JP3293987B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JP3293987B2 JP33246893A JP33246893A JP3293987B2 JP 3293987 B2 JP3293987 B2 JP 3293987B2 JP 33246893 A JP33246893 A JP 33246893A JP 33246893 A JP33246893 A JP 33246893A JP 3293987 B2 JP3293987 B2 JP 3293987B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体装置の製造方法
に係り、特にIII 族またはV族の不純物元素を高濃度に
含有する領域を形成した後の熱処理工程において、この
不純物元素を良好に活性化する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】MOS型集積回路における素子の微細
化、高集積化に伴い、半導体素子製造に要求される熱処
理プロセスは、浅く高濃度の拡散層を形成する目的か
ら、低温化する方向へ進んでいる。しかしながら、例え
ば、拡散層の形成を目的として、半導体中への砒素、
燐、硼素などの高ドーズ量のイオン注入を行い、それら
の濃度が1×1020cm-3以上の濃度となる領域を形成し
ても、プロセス温度が低温に制限されていると、半導体
中でドーパントとなる不純物の固溶限は低温ほど低いた
め、キャリア濃度の低下が引き起こされる。また、例え
ば、低抵抗配線層として、不純物含有多結晶シリコン膜
等を堆積した場合、堆積直後には低い抵抗率が得られて
いたものが、後の熱工程でキャリアが不活性化してしま
うため、抵抗率が高まってしまうことがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の方法
では、キャリア濃度が低下すると、拡散層においては抵
抗が増大し、またコンタクトにおいてはコンタクト抵抗
の増加を引き起こし、いずれもトランジスタの寄生抵抗
の増加を引き起こすため、素子の微細化に対して大きな
障害となっている。
【0004】本発明は、前記実情に鑑みてなされたもの
で、キャリア濃度を安定に維持し、低抵抗で信頼性の高
い拡散層またはコンタクトを形成する方法を提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで本発明では、III
族またはV族の不純物元素を高濃度に含有する領域を形
成し、熱処理により活性化を行うに際し、最高温度での
熱処理終了後の冷却工程は、最高温度から800℃まで
の降温時の平均速度(以下降温平均速度)が1000℃
/分以上10000℃/分以下となるように設定された
工程であることを特徴とする。
【0006】また本発明では、III 族またはV族の不純
物元素をピーク濃度が1×1020cm-3以上となるように
含有する領域を形成する不純物領域形成工程と、前記領
域を熱処理により活性化する第1の熱処理工程と、前記
第1の熱処理工程後にこの第1の熱処理工程よりも低温
で熱処理を行う第2の熱処理工程とを含み、前記第1の
熱処理工程は、最高温度での熱処理終了後、最高温度か
ら800℃までの降温平均速度が1000℃/分以上、
10000℃/分以下となるように設定された工程であ
り、前記第2の熱処理工程は、横軸をリニアスケールで
示した熱処理温度、縦軸をログスケールで示した熱処理
時間としたグラフにおいて、500℃540分、100
0℃0.1分の2点を結ぶ直線よりも短時間側の領域内
で行う工程であることを特徴とする。
【0007】さらに本発明では、III 族またはV族の不
純物元素をピーク濃度が1×1020cm-3以上となるよう
に含有する領域を形成する不純物領域形成工程と、前記
領域を熱処理により活性化する工程を含む熱処理工程と
を含み、前記熱処理工程における最高温度での熱処理終
了後の熱履歴が、積分範囲を最高温度での熱処理終了時
刻(t0 )から、半導体装置の全製造工程が終了する時
刻(tend )とし、T(t)をセ氏温度で表示した時刻
tにおける処理温度、A=−7.46478752
-1、B=6.4678752としたときに、 となるように設定された工程であることを特徴とする。
【0008】
【作用】本発明によれば、高いキャリア濃度を有する領
域を形成するためのIII 族またはV族の不純物元素を高
濃度に含有する領域を形成する工程および各素子の間を
電気的に結合するための配線工程はいずれも不可欠な工
程である。しかしこれらの2つの工程は熱処理の点から
は相反する要素がある。高いキャリア濃度を有する領域
