JP3296256B2 - インバータ回路 - Google Patents

インバータ回路

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JP3296256B2
JP3296256B2 JP19803297A JP19803297A JP3296256B2 JP 3296256 B2 JP3296256 B2 JP 3296256B2 JP 19803297 A JP19803297 A JP 19803297A JP 19803297 A JP19803297 A JP 19803297A JP 3296256 B2 JP3296256 B2 JP 3296256B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、直流を交流に変換
するインバータ回路に係わる。
【0002】
【従来の技術】直流電源の出力を交流に変換するインバ
ータ回路は、広く普及している。たとえば、商用電源
(ここでは、電圧の実効値が100Vrms の交流)に接
続される電化製品を自動車等の中で使用できるようにす
るためには、バッテリの出力からその商用電源と同等の
交流を生成するためのインバータ回路が必要になる。
【0003】図7は、従来のインバータ回路の一例の構
成図である。同図に示すインバータ回路は、100〜1
55V程度の直流電圧から実効値が100Vrms の交流
(商用電源の交流)を生成するものとする。
【0004】DC/AC変換回路1は、周期信号および
制御回路2により生成される制御信号に従って、直流電
源101の出力を交流に変換する。直流電源101は、
100〜155V程度の直流電圧を出力する。また、周
期信号は、DC/AC変換回路1が出力する交流の周期
(50〜60Hz)を指示する信号である。
【0005】制御回路2は、DC/AC変換回路1に供
給される直流電圧に基づいてDC/AC変換回路1の出
力電圧の実効値を商用電源と同じにするための制御信号
を生成する。この制御信号は、DC/AC変換回路1が
電流を流す期間(通電期間)および電流を停止する期間
(停止期間)を指示する信号である。電流制限回路4
は、電流検出回路3が検出したDC/AC変換回路1の
出力電流が所定値を越えた場合に、DC/AC変換回路
1に流れる電流を停止する指示を生成する。
【0006】図8(a) は、図7に示したインバータ回路
の出力波形を示す図である。制御回路2は、上述したよ
うに、出力電圧の実効値を一定に保つようにDC/AC
変換回路1の通電期間および停止期間を決定する。従っ
て、DC/AC変換回路1に供給される直流電圧が高い
ほど通電期間の比率が小さくなり、その直流電圧が低く
なればその分だけ通電期間が長くなる。ここで、通電期
間と停止期間の時間比を「デューティ」と呼ぶことと
し、また、通電期間の比率が高いことをデューティが高
いと定義する。
【0007】通電期間および停止期間は、同図に示すよ
うに、それぞれ1周期内に2回ずつ存在する。また、通
電期間に流れる電流の方向は、周期信号に従って交互に
反転させられている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】電化製品の中には、容
量性負荷と呼ばれるものがある。容量性負荷とは、大型
のコンデンサを有する負荷のことを言い、例えば、テレ
ビ等が該当する。容量性負荷は、一般に、上記コンデン
サを充電した状態で使用する。従って、容量性負荷を迅
速に起動するためには、そのコンデンサを短時間で充電
する必要がある。所定容量のコンデンサを短時間で充電
するためには、供給する電流値を大きくする必要があ
る。すなわち、容量性負荷の起動時には、通常、そのコ
ンデンサが充電されるまでの間、大きな電流が要求され
ることになる。ただし、インバータ回路は、通常、過電
流を防止するための機能(図7に示すインバータ回路で
は、電流制限回路4)を備えている。従って、上述のよ
うに負荷が大きな電流を要求したとしても、DC/AC
変換回路1の出力電流は、ある所定の値以下に抑えられ
る。
【0009】ところで、DC/AC変換回路1の通電期
間と停止期間との時間比(デューティ)は、上述したよ
うに、DC/AC変換回路1に供給されている直流電圧
に従って決定される。たとえば、直流電源101の出力
