JP3294524B2 - 鉄筋コンクリート構造物の防食方法 - Google Patents

鉄筋コンクリート構造物の防食方法

Info

Publication number
JP3294524B2
JP3294524B2 JP04654197A JP4654197A JP3294524B2 JP 3294524 B2 JP3294524 B2 JP 3294524B2 JP 04654197 A JP04654197 A JP 04654197A JP 4654197 A JP4654197 A JP 4654197A JP 3294524 B2 JP3294524 B2 JP 3294524B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode layer
zinc
aluminum
reinforced concrete
alloy
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP04654197A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10245280A (ja
Inventor
健二 蓮井
隆幸 里
敏幹 辻
利昭 荒川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Toryo KK
Original Assignee
Dai Nippon Toryo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Toryo KK filed Critical Dai Nippon Toryo KK
Priority to JP04654197A priority Critical patent/JP3294524B2/ja
Publication of JPH10245280A publication Critical patent/JPH10245280A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3294524B2 publication Critical patent/JP3294524B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B41/00After-treatment of mortars, concrete, artificial stone or ceramics; Treatment of natural stone
    • C04B41/009After-treatment of mortars, concrete, artificial stone or ceramics; Treatment of natural stone characterised by the material treated
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B41/00After-treatment of mortars, concrete, artificial stone or ceramics; Treatment of natural stone
    • C04B41/45Coating or impregnating, e.g. injection in masonry, partial coating of green or fired ceramics, organic coating compositions for adhering together two concrete elements
    • C04B41/50Coating or impregnating, e.g. injection in masonry, partial coating of green or fired ceramics, organic coating compositions for adhering together two concrete elements with inorganic materials
    • C04B41/51Metallising, e.g. infiltration of sintered ceramic preforms with molten metal
    • C04B41/515Other specific metals
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B2111/00Mortars, concrete or artificial stone or mixtures to prepare them, characterised by specific function, property or use
    • C04B2111/00474Uses not provided for elsewhere in C04B2111/00
    • C04B2111/00482Coating or impregnation materials
    • C04B2111/00577Coating or impregnation materials applied by spraying
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B2111/00Mortars, concrete or artificial stone or mixtures to prepare them, characterised by specific function, property or use
    • C04B2111/20Resistance against chemical, physical or biological attack
    • C04B2111/26Corrosion of reinforcement resistance
    • C04B2111/265Cathodic protection of reinforced concrete structures