の形成のためには、導入されたIII 族またはV族の不純
物濃度を電気的に高濃度に活性化する必要がある。不純
物元素の半導体中における固溶限は、熱処理温度が高い
ほど高い。したがって、不純物導入後の熱処理は熱処理
温度が高い程望ましい。一方配線工程においては、熱処
理温度が低い方が好ましい。
【0009】また、高キャリア濃度層を形成するために
は、高温熱処理後の降温過程も重要な要素となる。例え
ば、高温熱処理によって一旦高キャリア濃度を形成した
としても、降温速度が遅い場合、実効的には、固溶限の
低い、低温で長時間の熱処理を行うのと同じことにな
り、不純物の活性化率は低下してしまう。従って、降温
速度をある程度まで速くする必要がある。
【0010】そこで本発明者は、イオン注入および高温
短時間熱処理によって形成した高キャリア濃度層中のキ
ャリア濃度の、降温平均速度による変化状況を測定し
た。その結果(ここで試料としてはBF2 + を20KeV
、1×1016cm-2の条件でイオン注入し、1100℃
で10秒間熱処理したものを用いた)。降温速度が10
00℃/分よりも遅くなると、得られるキャリア濃度の
値が低下していることが分かる。また、拡散層の形成深
さ(ここではボロン濃度が1018cm-3となる深さとし
た)を調べた結果、降温速度が1000℃/分よりも遅
くなると、拡散層の形成深さが深くなり、浅い拡散層を
形成する点からも不利であることがわかった。なおこの
ような高速での昇降温は、2回以上の熱処理を行う場
合、当然、高キャリア濃度層を形成した後のすべての熱
処理において必要である。またこれは降温時のみならず
昇温時においても必要である。
【0011】また降温速度の上限は、ウェハに欠陥が入
らないことで制限される。この実験ではウェハを熱容
量、熱伝導度の大きい冷却板に接触させることで、自然
空冷で得られる2000℃/分よりも早い降温速度を実
現しているが、ウェハ面内温度ばらつきを抑えても、ウ
ェハが表面もしくは裏面から冷却されることによる、ウ
ェハの厚さ方向の温度勾配は抑制できない。この結果1
0000℃/分の降温速度を越えるとウェハ内に熱歪み
が生じ、これによりウェハに欠陥が入ってしまう。従っ
て10000℃/分以下の降温速度で降温することが好
ましい。
【0012】今回の実験で行った高速での昇降温は、新
しく開発した構造の熱処理装置を用いることによって実
現できる。これは熱容量の大きいヒータに、ウェハを急
速に近付ける構造を有する。熱がウェハ全面に同様に供
給されるため、均一な加熱が可能となった。これまでに
通常用いられている熱処理装置では、ウェハの周辺部か
ら加熱されるため、熱歪みに起因して特に大口径のウェ
ハに対して、温度の面内均一化が実現できず、実用化は
困難であった。
【0013】一方、配線に用いられる材料は、その抵抗
率が低いことから通常金属、金属硅化物または金属窒化
物等が用いられる。これらの材料は金属として何を用い
るかにも依存するが、一般に450〜1000℃程度の
比較的低温で、半導体基板や二酸化シリコン膜などの絶
縁膜と反応してしまうため、これらを形成した後は、高
温工程を行うことはできない。従って不純物を高活性化
するための高温工程は、III 族またはV族の不純物元素
を高濃度に含有する領域を形成する工程と、金属、金属
硅化物または金属窒化物を形成する工程との間で行う必
要がある。
【0014】この方法では上記工程の間に行われる熱処
理は複数回とするのが通常である。これは半導体装置の
多層化、多機能化より例えば一部の領域にのみ不純物元
素を高濃度に含有する領域を形成した後、熱処理を行
い、さらに他の領域に対して多種の不純物元素を含有す
る領域を形成する必要が生じていることによる。
【0015】このように不純物の固溶限は温度が高いほ
ど高くなるため、上記複数回の熱工程のうち、最も不純
物の活性化率を高めることのできる熱処理工程は、最も
高い温度でなされるものである。従って最高温度での熱
処理よりも後で行われる熱工程によって、不純物の活性
化率は、低くなることはあっても決して高くはならな
い。ここで熱工程の条件は、温度と時間を決めることに
よって定義することができる。例えば熱処理温度が低け
れば、一旦高温熱処理で活性化した不純物が不活性化し
てしまう速度も速くなるため、熱処理時間は短く制限す
る必要がある。
【0016】そこで、一旦高温で活性化した不純物の、
後続工程での低温熱処理による不活性化の挙動を調べる
ことにより、実際の半導体装置に必要なキャリア濃度を
得るのに必要な熱処理条件を求め、最終的にキャリア濃
度の高い高濃度不純物層を形成するようにした。
【0017】この熱処理条件は次のようにして調べた。
単結晶シリコン基板上に、砒素、燐、硼素(ボロン)を
