JP3294389B2 - 机又はテーブル並びにその天板 - Google Patents

机又はテーブル並びにその天板

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JP3294389B2
JP3294389B2 JP18170693A JP18170693A JP3294389B2 JP 3294389 B2 JP3294389 B2 JP 3294389B2 JP 18170693 A JP18170693 A JP 18170693A JP 18170693 A JP18170693 A JP 18170693A JP 3294389 B2 JP3294389 B2 JP 3294389B2
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resin
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desk
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JP18170693A
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JPH0731513A (ja
Inventor
公勅 毛利
一伸 堂原
Original Assignee
株式会社イトーキクレビオ
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  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、事務机又はテーブル並
びにその天板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】スチール製の机又はテーブルの天板に
いては、美観の向上や保護のため、鋼板製基板の表面
、フェノール樹脂層からなる心材層の表面にメラミン
化粧層を密着させた熱硬化性合成樹脂製の化粧板(化粧
シート)を接着剤によって貼設している(例えば、実公
昭39-32870号公報や実公昭57−172541号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、最近は資源
の有効利用のため、廃棄処分となった机又はテーブル
解体し、スチール部分は細かい鉄屑にした後熔解し、再
利用(資源回収)することが行われている。
【0004】しかしながら、従来のように、化粧板の全
体が樹脂のみで構成されている天板では、樹脂製化粧板
の全体が接着剤によって基板に強固に接着されており、
しかも、樹脂製化粧板は硬くて脆い性質であるため、鋼
製基板から化粧板を容易に剥がすことができない。
【0005】さりとて、化粧板を接着させたままで天板
天板として熔解処理すると、合成樹脂である化粧板の
燃焼により、煤煙や有毒ガスの発生があり、処理工場で
の大気汚染防止のコストが高くつく。
【0006】また、再生されたインゴット中への好まし
くない成分の混入も考えられ、再利用の用途が限定され
る等の種々の問題が派生するのであった。また、合成樹
脂製の化粧板を再利用できない点も問題であった。
【0007】本発明は、このような問題に鑑みなされた
ものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明における机又はテ
ーブルの天板は、基本構造として、鋼板製の基板と、こ
の基板の表面(上面)に接着剤によって接着した化粧板
と、化粧板の外周のうち基板の外側に向いた端面を外側
から覆うように配置した縁部材とを備えている。
【0009】前記化粧板は、熱硬化性樹脂から成る心材
層の上面にメラミン樹脂層を一体に密着積層した樹脂積
層板と、この樹脂積層板の裏面(下面)に一体に設けら
れた紙層とから成っている。
【0010】そして、前記樹脂積層板は、直接に基板に
接着したのでは全体的に捲り上げて剥がすことができな
い硬くて脆い性質である一方、前記紙層、層間剥離し
得る状態のままで基板に接着剤で直接に接着されてお
り、この紙層が破断することにより、前記樹脂積層板
全体的に基板から捲り上げて剥がすことが可能ならしめ
られている。
【0011】本発明は、前記の天板を備えた机又はテー
ブルも含んでいる。
【0012】
【実施例】次に、本発明を具体化した実施例を図面に基
づいて説明する。図1は、化粧板9が貼られた天板4を
備えた間仕切式机の斜視図である。
【0013】このは、平面視L字状に立設した複数の
間仕切パネル1の間に位置する支柱(図示せず)の片面
に脚体2,3 を着脱自在に取付け、この脚体2,3 に一方の
天板4を取付け、間仕切パネル1の片面に固着した前後
長手のブラケット5との間に他方の天板4を取付けた構
成になっている。
【0014】図2、図3は天板4の細部の断面を示して
いる。図2は図1のII−II視断面図、図3は図1の III
-III視断面図である。また、図4は、図2及び図3の部
分拡大図である。天板4は、薄鋼板からなる基板10を備
えており、この基板10の上面に、化粧板4を貼着してい
る。
【0015】符号6で示すのは、天板4の化粧板6を構
成する熱硬化性合成樹脂製の積層板であり、この積層板
6は心材層7を備えている。この心材層7は、フェノー
ル樹脂をクラフト紙やガラス長繊維織物に含浸させた層
からなり、この心材層7の表面にメラミン樹脂化粧層8
