
ステップS1において、登録スイッチ50がオンされた
か否かが判断される。“NO”であれば待機し、“YE
S”であれば、ステップS3に進む。ステップS3にお
いて、登録スイッチ50のオン信号を受けたCPU48
から登録信号がANDゲート58および60に出力され
る。登録信号は登録スイッチ50をオンしている限り出
力され続ける。また、ANDゲート58には図4に示す
タイミングで水平信号H0および垂直信号V0が与えら
れる。また、ANDゲート60には、図4に示すタイミ
ングで水平信号H1および垂直信号V1が与えられる。
【0028】すると、ステップS5において、ラッチ回
路62ではANDゲート58からのイネーブル信号のタ
イミングで、画面24の被写体22内に設定された16
個の代表点データがラッチされ、代表点メモリ68に格
納される。一方、ラッチ回路82ではANDゲート62
から与えられるイネーブル信号のタイミングで、色信号
がラッチされ、その色信号は積分回路84によって積算
されて代表エリア28の色積算データが得られ、CPU
48を介してRAM56に格納される。なお、被写体2
5を認識する情報である代表点データおよび色積算デー
タの登録は、1フィールドに1度行われ、得られた動き
ベクトルが正しくかつ登録スイッチ50をオンしている
間は登録が更新される。すなわち、動きベクトルに基づ
いてカメラ12を制御した後に、画面24内に代表点2
5および代表エリア28が再設定される。その結果、被
写体22が変形した(たとえば向きを変えた)ときでも
追尾が可能となる。登録スイッチ50がオフされると、
登録オンの最終フィールドで登録された代表点データお
よび色積算データが被写体22の追尾および再検出のた
めの初期データとなる。
【0029】そして、ステップS7において、代表点デ
ータおよび色積算データの登録が終了したか否かが判断
される。“NO”であればステップS1に戻り、“YE
S”であれば以下のように代表点マッチング法を用いて
被写体22が追尾される。まず、ステップS9におい
て、図4に示す水平信号H2および垂直信号V2がAN
Dゲート64に与えられ、ラッチ回路70にイネーブル
信号が与えられる。すると、代表点メモリ68から出力
される代表点データがラッチ回路70にラッチされ、こ
の代表点データは相関器72に入力される。また、図4
に示す水平信号H3および垂直信号V3がANDゲート
76に与えられ、ラッチ回路66にイネーブル信号が与
えられる。ラッチ回路66では16個の検出ブロック2
6毎の各画素データがラッチされる。この画素データは
相関器72に入力される。なお、同じフィールドにおい
て相関器72に入力される代表点データと各画素データ
とを比較すると、代表点データは各画素データより1フ
ィールド前のデータである。
【0030】前フィールドの代表点データをRijとし、
現フィールドの画素データをSxyijとすると、相関値D
xyijは数1で得られる。
【0031】
【数1】Dxyij=|Rij−Sxyij| 相関値Dxyijは、同一検出ブロック26内の代表点とx
y座標の画素との輝度差を示す。相関値Dxyijは、16
個の全ての検出ブロック26毎に算出される。そして、
ラッチ回路78には、ANDゲート76からのイネーブ
ル信号に基づいて、数2で表される相関値Dxyが格納さ
れる。
【0032】
【数2】
【0033】相関値Dxyは、同一のxy座標について算
出した相関値Dxyijを、全て(この実施例では16個)
の検出ブロック26分加算した値である。したがって、
この実施例では、相関値Dxyは各検出ブロック26を構
成する画素分、すなわち32×16=512個分算出さ
れる。なお、xy座標は各検出ブロック26毎に独立し
て設定される。
【0034】そして、ステップS11において、この相
関値DxyがCPU48に入力される。そしてCPU48
において、相関値Dxyの最小値(最小相関値)を求め、
相関値Dxyが最小となる(最小相関値の)xy座標に基
づいて動きベクトルが計算される。次いで、ステップS
13において、CPU48によって、相関値Dxyの最小
値が所定の閾値αより小さいか否かが判断される。“Y
ES”であれば、動きベクトルは正しいとしてステップ
S15に進む。ステップS15において、その動きベク
トルが図1に示す雲台制御回路16へ与えられる。この
動きベクトルに基づいて、雲台20が制御され、カメラ
12が被写体22を追尾するように駆動され、ステップ
S1に戻る。一方、ステップS13が“NO”であれば
(たとえば被写体22が物影に隠れたとき)、ステップ
S17に進み、得られた動きベクトルは誤りであるとし
て、雲台20の制御が中止される。すなわち、次フィー
ルドからは代表点マッチング法による被写体の追尾が中
止される。なお、この処理は毎フィールド行われる。
【0035】次いで、図7に示すステップS19におい
て、モードが判別される。モード1であればステップS