それぞれ40keV ,5×1015cm-2,20keV ,1×1
16cm-2,20keV ,1×1016cm-2の条件でイオン注
入した。これらの試料を1100℃で10秒間熱処理し
たのち、より低温での熱処理を時間および温度を変化さ
せて行った。種々の温度でキャリア濃度のピーク値が、
1×1020cm-3以上に維持するためには、図1に示すよ
うに、高温熱工程後の熱工程を横軸を摂氏で示した熱処
理温度、縦軸を熱処理時間とした、横軸リニアスケー
ル、縦軸ログスケールのグラフにおいて500℃、54
0分、1000℃0.1分の直線より下の領域となるよ
うに設定する必要があることがわかった。また低温熱処
理に要求される条件はイオン注入条件また高温熱処理工
程の条件には依存しないことがわかった。
【0018】図1は、ある単一温度での熱処理を想定し
ているが、実際のプロセスは、複数回の熱工程からな
り、また昇降温プロセスも無視することはできない。こ
れについては、最高温度での熱処理終了後の熱履歴を、
積分範囲を最高温度での熱処理終了時刻(t0 )から、
半導体装置の全製造工程が終了する時刻(tend )と
し、T(t)をセ氏温度で表示した時刻tにおける処理
温度、A=−7.46478752℃-1、B=6.46
78752としたときに、 となるように設定することによって、図1における単一
の熱工程における許容時間と同様の熱工程に関する制限
を行うことができる。
【0019】なお、この式は、次のようにして導かれて
いる。
【0020】図1における直線を次の形で表すと t=10AT+B ただしA=−7.46478752℃-1、B=6.46
78752、tは熱処理時間、Tを熱処理温度とした。
すなわち、ある温度Tでの許容できる熱処理時間が、t
(分)であることを示している。したがって、単一温度
Tでの熱工程であれば、その処理時間がt1 分であるこ
とがわかる。
【0021】t1 /(10AT+B)<1 が満たされればよいことになる。
【0022】これを昇降温を含む複数回の熱工程に拡張
すると、 を満たせばよいことになる。ここでt0 は最高温度での
熱処理終了時刻、tendは半導体装置の全製造工程が終
了する時刻、T(t)をセ氏で表示した時刻tにおける
処理温度とする。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
つつ詳細に説明する。
【0024】図1は高温活性化熱処理後の熱処理におけ
る熱処理温度と時間とのエネルギー条件を満たす領域を
示す図、図2は本発明実施例のLDD構造のMOSトラ
ンジスタの製造工程を示す図である。
【0025】この方法ではイオン注入後の熱処理に際
し、高温活性化熱処理後の熱処理を、所定のエネルギー
条件以下で行うことができるように熱処理温度および時
間の条件設定を行うようにしたことを特徴とする。ここ
では、高キャリア濃度層を形成するために、特に高温熱
処理後の降温過程に着目し、高温熱処理によって一旦高
キャリア濃度を形成した後は、実効的には、固溶限の低
い、低温下では長時間の熱処理を行うことのないように
し、かつ拡散長を安定に維持するために、高温での熱処
理を短縮するなどの条件を、熱処理後のエネルギー条件
としてとらえ種々の実験を重ねた結果、エネルギー条件
曲線Kを得たものである。この曲線より上の領域では、
不純物の活性化率は低下してしまう。従って、降温速度
をある程度まで速くするようにしている。ここでaは不
純物がボロンの場合、bは不純物が砒素の場合、cは不
純物が燐の場合である。
【0026】まず図2(a) に示すように面方位(10
0)、比抵抗4〜6Ωcmのn型シリコン基板1に、LO
COS法により0.6μm 程度の素子分離絶縁膜2を形
成したのち、熱酸化により10nmのゲート酸化膜3を形
成し、この上に100nmの不純物含有多結晶シリコン膜
4、膜厚300nmのタングステンシリサイド膜5を順次
形成し、さらにその表面にLPCVD法によって150
nmの酸化シリコン膜6を形成する。そして、これらの積
層膜をフォトリソグラフィおよび反応性イオンエッチン
グを用いてエッチングし、ゲート電極のパターン形成を
行う。そしてこのゲート電極をマスクとしてボロンイオ
ンをイオン注入し、ソース・ドレイン領域に低濃度のp
型不純物層7を形成する。イオン注入条件は加速電圧1
0KeV ,ドーズ量1×1016cm-2とし、イオン注入後の
熱処理は700℃30分とする。
【0027】次に図2(b) に示すように、ゲート電極の
側壁に厚さ100nm程度の酸化シリコン膜8からなる側
壁絶縁膜を形成する。この側壁絶縁膜はCVD法などに
より全面に膜厚150nm程度の酸化シリコン膜を堆積し
これを異方性エッチングで全面エッチングを行うことに
