JP3295148B2 - ファイバ型光増幅器 - Google Patents

ファイバ型光増幅器

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真也 稲垣
憲治 田川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光の利得物質(例えば
Er,Ndその他の希土類元素)がドープされたドープ
ファイバを備えたファイバ型光増幅器に関する。
【0002】光ファイバ通信の分野においては、ファイ
バ型光増幅器が実用化レベルにある。ファイバ型光増幅
器を用いることで、信号光の減衰を補償することができ
るので、長距離の光ファイバ通信が可能になる。このよ
うなファイバ型光増幅器を実用するうえで、信号光の入
出力パワーや利得をモニタすることが要求されている。
【0003】
【従来の技術】ドープファイバと、励起光源と、励起光
源からの励起光を増幅すべき信号光とともにドープファ
イバに入射させる手段とを備えたファイバ型光増幅器が
知られている。従来、ファイバ型光増幅器の信号光入出
力パワーや利得をモニタするために、ファイバ型光増幅
器の入出力部でそれぞれ信号光を分岐し、そのパワーを
測定するようにしていた。その具体例を図5により説明
する。
【0004】供給された信号光は、光カプラ101で2
分岐され、一方の分岐信号光は受光器102に入射して
ここで信号光の入力パワーが測定される。光カプラ10
1からの他方の分岐信号光は、光アイソレータ103を
順方向に透過し、光合波器104で励起光源105から
の励起光と合波されてドープファイバ106に供給され
る。
【0005】ドープファイバ106内で増幅された信号
光は、光アイソレータ107を順方向に透過し、光カプ
ラ108で2分岐される。一方の分岐増幅信号光は受光
器109に入射しここで信号光出力パワーを測定され
る。光カプラ108からの他方の分岐増幅信号光は例え
ば図示しない光伝送路に送出される。
【0006】このようなファイバ型光増幅器を実用する
場合、光伝送路若しくはファイバ型光増幅器における障
害の検出を可能にし又はファイバ型光増幅器の利得制御
を実施するために、利得並びに信号光の入力パワー及び
出力パワーを把握しておく必要がある。これら3つのパ
ラメータのうち2つを測定することができれば他の1つ
は計算により求めることができるので、図5の実施例で
は、信号光の入力パワー及び出力パワーを測定して、こ
れら3つのパラメータを特定するようにしている。
【0007】尚、ファイバ型光増幅器の利得に関して
は、ドープファイバからその周囲に放射された自然放出
光の強度との間に相関があることが報告されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】図5により説明した従
来技術による場合、信号光の入力パワー及び出力パワー
を測定するために、信号光を分岐しているので、分岐損
が生じるという問題がある。
【0009】よって、本発明の目的は、分岐損が生じ
ず、利得並びに信号光の入力パワー及び出力パワーの3
パラメータから選択される少なくとも2つのパラメータ
を測定可能なファイバ型光増幅器を提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の基本構成
を示すブロック図である。本発明のファイバ型光増幅器
は、光の利得物質がドープされたドープファイバ1と、
励起光源2と、励起光源2からの励起光を増幅すべき信
号光と共にドープファイバ1に入射させる信号光/励起
光供給手段3と、ドープファイバ1からその周囲に放射
される自然放出光の強度(長手方向の平均強度)を検出
する第1の検出手段4と、ドープファイバ1の上記信号
光の伝搬方向下流側の部分を覆うように設けられ、該部
分からその周囲に放射される自然放出光の強度を検出す
る第2の検出手段5とを備える。第1の検出手段4は例
えばドープファイバ1を全体的に覆うように設けられ
る。また、第1の検出手段4及び第2の検出手段5の検
出結果を受け、利得又は信号光の入力パワー若しくは出
力パワーに関する信号を外部に出力する制御手段が設け
られる。
【0011】望ましくは、ドープファイバ1にドープさ
れている光の利得物質は、Er,Ndその他の希土類元
素或いはその化合物である。また、望ましくは、第2の
検出手段5は、ドープファイバ1の信号光伝搬方向下流