21に進む。ステップS21では、現フィールドにおけ
る画面24内の代表エリア28の色積算データがCPU
48に与えられる。そして、ステップS23において、
CPU48に転送された色積算データとRAM56に格
納された代表エリア28の色積算データ(初期フィール
ドにおいて登録)との差が所定の閾値βより小さいか否
かが判断される。“NO”であれば被写体22が再検出
されていないと判断されてステップS19に戻り、次フ
ィールドにおいても被写体22を再検出するルーチンが
繰り返される。一方、ステップS23が“YES”であ
れば、被写体22が再検出されたと判断され、ステップ
S1に戻る。すなわち、登録のルーチンに戻り、登録ス
イッチ50がオンされている限り、画面24の中央にお
いて再び被写体22の代表点データおよび代表エリア2
8の色積算データの登録がやり直され、次フィールドに
おいて再び代表点マッチング法を用いて被写体22が追
尾される。
【0036】一方、ステップS19において、モード2
であればステップS25に進む。ステップS25では、
まず、画面24内にN個(この実施例では20×20=
400個)のエリア46が設定される。そして、エリア
46毎に色信号が積算され、色積算データが算出され
る。そのためには、まず、図5に示す水平信号H4およ
び垂直信号V4に基づくイネーブル信号がANDゲート
60からラッチ回路82に与えられる。すると、ラッチ
回路82では、積分回路84を介して400個のエリア
毎の色積算データがラッチされ、その色積算データはC
PU48に格納される。
【0037】そして、ステップS27において、各エリ
ア46の色積算データとRAM56に格納されている色
積算データとが比較される。そして、その差が所定の閾
βより小さいエリア46を"1"とし、その差が閾値β
以上のエリアを"0"として数値化し、各エリア46を判
別する。そして、"1"のエリア46の重心が求められ
る。
【0038】すなわち、ステップS29において、まず
水平重心が求められる。説明を簡略化するために、図8
(A)に示す4×4のエリア46を想定して説明する。
水平重心を求めるために、各エリア46の位置データを
水平方向に0,1,2,3と設定する。そして、“1”
のある列を“1”とする。すると、重心は数3によって
求められる。
【0039】
【数3】 重心=(1×1+2×1+3×0+4×0)/2=3/2=1.5 次いで、ステップS31において垂直重心が求められ
る。図8(B)を用いて説明する。各エリア46の位置
データを垂直方向に0,1,2,3とする。そして、
“1”のある行を“1”とする。すると、垂直重心は数
4によって求められる。
【0040】
【数4】 重心=(1×1+2×1+3×0+4×0)/2=3/2=1.5 そして、ステップS33において、求められた重心(水
平重心および垂直重心)が画面24の中央に位置するよ
うに、雲台20が制御され、カメラ12が駆動される。
そして、ステップS21に進み、モード1の場合と同様
に被写体22を再検出する処理が行われる。このように
モード2では、ステップS21に進む前にカメラ12を
駆動して、被写体22の再検出をより容易にしている。
【0041】この実施例によれば、追尾不能時の有効な
回復手段を得ることができる。なお、閾値αは代表点2
5の検出精度に応じて設定され、高い検出精度が要求さ
れるときには閾値αは小さく設定され、低い検出精度で
足りるときには閾値αは大きく設定される。また、閾値
βは被写体22の再検出精度に応じて設定され、高い再
検出精度が要求されるときには閾値βは小さく設定さ
れ、低い再検出精度で足りるときには閾値βは大きく設
定される。さらに、閾値γはエリア46が“1”である
か“0”であるかの判別精度に応じて設定され、高い判
別精度が要求されるときには閾値γは小さく設定され、
低い判別精度で足りるときには閾値γは大きく設定され
る。
【0042】なお、上述の実施例では、「フィールド」
単位で説明したが、「フレーム」単位であってもこの発
明を同様に適用できることはいうまでもない。また、色
信号としてはR,G,B信号が用いられてもよく、代表
エリア28は画面24の中央付近に複数個設定されても
よい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示すブロック図である。
【図2】この実施例の動きベクトル検出回路を示すブロ
ック図である。
【図3】(A)は画面内の被写体を示し、(B)は被写
体内に設定された代表点を示し、(C)は被写体内に設
定された代表エリアを示す図解図である。
【図4】画面内に設定された代表点および検出ブロック
ならびに水平信号および垂直信号を示す図解図である。
【図5】画面内に設定されたエリア,水平信号および垂
直信号を示す図解図である。
【図6】この実施例の動作を示すフロー図である。
【図7】図6の動作の続きを示すフロー図である。