より得られる。
【0028】この後、図2(c) に示すように基板表面に
露呈しているソース・ドレイン領域7表面に再びボロン
イオンをイオン注入し、高濃度のp型拡散層9を形成す
る。イオン注入条件は加速電圧24keV,ドーズ量1
×1016cm-2とする。イオン注入後に850℃,30分
の熱処理を行った。全面に300nmの酸化シリコン膜1
0をCVD法により堆積した後、1050℃での1秒間
の熱処理を行った。ここで、酸化シリコン膜の堆積温度
および時間は450℃、30分とした。さらに、この1
050℃での熱処理工程は、その前後の熱処理プロセス
において昇降温速度が1000℃/min となるようにし
た。さらに図2(d) に示すように、この酸化シリコン膜
10中にコンタクト孔を異方性エッチングにより開孔し
た。続いて、シリコンおよび銅をそれぞれ例えば0.5
%づつ含有するアルミニウム膜11を800nm堆積し
た。このアルミニウム膜11を電極として用いるように
パターニングした後、水素を10%含有する450℃の
窒素雰囲気中で15分間熱処理した。
【0029】このMOSトランジスタについて、チャネ
ルの拡散層抵抗とコンタクト抵抗を測定したところ、チ
ャネル長0.8μm 、チャネル幅1.1μm 、コンタク
ト径0.8μm の素子について、それぞれ20Ω,2Ω
であった。これに対し、上記と同様に基板が露出してい
るソース・ドレイン領域7(71 、72 )へのボロンイ
オン注入を行った後850℃で熱処理工程を行い、上記
した1050℃での熱処理工程を行わなかったものにつ
いて、チャネルの拡散層抵抗とコンタクト抵抗を測定し
たところ、同一サイズの素子について、それぞれ35
Ω,6Ωであった。これらの比較から、本発明のように
高温での熱処理工程を行ったのち、高速の降温工程を行
うことにより、半導体素子における拡散層抵抗とコンタ
クト抵抗値を低減することができることがわかる。
【0030】このように高温熱処理を行うことによっ
て、拡散層抵抗およびコンタクト抵抗値を低減すること
ができた原因を調べるため、上記実施例における、高濃
度のp型拡散層9形成のためのイオン注入後、850℃
30分の熱処理後、1050℃1秒の熱処理後のボロン
濃度と深さとの関係を測定した結果を図3にそれぞれ曲
線a,b,cで示す。またホール効果を調べることによ
って、850℃30分の熱処理後、1050℃1秒の熱
処理を行った後のキャリア濃度と深さとの関係を測定し
た結果を図4にそれぞれ曲線B,Cで示す。
【0031】図3および図4から明らかなように、85
0℃30分の熱処理後では不純物のピーク濃度が3×1
20cm-3程度であるにもかかわらず、キャリアのピーク
濃度は5×1019cm-3しか得られていないことがわか
る。しかし1050℃1秒の熱処理を行うことによりキ
ャリアのピーク濃度は1.5×1020cm-3まで増加して
いる。またこのときの熱処理によって接合深さの増加は
ほとんどみられていない。 さらに、850℃30分の
熱処理に先立ち、1050℃1秒の熱処理を行った。こ
の結果図5に曲線A,Bで示すように、1050℃1秒
の熱処理後にキャリアのピーク濃度が1.5×1020cm
-3程度であるにもかかわらず、さらに850℃30分の
熱処理を行った後にはキャリアのピーク濃度は8×10
19cm-3まで低下していることがわかる。すなわち最高温
度での熱処理の後には、図1に示した直線Kよりも下の
領域で熱処理を行う必要があることがわかる。これは高
温処理後の温度降下速度が小さい場合には、固溶限の低
い条件下で長時間経過することと同じ状態となるため、
800℃以上での経過時間が所定のエネルギー条件以下
となるように、冷却速度を規定することが重要であるこ
とがわかる。
【0032】さらに高濃度のp型拡散層9形成のための
イオン注入において、そのドーズ量を変化させて、10
50℃での熱処理の効果を調べたところ、ボロンのピー
ク濃度が1×1020cm-3未満となる、1×1015cm-2
満のドーズ量では、上述したような拡散層抵抗およびコ
ンタクト抵抗の抵抗値の低減効果は見られなかった。こ
れはボロンドーズ量が減少すると、ボロン濃度とキャリ
ア濃度が一致し、後に高温熱処理を行っても、キャリア
濃度はボロン濃度以上とはなり得ないため、、高温熱処
理による効果がみられないものと思われる。
【0033】また、1050℃1秒の熱処理に代えてそ
の温度および時間を変化させたたところ、次のような結
果が得られた。熱処理温度を変化させたときの拡散層抵
抗およびキャリアプロファイルを図6,7に示す。図6
は温度のみを変化させたときの拡散層抵抗と熱処理温度
との関係を示す。図6から拡散層抵抗を低減するために