電圧が高い場合には、通電期間の比率は小さくなる。い
ずれにしても、インバータ回路の動作としては、通電期
間と停止期間とが混在するのが一般的である。
【0010】ところが、このように通電期間と停止期間
とが混在すると、通電期間においては負荷に電流が供給
されてその負荷のコンデンサが充電されていくが、停止
期間にはその充電した電荷が放電されてしまうので、充
電効率が悪い。すなわち、上述した従来のインバータ回
路では、上記コンデンサの充電時間が長くなり、負荷を
迅速に起動することができない。さらに、この通電期間
における電流は、上述したように、過電流保護機能によ
り所定の値以下に抑えられている。従って、たとえば、
通電期間に対する停止期間の割合が高い場合など、コン
デンサからの放電量が多くなる場合には、コンデンサの
容量にもよるが、コンデンサが充電されずに負荷を起動
できないこともある。
【0011】このように、上記インバータ回路に容量性
負荷を接続した場合、充電と放電とが繰り返されるの
で、その負荷を起動するまでの時間が長かったり、場合
によってはその負荷を起動できいないこともあった。
【0012】なお、上述の問題は、容量性負荷のみに係
わるものではなく、モータの起動時やランプの電源投入
時にも生じる。すなわち、モータ負荷の場合には、その
起動時に十分な電流を供給できないと始動性が良好でな
くなり、また、ランプ負荷の場合には、電源投入直後に
素早くフィラメントを暖めることができない。
【0013】本発明の課題は、上記課題を解決すること
であり、容量性負荷等を迅速かつ確実に起動できるイン
バータ回路を提供することである。特に、インバータ回
路自体の電気的容量を大きくすることなく、容量性負荷
等を迅速かつ確実に起動できるようにする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明のインバータ回路
は、DC/AC変換回路と、上記DC/AC変換回路に
供給される電圧に従って上記DC/AC変換回路の通電
期間と停止期間との比率を決定する決定手段と、上記D
C/AC変換回路の出力電流を検出する検出手段と、上
記検出手段により検出された出力電流が過電流であるか
否かを表す信号を出力する過電流検出手段と、上記過電
流検出手段が出力する信号が非過電流状態から過電流状
態に切り替わった場合に上記通電期間と停止期間との比
率を上記過電流検出手段が出力する信号が過電流状態に
切り替わる前の比率よりも大きくする補正手段と、を有
する。
【0015】上記構成において、DC/ACコンバータ
は、その通電期間に負荷に電流を供給し、停止期間には
その電流供給を停止する。また、検出手段により検出さ
れる出力電流は、実質的に負荷が要求する電流である。
したがって、負荷が要求する電流が大きくなり、DC/
AC変換回路の出力電流が過電流状態になると、DC/
AC変換回路の通電期間の比率が大きくなる。これによ
り、負荷が要求する電流が供給されることになる。
【0016】補正手段は、当該インバータ回路に接続さ
れる負荷が予め設定した閾値を越える電流を要求する期
間、DC/AC変換回路を強制的に通電期間に設定す
る。この構成により、負荷が瞬間的に大きな電流を要求
した場合には、その要求が満たされるまでの間、DC/
AC変換回路は通電期間に設定され、その負荷には電流
が継続して(停止期間なしで)供給される。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は、本実施形態のインバータ
回路の構成図である。図1において使用する符号のう
ち、図7において使用した符号と同じ符号は、同じ対象
を表す。本発明のインバータ回路は、100〜155V
程度の直流電圧を実効値が100Vrmsの交流(商用電
源の交流)に変換するものとする。図7に示した従来の
インバータ回路では、DC/AC変換回路に供給される
直流電圧に従ってDC/AC変換回路の通電期間と停止
期間の時間比率(デューティ)を決定していたが、本実
施形態のインバータ回路では、上記構成に加え、出力電
流に応じて上記比率を変化させる機能を有する。
【0018】DC/AC変換回路1は、たとえば、Hブ
リッジ回路であり、周期信号および制御回路10により
生成される制御信号に従って、直流電源101の出力を
交流に変換する。直流電源101は、たとえば、バッテ
リと、そのバッテリ出力を100〜155V程度に昇圧