側の部分から周囲に放射された自然放出光の強度を効率
的に検出するために、楕円鏡を含む。
【0012】
【作用】ドープファイバにおいては、ドープされている
光の利得物質が励起光の作用により反転分布を形成して
いる。ドープファイバのある部分の反転分布は、その部
分における励起光及び信号光のパワーの関数で表され
る。また、ドープファイバのある部分で発生する自然放
出光のパワーは、その部分での反転分布により決定され
る。
【0013】ドープファイバにドープされている光の利
得物質がEr(エルビウム)である場合のエネルギー状
態を図2に示す。N1 は基底状態にあるErの密度、N
2 は励起状態にあるErの密度、Rは励起光のパワーに
比例する量、Wは信号光のパワーに比例する量、A21
励起状態から基底状態への遷移確率をそれぞれ表してい
る。
【0014】これらの間には次式が成り立つことが知ら
れている。 N2 :N1 =R:(W+A21) また、自然放出光のパワーをPSEとすると、 PSE∝N2 であり、自然放出光のパワーPSEが信号光のパワーの関
数になっていることが分かる。
【0015】この関係は信号光のパワーが大きいほど顕
著になるものであり、従って、本発明のようにドープフ
ァイバ1に対して特定の位置に第2の検出手段5を設
け、自然放出光のパワーを検出することで、信号光の出
力パワーを間接的に知ることができる。
【0016】また、第1の検出手段4によりドープファ
イバ1の全体から周囲に放射される自然放出光の強度
(長手方向の平均強度)を検出することで、このファイ
バ型光増幅器の利得を知ることができる。
【0017】従って、本発明のファイバ型光増幅器によ
ると、信号光を分岐することなしに、利得並びに信号光
の入力パワー及び出力パワーを動作状態で特定すること
ができる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。図3は、
本発明の実施例を示すファイバ型光増幅器の構成図であ
る。
【0019】レーザダイオード11は駆動回路12によ
りDCの駆動電流を与えられて、一定波長で制御された
強度の励起光を出力する。この励起光は、光合波器14
で光アイソレータ13を順方向に透過してきた信号光と
合波され、これら信号光及び励起光は同一光路でドープ
ファイバ15に供給される。
【0020】ドープファイバ15においては、ドープさ
れている光の利得物質及び供給された励起光の作用によ
り生じる誘導放出の原理に従って信号光が増幅され、こ
の増幅された信号光は、光アイソレータ16を順方向に
透過してこの光増幅器から出力される。
【0021】ドープファイバ15の全体からその周囲に
放射された自然放出光の強度を検出する全体検出部17
は、必要に応じて巻回されたドープファイバ15を覆う
ように設けられその内面に反射面を有する反射器18
と、反射器18の内部に設けられたフォトダイオード1
9とを備えている。
【0022】また、ドープファイバ15の信号光伝搬方
向下流側の部分からその周囲に放射された自然放出光の
強度を検出するために、反射器17の内部には部分検出
部20が設けられている。部分検出部20の構成につい
ては後述する。部分検出部20は反射鏡17の外部に設
けられていてもよい。
【0023】全体検出部17及び部分検出部20からの
検出信号は制御回路21に供給される。制御回路21
は、供給された検出信号に基づいて必要な演算を行い、
例えばこの光増幅器の利得が一定になるように制御され
た制御信号を駆動回路12に与える。
【0024】尚、図3のレーザダイオード11と光合波
器14とドープファイバ15と全体検出部17と部分検
出部20とがそれぞれ図1の励起光源2と信号光/励起
光供給手段3とドープファイバ1と第1の検出手段4と
第2の検出手段5とに対応する。
【0025】図3の実施例では、光合波器14をドープ
ファイバ15の信号光伝搬方向上流側に設け、信号光及
び励起光がドープファイバ15内を同方向に伝搬するよ
うにしているが、光合波器をドープファイバ15の信号
光伝搬方向下流側に設けて信号光及び励起光がドープフ
ァイバ15内を互いに逆の方向に伝搬するように構成し
ても良い。また、2つの励起光源を用いてそれぞれの励
起光をドープファイバの両端から入射させるようにして
も良い。
【0026】ドープファイバ15に透明又は半透明な被
覆が施されている場合には、被覆を除去することなし
に、全体検出部17でドープファイバ15の全体から放