は1050℃以上の熱処理を行うことが必要であること
がわかる。図7は850℃,950℃,1050℃,1
100℃1秒の熱処理におけるキャリア濃度の深さ方向
でのプロファイルをそれぞれ曲線a〜dで示すものであ
る。図7から、熱処理温度を1050℃よりも高くする
と、不純物が内方拡散してしまい、接合深さが深くなる
ことがわかった。また熱処理温度を1050℃として熱
処理時間を変化させたところ、5秒以上の熱処理では接
合深さが深くなることがわかった。したがって、熱処理
時間は5秒未満が好ましい。このように、高温熱処理は
高いキャリア濃度を得ると同時に、接合深さを深くしな
いような条件で行う必要がある。
【0034】また、イオン注入および高温短時間熱処理
によって形成した高キャリア濃度層中のキャリア濃度
の、降温速度による変化状況を測定した。
【0035】ここで、試料としてはBF2 + を20KeV
、1×1016cm-2の条件でイオン注入し、1100℃
で10秒間熱処理したものを用いた。図8に熱処理後に
得られたキャリア濃度の降温速度依存性を示す。ここで
降温速度は1100℃から800℃まで降温したときの
平均で定義した。実際の降温速度は完全に一定ではない
が、平均値からのずれは大きくとも、±25%の範囲内
にあった。図8から明らかなように、降温速度が100
0℃/分よりも遅くなると、得られるキャリア濃度の値
が低下していることが分かる。また同図中に、同試料の
ボロン拡散層の形成深さ(ここではボロン濃度が1018
cm-3となる深さとした)を調べた結果を示す。降温速度
が1000℃/分よりも遅くなると、拡散層の形成深さ
が深くなり、浅い拡散層を形成する点からも不利である
ことがわかる。なおこのような高速での昇降温は、2回
以上の熱処理を行う場合、当然、高キャリア濃度層を形
成した後のすべての熱処理において必要である。またこ
れは降温時のみならず昇温時においても必要である。
【0036】次に、本発明の第2の実施例について説明
する。
【0037】この方法は、LDD構造を有するCMOS
を示すもので、コンタクト部にもイオン注入の行われる
MOSトランジスタの製造に適用した実施例の製造工程
を示すものである。
【0038】図9に示すようにn型のシリコン基板20
にフィールド絶縁膜21を形成し素子分離を行った後、
pウェル22を形成する。
【0039】続いて、熱酸化を行い膜厚10nmのゲート
酸化膜23を形成し、この上に100nmの不純物含有多
結晶シリコン膜24、膜厚300nmのタングステンシリ
サイド膜25を順次形成し、さらにその表面にLPCV
D法によって150nmの酸化シリコン膜26を形成す
る。そして、これらの積層膜をフォトリソグラフィおよ
び反応性イオンエッチングを用いてエッチングし、ゲー
ト電極のパターン形成を行う(図10)。
【0040】そしてpウェル22上をレジストパターン
27で被覆し、ゲート電極をマスクとしてボロンイオン
をイオン注入し、ソース・ドレイン領域に低濃度のp型
不純物層28を形成する(図11。ここでイオン注入条
件は加速電圧10KeV ,ドーズ量1×1016cm-2とし、
イオン注入後の熱処理は700℃30分とする。)次に
図12に示すように、pウェル22の無い方の側をレジ
ストパターン29で被覆し、ゲート電極をマスクとして
Pイオンをイオン注入し、ソース・ドレイン領域に低濃
度のn型不純物層30を形成する。イオン注入条件は加
速電圧15KeV ,ドーズ量5×1013cm-2とし、イオン
注入後の熱処理は800℃30分とする。
【0041】この後、図13に示すように、ゲート電極
の側壁に厚さ100nm程度の酸化シリコン膜31からな
る側壁絶縁膜を形成する。この側壁絶縁膜はCVD法な
どにより全面に膜厚150nm程度の酸化シリコン膜を堆
積しこれを異方性エッチングで全面エッチングを行うこ
とにより得られる。
【0042】この後、図14に示すようにpウェル22
上をレジストパターン32で被覆し、基板表面に露呈し
ているソース・ドレイン領域28表面に再びボロンイオ
ンをイオン注入し、高濃度のn型拡散層33を形成す
る。イオン注入条件は加速電圧35keV,ドーズ量1
×1016cm-2とし、イオン注入後の熱処理は800℃3
0分とする。
【0043】次に図15に示すように、pウェル22の
無いほうの側をレジストパターン34で被覆し、基板表
面に露呈しているソース・ドレイン領域28表面に再び
Pイオンをイオン注入し、高濃度のp型拡散層35を形
成する。イオン注入条件は加速電圧35keV,ドーズ
量1×1016cm-2とし、イオン注入後の熱処理は800
℃30分とする。
【0044】そしてレジストを剥離したのち、酸化性雰
囲気中850℃30分の熱処理で、20nmの酸化膜を形