するDC/DCコンバータとから構成されている。した
がって、DC/AC変換回路1には100〜155V程
度の直流電圧が供給される。また、周期信号は、DC/
AC変換回路1が出力する交流の周期(50〜60Hz)
を指示する信号であり、DC/AC変換回路1において
電流を反転させるためのタイミング信号として使用され
る。
【0019】制御回路10は、基本パルス生成回路1
1、ワンショット回路12およびOR回路13を有す
る。基本パルス生成回路11は、図7に示した制御回路
2と同等の機能を備え、DC/AC変換回路1に供給さ
れる直流電圧に基づいてDC/AC変換回路1の出力電
圧の実効値を商用電源と同じにするための基本制御信号
を生成する。この基本制御信号は、DC/AC変換回路
1が電流を流す期間(通電期間)とその通電を停止する
期間(停止期間)を指示する信号である。この実施例で
は、「H」レベルが通電を指示し、「L」レベルが停止
を指示するものとする。
【0020】ワンショット回路12は、電流制限回路4
の出力信号を受信し、立上りエッジを検出すると所定パ
ルス幅のパルス信号を出力する。電流制限回路4の出力
信号は、後述詳しく説明するが、DC/AC変換回路1
の出力電流が閾値以下であれば「L」レベルであり、そ
の電流が閾値を越えると「H」レベルとなる。したがっ
て、ワンショット回路12は、通常状態では「L」レベ
ルを出力し、過電流が発生したタイミングで立上りエッ
ジを検出して所定パルス幅のパルス信号(Hパルス)を
生成する。
【0021】OR回路13は、基本パルス生成回路11
およびワンショット回路12の出力の論理和を出力す
る。したがって、過電流が発生していなければ、OR回
路13は、基本パルス生成回路11が生成する基本制御
信号をそのまま出力する。OR回路13の出力は、制御
信号としてDC/AC変換回路1に送出される。
【0022】電流検出回路3は、たとえば、シャント抵
抗である。この場合、電流制限回路4は、そのシャント
抵抗の両端電圧を検出することにより、DC/AC変換
回路1の出力電流(負荷電流)をモニタする。電流制限
回路4は、電流検出回路3から得た電圧値を増幅するア
ンプ5、およびそのアンプ5の出力と参照電圧Vrefと
を比較するコンパレータ6を有する。参照電圧Vref
は、過電流の判断基準の代替値であり、電流制限回路4
は、アンプ5の出力が参照電圧Vref を越えた場合、過
電流が発生したものとみなす。すなわち、通常状態(ア
ンプ5の出力が参照電圧Vref 以下)においては、コン
パレータ6は、「L」レベルを出力し、過電流が発生す
る(アンプ5の出力が参照電圧Vref を越える)と、コ
ンパレータ6は、「H」レベルを出力する。
【0023】電流制限回路4は、コンパレータ6の出力
を停止指示信号としてDC/AC変換回路1へ送出す
る。DC/AC変換回路1は、停止指示信号として
「H」レベルを受信すると、制御信号が「通電期間」を
指示している場合であっても、その通電を停止し、その
出力電流を減少させる。
【0024】次に、図2を参照しながら、本実施形態の
インバータ回路の動作を説明する。基本パルス生成回路
11は、直流電源101の出力電圧に従って、DC/A
C変換回路1の出力電圧の実効値が一定にするためのデ
ューティを持ったパルス信号(基本制御信号)を生成
する。この基本制御信号は、直流電源101の出力電
圧が一定の間は、一定のデューティを維持する。
【0025】このとき、過電流が発生していないものと
すると、即ちアンプ5の出力電圧が参照電圧Vref より
も小さければ、コンパレータ6の出力(停止指示信号
)は「L」レベルのままである。また、ワンショット
回路12は、停止指示信号の立上りエッジを検出しな
いので、その出力信号も「L」レベルのままである。
したがって、OR回路13は、制御信号として基本制
御信号をそのまま出力する。DC/AC変換回路1
は、上記制御信号を受信すると、図8(a) に示したよ
うに、周期信号に従って電流の方向を交互に反転させな
がら負荷に交流を供給する。
【0026】上記インバータ回路に容量性負荷を接続す
ると、その容量(コンデンサ)を充電するために、イン
バータ回路はその容量性負荷に大きな電流を供給する。
このことにより、アンプ5の出力電圧が上昇して参照
電圧Vref を越えると、コンパレータ6の出力である停