を密着積層することにより、熱硬化性合樹脂製の積層板
6が構成されている。
【0016】前記基板10の下面は、補強枠11,12 にス
ポット溶接にて固着されている。
【0017】前記積層板6の裏面(つまり心材層7の裏
面)には、表面側と裏面側とに二層状に分離破断し得る
層として、繊維質よりなる和紙等の紙層13を接着剤
(図示せず)にて予め接着固定している。これにより、
樹脂の積層板6と紙層13とを備えた化粧板9が構成され
ている。
【0018】そして、前記紙層13の裏面(換言すると化
粧板9の裏面)に接着剤(図示せず)を塗布して、化粧
板9を前記基板10の表面に接着固定しており、これによ
り、化粧板9で基板10を覆った天板4が構成されてい
る。
【0019】前記補強枠11,12 の側面に設けた係止溝14
または係止孔15に対して、合成樹脂製の縁部材16,17 を
差し込み係止している。これにより、化粧板9の端面が
縁部材16,17 にて覆われた状態となるので、使用中にお
ける化粧板9の剥がれを防止することができる。
【0020】そして、天板4を廃棄処分する場合には、
前記各補強枠11,12 の箇所から、まず縁部材16,17 を外
し、ついで、紙層13の箇所にナイフ等の薄板の金具を差
し込んで積層板6を縁部から捲り上げると、紙層13が破
断することにより、積層板6を全体的に捲るようにして
基板10から剥がすことができる。
【0021】つまり、前記紙層13は層状に分離できる繊
維層のままになっているため、紙層13が接着剤で基板10
に固着されていても、弱い部分である紙層13が破断する
ことにより、化粧シート9における樹脂の積層体6を基
板10から全体的に簡単に剥がすことができる。
【0022】従って、化粧シート9のうちフェノール樹
脂からなる心材層7及びその表面のメラミン樹脂化粧層
8を、鋼板製の基板10から分離させるという分別作業が
至極容易となり、そのため、当該基板10を、樹脂が含ま
れていない鉄屑として熔解し、再利用することができ
る。
【0023】他方、分別した合成樹脂製の積層板6は、
燃料その他の再利用に供することができる。
【0024】
【発明の作用・効果】以上の説明から容易に理解できる
ように、本発明によると、樹脂積層板よりも強度が弱い
紙層が破断することにより、硬くて脆い樹脂積層板で
りながら金属製基板から全体的に捲るようにして容易に
剥がすことができるため、机又はテーブルを廃棄した後
には、合成樹脂積層板と鋼板製基板とを簡単に分別する
ことができる。その結果、机又はテーブルを構成してい
た部材の再利用や処理が容易になる。
【0025】また、化粧板の端面のうち基板の外側に向
いている部分は縁部材で覆われているので、机又はテー
ブルの使用中における化粧板の剥がれを防止することが
できる。
【0026】更に、樹脂の積層板を簡単に剥がすための
層として紙を使用するものであるため、机又はテーブル
を廃棄した後における天板の再利用や処理を安価にで
き、しかも焼却しても有害ガスが発生しない利点もあ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】間仕切式机の斜視図である。
【図2】図1のII−II視拡大断面図である。
【図3】図1の III-III視拡大断面図である。
【図4】図2及び図3の部分拡大図である。
【符号の説明】
1 間仕切パネル 4 机の天板 6 熱硬化性樹脂の積層板 7 フェノール樹脂層からなる心材層 8 メラミン樹脂の化粧層 9 化粧板 10 天板の基板 13 紙層 16,17 縁部材
フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭60−63242(JP,U) 実開 昭50−17579(JP,U) 特公 昭52−17059(JP,B2) 特公 昭44−11020(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47B 13/08 A47B 96/20 B32B 5/14 B32B 15/12 B32B 27/12

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鋼板製の基板と、この基板の表面(上面)
    に接着剤によって接着した化粧板と、化粧板の外周のう
    ち基板の外側に向いた端面を外側から覆うように配置し
    た縁部材とを備えており、 前記化粧板は、熱硬化性樹脂から成る心材層の上面にメ
    ラミン樹脂層を一体に密着積層した樹脂積層板と、この
    樹脂積層板の裏面(下面)に一体に設けられた紙層とか
    ら成っており、前記樹脂積層板は、直接に基板に接着したのでは全体的
    に捲り上げて剥がすことができない硬くて脆い性質であ
    る一方、 前記紙層、層間剥離し得る状態のままで基板に接着剤
    で直接に接着されており、この紙層が破断することによ
    り、前記樹脂積層板を全体的に基板から捲り上げて剥が
    すことが可能ならしめられている、机又はテーブル用の 天板。
  2. 【請求項2】請求項1に記載した天板を備えている机又
    はテーブル。
JP18170693A 1993-07-22 1993-07-22 机又はテーブル並びにその天板 Expired - Lifetime JP3294389B2 (ja)

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