成し、さらにCVD法により全面に300nmの酸化シリ
コン膜36を形成する。
【0045】さらに図16に示すように、燐添加の酸化
シリコン膜37を膜厚600nmとなるように堆積したの
ち、POCl3 ガスを900℃60分導入することによ
り、メタルなどの不純物のゲッタリングを行い、さらに
膜厚400nmの多結晶シリコン膜38および膜厚300
nmのタングステン硅化物39をパターニングしたのち、
窒素雰囲気中で900℃30分の熱処理を行った。
【0046】さらに図17に示すように燐添加の酸化シ
リコン膜40を膜厚600nmとなるように堆積したの
ち、POCl3 ガスを900℃60分導入することによ
り、メタルなどの不純物のゲッタリングを行い、さらに
窒素雰囲気中で1100℃0秒の熱処理(1100℃ま
で、速度1500℃/分での昇降温)を行った。
【0047】この後図18に示すように酸化シリコン膜
36,燐添加酸化シリコン膜37,40中にコンタクト
孔を異方性ドライエッチングによって開口した。この
後、コンタクト孔に形成された自然酸化膜を剥離したの
ち、チタン41を40nm,窒化チタン4を20nm堆積
し、700℃1分間の熱処理を行うことにより、チタン
41と下地シリコン基板とを反応させ、チタン硅化物4
3を形成し、さらにシリコン、銅を0.5%づつ含有す
るアルミニウム膜44を800nm形成する。このアルミ
ニウム膜44を電極パターンにパターニングしたのち、
450℃で15分、10%の水素を含む窒素雰囲気中で
熱処理した。
【0048】このようにして形成したCMOSトランジ
スタについて、チャネルの拡散層抵抗とコンタクト抵抗
を測定したところ、チャネル長0.6μm 、チャネル幅
0.6μm 、コンタクト径0.6μm の素子について、
それぞれnMOSについては20Ω,2Ω、pMOSに
ついては25Ω,3Ωであった。これに対し,上記した
ように、1100℃の熱処理工程の前後において高速の
昇降温の熱処理を行わなかったものについて、チャネル
の拡散層抵抗とコンタクト抵抗を測定したところ、同一
サイズの素子について、それぞれnMOSについては3
5Ω,5Ω,pMOSについては40Ω,5Ωであっ
た。これらの比較から、本発明のように高温での熱処理
において高速昇降温プロセスを行うことにより、半導体
素子における拡散層抵抗値とコンタクト抵抗値を低減す
ることができることがわかる。
【0049】なおコンタクト孔の開孔直後、各拡散層に
対してそれぞれ同じタイプの不純物をイオン注入しても
よい。この場合このイオン注入の後、最高温度での熱処
理を行い、その後は図1に示した直線よりも下の領域と
なるような条件での熱処理しか行わないようにしてもよ
い。これにより、最終的に高いキャリア濃度を有する領
域を形成することができる。
【0050】次に本発明の第3の実施例として、ボロン
添加多結晶シリコン膜の低抵抗化に適用した例について
説明する。
【0051】この例では図19に示すように、前記第1
の実施例で形成したのと同様にしてMOSトランジスタ
を形成したのち、ジシランとジボランの混合ガスを用い
た減圧気相成長法によって堆積温度550℃でボロン添
加の多結晶シリコン膜51を全面に形成したのち、窒素
雰囲気中で900℃60分の熱処理を行うことにより、
メタルなどの不純物のゲッタリングを行い、さらに12
00℃/分で1050℃まで昇温し1秒間保持した後1
000℃/分で降温した。続いてシリコン、銅を0.5
%づつ含有するアルミニウム膜52を800nm堆積し電
極パターンにパターニングしたのち、450℃で15
分、10%の水素を含む窒素雰囲気中で熱処理した。
【0052】このようにして形成したMOSトランジス
タについて、アルミニウム電極と拡散層の間の抵抗を測
定した結果、コンタクト径0.6μm で12Ωであっ
た。これに対し、1200℃/分で1050℃まで昇温
し1秒間保持した後1000℃/分で降温する熱処理を
行わなかった試料では20Ωであった。
【0053】さらに1050℃、1秒間の熱処理の有無
によるボロン添加多結晶シリコン膜の抵抗率に対する影
響を調べるためその抵抗率を測定した結果、堆積膜厚4
00nmの試料で、1050℃1秒間の熱処理を行なった
場合には1×10-2Ωcm、また1050℃1秒間の熱処
理を行わなかった場合には2×10-2Ωcmとなった。こ
の結果から高温熱処理を行った後は、熱処理を行わない
か、また図1に示した直線より下のエネルギー条件を満
たす範囲での熱処理しか行わないことが有効であること
がわかる。
【0054】次に本発明の第4の実施例について説明す
る。
【0055】n型のシリコン基板上に、ボロンを加速電
圧35keV,ドーズ量1×1016cm-2でイオン注入し