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄筋コンクリート
構造物の防食方法に関し、特に、鉄筋コンクリート構造
物の鉄筋を、長期間、効果的に腐食から保護することが
できる鉄筋コンクリート構造物の防食方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】コンクリート構造物には、通常、補強の
ために鉄筋が埋め込まれている。ところが、この鉄筋
は、コンクリートの中性化に伴い、又はコンクリートの
材料に含まれる塩分、更に、コンクリートに侵入してく
る水に含まれる塩素イオンや硫酸イオンなどの影響で腐
食する。そのため、コンクリート構造物の鉄筋には、補
強材としての機能が比較的短期間で失われるという欠点
があった。そこで、従来より、鉄筋の腐食を防止するた
め、(イ)コンクリート構造物表面に防食塗料を塗装す
る方法、(ロ)外部電源方式により電気防食する方法、
(ハ)流電陽極方式により電気防食する方法などが用い
られていた。しかしながら、(イ)コンクリート構造物
表面に防食塗料を塗装する方法では、防食塗料で形成さ
れた塗膜の物理的強度が十分でないため、その塗膜が損
傷を受け易く、その結果、損傷部から腐食因子が侵入す
るので、長期防食性に劣るという欠点があった。
【0003】また、(ロ)外部電源方式により電気防食
する方法では、長期防食性が優れているが、電源装置や
モニタリング装置などの特殊な装置が必要であり、また
定期的な管理を行わなければならないので、設備費、電
気代に加えて人件費などのランニングコストがかかると
いった欠点があった。これに対し、(ハ)流電陽極方式
による電気防食方法では、特殊な装置が不要で、かつメ
ンテナンスが容易であり、更に防食性も優れているの
で、注目されるようになってきている。
【0004】この流電陽極方式として、(i)切り溝埋
設方式、(ii)切り溝埋設覆装方式、(iii)亜鉛板取付
方式、(iv)流電陽極部材取付方式などが代表的な方式
として知られているが、いずれの方式も垂直面、天井
面、形状が複雑な個所あるいは狭隘個所などへの施工が
困難で、作業性が悪い欠点があり、また湿潤時や施工後
しばらくの間は電流密度や分極量(複極量)は十分であ
るが、陽極表面に経時の腐食による腐食生成物が発生
し、それが絶縁材となり、乾燥循環条件下では電流密度
が小さくなり、十分な分極量が得られにくくなり、安定
した長期電気防食性を発揮しなくなる欠点がある。更
に、(i)切り溝埋設方式は、亜鉛リボンの表面積が不
足するので十分な防食電流が得難いという欠点があり、
(ii)切り溝埋設覆装方式には、導電性ポリマーセメン
トモルタルなどからなる導電性二次電極とコンクリート
素地及び/又は亜鉛リボンとの付着性が低下し易いの
で、導電性二次電極のフクレ、剥離などが生じ、長期間
均一な防食電流を流すことが困難であるという欠点があ
り、(iii)亜鉛板取付方式では、亜鉛板をコンクリート
構造物の寸法に合せて切断、付け合せなどが必要とな
り、現場作業性が悪く、また亜鉛板の導電性を確保する
ためのバックフィル材に水を継続的に補給する必要があ
るため、メンテナンス上の欠点があり、更に、(iv)流
電陽極部材取付方式では、流電陽極部材のコンクリート
構造物寸法に合わせた切断、付け合せなどが現場では困
難であるという作業上の欠点がある。また、最近では、
亜鉛溶射方式も注目されるようになってきているが、溶
射時に刺激臭の亜鉛ヒュームが大量に発生し、作業環境
が悪い欠点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、鉄筋コンク
リート構造物の複雑な形状の部分、垂直面、天井面など
においても作業性よく、長期間、優れた防食性を付与で
きる鉄筋コンクリート構造物の防食方法を提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、従来の流
電陽極方式の問題点を検討し、その流電陽極方式による
電気防食法の特徴を生かしつつ、作業性に優れた鉄筋コ
ンクリート構造物の長期防食方法を開発するため研究し
た結果、本発明を完成したものである。従って、本発明
は、鉄筋コンクリート構造物表面に、骨材を含有するプ
ライマーを塗布することにより粗い表面を有するプライ
マー層を形成し、該プライマー層上に、亜鉛・アルミニ
ウム擬合金溶射被膜からなる第二次電極層を形成し、該
第二次電極層上に、亜鉛、アルミニウム、マグネシウム
又はこれらの合金の第一次電極層を、少なくとも部分的
に形成し、前記第二次電極層と鉄筋とを導電性材料で接
続することを特徴とする鉄筋コンクリート構造物の防食
方法を提供するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明において使用するプライマーとは、骨材及
び結合剤を必須構成成分とし、更に必要に応じて溶媒
(もしくは分散媒)や、顔料、各種添加剤などを配合し
たものである。本発明で使用する骨材は、平均粒子径
が、通常、10〜200μm 、好ましくは30〜100
μm であって、プライマー層表面に鋭い凹凸を形成する
ことができるものである。本発明の骨材として挙げるこ
とができるのは、溶射する金属と同じイオン化傾向の金
属及び合金、並びに少なくとも表面を絶縁処理した各種
金属及び合金、更にそれらの酸化物(例えば、酸化アル
ミニウム及び酸化鉄)、窒化物、炭化物などであり、そ
の他の酸化珪素、炭化珪素、窒化硼素、プライマー中の
溶媒に溶解しないプラスチック粉末などを挙げることが
できる。
【0008】骨材の配合量は、結合剤に対して、通常、
30〜300容量%、好ましくは65〜150容量%、
顔料容積濃度(PVC)として、通常、25〜75%、
好ましくは40〜60%であることが適当である。プラ
イマーに含まれる骨材により、コンクリート構造物に形
成されたプライマー層の表面を適度な表面粗さ、望まし
くはJIS B−0601で規定する十点平均表面粗さ
(Rz)を40〜150μm 、好ましくは50〜130μ
m にし、また表面の凹凸の平均間隔(Sm)とRzとの比、
