JP3295554B2 - ゴムクロ−ラの製造法及びそのモ−ルド - Google Patents
ゴムクロ−ラの製造法及びそのモ−ルドInfo
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Description
びそのモ−ルドに関し、ゴムクロ−ラの製造時にゴムに
加わる熱膨張歪の影響を少なくしてゴムクロ−ラの耐久
性を向上するものである。
て形成され、この両端を再加硫することによって無端状
とする方法が採られている。そして、ゴムクロ−ラの内
外の形状を形成する2分割されたモ−ルドが利用されて
いる。そして、通常はゴムクロ−ラの内面を形成する側
のモ−ルドを下側とし、この下モ−ルドのキャビティ内
に内周側面を構成する未加硫ゴム、スチ−ルコ−ドバン
ド、外周面を形成する未加硫ゴムを、場合によってはゴ
ム中に埋設される芯金や織布等を順次重ね合わせ、上モ
−ルドを閉じて加圧加熱するものである。
あって、上下モ−ルド11、12とゴムクロ−ラを構成
する各材料を示したものである。即ち、下モ−ルド11
のキャビティa内にゴムクロ−ラの内周側面を構成する
未加硫ゴムA、芯金B、スチ−ルコ−ドバンドC、ゴム
クロ−ラの外周側面を構成する未加硫ゴムDを順次重ね
合わせ、これらを上モ−ルド12にて閉じ、加圧加熱す
ることによって未加硫ゴムを加硫し、ゴムクロ−ラを形
成するものである。
して得られたゴムクロ−ラは、上下モ−ルドの合わせ面
に添ってゴム劣化、例えばひび割れ等が発生し、これに
起因してゴムクロ−ラの耐久性を低下させることともな
っていた。
生じるゴムのひび割れ等のゴム劣化を防止する製造法及
びこれに用いるモ−ルドを提供するものである。
成するためになされたものであって、その第1は、ゴム
クロ−ラの内外形状を形成するキャビティをもつ上下モ
−ルドの当該キャビティ内にゴムクロ−ラを構成する未
加硫ゴム、スチ−ルコ−ドバンド、場合によっては芯金
等を配置して加圧加熱するゴムクロ−ラの製造法におい
て、上下モ−ルドの合わせ面のキャビティ側の隅部のみ
を、その少なくとも一方側に面取り加工を施し、キャビ
ティ内のゴムの熱膨張による伸長歪を平均化させたこと
を特徴とするゴムクロ−ラの製造法に係るものである。
を形成するキャビティを、ゴムクロ−ラの縁端部で分割
した構造の上下モ−ルドであって、当該上下モ−ルドの
合わせ面のキャビティ側の隅部の少なくとも一方に面取
りしたことを特徴とするゴムクロ−ラ製造用モ−ルドに
係り、この面取り角度を30〜60度とし、更に、面取
り長さを1〜10mmとしたゴムクロ−ラ製造用モ−ル
ドに係るものである。
のキャビティ内での加硫時にあって、上下モ−ルドの合
わせ面のキャビティ側の隅部の好ましくはその両側に面
取り加工を施したモ−ルドを使用するものである。
モ−ルドであるが、上下モ−ルド11、12の合わせ面
のキャビティ側の隅部110 、120 が略直角に形成さ
れている。しかるに、キャビティ内に充填された未加硫
ゴムが加圧加熱されると、ゴムの熱膨張によりこの合わ
せ面に向かって大きな力で流動をもたらし、その際、ゴ
ムに対してモ−ルドの合わせ部の端、即ち11 0 、12
0 の部位から集中的に与えられる熱によってゴムに伸長
歪が集中することとなる。
モ−ルドの合わせ面の隅部11 0 、12 0 に対向してゴ
ム劣化が進んでおり、このためゴムに亀裂が入ったりぼ
ろぼろになったりすることがしばしば見られるところで
あり、これは、加圧加熱成形時に、モ−ルドの合わせ
部、即ち隅部11 0 、12 0 の鋭角な部位によるゴムの
熱膨張による伸長歪が集中することが原因と考えられて
いる。
集中を避けるために工夫されたものであって、上下モ−
ルドの合わせ面のキャビティ側の隅部の少なくとも一方
に面取りを行ったものであり、伸長歪の集中を防止し、
ゴムの亀裂等の劣化をなくしたものである。このモ−ル
ドの合わせ面の隅部の面取りにあっては、好ましくは、
上下モ−ルドの両方の隅部に面取りを行うことが望まし
い。又、キャビティに対する面取り部の傾斜角度は、用
いられる未加硫ゴムの種類にもよるが、30〜60度程
度の傾斜角をもって面取りされるのがよく、更に、面取
り長さもゴム質によるが通常は1〜10mm程度であ
る。いずれも熱集中によるゴムへの影響を緩和するため
になされるものである。
明する。図1は本発明の第2であるゴムクロ−ラ製造用
モ−ルドの断面図である。即ち、ゴムクロ−ラの内面を
形成するキャビティaを有する下モ−ルド1と、外面を
形成するキャビティbを有する上モ−ルド2とよりなる
ものであり、この例では、下モ−ルド1のキャビティa
は、ゴムクロ−ラの厚さTの約半分の深さと、後述する
芯金の突起が収納される凹み3が一定ピッチをもって長
手方向に形成され、一方、上モ−ルド2にはゴムクロ−
ラの厚さTの約半分の深さと、ゴムラグが形成されるた
めの凹み4が形成されている。そして、上下モ−ルドを
合わせることとなるが、この合わせ面のキャビティa、
b側の隅部を約45度の傾斜Θをもって5mmの長さL
