JP3292566B2 - コークス炉上昇管曲管部カーボン付着防止装置 - Google Patents

コークス炉上昇管曲管部カーボン付着防止装置

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JP3292566B2 JP26497893A JP26497893A JP3292566B2 JP 3292566 B2 JP3292566 B2 JP 3292566B2 JP 26497893 A JP26497893 A JP 26497893A JP 26497893 A JP26497893 A JP 26497893A JP 3292566 B2 JP3292566 B2 JP 3292566B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コークス炉の上昇管の
曲管部に設けるカーボン付着防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】コークス炉においては、コークス炉の炭
化室から排出される発生ガスを排気本管に誘導するため
に、コークス炉上昇管が設けられている。コークス炉上
昇管は、炭化室から立ち上がる上昇管にT字管を取付
け、このT字管に下向の曲管を接続し、曲管下方に位置
する排気本管にガスを誘導する。
【0003】このT字管及び曲管からなるコークス炉上
昇管の曲管部に、ガスに伴われて上昇するタールミスト
や、微粉状の石炭、コークス等のカーボンが付着する。
このカーボンは定期的に掃除を行って除去している。カ
ーボンの付着を防止するために、上昇管曲管部に散液ノ
ズルを設け、安水(アンモニア水)を噴射し、壁面を濡
れ状態に保つようにする技術がある。例えば、実公昭4
8−23474号公報、実公昭53−41175号公
報、実開昭61−82943号公報、実開昭63−94
936号公報などがある。これらの技術は、いずれもコ
ークス炉上昇管の曲管部の上流側上方に散液ノズルを取
付け、このノズルにコークス炉ガス冷却用の既設の安水
配管より分岐した管を接続し、ノズルから内壁面に常時
散液して曲管部内に濡れ壁を生成させ、管内面にカーボ
ンが付着するのをを防止している。このような濡れ壁を
形成した部分は極めて優れたカーボン付着防止効果を示
すことが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上のような従来のコ
ークス炉上昇管曲管部カーボン付着防止装置の構造で
は、効果的な散液を行うため、散液ノズルは管の上方に
設け、管の内壁面に沿って散液するように設けてある。
このため、散液ノズルの直下の部分、つまり、曲管部の
底面は、濡れ壁を形成することができない。従って、こ
の部分にカーボンが堆積することを防止することができ
ないという問題がある。
【0005】また、複数の散液ノズルで曲管部の濡れ壁
形成を試みている装置もあるが、コークス炉上昇管曲管
部におけるノズルは、共通の欠点として、安水中の炭化
物によってノズルが閉塞する問題があり、多数の散液ノ
ズルを設けることは、ノズルの保守費用が増大し、得策
ではない。すなわちノズルの数はできるだけ少ないほう
がよい。
【0006】本発明はノズル数を増加することなくコー
クス炉上昇管曲管部の底面にカーボンが付着するのを防
止し、掃除作業の頻度を低減することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記問題点を
解決するために、次の技術手段を講じたことを特徴とす
るコークス炉上昇管曲管部カーボン付着防止装置であ
る。すなわち本発明は、コークス炉上昇管曲管部の内部
に、上部には散液ノズルを挿脱可能に設けると共に、底
面には炭化室側に高堰を設け排気本管側に低堰を設け、
該高堰と低堰と底面に、炭化室側に高堰を設け、排気管
側に低堰を設け、この高堰と低堰との間に低堰からオー
バーフローする液溜りを形成したことを特徴とするコー
クス炉上昇管曲管部カーボン付着防止装置である。
【0008】
【作用】本発明のコークス炉上昇管曲管部カーボン付着
防止装置は、散液ノズルを用いた濡れ壁形成技術に、濡
れ壁を形成できない部分に液溜りを設ける技術を加えた
ものである。観察によると、曲幹部の底面が肌荒れし、
その凹部に安水が溜っている部分にカーボンの付着が見
られなかった。本発明はこの知見に立脚するもので、曲
管部の底面に液溜りを積極的に形成し、この液溜りに適
度の流れを生じるように構成した。この構成により曲管
部の底面に、常時濡れが生じ、カーボンの付着、堆積を
防止する作用を生じる。このため、従来の濡れ壁技術と
あいまって、曲管部のカーボンの掃除を大幅に減少させ
ることができる。この場合、本発明では、散液ノズルを
外部から挿脱可能に取付けたから、散液ノズルの掃除も
簡略化され、全体として人力による作業手間を大幅に節
約することができる。
【0009】堰を越す流れは、適切な設計によって、堰
の上流の水深を適切に定めることができる。従って、条
件に応じて、高堰と低堰の高さを設計によって定めれば
よい。図3は堰8を越す流れ9の説明図である。高さD
(m)の堰8を越える堰上の水深をH(m)、堰を越え