望ましくは、Sm/Rzを5以下、好ましくは3以下にした
表面粗さにより、ブラスト処理しなくとも、鉄筋コンク
リート構造物表面に、作業性がよく、付着性の優れた亜
鉛・アルミニウム擬合金溶射被膜を形成させることがで
きる。
【0009】プライマーで使用する結合剤としては、乾
燥性、耐水性、付着性などに優れていれば、特に制限な
く、従来の塗料用結合剤を使用できる。その例として挙
げることができるのは、例えば、塩化ゴムや、アルキド
樹脂、ビニル樹脂のような一液常乾型樹脂、特開平8−
311406号公報に記載のカルボニル基含有の水性樹
脂とヒドラジン化合物又はヒドラゾン化合物とからなる
一液常温架橋エマルジョン、エポキシ樹脂、不飽和ポリ
エステル樹脂、アクリル−ウレタン樹脂、ポリエステル
−ウレタン樹脂などの二液硬化型樹脂(硬化剤との併
用)等である。また、必要に応じて加える溶媒(もしく
は分散媒)として挙げることができるのは、例えば、キ
シレンや、トルエン、ブタノール、メチルエチルケト
ン、酢酸ブチル等の通常の塗料用有機溶剤や、水であ
り、顔料としては、例えば、硫酸バリウムや、炭酸カル
シウム、タルク等の体質顔料や、酸化チタン、カーボン
ブラック等の着色顔料が挙げられる。また、添加剤とし
ては、例えば、発泡防止剤や、ダレ防止剤、分散剤等が
挙げられる。
【0010】プライマーの重量に対して、通常、溶媒
(もしくは分散媒)0〜50重量%、及び顔料0〜30
重量%を加えるのが好ましい。なお、塗布に用いるプラ
イマーは、有機溶剤系、水系あるいは液状無溶剤系な
ど、いずれの形態のものであってもよい。本発明では、
第二次電極層を形成する溶射被膜材料として亜鉛・アル
ミニウム擬合金を使用する。亜鉛・アルミニウム擬合金
溶射被膜とは、亜鉛とアルミニウムとが合金組織を形成
しておらず、溶射された亜鉛微粒子とアルミニウム微粒
子とが不規則に重なり合い、外見的に亜鉛・アルミニウ
ム合金を形成している状態の溶射被膜をいい、この亜鉛
・アルミニウム擬合金溶射被膜の形成方法は、特公平2
−56424号公報等において開示されている。
【0011】亜鉛・アルミニウム擬合金溶射被膜は、例
えば、亜鉛線材、アルミニウム線材及びこれらの合金線
材から選ばれた2本の線材を、減圧内アーク溶射機によ
る低温溶射法により同時に基材上に溶射することにより
得られる。亜鉛・アルミニウム擬合金溶射被膜の亜鉛と
アルミニウムとの重量比率は、防食性の観点から、好ま
しくはZn/Al=90/10〜50/50、特に好ましく
は80/20〜60/40である。形成された亜鉛・ア
ルミニウム擬合金溶射被膜は、亜鉛とアルミニウムとの
間で生成する非常に緻密な腐食生成物によって封孔さ
れ、長期間導電性の良好な第二次電極としての層とな
る。なお、亜鉛・アルミニウム擬合金溶射被膜上に後述
する第一次電極層を形成すると、第一次電極層が卑とな
り、異種金属接触腐食によって腐食が促進されて乾燥環
境下においても十分な電流密度となり、分極量も長期間
200mV以上維持し、長期電気防食が可能となるのであ
る。
【0012】また、亜鉛・アルミニウム擬合金溶射被膜
は、表面が酸化されて自己封孔され、安定な被膜となる
ので消耗が少なく、それ故長期間コンクリート表面を保
護して防食電流を均一に流すことが可能である。なお、
亜鉛・アルミニウム擬合金溶射被膜は自己封孔作用によ
り緻密で安定な被膜となるが、溶射直後は多孔性であ
り、自己封孔により緻密な被膜になる前に海水等に濡れ
ると、それが内部に浸透し、溶射被膜を腐食し、水素ガ
スが発生する。このような状況下では溶射被膜の表層も
腐食し、急速に自己封孔するため溶射被膜の内層で発生
した水素ガスは、外部に拡散できなくなり、それが原因
で溶射被膜の密着強度の低い個所から溶射被膜が浮き上
がる現象が生じやすくなる。
【0013】そのため、本発明においては、亜鉛・アル
ミニウム擬合金溶射被膜を封孔処理するのが望ましい。
但し、封孔処理すると通電性が若干低下するため、第一
次電極層でカバーされる個所の第二次電極層は封孔処理
しない方が好ましい。封孔材料としては、周知の各種封
孔材料が使用出来るが、本発明においては、特にバイン
ダー樹脂、該樹脂を溶解もしくは分散する溶媒、顔料、
燐酸及び必要に応じ添加する各種添加剤からなる封孔材
料が短時間で封孔できるので好ましい。前記樹脂として
は、ブチラール樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂等の
各種塗料用樹脂を用いることができ、特に速乾性の有機
溶剤を使用出来るブチラール樹脂、及び水を溶媒として
使用でき、かつ燐酸を配合しても安定に分散するカチオ
ン性エマルジョン樹脂、例えば、特公平3−76336
号、特公平5−14037号等の公報に記載されている
カチオン性アクリル系エマルジョン樹脂が好適である。
【0014】前記溶媒としては、前記樹脂を溶解もしく
は安定に分散させることが可能なものであれば制限なく
使用することができるが、代表的にはメタノール、エタ
ノール、プロパノール、ブタノール等のアルコール系有
機溶剤;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン系有
機溶剤;酢酸メチル、酢酸エチル等のエステル系有機溶
剤;エチレングリコールモノプロピルエーテル、エチレ
ングリコールモノブチルエーテル等のエーテル系有機溶
剤;トルエン、キシレン等の炭化水素系有機溶剤等の各
種有機溶剤や水あるいはこれらの混合溶媒が挙げられ
る。前記顔料としては、通常塗料用に使用されている各
種体質顔料、着色顔料、防錆顔料が使用可能であり、代
表的には、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、炭酸マグネ
シウム、シリカ、酸化チタン、酸化鉄、ホウ酸塩、縮合
リン酸亜鉛、縮合リン酸アルミニウム、モリブデン酸塩
等が挙げられる。
【0015】前記添加剤としては、例えば、シランカッ
プリング剤や、分散剤、浸透剤、消泡剤、沈降防止剤等
が代表的なものとして挙げられる。前記燐酸は、望まし
くは0.1〜7重量%、好ましくは0.5〜5重量%含有す
るのが適当である。なお、燐酸量が前記範囲より少ない