止指示信号が「L」レベルから「H」レベルに立ち上
がる。
【0027】停止指示信号が「H」レベルになると、
DC/AC変換回路1は、その変換動作を停止し、出力
電流は急速に減少していく。この結果、アンプ5の出力
電圧が参照電圧Vref 以下にまで低下すると、停止指
示信号は「H」レベルから「L」レベルに立ち下が
る。以降、DC/AC変換回路1が通電期間の間は、負
荷のコンデンサが充電されるまで(負荷が大きな電流を
要求している間)、上記動作が繰り返される。すなわ
ち、上記期間は、停止指示信号は、「H」レベルと
「L」レベルとを交互に繰り返す状態となる。なお、こ
の状態における停止指示信号の周波数は、フィードバ
ック系の設計によるが、たとえば50〜100kHz 程度
である。
【0028】ワンショット回路12は、上記停止指示信
号を受信すると、各立上りエッジ毎に所定パルス幅の
パルスを1つずつ出力する。ここで、このパルス幅は、
上記停止指示信号の周期よりも長い値(数10μ秒程
度)に設定されている。尚、このパルス幅(時定数)
は、たとえば、コンデンサと抵抗の組合せにより所望の
値に設定できる。ワンショット回路12のパルス幅を上
記のように設定することにより、ワンショット回路12
は、停止指示信号のある立上りエッジに起因して1つ
のパルスを出力した際、そのパルスが終了する前に次の
立上りエッジ検出し、それに伴って次のパルスを連続し
て出力することになる。したがって、ワンショット回路
12は、「H」レベルと「L」レベルを交互に繰り返す
停止指示信号を受信している期間、出力信号として
「H」レベルを保持する。
【0029】ワンショット回路12の出力信号が
「H」レベルである期間は、制御回路10の出力である
制御信号は、基本パルス生成回路11の出力に係わら
ず「H」レベルとなる。ここで、本実施例では、制御信
号が「H」レベルの場合を「通電期間」とし、「L」
レベルの場合を「停止期間」としている。従って、DC
/AC変換回路1は、停止指示信号が過電流に起因し
て「H」レベルと「L」レベルとを交互に高速に繰り返
している期間は、制御信号として「H」レベルを受信
し、基本パルス生成回路11の出力に係わらず継続的に
通電期間として動作することになる。
【0030】このように通電期間を強制的に生成するこ
とにより、負荷に供給する電流を増加させることができ
る。なお、このとき、過電流保護機能は働いている。こ
の後、負荷のコンデンサが充電されると、負荷が要求す
る電流は減少し、その結果インバータ回路からその負荷
に供給する電流が小さくなる。このことによりアンプ5
の出力信号が継続的に参照電圧Vref よりも小さくな
ると、以降、コンパレータ6の出力である停止指示信号
は「L」レベルを保持する。停止指示信号が「L」
レベルを保持するようになると、ワンショット回路12
は、立上りエッジを検出しなくなるので、その出力信号
も「L」レベルとなる。この結果、制御回路10は、
基本パルス生成回路11の出力信号(基本制御信号)
をそのまま制御信号として出力する。
【0031】このように、本実施形態のインバータ回路
は、DC/AC変換回路に供給される直流電圧に従って
DC/AC変換回路1の通電期間と停止期間の比率(デ
ューティ)を決定しているが、負荷が大きな電流を要求
する場合には、過電流保護機能を作用させながら通電期
間の比率を高める(100パーセントにする)ことによ
り、その負荷の要求を満たすことができる。
【0032】図3は、本実施形態のインバータ回路の出
力を示す図である。基本パルス生成回路11が生成する
基本制御信号は、直流電源101の出力電圧に従った
デューティを持ったパルス信号である。ここで、もし、
過電流が発生していないとすると、DC/AC変換回路
1の出力電圧の波形は、同図の上から2段目に示すよう
になる。なお、出力電圧の符号(電流の向き)は、周期
信号により切り換えられている。
【0033】時刻T1 において上記インバータ回路に容
量性負荷が接続されたものとする。容量性負荷は、上述
したように、そのコンデンサを充電するために大きな電
流を要求する。従って、時刻T2 (基本制御信号の次
のパルスのタイミング)において過電流が発生し、以
降、図2を参照しながら説明したように、過電流保護機
能を動作させながら、DC/AC変換回路1の通電期間
の比率を100パーセントにするための制御信号を生