射された自然放出光の強度を検出することができる。一
方、部分検出部20に対するドープファイバ15の被検
出長さは全体検出部17に対する被検出長さよりも遙か
に小さいので、ドープファイバ15の部分検出部20に
対応する部分についてはその被覆を除去しておくことが
望ましい。
【0027】図4は図3の部分検出部20の構成例を示
す図である。部分検出部20は、その内面横断面が楕円
の一部又は全部となる楕円鏡22と、楕円鏡22の2焦
点部のうちの1焦点部に位置するフォトダイオード23
とを備えている。ドープファイバ15は楕円鏡22の2
焦点部の他方の焦点部に位置する。
【0028】このような構成の部分検出部20を用いる
ことによって、ドープファイバ15の信号光伝搬方向下
流側の部分から放射された自然放出光の強度を効率的に
検出することができる。
【0029】全体検出部17のフォトダイオード19か
らの検出信号はこの光増幅器の利得に対応して変化し、
一方、部分検出部20のフォトダイオード23からの検
出信号は、ドープファイバ15の出力端近傍における信
号光のパワーに応じて変化する。従って、これらの検出
信号を制御回路21に供給しておくことによって、例え
ば、一定利得を得るような制御が可能になる。
【0030】また、必要に応じて制御回路21にモニタ
出力のための端子を設けておき、利得又は信号光の入力
パワー若しくは出力パワーに関する信号を外部に出力す
るようにしてもよい。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
分岐損が生じず、利得並びに信号光の入力パワー及び出
力パワーの3パラメータから選択される少なくとも2つ
のパラメータを測定可能なファイバ型光増幅器の提供が
可能になるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のファイバ型光増幅器の基本構成を示す
ブロック図である。
【図2】Erのエネルギー状態の説明図である。
【図3】本発明の実施例を示すファイバ型光増幅器のブ
ロック図である。
【図4】図3の部分検出部の構成図である。
【図5】従来のファイバ型光増幅器のブロック図であ
る。
【符号の説明】
1,15 ドープファイバ 2 励起光源 3 信号光/励起光供給手段 4 第1の検出手段 5 第2の検出手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H01S 3/094 H01S 3/094 S // G02B 6/28 G02B 6/28 Z (56)参考文献 特開 平3−270520(JP,A) 特開 平3−87727(JP,A) 電子情報通信学会技術研究報告 91 [282](1991)p.1−6OCS91− 32 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01S 3/00 - 3/30 G02B 6/00 G02F 1/35 501 G02B 6/28 H04B 10/00 JICSTファイル(JOIS)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光の利得物質がドープされたドープファ
    イバと、 励起光源と、 該励起光源からの励起光を増幅すべき信号光と共に上記
    ドープファイバに入射させる信号光/励起光供給手段
    と、 上記ドープファイバからその周囲に放射される自然放出
    光の長手方向の平均強度を検出する第1の検出手段と、 上記ドープファイバの上記信号光の伝搬方向下流側の部
    の被覆を除去しその部分を覆うように設けられ、該部
    分からその周囲に放射される自然放出光の強度を検出す
    る第2の検出手段と、 上記第1及び第2の検出手段の検出結果を受け、利得又
    は上記信号光の入力パワー若しくは出力パワーに関する
    信号を外部に出力する制御手段とを備えたことを特徴と
    するファイバ型光増幅器。
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EP1974423A4 (en) * 2006-01-20 2010-06-09 Massachusetts Inst Technology FIBER LASER WITH SURFACE EMISSION
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