と、溶射被膜の腐食による安定化が不十分で、短時間に
おける自己封孔が出来ず、また塩水噴霧試験で溶射被膜
の浮き上り現象が生じやすくなり、燐酸を含有させる効
果が少なくなる。一方、前記範囲より過剰にすると、溶
射被膜を著しく腐食し、水素ガスが急激に発生し、その
発泡で封孔が不完全となり、穴が生じるので、いずれも
好ましくない。封孔材料のその他成分の配合割合は、溶
射被膜内への含浸のしやすさ、封孔材料の塗布作業性等
を考慮して、任意に選択出来るが、通常固形分換算で樹
脂で20〜80重量%、好ましくは30〜70重量%、
顔料が20〜80重量%、好ましくは30〜70重量
%、添加剤が0〜10重量%が適当である。また封孔材
料の固形分は通常、10〜70重量%、好ましくは15
〜50重量%が適当である。
【0016】封孔材料は、溶射被膜表面にエアースプレ
ー、ハケ等により塗布することができ、その固形分塗布
量が、例えば5〜100g/m2、好ましくは20〜80
g/m2となるように溶射被膜を封孔処理する。なお、第二
次電極層としてアルミニウム又はアルミニウム合金の溶
射被膜を利用することも可能であるが、亜鉛・アルミニ
ウム擬合金の溶射被膜に比較して若干高温で溶射する必
要があるため、プライマー層が完全に硬化した後に溶射
しないと剥離しやすくなる傾向にあり、また熱歪みも生
じやすく、施工管理を十分しないと耐久性に劣るという
ことがわかった。一方、本発明の亜鉛・アルミニウム擬
合金の溶射被膜の場合は、アルミニウム又はアルミニウ
ム合金の場合に比較し、低温で溶射出来るためプライマ
ー層が完全に硬化していなくとも剥離を起すことなく溶
射でき、また熱歪み生じることなく、更に、溶射速度を
速くすることが可能となり、比較的平滑で、耐久性のよ
い溶射被膜を形成することが可能となる。
【0017】本発明において、第二次電極層上に少なく
とも部分的に形成される第一次電極層は、亜鉛、アルミ
ニウム、マグネシウムあるいはこれらを50重量%以上
含有する合金によって形成する。第一次電極層は、板状
物もしくは、溶射被膜が適当である。図1は、第一次電
極層として溶射被膜を施した場合、図2は第一次電極層
として板状物を施した場合の、代表的な防食処理を施し
た鉄筋コンクリート構造物の特徴的な部分側断面図であ
り、この図に基づき、本発明の鉄筋コンクリート構造物
の防食方法について説明する。補強材として鉄筋2を埋
め込んだコンクリート構造物1の表面を、必要に応じて
塵や油などの付着物を除去した後、前記プライマーを塗
布、乾燥させ、プライマー層3を形成する。プライマー
の塗布はスプレーなど従来から用いられている塗装手段
により行い、その乾燥後の塗布量が、例えば、10〜3
00g/m2、好ましくは20〜150g/m2となるよう
にする。
【0018】なお、従来、金属の溶射被膜の付着性を向
上させるため、被溶射基材表面をプラスト処理し、該表
面を粗面化する方法が一般的であったが、このブラスト
処理をコンクリート構造物の表面に施すと、粉塵が発生
し、作業環境及び周辺の環境を悪化させ、またコンクリ
ート構造物の表面硬度が鋼材等に比較して低く、またそ
の表面からコンクリート骨材が抜け落ちるなどの原因で
鋼材表面をブラスト処理した時のように鋭角のするどい
凹凸粗面が得難く,その結果付着性に優れた溶射被膜が
形成できないなどの問題があったが、本発明は、ブラス
ト処理法を行う代わりに、骨材を含んだプライマーを塗
布してこの問題点を克服したのである。このようにして
形成されたプライマー層3上に、亜鉛、アルミニウム及
び亜鉛・アルミニウム合金の線材から選ばれた2本の線
材を同時に溶射することにより、亜鉛・アルミニウム擬
合金溶射被膜からなる第二次電極層4を形成する。溶射
方法としては、例えば、アーク溶射法や、特に特公昭4
7−24859号、特開昭61−167472号等の公
報に開示されている減圧内アーク溶射機による低温溶射
法が好ましい。
【0019】この減圧内アーク溶射機による低温溶射法
は、アーク点の周辺より噴射される低温の空気流を利用
して、アーク点を周辺部より減圧させた環境下で金属線
材を連続して、電気的にアーク溶融させ、同時に前方の
噴射気流中に吸引し、粉砕し、急冷却して、液状の過冷
却状態で、その溶射金属粒子をプライマー層上に溶射す
る方法である。プライマー層3上に形成された亜鉛・ア
ルミニウム擬合金溶射被膜の第二次電極層4の膜厚は、
任意に決めることができるが、通常、20〜1000μ
m 、特に、30〜200μm とするのが好ましい。次い
で、第二次電極層4上に亜鉛、アルミニウム、マグネシ
ウムあるいはこれらの合金からなる第一次電極層5を少
なくとも部分的に、形成する。第一次電極層5は、第二
次電極層4の表面全体に施してもよいが、亜鉛・アルミ
ニウム擬合金溶射被膜からなる第二次電極層4は、長期
間安定して均一な防食電流を流すことできるので、通
常、第一次電極層5の表面積を、第二次電極層4の総表
面積に対し、好ましくは5〜70%、特に10〜50%
となるように形成するのが適当である。また、第一次電
極層5の厚さは、板状物の場合は、例えば、300〜1
0,000μm 、特に500〜5,000μm が好ましく、
溶射膜の場合は、例えば、100〜3,000μm 、特に
120〜1,000μm が好ましい。
【0020】なお、第一次電極層が板状物5′の場合
は、例えば、その周縁に両面接着テープを貼り付け、第
二次電極層4に固定する方法や、アンカーボルトで第二
次電極層4に固定する方法等により固定するのが適当で
ある。また、板状第一次電極層5′と第二次電極層4と
は通電性を有するが、更に十分な通電性を確保するため
に、例えば、図2に示す通り、板状物5′の端部表面と
第二次電極層4との間の少なくとも一部に亜鉛・アルミ
ニウム擬合金溶射被膜4′を施すのが望ましい。なお、
亜鉛・アルミニウム擬合金溶射被膜4′を施す前に前述
のプライマー層3と同様に板状物5′にも同様のプライ
マー層3′を形成すると付着性向上するので、特に望ま
しい。なお、通電性を確保する方法として、第一次電極
層と第二次電極層との間にバックフィル材を介在させる
方法もあるが、バックフィル材が水分を保有している間