た。この後の熱工程における履歴を、図20に示すよう
に設定した。
【0056】このプロセスにおいては、最高温度での熱
処理は1050℃であり、キャリアの不活性化について
は、これ以降の熱工程をすべて考慮する必要がある。
【0057】図2に示した熱履歴のもとで、上述した不
等式の左辺を計算すると、0.9160(<1)とな
り、不等式は満たされる。これに対して1050℃から
800℃までの降温速度が、−20℃/min となると、
左辺の値は 137 (>1) となり不等式はまったく満たされない。
【0058】これらのそれぞれの場合について、全熱工
程終了後のキャリアプロファイルを調べ、キャリア濃度
の最大値を求めたところ、不等式が満たされた場合は、
3×1020cm-3であった。これに対し、不等式が満たさ
れなかった場合は、8×1019cm-3となり、高いキャリ
ア濃度を維持することができなかったことが確かめられ
た。
【0059】また、前記第2の実施例で示したLDD構
造を有するCMOSにおいて、コンタクト部にもイオン
注入の行われるMOSトランジスタの製造工程におい
て、図17に示したように燐添加の酸化シリコン膜40
を膜厚600nmとなるように堆積したのち、POCl3
ガスを900℃60分導入することにより、メタルなど
の不純物のゲッタリングを行い、さらに窒素雰囲気中で
1100℃0秒の熱処理(1100℃まで、速度150
0℃/分での昇降温)を行ったが、ここでは窒素雰囲気
中で1050℃1秒の熱処理(1050℃まで、速度1
500℃/分での昇降温)を行った。
【0060】この後前記第2の実施例とまったく同様に
図18に示すように酸化シリコン膜36,燐添加酸化シ
リコン膜37,40中にコンタクト孔を異方性ドライエ
ッチングによって開口した。この後、コンタクト孔に形
成された自然酸化膜を剥離したのち、チタン41を40
nm,窒化チタン4を20nm堆積し、700℃1分間の熱
処理を行うことにより、チタン41と下地シリコン基板
とを反応させ、チタン硅化物43を形成し、さらにシリ
コン、銅を0.5%づつ含有するアルミニウム膜44を
800nm形成する。このアルミニウム膜44を電極パタ
ーンにパターニングしたのち、450℃で15分、10
%の水素を含む窒素雰囲気中で熱処理した。
【0061】このようにして形成したCMOSトランジ
スタについて、チャネルの拡散層抵抗とコンタクト抵抗
を測定したところ、チャネル長0.6μm 、チャネル幅
0.8μm 、コンタクト径0.6μm の素子について、
それぞれnMOSについては20Ω,2Ω、pMOSに
ついては25Ω,3Ωであった。これに対し,上記した
ように、窒素雰囲気中で1050℃1秒の熱処理工程
後、5℃/min の速度で降温を行った場合には、チャネ
ルの拡散層抵抗とコンタクト抵抗を測定したところ、同
一サイズの素子について、それぞれnMOSについては
35Ω,5Ω,pMOSについては40Ω,5Ωであっ
た。これらの比較から、熱処理工程が、作用でのべた不
等式を満たすか満たさないかによりキャリア濃度の違い
に影響が生じているためと考えられる。本発明のように
高温での熱処理において図1の不等式を満たす範囲にお
いて高速昇降温プロセスを行うことにより、半導体素子
における拡散層抵抗値とコンタクト抵抗値を低減するこ
とができることがわかる。
【0062】さらにこのような降温工程における不等式
を満たすために必要な降温速度を見積もるために、いく
つかの降温過程について不等式の左辺の計算を行った。
ここで計算は降温を開始する温度を1000℃(曲線
P)、1050℃(曲線Q1,Q2 )、1100℃(曲線
R)とし、降温速度をパラメータとして700℃または
500℃まで降温し、それ以降は100℃/minで室
温まで降温することを想定して行った。
【0063】この演算結果を図21に示す。各条件でそ
の値が1となる降温速度をグラフからよみとると、降温
開始温度が1000℃のとき600℃/min,降温開始温
度が1050℃のとき1350℃/min,降温開始温度が
1100℃のとき3300℃/min となることがわか
る。
【0064】すなわちこの計算により降温開始温度の違
いによって必要な降温速度はまったく異なることがわか
る。
【0065】なお、降温速度を変化する温度を700℃
または500℃とした場合で不等式の左辺の値はほとん
ど変化しないことがわかる。これは高速での降温は70
0℃まで行えば、それ以降の降温速度として100℃/
min 程度の値が得られる限り十分であることがわかる。
【0066】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、イオン注入後、熱処理を経る場合にもキャリア濃度