成する。この結果、DC/AC変換回路1は、基本制御
信号のパルスが終了する時刻T3 以降も通電状態を継
続し、負荷に電流を供給しつづける。なお、このように
して負荷に電流を供給しつづける期間は、過電流が発生
している期間と実質的に一致するが、過電流が発生して
いるときにはDC/AC変換回路1の出力電圧は定格値
まで上昇できない。
【0034】時刻T4 において、周期信号に従って出力
の符号が反転させられる。この時点で上記負荷のコンデ
ンサが十分に充電されていなければ、制御信号は
「H」レベルを継続するので、DC/AC変換回路1
は、通電状態を継続し、負荷に電流を供給しつづける。
【0035】この後、時刻T6 において上記負荷のコン
デンサが十分に充電されると、負荷の要求する電流が減
少するので、DC/AC変換回路1の出力電流が減少す
る。そして、過電流が検出されなくなると、ワンショッ
ト回路12の出力が「L」レベルに戻る。従って、制御
回路10は、時刻T6 以降、基本パルス生成回路11の
出力をそのまま制御信号として出力し、DC/AC変
換回路1は、その制御信号に従って通電期間と停止期
間とを交互に繰り返す動作モードに入る。
【0036】図7に示した従来のインバータ回路では、
DC/AC変換回路1が通電状態となる期間は直流電源
101の出力電圧に従って決定されており、図3におけ
る時刻T2 〜T3 、および時刻T4 〜T5 においてのみ
負荷に電流を供給していた。これに対して本実施形態の
インバータ回路は、時刻T3 〜T4 、および時刻T5〜
T6 においても負荷に電流を供給することができる。す
なわち、本実施形態のインバータ回路は、従来の構成の
ように、充電/放電を繰り返すことなく、負荷が要求す
る場合には継続して充電を行うことができるので、確実
にかつ短時間で容量性負荷を起動できる。
【0037】図4は、本発明の他の実施形態のインバー
タ回路の構成図である。制御回路20は、図1に示した
制御回路10と基本的に同じ機能を有するが、生成する
交流の周期を決定する周期信号を用いてデューティ制御
を行う点で異なる。
【0038】ラッチ回路21は、たとえば、フリップフ
ロップであり、電流制限回路4の出力である停止指示信
号の立上りエッジでセットされ、周期信号の立上りエ
ッジでリセットされる。なお、この実施例において、周
期信号は、生成する交流の周波数の2倍の速度であるも
のとする。ラッチ回路21の出力は、OR回路13に入
力される。したがって、制御回路20は、ラッチ回路2
1がセットされている期間は、「H」レベル信号を継続
して出力することにより、DC/AC変換回路1を継続
的に通電期間に設定する。一方、ラッチ回路21がリセ
ットされている期間は、制御回路20は、基本パルス生
成回路11の出力をそのままDC/AC変換回路1へ送
出する。
【0039】図5を参照しながら図4に示すインバータ
回路の動作を説明する。図5において、信号〜につ
いては、図2と同じである。上述の例と同様に、容量性
負荷が接続されると過電流が発生し、そのことによりコ
ンパレータ6の出力である停止指示信号が「L」レベ
ルから「H」レベルに立ち上がる。ラッチ回路21は、
停止指示信号の立上りエッジによりセットされる。即
ち、ラッチ回路21は、いったん過電流が発生するとセ
ットされ、以降、周期信号によってリセットされるま
で「H」レベルを出力する。ラッチ回路21の出力信号
が「H」レベルになると、制御回路20は、制御信号
として「H」レベルを出力する。したがって、DC/
AC変換回路1は、いったん過電流が発生すると、以
降、周期信号によってリセットされるまで通電期間に
設定され、負荷に電流を供給しつづける。
【0040】ラッチ回路21は、周期信号によりリセ
ットされる。したがって、ラッチ回路21は、図5にお
いて、実際には斜線で示すタイミングでいったんリセッ
トされるが、停止指示信号の周波数は、周期信号と
比較して十分に高速なので、周期信号によりいったん
リセットされたとしても即座に再びセットされる。した
がって、ラッチ回路21の出力信号は、周期信号に
より瞬間的に「L」レベルになるが、出力信号が
「L」レベルとなる期間はそれが「H」レベルとなって
いる期間と比べて無視出来る程度に短いので、図中は描
いていない。なお、停止指示信号が過電流に起因して
「H/L」レベルを高速に切り換わっている期間、ラッ