は良好であるが、乾燥してくると通電性が不十分となり
やすく、それ故水分の補給管理が必要となる。
【0021】次いで、第一次電極層が板状物5′の場合
には、その外周部に防水テープ等を貼り付けるのが望ま
しい。また、前記防水テープを貼付ける前又は後に、第
二次電極層4、亜鉛・アルミニウム擬合金溶射被膜4′
を封孔処理するのが望ましい。即ち、前述の封孔材料を
第二次電極層内に浸透させると、燐酸の影響で亜鉛・ア
ルミニウム擬合金溶射被膜が少し腐食して安定化し、自
己封孔が起り、またポーラスな個所に封孔材料のバイン
ダー樹脂や顔料が充填し、短期間に封孔されるため、海
水等による悪影響を防止することができる。このように
形成された第二次電極層4と鉄筋2とを、表面を絶縁被
覆した導電性材料6で接続する。これにより、第二次電
極層4上の第一次電極層5、5′が第一次電極、即ち、
流電陽極として機能し、鉄に代わって電気的に分解され
て腐食し、その結果、鉄筋2が電気的に防食されるので
ある。
【0022】なお、本発明で用いる導電性材料とは、第
二次電極層4と鉄筋2との間を電気的に接続できるもの
であれば特に限定する必要はなく、例えば、リード線な
どを用いることができる。本発明の鉄筋コンクリート構
造物の防食方法は、以上説明した通りである。なお、本
発明の第一次電極層及び第二次電極層が発錆により消耗
するのを防止するため、従来から使用されている防食塗
料で前記層表面を塗装してもよい。本発明の方法は、鉄
筋、鉄骨を用いるコンクリート構造物全てに適用するこ
とができるが、特に腐食が激しい、海辺の構築物や、橋
粱、トンネル等のコンクリート構造物などに適してい
る。
【0023】
【実施例】以下、本発明について、実施例により更に詳
細に説明する。なお、実施例中「部」、「%」は特に断
わりがない限り、重量基準で示す。 <プライマー>攪拌機、熱交換機、温度計、滴下ロート
を備えた4つ口フラスコに脱イオン水146部と、ドデ
シルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.2部とを仕込み、
74℃に昇温させた後、過硫酸アンモニウム0.4部を添
加し、74℃を保ちながら、ダイアセトンアクリルアミ
ド8部、メタクリル酸2部、アクリル酸2−ヒドロキシ
エチル6部、メタクリル酸メチル48部、メタクリル酸
2−エチルヘキシル36部からなる不飽和単量体100
部と、ドデシルメルカプタン0.3部との混合物を攪拌し
ながら3時間かけて滴下して乳化重合させた。滴下終了
後86℃に昇温して2時間熟成し、50℃に冷却させ
た。次いで攪拌下でジメチルエタノールアミン0.8部と
トリエチルアミン0.8部とを添加して、自己乳化させ、
更にエチレングリコールモノブチルエーテル15部を添
加して、固形分38%、重量平均分子量9万8千の水性
分散体Aを調製した。水性分散体A263部、平均粒径
70μm の珪砂240部、酸化鉄錆顔料6部、ビスアセ
チルジヒドラゾンの20%メチルエチルケトン溶液6.7
部(水性分散体中の共重合体のカルボニル基1当量に対
し、ヒドラゾン残基0.5当量)を十分に攪拌して、練合
分散し、次いで増粘剤16部を添加してプライマーを調
製した。
【0024】<封孔材料>攪拌機、熱交換器、温度計、
滴下ロート2個を備えた5つ口フラスコに、脱イオン水
120部と、ノニオン活性剤であるポリオキシエチレン
ノニルフェニルエーテル2部とを仕込み、74℃に昇温
させた後、更に、カチオン開始剤である2,2′−アゾ
ビス(2−アミディノプロパン)ジハイドロクロライド
0.5部を添加した。次いで該混合物の温度を74℃に保
ちながら、メタクリル酸メチル52部、アクリル酸2−
エチルヘキシル40部、アクリル酸2−ヒドロキシエチ
ル4部からなる不飽和単量体96部と、ドデシルメルカ
プタン0.2部との混合物、及びカチオン性モノマーであ
るメタクリル酸ジメチルアミノエチルメチルクロライド
塩の80%水溶液5部と、脱イオン水50部との混合物
を、攪拌しながらそれぞれ3時間かけて滴下して乳化重
合させた。滴下終了後86℃に昇温して2時間熟成を
し、40℃に冷却した後取り出し、固形分37.0%、樹
脂の平均粒子径0.03μm の水性分散体Bを調製した。
【0025】この水性分散体Bを270部、エチレング
リコールモノプロピルエーテル30部、酸化チタン白顔
料100部をペイントシェーカーにて30分間分散し、
次いで燐酸の50%水溶液を20部添加して封孔材料を
製造した。封孔材料は粒度10μm 以下、粘度(20
℃)30秒(フォードカップ#4)、固形分は50%で
あった(燐酸含有量;2.4%)。 <鉄筋コンクリート試験体>直径8mm、長さ140mmの
異形鉄筋をかぶり20mmで縦横各3本づつ、50mm間隙
で埋め込み、かつ鉄筋端面には、リード線を取付けた鉄
筋コンクリート試験体(高さ60mm×幅150mm×長さ
150mm)を使用した。なお、コンクリートはポルトラ
ンドセメント330部、水200部、細骨材830部、
粗骨材970部、NaCl7部からなるものを使用した。な
お、鉄筋を腐食しやすい環境に置き、防食効果をより明
確に判断するためにコンクリート中NaClを0.3%を混入
させた。また、端部効果の影響を抑制するために、溶射
被膜を施す表面とその裏面以外の側面は無溶剤型エポキ
シ樹脂塗料を塗布して、シールした。
【0026】〔実施例1〕鉄筋コンクリート試験体表面
をディスクサンダーでケレンを行い、表面のレイタンス
層を除去した後、エアースプレーにてプライマーを40
g/m2となるように塗布し、1時間常温で乾燥させ、十
点平均表面粗さ(Rz)が90μm 、表面の凹凸平均間隙
(Sm)とRzとの比(Sm/Rz)が2.2のプライマー層を形
成させた。次いで該プライマー層上に減圧内アーク溶射
機(パンアートクラフト社製PA100)を用いて(乾
燥)膜厚100μm の亜鉛・アルミニウム擬合金溶射被
膜からなる第二次電極層を形成した。なお、溶射に用い
た線材は、直径1.3mmφの純亜鉛線材及び純アルミニウ
ム線材であり、これらの搬線速度:5m/分で、電圧:
15V、電流:130A、空気圧:6kg/cm2 、溶射距