の低下を防止し、低抵抗のコンタクトまたは拡散層を形
成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の熱処理条件を示す図
【図2】本発明の第1の実施例の半導体装置の製造工程
【図3】本発明の第1の実施例におけるボロンプロファ
イルを示す図
【図4】本発明の第1の実施例におけるキャリアプロフ
ァイルを示す図
【図5】図4に示した測定における熱処理を逆の順序で
行った場合のキャリアプロファイルを示す図
【図6】本発明の第1の実施例における熱処理による拡
散層抵抗の変化を示す図
【図7】熱処理温度によるキャリアプロファイルの変化
を示す図
【図8】熱処理における降温速度によるキャリアプロフ
ァイルの変化を示す図
【図9】本発明の第2の実施例の半導体装置の製造工程
【図10】本発明の第2の実施例の半導体装置の製造工
程図
【図11】本発明の第2の実施例の半導体装置の製造工
程図
【図12】本発明の第2の実施例の半導体装置の製造工
程図
【図13】本発明の第2の実施例の半導体装置の製造工
程図
【図14】本発明の第2の実施例の半導体装置の製造工
程図
【図15】本発明の第2の実施例の半導体装置の製造工
程図
【図16】本発明の第2の実施例の半導体装置の製造工
程図
【図17】本発明の第2の実施例の半導体装置の製造工
程図
【図18】本発明の第2の実施例の半導体装置の製造工
程図
【図19】本発明の第3の実施例の半導体装置を示す図
【図20】本発明の第4の実施例の半導体装置の製造工
程における基板の温度履歴を示す図
【図21】本発明の工程における各降温開始温度での不
等式の左辺の値と降温速度の関係を示す図
【符号の説明】
1 n型シリコン基板 2 素子分離絶縁膜 3 ゲート絶縁膜 4 ゲート電極 5 タングステンシリサイド膜 6 酸化シリコン膜 7 低濃度不純物層 8 酸化シリコン膜 9 高濃度拡散層 10 酸化シリコン膜 11 アルミニウム膜 21 素子分離絶縁膜 22 pウェル 23 多結晶シリコン膜 23 ゲート絶縁膜 24 ゲート電極 25 タングステンシリサイド膜 26 酸化シリコン膜 27 レジスト 28 低濃度p型不純物層 29 レジスト 30 低濃度n型不純物層 31 酸化シリコン膜 32 レジスト
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭64−86517(JP,A) 特開 平3−38858(JP,A) 特開 平2−303025(JP,A) 特開 平3−68134(JP,A) 特開 平4−240732(JP,A) 特開 平6−29316(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/324

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 III 族またはV族の不純物元素をピーク
    濃度が1×1020cm-3以上となるように含有する領域
    を形成する不純物領域形成工程と、 前記領域を熱処理により活性化する第1の熱処理工程
    と、 前記第1の熱処理工程後にこの第1の熱処理工程よりも
    低温で熱処理を行う第2の熱処理工程とを含み、 前記第1の熱処理工程は、最高温度での熱処理終了後、
    最高温度から800℃までの降温平均速度が1000℃
    /分以上、10000℃/分以下となるように設定され
    た工程であり、 前記第2の熱処理工程は、横軸をリニアスケールで示し
    た熱処理温度、縦軸をログスケールで示した熱処理時間
    としたグラフにおいて、500℃540分、1000℃
    0.1分の2点を結ぶ直線よりも短時間側の領域内で行
    う工程であることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 III 族またはV族の不純物元素をピーク
    濃度が1×1020cm-3以上となるように含有する領域
    を形成する不純物領域形成工程と、 前記領域を熱処理により活性化する工程を含む熱処理工
    程とを含み、 前記熱処理工程における最高温度での熱処理終了後の熱
    履歴が、積分範囲を最高温度での熱処理終了時刻
    (t0)から、半導体装置の全製造工程が終了する時刻
    (tend)とし、T(t)をセ氏温度で表示した時刻t
    における処理温度、A=−7.46478752℃-1
    B=6.4678752としたときに、 となるように設定された工程であることを特徴とする半
    導体装置の製造方法。
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