【図8】(A)は水平重心の求め方を、(B)は垂直重
心の求め方をそれぞれ説明するための図解図である。
【符号の説明】
10 …被写体追尾装置 12 …カメラ 14 …動きベクトル検出回路 16 …雲台制御回路 18 …駆動装置 20 …雲台 22 …被写体 24 …画面 25 …代表点 26 …検出ブロック 28 …代表エリア 32 …タイミング発生回路 46 …エリア 48 …CPU 50 …登録スイッチ 52 …モード切換スイッチ 54 …ROM 56 …RAM 58,60,64,76 …ANDゲート 62,66,70,78,82 …ラッチ回路 68 …代表点メモリ 72 …相関器 74,84 …積分回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 5/232 H04N 7/18

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】映像信号に基づいて被写体の動きベクトル
    を検出し前記動きベクトルに基づいて雲台を制御するこ
    とによってカメラが前記被写体を追尾する被写体追尾装
    置であって、 画面の前記被写体内に設定される複数の検出ブロックの
    それぞれの代表点データを格納する第1記憶手段、 前記画面の前記被写体内に設定される代表エリアの色積
    データを格納する第2記憶手段、 前記第1記憶手段に格納した各代表点データと現フィー
    ルド(フレーム)における各画素データとの最小相関値
    に基づいて前記動きベクトルを検出しその動きベクトル
    応じて前記雲台を制御することによって前記被写体を
    追尾する追尾手段、 前記最小相関値と第1閾値との比較に基づいて前記被写
    体を検出しているか否かを判定する第1判定手段、およ
    び 前記第2記憶手段に格納された色積算データと現フィー
    ルド(フレーム)における前記代表エリアの色積算デー
    タとの差を求めその差と第2閾値との比較に基づいて前
    記被写体を再検出したか否かを判定する第2判定手段を
    備え、 前記第1判定手段での判定の結果前記被写体を検出して
    いないとき前記追尾手段による追尾動作を中止して前記
    第2判定手段を実行し、 前記第2判定手段での判定の結果前記被写体を再検出し
    たとき前記第1記憶手段に前記複数の検出ブロックのそ
    れぞれの代表点データを再格納しかつ前記第2記憶手段
    に前記代表エリアの色積算データを再格納して前記追尾
    手段による追尾動作を再開する、被写体追尾装置。
  2. 【請求項2】前記画面内に設定された複数のエリア毎に
    色積算データを算出する色信号算出手段、 前記エリアの色積算データと前記代表エリアの色積算
    ータとの差を前記複数のエリア毎に求めその差が第3閾
    値より小さいエリアを検出するエリア検出手段、および 前記エリア検出手段によって検出されたエリアの重心を
    求める重心検出手段をさらに備え、 前記追尾手段による追尾動作を中止しているとき前記重
    心に基づいて前記雲台を制御する、請求項1記載の被写
    体追尾装置。
  3. 【請求項3】前記追尾手段による追尾動作を中止してい
    るとき前記重心に基づいて前記雲台を制御するか否かを
    選択する選択手段をさらに備える、請求項2記載の被写
    体追尾装置。
  4. 【請求項4】映像信号に基づいて被写体の動きベクトル
    を検出し前記動きベクトルに基づいて雲台を制御するこ
    とによってカメラが前記被写体を追尾する被写体追尾方
    法であって、画面の前記被写体内に設定される複数の検出ブロックの
    それぞれの代表点データを格納する第1記憶手段、およ
    び前記画面の前記被写体内に設定される代表エリアの色
    積算データを格納する第2記憶手段を用い、 前記被写体を検出しているときには前記第1記憶手段に
    格納した各代表点データと現フィールド(フレーム)に
    おける各画素データとの最小相関値に基づいて前記動き
    ベクトルを検出する代表点マッチング法を用いて前記被
    写体を追尾し、 前記被写体を見失ったときには前記第2記憶手段に格納
    した色積算と現フィールド(フレーム)における前記代
    表エリアの色積算データとの差を求めその差と第2閾値
    との比較に基づいて前記被写体を再検出し、そして 前記被写体を再検出したとき前記第1記憶手段に前記複
    数の検出ブロックのそれぞれの代表点データを再格納し
    かつ前記第2記憶手段に前記代表エリアの色積算データ
    を再格納して再び前記代表点マッチング法を用いて前記
    被写体を追尾する、被写体追尾方法。
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