離:20cmの条件で溶射を行った。溶射被膜中のZn/Al
は72/28(重量比)であった。該第二次電極層の中
央に第二次電極層総面積の25%(75mm×75mm)に
亜鉛を500μm 溶射し、第一次電極層を形成した。亜
鉛溶射の条件は2本の線材に亜鉛線材を用いる以外は亜
鉛・アルミニウム擬合金溶射と同一とした。次いで第二
次電極層を鉄筋端部に取付けたリード線と接続し、溶射
被膜表面全体に封孔材料をエアースプレーにて、固形分
塗付量が40g/m2になるように塗布して封孔処理し
た。
【0027】〔実施例2〕第一次電極層に使用する亜鉛
板(1mm×75mm×75mm)の裏面の一辺の端部に両面
テープ(0.7mm×10mm×75mm)を貼付けておき、そ
の表面の端部(15mm幅)と側面にプライマーを40g
/m2になるように塗布しておいた。実施例1と同様にし
て亜鉛・アルミニウム擬合金溶射被膜の第二次電極層を
形成させ、該第二次電極層の中央に前記の亜鉛板を両面
テープとマスキングテープとで固定し、亜鉛板端部と側
面とそれらと接する第二次電極層の一部に亜鉛・アルミ
ニウム擬合金溶射被膜を形成させて、第一次電極層と第
二次電極層との導通性を確保した。更に、亜鉛板の外周
部をアルミニウム箔付防水テープを貼付け、第一次電極
層の亜鉛板と第二次電極層の亜鉛・アルミニウム擬合金
溶射被膜との長期に安定な密着性及び通電性を付与させ
た。次いで第二次電極層を鉄筋端部に取付けたリード線
と接続し、第一次電極層と第二次電極層の表面全体に封
孔材料をエアースプレーにて、固形分塗付量が40g/
m2になるように塗布して封孔処理して試験体を作成し
た。
【0028】〔比較例1〕鉄筋コンクリート試験体の表
面にプライマー層を形成する代りに、サンドブラスト処
理により表面粗面化を行ってから、表面全体に亜鉛を溶
射し、溶射膜厚500μm の溶射被膜層を形成した。亜
鉛溶射の条件は実施例1の2本の線材に亜鉛線材を用い
る以外は亜鉛・アルミニウム擬合金溶射と同一とした。
該溶射被膜は鉄筋コンクリート試験体の鉄筋端部に取付
けたリード線と接続し、陽極とした。
【0029】〔比較例2〕鉄筋コンクリート試験体表面
をディスクサンダーで研磨を行い、表面のレイタンス層
を除去した後、陽極層に使用する亜鉛板(1mm×110
mm×110mm)の裏面の四辺の端部に両面テープ(1.4
mm×10mm×90mm)を貼付けておき、その中にバック
フィル材として1%MgCl2 ・4%CMC(カルボキシメ
チルセルロースナトリウム)水溶液ペーストを充填し
て、鉄筋コンクリート試験体の中央に取付けた。取付け
た亜鉛板の端部はバックフィル材の水分の蒸発を抑制す
るために、シリコンシーラントでシールをして、アルミ
ニウム箔付防水テープで固定した。該亜鉛板は鉄筋コン
クリート試験体の鉄筋端部に取付けたリード線と接続
し、陽極とした。バックフィル材中の水分はコンクリー
ト面を通じて減少し、導電性が低下するので、定期的に
水分を補給した。
【0030】実施例1、2、比較例1、2で得られた試
験体について、35℃の試験装置内で、JIS Z 2
371に基づき、塩水噴霧試験(塩水濃度5%)を行っ
た。塩水噴霧試験1000時間後毎に乾燥1日後と10
日後との電流密度(微少電流計使用)及び分極量(直後
の電位と4時間後の電位の差)を測定し、外観を観察し
た。以下の表1に電流密度の測定結果を、以下の表2に
分極量の測定結果を示した。
【0031】
【表1】
【0032】
【表2】 上記結果から明らかな様に、従来の流電陽極方式の比較
例1(亜鉛溶射方式)や比較例2(亜鉛板取付け方式)
では、初期や湿潤時には十分な電流密度と分極量となる
が、経時で乾燥環境になると、電流密度も分極量も低下
して、電気防食が十分に行われなくなる。それに対し
て、本発明の実施例1や実施例2においては、経時後の
乾燥環境においても十分な電流密度と分極量が得られ、
長期間の電気防食性が得られる。
【0033】
【発明の効果】本発明の方法により、鉄筋コンクリート
構造物の垂直面、天井面、形状が複雑な部分に対しても
亜鉛・アルミニウム擬合金溶射被膜からなる第二次電極
層、ならびに亜鉛、アルミニウム、マグネシウム又はこ
れらの合金からなる第一次電極層を作業性よく形成する
ことができる。また、電気防食による防食管理基準で
は、分極量、即ち、電気防食中に一時的に通電を停止さ
せ、停止直後の鋼材の電位と、その後安定した時点(通
常4時間)での電位との差が100mV以上、好ましくは
200mV以上であり、それに必要な電流密度は一般的に
5mA/m2以上が良好なる電気防食がなされているとされ
ているが、本発明の方法により長期間分極量200mV以
上、電流密度5mA/m2以上維持し、優れた電気防食を効
率よく発揮できる。また、本発明は、鉄筋コンクリート
構造物表面に、プライマー塗布により粗い表面を形成し
ているので、従来のように溶射前にブラスト処理を行っ
て鉄筋コンクリート構造物表面を粗面化する必要がな
く、従って、ブラストにより発生する粉塵による環境汚
染などが防止でき、またその作業時間も大幅に短縮でき
るという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法により防食処理を施した鉄筋コン
クリート構造物の部分側断面図である。
【図2】本発明の方法により防食処理を施した鉄筋コン
クリート構造物の部分側断面図である。
【符号の説明】
1 コンクリート構造物 2 鉄筋 3、3′ プライマー層 4 亜鉛・アルミニウム擬合金溶射被膜からなる第二次
電極層 4′ 亜鉛・アルミニウム擬合金溶射被膜 5 亜鉛、アルミニウム、マグネシウム又はこれらの合
金からなる第一次電極層 6 導電性材料
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 荒川 利昭 栃木県那須郡西那須野町下永田3−1172 −4 コーポチェリーA204 (56)参考文献 特開 平4−297643(JP,A) 特公 平2−56424(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C04B 41/00 - 41/72