る流れの量をQ(m3 /sec)とすれば、 Q=(2/3)CB(2g)1/23/2 但し、C=0.605+1/(1000H)+0.08
H/D である。上の式を参照して、高堰と低堰の高さを定め、
また、上式のQより少ない量の散液を行うとよい。
【0010】
【実施例】図4にコークス炉上昇管10、排ガス本管1
1の関係を示した。上昇管10は図示しないコークス炉
の炭化室から立上っており、炭化室から排出されるガス
12を曲管1を経て排気本管11に誘導する。ガス12
に伴なわれて上昇するカーボン等が曲管1内に付着する
のを防止するために、従来より、上昇管曲管部に散液ノ
ズル4を設け、安水(アンモニア水)を噴射し、壁面を
濡れ状態に保つようにしている。しかし、上昇管曲管部
(T字管5及び曲管1)の内部底面は、濡れ壁を形成す
ることができず、カーボンの堆積が避けられなかった。
【0011】図1はこの問題を解決した本発明の実施例
のコークス炉上昇管曲管部カーボン付着防止装置を示す
図である。また図2はそのA−A矢視図である。以下、
図1、図2を参照して、本発明の実施例について詳細に
説明する。コークス炉上昇管のT字管5には、上部壁に
穿設した孔を通って、フランジ構造の抜き差し可能な散
液ノズル4を取付けている。この散液ノズル4の噴出口
は曲管1の方向に向けて開口し、偏平広角度末広がりの
散液スプレイ形状を有する。この散液ノズル4の液の広
がり角度はこの実施例では160度である。散液ノズル
4には、発生コークス炉ガスの冷却用安水ノズル2に結
合された安水配管より分岐した分岐管3を接続してい
る。散液ノズル4は常時散液し、曲管1及びT字管5の
内面、すなわち上昇管曲管部の内部に濡れ壁を形成さ
せ、内壁へのカーボンの付着を防止している。
【0012】さらに、T字管5の底面の上流部に、管の
底面の最低部より高さD0 =50mmの高い堰6を設
け、曲管1の底面に高さD=30mmの低い堰7を設け
た。この高さの低い堰7は曲管1の底面の下流端の位置
に設けた堰7aとしてもよい。堰6及び堰7の間に液溜
りが生じ、常時いわゆる擬似濡れ壁を形成した。堰7の
幅寸法Bは、曲管部底面の濡れ壁形成領域を十分カバー
するように定める。堰6は液溜りの液がコークス炉炭化
室側(上昇管10側)へ逆流しないように、堰7より高
さを高くし、液溜り内の液が堰7をオーバーフローして
下流側に流出するようにした。この堰6、7は溶接によ
って取付けた。
【0013】散液ノズルから供給された液は、水堰6、
7間に液溜りを形成し、堰7からオーバーフローし、適
度の流れを生じる。従って、T字管5、曲管1の底面に
カーボンが付着するのを効果的に防止することができ
た。
【0014】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成されている
ので、従来はコークス炉上昇管曲管部の底面に散液ノズ
ルによる濡れ壁が形成されずにカーボンが付着していた
が、これを防止することができ、コークス炉上昇管曲管
部カーボン除去作業の頻度を大幅に減少させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のコークス炉上昇管曲管部カーボン付着
防止装置を示す曲管部縦断面図である。
【図2】図1のA−A矢視図である。
【図3】堰を越す流れの説明図である。
【図4】コークス炉上昇管の縦断面図である。
【符号の説明】
1 曲管 2 安水ノズル 3 分岐管 4 散液ノズル 5 T字管 6 堰 7 堰 8 堰 9 堰を越す流れ 10 上昇管 11 排気本管 12 ガス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 幹夫 茨城県鹿島郡鹿島町大字光3 住友金属 工業株式会社内 (72)発明者 加藤 真人 尼崎市御園町5番地 関西熱化学株式会 社内 (72)発明者 松田 和清 尼崎市御園町5番地 関西熱化学株式会 社内 (72)発明者 田村 光之進 東京都千代田区丸の内1丁目1番2号 日本鋼管株式会社内 (72)発明者 中谷 寛 東京都千代田区丸の内1丁目1番2号 日本鋼管株式会社内 (56)参考文献 実開 昭51−86742(JP,U) 実開 昭52−66759(JP,U) 実開 昭52−66760(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C10B 27/06 C10B 43/08

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コークス炉上昇管曲管部内部に、上部には
    散液ノズルを装脱可能に設けると共に、底面には炭化室
    側に高堰を設け排気本管側に低堰を設け該高堰と該低堰
    との間に液溜りを形成したことを特徴とするコークス炉
    上昇管曲管部カーボン付着防止装置。
JP26497893A 1993-10-22 1993-10-22 コークス炉上昇管曲管部カーボン付着防止装置 Expired - Fee Related JP3292566B2 (ja)

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