チ回路21が周期信号を無視するような構成としても
よい。
【0041】図6は、図4に示すインバータ回路の出力
を示す図である。図6と図3とを比較すると、時刻T6
〜T7 の期間の動作が異なっている。ここで、時刻T7
は、周期信号のパルスがラッチ回路21に入力される
タイミングである。図1に示すインバータ回路において
は、容量性負荷のコンデンサが十分に充電されて過電流
が起こらなくると、以降、DC/AC変換回路1は、時
刻T7 まで通電が停止される。一方、図4に示すインバ
ータ回路においては、いったん過電流が発生するとラッ
チ回路21がその状態を保持するので、時刻T7 まで通
電状態が継続される。
【0042】なお、上記実施例では、過電流防止機能を
利用し、出力電流の瞬時値が閾値を越えたことをトリガ
としてデューティを変化させているが、出力電流の所定
時間ごとの平均値が所定の値を越えたことをトリガとし
て上記処理を行うようにしてもよい。
【0043】
【発明の効果】本発明のインバータ回路は、過電流が発
生した場合には、過電流保護機能を作動させながら通電
期間と停止期間との比率を変化させることにより、電流
を供給できる時間の割合を大きくするので、起動時に大
きな電流を要求する負荷、特に容量性負荷を確実にかつ
素早く起動できる。また、インバータ回路自体の電気的
容量を大きくすることなく上記効果を得られることは、
低コスト化に大きく寄与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態のインバータ回路の構成図である。
【図2】図1に示すインバータ回路の動作を説明する図
である。
【図3】図1に示すインバータ回路の出力を示す図であ
る。
【図4】本発明の他の実施形態のインバータ回路の構成
図である。
【図5】図4に示すインバータ回路の動作を説明する図
である。
【図6】図4に示すインバータ回路の出力を示す図であ
る。
【図7】従来のインバータ回路の一例の構成図である。
【図8】(a) は、図7に示したインバータ回路の出力波
形を示す図であり、(b) は、従来技術の問題点を説明す
る図である。
【符号の説明】
1 DC/AC変換回路 3 電流検出回路 4 電流制限回路 10 制御回路 11 基本パルス生成回路 12 ワンショット回路 13 OR回路 20 制御回路 21 ラッチ回路
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02M 7/48 H02H 9/02

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 DC/AC変換回路と、 上記DC/AC変換回路に供給される電圧に従って上記
    DC/AC変換回路の通電期間と停止期間との比率を決
    定する決定手段と、 上記DC/AC変換回路の出力電流を検出する検出手段
    と、 上記検出手段により検出された出力電流が過電流である
    か否かを表す信号を出力する過電流検出手段と、 上記過電流検出手段が出力する信号が非過電流状態から
    過電流状態に切り替わった場合に、上記通電期間と停止
    期間との比率を、上記過電流検出手段が出力する信号が
    過電流状態に切り替わる前の比率よりも大きくする補正
    手段と、 を有するインバータ回路。
  2. 【請求項2】 DC/AC変換回路と、 上記DC/AC変換回路に供給される電圧に従って上記
    DC/AC変換回路の通電期間と停止期間との比率を決
    定する決定手段と、 上記DC/AC変換回路の出力電流を検出する検出手段
    と、 上記検出手段により検出された出力電流に基づいて上記
    通電期間の比率を高める補正手段と、 上記検出手段により検出された出力電流が過電流である
    か否かを表す信号を出力する過電流検出手段を有し、 上記DC/AC変換回路は、上記過電流検出手段が出力
    する信号が過電流状態を表していた場合に、負荷に電流
    を供給する動作を停止し、 上記補正手段は、上記過電流検出手段が出力する信号が
    非過電流状態から過電流状態に切り替わったときに、上
    記DC/AC変換回路を所定時間だけ強制的に通電期間
    に設定することを特徴とするインバータ回路。
  3. 【請求項3】 DC/AC変換回路と、 上記DC/AC変換回路の出力電圧の実効値を一定の値