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄筋コンクリート構造物表面に、骨材を
    含有するプライマーを塗布することにより粗い表面を有
    するプライマー層を形成し、該プライマー層上に、亜鉛
    ・アルミニウム擬合金溶射被膜からなる第二次電極層を
    形成し、該第二次電極層上に、亜鉛、アルミニウム、マ
    グネシウム又はこれらの合金の第一次電極層を、少なく
    とも部分的に形成し、前記第二次電極層と鉄筋とを導電
    性材料で接続することを特徴とする鉄筋コンクリート構
    造物の防食方法。
  2. 【請求項2】 第一次電極層が、亜鉛、アルミニウム、
    マグネシウム又はこれらの合金の板状物である請求項1
    記載の鉄筋コンクリート構造物の防食方法。
  3. 【請求項3】 第一次電極層となる板状物の端部表面と
    第二次電極層表面との間の少なくとも一部分を亜鉛・ア
    ルミニウム擬合金溶射被膜で被覆し、接続する請求項2
    記載の鉄筋コンクリート構造物の防食方法。
  4. 【請求項4】 第二次電極層表面が、燐酸を0.1〜7重
    量%含有する封孔材料にて封孔処理されている請求項1
    乃至3のいずれか1項に記載の鉄筋コンクリート構造物
    の防食方法。
JP04654197A 1997-02-28 1997-02-28 鉄筋コンクリート構造物の防食方法 Expired - Fee Related JP3294524B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04654197A JP3294524B2 (ja) 1997-02-28 1997-02-28 鉄筋コンクリート構造物の防食方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04654197A JP3294524B2 (ja) 1997-02-28 1997-02-28 鉄筋コンクリート構造物の防食方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10245280A JPH10245280A (ja) 1998-09-14
JP3294524B2 true JP3294524B2 (ja) 2002-06-24