に面取り(P)したものである。従って、従来の技術を
示す図4におけるモ−ルドの合わせ面の隅部11 0 、1
2 0 は存在しないこととなる。
填されるゴムに対して、合わせ面の隅部より特に熱膨張
による伸長歪の集中供給を避けることができることとな
ったものである。
ように、図1に示した下モ−ルド1のキャビティa内
に、ゴムクロ−ラの内周側を構成する長尺の未加硫ゴム
Aを2条載置し、次いで芯金Bの突起をキャビティaの
凹み3に合致させるように置き並べ、この芯金Bの翼部
の左右に分断してスチ−ルコ−ドバンドCを置き、更に
ゴムクロ−ラの外周側を形成する未加硫ゴムDをこの上
に置いた後に、図3にて示すように上モ−ルド2を閉め
る。尚、スチ−ルコ−ドバンドCは複数本のスチ−ルコ
−ドを並べ、これに両側より未加硫ゴムシ−トを重ね合
わせてバンド状としたものである。
力、170℃、70分の条件にて加圧加熱しゴムクロ−
ラを得た。得られたゴムクロ−ラにあっては、上下モ−
ルドの突き合わせ面に隅部が存在せず、このため、ゴム
の劣化を生じることがなくなったものである。
発明によって得られたゴムクロ−ラは上下モ−ルドの合
わせ面でのゴム劣化はなく、耐久性に優れたものとなっ
た。
の断面図である。
ステップ時の状態図である。
ステップ時の状態図である。
る。
起が収納される凹み、4‥‥ゴムラグ形成のための凹
み、11‥‥従来の下モ−ルド、 12‥‥従来の上モ−
ルド、 11 0 ‥‥従来の下モ−ルドの合わせ面のキャビ
ティ側の隅部、 12 0 ‥‥従来の上モ−ルドの合わせ面
のキャビティ側の隅部、a‥‥ゴムクロ−ラの内面を形
成するキャビティ、b‥‥ゴムクロ−ラの外面を形成す
るキャビティ、A‥‥ゴムクロ−ラの内周側を構成する
未加硫ゴム、B‥‥芯金、C‥‥スチ−ルコ−ドバン
ド、D‥‥ゴムクロ−ラの外周側を形成する未加硫ゴ
ム、P‥‥面取り部、Θ‥‥面取り部の傾斜角、L‥‥
面取り部の長さ。
Claims (2)
- 【請求項1】 ゴムクロ−ラの内外形状を形成するキャ
ビティをもつ上下モ−ルドの当該キャビティ内にゴムク
ロ−ラを構成する未加硫ゴム、スチ−ルコ−ドバンド、
場合によっては芯金等を配置して加圧加熱するゴムクロ
−ラの製造法において、上下モ−ルドの合わせ面のキャ
ビティ側の隅部のみを、その少なくとも一方側に面取り
加工を施し、キャビティ内のゴムの熱膨張による伸長歪
を平均化させたことを特徴とするゴムクロ−ラの製造
法。 - 【請求項2】 ゴムクロ−ラの内外形状を形成するキャ
ビティを、ゴムクロ−ラの縁端部で分割した構造の上下
モ−ルドであって、当該上下モ−ルドの合わせ面のキャ
ビティ側の隅部の少なくとも一方に面取りしたことを特
徴とするゴムクロ−ラ製造用モ−ルド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24229994A JP3295554B2 (ja) | 1994-09-10 | 1994-09-10 | ゴムクロ−ラの製造法及びそのモ−ルド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24229994A JP3295554B2 (ja) | 1994-09-10 | 1994-09-10 | ゴムクロ−ラの製造法及びそのモ−ルド |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0880585A JPH0880585A (ja) | 1996-03-26 |
JP3295554B2 true JP3295554B2 (ja) | 2002-06-24 |
Family
ID=17087171
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24229994A Expired - Lifetime JP3295554B2 (ja) | 1994-09-10 | 1994-09-10 | ゴムクロ−ラの製造法及びそのモ−ルド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3295554B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5348965B2 (ja) * | 2008-08-19 | 2013-11-20 | 住友ゴム工業株式会社 | ゴムクローラの製造装置 |
JP5577432B2 (ja) * | 2013-06-14 | 2014-08-20 | 株式会社ブリヂストン | ゴムクローラの製造方法 |
-
1994
- 1994-09-10 JP JP24229994A patent/JP3295554B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0880585A (ja) | 1996-03-26 |
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