    に保持するように通電期間と停止期間との比率を決定す
    る決定手段と、 上記DC/AC変換回路の出力電流を検出する検出手段
    と、 上記検出手段により検出された出力電流に基づいて上記
    通電期間の比率を高め る補正手段と、 上記検出手段により検出された出力電流が過電流である
    か否かを表す信号を出力する過電流検出手段を有し、 上記DC/AC変換回路は、上記過電流検出手段が出力
    する信号が過電流状態を表していた場合に、負荷に電流
    を供給する動作を停止し、 上記補正手段は、上記過電流検出手段が出力する信号が
    非過電流状態から過電流状態に切り替わったときに、上
    記DC/AC変換回路を所定時間だけ強制的に通電期間
    に設定することを特徴とするインバータ回路。
  4. 【請求項4】 DC/AC変換回路と、 上記DC/AC変換回路に供給される電圧に従って上記
    DC/AC変換回路の通電期間と停止期間との比率を決
    定する決定手段と、 上記DC/AC変換回路の出力電流を検出する検出手段
    と、 上記検出手段により検出された出力電流に基づいて上記
    通電期間の比率を高める補正手段と、 上記検出手段により検出された出力電流が過電流である
    か否かを表す信号を出力する過電流検出手段を有し、 上記DC/AC変換回路は、上記過電流検出手段が出力
    する信号が過電流状態を表していた場合に、負荷に電流
    を供給する動作を停止し、 上記補正手段は、上記過電流検出手段が出力する信号が
    非過電流状態から過電流状態に切り替わったときに、上
    記DC/AC変換回路が出力する交流の周期を決定する
    周期信号を受信するまでの間、上記DC/AC変換回路
    を強制的に通電期間に設定することを特徴とするインバ
    ータ回路。
  5. 【請求項5】 DC/AC変換回路と、 上記DC/AC変換回路の出力電圧の実効値を一定の値
    に保持するように通電期間と停止期間との比率を決定す
    る決定手段と、 上記DC/AC変換回路の出力電流を検出する検出手段
    と、 上記検出手段により検出された出力電流に基づいて上記
    通電期間の比率を高める補正手段と、 上記検出手段により検出された出力電流が過電流である
    か否かを表す信号を出 力する過電流検出手段を有し、 上記DC/AC変換回路は、上記過電流検出手段が出力
    する信号が過電流状態を表していた場合に、負荷に電流
    を供給する動作を停止し、 上記補正手段は、上記過電流検出手段が出力する信号が
    非過電流状態から過電流状態に切り替わったときに、上
    記DC/AC変換回路が出力する交流の周期を決定する
    周期信号を受信するまでの間、上記DC/AC変換回路
    を強制的に通電期間に設定することを特徴とするインバ
    ータ回路。
  6. 【請求項6】 DC/AC変換回路と、 上記DC/AC変換回路に供給される電圧に従って上記
    DC/AC変換回路の通電期間と停止期間との比率を決
    定する決定手段と、 上記DC/AC変換回路の出力電流を検出する検出手段
    と、 上記検出手段により検出された出力電流に基づいて上記
    通電期間の比率を高める補正手段を有し、 上記補正手段は、当該インバータ回路に接続される負荷
    が予め設定した閾値を越える電流を要求する期間、上記
    DC/AC変換回路を強制的に通電期間に設定すること
    を特徴とするインバータ回路。
  7. 【請求項7】 DC/AC変換回路と、 上記DC/AC変換回路の出力電圧の実効値を一定の値
    に保持するように通電期間と停止期間との比率を決定す
    る決定手段と、 上記DC/AC変換回路の出力電流を検出する検出手段
    と、 上記検出手段により検出された出力電流に基づいて上記
    通電期間の比率を高める補正手段を有し、 上記補正手段は、当該インバータ回路に接続される負荷
    が予め設定した閾値を越える電流を要求する期間、上記
    DC/AC変換回路を強制的に通電期間に設定すること
    を特徴とするインバータ回路。
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