Family

ID=12750167

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP04654197A Expired - Fee Related JP3294524B2 (ja) 1997-02-28 1997-02-28 鉄筋コンクリート構造物の防食方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3294524B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9421296B2 (en) 2009-02-21 2016-08-23 Covidien Lp Crosslinked fibers and method of making same by extrusion

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001007683A1 (en) 1999-07-22 2001-02-01 Infrastructure Repair Technologies, Inc. Method of treating corrosion in reinforced concrete structures by providing a uniform surface potential
JP5051341B2 (ja) * 2006-06-21 2012-10-17 榊原 康寛 コンクリート構造物保護剤、その製造方法及びコンクリート構造物の保護方法
JP4641025B2 (ja) * 2006-12-07 2011-03-02 電気化学工業株式会社 コンクリートの防食工法およびそれを実施してなるコンクリート構造物
JP5052881B2 (ja) * 2006-12-20 2012-10-17 電気化学工業株式会社 コンクリートの防食工法およびそれを実施してなるコンクリート構造物
JP2009263739A (ja) * 2008-04-28 2009-11-12 Sho Bond Constr Co Ltd 鉄筋コンクリート構造物の電気防食工法
JP5443888B2 (ja) * 2009-08-07 2014-03-19 電気化学工業株式会社 流電陽極方式によるコンクリート構造物の電気防食工法
JP6951053B2 (ja) * 2015-06-30 2021-10-20 西日本高速道路株式会社 コンクリート構造物における犠牲陽極工法のモニタリング方法
CN111906907A (zh) * 2020-07-24 2020-11-10 湖南建工五建建筑工业化有限公司 一种预制混凝土构件粗糙面的成形方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9421296B2 (en) 2009-02-21 2016-08-23 Covidien Lp Crosslinked fibers and method of making same by extrusion

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10245280A (ja) 1998-09-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0668373B1 (en) Method and apparatus for cathodically protecting reinforced concrete structures
JP3197689B2 (ja) 陰極防蝕システム、そのための被覆及びそのための被覆用組成物
US6471851B1 (en) Cathodic protection system
JP3294524B2 (ja) 鉄筋コンクリート構造物の防食方法
US5341562A (en) Method for preventing corrosion of a reinforced concrete structure
EP1022356A2 (en) Cathodic protection of reinforced concrete
JP2752337B2 (ja) 金属溶射皮膜の形成方法
JP3040613B2 (ja) 鉄筋コンクリート構造物の防食方法
JPH0570977A (ja) 鉄筋コンクリート構造物の電気防食方法
KR100721215B1 (ko) 겔 타입 희생 양극과 고 절연성 방수재를 이용한 철근콘크리트 파손부의 보수 및 보강 방법
US20060130709A1 (en) Liquid galvanic coatings for protection of embedded metals
JP5443888B2 (ja) 流電陽極方式によるコンクリート構造物の電気防食工法
JP2003286559A (ja) 鉄系基材の防食皮膜および防食方法
JP4343570B2 (ja) 鋼材の下地調整材および下地調整方法
EP1155165B1 (en) Use of a conductive mineralic coating for electrochemical corrosion protection of steel reinforcement in concrete
JP3137771B2 (ja) 溶射皮膜によるコンクリート構造物の防食方法
JPH1181502A (ja) 鉄筋コンクリート内の鉄筋の腐食を防止する方法
JP3069799B2 (ja) 鉄筋コンクリート構造物の電気防食工法
JP2006070601A (ja) 鉄筋コンクリート構造物の防食工法、補修工法及び防食塗料
Bullard et al. Alternative consumable anodes for cathodic protection of reinforced concrete bridges
RU2149169C1 (ru) Пассивирующая битумно-полимерная композиция
KR960014753B1 (ko) 고 내후성 방청도료
JP3013831U (ja) 基材の被覆構造
KR0140328B1 (ko) 고내후성아연계유기방청도료
KR20000006872A (ko) 산화 알루미늄 피막에 의한 콘크리트의 열화방지공법

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20020225

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080405

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090405

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100405

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees